2016/06/04

2016年6月4日(土曜曜)昨日3日、海外市場の動き

2016年6月4日(土曜曜)昨日3日、海外市場の動き

週末相場は大波乱!

米雇用統計のネガティブサプライズを受け、6月の利上げ予測は大幅に後退しドルは全面安。米金利は低下し、日経平均先物は大幅下落し、円高が加速、USDJPYは106円台へ!

米雇用統計を受け、FF金利先物は利上げ時期の予測が、6月、7月が急減し11月へと後退。ブレイナードFRB理事は利上げによるリスクを危惧。

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◎米雇用統計は、失業率=4.7%(予想5.0%)と予想外に改善するも、、非農業部門雇用者数=3.8万人(予想16.4万人)と弱い → サプライズの低水準で、4月、5月も下方修正に、ドル急落。

◎米貿易収支は、-374億ドル(予想-413億ドル 前回-404→-355億ドル)→ 前月分がマイナス幅が縮小し、予想外にマイナス幅が減少へ。

◎米ISM非製造業景気指数は、52.9(予想55.5)と予想を大幅に下回り、2014年来の低水準 → ドル売りがさらに強まる。

◎米製造業受注=1.9%(予想1.9% 前回1.1%)→ 予想通りながら前月から上昇し6カ月ぶりの伸び率。

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USDJPY、一言、弱い米雇用統計+米ISM非製造業景気指数にドルは急落。テクニカルの売りサインの継続に、円高不安を持ちながらも、政府・日銀の追加緩和期待に積極的に円買いができない状態の中で、米景気や雇用にやや不安感が高まり、米利上げ期待が弱まる中で、株安=円高の流れへ急変してしまった。

今後は、5月3日の安値105.50円が当然意識されやすく、再び円安へ向けた口先介入や、日銀金融政策決定会合の何らかの追加緩和の思惑が円買いを阻止すると思われる。

しかし、英国民投票の不安感はもちろんのこと、日銀金融政策決定会合の不信感、FOMCの政策据え置きのリスクなどと、これからの重要なイベントを前にして、円高のリスクがなくなったとは言えず、どこまで円売りを続けることができるのであろうか?

今は、円売り反動をいつもながら思い知らせれる一日となった。

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トランプ米大統領候補=弱い米雇用統計に米共和党は民主党政権の経済政策の失敗との批判、大統領選に影響を与える可能性も指摘される。

ブレイナードFRB理事=本日の雇用統計は米国の労働市場の拡大ペース鈍化を示唆。米労働市場は減速している可能性があり、経済は過度にぜい弱であるため利上げは困難。

ブレイナードFRB理事=中国や欧州の状況の好転の鮮明化の確認、英国民投票が過ぎるまで、政策対応に伴うリスクは高い。世界経済の低成長がFRBの政策対応の余地や速度を事実上抑えている。

エバンス・シカゴ連銀総裁=年内2回の利上げが依然として適切な政策の基本見通しだが、コアインフレ率が2%に達するまで利上げを先延ばしすることも政策上の選択肢としてある程度の魅力。

エバンス・シカゴ連銀総裁=米生産性の伸びが1973年のオイルショック後の水準に鈍化している可能性があり、労働力の伸び減速と相まって実質金利を押し下げるかもしれない。


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