2015/12/31

2015年12月31日(木曜)昨日30日 海外市場の動き

2015年12月31日(木曜)昨日30日 海外市場の動き

いよいよ本日で2015年も幕を閉じ、明日より2016年がスタートへ。為替市場は平穏無事で動きも乏しく、流れとしてはドル高傾向を維持。今後の円相場の見通しはブル派・ベア派と主張は混在。

過去の教訓では、年末における新年の相場見通しはハズレルことが多い。この可能性は過去のデータから高いが、今年は円相場に関しては、円高予想、円安予想と混在しており、2015年と同じく10円幅の相場と動きが限定される可能性も気になる。

さて、12月30日は、DXYは98.101→98.229と上昇しドル高傾向を維持。米株は低下(NYダウ-117.11)、米10年債利回り上下するも結局は前日とほぼ変わらず(2.3050→2.2925%)、2年債利回りは1.0911→1.0752%へ低下。

WTIは37.87→36.79と低下し、CRBは177.3438→174.8947へと低下、VIXは16.08→17.29へ上昇しリスクが高まる。

米週間石油在庫統計で原油在庫が予想外の増加にも原油価格は極点に下落せず。 米NAR中古住宅販売成約は、前月比-0.9%(予想0.5%)と予想外に悪い結果となったが、相場はあまり反応できず。

USDJPYは、120円台で動けず。120.60円台へ続伸するも、買いも限定的で120.50円近辺で終了。この時期では買い戻しも鈍く、引き続き120円台の動きが続く。

EURUSDは、1.0900のボトムの壁は破れず、大枠1.0910~40の狭いレンジで推移。

GBPUSDは、欧州市場で一時1.4800を割り込み、1.4790台まで値を下げるも買いは厚く買い戻され、大枠1.4795~45のレンジで推移。

AUDUSDは、大枠0.7275~00の狭いレンジで推移。

USDCADは、弱い原油価格に1.3920台まで続伸、弱さが目立つが、終盤にかけては1.3870台へ値を戻す。

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イングベス・スウェーデン中銀総裁=クローナ高はインフレ上昇を阻害。中銀は必要に応じて為替市場に介入する用意がある。

ラガルドIMF専務理事=2016年の世界経済成長は、期待外れに、米利上げ見通しと中国経済の減速は、不確実性を高め、世界中で経済の脆弱性のリスクを拡大。

ラガルドIMF専務理事=米国とおそらく英国を除く先進国の大半は引き続き緩和的な金融政策が必要となるだろう。

プエルトリコ債務不履行=1月1日期限の3700万ドルの返済について、一部が不履行となることをプエルトリコ政府が表明。

IMFが第3四半期の外貨準備統計(COFER)=外貨準備に占める割合は、ドル、ポンドは増加、円、ユーロ、カナダドルは減少。

米週間石油在庫統計は、262.9万バレル(予想-250万バレル 前回-587.7万バレル)と、原油在庫が予想外に増加。

ナイミ・サウジ石油相=原油生産を制限する意向はない。

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2015/12/30

2015年12月30日(水曜)アジア市場の動き

2015年12月30日(水曜)アジア市場の動き

今年も残り2日、実質的には本日が最終日。材料もなく今日も閑散たる取引でアジア市場は終えた。

日経平均株価は今日も小幅高で、19,000円台で大納会を終えた。米金利は低下し、WTIは37ドル台前半で動かず。

USDJPYは、大枠120.35~55円の20pipsのレンジで上下し、仲値前後ではドル買いが見られたが、120.50円台の上値は重く、水準を考えれば円高圧力が続いている。

EURUSDは、引き続き1.0900をボトムに下げ止まり、1.0920~40の20pipsのレンジで動けず。

GBPUSDは、1.4810をボトムに1.4840台まで上昇するも、前日のGBP売りの反動だけにしか思えず。ネーションワイド住宅価格は前月比0.8%(予想0.5%)と予想を上回る。

AUDUSDは、朝方は一時0.7270台まで値を下げるも、0.7290台まで値を戻し、結局は0.7270~95の25pipsのレンジで上下。

USDCADは、WTIが37ドル台を抜け出せず弱く、ドル売りも限定的で1.3840~55の15pipsのレンジで上下。 

2015年12月30日(水曜)昨日29日 海外市場の動き

2015年12月30日(水曜)昨日29日 海外市場の動き

2015年も残りあと2日。「米金利+米株+原油=上昇へ」、「AUD+CAD=上昇へ」、「GBP+EUR=下落へ」、「JPY=優柔不断で動かず」

ダウ平均株価は192.71ドル(1.1%)上昇へ、米10年債利回りは2.3%台へ、2年債は一時1.099%と金利の上昇が目立つ。原油価格は上昇しWTIは一時37.82へ上昇。欧州株+独金利も上昇へ。

DXYは97.919→98.156とドル高へと動き、CRBは174.4632→177.3438と上昇、VIXは16.91→16.20とほぼ変わらず。

米経済指標は強く、S&P/ケース・シラー総合20は前月比0.84%(予想0.55%)、CB消費者信頼感指数は96.5(予想93.5)と、予想を大幅に上回り、米株高+米金利上昇につながる。


USDJPYは、レンジ相場を抜け出せず。米金利上昇+欧米株価上昇+原油価格の上昇にも、120.20~30円をボトムに、120.50円をトップにレンジ相場を抜け出せず。

EURUSDは、続落するも1.09~1.10のレンジを抜け出せず。欧州序盤の1.0990台を高値に1.1000またしても達成できず、強い米経済指標+原油・商品価格の上昇にEUR売りが強く、ロンドンフィキシングの1.0900を安値に、相変わらず1.09~1.10のレンジへ。

GBPUSDは、続落し一時1.48を割り込む。欧州序盤の1.4910台を高値に原油価格の上昇にも売りは止まらず。強い米経済指標に1.4800を割り込み、ロンドンフィキシング1.4780台を安値に下げ止まる。1.4800を中心に売り買いの攻防が続き、何とか下げ止まるも1.4830台まで戻らず。

AUDUSDは、続伸し一時0.73台を達成。欧州市場では0.7280で上げ止まるも、米国市場に入り商品・原油価格の上昇に0.73台を達成、0.7290をボトムに高値圏で推移。

USDCADは、続落し一時1.3210台へとカナダドル高へ。原油価格連動の相場は変わらず。原油価格の上昇に1.3940近辺から1.3810台まで続落し、資源国通貨でドル売りの流れをリード。

2015/12/29

2015年12月29日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2015年12月29日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

今年も残すところ、あと3日だけ。出がらし相場の形相がますます強まり、サプライズな動きも見当たらず、現状はドル売りが強い。

AUDUSD+NZDUSD+GBPUSDは上昇し、CADは強くくUSDCADは続落。2大取引通貨通貨ペアのUSDJPY+EURUSDは動けず、レンジ相場が続く。
   
日本株は続伸し、日経平均株価は1900円台を目指す動きで、中国株も今日は上昇。原油価格は小幅上昇するも、引き続きWTIは37ドル割れで推移。

USDJPYは、引き続120円の大台を達成できず。円クロスで円売りが強いが、USDJPYは大枠120.25~40円のレンジで、USDJPY単体では円買いの流れにも思える。いずれにしても、120.00円の大台を十分意識した値動きで、120.20~120.70円のレンジを抜け出すまでは方向性は定まらず。

EURUSDは、引き続き1.1000の大台を試すことを期待している。相変わらず1.0900~1.1000のレンジ内での値動きで、今日は昨日の逆でEURGBPは続落へ。

GBPUSDは、4連休明けの動きを期待したが、結果は緩やかなGBP買い。1.5000を割り込んでおり弱気派が強いが、200時間EMA=1.4911を超えることができるか? まずはこれを注目。目先は1.4870~1.4920のレンジ相場へ。

AUDUSDは、4連休明けの動きを期待したが、上昇ムードが強い。過去何度も0.7280台で上値を抑えられているが、0.7300を超えて上昇ムードを継続できるのか? 目先は0.7250~80のレンジが続いている。

USDCADは、原油価格の下げ止まりつつある影響なのか、売り圧力が強くカナダドル買いが続く。目先は1.3860~1.3920のレンジに入り、前回失敗した1.4000の大台を引き続き意識している。

2015年12月29日(火曜)昨日28日 海外市場の動き

2015年12月29日(火曜)昨日28日 海外市場の動き

欧米市場は、英国・カナダ市場が休場の月曜日。年末・年始を目の前にして、為替市場の取引は閑散で材料も乏し中で、クロスで円高傾向が続き、USDJPYも120.20円台まで一時下落。ダウ平均は17528.27(-23.90ドル)と一時17437.34ドル安から値を戻す。

米10年債利回りは2.24→2.229%へと低下するも、米2年債利回りは1.01%台と2010年来の水準に上昇。米金利上昇期待は続き、JPY+NZD=以外ではドルは小幅上昇し、ドルインデックスは小幅上昇へ。

WTIは36ドル台へ続落、上昇の期待は続かず、CRBは176.0938→174.4632へ低下、VIXは15.74→16.91へ上昇し変動リスクが高まる。

USDJPYは、欧州市場の序盤につけた120.60台高値に緩やかに下落し、弱い米ダラス連銀製造業活動指数を引き金に、クロスでも円高へと動き一時120.20円へ下落、戻り高値は120.40円と限定的。

EURUSDは、原油安は商品価格の上昇+EURGBPの買いに上昇傾向が続くも、1.1000の大台をクリアできず。上値が重くなるが、1.0950台をボトムに50ポイントの幅で上下変動で終わる。この1.0950~00のレンジを抜け出す方向に動きが強まりやすい。

AUDUSDは、0.7250割れまで続落し、NZDUSDは0.6820近辺まで続伸、AUDNZDは先週末の1.0680近辺を高値に1.0580台まで値を下げ続落傾向が続く。

USDCADは、原油価格の低下に欧米市場に入り、1.3840→1.3910台へ続伸し、高値圏で推移。

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サウジアラビア原油安の長期化に備える=2015年の財政赤字は約979億ドルで、GDP比15%に達した。2016年の予算案は赤字額を約870億ドルへ減らすことを目標。

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2015年12月28日(月曜)欧州・米国市場の動き

2015年12月28日(月曜)欧州・米国市場の動き

英国とカナダがボクシングデーの休場の中、大きな動きは見られず、期待もできず。

アジア市場では、日本株は上昇するも、中国株+人民元の下落が目立ち、欧州市場に入ると、欧州株は弱く、米株は弱くスタートし、米金利は、ほぼ横ばいで推移。

実需筋の取引が中心なのか、投機筋の動きは見られず、アジア、欧州、米国市場と為替市場は薄商いで変動幅は狭く、原油価格の下落の影響に、豪ドル安+CAD安の流れが続き、AUDUSDは0.7255まで下落し、USDCADは1.3910台まで上昇へ。

USDJPYは大枠120.35~60円の約20pipsの動きで、EURUSDは大枠1.0960~1.0990と、1.10の大台直前で上げ渋り、約30pipsのレンジで推移。


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人民元下落し、終値ベースで4年ぶりの安値へ、

独IFO経済研究所=独製造業部門の投資は、2015年4%→2016年6%へ加速。

新興国では資本流出の抑制+ドル建て債務の返済負担増を回避するために、米国に追随した利上げが相次ぐ

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2015/12/28

2015年12月28日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2015年12月28日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

週明け月曜日は、豪州・NZは休場で超閑散な取引からスタート。英国市場は休場で、盛り上がりに欠ける状態が続いている。

日経平均株価は0.56%上昇するも、上海総合は2.59%下落し、WTIは37ドル台へと低下。

日本の鉱工業生産・速報値は、前月比は予想外にマイナス幅は拡大、前年比は予想外に上昇し、動きは鈍い。

USDJPYは、120.10円台をボトムに下げ止まり、株高の流れに底堅く、仲値のドル買い需要も強く、120.50円台へと上昇、欧州序盤にかけては120.60円台まで続伸し、円高懸念がやや弱まるも、中国株の弱さが気になり、円高圧力の払しょくとならず。

EURUSDは、上昇から始まりアジア市場では一時1.0970台まで上昇、早出の欧州勢の売りに1.0955まで値を下げるも再上昇へ。1.1000を試す動きが続く。

AUDUSDは、オセアニア市場が休場の中、0.7280台と上昇から始まり、大枠0.7260~75のレンジから、商品・原油価格の下げに、0.7250台まで値を下げた。

USDCADは、1.3810台でスタートし、1.3820~45のレンジから、商品・原油価格の下げに1.3870台へ上昇し、弱さが目立った。

2015/12/27

今週の為替相場を考える(12月28日~1月1日)

今週の為替相場を考える(1228日~11日)

先週は、クリスマスの週に当たり、市場参加者が減少する中で、原油価格の上昇にCADドルの買い戻しが強まり、続落傾向が続いていた、GBPAUDも買い戻され、円高の流れが目立ち、結局はドル売りの流れで終了しています。

今週は、週明け月曜日がボクシングデーでロンドン市場は休場、30日は大納会で日本の証券市場は取引を終えます。木曜は31日の大晦日で市場は超閑散となり、週末の金曜日は11日の元日で世界的に休場となります。

のような、スケジュールを見せつけられると、早々に今年の取引を終えたが、または、終える選択をする市場参加者は多いことでしょう。そして、イン ターバンクにしても実需による取引を右から左へと流すだけで、積極的にポジションを取ることも考えにくいのではないでしょうか?

ただ、日本と違い長いクリスマス休暇を終えた大口投機筋は、今週からが事実上の新年の始まりで、元日明けの相場展開を見越したポジションを早々に作ることも考えられ、その場合には予想を裏切る変動となることでしょう。

去の経験則や米金利と他国との金利差、ドルロングの調整が進んでいた先週の動きから考えると、ドルロングから入ることが予想しやすいと思われます。逆に、 テクニカルでみればUSDJPY120円の大台を目の前にして、売り圧力が強くなっており、相場の予測を難しくしていることも事実です。

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ドル相場

先週一週間続いたドル相場を考えると、米利上げ後のドル高を予想しながら当てが外れた投機・実需筋が、クリスマス休暇前にぎりぎりでドル売りの決済することによる、ドル売りの流れだったと思えてなりません。

今週一週間だけに限定されるものではありませんが、引き続き1%近い米2年債利回りや、2016年の緩やかな利上げ期待が持てる米ドル相場を考えれば、積極的にドルを売りこともなく、逆にドル高傾向を期待したくなります。

透明な点としては、原油価格の動向です。WTI34ドル台→38ドル台へと一時上昇しボトムアウトしたのでしょうか? ドル買いを先導していが USDCADの流れの変化の有無と 過去8週間の終値ベースの安値を割り込み120円の大台ぎりぎりにあるUSDJPY相場です。

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EURUSD 予想1.08001.1000
年末年始を直前に控え、経済指標の発表や要人の発言は皆無で、31日時間短縮、1日は休日となり、先週のレンジ内での動きが続くことが予想されます。

GBPUSD 予想1.48501.5000
年末年始を直前に控え、週明けの月曜日はロンドン市場が休日で、31日時間短縮、1日は休日となり、先週後半のレンジ内での動きが続きことが予想されます。

AUDUSD 予想0.72000.7300
年末年始を直前に控え、0.7300は引き続き大きな壁となり、この水準を超えることは難しいと思われますが、テクニカルでは底堅さは変わらず、大きな下げも期待できそうにありません。

USDJPY 予想119.50121.00
末年始を直前に控え、120円の大台近くで推移していることに対するためらいはぬぐいきれません。円安の要因は変わりありませんが、1218日に重要な ポイントでもあった123.50円を若干超え123.56円高値を付けてからの、USDJPY相場の続落は意外感を隠せません。

今週の薄商いで120円の大台割れを試すことも予想されるが、テクニカル以外の積極的に円を買い材料も見当たらず、円高は一時的な動きと考えます。プライスアクションからは、120.50円を超えその水準以上を維持できなければ、円高圧力を払拭することは難しいでしょう。

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今週の主な材料(12月28日~1月1日)

今週の主な材料(12月28日~1月1日)

さあ、いよいよ今週は今年最後の週となります。

今月に入り、ECBの追加緩和、FRBの利上げと、2大イベントを消化し、クリスマス休暇も終わりました。

今週は28日(月)がボクシングデーでロンドン市場は休場となり、本格的な動きは期待できそうにません。また、12月31日(木)は大みそかで、取引は超閑散になることは間違いなく、週末金曜日は1月1日の元旦で世界的に為替市場も休場となります。

今週は経済指標の発表は全くと言ってもいいほど見当たりません。米国発では、31日(木)米新規失業保険申請件数が気になりますが、大みそかであることを考えれば、市場参加者は取引を手控えることでしょう。

結果としまして、薄商いの中で、実需ベースでの相場変動が、より影響を与えることになりそうですが、イベントによる為替変動は考えにくいと思われます。

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12/28(月)NZ、豪州、英国、カナダは休場(ボックシングデー)       
08:50    JPY 鉱工業生産・速報値

12/29(火)       
23:00    USD S&P/ケース・シラー総合20
00:00    USD 消費者信頼感指数

12/30(水)東京証券取引所、大納会      
00:00    USD 中古住宅販売成約

12/31(木)大晦日、国内銀行はお休み、ドイツ休場、英・仏市場は短縮取引      
22:30    USD 新規失業保険申請件数
23:45    USD 1シカゴ購買部協会景気指数

1/1(金) 元日 世界の主要市場は休場      
10:00    CNY 12月 製造業PMI

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2015/12/26

2015年12月26日(土曜) 昨日25日 海外市場の動き

2015年12月26日(土曜) 昨日25日 海外市場の動き

メリークリスマス!

温かい日が続き、季節感を感じることは難しいのですが、巷ではクリスマス・イベントが多く開催され、イルミネーションが輝き、ようやく年末ムードが実感させられる時となっています。

日本を除く他の多くの主要国は、クリスマス休暇のため休場となり、動きは全く見られませんでした。

取引会社によっても異なりますが、25日の取引をやらない取引会社や、アジア市場の午後に取引を終了する会社や、夕刻まで取引をする会社など、年に一度だけですが為替市場の取引時間がバラバラになる日となりました。

もちろん、このようなクリスマス休暇のシーズンに通貨のトレンドを考えることはできず、取引量がどれだけあるのかは疑問で、ビット・オファーのスプレッドは大幅に広がり、ただプライスが動いていいるだけと、考えてた方がいいでしょう!

その中で、USDJPYの売り圧力は止まず、120円ぎりぎりでようやく下げ止まってはいますが、戻りも限定的で、下値を試す勢いが続いています。

EURUSDは、1.0900台を維持していますが、引き続き1.0800~1.1000のレンジで方向性がどうであるかは、この時期の特殊要因を考えれば、まだ確定することは早計です。

GBPUSDは、1.4800をボトムに何とか下げ止まり、2日間連続で1.4900台を維持していますが、この時期の動きであることを考えれば終盤にかけて、ぎりぎりになり溜まっていた利上げ期待=GBP買いのポジションも終わっているような気もします。

AUDUSDは、0.7250をボトムに強さを維持しています。




2015/12/25

2015年12月25日(金曜)昨日24日、海外市場の動き

2015年12月25日(金曜)昨日24日、海外市場の動き

《メリークリスマス!》

今日は、金曜日で主要国はクリスマスで休日(除く日本)。昨日は、クリスマスイブで主要国は短縮取引、ホワイト・クリスマスとは真逆の温かい気温に季節感は感じられないが、気分は相場より休日モード。

WTIは38ドル台へ上昇し盛り上がるも、米株は終盤にかけ下落しダウ平均株価は-50.44ドルと低下、米10年債利回りも2.241%へ低下、VIXは15.57→15.74と若干上昇するも動かず、DXYは98.34→97.90へと低下し、ドル売りが継続中。

為替市場は、材料は発表が極めて少ない中、アジア・欧州市場から続くドル売り傾向を維持し、その流れが欧米市場まで続く。

USDJPYは120.20円台で下げ止まるも円高値圏で推移、EURUSDは1.0970台で上げ止まるも高値圏で推移。GBPUSDは1.4940台まで続伸し高値圏で推移。AUDUSD+NZDUSD共に上昇傾向を維持。そして、USDCADは原油価格の上昇に、1.3820割れまで一時下落するも、クリスマスを控え大きな動きにならず。

米新規失業保険申請件数は26.7万件と予想27.0から低下し、FRBが利上げ時に示した労働市場の改善が裏付けられるような、42年ぶりの低水準にも、クリスマスイブの為替市場はドル買いの反応は鈍い。

2015/12/24

2014年12月24日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2014年12月24日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

クリスマスイブ、欧州の主要国や米国では株式と債券市場は短縮取引で動きは鈍い。

その中で、WTIは一時値を下げるも38ドルまで値を戻し上昇傾向止まらず、米株や米金利は先日と同水準で動かず。

為替市場は、クリスマスイブの市場参加者が減少する中で、ドルロングの調整なのか、実需のドル売りなのか、ドル安傾向は止まらず。

米国市場に入り、ドル売りの流れは弱まり、ドルの買い戻しが目立った。その中では、原油価格の上昇にカナダドル買いの流れが強く、WTIは38ドル台へ、USDCADは1.3820台へ続落。

英住宅ローン承認件数は予想を下回るも、ポンド売りにならず。米週間新規失業保険申請件数は、予想外に改善するも、ドル買いの動きは鈍い。

USDJPYは、120.50円を割り込み120.20円台まで続落、円クロスでは通貨間で異なり、CADJPYの売りが目立つが、その他の主要国通貨では方向性出ず、120.25~50のレンジで推移。

EURUSDは、一時1.0960台まで上昇するも続かず、1.0930~60のレンジで推移。

GBPUSDは、1.4870をボトムに1.4930台へ上昇。EURGBPも売りへと変化。

AUDUSDは、0.7280近くまで上昇するも、0.7280を超えられず、調整の売りにやや軟化するも、買いの動きは続く。

NZDUSDは、0.76820台まで上昇、買いの流れは強い。

2015年12月24日(木曜)アジア市場の動き

2015年12月24日(木曜)アジア市場の動き

今日は、クリスマスイブで、英国、フランス、米国では、株式・債券市場は短縮取引となり、今日のNY市場の後半は取引が閑散になる可能性が高くなる。

取引が閑散となることで、目先の材料や年末要因に動く可能性は高く、トレンドが出るには、テクニカルポイントをブレークするところまで変動することができるが重要なっている。

アジア市場は、日経平均株価は弱く0.51%下落、今日は中国株も値を下げている。WTIは37ドル台へ続伸。

為替市場はドル安の流れが続く。
USDJPYは、続落。実需の売りや株安の影響に、120.80円を割り込み22日の安値120.72円を割り込み、120.50円まで続落し、重要なポイントに差し掛かっている。

EUUSDは、1.0940台まで上昇するも上げ止まる。1.0800をベースにして下げ止まり、今度は1.0900を新たなベースに株安=安全資産のEUR買いに底堅く、1.0940台へ上昇。

AUDUSDは、続伸。0.7230台をベースに0.7260台まで続伸。


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黒田日銀総裁=物価の基調は着実に改善している。日本経済は2%の物価安定目標実現に向けた道筋をしっかりたどっている。所得増に裏打ちされた物価上昇でなければ、2%を安定的に実現することできない

黒田日銀総裁=QQEのもとで、日本経済のトレンドは明確に変化した。日本経済、レジームチェンジを実現しつつある。物価上昇の背景、企業・家計の物価観の変化がある。

黒田日銀総裁=先週の措置、資産買い入れを一層円滑に進めることを可能にする。先行き量的・質的金融緩和をしっかりと継続し、必要と判断した場合に調整することができるようになる。

安倍首相=日本経済、デフレ脱却にあと一息まできた。いい流れ加速するには3巡目の賃上げと設備投資にかかっている。

日銀金融政策決定会合議事録=必要があれば躊躇なく政策の調整を行うべきであるとの認識を共有。景気は緩やかな回復を続けているとの見方を共有。一頃の投資家のリスク回避姿勢は幾分後退しており、総じて落ち着いた動きとなっているとの見方を共有。

日銀金融政策決定会合議事録=当面物価0%程度で推移するとの見方で一致。物価の基調は着実に高まり、2%に向けて上昇率を高めていくとの見方を共有。

菅房長官=日本銀行は今後も経済情勢に応じて対応策ができるようになっている。。国債買い入れ額の膨張で限界説も出ている現在の金融緩和の持続性について悲観的にはまったく考えてない。

2015年12月24日(木曜)昨日23日、海外市場の動き

2015年12月24日(木曜)昨日23日、海外市場の動き

為替市場は、ドル売りからドル買いへと変化するも、JPY+CADの上昇は止まらず。

WTI37ドル台へ上昇、米株は1%近く上昇、米金利は2.26%台へ上昇、VIXは16.6→15.59近くへ低下、CRBは171.95→175.22近くへ上昇。

原油価格の上昇や商品価格の上昇に、USDCADは1.3930→1.3830台まで続落、CADJPYは86.70→87.40へ上昇。弱かったNZDUSDは0.6830→0.6760へ続落するも買い戻され→0.6800まで上昇。AUDUSDは0.7250→0.7210→0.7250へと元の水準へ値を戻す。

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クリスマス休暇前に発表された、米経済指標は強弱混在するも、アトランタ連銀GDPNowは、第4四半期GDP予測を1.9%→1.3%に下方修正へ。

米耐久財受注は、前回より大幅に低下するも、予想を上回る。除輸送機器は前回と予想を下回り、コアの受注は-0.4%と弱く前回も1.3→0.6%へ下方修正され、一時ドル売りが強まる。

米個人所得、PCE価格指数(すでに発表済)、PCE価格指数、PCEコア価格指数は、ほぼ予想通りの結果に動きは鈍い。

米ミシガン大学消費者信頼感指数は、予想を上回り5か月ぶりの高水準。
米新築住宅販売件数は、予想を下回る。

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弱いカナダ経済指標をボトムに、原油価格の上昇にUSDCADは続落し、カナダドル買いが強まる。
⇒ カナダGDPは、弱かった前回を上回るも、予想より弱く、カナダ小売売上高は、弱かった前回を上回るも、予想より弱く直後はCAD売りが強まるが、原油価格の上昇にCADの上昇は止まらず。

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USDJPYは、続落。121円台を維持できず、再び120.80円台まで続落、買い戻しも弱く円高傾向は止まらず。下値トライが続く可能性が高い。

EURUSDは、原油価格の上昇にリスク回避の動きが弱まり、EUR売りへと繋がるが、1.0900を割り込み短期のストップが一巡し、1.0870をボトムに1.0920台へ買い戻しが強まる。


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アトランタ連銀GDPNow=第4四半期GDP1.9%→1.3%に、消費支出や住宅投資の伸びが弱く下方修正へ。

米大手石油ガス開発のベーカー・ヒューズ=米国内の原油のリグ稼動数は先週から3減少し538箇所へ。

EIA週間石油在庫統計=原油在庫-588万、ガソリン+111万、精製品-66.1万、製油所稼働率 91.3(-0.6%)、発表直後から原油価格が上昇へ

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2015/12/23

2015年12月23日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年12月23日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

欧州株は大幅に上昇、米株先物も上昇、米金利も上昇、WTIも上昇上昇へ。
為替市場は、NZD安+EUR安、に対して、GBP+JPYは上昇、CADは原油価格に強かったが、弱い経済指標にの伸び悩む。

EUROSTOXX50は2%近く上昇、米株先物も0.5%近く上昇、米10年債利回りは2.25%台へと上昇し、リスク選好の動きが強まる。

USDJPYは、欧米株高+日経先物も強く円買いが強く、米経済指標も強さは感じられず。USDJPYは121.00円台を戻り高値に上値は重く、米耐久財受注に売りが強まるも120.80円を維持しながらも、上値は重い。

EURUSDは、ついに一時1.0900を割り込み、現状では下げ止まる。GBPUSDが上昇し、EURGBPの激しい売りの流れとなっている。原油価格の上昇にリスク選好型となり、新興国買い+EUR売りの流れへ。

NZDUSDは、続落。欧州序盤の高値0.6830直前を高値に反転下落、材料は不明ながら0.6760近くまで下落し、ようやく下げ止まる。

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USD 11月 耐久財受注=前月比0.0%(予想-0.7% 前回2.9→3.0%)、除輸送機器=前月比-0.1%(予想0.0% 前回0.5%)→ 前回より大幅に低下するも、予想を上回る。除輸送機器は前回と予想を下回る

CAD 10月 月次GDP=前月比0.0%予想0.2% 前回-0.5%、前年比-0.2(予想-0.1% 前回0.0→0.1%)→ 弱かった前回を上回るも、予想より弱く直後はCAD売りが強まる

CAD 10月 小売売上高=前月比0.1%(予想0.4% 前回-0.5→-0.4%)、除く自動車前月比0.0%(予想0.4% 前回-0.5→-0.4%)→ 弱かった前回を上回るも、予想より弱く直後はCAD売りが強まる

USD 11月 個人所得=0.3%(予想0.3% 前回0.4%)、個人支出(09:23)=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.1→0.0%)、PCE価格指数=前月比0.0%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比0.4%(予想0.4% 前回0.2%)、PCEコア価格指数=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.0%)、前年比1.3%(予想1.3% 前回1.3%)→ ほぼ予想通りの結果に動きは鈍い


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2015年12月23日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2015年12月23日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

東京市場が休場の動きの乏しい中、動きは見られず。明日のクリスマスイブ、翌日のクリスマスと欧米市場での取引参加者が急減する前に発表される、米経済指標が今日の関心事。ただ、多くは期待できず。

予定より早く早朝発表された、米個人支出は、前月比0.3%(予想0.3% 前回0.1→0.0%)にも反応はなく。原油価格(WTI)は36.45と若干上昇へ。

NZ貿易収支が-7.79億NZドル(予想-8.10億NZドル)と赤字額が減少しても動きは鈍く。

仏第3四半期GDPの前年比が前年比1.1%(予想1.2%)と若干弱いが反応は鈍く、結果論ではEUR売りが続く。

EURUSDは1.0920を割れ下落、逆に、GBPUSDは1.4860近く上昇し、EURGBPは下落し、前日と逆の動きへ。欧州株高の動きにリスク選好の動きなのかEURは弱い。

USDJPYは、121円を中心に動きは見られず、欧州序盤に一時120.90円まで値を下げるも続かず。

AUDUSDは、0.7220~45のレンジで動けず、NZDUSDは0.6800をボトムに0.6830近くへ一時上昇するも続かず。USDCADは原油価格は底堅く推移し、1.3910割れまで値を下げてCAD買いが若干強い。

2015年12月23日(水曜)昨日22日、海外市場の動き

2015年12月23日(水曜)昨日22日、海外市場の動き

日本は連休との谷間で、欧米のクリスマス休暇を控へ、どうしても力が入らず。

海外市場は、WTIは36ドル台を復活、米株は上昇し17,400ドル台を回復、米10年債利回りは2.23%台へと上昇、DXYは98.36→98.19へ低下しドル売りの動き、VIXは18.70→16.60と変動は低下へ。

為替相場は、欧州・米国市場の前半は、米GDPが予想を上回わる中でも、ドル売りが続き、中古住宅販売件数が予想外に弱くドル売りのピークをむかた。米金利の上昇が強まり、ロンドンフィキシングを経て、欧州勢の退席する時間帯から徐々にドル買い戻しが強まる。

USDJPYは、前日の安値120.80円を意識しながらも、弱い米中古住宅件数に一時120.70台まで下落。ロンドンフィキシングで120.90台へ値を戻し、米金利の上昇や米株の続伸に121円台を回復するも、上値の重さは変わらず。

EURUSDは、欧州序盤から続くEURGBPの買いも強く、1.0900台を維持しながら弱い米中古住宅販売件数が発表された、午前零時には1.0980台まで上昇。ロンドンフィキシングからは買いの勢いは弱まり、米金利の上昇やポジション調整に1.0950近くまで値を下げるも、上昇の流れは変わらず。

GBPUSDは、EURGBPの流れにEURUSDの逆の動きに終始。欧州序盤の1.4900台をピークに午前1時には1.4820を割り込み、一時1.4805まで続落。戻りも1.4820台を極めて限定的。

AUDUSDは、アジア市場の0.7180台をボトムに欧州市場序盤の0.7240台から上昇できず、弱い商品価格と一時値を下げた原油価格に上値も重く、WTIが上昇するも勢いは弱く0.7220~0.7250の狭いレンジで推移し、そのまま終了。

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21:00    TRY トルコ中銀 金融政策発表=政策金利7.50%の据え置きを決定、市場は0.5%の利上げを予想しており、TRY売りが加速

22:30    USD 第3四半期GDP・確報値=前期比年率2.0%(予想1.9% 前回2.1%)、個人消費=前期比3.0%(予想2.9% 前回3.0%)、PCE価格指数=前期比1.3%(予想1.3% 前回1.3%)、コアPCE価格指数=前期比1.4%(予想1.3% 前回1.3%)→ 前回より下方修正されるも、予想を上回る

22:30    USD 10月 FHFA 住宅価格指数=前月比0.5%(予想0.5% 前回0.8%)→ 予想と変わらず

0:00    USD 11月 中古住宅販売件数=前月比-10.5%(予想0.0%、前回-3.4→-4.1%)、476万件(予想535万件 前回535→532万件)→ 予想を大幅に下回り、2017年7月以来の下落率となるもドル売りは限定的

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国連=2015年にEU諸国に流入した難民・移民は100万人を超えた。

カナダ財務省=4-10月の財政収支は6.34億ドルの黒字へ。

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2015/12/22

2015年12月22日(火曜)欧州・米国市場の動き

2015年12月22日(火曜)欧州・米国市場の動き

EUR+AUD+NZDは上昇、GBPは下落、CADは買いから売りへと変化し、JPYは動けず。

米第3四半期GDP確報値は、第2次速報値を下回るも予想より強い。FHFA住宅価格指数は前回を下回るも予想と変わらず。

WTIは上昇から36ドル割れへ売りに変化、米金利は上昇へ、欧州株は上昇、米株は上昇しスタート。

GBPUSDは、続落。英公的部門純借入額は予想外に増加し、ポンド売りが強まり、EURGBPの激しい買いやクロスでのポンド売りが続き、GBPUSDは1.4830割れまで値を下げる。

USDTRYは、上昇しTRY売りが強まる。トルコ中銀は政策金利の据え置きを決定、市場は利上げを期待し失望感にTRY売りが強まる。

EURUSDは、続伸。1.0900を割り込むこともなく、底堅く推移。原油価格が売りへと変化すると、リスクヘッジのEUR買いが強まり、EURGBPの買いも強く、1.0970近くまで続伸へ。

USDJPYは、動けず。120.80~121.10円の狭いレンジで推移し、上値は重い。

2015年12月22日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2015年12月22日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

久しぶりに反発した原油価格に、CAD+AUDは上昇、年末を前にして円ショートの調整なのか、円高の動きが続く。

USDJPYの上値は重く再び121円を試す動きへ。AUDUSD+NZDUSDの上昇が続き、原油価格の上昇もあり、USDCADは下落。EURUSD+GBPUSDは、現時点で蚊帳の外。

米金利も伸び悩み、日経平均株価は結局は小幅下落、欧州株も強い。WTIはようやく反発し36ドル台へ。独輸入物価指数の前年比はやや強く、独Gfk消費者信頼感指数もやや強いが、EUR相場には影響は見られず。

USDJPYは、121.30円台を高値に日本株は小幅下落し、緩やかな円高へと動く。昨日の安値120.80円は維持できると思うが、割り込みと120.50円まで続落する可能性が高まる。

EURUSDは、蚊帳の外で、若干強い独経済指標のインパクトは見られず、大枠1.0900~20の狭いレンジで推移。

AUDUSDは、0.7180をボトムに原油価格の上昇もあり0.7240台まで続伸、底堅く引き続き反発の可能性が高く、結局は、EURAUD+GBPAUDは続落。

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【太田二郎のFXストラテジー】今日のFXストラテジーの考え方

【太田二郎のFXストラテジー】今日のFXストラテジーの考え方


12月22日 (火)22:30    米第3四半期GDP(取引通貨ペア USDJPY)

明日23日は、天皇誕生日で日本は休日となり、24日にはクリスマスイブ、25日はクリスマスと、市場参加者は急減し、大きなイベントもありません。

そのため、為替相場も大きな変動は期待できにくいのですが、本日22日と23日には、米国発の指標も控えており、ある程度の変動は見込めそうです。

USDJPYは、120.80円近辺をボトムに、121.50円を超えられず、引き続き上値の重い展開となっています。121.70~80円を上回ってくるとドル買いの流れが期待できますが、この時期では大幅な変動も期待できそうにありません。

逆に、120.50~80円の買い意欲は強く、120円割れると投機筋のストップも多くなりそうです。

さて、今日の取引ですが、、121.00~121.50円をコアにして、120.80~120.80を大きなレンジと考えます。発表直前の水準を意識しながら、これらのレンジ内での取引を考えたいと思います。


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今回の米GDPは第3四半期の確報値で、前期比年率の予想は1.9%と前回の2.1%から下方修正が見込まれています。個人消費も2.9%と前回3.0%から下方修正が見込まれていますが、PCE価格指数1.3%、コアPCE価格指数1.3%と、共に同水準が見込まれています。

過去34回のデータでは、予想と実際との差は、前期比年率で最大1.2%、平均0.4%となっており、過去26回のデータでは、USDJPYの取引で発表直後15分間の変動では、最大59pips、平均24pips、直近5回に限定すると26pipsと、大きな変化は期待できそうにありません。

そのため、直前の水準から上下のテクニカルポイントをみならが、売り買いを考えたいと思います。 

2015年12月22日(火曜)昨日21日 海外市場の動き

2015年12月22日(火曜)昨日21日 海外市場の動き

クリスマス休暇を直前に控えた、週明け月曜日の海外市場は、米経済指標は弱く、逆に、ユーロ圏経済指標は強く、ドル安へ。

JPY+EUR+AUD+NZDは上昇、逆に、GBP+CADは弱い。米金利は低下、米株も上昇幅を縮小し、WTIは一時34ドルを割り込むも前日終値近くへ値を戻す。

数少ない経済指標では、米シカゴ連銀全米活動指数(22:30)=-0.30(前回-0.04→-0.17)と弱くドル売りへ傾き、ユーロ圏消費者信頼感指数・速報値(00:00)=-5.7(予想-5.85)と予想より改善へと動き、EUR買いが強まる。

EURUSDは、1.0850台を維持し1.09台へ上昇。スペイン総選挙の結果を受け、連立協議難航濃厚に政局の不透明感が高まるがEURUSDは1.0850で下げ止まり、欧米市場では上昇し1.09台を確りと維持。弱い米シカゴ連銀全米活動指数に米い金利は低下+強いユーロ圏消費者信頼感指数に1.0900台を超えて一時1.0930台まで上昇。

USDJPYは、前週の円高の流れは止まらず。オプション市場でもクリスマス休暇を前に円コールの買いも弱まりるが、121.50円のポイントを超えられず、円買いの流れが続く。弱い米シカゴ連銀全米活動指数に121.20を割り込み、午前1時には売りが加速し一時120.80台まで値を下げる。戻りも121.10円台で上値も重い。

AUDUSDは、0.7150台をボトムに下げ止まり上昇するも、狭いレンジ内での動きにとどまる。アジア・欧州・米国市場と、0.7150をボトムに下げ止まり弱い米経済指標に0.7200近くまで上昇するも、大枠0.7150~0.7200の50ポイントのレンジで推移、動きは緩慢。

USDCADは、原油価格の動きに連動し上昇から値を上げる。1.3910台をボトムに米経済指標にもドル売りは限定的で、原油安の動きに連動し一時1.3990台まで上昇するも、原油価格が上昇すると、1.3950まで値を下げる。





2015年12月21日(月曜)欧州・米国市場序盤動き

2015年12月21日(月曜)欧州・米国市場序盤動き

週明け月曜日の欧米市場も、クリスマス休暇を前にして、重要な指標の発表や発言は乏しく積極的な動きはみられず。

ただ、米金利は低下しドル売りへと動きやすく、米現物株は上昇からスタートするも上昇力は乏しく、WTIは34ドル台で上値は重い。

EURUSDは1.09台を一時回復するも、どこまで上昇できるかは疑問。ただし、1.0900を上回るとさらなる上昇に繋がる可能性も高い。

USDJPYは121.50円を超えられず、引き続き上値は重く円高圧力が続く、どこまで値を下げられるか注目。

AUDUSDは大枠0.7160~80で動かず。

USDCADは弱い原油価格に1.3960台を回復するも続かず、1.3910~70のレンジで底堅い。

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独連銀月報=独工業部門は、2016年第1四半期も低迷が続く。

黒田日銀総裁=月例経済報告等に関する関係閣僚会議で、日銀が18日に決めた量的・質的金融緩和(QQE)の補完措置について、2%の物価安定目標の早期実現に向けて、迅速にちゅうちょなく政策対応を行うことを可能とするものと説明した。

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2015/12/21

USDJPYの年間チャート+EURUSDの年間チャート

USDJPYの年間チャート+EURUSDの年間チャート


クリスマス休暇+年末年始を前にして、1987年に私がデータを取り出してから続けている1年間チャートを眺めていました!

USDJPYは上値は重く反転しそうな雰囲気で、
EURUSDも続落傾向止まらず。

そうなると、EURJPYは恐ろしいいことに!

まあ、まあ、年間チャートだけ考えればそうなのでしょうが、
米金利の上昇や成長率格差、株価の今後の見通しを考えれば、どうしても、円ベアになってしまうことは止められず!

今年1年間のUSDJPYのレンジは10円、115.85~125.85円。来年も、USDJPY10円幅になってしまうのではと心配している。杞憂に終わればいいのだが!






2015年12月21日(月)アジア・欧州市場の動き

2015年12月21日(月)アジア・欧州市場の動き

今週は日本の祭日と欧米のクリスマス休暇の週にあたり、市場参加者は急減し値動きが鈍くなっている。

週明け月曜日の為替市場は、予想されていたとはいえ相場変動は鈍く、日本株の動きだけが目立っていた。

日経平均株価は一時-1.3%近くまで下落しが、マイナス幅を縮小し前日比-0.37%で終了、逆に上海総合は1.77%上昇し強さが目立っていた。

WTIは相変わらず35ドルを割り込み弱くUSDCADの上値は重く、カナダ売りの流れが続いている。

USDJPYは、株安の流れに一時121円台まで下落するも、マイナス幅が縮小し始めると買い戻され124.50近くまで値を戻すも、続かず、上下50pipsのレンジでの動きとなっている。

EURUSDは、1.0850をボトムに下げ止まり、弱い原油価格にEUR買いが優勢となるも1.0880台と高値に動けず。

GBPUSDは、週末のウィールBOE政策委員のハト派発言に、開始直後から売りでスタート。1.4880台を安値に1.4930近くまで上昇するも、欧州勢の売りに上値は重い。

AUDUSDは、株安の流れに売りからスタートするも、0.7150台を維持し、豪州株価の上昇に連動しながスタート水準へと値を戻し、欧州勢の買いに0.7180台まで一時上昇。

2015/12/20

今週の為替相場を考える(12月21日~12月25日)

今週の為替相場を考える(12月21日~12月25日)

いよいよ年末。今月に入り、ECBの追加緩和とFOMCの歴史的な利上げ開始という、2大イベントを終え、2015年も幕を閉じようとしています。

今週は、23日(水)東京市場は休場で、24日(木)主要国市場は時間短縮の取引が多くなり、25日(金)はクリスマスで主要国の多くは休場となり、その影響を考えざるを得ません。

重要なイベントは終了し、クリスマス休暇と年末・年始を控え、大口取引や機関投資家の動きは考えにくく、年末の実需などの特殊要因による影響と短期投機筋の動きが相場を動かすと考えます。

円相場への影響が大きい株価ですが、NYダウは週末に大幅に下落し、過去8週間の安値を更新して、米10年債利回りも2.23%台を超えられず足踏み状態が続いています。

強い米経済が見込まれる中で、年末のポジション調整色が強まっている影響と思いますが、先週末は、「米株安+米金利低下+米ドル安=トリプル安」で終わっているだけに、今週の米株や米金利の動きはいつもながら注目されます。

日経平均株価は、日銀金融政策決定会合の発表直前・直後の急変動は円相場の乱高下を招いていました。日本の追加緩和期待と、「QQEの強化策に限定」と、期待を裏切る結果の反動と思われていますが、大口の機関投資家が不在の中、短期投機筋の売買が相場を動かしているようにも思われてなりません。

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ドル相場

今週は、大きな動きは期待できず、実需の動きに終始した展開が予想されます。

FOMCの利上げ開始のベルは鳴らされました。直後はイエレンFRB議長の慎重な利上げの可能性を示唆する発言や、株安+原油安に米金利も伸び悩み、年末を控えた新規ポジションができにくい時期になっています。先週後半にはとりあえずは利食い先行に動きましたが、それも長続きせず結局は、ドル高傾向が続いています。

今週も、このドル高の流れが続くことが予想されますが、クリスマス休暇突入することを考えれば、来年に向けた新規ポジションを取るにか早すぎ、より動きが緩慢になる可能性が高いと考えます。

ドル売りをリードしている、GBP+CADの動向も今週は気になります。原油価格の下落にCAD売り+中東のオイルマネーの変化とEU離脱を問う国民投票の前倒し期待+世論調査の結果による離脱支持拡大いによるGBP売りと、それぞれに要因は異なりますが、USDCADの上昇+GBPUSDの下落がどこまで続くのか、今週のドル相場を見るに重要と思われます。

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【EURUSD 予想1.0750~1.0950】
クリスマス休暇を前にして、市場参加者は急減し、事実上にクリスマス休暇入りしており、主要な経済指標は発言も皆無で、来週や来年以降の相場を考える時期に入っています。大口投資家も見られず、短期筋が相場を一時的に動かす程度と考えます。先週・先々週のレンジ1.0800~1.1050を抜け出した方向に一時的に動きやすいことは確かですが長続きできないと判断、方向性ですが確率はやや下値サイドと考えられます。

【GBPUSD 予想1.4850~1.5000】
1.5000どころか、1.4900を割り込み続落傾向止まらず。原油価格低下の影響による中東諸国からの投資資金の移動や、2016年に早期実施の可能性も出ているEU離脱を解く国民投票。さらに、直近の世論調査でEU離脱支持者が拡大していることや、EURGBPのポジション調整も考えられます。

しかしながら、この時期の相場を動かすには、どうも後付け材料としてピックアップされているだけと思われてなりません。GBP売りが実際始まった要因は賃金上昇の鈍化で、これが修正されるまではGBPベア・ムードが続く傾向にあります。先週は1.4850で下げ止まっておりこれをボトムに、1.4850~1.5000で上値の重い展開が予想されますが、1.4850を割り込むようなことがあれば続落のリスクも高まります。

【AUDUSD 予想0.7100~0.7200】
新興国通貨も上昇へと変化し、中国経済への超悲観論も影を潜め、今週のクリスマス休暇突入時期であることを考えれば、上下動きが鈍くなることが予想されます。短期では0.7200をトップに上昇力は鈍く、0.7100~0.7200のレンジに入りやすくなっています。

【USDJPY 予想120.80~122.20】
先々週は円高+先週は円安から結局は121円台半ばで落ち着き、米10年債利回りの動きと結果的には、連動した動きとなっていることを考えれば、米金利からは目が離せません。

今週はトレンドを出す動きは期待できず、上下変動しながらも、レンジ相場になる可能性が高いと思われます。今週は全国CPIや黒田日銀総裁発言が材料にされやすく一時的に変動することもありますが、トレンドを作ることは難しいと思われます。

市場参加者のセンチメントは、決して円ベア派が多いとも言いきれず、円ブル派とベア派拮抗しているようにも感じられます。そのようなセンチメントの状況を考えれば、120.80~122.20円のいずれかを試す動きが予想されますが、共に長続きできるとは思えません。

レンジ相場年末・年始の季節的要因がはければ、再び米金利上昇=円安相場への復帰が期待できます。

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今週の主な材料(12月21日~12月25日)

今週の主な材料(12月21日~12月25日)

今月に入り、ECB理事会の追加緩和の決定、FOMCの歴史的な利上げ開始など、最重要のテーマは終了し、今週はクリスマス休暇に突入し、市場参加者は極端に減少し年末年始を迎えることになります。

今週は、23日(水曜)が天皇誕生日で東京市場は休場となり、24日(木曜)はクリスマスイブで、各国主要市場は短縮取引となり、25日(金曜)はクリスマスで日本以外の主要市場は、ほぼ全てが機能停止となります。そのため、週前半ですべての取引を終えて年内は長期休暇に突入する市場参加者も多く見受けられます。

そのため、今週は一週間を通じて世界的に要人の発言は見られず、最重要な指標の発表は極めて少ない週となっています。何もなければ平穏無事の日々となることを希望するものの、市場の商いが極端に低下するこの時期に、相場を意図的に動かす輩もないとは限らず、市場全体ではやや不安要因も残っています。

最近の相場の変動率を見ると、FOMC後からやや落ち着いてきてはいるも、原油価格を含む商品価格と株式の変動は大きく、米金利の動向もこの時期としてはやや目が離せない状態であることも事実です。


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さて、そんな状況ではありますが、今週もその中で注目点はいくつかあります。

日本
先週、日銀の金融政策決定会合で乱高下した日本株と円相場が注目されており、QQEの補完措置の強化を打ち出していますが、その評価や影響は一週間過ぎた今週どのような影響を市場に与えるのでしょうか? 24日(木)日銀金融政策決定会合議事要旨の発表と黒田日銀総裁の発言が気になります。

また、25日(金)には日本の雇用統計と消費者物価指数が発表され注目しています。原油価格の低迷に黒田日銀総裁もついに「将来のインフレ上昇期待で短期の期待が下がっている」と言い、今回の全国CPIのコアコアは前年比0.8%と前回の0.7%から上昇が見込まれていますが、前年比総合では0.3%と前回と変わらずの予想となっています。

カナダ
23日(水)のカナダGDPも、主要な発表が少ない中では注目の材料です。予想はまだ出ていませんが、一部では前月比0.4%の予想もあり、同時刻の小売売上高の発表と合わせ動きが注目されます。

英国
23日(水)英GDPは確報値ですが、数少ない英国発の材料のなかでは重要で、前期比0.5%・前年比2.3%共に速報値と変わらずの予想となっています。

米国
22日(火)米GDPの確報値は、前期比年率1.9%と改定値の2.1%から低下が見込まれており、波乱要因となる可能性もあります。また、22日(火)はFHFA住宅価格+中古住宅販売と住宅関連の発表が続いています。
23日(水)米耐久財受注、個人所得・個人支出、ミシガン大学消費者信頼感指数、新規住宅販売件数と、クリスマス休暇を前にして、今週最後を締めくくる米国発の発表が続いています。

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12/21(月)   
14:00 JPY 日銀金融経済月報
0:00 EUR 消費者信頼感指数・速報値

12/22(火) 
18:30 GBP 公的部門純借入額(PSNB ex BANK)
21:00 TRY  トルコ中銀 金融政策発表
22:30 USD 第3四半期GDP・確報値=
22:30 USD FHFA住宅価格指数
0:00 USD 中古住宅販売件数

12/23(水)   日本は休日(天皇誕生日)
6:45 NZD 貿易収支
18:30 GBP 第3四半期経常収支
18:30 GBP 第3四半期GDP・確報値
22:30 USD 耐久財受注
22:30 CAD 月次GDP
22:30 CAD 小売売上高
22:30 USD 個人所得/個人支出
0:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値
0:00 USD 新築住宅販売件数

12/24(木)  英国・ドイツ・フランス・米国市場は短縮取引(クリスマスイブ)
8:50 JPY 日銀金融政策委決定会合議事要旨
13:00 JPY 黒田日銀総裁発言
22:30 USD 週間新規失業保険申請件数

12/25(金)   米国・ユーロ圏・豪州・NZ・カナダ・スイス・シンガポール・香港は休日(クリスマス)
8:30 JPY 雇用統計
8:30 JPY 1全国消費者物価指数/東京都区部消費者物価指数


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2015/12/19

2015年12日19日(土曜) 最新のIMMポジション(12月15日集計分)から

2015年12日19日(土曜) 最新のIMMポジション(12月15日集計分)から

IMMのデータは毎週火曜日時点のポジションを集計し、今回は12月15日。

16日のFOMC前日の15日が集計日となっており、データからもその影響が強く出ている。

スポット市場では、FOMCの利上げがほぼ間違いないことを材料にした、ドル買いが続いていたが、IMMのデータからは通貨ショートが大幅に改善され、ドルロングの調整が強まっていたことがわかる。

7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネット・ショートのコントラクトは、12月1日の週が-391,664、8日の週が-354,659、15日の週が-261,852と、先週は92,807コントラクト減少していたこともあり、FOMC後にドル買いが強まっていることもうなずける。

通貨別でみると、
円は、-68,050→-26,580(41,470)と、大幅に円のショートが減少し、その後の円売りにつながった。

ユーロは、-172,331→-159,961(12,370)と、ユーロショートが減少し、直前のユーロ買いが強まっていたことがわかる。

ポンドは、-23,902→-16,920(6,982)と、ポンドショートが減少し、直前にはポンド買いとなったが、その反動もありFOMC後には大幅にポンド売りとなっている。

スイスは、-25,540→1,951(27,491)と、ショートからロングへ転換し、スイスフランとしては、2013年6月18日の+26,529を上回り、私がデータを取り出している2009年1月以で最大の増加となっている。だ

カナダドルは、-40,138→-51,009(-10,871)と、主要通貨でドル売りへと傾く中、原油価格の低下にショートが拡大していた。

豪ドルは、-33,579→-10,452(23,127)と、FOMCを前にしてショートが大幅に減少していた。

NZドルは、8,881→1,119(-7,762)と、カナダドル同様に、他の主要国がショートを大幅に減少させている中で、今までのロングが減少し、NZドル売りとなっていた。

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2015年12月19日(土曜)昨日18日 海外市場の動き

2015年12月19日(土曜)昨日18日 海外市場の動き

米株安+米金利低下+米ドル安=トリプル安。CADのCPIは弱く、米PMIも弱い。

アジア市場の日本株と円相場の急変は、日銀の過度の楽観的期待を裏切る動きに円高へ。

FOMCの利上げ直後の楽観的なムードは一変、米金利の上昇による経済と市場への悪影響を危惧? それとも、イエレン議長のややハト派の意見に楽観的になりすぎ、本来の利上げによる影響に気が付いたのか?

WTIは34.53と3日連続の低下、NYダウは-367.29(-2.10%)と大幅低下、米10年債利回りは2.2234→2.2204%と低下、DXYは99.27→98.722と低下。

USDJPYは、アジア市場の高値123.50台から121.05円近辺まで下落するも、欧米市場を通じてクロスでの円買いは強まらず、弱い米PMIに上値は重いが121円台を何とか維持へ。

EURUSDは、欧州市場では株安+金利低下に、アジア市場から続いたEUR買いの流れは一変、1.0860台→1.0805近辺まで下落するも、またしても1.08をボトムに下げ止まり、弱い米PMIとオプションカットに再び上昇へ。終盤にかけて日中の高値を更新し、1.0870台まで続伸するも、1.09台をまたしても達成できず。

AUDUSDは、0.7120~0.7155のレンジから、弱い米PMIを受けたドル買いの流れに、0.7200近くまで続伸するも、0.7200の壁は厚い。

USDCADは、予想外に弱いカナダCPIや低位の原油価格にも、1.4000の大台を意識したのか、これを高値に、ドル売りの流れもあり1.3850台へ低下、1.3920~60のレンジで推移。

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EUR 10月 経常収支・季調前=259億ユーロ(予想 前回331→338億ユーロ)、季調済=204億ユーロ(予想 前回294→301億ユーロ)→ 前回を下回る

CAD 11月 消費者物価指数=前月比-0.1%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比1.4%(予想1.5% 前回1.0%)、コア前月比-0.3%(予想0.0% 前回0.3%)、コア前年比2.0%(予想2.3% 前回2.1%)→ 予想を下回りカナダドル売りが強まる

USD 12月 総合PMI・速報値=53.5(予想 前回55.9)、サービス業PMI・速報値=53.7(予想55.9 前回56.1)→ 予想と前回を大幅に下回る

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キャメロン英首相(EU離脱を問う国民投票に関し)=2016年は、英国とEUの関係を根本的に変え、EU加盟をめぐる英国民の懸念を払拭できる年になると確信。

米下上院ともに1.1兆ドルの歳出法案を承認=米上院は40年来の原油輸出禁止措置を解除する法案を承認。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁=現在の緩和的金融政策の副作用に留意する必要があり、国内では不動産市場を注視。

米大手石油ガス開発のベーカー・ヒューズ=米国内の原油のリグ稼動数は先週から17増加し541箇所へ拡大し、供給超過の長期化を警戒

ブラジルのレビィ財務相が辞任=ブラジルレアルの下落が続く

ラッカー・リッチモンド連銀総裁=利上げは米経済がどの程度拡大しているかを示す。

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2015/12/18

2015年12月18日(金曜)アジア市場の動き

2015年12月18日(金曜)アジア市場の動き

週末の東京市場は大波乱。日銀の決定前からフライングで日本株+円相場は乱高下、結局は円高へ。

日銀の追加緩和を過度に期待していた影響なのか、直前から日本株は上昇し+円安が加速。据え置きが決定がされるも、補完措置の緩和微調整にフライング気味の株高+円安へ。そして、失望感の株安+円高へと急変。

USDJPYの下げが、主要通貨でドル売りの流れをリードし、全体的にドル全面安へ。

EURUSDは1.0850台まで続伸、GBUSDは14950近くまで続伸、AUDUSDは0.7150近くまで続伸、USDCADは1.3910台まで続落。

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日銀金融政策決定会合=現状維持を8対1の賛成多数で決定、上場投資信託(ETF)の新たな買い入れ枠設定など量的・質的金融緩和(QQE)の強化策を打ち出したが、マネタリーベースの年間増加額目標80兆円は維持。

⇒ 市場が最も「食いついた」ETFの新たな買い入れ枠の設定は、過去に日銀が買い入れた銀行保有株式の売却の再開(2016年4月から)に伴って行うものだ。ともに3000億円ずつであり、ETFの年間3兆円という購入規模は変わらない。

黒田日銀総裁記者会見=本日の補完措置、必要なら躊躇なく調整行う観点から決定。来年度の後半ころに物価2%に達すると予想。現時点でQQEに限界があるとは思っていない。イールドカーブ全体を下げる。

黒田日銀総裁記者会見=下振れリスクに対応した追加緩和ではない。将来のインフレ上昇率に対する期待は下振れは事実。物価は広い品目で上昇の基調にある。

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2015年12月18日(金)昨日17日、海外市場の動き

2015年12月18日(金)昨日17日、海外市場の動き

米FOMCは予想通りの利上開始で決着。利上げの速度も来年は1.4%と0.25%×4回と市場の予想範囲内に収まり、週末金曜日を前にして、来週のクリスマス休暇+年末年始に向け、相場変動リスクも徐々に弱まり、ドル高傾向が続く。

WTIは米在庫増に35ドルを割り込み一時34.63ドルへと下落、米株は上昇から始まるも1%近く下落へ、米10年債利回りは2.23%近くまで低下、CRBは終盤にかけ下げ幅を加速し0.65%近く低下、VIXは18近くと前日とあまり変わらずリスク回避の動きはあまり見られず。DXYは1.4%近く上昇しドル高傾向が続く。

米経済指標は強弱混在。米フィラデルフィア連銀景況感指は予想外に悪化+米第3四半期の経常収支は赤字額が拡大するも、米新規失業保険申請件数+米景気先行指数総合指数は強い。

USDJPYは、円売り傾向止まらず。オプションボラも低下し、リスクリバーサルでは円コールも低下気味で、スポットでは円売りの流れが続く。米株の低下と金利低下に、122.80円で上げ止まっていたが、終盤にかけて上抜け122.80円台を維持。

EURUSDは、1.0800で下げ止まるも続落傾向止まらず。独IFO景気動向指数は弱く、原油価格+商品価格は低下するも新興国通貨は安定し、1.0830~70のレンジで推移。強い米景気先行指数(オプションカット同時刻)からドル買いが主要通貨で加速し、1.0800台へと続落。

USDCADは、原油価格は弱く上昇傾向(カナダドル安)は止まらず。1.3840を高値に上げ止まっていたが、米在庫増に原油価格が低下すると、上昇開始し、1.3980へと大幅続伸。

GBPUSDは、1.50台を回復できず続落。欧州市場で強い小売売上高に一時1.50台を回復するも続かず。世論調査ではEU離脱を解く国民投票で離脱支持者が増加傾向にあり原油価格も弱く、強い米景気先行指数(オプションカットと同時刻)に1.4900を割り込み、1.4860台まで続落。

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英世論調査でEUからの離脱支持者が増加=47%が欧州連合(EU)からの離脱支持し増加へ。

メキシコ中銀政策金利を3.0%→3.25%引き上げた。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁=ECBとFRBは金利政策で当面違った軌道になると予想、コスト競争において、為替は重要な要素と発言し、EUR売りの材料となる。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁=QEはインフレを目標に向けて緩やかに引き上げる。

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独IFO景気動向指数は108.7(予想109.0)と若干弱い、
英小売売上高は前月比1.7%(予想0.5%)と予想外に上昇、
米第3四半期の経常収支は-1249億ドル(予想-1189億ドル)と悪化へ
米新規失業保険申請件数は27.1万件(予想27.5万件)と改善へ
米フィラデルフィア連銀景況感指数は-5.9(予想1.0)と予想外に悪化
米景気先行指数総合指数=前月比0.4%(予想0.1%)と予想を上回る

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2015/12/17

2015年12月17日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年12月17日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

FOMCが利上げを決定した後の欧米市場は、材料出尽くし感が強いのか、世界的な株高の中で為替相場の動きは鈍かったが、米現物株の取引き開始前に、結局はドル高へと変化。

WTIは35ドル台で推移、欧州株は大幅上昇(EUROSTOXX50+2.78%)、米金利は低下し、米株先物は小幅上昇へ。

USDCADは、原油価格は低水準で推移し、カナダ売りの流れは止まらず1.3840台まで続伸。原油価格は下げ止まり小幅上昇するも、米株のスタート直前から1.3880まで再上昇へ。

AUDUSDは、FOMC直後の安値を割り込み売りの流れが続き、アジア市場+欧米市場でも0.71609台をボトムに何とか下げ止まっていたが、米株式市場が取引を開始する直前から底値を割り込み0.7140台へと再度下落。

USDJPYは、日本株高や貿易赤字額が減少など、強弱混在の中で、122.20~122.60台のレンジから上値を超え122.70円台へ続伸。ドル買いの流れは変わらず。

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独IFO景気動向指数は108.7(予想109.0)と若干弱い、
英小売売上高は前月比1.7%(予想0.5%)と予想外に上昇、
米第3四半期の経常収支は-1249億ドル(予想-1189億ドル)と悪化へ
米新規失業保険申請件数は27.1万件(予想27.5万件)と改善へ
米フィラデルフィア連銀景況感指数は-5.9(予想1.0)と予想外に悪化

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2015年12月17日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2015年12月17日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

未明のFOMCではついに利上げを決定、紆余曲折はあるも、ドル高の流れへ。

日本株は米利上げにも関わらず、二日連続で大幅上昇し、日経平均株価は19300円台へと上昇。欧州株も大幅上昇からスタートし、EURUSTOXX50は2.1%近い上昇へ。昨日の反動なのか米金利は低下し、原油価格も35ドル台で上値は重い。


USDJPYは、ドル高の流れと株高の影響に、アジア市場で一時122.60円台まで上昇するも、短期的なドルロングの利食い売りに122.20円台まで下落。ただし、ドル買いの流れは強い。

EURUSDは、株高+新興国通貨高+ドル高の動きに、原油価格の下げてもどうしても弱さが目立つ。前日も1.100の大台を維持できず、逆に1.0900の下限を割り込み1.0830台まで続落。1.0800~1.0900のレンジに入りやすいが、戻り売りに変化している可能性もある。

AUDUSDは、ドル高の流れにも強さが目立つ。前日の高値0.7270から100ポイント近く値を下げ0.7160台まで下落したが、FOMC直前の水準近くで維持し、底堅さが目立つ。


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12月17日 (木)18:30 英小売売上高指数(取引通貨ペア GBPJPY)

12月17日 (木)18:30 英小売売上高指数(取引通貨ペア GBPJPY)

未明のFOMCと経済見通し、イエレンFRB議長の記者会見と、年末最大のイベントは終了し、リーマンショック後の歴史的な米ゼロ金利は他国に先駆けて解除されました。

FOMCメンバーの金利見通し通りであれば、来年は1.4%(0.25%×4回の利上げに相当)まで上昇することになりそうで、ドル高傾向が続くことが予想されます。

GBPJPYは、これらの発表を受け、182.40台から183.70円台と1.3円で上下し、結局は183.30円近辺で落ち着きを取り戻し、目先は大枠183.10~50円のレンジですが、方向性が定まるのは、今日の欧米市場に入ってからと思われます

その中で、重要な英小売売上高の発表があります。昨日は注目された英雇用統計は失業率は低下+賃金は低下と、強弱が混在し動きは鈍いものがありました。

いつもながら、今回も数字の如何によっては、変動幅は変わってきますが、182.40~183.70円のレンジを超えることは難しいことが前提となり、USDJPYの上昇+GBPUSDの下落基調が続きそうで、GBPJPYにとっては極端な変動は目先では望めそうにありません。

182.40~183.70円のレンジを注目し、このいずれかの水準に近づいたら指値の取引や、発表までにこのいずれかの水準に近づいていたら、逆指値も選択肢に入れ、直前でその水準などを考慮に入れた取引を考えたいと思います。

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今回の英小売売上高の予想は、前月比で0.5%と前回に-0.6%から大幅な上昇が、前年比では3.0%と前回3.8%からは低下が見込まれています。

過去30回のデータでは、発表と実際との差は、前月比で最大2.2%平均0.6%、前年比で最大3.0%、平均0.88%と相違が大きいのが特徴となっています。

過去26回のデータでは、GBPJPYで発表直と15分間の変動をみると、最大108pips、平均40pipsとなっており、過去5回の直近の動きでも平均46pipsとなっています。大きな変動は期待できませんが、テクニカルポイントで上下で、売り買いのポジションを作りやすい変動幅となっています。

FOMCは予想と期待通り。

FOMCは予想と期待通り。


『事前のドル買い、直後のドル売り』トレンドはドル高。一大イベントの反応は一時的なドル全面安。
直後の反応は、利上げ決定に瞬間ドル買へ、利上げペースは鈍くドル売りへ、上下変動するも反応は鈍く、流れはドル買い。市場参加者は次回の利上げ4月と、2016年4回の利上げを予測。

在庫増に原油価格は再び急落、VIXは下落しリスク許容度が強まり、新興市場国の通貨は上昇へ。

FOMCは市場の期待通り、7年間続いたゼロ金利政策を解除し、約10年ぶりに利上げを決定。政策金利0.25%の引き上げを決定(0.0~0.25%→0.25~0.50%)し、金融政策は引き続き緩和的だとした。

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原油価格は在庫が大幅増加し下落(WTI35ドル台)、米株は上昇(DJIA+165ドル近辺)、米金利は上昇から低下へと変化(10年債利回り直前は2.328まで上昇→直後一時2.26%を割り込む)、ただ、2年債利回りは1.0%台の高値を維持。

CRBは174.2269→171.80台へと低下、VIXは20.95→17.80台へと低下。

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声明=政策決定は全会一致。労働市場で今年著しい改善が見られたと判断し、インフレ率が中期的に目標の2%に向けて加速するとの妥当な確信を得た。


声明=経済状況は緩やかな利上げを当分正当化すると予想。満期資産への再投資は利上げが十分に進むまで継続。

声明=雇用はことし著しく改善した。米経済は緩やかなペースで拡大した。超過準備金利を0.50%とし、最大2兆ドルのリバースレポを実施へ。

経済見通し=9月時点とほぼ変わらず。GDP=2015年2.1→2.1%、2016年2.3→2.4%、2017年2.2→2.2%。

経済見通し=金利見通し(中央値)=2015年0.4%、2016年1.4%(0.25%×4回の利上げに相当)、2017年2.6%。

イエレンFRB議長の記者会見=正常化の過程は緩やかになる。労働市場の改善余地引き続き残る。賃金は安定的に上昇。

イエレンFRB議長の記者会見=目標以下のインフレはエネルギー下落を反映。住宅投資は前年よりも速いペースで増加。ドル高がインフレを圧迫。海外情勢が成長にリスク及ぼす。

イエレンFRB議長の記者会見=世界経済のリスクは存続するが米国経済は強い。米国経済のファンダメンタルズに自信がある。リセッションの可能性は懸念しない。FRBの決定は米国経済への我々の自信の表れ。

イエレンFRB議長の記者会見=利上げはデータ次第。見通しで、一部のメンバーは利上げ軌道を引き下げた。



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2015/12/16

2015年12月16日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年12月16日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

米FOMCを直前に控え、米金利は上昇し、ドル買いの流れが続き、米利上げによるドル高を意識した値動きへ。

WTIは36.57を安値に37ドル台まで値を戻す。欧州株は上昇、米株先物は上昇し、米10年債利回りも2.28%近くへ上昇へ。

注目の英雇用統計は失業率は7年半ぶりの水準へと低下するも、賃金は低下し、GBPは売り買いが交錯し動けず。

ユーロ圏CPIは、前年比は0.2%で予想を上回るも、コア前年比は0.9%で変わらず。

米住宅着工と住宅着工件数は予想を大幅に上回るもドル買いは限定的で、鉱工業生産と設備稼働率の伸びは弱いがドル売りも弱い。

USDJPYは、122円台まで上昇するも、積極的な動きは見られず121.70台へ値を下げる。

EURUSDは、一時1.0960近くまで上昇するも、独・ユーロ圏PMIは弱く、米FOMCを前にしてドル売りも鈍く、1.0910台まで下落して下げ止まる。

AUDUSDは、大枠0.7180~0.7210のレンジで動けず、NZDUSDも大枠0.6740~60のレンジで動けず。

USDCADは、1.3780台まで上昇するも、原油価格も上昇し1.3770台の上値は重くなるが、積極的な動きは見られず。





12月16日 (水)18:30 英雇用統計(取引通貨ペア GBPJPY)

12月16日 (水)18:30 英雇用統計(取引通貨ペア GBPJPY)


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明日未明に控えたFOMCを前にして、本来ならば重要な英雇用統計も影が薄くなっています。
ただ、雇用が予想外に拡大するようなことがあれば、米国に次ぐ利上げ可能な国のプラス面がクローズアップされる可能性もあります。

テクニカルでは、GBPJPYの1時間チャートを見るとダウントレンドは変わりませんが、直近では上値が切り下がり、下値が切りあがる持合い状態おなっており、上下抜け出した方向に動きが加速する可能性が高まっています。

GBPJPのDailyチャートでも、ダウントレンドを継続していますが、14日の安値182.11円、短期・中期線がある185円と、ワイドながら、182~185円のレンジに入っています。

USDJPYが120円台でボトムアウトし、GBPUSDが1.50でボトムアウトすれば、上昇へと向かうことになりますが、FOMC後の新興国の混乱はないのか、商品価格の続落は止まったのか、などなどを考えますと、なかなか決め打ちをすることは難しいように思われます。

英雇用統計のGBPJPYですが、182.80~183.50のレンジを想定しながら、直近値動きを見て、取引を判断したいと思います。

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今回の英雇用統計では、ILO失業率の予想は5.3%と前回と変わらず、失業者数推移では、2,000人と前回の3,300からやや低下が見込まれています。また、ボーナスを含む平均賃金は2.5%の伸びと前回の3.0%から鈍化が見込まれています。

過去30回のデータでは、予想と実際との差は、最大0.2%、平均0.06%と、ほぼ予想通りの結果となっております。

過去26回のデータでは、GBPJPYで発表直後15分間の値動きを見ると、最大120pips、平均59pipsと大きく、直近5回でも平均53pipsと変動幅は大きいものがあります。

2015年12月16日(水曜)昨日15日、海外市場の動き

2015年12月16日(水曜)昨日15日、海外市場の動き

米FOMCを直前に控え、米株+米金利は上昇し、ドルは全面高。

WTIは37ドル台へと上昇、ダウ平均株価は上昇し現在は+170ドル近くへ、米金利は一時2.2888%と上昇が続き、DXYは97.60→98.29近くまで上昇、CRBインデックスは174.2633→175.69へ一時上昇、VIXは22.73→20.63近くへとリスク回避の動きは弱まる。

注目の米CPIは、前年比0.5%、コア前年比2.0%と予想通りながら前月より上昇し、米利上げはほぼ確実となり、米2年債利回りは一時0.98%台へと上昇(前日0.9435%)し、ドル買いの流れは止まらず。

USDJPYは、円売りの流れが続く。米金利の上昇と株高の流れに、121円台を足固めし121.70台へと上昇。USDJPYのオプションで変動率は低下し、リスクリバーサルでは円コールが縮小し、円の買い戻しが弱まり、FOMCを控えた円ショートの調整や、新興国通貨は上昇+クレジットリスクも弱まり、リスク回避の円買いも弱まる。

EURUSDは、EUR売りの流れが続く。独ZEWは4年ぶりの予想外の強さにもEUR売りの流れは止まらず。新興国通貨は強く商品価格は低下し、リスク回避のEUR買いは弱まり、米金利の上昇にEUR売りが続き、1.0910台まで続落へ。

GBPUSDは、GBP売り止まらず全面安。英CPIは予想通り、PPIは弱く、クロスで売りが加速し、1.5340を割り込み続落へ。カンフリBOE副総裁の利上げ示唆発言もあり、ロンドンフィキシングをボトムに止まるも、終盤にかけてはさらに売りが強まる。

USDCADは、原油価格の上昇+金融安定化レビューが支援しドル買いの中では、強さが目立つ。ロンドンフィキシングの1.3760台を高値(CAD安値)に上昇するも、一時1.3690台まで低下し、他の通貨と動きは異なる。

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カンフリBOE副総裁=次の行動は利上げと考えるが、ペースは穏やか。

カナダ中銀の金融安定化レビュー(ポロッツ・カナダ中銀総裁)=カナダ経済は直近の見通しに沿った動き。ここ2週間はネガティブな指標も出ているが、住宅指標を含めて一部にはポジティブなものも見られる2016年はポジティブな年になるだろう。米国との金融政策の格差拡大が見込まれる。

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2015/12/15

2015年12月15日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年12月15日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

明日のFOMCを前にして、どうも積極的な動きは見られず、流れはドル買い。

米CPIは前年比は前回より上昇するも、予想通りでサプライズもなく、NY連銀製造業景気指数も予想よりマイナス幅は低下し、第一関門を突破。明日の米利上げがほぼ間違いなしとのムードは満点。

米金利の上昇に、ドルは全面高で、一人堅調だったNZDUSDも上昇から一変して低下、原油価格が上昇から低下へと変化する動きに、USDCADも低下から上昇へと変化。

WTIは一時37台まで上昇するも、米金利の上昇に36ドル台前半に低下。欧州株は強く米株先物は上昇、10年債利回りは2.29%近くへ上昇し、ドル買いの材料となっている。


USDJPYは、120.60円近辺をボトムに121円台を回復、ドル全面高の流れに底堅さが感じられる。

EURUSDは、1.1000の大台を割り込み1.0970割れまで続落。米国市場序盤の高値1.1060近辺の高値から100pips近くの下げとなる。

GBPUSDは、英CPIやPPIにも動きは鈍く、1.5130~70の40pips1の範囲で上下に変動。

AUDUSDは、米金利の上昇の影響が強く、0.7240割れ以下の買いがサポートしていたが、0.7210台まで小幅下落。


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BOEの委託調査=BOEが利上げしても消費に大きな影響与えず。

中国政府シンクタンク・エコノミスト=FRBの利上げは人民元にとってマイナス要因で、人民元の段階的な下落を容認するのが適切。

中国政府内部関係者=人民銀行は人民元の対ドル相場の急落は望んではいないが、穏やかな下落は容認している。

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2015年12月15日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2015年12月15日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は18565.90円と-317.52円下落。逆に欧州株は大幅に上昇し、EUROSTOX50は2.1%近く上昇。WTIは36台を維持し底堅く推移。

豪中銀議事録は、強弱混在するも、直近の経済トレンドが明るいため、目先に追加刺激を講じる必要性はないと判断し金利を据え置いたとやや楽観的。ただ、必要な場合には、金融政策を緩和する一定の余地があるご釘をさしている。

注目の英CPIは前月比1.2%、前年比0.0%、コア前年比1.2%とほぼ予想通りの結果となり、動きは鈍い。

USDCNY+USDZAR+USDTHBなど新興国通貨は強くドル安へと動き、その流れにEURUSDは底堅く推移し、AUDUSD+NZDUSDも堅調な動きとなっている。

日本株安にUSDJPYは120.60円近くまで値を下げるも、新興国通貨高+WTIも底堅く推移し121円を回復。ただし、121円台を超えられず、上値も重い。

12月15日 (火)22:30 米消費者物価指数(取引通貨ペア USDJPY)

12月15日 (火)22:30 米消費者物価指数(取引通貨ペア USDJPY)


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明日の米FOMCを前にして、最後の難関とも言えるでしょう。

明日のFOMCで利上げはほぼ確実と思われており、今回の米CPIの数字の強弱で、利上げの思惑が変わると思えません。ただ、それなりにインパクトはあり、弱い数字では押し目買い、強い数字には反応しやすいのではと考えます。

USDJPYは、大枠で120.50~121.50円の動きに入っており、目先は121円を中心とした上下で推移しています。

市場では、中国人民元の下落、資源国通貨安、ファンドの清算など、リスク回避の動きで円買いへと変化していることを意識していますが、日米の金利差は拡大しており、以外と複雑な値動きとなることも考えられます。

明日のFOMCを前にして、株安・資源価格の下落などが予想外に強まると話は別ですがあ、現状で推移するようであれば、さらなるリスクヘッジの円買いの考えにいと思われます。

120.50~121.50のレンジでの推移を予想していますが、米株が強いようでしがら、若干この水準の上方修正も必要になると考えます。

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今回の予想数字は、前月比で0.0%、前回0.2%と低下が、前年比では逆に予想0.5%、前回0.2%と上昇が見込まれています。コアでは、前月比は共に0.2%と変わらず、前年比が2.0%と前回の1.9%から小幅な上昇が見込まれています。

過去30回のデータでは、予想と実際との差は、前月比と前年比で共で最大0.2%、平均0.06%の差となっています。コア前月比は最大0.3%、平均0.06%、前年比では最大0.2%、平均0.05%と大きな相違は見られません。

過去24回のデータでは、USDJPYで発表直後15分間の変化をみると、最大69pips、平均27pipsと、予想外に小動きとなっています。また、直近5回に限定して見ても、平均30pipsと大きな変化は期待できそうにありません

ただ、明日のFOMCを直前に控えていることで、予想外の動きも期待されます。

12月15日 (火)18:30 英消費者物価指数(取引通貨ペア GBPJPY)

12月15日 (火)18:30 英消費者物価指数(取引通貨ペア GBPJPY)

昨日は、英ルシダスが9億ドルのクレジットファンドを清算し、一時GBP売りが強まる傾向が続きましたが、現在は落ち着きを取り戻しています。ただ、明日の米FOMCを直前に控えて、今日は、英国と米国で消費者物価指数の発表があり、相場変動が続くことが予想されます。

最近の景況ですが、原油価格の下落に「総合は低く、コアは高い」流れが続き、今回の総合の前年比とコアの前年比で動きをみることが必要となります。

前年比では共に前回より上昇が見込まれており、この予想数字と比べてどのくらいの差が発生するかのによって相場の流れが決定することになり、素直にGBPJPY相場に反応することが予想されます。

GBPUSDのDailyチャートでは緩やかな下落基調が続き、1.5250、1.5320に大きなポイントがありこの水準を上回ってこなければ、ポンド安の流れも払しょくできずにいます。逆に、もし強い数字にでもなれば、これらの水準を試す動きとなり、悪い数字となれば、過去3日間の安値となる1.5100あ重要なポイントで、この水準を割り込むと、GBPJPYのさらなる下落へとつながる可能性が高くなります。

GBPJPYのポイントは183.00~184.00の上下にありますが、GBPUSDの動きによっては、このいずれかを今日中に抜け出すことが予想されます。

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今回の予想では、前月比が-0.1%と前回の0.1%から低下が、逆に前年比では0.1%と前回の-0.1%から上昇が見込まれています。また、コアの前年比も予想は1.2%と前回の1.1%から上昇が見込まれており、市場全体ではやや強い数字を期待しています。

過去38回のデータでは、予想と実際との差は、前月比で最大0.3%、平均0.08%、前年比で最大0.3%、平均で0.1%の差となっており、直近では予想さに関わらず上下に変動することが多くなっています。

過去26回のデータでは、GBPJPYで発表直後の15分間の変動をみると、最大116pips、平均でも54pipsと変動が大きいものがあります。直近5回に限定してみても、平均49pipsとなっており、8月18日の101pipsの大きな変動幅が目立っています。

2015年12月15日(火曜)昨日14日、海外市場の動き

2015年12月15日(火曜)昨日14日、海外市場の動き

週明け月曜日の海外市場は、米経済指標の発言もなく、リスク回避の動きもやや弱まり、AUD+NZDの上昇が目立ち、JPY+EURも健闘。

逆に、GBPの弱さが目立ち、原油価格の下落も収まり、CADは持ち直すも買い戻しは限定的。

WTIは一時34.53まで低下するも36台を回復。ダウ平均株価は上下しながらも前日とほぼ変わらず、米10年債利回りは2.127→終盤にかけ2.23%へ一時上昇、2年債は0.95%近くへ上昇へ。

CRBは174.8561→174.26近辺へ低下、VIXは26.81まで上昇するも終盤にかけ23を割り込みリスク回避の動きが弱まる。

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USDJPYは、円買い傾向が続く。欧州市場での高値121.30円台から前日の安値120.57円を割り込み、120.30円台へと100ポイント近くに一時続落。米金利の上昇に121円台まで値を戻す。

EURUSDは、ユーロ買い傾向が続く。ユーロ圏鉱工業生産は強く、ECBの追加緩和の打ち止め期待がドラギECB総裁発言+エコノミスト調査で強まる。オプションカットに1.100の大台を超え、ロンドンフィキシングでは一時1.1050近くまで続伸するも、米金利の上昇と原油価格の買い戻しに1.100を割り込む。

GBPUSDは、弱さが目立つ。EURGBP+GBPAUDのクロスで売りが続き、シャフィクBOE副総裁の強弱混在する発言の中で1.5110割れまで一時続落。結局は1.5110~1.5160のレンジで上下。

AUDUSDは、豪ドルは続伸。取引開始直後の0.7160近辺から結局は0.7260台へと100ポイント近く上昇。終盤にかけてはドル金利の上昇に上げ止まるも、0.7240台を維持。


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IMFオーストリアの年次審査報告=2015~2020年の難民や移民の増加で、潜在成長率は0.25%ポイント上がる。年金や医療に関する純支出は同じ程度減少するだろう。

カナダドル終値ベースで11年ぶりの安値を更新

WTIは6年一時35ドルを割り込む、イランの原油輸出の拡大計画が要因の一つ。

ドラギECB総裁は、最新の政策措置がインフレ率をECBが物価安定と定義する水準に押し上げることに自信。

ブルームバーグ調査では、エコノミスト29/48(60%)はECBの追加緩和が不要と考え、内40%は2016年3月に発表と考えている。75%はQE600億ユーロの規模拡大を、37%は中銀預金金利の追加引き下げを予想。

ムーディーズ=FRBの利上げは米国経済の強さを強調する。ロシア、ブラジル、トルコなど新興諸国市場は資本の流出、投資家センチメントが転換するリスクに直面、南アフリカにも若干影響か。

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2015/12/14

2015年12月14日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年12月14日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き


週明け月曜日の欧米市場は、ドル全面安(除くGBP)。


WTIはついに35ドルを割り込み続落。欧州株は下落し米株先物も弱く、米金利は上昇。シャフィクBOE副総裁やドラギECB総裁の発言では強弱が混在するも、EUR高+GBP安で、EURGBPは上昇へ。


USDJPYは、アジア市場の高値121.30円台を高値に、120.60円台まで続落し、120.60~90円のレンジで上下。


EURUSDは、ユーロ圏鉱工業生産は強く、ECBの緩和打ち止め感も強く、1.0940台→1.1000近くまで上昇。


GBPUSDは、1.5110台まで続落し、ようやく下げ止まる。


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シャフィクBOE副総裁=賃金の伸びがインフレの目標回帰と整合する水準で持続すると確信できるまで、利上げへの支持は見送る。確信が得られれば、中銀が11月に四半期経済見通しを発表した際に市場が織り込んでいた水準より速いペースで金利は上昇する

シャフィクBOE副総裁=英企業は金利が0.5%に留まること前提で計画すべきではない。市場予想より利上げペースは速まる余地がある。


シャフィクBOE副総裁=インフレ見通しについては、2013年以降の18%上昇したポンド高が下押し圧力で、今後数年にわたり一定の影響が続く。


シャフィクBOE副総裁=イールドカーブのフラット化は世界経済への懸念が要因。新興国のより劇的な経済減速が、信頼感や金融経路に与える間接的な影響は著しい。


ドラギECB総裁=今回の緩和策でインフレ率は目標の2.0%を達成する見込み。必要があればECBは刺激策を強化する。


日銀短観のドル円想定レート=大企業・製造業1091社の平均は119.40(9月117.39円)で、スポットレートに近づく。


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2015年12月14日(月曜)アジア市場の動き

2015年12月14日(月曜)アジア市場の動き

週末の中国小売売上高+鉱工業生産は、予想を上回り、中国経済の回復期待が強まったのか、上海総合株価指数は2.02%上昇へ。

逆に、日経平均株価は1.8%低下し19,000円台を割り込み、WTIは35.40台と続落傾向は止まらず。

USDCNYは6.4850と4年ぶりの低水準。
USDZARは新財務相の就任に15.9→15.1にまで下落しZAR高へ。

週明け月曜日のアジア市場は、日経平均株価が一時18600円近くまで下落するなど、日本株安にも関わらずUSDJPYは120.60円台を底値に下げ止まり、121.20円台へと小幅反発。

注目の日銀短観は、大企業・製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)は横ばいながら、先行きは新興国の減速に大幅に悪化し、設備稼働率は速報値から下方修正へ。

EURUSDは、1.0900~1.1000のレンジに入り。週明けの月曜日、アジア市場では材料も乏しく動きは緩慢で、欧州市場に入り、ボトニー・オーストリア中銀総裁の発言、ドラギECB総裁 、シャフィク英中銀副総裁の発言待ちとなっている。

GBPUSDは、1.5230台の上値は重く1.5180近くまで下落。戻り高値も1.5200台を回復できず上値は重い。

AUDUSDは、小動きで推移。予想外に強い中国発の経済指標に底堅く推移し、早出の欧州勢の買に0.7210台まで上昇するも、全体的に動きは鈍い。

USDCADは、軟調な原油価格にもCAD買へ。USDCADの上値は重く1.3750台→1.3710台へ続落。

2015/12/13

今週の為替相場を考える(12月14日~12月18日)

今週の為替相場を考える(12月14日~12月18日)

今週は、今年最大の注目材料となる米FOMCがあり、来週は、早くもクリスマス休暇の時期となり、その翌週で今年も終了となります。

市場では、VIX指数は14台→25台へと上昇しリスク回避へと動き、商品価格は続落、世界的な株価の低迷、新興市場国の混乱、人民元安が続いています。先週のECB理事会では追加緩和を決定しましが、逆に火に油を注ぐ結果となり、波乱の展開が続き、今週のFOMCへと引き継がれることになります。

過去3週間で、新興国株(MSCIEM)は8.29%低下、EUROSTOXX50も7.22%低下しています。過去3週間でUSDJPYは1.48%低下し円高へ、EURUSDは3.19%上昇しEUR高へ、USDCADは3.07%上昇しカナダドル安へ、AUDUSDは0.72%低下、過去1週間では2.09%低下しAUD安へと動いています。

そして、円クロスですが、先週一週間の下げ幅は大きく、AUDJPYは3.75%低下し、CADJPYはなんと4.53%、NZDJPYも2.18%の低下で、激しい円高傾向となり、これが、USDJPYの売りにつながり、上値を重くしている要因の一つと考えます。

さて、今週最大のイベントのFOMCですが、WSJ紙の調査では9割が利上げを予測しており、政策金利0.0~0.25%→0.25~0.5%へ引き上げることはほぼ間違いないと思われています。むしろ、市場参加者が注目しているのは、イエレンFRB議長の発言と今後の経済予測で、来年の利上げペースを読み、それが、ドル相場全体を動かすことが予想されます。

エコノミストの大半は、FRBが今月利上げした後、1月27日のFOMCで政策を現状維持し、3月16日のFOMCで2回目の利上げに動くとの予想が支配的です。ただ、2回目の利上げは、約65%は3月、14%が4月、16%が6月になると予想しばらつきもあります。

ちなにみ、9月17日のFOMCで発表した経済予測では、
FOMC参加者の経済予測(6月との比較)=16年末時点のFF金利(予想中央地)⇒1.6→1.4%に下方修正、17年末⇒2.9→2.6%に下方修正、長期⇒3.75→3.5%へ下方修正とありました。

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「米ドル相場=二極化の流れは変化するのか?」

最近の傾向ですが、「資源国通貨・新興国通貨安=ヘッジ通貨高」の流れに、「USDJPYは下落+EURUSDは上昇」、逆に、「AUDUSDは下落+USDCADは上昇」というドルに対しては2極の流れが続いています。

今週もこの流れが今週も継続するのでしょうか? それとも、FOMCで変化するのでしょうか? 
この鍵を握っているのは、イエレンFRB議長の今後の利上げペースに関しての発言と、FOMC参加者の経済予測です。これを抜きにして今週のドル相場を語ることはできませんが、年末・この時期に金融市場を崩すようなことはないでしょう。 市場へより緩やかな利上げに留まることを知らしめると思われます。

この結果、希望的に考えると、「予想外の緩慢は米利上げペース=株高」に、今までの流れが変化することを期待しています。最も肝心なのは株価で、過去数週間続いている、世界的な株安の流れを止めることができるのでしょうか? 株価が持ち直すことができれば、円売り+EUR売りへと変化することも考えられます。

もし、そのような内容の発言や予測にも関わらず、株価が続落するようなことにでもなれば、為替相場を含め金融市場は大混乱になることが予想され、先週の流れがさらに加速することが予想されますが、その可能性は低いのではと判断しています。

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【EURUSD 予想1.0800~1.1050】
最近の流れは、ECB理事会の追加緩和に対しての失望感というより、円と同じくリスク回避のヘッジとしてのEUR買いが強まっていることが感じられます。今週、商品価格の下落と株安の流れが変わるのか? これが大きな相場の決定要因です。年末・この時期に金融市場を崩すようなことはないと考え難く、FOMCの決定次第ではありますが、株価の下げ止まり期待感もあり上値は限定的と考えます。

【GBPUSD 予想1.5000~1.5250】
市場は弱気な時に、2017年のEU離脱を解く国民投票のリスクが前面に現れることが多々あります。今回もその傾向が強く、強さが感じられない英経済指標に、米国に次ぐ利上げ期待が弱まり、EURGBPの買いもポンド売りの材料にされています。

先週は1.5000の大台を割り込みながらも、EURUSDの上昇に助けられ上昇、過去3週間前とほぼ変わらずの水準を維持していることを考えれば、極端に弱気になることはないと考えます。今週は消費者物価指数、雇用統計、小売売上高の発表と重要な発表が続きますが、結果に素直に反応することが予想されます。

【AUDUSD 予想0.7150~0.7300】
人民元安、商品価格の下落に、経済見通しの改善期待も持てず、FOMCの結果待ち。特に先週一週間の下落幅は大きく、先の豪中銀のやや強気な材料や人民元のSDR採用決定の好材料はフイになってしまった。その反動に大きく値を下げるも、過去3週間の安値となる0.7150を維持できるか? これが今週の大きなポイントとなっています。

【USDJPY 予想120.50~122.00】
日銀の追加緩和期待の影が薄くなり、新興国市場の混乱というリスク回避の行動と、円ショートの巻き戻しの動きが年末を前に強く感じられます。

今週の円相場を見極めるには、株価の動きが最も重要で、新興国株の上昇期待が弱い中で、主要国の株価の上昇があるのか? その流れを作るのは、日銀ではなく、FOMCの金融政策の決定と、今後の金利見通しが非常に重要となります。株価が大幅下落にでもなれば話は別ですが、120円の大台は引き続き意識されてしかるべき水準と考え、120.50円のポイントが下限になることが予想されます。

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今週の主な材料(12月14日~12月18日)


今週の主な材料(12月14日~12月18日)

今週の最大のイベントは、なんといっても、FOMC+ドラギECB総裁記者会見+今後の経済予測。

米FOMCは政策金利0.0~0.25%→0.25~0.5%へ引き上げることはほぼ間違いないと思われており、仮に、なかったとしたら、FRBの信任は揺らぎ金融市場は大混乱に陥ることになりそうで、それもまた恐怖でもあります。

さて、周りを見回すと、市場参加者のほぼ全員が米国の利上を信じており、既成事実となっています。その上で、イエレンFRB議長の記者会見や、今後の経済予測の発表をみながら、来年の追加緩和の度合いを読み取り、その判断結果が、今後のドル相場に大きな影響を与えることになりそうです。

市場では2016年に0.25%×4回の利上げ期待が多く、CPIやGDP見通しが弱まり、利上げ拡大ペースが鈍化すると、ドル売りへと動き、逆の場合にはドル買いへと動くことが予想されます。

ただし、米利上げペース拡大=株価下落にでもなれば、リスク回避の円買いの強まることが予想されますが、そうもその可能性は非常に低いと言わざるを得ません。逆に、緩やかな利上げペースを維持することで、どこまで株安の流れを止めることができるのか? 焦点はそちらに当たりそうな気配です。

今週もそれ以外では以下の通り、他の重要な発表を控えていますが、FOMCに比べたらすべてが見劣りすることになりそうです。


◎日本発では、14(月)日銀短観、18(金)日銀金融政策決定会合では、日銀の追加緩和を期待する声は極めてするなく、現状維持が続くと思われます。

◎NZ発では、17(木)第3四半期GDPは、前期比で増加が見込まれています。最近の資源国通貨安の中では比較的健闘をしている通貨で、先に、ウィーラーNZ中銀総裁は、経済に勢いが出ているたくさんの事例がある。見通しは依然として相当強い経済成長と言い、注目しています。

◎豪州発では、15(火)豪中銀議事録は、最近の資源国通貨安=豪ドル安の流れが続いていますが、1日の政策委員会では、経済状況の改善見通しがここ数カ月で若干強まっており、政策金利を据え置くことが適切とあり、議事録が注目されます。

◎英国発では、15(火)小売・消費者物価指数、16(水)雇用統計、17(木)小売売上高、
CPIは、前月がマイナス、前年比はゼロを予想、コア前年比は1.1%で変わらずの予想。失業率(ILO)も5.3%で横ばい、失業者数も若干の減少と、ほぼ前回と変わらずと予想。小売は前月比で上昇、前年比で低下が予想されています。

◎カナダ発では、18(金)消費者物価指数は、予想数字が出ていませんが、一部では前月比で低下へ、前年比で上昇が見込まれています。

◎米国発では、15(火)消費者物価指数、NY連銀製造業景気指数、16(水)住宅着工、鉱工業生産、17(木)新期失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀景況指数、景気先行指数、 18(金)卸売売上高。 
先週弱かった新規失業保険申請件数は改善(低下)が見込まれており、他は全般的に改善傾向が見込まれています。



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12/14(月)   
08:50 日本第4四半期 日銀短観
19:00 ユーロ圏鉱工業生産

12/15(火) 
09:30 豪中銀 議事録
17:30 スウェーデン中銀 金融政策発表
18:30 小売物価指・消費者物価指数
18:30 英生産者物価指数
19:00 独ZEW景況感調査
22:30 NY連銀製造業景気指数
22:30 米消費者物価指数

12/16(水)    
006:45 NZ第3四半期 経常収支
17:30 独総合PMI
18:00 ユーロ圏総合PMI
18:30 英雇用統計
19:00 ユーロ圏貿易収支
19:00 ユーロ圏消費者物価指数
22:30 米住宅着工件数・住宅許可件数
23:15 米鉱工業生産
23:45 米製造業PMI8
04:00 FOMC金融政策発表
04:30 イエレンFRB議長 定例記者会見 経済予測発表

12/17(木)  
06:45 NZD第3四半期GDP
08:50 日本通関ベース貿易収支
18:00 ノルウェー中銀 金融政策発表
18:00 独IFO景気動向
18:30 英小売売上高指数
22:30 米第3四半期 経常収支
22:30 米新規失業保険申請件数
22:30 米フィラデルフィア連銀景況指数
00:00 米景気先行指数総合指数=

12/18(金)
昼過 日銀金融政策決定会合   
15:30 黒田日銀総裁記者会見
18:00 ユーロ圏経常収支
22:30 米卸売売上高
22:30 カナダ消費者物価指数=
23:45 米総合PMI・サービス業PMI

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