2016/06/05

最新のIMMポジション(5月31日集計分)から

最新のIMMポジション(5月31日集計分)から

7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネット・ポジションは、-28,534コントラクトのショートと前週の-19,970からショートが拡大し、通貨安=ドル先高センチメントへが強まっていました。しかし、先週末6月3日の米雇用統計で、ドル売りへと大きく舵を切りドル売りが加速したことを考慮にいれて考える必要があり、今週の為替相場を判断することはできにくいと考えて下さい。

このデータだけを見てドル買いセンチメントが強まったと考えるの早計で、米金利は急速に低下し、6月15日のFOMCで追加利上げ予測は大幅に低下したことで、通貨のロングは逆に拡大していると考えるべきと思われます。 今回は、このような状況下にあることを考慮に入れて、31日のデータをご覧ください。

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円は→ 22,059→14,837とロングは減少し、4月19日の71,870をピークに6週連続で減少が続いていますが、他の通貨と同じく、先週末の米雇用統計後の急速は円高を考慮に入れて考える必要があります。

集計日の水準だけを見れば1月12日の水準に近く、当時のUSDJPY相場は117.636で、集計日の110.70や、6月3日週末終値の106.54と比較すると大きな差があり、すでに十分な円高水準で推移している事実を興味深く見ています。

ユーロは→ -37,895→-37,654とほぼ変わらずで、大きな変化は見られませませんでした。週末の急減期はユーロ高は数字に反映されておらず、この事実を考慮に入れて考えてください。ポジションでは12月1日の-182,845をショートのピークに、5月10日の-21,872のボトムまでショートの減少が続く中で、直近の2週間ではショートが若干ですが拡大していました。

ポンドは→ -32,835→-32,851とおほぼ変わらずで、大きな変化は見られませんでした。先週末の米雇用統計の悪化による変化と、英国民投票で離脱は拡大の変化と、強弱が混在する材料を反映してはおらず、今回のデータは参考になりません。

カナダドルは→ 20,047→26,259とロングが増加しています。原油価格の50ドル近くで伸び悩みを示していましたが、4月5日からロングポジションを維持しています。週末の急減期はユーロ高は数字に反映されておらず、この事実を考慮に入れて考えてください。

豪ドルは→ 124→-4,758と2月16日以来、久々にショートに変化し先安観が強まっていましたが、週末の急減期はユーロ高は数字に反映されておらず、この事実を考慮に入れて考えてください。

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