2016/06/14

2016年6月14日(火曜)昨日13日、海外市場の動き

2016年6月14日(火曜)昨日13日、海外市場の動き

米株が一時強くポジション調整が強まるも、終わってみれば米株も続落しリスク回避の流れは変わらず。

英ブックメーカーではEU離脱の予想オッズが上昇、世論調査は離脱・残留は引き続き拮抗するも、離脱支持の拡大へ、EURとGBPの売りは一服で利食いの買い戻しが目立つ。

NYダウは強含みでオープンするも弱さが目立ち、17,732.48(-132.86-0.74%)と続落、原油価格(WTI)は一時49ドル台を回復するも48.59(-0.48-0.98%)と弱い。米10年債利回りは1.6%台と低下傾向が続く。DXYは続落し、CRYは小幅上昇、VIXは21台へ続伸。

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為替相場のテーマは、英国民投票でEU離脱支持拡大、日銀の追加緩和の不透明感の強まり、FOMCの利上げ観測の後退、原油価格の上げ止まりなど、リスク回避の流れは変わらず。

USDJPYは、アジア・欧州と106円割れを試しながらも、105.70円台をボトムに下げ止まり、106円近辺で推移。米株が強含みで推移すると、ポジション調整の円売りが拡大し106.50台まで値を戻す。

しかし、米株は続落し値を崩し、原油価格は続落、リスク回避の流れが再開し、再び106円近くまで値を下げるも、円買いが加速する動きは弱い。

EURUSDは、続伸し一時1.13台を回復。1.12台を維持しながら、英国民投票の世論調査で上下しながらも上昇へ。引き続きEURGBPの影響もあり狭いレンジでの推移となっているが、1.13台を維持できるか? ダウンサイドリスクは変わらず。

GBPUSDは、英国民投票の世論調査でEU残留支持拡大の報道に一時上昇するも、1.4300台の上値は重く、1.4200まで一時下落し、1.42~1.43のレンジへ。EU離脱支持が逆に優勢の報道にポンドのヘッジコストは高止まり、ダウンサイドリスクは変わらないが、1.4200以下は二日連続で押し戻されており、利食いのポンド買いが強くなっている。

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ICMの新しい世論調査2つ=電話調査は、離脱支持50%、残留支持4445%、オンライン調査、離脱支持49%、残留支持44%と、今までの調査では残留支持が優勢だったが逆転している。

IMFカナダ経済年次審査報告書=原油相場急落によるマクロ経済、および金融への影響はまだすべて顕在化していない。状況が悪化するようなら追加の財政支援を検討すべき。

IMFカナダ経済年次審査報告書=成長は今年、通貨安や緩和的な金融、財政政策にで持ち直すと見込むが、原油相場をめぐる不透明感に加え、世界経済の成長の困難や国内の脆弱性が高止まりし、見通しに対するリスクは下向き。

NY連銀調査=3年後の期待インフレ率調査の中央値2.8→2.7%へ低下、1月の調査開始3年来の低水準だった2.5%からは上昇。