2018/02/28

2018年2月28日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年2月28日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

弱い日本株・アジア株に続き欧州株も弱く、リスク回避に選好される円の上昇が目立ち、GBPは逆に弱さが目立つ。

欧米市場は、改善した独失業者数、ユーロ圏CPIは 米国に入り発表された米GDPは、デフレータは予想を下回るも個人消費は予想を上回る。

GBPUSDは、バルニエEU首席交渉官のネガティブな発言なのか?  2日ブレグジット関連の発言を意識したのか? GBP売りが目立ち、2月14日の水準となる1.3820近辺までポンド売りが続く。USDJPYは107.00を割り込み円高傾向を維持し、結果的にGBPJPYは148円を割り込み円高-0.9%近くと148円を割り込み下げ幅を広げる。

欧州株は軟調に推移、EUROSToxx600は-1.07(-0.28%)と上昇力は乏しく、英FTSE100も-4.26(-0.06%)、独DAXは-13.62(-0.11%)と低下へ。米債利回りは低下、10年債利回りは2.89%(-0.0073)、独10年債も英10年債も低下へ。

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16:45    FRN 第4四半期 GDP・改定値=前期比0.6%(予想0.6% 前回0.6%)、前年比2.5%(予想2.4% 前回2.4%)→ 2017年通年のGDP改定値は2.0%(前回1.9%)で、2011年以来の高水準

16:45    FRN 2月 消費者物価指数・速報値=前年比1.4%(予想1.5% 前回1.5%)

17:00    CHF 2月 KOF先行指数=108(予想106.1 前回106.9→107.6)

17:55    GER 2月 雇用統計: 失業率5.4%(予想5.4% 前回5.4%)、失業者数=-2.2万件(予想-1.5万件 前回-2.5→-2.4万件)→ 失業率は予想通りながら、失業者数は予想外の減少

19:00    EUR 2月 消費者物価指数・速報値=HICP前年比1.2%(予想1.2% 前回1.3%)、コア前年比1.0%(予想 前回1.0%)→ 前年比は予想通りながら前回より低下

22:30    USD 第4四半期 GDP・改定値=前年比2.5%(予想2.6% 前回2.6%)、個人消費=3.8%(予想3.6% 前回3.8%)、コアPCE価格指数前期比=1.9%(予想1.9% 前回1.9%)、GDPデフレータ=前期比2.3%(予想2.4% 前回2.4%)→ GDPと、デフレータは予想を下回るも、個人消費は予想を上回る

22:30    CAD 1月 鉱工業製品価格=前月比0.3%(予想0.5% 前回-0.1%)

22:30    CAD 1月 原材料価格指数=3.3%(予想 前回-0.9%)


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2018年2月28日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年2月28日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

月末28日のアジア市場は、パウエル議長の議会証言後の株安+債券利回り上昇を受、日本株を含めアジア株は全面安で米金利は高水準を維持。

為替相場は、一大イベントが終了したこともあり、小幅な変動に留まるも総じてドル高の流れを維持。金利上昇=リスク回避の流れと、他通貨での円買いや日銀オペ減額に円高の流れが強まる。

日経平均株価は終盤にかけて下げ幅を拡大、-321.62(-1.44%)、上海総合や香港株も下げ幅を拡大。米10年債利回りは2.9%台を維持し、原油価格(WTI)は62.66と小幅低下へ。

USDJPYは、日本の鉱工業生産が予想を下回ったが、早朝の107.53を高値に米金利上昇の影響を受けながらも、弱い中国PMI+株安=リスク回避の動きとなり、EURJPYを中心にクロスでの円買いと、日銀オペの減額に107.00~05まで続落。107円の壁を何とか維持するも、ドルの買い戻しと上昇幅は限定的でドル売りの流れが続いている。

EURUSDは、EURJPYの売り圧力も残っていますが、1.2215~1.2238の狭いレンジで推移。GBPUSDは1.3890~1.3915の狭いレンジで推移。AUDUSDは1.2766~1.2779の狭いレンジで推移。

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8:50    JPY 1月 鉱工業生産・速報値=前月比-6.6%(予想-4.2% 前回2.9%)、前年比2.7%(予想5.2% 前回4.4%)→ 予想を下まわる

9:00    NZD 2月 ANZ 企業信頼感=-19.0(予想 前回-37.8)

9:01    GBP 2月 GfK消費者信頼感=-10.0(予想-10.0 前回-9)

10:00    CNY 2月 総合PMI=52.9(予想 前回54.6)、製造業PMI=50.3(予想51.2 前回51.3)、非製造業PMI=54.4(予想55.0 前回55.3)→ 予想と前回を下回る

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【ユーロ圏・英国】
GBP    ブレグジット交渉で、EUのバルニエ首席交渉官=時間は刻々と過ぎてゆく。残り時間が少ないことを心配している。EUと英国は、離脱後の移行期間を含めた離脱条約の合意期限を今年10月としている。3月2日にメイ英首相はEU離脱後のEUとの関係について演説する予定。

EUR    EU=28日に離脱条約の最初の草案を公表する。草案は欧州委員会で承認される見通し。草案には英国に対する多くの制限が盛り込まれている。離脱条約の履行を欧州裁判所が管轄する点、英領北アイルランドでのEU規制の存続などが英国との交渉で争点となる。

【その他】
BOJ    黒田日銀総裁=物価目標を達成すれば強力な金融緩和策は考えられない

BOJ    麻生財務相=物価目標2%の実現に向けて、大胆な金融緩和の水準を期待している。

BOJ    黒田日銀総裁所信聴取=3月2日午後1時、副総裁候補の若田部・雨宮氏=3月5日午後2時15分

BOJ    日銀オペ減額=国債買い入れオペで「残存25年超」を、100億円減額して700億円とし、円買い圧力が強まる

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2018年2月28日(水曜)昨日27日、海外指標の動き(午前5時40分ごろ)

2018年2月28日(水曜)昨日27日、海外指標の動き(午前5時40分ごろ)

世界中が注目したパウエル新議長の議会証言後の金融市場は、強い米経済指標もあり、為替相場はドル全面高で、米株は下落し米債利回りは上昇。

議会証言用原稿(22:30時)は「さらなる漸進的な利上げ想定」とあるも予想通りで、リスクは概ね均衡とバランスのとれた発言に、USDJPYは大幅な変化は見られず小幅は変動にとどまるも、他の主要通貨でドル買いが強まる。

質疑応答でも、金融政策や景気判断を詳述するのは初めてで引き締め路線を堅持。米CB消費者信頼感指数も17年ぶりの高水準で、期待以上のタカ派でドルは全面高。米株は下落し、米債利回りは上昇、原油価格は低下し、VIXは上昇へ。

パウエルFRB議長の初の議会証言では、米経済に強い自信を表明。米経済は堅調でさらなる段階的な利上げが可能」と、国内景気が底堅さを増したほか、インフレが加速する見通しを示唆し、年内4回の米利上げ期待が強まり、CMEのFedWatchでは12月19日のFOMCで2.25~2.50%の利上げ期待確率は議会証言前の19.3→27.0%へ拡大。

議会証言の影に隠れてしまったが、ユーロ圏景況感指数は予想通りながら、サービス業信頼感は強い。独CPI・速報値は前年比とHICPは前月・前年比共に予想を下回る。米耐久財受注・速報値は予想外のマイナスとなるもドル売りは非常に弱く逆にドル買いが強まる。CB消費者信頼感指数=130.8(予想126.0 前回125.4→124.3)と予想を大幅に上回り17年ぶりの高水準。

為替相場は終わってみればドル全面高で、USDJPYはアジア市場の106.78をボトムに実需筋の売りを消化し、他通貨でも円買いが目立ち、タカ派のパウエル議長の議会証言と強い米CB消費者信頼感指数もあり米株の低下と米金利の上昇に、107.50の壁を超えストップの買いも加わり107.68まで上昇。

EURUSDは、アジア・欧州市場で1.2350を超えられず上値の重い展開となり、弱い独CPIから売りが強まり、アジア市場の安値1.2309」を割り込み下落。パウエル議長の議会証言原稿に前日の安値1.2278を割り込み売りが加速。パウエル議長の質疑応答後の米株安と米金利の上昇にと強い米CB消費者信頼感指数もあり2月10日来の安値となる1.2220台まで下落しようやく下げ止まるも、1.2250台を戻り高値に売り圧力が続く。

米株は上昇、ダウ-299.24(-1.16%)、S&P500とNasdaq共に-1.2%台下落へと終盤にかけて下げ幅を加速、欧州株も弱くStoxxEurope600は-0.70(-0.18%)低下、独DAXと英FTSE100共に低下へ。

米債利回りはパウエル議長の議会証言後に上昇し、米10年債は2.901%(+0.0365)、2年債も2.262%(+0.036)。独10年債0.677%(+0.0223)と英10年債1.564%(+0.05)も上昇へ。原油価格(WTI)は62.90-1.01(-1.58%)と低下し、VIXも18.82+3.02(+19.11%)上昇へ。

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22:00    GER 2月 消費者物価指数・速報値=前月比0.5%(予想0.5% 前回-0.7%)、前年比1.4%(予想1.5% 前回1.6%)、HICP前月比0.5%(予想0.6% 前回-1.0%)、HICP前年比1.2%(予想1.3% 前回1.4%)→ 前年比とHICPは前月・前年比共に予想を下回る。

22:30    USD 1月 耐久財受注・速報値=前月比-3.7%(予想-2.0% 前回2.8→2.6%)、除く輸送機器=前月比-0.3%(予想0.2% 前回0.7%)→ 共に予想外のマイナスとなるもドル売りは非常に弱く逆にドル買いが強まる

22:30    USD 1月 卸売在庫=前月比0.7%(予想0.3% 前回0.4→0.6%)

23:00    USD 12月 FHFA 住宅価格指数=前月比0.3%(予想0.4% 前回0.4→0.5%)→ 前回が上方修正されるも予想を下回る、

23:00    USD S&Pケースシラー住宅価格(20都市)=前年比6.3%(予想6.3% 前回6.41→6.36%)→ 予想と変わらず

0:00    USD 2月 CB消費者信頼感指数=130.8(予想126.0 前回125.4→124.3)→ 現況指数162.4(前回155.3→154.7)、期待指数109.7(前回105.5→104.0)、1年インフレ期待4.7%(前回4.6)と予想を大幅に上回り17年ぶりの高水準。

0:00    USD リッチモンド連銀製造業指数=28(予想15 前回14)→ 予想を大幅に上回る


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【米国】
FRB    パウエルFRB議長 半期一度行(米下院金融委員会の公聴会)議会証言用原稿=堅調な個人消費が景気拡大をけん引し、企業投資も急伸し、米経済に強い自信を表明。米経済は堅調でさらなる段階的な利上げが可能。雇用の改善で今年は物価が上向く。株価急落など動揺もあるが、現時点で景気見通しに大きな影響はない。財政政策は景気刺激の度合いを増し、米国の輸出に対する海外の需要はより着実な軌道をたどっている。賃金も上昇ペースが加速するだろう。

FRB    パウエルFRB議長 半期一度行(米下院金融委員会の公聴会)議会証言用原稿=インフレ懸念が強まれば利上げを加速し、一方で物価停滞が長引けば引き締めを減速する柔軟な政策運営を目指す考え。今後数年の金融政策に関する適切な道筋を判断する上では、FOMCは引き続き景気過熱の回避と、個人消費支出(PCE)価格指数上昇率の持続的な形での2%への引き上げとの間で引き続きバランスを取っていく。インフレ率は前年比ベースでのインフレ率は今年上昇し、中期的に派FOMCの目標である2%程度で安定すると見込まれる。昨年のインフレ率の目標未達は一過性の要因を反映した可能性が高く、繰り返されることはない

FRB    パウエルFRB議長 半期一度行(米下院金融委員会の公聴会)質疑応答=物価上昇率は目標の2%を下回ったままだが「停滞は一時的な要因で、今年は上向く」と強気な見方を表明。雇用と物価という2つの目標を達成するには、さらなる段階的な利上げが最善な策だろう。金融環境はなお緩和的だ。景気や雇用、物価の見通しに現時点で大きな影響はない。経済の過熱を回避しながら2%の物価目標を達成するというバランスを取っていく。ンフレ懸念が強まれば利上げを加速し、一方で物価停滞が長引けば引き締めを減速する柔軟な政策運営を目指す考えを表明→ 金融政策や景気判断を詳述するのは初めてで引き締め路線を堅持。

FRB    FRB公定歩合議事録(1月31日)公表=12地区連銀のうちダラス連銀は2%→2.25%への公定歩合引き上げを主張。金利据え置きを決定したが次回3月の会合では昨年12月に続く追加利上げを決定するとの見方が大勢。他の11地区連銀は、成長、失業、インフレに関する見通しが入手されるデータで裏付けられているかどうか検証している間は公定歩合を据え置くよう求めた。

【ユーロ圏・英国】
GER    バイトマン独連銀総裁=物価上昇が続けばQEは2018年に終了すべき。  ECBは為替の動きを注視。ECB利上げが2019年にあると考えるのは、全く非現実的というわけでもない。 ECBが出口政策に近づけば、市場のボラティリティは上昇するだろう。

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2018/02/27

2018年2月27日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年2月27日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

最大の注目は、パウエルFRB議長の議会証言ながら、サプライズは期待でき難いものの、もしもの警戒感に為替相場の動きは緩慢。他にはユーロ圏の各種景況感指数、独CPIも控えながら重要。

第一ラウンドは 22:30時にパウエルFRB議長は、議会証言前の事前見解を公表。
ファイナルラウンドは、24:00時の下院金融委員会で証言で、質疑応答を注目。

日経平均株価は+263.23(+1.07%)と上昇するも、上海総合やハンセンはマイナス幅を拡大、アジア株は総じて軟調に推移。ダウ先物もNY終値からマイナス圏で推移。

米10年債利回りは2.86%(-0.0046)と低下、アジア株は相にて軟調に推移。原油価格(WTI)は63.77-0.14(-0.22%)と小幅下落。

為替相場の動きは緩慢で、USDJPYが大枠106.80~107.10の30ポイント、EURUSDは大枠1.2310~45の35ポイントのレンジ。GBPUSDは大枠1.3950~75のレンジの上限を超え1.4000を試す動きへ。AUDUSDは大枠0.7840~70の30ポイントのレンジへ。USDCADも大枠1.2670~90の20ポイントレンジへ、

NZDUSDは、NY市場のクローズ間際となる06:45時に発表の貿易統計は予想外に赤字額が拡大。0.7310台を高値にアジア市場では一時0.7274まで下落。欧州市場に入り0.7290台まで値を戻すも動きは緩慢。


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2018年2月27日(火曜)昨日26日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

2018年2月27日(火曜)昨日26日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

米株は大幅上昇し、米債利回りは低下。パウエル議長証言はややタカ派期待を織り込みながらも、弱い米新築住宅販売にドルの売りへと変化するも限定的で、為替相場は前日比で大きな変化は見られず。

週明け月曜日の為替相場は、27日のパウエルFRB議長の議会証言を控えて、ややタカ派期待度が高いものの、米株上昇し米債利回りは低下し、VIXも低下気味で、市場の心理は不明で、ドル相場も一方向に動きにくい状況が続く。ドラギECB総裁は「金融緩和を続ける考え」を指摘しEUR売りの材料となる。米新築住宅販売は-7.8%(予想3.4%)と弱くドル買いも弱まり、ブラード・セントルイス連銀総裁は「金利の中立水準は低くあるべきで変更すべきでない」とハト派発言。
 
アジア・欧州・米国市場を通じて、ドル買いからドル売りへと変化し、変動幅が大きかったUSDCADも+0.36%の変動にとどまり、主要通貨のEURUSDは+0.17%、USDJPYはわずか0.06%の変動で元の水準に逆戻りへ。

米株は続伸、ダウは安値からスタートとし一時25704.90まで上昇し+400ドル近くと高値圏で推移、NasdaqとS&P500続伸中。欧州株は上昇し、EUROStoxx600は上下しながらも+1.90(+0.50%)へ上昇、英FTSE100+45.17(+0.62%)、独DAXも+43.25(+0.35%)と上昇へ。

米10年債利回りは一時の2.829%低下から回復するも-2.860%(-0.007)と前日比で低下、2年債も2.234%(-0.020)と低下へ。独10年債は-0.654%(-0.0001)、英10年債は1.515%(-0.0092)と上下変動から小幅低下にとどまる。原油価格(WTI)は63.92+0.37(+0.58%)と上昇、VIXは16.35-0.14(-0.85%)と低下へ。

EURUSDは、アジア市場の1.2280からメルケル首相与党の独キリスト教民主同盟(CDU)とSPDとの大連立が合意する見込の中で一時1.2350台まで上昇。ドラギECB総裁の欧州議会での証言では金融緩和を続ける考えをあらためて示しEUR売りが強まり、一時1.2278まで下落。4日のイタリア総選挙もあり積極的な動きは見られず。午前零時の米新築住宅販売件数は前月比-7.8%と昨年8月以来の低水準にドル売りへと変化し、EURUSDも1.2317まで値を戻し1.2310台で推移。結局は大枠1.2280~1.2355のレンジで推移。

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0:00    USD 1月 新築住宅販売件数=前月比-7.8%(予想3.4% 前回-9.3→-7.6%)、59.3万件(予想64.6万件 前回62.5→64.3万件)→ 予想を大幅に下回り、2017年8月以来の低水準

0:30    USD 2月 ダラス連銀製造業活動指数=37.2(予想28.4 前回33.4)→ 予想を上回る

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    【米国】
USD    ゴールドマン・サックス・グループ・エコノミストのストゥリュイーベン氏=米10年債利回りが年内に4.5%まで上昇した場合、経済は何とか切り抜けても、株価は20-25%下落すと分析。一方、米経済は急激な減速に恐らく苦しむだろうが、リセッションには至らない。→ 最近の株価下落は10年債利回りの3%接近を巡る懸念で拍車が掛かった可能性があるが、ストラテジストの多くは利回りが3.5%か4%に達するまで株価の上昇は持続し得るとみている。

USD    ムニューシン財務長官=トランプ政権はガソリン税の引き上げを検討しているが、まだ何の決定もしていない。

FRB    ブラード・セントルイス連銀総裁(全米エコノミスト協会の会議)=現在の水準から金利を大幅に引き上げることは、FRBの金融政策を制限する恐れがある。米10年債利回りの上昇要因の一つは、市場のインフレ期待の上昇による。10年債がこれ以上大きく動くとは思わない。利上げは早すぎても遅すぎても懸念。生産性が低水準にとどまる時代背景に加え、安全資産に対する需要が世界的に高まっていることで、中央銀行の適切な金利が低水準に抑制されている可能性がある

FRB    ブラード・セントルイス連銀総裁(全米エコノミスト協会の会議)=現在のFOMCの政策設定は幅広く適切。金利の中立水準は低くあるべきで変更すべきでない。データに他の変化がないなかでFOMCが政策金利を現在の水準から大幅に引き上げれば、政策設定は抑圧的になる可能性がある

FRB    クオールズFRB理事=高成長に移行する可能性に言及しつつも、インフレ促進するかはなお不明。さらなる段階的な利上げが適切。高成長に移行する可能性に現実味。インフレ促進するかはなお不明。財政赤字は長期的にネガティブな影響。財政政策が成長にかなりの勢い与える。

FRB    米商務省=トランプ大統領が鉄鋼・アルミ製品輸入に対する関税措置案について、トランプ大統領が最も厳しい関税を賦課したい意向を側近に伝えた。

    【ユーロ圏・英国】
GBP    コービン・最大野党・労働党党首は=EUとの関税同盟に関する合意を同党として支持する姿勢を表明する見込みで、メイ英首相に圧力をかける。。英労働党はEU離脱後も単一市場のメリット維持を望む。

GER    独キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は、社会民主党(SPD)との大連立を承認する意向を党大会で確認。

ESP    カタルーニャ州=独立を支持する住民の割合が過去4年間で最低の水準に落ち込む。独立支持48.7→40.8%へ低下、スペインにとどまる
43.6→53.9%と拡大。来週、初の定例州議会が開かれ、事態の打開が話し合われる。

BOE    ラムズデンBOE副総裁(英サンデー・タイムズとのインタビュー)=賃金の伸び加速によって、今やより速いペースでの利上げが必要な状況が示唆されている

ECB    ドラギECB総裁(欧州議会の経済金融委員会証言)=金融緩和を続ける考えをあらためて示した。 経済成長はこれまでの予想より力強くなっていると指摘。ただインフレについては、持続的に上向きに調整しているとの納得できる兆候はまだ見られていない。 ユーロ圏経済の成長の勢いは力強くなっているため、インフレ見通しに対する確信を一段と深めたとしながらも、ECBの政策については忍耐と粘り強さがなお必要。 インフレ上昇を阻んでいる要因は経済成長が続くにつれ薄れる。成長とインフレの伝統的な関連性はここ数年で弱まるも依然として存在。→ ECBはインフレがようやく上昇軌道に乗ったと引き続き確信していることを示唆しており、ECBが年内に資産買い入れプログラムを終了させるとの市場の観測を裏付ける。

ECB    ドラギECB総裁(欧州議会の経済金融委員会証言)=実際のスラックは想定より大きい公算があり、これにより物価圧力の顕在化が遅れる可能性がある。労働市場では雇用は力強く伸びているにもかかわらず賃金の伸びは抑制されており、こうしたことは特に労働市場で顕著となっているが、こうした要素は景気拡大が進み、失業が一段と低下するにつれ薄れていく可能性がある。

    【その他】
BOJ    黒田日銀総裁(衆議院予算委員会)=金融政策についての答弁で、「経済は極めて順調に拡大している。物価は徐々にプラス幅を広げている」と発言。→ 円買い一時強まる。また、「粘り強く緩和を続けることが2%物価達成に不可欠」とも発言。

OIL    サウジ石油相=来年以降も協調減産を続ける。→ 原油価格は上昇へ


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2018/02/26

2018年2月26日(月曜)アジア・欧州市場の動き

2018年2月26日(月曜)アジア・欧州市場の動き

週明け月曜日の為替相場はパウエルFRB議長の議会証言まで動きにくいと思っているが、米株高を受けた「株高=円安」を意識し、前週終値からUSDJPYはギャップを空けドル買い・円売りからスタートし、他の主要国通貨もドル買いからスタートするも続かず。

資源価格・原油価格の上昇にもかかわらず、米金利は低下、本邦輸出筋のドル売りや黒田日銀総裁の「経済は極めて順調に拡大し、物価は徐々にプラス幅を広げている」との発言もあり、逆にドル円の売りが加速。

USDJPYは、日経平均株価の上昇時のドルショートの巻き戻しも強く、先週金曜日の安値106.51を割り込み一時106.44まで下落。EURUSDも金曜日の欧州・米国市場の高値を上回り、アジア市場で付けた高値1.2337に迫る1.2333へ上昇。また、資源価格の上昇に引っ張られたのか、AUDUSDとNZDUSDの上昇力が目立っている。

日経平均株価は前日の米株と米金利の低下を受け、前日比300円超の上昇からスタートし+260.85(+1.19%)で終了、中国・アジア株も全面高。米10年債利回りは2.856%-0.011と小幅低下、原油価格(WTI)は63.81+0.26(+0.41%)と上昇、資源価格も全般的に上昇気味。


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【ユーロ圏・英国】
ムニューシン財務長官=トランプ政権はガソリン税の引き上げを検討しているが、まだ何の決定もしていない。

コービン・最大野党・労働党党首は=EUとの関税同盟に関する合意を同党として支持する姿勢を表明する見込み。

【米国】
ゴールドマン・サックス・グループ・エコノミストのストゥリュイーベン氏=米10年債利回りが年内に4.5%まで上昇した場合、経済は何とか切り抜けても、株価は20-25%下落すと分析。一方、米経済は急激な減速に恐らく苦しむだろうが、リセッションには至らない。→ 最近の株価下落は10年債利回りの3%接近を巡る懸念で拍車が掛かった可能性があるが、ストラテジストの多くは利回りが3.5%か4%に達するまで株価の上昇は持続し得るとみている。

【その他】
黒田日銀総裁(衆議院予算委員会)=金融政策についての答弁で、「経済は極めて順調に拡大している。物価は徐々にプラス幅を広げている」と発言。→ 円買い一時強まる。また、「粘り強く緩和を続けることが2%物価達成に不可欠」とも発言。


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2018/02/25

今週の為替相場を考える(2月26日~3月2日)

今週の為替相場を考える(2月26日~3月2日)

世界的な株価は一時の急落から反発し上昇気味で、米金利の上昇は続き、為替相場はドル高を意識しながらも現状は持ち合いで気迷い相場。27日のパウエルFRB議長の議会証言でこの流れに決着をつけることができるか? 注目!

先週までの為替相場は、USDJPYは一時105.55の円高から値を戻し、黒田日銀総裁の再選と緩和支持と思われる副総裁の後任人事も織り込み済みなのか、現状では106~108のレンジで108円台を抜け出せず。円は他通貨で円高傾向が続き、USDJPYの上値を重くし108円の壁を超えられるか注目。市場のセンチメントは米金利の上昇拡大と、米財政赤字の拡大と相反する材料に、円ブルとベアが混在し、このレンジを抜け出すまでは逆張りの動きが強まる。

EURUSDはECBの9月資産買い入れ終了とフォワードガイダンスの早期変更期待は残るも、利上げ開始時期は来年初めから春先へとやや後退気味。3月4日のイタリア総選挙の不安感も残り1.22~1.2550のレンジへでニュートラル。ECB要人の発言に上下変動すると思われるもレンジを抜け出すまでは方向感定まらず。

GBPUSDはカーニーBOE総裁のインフレ報告に関する議会証言で「数年は更なる出口戦略が必要」とあるが、「為替の転嫁が影響を長引かせた」とポンド高を暗にけん制。一方、ホールデンBOE政策委員は「インフレ率を目標に到達させるために、金利は中銀の見通しより速く上昇する必要がある」と指摘し、先の強い英CPIと除くボーナスの賃金上昇もあり、市場は5月の利上げを期待中。

ブレグジットに関しては、EU離脱を強く支持するジョンソン外相から残留派のハモンド財務相と、ブレグジット交渉をめぐるメイ政権の混乱も先週末に主要閣僚の合意を取り付け何とか終息? 3月2日のメイ首相のEU離脱交渉の方針の演説待ちで、1.3800~1.4350のレンジの三角持ち合い入りで次の方向性待ちの状態。

AUDUSDは先のCPIは弱く、20日の豪中銀議事録では「インフレ押上げには賃金の賃金上昇の加速が必要」とあり当面金利は据え置くことを示唆。一方、21日の賃金コスト指数はやや強く、先物市場の織り込み度合いは、8月まで0.25%に上げを25%、12月までは75%となっている。原油価格も強くリスク回避の流れも弱く大枠0.7800~0.7950のレンジでニュートラルながら、やや買い優勢気味。

USDCADは、先のカナダ雇用統計は予想外に悪化しカナダドル売り傾向が続くも、23日のカナダCPIは予想を大幅に上回り、原油価格の上昇傾向もあり米金利の上昇が拡大しない限りカナダドル買いが強まる可能性も意識したい。ただし、現状では引き続き1.2400~1.2750のレンジ相場気味。

米10年債利回りは3.0%直前の2.96%で上げ止まりながらも、高値水準を維持し、2年債は2.278%まで一時上昇、一方の独と英国はECBの緩和縮小とBOEの追加利上げの期待は残るものの、債券利回りは低下気味。

2月14日(水)に発表の米消費者物指数の前年比は2.1%、コア前年比も1.8%と高値圏を維持し強く、2月16日(金)の米輸入物価指数も前年比3.6%と予想を上回り、米国では物価上昇のペースが拡大する可能性が高く、市場は3月の米利上げを含め年内3~4回の利上げ観測がより強まり潜在的なドル買い圧力は続きそう。


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今週の【通貨ペア別のレンジ予想】



◎USDJPY【予想レンジ 105.75~108.15】

USDJPYは、Dailyチャートでは106~108円のレンジ先週続け、Weeklyチャートでは108.50のポイントから、9月8日の安値107.32を割り込み105.55まで急落。そして先週は108円近くまで値を戻すも、週終値では106円台に失速と、108円台の売り売り圧力は健在で、上下共にロックされている。ただ、EURJPYを代表とする他通貨での円ショートの巻き戻しがどこまで続くのかを注目。特にポジションが多いと思われるEURJPYの動きがUSDJPY相場に影響を与える可能性が高く注意している。

1. Daily Bollinger Bands→ Basis=108.15、Upper=110.55、Lower=105.75と、先週はLower~Basisのレンジで推移。
2. Daily Stoch RSI→ K=69.90 D=41.94と、買いへ変化し継続中でニュートラルゾーンに近く。Weekly Stoch RSI→ K=14.18 D=11.18と売られ過ぎゾーンを継続し、買い変化へ。
3. Daily SMA→ 200日SMA close=111.34、36日SMA close=109.39と、と下落基調を継続中、Weeklyも200週SMA=111.34、36週SMA=109.39と下落基調を継続中。

IMM通貨先物は、【円】前週-115,509→-108,338(7,171)
円の売りポジションはNo.1で変わらず、2016年11月29日から65週続いています。16日に105.551まで円高が進みましたが、円の売りポジションは予想外に解消されておらず高水準を維持したままで、USDJPYは集計日ベースの終値は前週の107.808→107.322と小幅な円高にとどまっています。

USDJPYオプションのリスクリバーサルではロンドンベースで、1週間が前週-1.6%→0.45%と円コールオーバー(ドルプット)が縮小し、1か月-2.0→-1.3%%、3か月-1.95→-1.40%、6か月-1.85→-1.5%と前週末からさらにドルプット・円コールが縮小し、円高リスクのカバーがやや弱まっています。


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◎EURUSD【予想レンジ 続落1.2200~1.2450】

Dailyチャートは前週末の1.2550台を高値に1.2260まで下落した後は、独債券利回りの大幅下落もあり米国との金利差拡大からEUR売りが強まりながらも、1.2250~1.2360の狭いレンジで推移。Weeklyチャートでは、1.2200~1.2550のレンジを過去5週間継続しているだけで、トップアウトなのか、再上昇へ向かうのか判断は難しく、しばらくはレンジでの売買を目指しながら新たな材料待ち。

1. Daily Bollinger Bands→ Basis=1.2366、Upper=1.2521、Lower=1.2210で。1.25台を回復できず大枠basis~Lowerのレンジで推移へ。
2. Daily Stoch RSI→ K=8.37、 D=25.18と、売りへと変化し売られ過ぎゾーン近くで推移。Weekly Stoch RSI→ K=61.64 D=85.03と、買われ過ぎゾーンから売りへを継続し売り圧力が続いています。

3. Daily SMA→ 200日SMA close=1.1781で乖離幅は引き続き大きく上昇傾向を維持、36日SMA close=1.2288、high=1.2341、Lower=1.2237でcloseボトムに、close~highのレンジ近くで推移しています。

IMM通貨先物は、【ユーロ】前週127,289→126,126(-1,163)
ユーロの買いポジションはNo.1で変わらず、2017年5月9日から42週続いています。前週比では買いポジションは小幅な減少にとどまり、EURUSDは集計日ベースの終値で1.2350→1.2337とほぼ同水準近くで大きな変化は見られず、根強いユーロ買い思考がうかがえます。

EURUSDのオプションのリスクリバーサルは、ロンドンベースで1週間が前週0.40→-0.20%と今度はユーロコールからユーロプット(ユーロ売り)へと変化。1か月は前週-0.30→-0.60%とユーロプットが拡大へ、3か月も0.10→-0.05とユーロプットに変化、6~12か月もユーロコールは減少し全体的にユーロ先高リスクを削減する動きになっています。

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今週の主な材料(2月26日~3月2日)

今週の主な材料(2月26日~3月2日)

今週は半ばで2月は終わり3月が始まります。今週はパウエルFRB議長の議会証言、月末月初の特殊要因による変動、米金利と米株の動向を主に為替相場を考える必要がありそうです。

今週も相変わらず多数の各国中銀関係者の発言が予定されていますが、特に2/27日(日本時間28日午前零時)パウエルFRB議長の初めての「半期に一度の議会証言」は、今後のFRBの金融政策を読み取る上で非常に重要です。その前に27日22:30分に「議会証言前の事前見解」が公表されますので、まずはその内容で相場が変動することは間違いありません。

最近のFRB関係者からタカ派的な発言が主流ながら、最近の米金利の上昇や株価の不安定な動きや将来の米財政赤字を危惧したハト派の意見も聞こえてきます。さて、どうなるのでしょうか?

今週は月末月初に当たり通常でも経済指標の発表が多くなりそれらの結果で相場が動くことが多くあります。また、週明けから月末要因による動きを意識せざるを得ない状況で、特にユーロやポンドはいつもながらそのリスクは高いと考えてもいいでしょう。

さて、それでは今週の予定を簡単に見てみましょう。
【2/26(月)】
週明けの月曜日は重要な経済指標の予定はありませんが、中銀関係者の発言が多く、ブラード・セントルイス連銀総裁、ドラギECB総裁、カンリフBOE副総裁、クオールズFRB副議長の発言が控えています。

【2/27(火)】
最重要! パウエルFRB議長の議会証言前の事前見解を公表(22:30)、下院金融委員会で証言(0:00)がメインで、他には経済指標も多く控えています。ユーロ圏の景況感指数、独連銀経済諮問委員会年次報告書、独CPI・速報値も注目しています。米国発では、米耐久財受注・速報値、米CB消費者信頼感指数、米卸売在庫、米住宅価格指数、米S&Pケースシラー住宅価格。発言では、メルシュECB専務理事、バイトマン独連銀総裁を注目しています。

【2/28(水)】
月末最終日で経済指標が多数控えています、相場変動が加速するような指標は以外に少ないのですが、米第4四半期GDP・改定値や、中国の各PMI、独雇用統計、ユーロ圏CPIや、米国発では、シカゴPMI、中古住宅販売も注目しています。

【3/1(木)】
月初で多数の経済指標が控えています。米個人所得と個人消費支出が主役で、米ISM製造業景気指数、米新規失業保険申請件数、米製造業PMI、米建設支出が脇役と考えてもいいでしょう。パウエルFRB議長の半期に一度の議会証言(上院銀行委員会)も控えていますが、27日の下院での証言で出尽くし感が強く、それほど意識しなくてもいいと考えます。中国の財新PMI、ユーロ圏各国の製造業PMIの発表もありありますが予想と大きな変化がなければ動きは鈍いと思います。

【3/2(金)】
ポンド相場にとっては非常に重要なメイ首相のEU離脱交渉方針説明を注視しています。また、4日(日)にはイタリア総選挙があり政治的リスクがユーロ相場の足を引っ張っていた一面もありましたので、週越えポジション管理には注意が必要です。経済指標ではカナダGDPは重要で7日のカナダ中銀の金融政策を前にして重要で、カナダドルのポジションがあれば注意が必要です。同時刻に他国での経済指標の発表もなく、予想外の数字では相場変動が高いと考えていいでしょう。それ以外では、日本の雇用統計、東京都区部CPI、米ミシガン大学消費者信頼感指数は脇役として控えています。


それでは、詳しくは別表をご覧ください。


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2018/02/24

最新のIMMポジションから、2018年2月24日(土)

最新のIMMポジションから、2018年2月24日(土)

集計日が2月20日(火)の主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションは、前週の+50,625→+45,749(-4,876)コントラクト、通貨の買いポジションが減少し、相対的にドル高傾向になっていました。

特にポンドとカナダドルの売りが前週比で拡大し、売りコントラクトの合計18,978の約86%を占め、一方逆に、リスク回避時に買いが拡大する傾向にある、円とスイスフランは前週比で増加し、買いコントラクトの合計14,102の約80%を占め、相反する動きとなっています。


【円】前週-115,509→-108,338(7,171)
円の売りポジションはNo.1で変わらず、2016年11月29日から65週続いています。16日に105.551まで円高が進みましたが、円の売りポジションは予想外に解消されておらず高水準を維持したままで、USDJPYは集計日ベースの終値は前週の107.808→107.322と小幅な円高にとどまっています。


【ユーロ】前週127,289→126,126(-1,163)
ユーロの買いポジションはNo.1で変わらず、2017年5月9日から42週続いています。前週比では買いポジションは小幅な減少にとどまり、EURUSDは集計日ベースの終値で1.2350→1.2337とほぼ同水準近くで大きな変化は見られず、根強いユーロ買い思考がうか
がえます。


【ポンド】前週14,940→7,803(-7,137)
ポンドの買いポジションは2017年11月28日から13週間続いていますが、4週連続し前週比で減少しポンドの先高期待は弱まり、昨年12月5日に次ぐ低水準となっています。GBPUSDは集計日ベースの終値で1.3890→1.3990とポンド安へと動き、弱さが目立っています。


【カナダドル】前週32,529→23,127(-9,402)
カナダドルの買いポジションは2017年7月18日から32週間続いていますが、2種連続し前週比で減少し、1月23日の水準近くへと逆戻り。USDCADは集計日ベースの終値で
1.2591→1.2645とカナダドル安へと動いています。


【豪ドル】前週9,081→11,875(2,794)
豪ドルの買いポジションは今年1月9日から6週続いています。今回は前週比で小幅な上昇となっていますが、ネットポジションは11,875コントラクトと僅かな買いポジションを維持しているだけに留まっています。AUDUSDは集計日ベースの終値で0.7859→0.7881と小幅な上昇にとどまっています。


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2018年2月24日(土曜)昨日23日、海外市場の動き

2018年2月24日(土曜)昨日23日、海外市場の動き

週末の金曜日。欧米共に材料は豊富。株高+金利低下し、ドルは総じて堅調でUSDJPYは小幅上昇ながら他通貨で円は強弱混在。

欧州市場ではブレグジット交渉を巡る不透明感でポンドが一時急落、メイ首相が何とか話をまとめて値を戻すも、3月2日のメイ首相のEU離脱交渉方針を注目。イタリアでは相変わらず単独過半数の政党なしの議会(ハングパーラメント)状態で、3月4日の総選挙を注目。カナダではCPIが予想外に強く利上げ期待も膨らみUSDCADは直後急落カナダドル高が続き、3月7日のカナダ中銀の金融政策を注目。FRBの半期に一度の金融政策報告書では、「さらなる段階的な利上げが正当化される」と一段の金融引き締めを予測。なのに市場は3月の利上げと年3回の利上げはすでに織り込み済みで反応は鈍く、同報告書を受けパウエルFRB議長(2月27日)議会証言を注目。

米株は後半にかけて上昇、ダウは+347.51(+1.39%)、Nasdaq+1.77%、S&P500+1.6%上昇。欧州株は上下変動しながらも終盤にかけて上昇、StoxxEurope600は+0.82(+0.22%)、独DAX+21.88(+0.18%)、ブレグジット交渉への不透明感に英FT100は-7.98(-0.11%)弱い。

米債利回りは続落、10年債や2.868%-0.052、2年債は2.258%+0.004と終盤にかけて値を戻し小幅上昇。独10年債利回りは0.653%-0.0535%と続落、英10年債利回りは1.522%-0.0289とブレグジット交渉への不透明感に欧州市場から低下。

USDJPYは、早朝の日本のCPIにも反応は鈍く、アジア市場~欧州市場序盤にかけてつけた107.13を高値に、欧米市場にかけては欧州株安と英国のブレグジット交渉を巡る不透明感と、イタリア総選挙の混迷もありリスク回避の円高に106.51まで続落。上下変動しながらも終盤にかけては米債利回りの低下への反応は鈍く、株高の影響なのか106.50台の大口の買いの影響なのか? 106.90台まで値を戻し106.86で終了。


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16:00    GER 第4四半期 GDP・確報値=前期比0.6%(予想0.6% 前回0.6→0.7%)、労働日調整済・前年比2.9%(予想2.9% 前回2.9%)、季調前・前年比2.3%(予想2.3% 前回→2.2%)→ 予想通りで動きは見られず。

19:00    EUR 1月 消費者物価指数(HICP)・確報値=前月比-0.9%(予想-0.9% 前回0.4%)、前年比1.3%(予想1.3% 前回1.4%)、コア(エネルギー・食品除く)前月比-1.3%、コア(エネルギー・食品除く)前年比1.2%、広義のコア(エネルギー・食品・アルコール・タバコ除く)前月比-1.7%(予想-1.6% 前回0.5%)、広義のコア(エネルギー・食品・アルコール・タバコ除く)前年比1.0%(予想1.0% 前回1.0%)、→ 予想通りで動きは見られず

22:30    CAD 1月 消費者物価指数=前月比1.7%(予想0.5% 前回-0.4%)、前年比1.7%(予想1.5% 前回1.9%)、コア前年比=1.8%(予想1.7% 前回1.6%)、コアMedian・前年比1.9%(予想  前回1.9%)、コア・トリム前年比=1.9%(予想 前回→1.8%)→ 予想を大幅に上回る上昇に直後はカナダドル買いが強まる。

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【米国】
FRBの半期に一度の金融政策報告書を議会に提出=「さらなる段階的な利上げが正当化される」と一段の金融引き締めを予測。最近の株安は「いくらか下落したとはいえ、2017年6月比で広範に上昇した」と引き続き高値圏と評価。米議会で17年末に成立した大型減税への期待が強い。→ FRBは今年3回の利上げを想定しており、市場では3月に利上げが実施される確率はほぼ織り込み済み。

FRBの半期に一度の金融政策報告書を議会に提出=ただ、非金融の企業部門は「借り入れを膨らませるレバレッジが高止まりしている」と懸念を表明。不動産価格などの高騰にも警戒感があり、FRB内には資産バブルへの不安感が浮かんでおり、利上げ加速論につながっている。

パウエルFRB議長=2月27日(28日から変更)に、23日に議会に提出した半期に一度の金融政策報告書に関して、下院金融ーサービス委員会で議会証言を予定。

メスター・クリーブランド連銀総裁(NYでエコノミストと中銀関係者との会議)=現在の金融政策の枠組みを年内に再検証し始める可能性があるが、代替的な枠組みへの変更に向けたハードルは高い。

ローゼングレン・ボストン連銀総裁(NYでエコノミストと中銀関係者との会議)=赤字が膨れ上がり政府にとり将来的な措置が困難になる恐れがある。政治的な圧力と先行き不透明性を踏まえると、景気後退に直面した際に財政政策に依存することは困難となる。

ローゼングレン・ボストン連銀総裁(NYでエコノミストと中銀関係者との会議)=FRBが将来的に債券買い入れ策を実施する必要性が出てくる可能性はある。米国の生産性と労働力の伸びが低迷していることで、当面、実質的金利は低水準となる。

ダドリーNY連銀総裁(NYでエコノミストと中銀関係者との会議)=ポートフォリオ縮小は「実質的に自動操縦」的に行われており、市場に波乱はもたらしていない。米国でゼロ金利政策が再度導入された場合、債券買い入れ策は有用な手段となる。


【欧州】
イタリア10年債利回りは2.07%で週間では今年最大に上昇=3月4日のイタリア総選挙で、単独過半数の政党なしの議会(ハングパーラメント)状態に陥るとの懸念を反映。

ラムスデンBOE副総裁(CBI主催のイベント講演)=英国の生産性の伸びを巡る先行き不透明性が金融政策運営における主要なカギとなる。英国の生産性が危機前の平均2%の水準を回復するかを巡っては大きな不透明性が存在。

英ガーディアン紙=ハント英保守党下院議員はEU離脱後の関税同盟についてあらゆる道は閉ざされると発言。GBPUSDは1.3970→1.3906まで急落。

メイ英首相=3月2日にEU離脱交渉方針の大枠に関し演説→1.3950近くまで値を戻す。

英国のメイ首相=閣僚との8時間の長期マラソン協議を実施しEU離脱を強く支持するジョンソン外相から残留派のハモンド財務相に至るまで、主要閣僚の合意を取り付けた。欧州連合(EU)に対して野心的な通商協定を要求することで閣僚全員から支持を取り付けた。→ EU側はこの要求を受け入れる可能性は少ない。

ハント英保健相=EUとの間で将来の通商協定に関する交渉が3月に始まる際、英国は自動車製造など主要産業が「自発的ベース」でEUの規則を維持できることを求める。

クーレ・ECB専務理事(NYでの会議)=ECBはすでに十分な規模の債券買い入れを実施したため、正当な根拠のない長期債利回りの上昇というリスクを冒すことなく、一段の買い入れから手を引くことができる。長期債利回りの抑制にそれほど多くの追加的な買い入れは必要なく独連邦債で明確に実証されている。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁(来日中)=2%近くの物価上昇目標の達成に自信。次の危機に備えて金融政策の正常化を急ぐべき。忍耐は必要だが時間の問題。欧州で長く続く低インフレについて、恒久的なものなのか、時間をかければ解消されるものなのかの見極めが重要。欧州ではドイツやフランス、オーストリアで賃金が上昇し始めている。為替相場への政治的な介入をとても心配している。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁(来日中)=ECB全体が賃金の動向に神経をとがらせている。賃金上昇が失業率の高い南欧などにも広がっていくかどうかが今後の政策判断を左右する。フォワード・ガイダンスはいま議論すべきものではなく、議論が必要なのは量的緩和政策。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁(来日中)=量的緩和政策を終了させ、その後しばらくしてから利上げを検討することは、理事会の全メンバーによる完全な合意がある。2018年1月から資産購入額を600→300億ユーロに半減させても金融市場に混乱がなかったことが、期限の9月以降の選択肢を拡大させている。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁(来日中)=量的緩和政策を終了させ、その後しばらくして現時点での選択肢は「1.9月末での量的緩和の打ち切り、2.段階的に縮小しゼロにする、3. 現状の水準のままか少し減らして量的緩和を継続の三択。



2018/02/23

2018年2月23日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年2月23日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

前日の米金利の低下、ダウの上昇や、ブラード&カプラン連銀総裁のややハト派発言もあり、日経平均株価は+156.34(+0.72%)上昇、上海総合や香港株、東南アジア株も上昇。米10年債利回りは2.923をボトムに小幅な上昇へ。

早朝に発表された、日本のCPI総合は2014年7月以来のプラス幅ながら、コアは前回と変わらず、コアコアも前回より小幅な上昇にとどまり、直後の円相場は大きな変化は見られず。

為替相場は、主要通貨でNY市場の終盤につけたドル買いの流れを継承し穏やかに下落しドル高傾向が続く。特に目立ったのはNZDUSDの下げで0.7300の大台を割り込み0.7290近くまで下落。

USDJPYは、早朝の10670台をボトムに、日本のCPIの影響も見られず仲値直前の107.00まで上昇、106.70~90台のレンジで修練した。東欧や中東勢が参入してくると107円台を上回り、円は他通貨でも売り圧力が強まっている。

GBPUSDは、ブレグジット交渉の不透明感を材料とした売り圧力も残ってはいるが、目先は投機的な材料に使われているだけに思えてならない。現状では大枠1.3940~60の狭いレンジで推移し大きな変化は見られず。これからは月末の特殊要因による変化も気になる。

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6:45    NZD 第四半期 小売売上高=前期比1.7%(予想1.3% 前回0.2→0.3%)

8:30    JPY 1月 全国消費者物価指数=前月比0.4%、前年比1.4%(予想1.3% 前回1.0%)、除く生鮮=前年比0.9%(予想0.8% 前回0.9%)、除く生鮮・エネルギー前年比0.4%(予想0.3% 前回0.3%)→ 総合は2014年7月以来のプラス幅ながら、コアは前回と変わらず、コアコアも前回より小幅な上昇にとどまる。

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2018年2月23日(金曜)昨日22日、海外市場の動き

2018年2月23日(金曜)昨日22日、海外市場の動き

欧米市場は強い米経済指標にもかかわらず、米金利の軟化にドル売りへと変化。

為替市場は、アジア市場で前日のややタカ派のFOMC議事録の影響を受け米金利の上昇が続き、ドルの買いが優勢となった。米国市場に入り強い米新規失業保険申請件数、強いCB景気先行指数にもかかわらず、米10年債利回りは2.9463%→一時2.9%まで低下する共にドル売りの流れが加速。ダウも後半に入ると上昇幅を縮め、Nasdaqはマイナス圏で終了。最終的にはドル売りが強まるも、円高傾向(USDJPYの下落)を除き、前日のFOMC議事録前後の水準に逆戻りしただけ。USDCADは弱いカナダ小売売上高に1.2700→1.2750台まで上昇するも続かず。

米株は上昇から終盤にかけて上昇幅を縮めるも前日比で上昇へ、ダウ+164.70(+0.66%)、Nasdaqは-8.14(-0.11%)、S&P500は+2.63(+0.10%)。欧州株は終盤にかけて上昇するも、前日比で軟化、StoxxEurope600-0.76(-0.20%)、独DAXと英FTSも軟調に推移。原油価格(WTI)は米週間原油在庫統計の予想外の在庫減に一時63ドル台まで急伸。

米債利回りは軟化、10年債利回りは2.9463%への上昇から強い米雇用の拡大にも一時2.9%まで下落するも、7年債入札の需要が低調で2.9170%まで値を戻す。独10年債利回りと英10年債利回りは軟化。

USDJPYは、日本株安や円売りの巻き戻しの影響もあり、早朝の107.70~80近辺を高値に、欧州市場では107.60台、107.30台、米国市場では107.00台を高値に前日21日のアジア市場の早朝安値106.56に並ぶ、106.60まで下落。クロスでも円高傾向が続く。

EURUSDは、アジア市場と欧州市場の序盤は1.2260~85のレンジで推移するも上値は重い。独IFO景況感指数は予想外に弱くドルも売りは限定的で、ECB議事録からは、一部の当局者はQEの緩和バイアスをなくすよう主張するも、ガイダンスの変更には慎重で、直後は1.2270台から1.2300台まで上下変動から一時売りが強まる。米国市場に入り米債利回りの低下もあり、買い戻しが強まり1.2300を超えると買いが加速、1.2350台までと、前日のFOMC議事録発表直後の水準近くまで値を戻して、1.2320台で終了へ。

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18:00    GER 2月 IFO景況感指数=115.4(予想117.0 前回117.6)、景気期待指数=105.4(予想108.0 前回117.6→108.3)、現況指数=126.3(予想127.0 前回127.7→127.8)→ 予想を下回る
18:30    GBP 第4四半期 GDP・改定値=前期比0.4%(予想0.5% 
前回0.5%)、前年比1.4%(予想1.5% 前回1.5%)→ 予想を下回りポンド売りの材料となる

22:30    USD 新規失業保険申請件数=22.2万件(予想23.0 前回23.0→22.9万件)→ 予想外の改善に労働市場のひっぱく感が強まる

22:30    CAD 12月 小売売上高=前月比-0.8%(予想0.2% 前回0.2→0.3%)、除自動車・前月比予想-1.8%(0.3% 前回1.6→1.7%)→ 予想を大幅に下回り直後はカナダドル売りが加速。

0:00    USD 1月 景気先行指数=前月比1.0%(予想0.7% 前回0.6%)→ 予想を上回り3か月ぶりの上昇に直後はドル買いが強まる

1:00    USD 週間原油在庫=-161.6万バレル(予想290万バレル 前回184.1万バレル)→ 予想外のマイナスへ

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ECB議事録公表(1月25日分)=インフレが目標に上昇するとの確信が強まっても、政策の正常化のフォワードガイダンスを変更するのは時期尚早。

ECB議事録公表(1月25日分)=一部の当局者はQEの緩和バイアスをなくすよう主張。ガイダンスは定期見直しの一環で、2018年序盤に再検討。フォワードガイダンスの調整はまだ早いとの見解で一致。

ブレグジット交渉の難航が予想される=移行期間でEUと英国との間で溝。英国は移行期間の延長を望み、EUは拒否の姿勢へ。

米10年債利回りは、2.9463%への上昇から強い米雇用の拡大にも一時2.9%まで下落するも、7年債入札の需要が低調で2.9170%まで値を戻す。

ブラード・セントルイス連銀総裁=年内4回の利上げの必要性には懐疑的。速すぎる利上げペースは経済成長を阻害する。

カプラン・ダラス連銀総裁=インフレは今年強まり年内3回の利上げが基本線。今年のGDPは2.5~2.75%前後を推定。労働市場は非常にひっ迫しつつあるが、一段賃金上昇はまだ見られない。

NY連銀プライマリーディーラー調査(1月)=年内は3回の利上げ予想が中央値。

ハセット米大統領経済諮問委員会委員長=ドル政策は変わらず、高インフレなしに3%成長は可能、交易条件は不均衡。株式市場のボラティリティーは珍しいことではない。

移行期間でEUと英国との間で溝。英国は移行期間の延長を望み、EU


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2018/02/22

2018年2月22日(木)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年2月22日(木)アジア・欧州市場序盤の動き

前日のFOMC議事録後の変動から続く流れはドル高。英第4四半期GDPと、ECB議事録を注目。

FOMC議事録後の米金利の上昇+米株安の影響を受けた東京市場は、日経平均株価はボトムから反発したものの前日比では下落し弱い。上海総合は大幅上昇するも、アジア株は全体的に弱含みで推移し、欧州株は下落からスタート。

為替市場は、主要通貨では前日に続きドル高傾向は止まらず。特にFOMC議事録直後のドル売りからドル買いへと変化した流れは継続中。USDJPYは上値が重く円買いが強まるという流れはリスク回避の動きへ。

EURUSDは、前日NY市場の終盤に1.2300を割り込んでからは、イタリアの政局不安は潜在敵に残ってはいるが、それにしても2月16日の0.800トライを失敗してから続落傾向は止まらず。本日のアジア・欧州市場の序盤はECB議事録を注目しながらも、現状では1.2260~80のレンジで推移し戻りも限定的。EURJPYも132円を割り込んでからはEUR売りの流れが続き、昨年11月20日の安値131.17を割り込み、131円を割り込みとストップの売りが入りやすくなっているのが気がかり。

USDJPYは、先の105.55をボトムに昨日は107.90台と108直前まで上昇するも失速。日本株安の中で引き続き107円台を維持してはいるが、相関関係が弱まっているとは言え、米金利の上昇と日米金利差拡大にともなうドル高期待も消えず。107.90、107.70、107.60と上値が切り下がってきているのが心配。

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FRN 1月 消費者物価指数・確報値=HICP前月比-0.1%(予想-0.1% 前回0.4%)、HICP前年比1.5%(予想1.5% 前回1.5%)

GER 2月 IFO景況感指数=115.4(予想117.0 前回117.6)、景気期待指数=105.4(予想108.0 前回117.6→108.3)、現況指数=126.3(予想127.0 前回127.7→127.8)→ 予想を下回る

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クオールズFRB副議長=米国の金融政策は引き続き緩和的で、段階的な米利上げは、健全な労働市場の維持と2%程度の物価目標を安定させる点で適切で、目標を下回っているのは一時的な要因によるところが大きく、大きな懸念を持っていない。

浅川財務官=仮想通貨資産の金融システムに対する影響の見極めが不可欠。

2018年2月22日(木)昨日21日、海外市場の動き(午前6時頃)

2018年2月22日(木)昨日21日、海外市場の動き(午前6時頃)

FOMC議事録後は、ドル売り→ドル買いへと上下変動、米金利は上昇し米株は下落。

為替相場は、FOMC議事録で「インフレ目標に遅れる相当程度のリスク」のドル売り材料、「成長の加速で追加利上げの可能性」にドル買材料で上下変動。さらに、米債利回りの上昇を受け、米株は下落し複雑な動きへながらドル買いへ。注目のVIXは21→17.15まで低下からFOMC議事録後に20台まで上昇。今日の日本株の動きが注目される。

USDJPYは、FOMC議事録を受け106.68→107.29→107.90を上下変動するも、一日を通じて見ても、株式相場との連動性が薄れたのか、早朝の107.28安値→107.90を高値としたレンジを抜け出せず。円は他通貨でも動きは複雑で、EURJPY、GBPJPY、AUDJPYで円高、CADJPY、CHFJPYで小幅な円安へ。

GBPUSDは、一日を通じても1.3900~1.4000の100ポイントのレンジで上下しこのレンジを抜け出せず。FOMC議事録を受け1.3970→1.4000→1.390まで下落へと変化し1.3920台で推移。注目の英雇用統計は、失業率は上昇、失業保険申請件数は減少、雇用者変化は減少、ボーナスを除く平均賃金は上昇と複雑ながら、市場の反応はGBP売りへ。注目のBOE総裁・副総裁・政策委員の発言では、ホールデンBOE政策委員の「インフレ率を目標に到達させるために、金利は中銀の見通しよりも速く上昇する必要がある可能性」に、GBP買いが一時強まっていた。

米株は上昇からFOMC議事録後に売りに変化し下落。ダウ-166.97(-0.67%)、NasdaqとS&P500も終盤にかけて下落。欧州株は強く、EUROStoxx600は+0.59(+0.16%)、独DAX-17.41(-0.14%)、英FTSE100 は+34.80(+0.48%)と上昇。

米10年債利回りは上昇、2.949%(+0.0614)、2年債は2.262%(+0.002)、原油価格(WTI)61.21-0.46(-0.74%)、

経済指標では、米PMIは予想外に強く、逆に、中古住宅販売件数は予想を下回るが、FOMC議事録の発表を控えて動きは緩慢。

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18:00    EUR 2月  総合PMI・速報値=57.5(予想58.4 前回58.8)、製造業PMI・速報値=58.5(予想59.2 前回59.6)、サービス業PMI・速報値=56.7(予想57.5 前回58.0)→ 予想を下まわる

18:30    GBP 1月 雇用統計: 失業率=2.3%(予想2.4% 前回2.4%)、失業保険申請件数=前月比-7,200件(予想41,000件 前回8,600→6,200件)、 雇用者変化(10-12月)=88,000人(予想180,000人 前回102,000人)、ILO失業率(10-12月)=4.4%(予想4.3% 前回 4.3%)、英ボーナスを含む平均賃金(10-12月) =2.5%(予想2.5% 前回2.5%)、英除くボーナス平均賃金(10-12月)=2.5%(予想2.4% 前回2.4→2.3%)

18:30    GBP 1月 公共部門純借入額(PSNB)=-116億ポンド(予想-114億ポンド 前回10→3億ポンド)、除く銀行(PSNB-ex Banking)=-100億ポンド(予想-96億ポンド 前回19億ポンド)、PSNCR=-264億ポンド(予想 前回-251→-253億ポンド)、NCR=-277億ポンド(予想 前回-188→-217億ポンド)

USD 2月 総合PMI・速報値=55.9(予想54.4 前回53.8)、製造業PMI・速報値=55.9(予想55.4 前回55.5)、サービス業PMI・速報値=55.9(予想54.0 前回53.3)→ 予想を上回る

USD 1月 中古住宅販売件数=538万件(予想562万件 前回557万件)、前月比-3.2%(予想0.9% 前回-3.6%)→ 予想を下回る

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FOMC議事録(1月31日分)=前回から景気見通しを引き上げ、利上げペースが加速する可能性があるとの見方で一致。利上げペースに関する表現を引き上げることで一致。短期的に景気が上振れするリスクの高まりに、さらなる段階的引き上げが正当化される。

FOMC議事録(1月31日分)=米国と海外の足元の経済指標が上向き、金融環境が引き続き緩和的である上に、昨年末に成立した税制改革が短期的に個人消費と企業投資に与える影響が当初予測より大きい可能性がある。

カプラン・ダラス連銀総裁(インフレ報告に関する議会証言)=今年の米利上げ、緩やかに忍耐強く。利上げで後手に回れば、景気後退の公算が大きくなる可能性がある。

カプラン・ダラス連銀総裁=法人減税などの改革が生産性や経済の潜在力を押し上げる可能性がある一方で、刺激効果の大半が2019~2020年に薄れ、債務負担が増大すると予想。

ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁=今年の利上げ回数は2回が適切である可能性があるが、これより多い回数の利上げが必要になった場合は容認する可能性がある。


米大統領経済諮問委員会(CEA)=21日に公表された大統領経済報告で、貿易は一部の米国民に打撃を与えてきた。貿易は米国にとって良いことかもしれないが、必ずしも米国民すべてに役立ってきたわけではないと指摘。

マルパス米財務次官(国際問題担当)=米債務と財政赤字の増大は気掛かり。連邦財政赤字の縮小に向けた複数年にわたる取り組みを期待している。

ホールデンBOE政策委員=インフレ率を目標に到達させるために、金利は中銀の見通しよりも速く上昇する必要がある可能性。

カーニーBOE総裁=数年は更なる出口戦略が必要。為替の転嫁が影響を長引かせた。最大の不透明要因はEU離脱交渉の行方。市場では基調的なデータを織り込み始めたため、われわれが何を行うのか、より良く予測することができる。このため、利上げに関する事前の直接的なコミットメントの必要性は薄れている。

カーニーBOE総裁=英国とEUとの将来の関係を巡り、年内に大きな展開があることが予想される。それは家計や企業の期待、さらに経済見通しに影響を及ぼすことになる

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2018/02/21

2018年2月21日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年2月21日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

欧州では英雇用統計とBOE要人多数の発言。米国ではFOMC議事録を控えたアジア市場は、ドル高の流れを継続中。

日経平均株価が上下しながらも前日比45.71(+0.215)と小幅高で終了。米10年債利回りは2.9%台で抵抗があるのか、一時2.903%まで上昇後は2.89%台で推移。原油価格(WTI)は61.77ドルと小幅高で推移。

為替相場は、USDJPYが107.30→107.90台と+0.34%上昇し最も変動率は高く、次いでAUDUSDの-0.24%となっているが、主要通貨のEURUSD、GBPUSD、NZDUSD、USDCADも前日とほぼ同じ水準で取引され動きは鈍く、円は他通貨でも全面安となっている。

USDJPYは、株価との連動性も薄れながら、昨日の高値107.38と200時間SMAの107.40近辺を高値に上げ止まっていたが、日経平均株価が上昇すると伴にこの水準を上抜け、107.90まで上昇してようやく上げ止まる。2月2日の110.48→105.55の50%戻しは108円近辺に位置しこの水準は次の大きなポイントになっている。

GBPUSDは、昨日の欧州市場で【ブレグジット後もEUは英国にある程度の単一市場での特権を認める柔軟姿勢を盛り込む文書を策定している】との報道に上昇が始まった水準を割り込むことができず。1.3970~1.4025のレンジを抜け出せず、朝からは1.3970~1.4010のレンジで推移。英雇用統計とカーニーBOE総裁、ブロードメントBOE副総裁、ホールデン政策委員、テンレイロ政策委員講演待ち。

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EUR 1月 ウェストパック景気先行指数=前月比-0.2%(予想-0.2% 前回0.3→0.2%)

AUD 第4四半期 賃金コスト指数=前期比0.6%(予想0.5% 前回0.5%)、前年比0.5%(予想0.5% 前回1.0%)

JPY 12月 全産業活動指数=前月比0.5%(予想0.5% 前回1.0%)

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豪州第4四半期の賃金コスト指数は、前期比0.6%(予想0.5% 前回0.5%)と緩やかで、先物市場の織り込み度合いは、8月まで0.25%に上げを25%、12月までは75%となっている。

メイ英首相に与党議員62人が「EUとの決別」要求-実現が支持の条件。政府は離脱した段階で、英国法を変える能力を持つ必要がある。

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2018年2月21日(水)昨日20日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

2018年2月21日(水)昨日20日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

3連休明けの米国市場は、欧州株の上昇に反し米株価は下落し米債利回りは高水準を維持。為替市場はドル高傾向が続き、円クロスは通貨間で異なる動きへ。

今日21日のFOMC議事録を前にしてドル買い傾向が強く、安全資産グループのJPYとCHFもドルに対して下落傾向が強く、主要国通貨(EUR)や資源関連通貨(AUD+NZD+CAD)、新興国通貨でもドルは上昇傾向を強める。ただし、GBPUSDはEUが柔軟なブレグジット交渉を織り込む可能性との報道や、今日21日の英雇用統計やBOE総裁・副総裁・複数の政策委員の発言を前に、前日終値とほぼ同水準で推移。

米株は下落、ダウ-257.69(-1.02%)、NasdaqとS&P500も一時の上昇から終盤にかけ低下。欧州株は終盤にかけ上昇し+2.27(+0.60%)、独DAX+102.30(+0.83%)、逆に英FTSE100 -0.89(-0.01%)は下落。

米10年債利回りは2.9%台を割り込み2.886%(+0.011)、2年債は2.215(+0.026)と小幅上昇。独10年債は終盤にかけて低下するも0.737(+0.0017)とほぼ同水準、英10年債は1.588(-0.0175)と低下。原油価格(WTI)は61.77+0.09(+0.15%)と上昇。

USDJPYは、早朝の106.50台をボトムに、アジア市場で106.80台、欧州市場で107.20台の売りを消化し米国市場の序盤には107.38まで上昇。米株安と米金利の上昇がやや弱まり、FOMC議事録を控えた中で、大枠107.00~107.40のレンジ相場が続くが、107.00を割り込めず。

GBPUSDは、早朝の1.4004の高値からアジア市場で1.3968、欧州市場に入り前日の安値1.3959を割り込み1.3930台まで下落しようやく下げ止まる。英ビジネスインサイダー「ブレグジット後もEUは英国にある程度の単一市場での特権を認める柔軟姿勢を盛り込む文書を策定している」との報道に1.4010台を回復し、欧米市場では1.4000を中心に1.3965~1.4025のレンジで上下変動へ。今日21日はGBP相場にとっては非常に重要な、英雇用統計とカーニーBOE総裁、ブロードメントBOE副総裁、ホールデン政策委員、テンレイロ政策委員の講演を控えて積極的に動けず。

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GER    16:00    GER 1月 生産者物価指数=前月比0.5%(予想0.3% 前回0.2%)、前年比2.1%(予想1.9% 前回2.3%)

CHF    16:00    CHF 1月 貿易収支=13.24億スイス(予想27.8億スイス 前回26.32→33.74億スイス)

CAD    19:00    GER 2月 ZEW景況感指数=期待指数17.8(予想16.0 前回20.4)、現況指数92.3(予想94.0 前回95.2)→ 期待指数は予想を上回るも、現況指数は予想を下回る

EUR    19:00    EUR  2月 ZEW景況感指数=29.3(予想 前回31.8)

GBP    20:00    GBP 2月 CBI製造業受注=10(予想10 前回14)

CAD    22:30    CAD 12月 卸売売上高=前月比-0.5%(予想0.4% 前回0.7→0.3%)

EUR    0:00    EUR 2月 消費者信頼感指数・速報値=0.1(予想1.1 前回1.3→1.4)→ 予想を下回る

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デギンドス次期ECB副総裁=金融政策の正常化は景気回復と並行的に行われる必要がある。

ECB人事に市場は敏感=スペインのデギンドス経済相が次期ECB副総裁に内定したことで、次期ECB総裁にタカ派のバイトマン独連銀総裁が就任する可能性が高まり、金利上昇圧力が強まる可能性も。

米特別検察官=ロシア疑惑捜査に際して虚偽供述で弁護士訴追。

ラトビア政府=賄賂巡る調査継し、リムシェービッチ中銀総裁の職務停止。

英ビジネスインサイダー=ブレグジット後もEUは英国にある程度の単一市場での特権を認める柔軟姿勢を盛り込む文書を策定している→ 一時GBP買いが強まる。

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2018/02/20

2018年2月20日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年2月20日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

3連休明けの米国の株式市場待ちで、特に相場を動かすような材料や発言は見当たらず。ダウ先物は低下するも欧州株は持ち直し、米10年債は2.9%の大台を維持。

そして肝心の為替相場は米金利の上昇もありドル高傾向は止まらず。弱さNO.1は円で、USDJPYは107.20達成後に107を割り込めず+0.57%上昇、クロスではGBPJPYとCHFJPYは+0.6%上昇し円の弱さが目立っている。視線は明日のFOMC議事録へ。

アジア市場では日経平均株価が-1.01%の下落、欧州株は上下しながらも小幅に上昇し、EUROStoxx600は+0.58(+0.16%)、独DAXは何とかプラス圏を維持、英FTSE100は小幅低下。ダウ先物は-0l70%と低下し、米10年債利回りは高値の2.926%から低下するも2.9%台を維持し小幅上昇。

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16:00    GER 1月 生産者物価指数=前月比0.5%(予想0.3% 前回0.2%)、前年比2.1%(予想1.9% 前回2.3%)

16:00    CHF 1月 貿易収支=13.24億スイス(予想27.8億スイス 前回26.32→33.74億スイス)

19:00    GER 2月 ZEW景況感指数=期待指数17.8(予想16.0 前回20.4)、現況指数92.3(予想94.0 前回95.2)→ 期待指数は予想を上回るも、現況指数は予想を下回る

19:00    EUR  2月 ZEW景況感指数=29.3(予想 前回31.8)

20:00    GBP 2月 CBI製造業受注=10(予想10 前回14)

22:30    CAD 12月 卸売売上高=前月比-0.5%(予想0.4% 前回0.7→0.3%)

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2018年2月20日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年2月20日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は、-224.11(-1.01%)と低下、米10年債利回りは2.91%へ上昇。株安にもかかわらずUSDJPYは早朝の106.50台をボトムに、底堅く106.65~80の狭い動きから、他通貨でも円売りが強く107円を狙う動きへ。

3連休明けの米国市場の動向を見るまでは、決め打ちできないものの、米金利の動向を見ながらドル買いの流れが強まる。

EURUSDは、早朝の1.2410台を高値に欧州市場の序盤では前日の安値1.2369を割り込み1.2350台まで下落。GBPUSDも早朝1.4000を高値に欧州市場の常磐は前日の安値1.3959を割り込み1.3940まで下落するなど、欧州市場の序盤にかけてドル買いの流れが強まる。  

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GER 1月 生産者物価指数=前月比0.5%(予想0.3% 前回0.2%)、前年比2.1%(予想1.9% 前回2.3%)

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豪中銀議事録公表(2月6日分)=経済が力強さを増し、賃金圧力が強まる中、インフレ加速は「漸進的なものにとどまる。豪中銀は16会合連続で政策金利を据え置き、企業投資と雇用の押し上げにある程度成功したものの、これまでのところ賃金上昇やインフレ加速につながるまでには至っていない。

豪中銀議事録公表(2月6日分)=インフレ押し上げには賃金上昇の加速が必要。政策金利は当面、据え置きが続くと見ている低金利に支えられて失業率は5.5%に改善し、インフレ率も目標レンジの2-3%に近付いた。今後はこれらの目標でさらなる前進が見込まれる。一方、インフレ率の上昇はごく緩やかなものにとどまる可能性が高く、家計所得の増加が予想を下回れば、消費の伸びが予想より弱くなるリスクがなお残る。

ブロック豪中銀総裁補=豪家計債務は比較的高い水準にあり、景気が悪化すれば金融ストレスにつながる恐れがあるもが、現時点ではストレスは低レベルにあり、金融システムへのリスクにはなっていない。

英国の新党「一新党(リニュー)」=メイ英首相が今後EUとの間で合意する離脱案を承認しないよう議員に働き掛ける活動を起こす。メイ英首相が今後EUとの間で合意する離脱案を承認しないよう議員に働き掛ける活動に乗り出した。




2018年2月20日(火曜)昨日19日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

2018年2月20日(火曜)昨日19日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

米国市場が休場の月曜日。中国市場も休場の中で、アジア市場はドル売り、欧州市場はドル買いからドル売りへ動き小幅なドル高で、円相場は弱い円売りへ。

アジア市場では日経平均株価が大幅高にもかかわらず欧州株は弱く、EUROStoxx600は-2.38(-0.63%)、独DAXや英FTSE100も0.5~0.6%近く下落。原油価格(WTI)は62.50+0.82(+1.33%)上昇へ。

市場のセンチメントは、株価の回復にかかわらず株安への懸念は消えず。為替相場は、弱いながらもドルは全面高ながら、月曜日の相場は方向性を示さないことが多く、さらに米国市場が休場で米株・債券市場の動向が見えない中では、さらにその可能性は低下。本当の動きは今日20日の米国市場の動き待ちで、21日のFOMC議事録が焦点へ。

USDJPYはアジア市場の106.10をボトムに、日本の株高に106.60台まで上昇。米国市場が休場の中で、欧州株が軟調地合いかかわらず、106.50をボトムに薄商いの中で106.70台まで上昇するも続かず。終盤にかけては106.50台で推移。

GBPUSDはアジア市場の1.4050をトップに、欧州市場に入ると先週金曜日の1.4000の安値を割り込み1.3993まで下落。1.40を中心に売り買いが交錯するも、英国・欧州株は軟調で2月15日、16日の安値を割り込み1.3960近くまで下落。ロンドンク午後4時には1.4020台まで値を戻し、何とか1.40台を維持。2月21日のFOMC議事録に加え、英国発では英雇用統計とBOE総裁・副総裁・政策委員らの発言の内容もいまから気になる。


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18:00    EUR 12月 経常収支=季調前457億ユーロ(予想 前回378→401億ユーロ)、季調済299億ユーロ(予想305億ユーロ 前回325→350億ユーロ)

19:00    EUR 12月 建設支出=前月比0.1%(予想-0.7% 前回0.5%)、前年比0.5%(予想2.7% 前回2.7%)

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ECB=トビア第3位の銀行ABLV銀がマネーロンダリングに関与に同行への全ての支払いを停止。リムシェービッチ中銀総裁(ECB政策委員)が賄賂を要求したとの疑いで逮捕。

イタリア総選挙世論調査(3月4日)=ベルルスコーニ元首相が率いる政党を中心とする中道右派連合がリードするも、過半数には達しない見込みで、政治的こう着状態に陥る可能性。

ECB=コンスタンシオ欧州中央銀行ECB副総裁(5月末退任)の後任としてスペインのデギンドス経済相を選定。

独INSA世論調査=メルケル首相の保守系与党連合=32%(+2.5%)、AfD=16%(+1%)、SPD=15.5%(-1%)。極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の支持率が初めて独社会民主党(SPD)を上回り、第2位の勢力へ浮上。

2018/02/19

2018年2月19日(月曜)アジア・欧州市場の動き

2018年2月19日(月曜)アジア・欧州市場の動き

米国市場が休場の週明け月曜日。特に材料も発言も見当たらず。ドル売りは米財政赤字拡大を、ドル買いは米金利の上昇をお題目に。ただし、どちらも不透明。

中国も春節で休みの東京市場では、日経平均株価は+428.96円と2%近く上昇し3連騰、原油価格(WTI)は62.25ドルと1%近く上昇。

為替相場は、先週後半から続く株高の影響を受けリスク回避行動の巻き戻しに円売りがやや強く、USDJPYは106.60近くへ、円は他通貨でもAUDJPYの+0.5%近くを筆頭に売り傾向が強まる。

為替市場との関連性が高い米国の株式と債券市場が休場となるため、アジア市場の動きだけを見てオーバーナイトポジションをとることは難しく、欧州市場の特別な材料がない限り、どうしても短期的な取引に特化しやすく、一方向に動いた後は元に戻る可能性も意識しなければなりません。

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2018/02/18

今週の為替相場を考える(2月19日~2月23日)

今週の為替相場を考える(2月19日~2月23日)

金融市場の動きは複雑で円相場も複雑。主要通貨は米雇用統計後の週明け2/5(月)のドル高スタート水準近くへ逆戻り、逆に円は独歩高で円高傾向を維持。今週の円相場は特に注目。

何故に円高!? この疑問を多くが持っていると思います。日米金利差の拡大傾向は止まらず、日銀の新人事も緩和策の続投が見込まれ、株価の下落時も上昇時も円高傾向が続き、今までに見られない流れとなっていました。一部には米国の財政と経常収支の赤字拡大によるとの説もありますが、結局は、チャート分析による円売りや、膨らんだ円売りポジションの巻き戻しもが理由に思われてなりません。

先週のニュースで気になった報道もいくつかありました。
1.バンク・オブ・アメリカメリルリンチがEPFRグローバルのファンドフローデータを基にリポート=世界の債券ファンドは14日までの1週間に、史上5番目の規模の資金流出に見舞われた。流出額は全体で141億ドルと、高利回り債ファンドからは109億ドルが引き揚げられた。投資適格級ファンドからも20億ドルが流出し、59週続いた流入のトレンドが途切れた。

2.投資適格社債ファンド、大量資金が流出=iシェアーズ・iBoxxドル紙適格社債ETF(LQD)から14日に、9.21億ドルと、1日の流出額として2002年のファンド設定以来最大の資金が引き揚げられた。取引開始時の総資産に対する流出額の割合は2.7%と、金融危機後では最大。

3.米高利回り債ファンドから63億ドル流出=リッパー・ファンド・フローズのデータでは、資金流出はこれで5週連続と過去最長。週間流出額としては、70億6000万ドルを記録した2014年8月以降で最も大きい。5週間の流出額は計150億ドル余り。同データは上場投資信託(ETF)やミューチュアルファンドも含んでいる。


さて、世界的な株価の下落も、先週は新興国株や米株がリードし米雇用時計後の急落スタート地点まで反発し何とか下げ止まり感も見られますが、他の主要国株はそこまでの回復はまだ見られません。

強い米雇用統計、米連邦政府支出3000億ドル積み増し、米予算教書では2019年会計年度4.4兆ドルと拡大。先週発表の米CPIは予想外に上昇、米輸入物価指数の予想外の上昇と、市場は3月の米利上げを含め年内4回の利上げ観測もさらに強まりドル買い要因となっています。

逆に、BOEの5月利上げ期待と、ECBの早期資産購入終了の期待はEURとGBPの買い要因となっていますが、今週予定のFOMC議事録、ECB議事録の内容で相場が動く可能性はいつもながら強く、GBPUSDは2/21(水)にカーニーBOE総裁、ブロードメントBOE副総裁、ホールデン政策委員、テンレイロ政策委員の発言が集中しており、発言内容には要注意。

米10年債利回りは先週一時2.96%まで上昇し、米株が急落した2/6日の2.65%から反発、2年債は同日の1.95%から2.2%近くへと上昇するなど、米金利の上昇が続いています。

原油価格(WTI)は67ドル直前まで上昇後、58ドル近くまで急落後、先週金曜日に62ドル近くまで一時値を戻しています。最近市場の注目度が高まっている、VIX指数は2/6日に信じられない50%台まで暴騰後に先週は18%近くで安定しています。

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今週の【通貨ペア別のレンジ予想】


◎USDJPY【予想レンジ 105.50~107.50】

米金利の上昇や株価の反発にも円高相場は変わらず。先週末には106円の大口の買いを消化し、一時105.55まで下落してようやく反発して終了しています。ただ、米国市場が3連休前の週末の金曜日でポジション調整が出やすいことも背景にあり、この反発でボトムアウトしたかを判断することもでできずにいます。長期的なチャートでは100~125のレンジ相場を継続中とも言えますが、テクニカルチャートではその多くが円買いの継続を示しており、何を材料や要因として円売りへ変化するのかやや不透明になっています。

1. Daily Bollinger Bands→ Basis=108.81、Upper=111.19、Lower=106.42。Lowerを割り込み続落し105.50でようやく反発へ。

2. Daily Stoch RSI→ K=13.12 D=38.60と、売られ過ぎゾーンにあります。Weekly Stoch RSI→ K=11.32 D=12.20と売られ過ぎゾーンを継続し、買い変化も現れず中期的な買い期待感は大きく削がれています。

3. Daily SMA→ 200日SMA close=111.47、36日SMA close=110.15と、36日が200日を割り込み1月30日から下落基調を示しており、Weeklyも200週SMA=111.30、36週SMA=109.69と、36週が200週を割り込み1月24日から下落基調を示しています。

IMM通貨先物は、【円】前週-112,876→-115,509(-2,633)
円の売りポジションはNo.1で変わらず、2016年11月29日から64週続いています。集計日のUSDJPYの終値は前週109.55から108円を割り込み終値では107.80まで円高が進んでいましたが、売りポジションの減少幅は限定的でした。先週末に105.55まで円高が加速、円クロスでも円高が続いていたことで、ある程度の円ショートは巻き戻されたと思いますが、完全に円先安期待も消えず、大きく膨らんだ円ショートは継続されていると思われます。

USDJPYオプションのリスクリバーサルではロンドンベースで、1週間が前週-1.90→-1.6%%と円コールオーバー(ドルプット)が若干縮小し、1か月-2.10→-2.0%、3か月-2.10→-1.95%、6か月-1.90→-1.85と前週末と比較すると円コールは若干低下しており、円高リスクの圧力がやや弱まっています。


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◎EURUSD【予想レンジ 続落1.2250~1.2550】

最近の強い米雇用統計やインフレ指標に、米株が落ち着けば米利上げスピードが強まる可能性は高くなっています。一方、欧州経済は強く、ECBは早い時期にガイダンスを変更し、9月まで延長した資産買い入れを終了させ、来年初めから利上げを開始するとの期待感が強く、今週のユーロ圏CPIも注目しています。

EURUSDは今年に入り1.25台を何度もトライしながら、通貨当局のユーロ高けん制発言もあり結局は失敗。先週も1.2550台まで上昇しながらも、週末にかけて1.24われまで下落するなど、週足で見れば1月22日以降、1.22~1.2550のレンジを繰り返しているだけとなっています。


1. Daily Bollinger Bands→ Basis=1.2373、Upper=1.2531、Lower=1.2214で。大枠basis~Upperのレンジで推移していますが、またしても1.25の大台から滑り落ちています。

2. Daily Stoch RSI→ K=47.07 D=26.09と、買いへかし上昇中。Weekly Stoch RSI→ K=77.28 D=92.66と、買われ過ぎゾーンから売りへ変化しており、中期的に売り相場の変化を意識しやすくなっています。

3. Daily SMA→ 200日SMA close=1.1761で乖離幅は引き続き大きく上昇傾向を維持、36日SMA close=1.2248、high=1.2298、Lower=1.2194で、先週はhighをボトムに下げ止まっており上昇傾向がつづいています。

IMM通貨先物は、【ユーロ】前週140,823→127,289(-13,534)
ユーロの買いポジションはNo.1で変わらず、2017年5月9日から41週続いています。前週比では-13,534と減少していますが、集計日のEURUSDの終値は前週1.2377から1.2350とほぼ変わらず。6週間では増減が週替わりで入れ替わりとなっており、ユーロ買いポジションは14万を超えられず、今のところ大きな壁となっています。EURUSD1.25台、買いポジション14万コントラクトを超えられるか注目しましょう。

EURUSDのオプションのリスクリバーサルは、ロンドンベースで1週間が前週-0.65→0.40%と今度はユーロプットからユーロコール(ユーロ買い)へと変化。1か月も前週-0.60→-0.30%と変化、、3~12か月もユーロコールが拡大し、ユーロ高リスクが高まる動きへ。


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◎AUDUSD【予想レンジ 0.7750~0.8050】

世界的な株価の下落に値を下げ、株価の反発の値を上げる、リスク許容度の増減に敏感に反応していますが、中国発のネガティブ材料もあまり聞こえてこず、商品価格や原油価格(WTI)も持ち直し気味となっています。元スタッフ女性との不倫問題を巡るターンブル首相のスキャンダルネタにもAUD売りは限定的となっています。

1月26日の高値0.8130台から2月2日の雇用統計で急落し、2月9日には0.7750台まで下落していましたが、0.8136~0.7759の61.8%戻し近く=0.7992と、先週末にはこの水準まで上昇した後下落と、テクニカルベースの動きへになっているように思えてなりません。

1. Daily Bollinger Bands→ Basis=0.7954、Upper=0.8152、Lower=0.7755と、先週はLower~Basisのレンジで推移。Weekly Bollinger Bands→ Basis=0.7770、Upper=0.8076、Lower=0.0.7464と、UpperからBasisのレンジで推移しています。そのため今週は0.7750~0.8000のレンジに入りやすいと考えられます。

2. Daily Stoch RSI→ K=38.45 D=23.50と買い転換しています。。Weekly Stoch RSI→ K=65.81 D=86.37と、やや買われ過ぎゾーンにあり売りを継続中で中期的に売り圧力が続いています。

3. Daily SMA→ 36日SMA close=0.7923、high=0.7957、Lower=0.7887に位置し、先々週はこの水準を全て割り込み下落し、先週はこの水準が上限となっています。200日SMA close=0.7765、high=0.7795、Lower=0.7735と、closeとhighの水準をボトムとした流れが2週連続しています。

IMM通貨先物は、【豪ドル】前週13,748→9,081(-4,667)
豪ドルの買いポジションは今年1月9日から6週続いていますが、僅か9,081コントラクトの買いポジションで、ほぼニュートラルと考えてもいいでしょう。集計日のAUDUSDは前週の0.7905から0.7859まで小幅低下し、豪ドル安となっています。

AUDUSDのオプションのリスクリバーサルは、ロンドンベースで1週間が前週-0.80→-0.65%とAUDプットがが縮小(豪ドル売り弱まる)、1~12か月までのAUDプットは縮小する傾向にあり、豪ドル先安リスクが弱まっています。

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今週の主な材料(2月19日~2月23日)

今週の主な材料(2月19日~2月23日)

2/19(月)プレジデンツデーで米国は休場。注目は材料が集中する21日で、英雇用統計、BOE総裁・副総裁・政策委員と多数発言、FOMC議事録など多数。

2/19(月)は米国が休日のため(カナダ。中国も)米債券と米株式市場は休場となり、欧州市場が終了後の北米市場では、突発的な材料がない限り為替市場は閑散とした動きとなることが予想されますが、先週の動きから翌20日からはボラティリティが高まる可能性を考える必要があります。

米株と米金利やVIX指数の注目されている昨今、インフレ関連指標や金融政策関連、中銀関係者の発言、第4四半期GDの改定値の注目度合いは高く今週もこれらを材料に為替相場が動くことになりそうです。

特に利上げスピードが高まっているFRBや、早期資産買い入れ縮小の期待感が残るECB、5月の利上期待が残るBOE、黒田総裁再任と副総裁人事で緩和継続が期待される日銀(BOJ)と、中銀関係者の発言や動向も目が離せません。

【中銀議事録】
2/19(月)---
2/20(火)豪中銀議事録
2/21(水)FOMC議事録
2/22(木)ECB議事録、
2/23(金)---

【中銀関係者の発言】
2/19(月)カーニーBOE総裁
2/20(火)ブロック豪中銀総裁補佐
2/21(水)ハーカー・フィラデルフィア連銀総、カーニーBOE総裁、ブロードメントBOE副総裁、ホールデン政策委員、テンレイロ政策委員、
2/22(木)クオールズFRB副議長、ダドリーNY連銀総裁、ボスティック・アトランタ連銀総裁、カプラン・ダラス連銀総裁
2/23(金)クーレECB理事、ウィリアムズSF連銀総裁

【消費者(CPI)・生産者物価指数(PPI)】
2/19(月)---、
2/20(火)NZPPI、独PPI、
2/21(水)---
2/22(木)仏CPI、
2/23(金)日本CPI、ユーロ圏CPI、カナダCPI

【GDP・その他注目経済指標】
2/19(月)日本貿易収支
2/20(火)ユーロ圏消費者信頼感指数
2/21(水)ユーロ圏各PMI、英雇用統計、米PMI、米中古住宅販売
2/22(木)独IFO景況感指数、英GDP改定値、カナダ小売売上高
2/23(金)独GDP確報値

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詳しくは別表をご覧ください。
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2018/02/17

最新のIMMポジションから、2018年2月17日(土)

最新のIMMポジションから、2018年2月17日(土)

集計日が2月13日(火)の主要通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネット・ポジションは、前週の+92.817→+50,625(-42,192)コントラクトとスイスを除き他の6通貨でショートが拡大しドル買いの動きとなっていました。

特徴としては、主要7通貨の中でスイスを除き、円はショートが拡大、他の5通貨では買いポジションが減少し、7通貨の合計では前週比で-42,192コントラクトと昨年12月19日以来の減少幅となっています。特にユーロとポンドの減少幅は大きく、過去4週間を見るとドルセンチメントも日替わりメニューなのか、前週比で増加と減少が繰り返されています。

【円】前週-112,876→-115,509(-2,633)
円の売りポジションはNo.1で変わらず、2016年11月29日から64週続いています。集計日のUSDJPYの終値は前週109.55から108円を割り込み終値では107.80まで円高が進んでいましたが、売りポジションの減少幅は限定的でした。

【ユーロ】前週140,823→127,289(-13,534)
ユーロの買いポジションはNo.1で変わらず、2017年5月9日から41週続いています。前週比では-13,534と減少していますが、集計日のEURUSDの終値は前週1.2377から1.2350とほぼ変わらず。6週間では増減が週替わりで入れ替わりとなっており、ユーロ買いポジションは14万を超えられず、今のところ大きな壁となっています。

【ポンド】前週27,867→14,940(-12,927)
ポンドの買いポジションは2017年11月28日から12週間続いていますが、買いポジションは3週連続で前週から減少し、今回は-12,927と昨年8月22日以来の減少幅となっています。集計日のGBPUSDは前週の1.3945から1.3890と小幅な低下となっています。

【カナダドル】前週40,164→32,529(-7,635)
カナダドルの買いポジションは2017年7月18日から31週間続いていますが、買いポジションは3万コントラクト台と限定的で、6週間ぶりに前週比で減少しています。集計日のUSDCADは前週の0.7905から0.7859まで小幅低下し、カナダドル高となっています。

【豪ドル】前週13,748→9,081(-4,667)
豪ドルの買いポジションは今年1月9日から6週続いていますが、僅か9,081コントラクトの買いポジションで、ほぼニュートラルと考えてもいいでしょう。集計日のAUDUSDは前週の0.7905から0.7859まで小幅低下し、豪ドル安となっています。


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2018年2月17日(土曜)昨日16日、海外市場の動き

2018年2月17日(土曜)昨日16日、海外市場の動き

米3連休を控えた週末金曜日。強い米経済市場とインフレ加速の懸念が強まる中で、米株は伸び悩み米金利が低下して終わって見ればドル全面高。円も他通貨では上昇。

強い米経済指標に上昇を続けるドル相場は(1.住宅着工+許可件数は予想外に増加、2.輸入物価指数は予想外に上昇し物価上昇ペース拡大、3.ミシガン大学消費者信頼感指数は予想を大幅に上回る)、これらを経てドル買いもようやく収まる。

USDJPYはアジア市場で106円の壁をブレーク、105.80近辺の買いを消化しながら一時105.55まで下落するも、欧米市場で106円台を回復し一時106.40近くまで値を戻し106.20台で終了+0.15%の円安へ。強まる円高けん制発言(浅川財務官+菅官房長官)と、緩和支持の日銀人事にも円高是正は予想外に限定的。(デフレ脱却継続の黒田総裁が再任+金融緩和支持の若田部副総裁就任)。

主要通貨も弱く、強い米経済市場とインフレ加速の懸念が強まる中で、米株は伸び悩み米金利が低下してもドル高で、EURUSDは1.2550台→一時1.2400を割り込み-0.78%下落。GBPUSDは1.1445台→一時1.4000を割り込み-0.47%下落。資源関連通貨は資源価格・原油高にも弱くAUDUSD-0.44%、NZDUSD-0.23%、USDCAD+0.61%とドル高へ。

米株は上昇を維持できず小幅な上昇にとどまりNasdaqは下落。ダウ+19.01(+0.08%)、Nasdaq-16.95(-0.23%)、S&P500+1.02(+0.04)。欧州株は強く、EURStoxx600+4.11(+1.09%)と週間ベースで3.3%近く上昇、2016年12月以来の大幅な伸びで、4週間ぶりに上昇へ。独DAX+105.79(+0.86%)、英FTSE100 +59.89(+0.83%)上昇へ。

米債は買われ、10年債利回りは2.9%台を維持できず低下、2.871%-0.038、2年債は2.202%+0.013と小幅上昇。独10年債は0.71%-0.0557、英10年債も1,584%-0.0673%と軟化。原油価格(WTI)は61.66+0.32(+0.54%)と上昇傾向を維持。VIXは19.46と米株の動きに合わせ終盤にかけて上昇、19.46+0.33(+1.73%)上昇。

GBPUSDは、アジア市場から欧州市場の序盤にかけての高値1.4140台から、予想外に弱い英小売売上高がGBP売りを強め1.4110を割り込むとGBP売りが加速。前日の安値1.3990台で下げ止まり、米国市場に入り強い米経済指標にもかかわらずちょうど半値戻しとなる1.4070台まで値を戻すも続かず。米株が失速する中で、再び1.4000の大台をトライし1.4030台で終了。

EURUSDは、アジア市場1.2550台を高値に欧米市場にかけて続落、ユーロ圏卸売物価が強く出るもEUR売りは止まらず。クーレECB専務理事「債券買い入れ終了後でなければ金利を引き上げない」との織り込み済みのハト派意見も見られGBP売りに変化は無し。また、メルケル独首相「大連立の可能性が高い」との発言もユーロ買いへと動けず。材料というよりEURロングの巻き戻しを主に終盤にかけて1.2400~20のストップをつけて一時1.2390台まで下落。

AUDUSDは、ターンブル首相の不倫問題を副首相が追及、連立政権が亀裂する可能性も材料としてはAUD売りとなっているが、これを材料としたAUD売りよりも、資源価格の上昇のプラス材料に対して、ドル全面高の流れの影響が大きい。アジア市場の0.7930台から欧州市場にかけては株高=リスク選好と原油高もあり0.7990台と0.8000の大台を試す動きが続く。欧州市場に入りアジア市場の安値を割り込み続落し、強い米経済指標もあり0.7903まで下落。一時0.7940まで値を戻すも続かず、終盤にかけては0.7890台と安値を更新して0.7900台で終了。

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16:00    EUR 1月 卸売物価指数=前月比0.9%(予想0.2% 前回-0.3%)、前年比2.0%(予想 前回1.8%)→ 予想を上回るもEUR売りは止まらず

18:30    GBP 1月 小売売上高=前月比0.1%(予想0.5% 前回-1.5→-1.4%)、前年比1.6%(予想2.6% 前回1.4→1.5%)、除くガソリン・前月比0.1%(予想0.6% 前回-1.6→-1.5%)、除くガソリン・前年比1.5%(予想2.4% 前回1.3%)→ 除くガソリンを含め予想を下回りGBP売りの流れが止まらず

22:30    USD 1月 住宅着工件数=前月比9.7%(予想3.5% 前回2.6→-6.9%)、 132.6万件(予想123.4万件 前回119.2→120.9万件)、住宅建設許可件数=前月比7.4%(予想0.0% 前回-0.1→-0.2%) 139.6万件(予想130万件 前回130.2→130万件)→ 予想を大幅に上回りドル買いの流れが続く

22:30    USD 1月 輸入物価指数=前月比1.0%(予想0.6% 前回0.1→0.2%)、前年比3.6%(予想3.0% 前回3.0→3.2%)、輸出物価指数=前月比0.8%(予想0.3% 前回-0.1→0.1%)、前年比3.4%(予想 前回2.6→2.8%)→ 予想を上回り輸入物価の上昇を確認、物価上昇のペースが加速する可能性が高まる。石油を除く輸入物価の前月比0.5%上昇し、2016年7月以来の大幅な伸び。前年比で1.9%上昇。ドル買いの流れが続く

0:00    USD 2月 ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=99.9(予想95.5 前回95.7)→ 予想を大幅に上回るも直後のドル買いから逆にドル売りへと加速

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クーレECB専務理事=最近の世界的な市場の動揺は株式に限定され、ECBは過度には懸念せず。

クーレECB専務理事=債券買い入れ終了後でなければ金利を引き上げない。利上げの順番について意見は一致。

クーレECB専務理事=金融政策に関するコミュニケーションは変わる見込みであり、2018年の早い時期に議論される。

直近のロイター・エコノミスト調査=2.55兆ユーロの債券買い入れプログラムは9月末までは続ける予定。ECBは2018年末までに資産買い入れプログラムを終了し、その半年後に金利引き上げに着手が予想される。

メルケル独首相=社会民主党(SPD)党員と、自身が率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)との連立を支持する可能性が十分にある。

政府=黒田日銀総裁の再任、次期副総裁には、若田部・早稲田大学教授と雨宮・日銀理事を起用。(金融緩和姿勢の継続と、経済や物価、金融情勢に応じた機動的な金融政策運営にも配慮した布陣と考えられている)

浅川財務官=為替市場は一方向に偏いて動いている。緊張感をもって注視する。

菅官房長官=為替の安定は大事で、緊張感をもって見守る。金融市場は一方向に偏った動きも見られる。黒田日銀総裁再任についてデフレ脱却に理解がある。2%の物価目標に向けて任さることが最適と判断。

モラー米特別検察官=2016年の大統領選挙でトランプ陣営が有利になるよう、ソーシャルメディア上で偽アカウントを運用するなど、組織ぐるみで広範囲に及ぶ選挙干渉を働いたとして、ロシアの個人13人および企業3社を訴追。→ 目的はトランプ氏の当選を後押しと、サンダース議員の支持が集まるようにすることだった。

バンク・オブ・アメリカメリルリンチがEPFRグローバルのファンドフローデータを基にリポート=世界の債券ファンドは14日までの1週間に、史上5番目の規模の資金流出に見舞われた。流出額は全体で141億ドルと、高利回り債ファンドからは109億ドルが引き揚げられた。投資適格級ファンドからも20億ドルが流出し、59週続いた流入のトレンドが途切れた。

投資適格社債ファンド、大量資金が流出=iシェアーズ・iBoxxドル紙適格社債ETF(LQD)から14日に、9.21億ドルと、1日の流出額として2002年のファンド設定以来最大の資金が引き揚げられた。取引開始時の総資産に対する流出額の割合は2.7%と、金融危機後では最大。

米高利回り債ファンドから63億ドル流出=リッパー・ファンド・フローズのデータでは、資金流出はこれで5週連続と過去最長。週間流出額としては、70億6000万ドルを記録した2014年8月以降で最も大きい。5週間の流出額は計150億ドル余り。同データは上場投資信託(ETF)やミューチュアルファンドも含んでいる。

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2018/02/16

2018年2月16日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年2月16日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

来週月曜は米国市場がプレジデンツデーで休日の週末金曜日。日本株高にもかかわらず、106円を割り込み前日から続く円高傾向は変わらず。

USDJPYは106円の攻防で底割れし2016年11月来の安値を維持し一時105.55まで下落。市場は円高センチメントが蔓延中ながら、105.50台でようやく下げ止まり欧米市場の動き待ちながら、米国市場は3連休前にこの水準からどこまで積極的に円売りで攻めるかは疑問も残っています。

EURUSDの1.2550は2014年12月来の高値、USDCHFは2015年6月来の安値。一方、資源関連通貨の、AUDUSD、NZDUSD、USDCADはドルに対して直近の高値を更新できずにいます。

日経平均株価は+255.27(+1.19%)と上昇、中国や東南アジア株、ダウ先物も強含みで推移し、米10年債利回りは2.9%を維持し、WTIは61.66ドルと上昇傾向を維持しています。


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ジョイス豪州副首相=元スタッフ女性との不倫問題を巡るターンブル首相の言動は「不適切だ」と批判。

英経営者協会(IoD)=ブレグジット後もEU関税同盟に部分的に在留する案を提示。

財務省・金融庁・日銀=午後4時半から3者会合開催。

政府=黒田日銀総裁の再任、次期副総裁には、若田部・早稲田大学教授と雨宮・日銀理事を起用。

投資適格社債ファンド、大量資金が流出=iシェアーズ・iBoxxドル紙適格社債ETF(LQD)から14日に、9.21億ドルと、1日の流出額として2002年のファンド設定以来最大の資金が引き揚げられた。取引開始時の総資産に対する流出額の割合は2.7%と、金融危機後では最大。

米高利回り債ファンドから63億ドル流出=リッパー・ファンド・フローズのデータでは、資金流出はこれで5週連続と過去最長。週間流出額としては、70億6000万ドルを記録した2014年8月以降で最も大きい。5週間の流出額は計150億ドル余り。同データは上場投資信託(ETF)やミューチュアルファンドも含んでいる。

米上院は15日=移民に関する4つの提案を全て否決した。ドリーマーに市民権への道を開き、国境警備に250億ドルの予算を提供する超党派の合意案が含まれていた。同案はトランプ大統領やセッションズ司法長官、国土安全保障省が厳しく批判し、 ホワイトハウスが拒否権をちらつかせていた。採決結果は賛成54、反対45と、可決に必要な60に届かなかった。

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2018年2月16日(金曜)昨日15日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

2018年2月16日(金曜)昨日15日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

為替相場はドル安と円高傾向は止まらず、GBPとCHFも上昇幅を拡大。米株は続伸、米10年債利回りは低下するも2.9%を維持、WTIは61ドル台へ上昇、VIXは19.40台と安定へ。市場はドル安の謎を探索中で米双子の赤字説も。

USDJPYは、108円割れからから4日連続の円高傾向は止まらず。一日を通じてNY市場の終盤まで大枠106.10~106.90のレンジで推移。日銀のハト派人事の期待に一時106.20台→106.80台へ上昇するも107円台を達成できず。逆に米金利の軟化や他通貨での円買いが強まると終盤にかけて106.10を割り込み、106円の大台割れを試す動きへ。

EURUSDは、1.2200台のボトムから4連騰。一日を通じて1.2450近辺をボトムに1.2510台を高値に狭いレンジで推移。特に材料や発言は見られないが、1.2500台超ではECB理事からのユーロ高けん制発言を意識? ECBの緩和縮小の遅れを意識しているのか上値は抑えれている。1.2500の攻防を注目しており1月25日の高値1.2538を超えられるか?

GBPUSDは、アジア市場の1.3990台をボトムに1.4020を超え、欧州市場から上昇が始まる。特に材料や発言は見られないが、ブレグジットの難航をお題目にBOEの5月利上げ期待で積みあがったGB買いの巻き戻しも収まり、欧米市場では1.4020~1.4110の範囲で上下変動しながら、終盤にかけても1.410近辺を維持した底堅い動きへ。

米株は一時の下落から復活し25200ドル台へ上昇、ダウ+306.88(+1.23%)、S&P500とNasdaqも1%超の上昇へ。欧州株は終盤にかけて上昇幅を縮小するも前日比では強く、EUROStoxx600は+1.98(+0.53%)、独DAXと英FTSE100も小幅上昇へ。

米10年債利回りは一時2.942%まで上昇するも終盤にかけ軟化、10年債は2.903%-0.0027、独と英債利回りも上昇幅を縮小し小幅な上昇にとどまる。原油価格(WTI)は61.52+0.92(+1.52%)と上下変動しながら終盤にかけて上昇。VIXは19.18と若干下落し安定してきている。

米国発の経済指標では、米生産者物価とフィラデルフィア連銀製造業景気指数が強く、NY連銀製造業景気指数は弱く、住宅市場指数と新規失業保険申請件数は予想と変わらず。

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22:30    USD 1月 生産者物価指数=前月比0.4%(0.4% 前回-0.1%)、前年比2.7%(予想2.5% 前回2.6%)、コア前月比0.4%(予想0.2% 前回-0.1%)、コア前年比2.2%(予想2.1% 前回2.3%)→ 前月比0.4%と予想通りながら前回から大幅に上昇、前年比は予想を上回る、ガソリンと医療費の値上がりが要因

22:30    USD 週間新規失業保険申請件数=23.0万件(予想23.0万件 前回22.1→22.3万件)→ 予想と変わらず

22:30    USD 2月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数=25.8(予想21.0 前回22.2)→ 予想を上回る

22:30    USD 2月 NY連銀製造業景気指数=13.1(予想17.9 前回17.7)→ 予想を大幅に下回る

23:15    USD 1月 鉱工業生産指数=前月比-0.1%(予想0.2% 前回0.9→0.4%)、設備稼働率=前月比77.5%(予想78.0% 前回77.9→77.7%)→ 予想を下回る

0:00    USD 2月 NAHB 住宅市場指数=72(予想72 前回72)→ 予想・前回と変わらず

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ブルームバーグエコノミスト調査=利上げペースを加速させると予想するエコノミストが増加。連邦政府支出を3000億ドル増やす2年間の予算合意が議会通過を経て成立し、成長率とインフレ率を一段と押し上げると見込まれる。

為替市場で米双子の赤字が注目へ=1.5兆ドルの減税に加え、向こう2年に政府支出を3000億ドル近く増やす予算合意で財政は悪化。減税効果が内需を押し上げ、貿易赤字も増える。ストラテジストらは米国の双子の赤字がドル一段安を促すとの考えも。

日銀人事(日経新聞)=黒田氏再任、副総裁に雨宮正佳理事と早大の若田部昌澄教授(積極的な金融緩和支持)の案を検討中との報道を受け、USDJPYは一時106.20台→106.80台へ上昇。

米30年物TIPS入札=最高落札利回り1.003%で2年ぶり高水準。応札倍率は2.31倍と、1年ぶりの低水準。

米国とドイツ10年債利回りが約10か月ぶりに拡大

ズマ南ア大統領が辞任し(14日)、ラマポーザ副大統領が新大統領=南アの株は約4%上昇し、USDZARは3年ぶりのZAR高へ。

IMF報道官=市場のボラティリティーにも関わらず、金融情勢は引き続き堅調。

2018/02/15

2018年2月15日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年2月15日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

欧米金利は上昇し、欧米株は上昇し、原油価格は上昇し、VIXは大幅下落。日米金利差拡大やリスク選好パターンにも不思議にも円高の流れは止まらず、USDJPYは106円台を維持。

USDJPYは早朝の107円をトップに日本株の上昇にも107円台を回復することができず、日本株の上昇力が弱まると106.30台へ下落。106.60台を戻り高値に、円は他通貨でも円高傾向は止まらず。EURJPYは132.50まで下落、GBPJPYは149円割れで下落するなど円買いの流れが続き、USDJPYの反発力は非常に弱い状態が続いています。

現在の106円台は、2016年11月にトランプ大統領が米大統領選で勝利した直前のレートです。その後、108円台まで円安の流れが続いていましたが、それが元の出発点に逆戻りしたことになり、テクニカル的には円高傾向が続いていますが、106円台は象徴的な水準と考えてもいいでしょう。

また、USDJPY120~125円のレンジは過去3年2か月続いています。まだ下限まで6円程度ののりしろがありますが、このレンジを抜け出すことは並大抵の出来事がなければ難しいと思っています。

日経平均株価は、前日の米株上昇の流れから上昇するとも、上昇幅を拡大できず+310.81(+1.47%)、中国株やアジア諸国の株価は上昇へ。

米10年債利回りは2.923%と3.0%の大台を狙える位置で底固めへ。原油価格(WTI)は61.32+0.72(+1.19%)と上昇。



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9:30    AUD 1月 雇用統計: 失業率5.5%(予想5.5% 前回5.5→5.6%)、雇用者数=1.6万人(予想1.5万人 前回3.47→3.35万人)、正規雇用=-4.98万人(予想 前回1.51→1.27万人)、パートタイム雇用=6.59万人(予想 前回1.95万人)、労働参加率=65.6%(予想65.6% 前回65.7%)

13:30    JPY 12月 鉱工業生産・確報値=前月比2.9%(予想2.7 前回2.7%)、前年比4.4%(予想3.9% 前回4.2%)、設備稼働率=2.8%(予想-0.3% 前回0.0%)

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麻生財務相=特別に介入しなければいけないほど急激な円高でない。日米とも経済のファンダメンタルズは極めて好調でペンス氏とも共有。これまで為替の急激な動きに対しては口先介入やってきたが、非常事態ではない。

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2018年2月15日(木曜)昨日14日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

2018年2月15日(木曜)昨日14日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

欧米株は強い米CPIの下げから復活! ドル買い→ドル売りへ。しかし、米債利回り上昇は止まらず、他通貨で円買い→円売りへ、USDJPYは106.70台で下げ止まり107円台へ。

米10年債利回りは強い米CPIの急落から反発し、2.809→2.92%近くと4年ぶり水準に上昇、ダウ24,500割れ→24,900近くへ上昇。VIXは25.72→19.10まで急落、WTIは在庫統計を受け58.20→60.90まで上昇。

USDJPYは、早朝に発表された日本のGDPが予想を下回り、トランプ大統領は不公正な貿易不均衡の是正を求め、流れは円高へ。アジア市場で一時106.80台へと円高傾向が続く中で、欧米市場に入ると米CPIを前にして107.50台まで一時値を戻す動きとなった。予想外に強い米CPIに直後の反応は、インフレ警戒に株価は急落しVIXは25.72まで急伸しドル急騰。

リスク回避の円買いが強くドル全面高の中でも、USDJPYは107.00~107.54のレンジで上下。逆に、VIXは19.10まで急落、米株は急伸する中でも米債利回りは上昇が止まらず、USDJPYは一時106.70台へ下落。 終盤にかけて主要通貨でドル売りが加速する中で、107.10台まで値を戻すも買い戻しも限定的。

EURUSDは、アジア市場の1.2390台から米CPIの発表を控え、強い欧州株にも1.2340近くまで売りまで下落。強い米CPIを受けたドル買いに1.2276まで急落。流れが急変し反発が始まり、アジア市場の高値1.2390台を上回りストップの買いがさく裂、2月5日の高値水準へ逆戻り。

USDCADは、欧米市場は米CPIを前にして1.2560~1.2597の狭いレンジで推移。強い米CPIに1.2649まで急伸するも続かず。米株が下落から急伸、米金利の上昇は止まらず。原油価格が上昇する中で逆に2月7日の水準に迫る1.5330まで急落。終盤にかけては1.2500を試す動きへ。

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22:30    USD 1月 消費者物価指数=前月比0.5%(予想0.4% 前回0.1→0.2%)、前年比2.1%(予想1.9% 前回2.1%)、コア前月比0.3%(予想0.2% 前回0.3→0.2%)、コア前年比1.8%(予想1.7% 前回1.8%)→ 予想より強く直後はドル全面高

22:30    USD 1月 小売売上高=前月比-0.3%(予想0.3% 前回0.4%)、除く自動車コア前月比-0.2%(予想0.3% 前回0.4%)

0:00    USD 12月 企業在庫=前月比0.4%(予想0.3% 前回0.4%)、企業売上高=前月比0.6%
0:30    USD EIA石油在庫統計=184.1(予想282.5万バレル 前回189.5万バレル)

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米CPIを受け米利上げペース加速の思惑に、米10年債利回りは強い2014年1月以来の高水準へ、独10年債利回りは2015年9月来の高水準。

ペンス米副大統領=米国は北朝鮮の核開発プログラムに関する方針を伝えるなら対話の可能性を排除せず。核開発プログラムを放棄するまで制裁措置は解除しない。

バイトマン独連銀総裁=現金を廃止することは誤りだとし、中銀によるデジタル通貨導入も誤り。中央銀行が発行するデジタル通貨は現金の適切な代替にはならない。

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2018/02/14

2018年2月14日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年2月14日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

強い米CPIに、ドル高+金利上昇+株安。リスク回避に円は他通貨に対して急伸。CMEFedWatchでは3月の利上げ確率が77.5%まで上昇。米株の動きに注目。

米1月CPIは前月比0.5%(予想0.4%)、前年比2.1%(予想1.9%)、コア前年比1.8%(予想1.7%)と予想を上回る。

米10年債利回りは2.81%台→2.87%台へ上昇、ダウ先物は24800近く→24300割れまで急降下。上昇を維持していた欧州株も軒並み下落。EUROStoxx600は-0.04%、独DAXと英FTSE100もマイナス圏へ。原油価格や資源価格も低下。

為替市場は、予想外に強い米CPIを受けて、株価急落+米金利急伸+資源価格は低下にドルは全面高。ただし、リスク回避の流れに、USDJPYは予想外に上昇力が鈍く107.50台を越えられず、欧米市場の大きな上値のポイントになっている。一方、円は他通貨に対して全面高で、特に資源価格の低下もあり、AUDUSDの下げ幅は0.7%を上回り、AUDJPYは1.4%近く下落、GBPJPYやEURJPYも1%近く下落し円高傾向が続いている。

EURUSDは、1.2340台→1.2270台へ急落後1.2320近辺で推移し、底値から反発しているが、1.2340が上値の壁に。GBPUSDも1.3880→1.3800へ急落ご1.3840近辺で推移。AUDUSDは0.7850台→0.7770台へ急落後0.7800近辺で推移。

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16:00    GER 第4四半期 GDP・速報値=前期比0.6%(予想0.6% 前回0.8%)、前年比(調整前)前年比=2.3%(予想2.2% 前回2.3%)、前年比(労働日数調整済)2.9%(予想3.0% 前回2.8%)

16:00    GER 1月 消費者物価指数・確報値=前月比-0.7%(予想-0.7% 前回-0.7%)、前年比1.6%(予想1.6% 前回1.6%)、HICP前月比-1.0%(予想-1.0% 前回-1.0%)、HICP前年比1.4%(予想1.4% 前回1.4%)→速報値と予想と変わらず、相場の動きは見られず

19:00    EUR 第4四半期GDP・改定値=前期比0.6%(予想0.6% 前回0.6%)、前年比2.7%(予想2.7% 前回2.7%)

19:00    EUR 12月 鉱工業生産=前月比0.4%(予想0.2% 前回1.0→1.3%)、前年比5.2%(予想4.0% 前回3.2→3.7%)

22:30    USD 1月 消費者物価指数=前月比0.5%(予想0.4% 前回0.1→0.2%)、前年比2.1%(予想1.9% 前回2.1%)、コア前月比0.3%(予想0.2% 前回0.3→0.2%)、コア前年比1.8%(予想1.7% 前回1.8%)→ 予想より強く直後はドル全面高

22:30    USD 1月 小売売上高=前月比-0.3%(予想0.3% 前回0.4%)、除く自動車コア前月比-0.2%(予想0.3% 前回0.4%)


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スウェーデン中銀=政策金利0.50%の据え置きを決定、オルソン副総裁が0.25%の利上げを支持し、年後半から穏やかな金利上昇が見込まれ一時EURSEKは下落するも続かず。

ジョンソン英外相=EU離脱は経済的な脅威ではない、離脱路線を脱線することは悲惨な結果をもたらたす。2度の国民投票は不安と混乱を招く。

南アフリカ=与党ANCは、15日にマズ大統領に対する不信任決議を採決。

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2018年2月14日(水)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年2月14日(水)アジア・欧州市場序盤の動き

米CPIの重要な発表を前にして、日経平均株価は弱く3日続落するも、中国・東南アジア株は強く底値から下げ幅を縮小して終了。USDJPYは前日のトラン大統領は不公正貿易に報復関税を課すとの発言も気になり、「株安=円高」の傾向も加わり一時106円台まで下落し、他通貨でも円高傾向が続く。ただし、これで2016年11月のトランプ大統領勝利水準近くまで円高が進んだことになる。

日経平均株価は一時2万1千の大台を割り込むも、終盤にかけては下げ幅を縮め21,154.17-90.51-0.43%で終了。上海総合や香港株は上昇しており悲観的なムードは感じられず。

USDJPYは、前日のNY株はプラス圏で終了したことで、「株高=円安」を期待するも、日本の第4四半期GDP(前年比0.5% 予想1.0%)と弱く、直後の反応は鈍く、徐々に株価が下げる中で、円買いが強まり一時106.80台下落してようやく下げ止まり、107.40台で推移している。

NZDUSDは、NZ中銀が発表した向こう2年間のインフレ率は2.11%と前回を上回り、0.7270台→0.7330台へ上昇後に0.7310近辺で推移。資源関連通貨のAUDUSD+USDCADでもドル売りの動きが強まる。

EURUSDは、独GD前年比P2.3%(予想2.2%)、独CPI前年比1.6%(予想1.6%)と予想範囲内で大きな変化は見られず。ある意味では予想通りながら期待外れであることも間違いない。アジア市場でドル売りの流れが強まる中、前日の高値1.2370台を上回るとストップの買いが入り1.2390台へ上昇。EURUSDはこれで2月12日の米国市場から上昇傾向を維持しEUR買いが続いている。

米10年債は2.818%と小幅低下、原油価格(WTI)は59.19ドルと一時58.83ドルまで値を下げるも徐々に値を戻し、前日と同水準で推移している。

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8:30    AUD 2月 ウェストパック消費者信頼感指数=前月比-2.3%(予想 前回1.8%)、102.7(予想 前回105.1)→ 前回を下回る

8:50    JPY 第4四半期GDP・1次速報値=前期比0.1%(予想0.2% 前回0.6%)、前年比0.5%(予想1.0% 前回2.5→2.2%)、GDPデフレーター=前年比0.0%(予想0.0% 前回0.1%)→ 直後の反応は鈍い

11:00    NZD NZ中銀 第一四半期インフレ期待=向こう2年間のインフレ率2.11%(予想 前回2.02%)→ 予想を上回りNZD買いが強まる

16:00    GER 第4四半期 GDP・速報値=前期比0.6%(予想0.6% 前回0.8%)、前年比(調整前)前年比=2.3%(予想2.2% 前回2.3%)、前年比(労働日数調整済)2.9%(予想3.0% 前回2.8%)

16:00    GER 1月 消費者物価指数・確報値=前月比-0.7%(予想-0.7% 前回-0.7%)、前年比1.6%(予想1.6% 前回1.6%)、HICP前月比-1.0%(予想-1.0% 前回-1.0%)、HICP前年比1.4%(予想1.4% 前回1.4%)→速報値と予想と変わらず、相場の動きは見られず

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イタリア総選挙で勝利が予想されている中道右派連合の一角を占める北部同盟は、EUが財政や移民を巡る政策で交渉に応じない場合、イタリアのEU離脱を目指す可能性がある。




2018年2月14日(水曜)昨日13日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

2018年2月14日(水曜)昨日13日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

アジア市場で加速した円高は、米株高+米債利回りの軟化に欧米市場では一服。

USDJPYはアジア市場で「日経平均株価の下げ」+「安倍首相の日銀総裁人事は全く白紙」+「トランプ大統領の不公正な貿易相手(含む日本)には報復関税で対抗」に107.40台まで円高が加速するも、欧米市場では米株が反発し米債利回りの低下もあり107.80近くまで値を戻し円高も一服。円は他通貨でも円高が加速、特にCADJPYはアジア市場の高値86.40台→85.10台と-0.9%近くの下落を筆頭に資源関連通貨での円高が目立っている。

GBPUSDは英CPIの前年は3.0%と高水準に8日のBOE金融政策委員会に続き早期引き締め観測(5月)が強まるも、1.3920台を高値に伸び悩む。EURUSDは早期資産買い入れの縮小期待とリスク回避に選好され、2月8日~9日の1.22でボトム感が強まり1.2370台まで上昇。USDCADは原油価格の軟化に底堅く推移するも、1.26を中心に1.25~1.27のレンジ相場を継続中。

今日14日(水)の米CPIが最大の山場で、前年比が予想2.0%からどの程度変化しているのか? その結果を受けた米債利回りの動向に注視! 日本のGDP、独GDPとユーロ圏GDP、独CPI、米小売売上高と相場変動要因が多数。

米株は後半にかけ上昇、ダウ+39.25(+0.16%)、NasdaqとS&P500も上昇へ。日経平均株価は下落するも、中国や東南アジア株は堅調ながら、欧州株はEUROStoxx600-2.35(-0.63%)、DAX-86.27(-0.70%)、FTSE100-9.05(-0.13%)と下落。

米10年債利回りは2.824%(-0.0362)低下、独債利回りは0.752%(-0.0061)と低下、英債は強い英CPIに1.618%(+0.0161)上昇へ。原油価格(WTI)は一時58.39ドルまで下落するも、終盤にかけて持ち直し59ドル台を維持。注目のVIXは25.08-0。53(-2.07%)と低下へ。

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18:30    GBP 1月 消費者物価指数: HICP前月比=-0.5%(予想-0.6% 前回0.4%)、HICP前年比=3.0%(予想2.9% 前回3.0%、HICPコア前年比=2.7%(予想2.6% 前回2.5%)、小売物価指数(RPI)前月比=-0.8%(予想-0.7% 前回0.8%)、小売物価指数(RPI)前年比=4.0%(予想4.1% 前回4.1%)、除く住宅ローン利払(RPIX)前年比=4.0%(予想4.1% 前回4.2%)→ 前年比は6年ぶりの高水準で、予想より強く直後からGBP買いが強まる

18:30    GBP 1月 生産者物価指数: 仕入前月比=0.7%(予想0.6% 前回0.4%→0.6%)、仕入前年比=4.7%(予想4.0% 前回4.9→5.4%)、出荷前月比0.1%(予想0.2% 前回0.4%)、出荷前年比2.8%(予想3.0% 前回3.3%)、出荷コア前月比=0.3%(予想0.2% 前回0.3%)、出荷コア前年比=2.2%(予想2.3% 前回2.5→2.4%)→ 仕入れ価格は予想を大幅に上回る

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トランプ米大統領(12日)=中国や日本、韓国などを念頭に、米国に対し「極めて不公正な」貿易慣行に従事していると見なす国に報復関税を課す考え。「貿易では同盟国ではない」と、米国の主要貿易相手国との緊張が高まる恐れが強まる。

トランプ米大統領(12日)=インフラ投資に関する会議で、日本などを名指しした上で「米国を出し抜いて」巨額の貿易黒字を出している国を批判。他国が膨大な関税や税を課しているのに、われわれが何も課すことができない状況を、これ以上、見過ごせない」

パウエルFRB議長=金融市場が混乱する中で、金融当局は経済に対する脅威が生じないか警戒している。

米共和党のマコネル上院院内総務=トランプ大統領の移民改革法案支持。

メスター・クリーブランド連銀総裁=経済の堅調な見通しに影響せず、金融市場が過度に反応することを抑制。

コーツ米国家情報長官=北朝鮮への対応で決断を下す時に差し掛かっていると強調

米規制当局=VIX関連の価格操作の疑いで調査中。

ドイツ産業連盟(BDI)=トランプ米大統領の「相互税」推進方針を、危険な悪循環を引き起こす恐れがある懸念。

国際エネルギー機関(IEA)=米国をはじめとする世界的な石油生産の拡大ペースは今年の需要の伸びを上回るとの見通し。2018年石油需要は日量130→140万バレルへ引き上げる

浅川財務官=107円台半ばまでUSDJPYが下落したことを受け、投機的な動きがないか注視すると市場の動きをけん制

安倍首相=日銀総裁人事は全く白紙。

日本超長期債上昇(利回り低下)=20年と30年債利回りが昨年12月以来、40年債利回りは1年ぶり低水準。

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2018/02/13

2018年2月13日(火曜)昨日12日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

2018年2月13日(火曜)昨日12日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

東京市場が休場の月曜日、主要な経済指標の発表や発言もなく、トランプ大統領は4.4兆ドル規模の予算教書を公表。為替相場は、「米株高+米金利上昇」の影響を受けながらも、通貨間で動きは異なるも大きな変動とならず。

GBPUSDは、BOE政策委員の小幅な利上げ期待発言に反して、ブレグジット交渉の不透明感が強く、アジア・欧州市場の高値1.3870台を超えられず。一時1.3800を割り込み1.3797まで下落するも続かず、結局は1.3830近くと前週末と同水準で推移。

EURUSDは、アジア、欧州市場で一時1.2290台まで上昇するも1.2300トライ失敗。米国市場に入り前週NY終値水準1.2250を割り込み一時1.2235まで下落するも、米国市場に入り米株高+米金利の上昇の中でリスク選好の影響なのか新興国通貨が上昇し、ドル売り傾向が強まり一時1.2297と三度1.2300の大台を試す動きへ。

USDJPYは、東京市場が休場の影響に、米株高+米金利の上昇+日本株先物上昇にも積極的な動きは鈍く、一日を通じて108.44~108.80と狭いレンジで推移。円は他通貨に対してやや値を下げている。

米株は続伸、ダウ+410.37(+1.70%)、S&P500とNasdaqも1.4~1.7%近く上昇。欧州株も上昇し、EUROPStoxx600は+4.32(+1.17%)、英FTSE100と独DAXも1.2~1.45%近く上昇へ。

米10年債利回りは一時2.896%と2.9%直前まで上昇後、2.86%近くまで上昇幅を縮め、2年債も一時2.122%まで上昇後2.07%近くで推移。

最近注目度が高まっているVIX指数は26.17 -2.89(-9.94%)と低下気味。原油価格(WTI)は一時60.83まで上昇後に59.32+0.12(+0.20%)と小幅な上昇にとどまる。

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米予算教書= 4.4兆ドル規模の2019会計年度の予算教書を公表。インフラ投資に大規模な2000億ドル、国防予算の拡大、メキシコ国境の壁建設費などが含まれる。→民主党要求した規模の連邦政府支出や、財源の確保は不明確で、議会で十分な支持を獲得できるか課題

米予算教書= 今後10年で1.5兆ドルドル規模の官民インフラ投資向けには2000億ドル、国境警備強化や不法移民対策で230億ドル超、国防関連では7160億ドル、壁の建設費2年間で180億ドル、医療用鎮痛剤「オピオイド」依存症の治療プログラムは2年で130億ドルの拠出を要求。

中国人民銀行=中国新規人民元建て融資、1月は前年同月比13.2%(予想12.5%)を上回り過去最高の2.9兆元(12月0.584兆元)、

ブリハBOE政策委員=英経済は小幅な利上げに対する準備ができている。

マカファーティーBOE金融政策委員=英利上げ見通しは、ブレグジット交渉や、それに伴う企業・消費者信頼感への悪影響に関しては不透明感が強く、その影響を受ける可能性がある。

ペンス米副大統領(ワシントンポスト)=北朝鮮との外交的な関与を拡大することで米韓が合意した。まず韓国が北朝鮮と対話した後、前提条件なしで米朝対話が行われる可能性がある。

ペンス米副大統領=北朝鮮への新しい強固な制裁を近く発表。

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2018/02/12

2018年2月12日8日(月曜)アジア・欧州市場、米国市場序盤の動き

2018年2月12日8日(月曜)アジア・欧州市場、米国市場序盤の動き

東京市場が休場の月曜日、特に材料は見当たらず、株価と金利動向を見守る動きに、為替相場は主要国や資源国関連通貨の動きは鈍い。

アジア市場の株高を引き継ぎ欧州株も上昇幅を縮めるも前日比では上昇、米株も強含みで推移。債券利回りは上昇傾向を維持するもピークからは軟化。為替相場は主要国通貨で上下しながら若干のドル売りで、資源国通貨でもドル売りの流れとなっている。

USDJPYは、時に材料は見当たらず108.50~80のレンジで動けず。他通貨ではAUDJPYの除き円高傾向が続く。

EURUSDは、アジア、欧州市場で一時1.2290台まで上昇するも失敗、1.2250と前週NY終値水準の1.2250近くへと逆戻り。

GBPUSDは、アジア、欧州、米国市場序盤でプリハBOE政策委員のタカ派は発言に1.3880を試す動きとなるも失敗、結局は前週NY終値水準の1.3810台で推移。

株式相場は、上海総合は0.78%上昇、香港ハンセンは-0.16%と若干の低下。欧州市場に入りEUROStoxx600は1.2%近く上昇と、上昇幅はやや縮小気味で、FTSE100やDAXも1.2~1.6%近く上昇。ダウは上昇からスタートし1.3%近くで推移。

債券利回りは上昇傾向を維持。米10年債利回りは2.86%(+0.006)と高値2.896%から下げ幅を縮め、独10年債と英10年債も高値から値を下げるも前日比では上昇を維持。原油価格(WTI)は60ドル台を回復するも続かず再び60ドルを割り込む。

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ペンス米副大統領(ワシントンポスト)=北朝鮮との外交的な関与を拡大することで米韓が合意した。まず韓国が北朝鮮と対話した後、前提条件なしで米朝対話が行われる可能性がある。

豪S&P/ASX200指数は、不正が発覚した銀行業界の販売手法に関する政府主導の調査が始まり、株価は一時-200近くまで値を下げるも終盤にかけて持ち直す。

米予算教書=12日発表の2019会計年度の予算教書について、インフラ投資に2000億ドル、国境警備強化に230億ドルの拠出が盛り込まれる。

ブリハBOE政策委員=英経済は小幅な利上げに対する準備ができている。

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2018/02/11

今週の為替相場を考える(2月12日~2月16日)

今週の為替相場を考える(2月12日~2月16日)

米株と連動した円相場は今週も続きそうですが、世界的な株安が終了して反発に向かうことができるのでしょうか? FRB、BOE、ECBとタカ派的な発言が目立っており追加利上げや早期の緩和縮小の可能性が強まる環境は変わらず、引き続き債券利回りの上昇圧力が続きそうです。

為替相場は米株の下落と米金利の上昇には関連性があり、1月31日のFOMCで利上げ観測がより強まり、2月2日の米雇用統計で「雇用者と賃金が上昇」したことで、リスク回避に円が上昇し、ドルは全面高となっています(除くUSDJPY)。

株価や金利以外でも、原油価格・CRB指数の下落とVIX指数の上昇は相場の変動要因として残っています。米VIX指数を通じて、米株相場の低ボラティリティーに賭けた投資家が多く、株価が急落するとVIX指数は上昇し、VIX指数が上昇すると株を売りに動くともいわれています。

今週2月12日(月)の東京市場は休場、15日~19日は中国市場は春節で休場、19日(月)はNY市場は休場で、これらの主要市場が休場になることもポジション調整が入りやすい環境にあり為替相場に影響を与えるリスクも考える必要があります。

2月12日(月)の予算教書、2月13日(火)の英CPI、2月14日(水)の独・ユーロ圏のGDPとCPIが集中し、さらに米CPI・小売売上高の発表が控えており、金利と株価に敏感な最近の金融市場を考えれば、投機筋が虎視眈々と相場を動かすことを狙っていると考えてもいいでしょう。


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今週の【通貨ペア別のレンジ予想】


◎USDJPY【予想レンジ 続落←108.00~110.20】

USDJPYは、「株安=リスク回避の円高」の流れは変わらず今週も有効と思われます。黒田日銀総裁の緩和策の継続発言や、総裁再選の可能性が強まる中でも、円売りの動きは限定的。先週は機関投資や準公的資金のドル買いの買いに対して、クロスでの円買いが円売り圧力を弱めてUSDJPYは108円台にとどまっています。今週も108円の壁が大きなポイントとなることは間違いなく、株安ともなればこの水準を試す動くが強まることでしょう。

1. Daily Bollinger Bands→ Basis=109.72、Upper=111.43、Lower=108.01。過去2週間でLowerをボトムとした動きが続き、108円の壁が大きなポイントになっています。
2. Daily Stoch RSI→ K=70.17 D=75.64と、買われすぎゾーンで売りに変化しています。Weekly Stoch RSI→ K=11.32 D=16.62と売られ過ぎゾーンにあり、買い変化になりそうですがまだ確定していません。このようにDailyとWeeklyの違いがUSDJPY相場を複雑にしている要因となっています。
3. Daily SMA→ 200日SMA close=111.64、high=112.05、Lower=111.22、36日SMA close=110.99、high=111.46、Lower=110.66に位置し、36日が200日を割り下落基調を示しています。

IMM通貨先物は、【円】前週-114,696→-112,876(1,820)、円は売りポジションはNO.1で変わらず、2016年11月29日から63週続いています。額も2017年10月10日から10万ドル台前半の高い水準を維持しており、先週は若干売りポジションが減少していますが、大きな変化はありませんでした。

USDJPYオプションのリスクリバーサルではロンドンベースで、1週間が前週-1.0→-1.90%と円コールオーバー(ドルプット)が拡大、1~12か月まで円コールが拡大し、円の先高リスクの高まりを示しています。


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◎EURUSD【予想レンジ 続落←1.2150~1.2350】

EURUSDは、1月11日のECB議事録で「早い時期にガイダンスの段階的なシフトについて検討」、「独二大政党が大連立政権継続に向けた政策文書で合意」との報道にEURUSDは上昇を開始。1月11日の安値1.1930→1月25日のムニューシン米財務長官はドル安歓迎発言高値1.2537の50%戻し1.2230台で、先週終値水準近くで推移していることになります。ECBも早期の資産買い入れを縮小する可能性も残り、極端な売り圧力も考えにくい反面、テクニカルポイントの1.2150~60を割り込むともう一段の売り圧力が強まる可能性も残っています。

1. Daily Bollinger Bands→ Basis=1.2331、Upper=1.2510、Lower=1.2151。7日にBasisを割り込んでからは、LowerとBasisのレンジで推移しています。
2. Daily Stoch RSI→ K=1.28 D=19.2と、売りを継続していますが売られすぎゾーンにあり警戒も必要です。Weekly Stoch RSI→ K=86.25 D=93.98と、買われ過ぎゾーンから売りへ変化しており、中期的に売り相場の変化を意識しやすくなっています。
3. Daily SMA→ 200日SMA close=1.1711で乖離幅は引き続き大きく上昇傾向を維持、36日SMA close=1.2175、high=1.2222、Lower=1.2127で、先週はhighをボトムに下げ止まっており、今週はcloseとhighの水準が下限のめどになり安いと考えます。

IMM通貨先物は、【ユーロ】前週109,280→140,823(31,543)、ユーロ買いポジションはNO.1で変わらず、2017年5月9日から40週間続いています。前回は久しぶりに前週比で-35.437コントラクトと減少していましたが直ぐに回復し、額も今年に入り平均13.5万コントラクトと拡大傾向にあります。

EURUSDのオプションのリスクリバーサルは、ロンドンベースで1週間が前週+0.20→-0.65%と6日からユーロプットへと変化し、1か月は前週+0.25→-0.60と5日からユーロプットへと変化しています。3~12か月は引き続きユーロコールとなっていますが、低下傾向にあり、短期から長期まで、ユーロ高リスクが弱まり、短期は逆にユーロ安リスクが高まっています。

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◎AUDUSD【予想レンジ 続落←0.7740-60~0.7925】

資源価格安、株安、債券安(利回り上昇)の流れの中で、どうしても弱気にならざるを得ません。1月31に第4四半期CPIも予想に届かず、8日の四半期金融政策報告でも、利上げはまだ当分行われないことを強く示唆しており、AUDUSDの上昇が始まった0.7501から高値0.8135の50%の0.7818を割り込み、61.8%の0.7740を割り込むと更なる下落へと動く可能性も気になります。

1. Daily Bollinger Bands→ Basis=0.7973をトップに下落していますが、0.7800を割り込んでからは売り圧力も弱まっています。0.7800の水準を維持できるかを注目。Weekly Bollinger Bands→ Basis=0.7766、Upper=0.8067、Lower=0.7465。UpperからBasisのレンジで推移しており、今週は0.7760~0.8050のレンジが意識され、逆に0.7760を割り込むと売りへと変化しやすくなっています。
2. Daily Stoch RSI→ K=4.70 D=2.33と、売られすぎゾーンから買い転換しています。Weekly Stoch RSI→ K=76.44 D=90.78と、買われ過ぎゾーンから売りへ変化しており、中期的に売り相場の変化が意識しやすくなっています。
3. Daily SMA→ 36日SMA close=0.7901、high=0.7932、Lower=0.7869に位置し、先週終値ではこの水準を全て割り込み下落へ。200日SMA close=0.7752、high=0.7782、Lower=0.7722と、closeとhighの水準で何とか下げ止まっています。Weekly SMA→ 200日SMA close=0.7825、high=0.7920 lower0.7797と、先週はcloseとhighの水準をボトムに下げ止まっており、今週のこの水準で下げ止まることができるかが注目されます。

IMM通貨先物は、【豪ドル】前週13,151→13,748(597)、豪ドル買いのポジションは今年1月9日から5週間続いていますが、1.37万コントラクトと少なく、今年に入っても買いの額の平均は1.18万コントラクトで水面下に顔を出している程度と考えても良いでしょう。

AUDUSDのオプションのリスクリバーサルは、ロンドンベースで1週間が前週-0.35→-0.80%とAUDプットが拡大、1~12か月までAUDプットが拡大し、豪ドル先安リスクが高まっています。

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2018/02/10

今週の主な材料(2月12日~2月16日)

今週の主な材料(2月12日~2月16日)

金利の上昇と株価が下落、その動きに変動する為替相場。今週発表の主要国のCPIとGDPがいつも以上に注目される。

2/12(月)は東京市場が建国記念日の休日で、次週2/19(月)は米国市場が休場で、中国は2/15~2/19まで春節で休場となり、ポジション調整が早まるリスクは否定できず。 2/12日にトランプ大統領は予算教書を公表。減税と連邦支出拡大がリードして3%程度の経済成長を示唆すると思われているが、どうなることやら!

強い米雇用統計とFOMCを契機に、大幅減税に伴う財政支出の拡大に米金利が上昇し米株が下落したことで、円は外債投資の円売りを消化しながらリスク回避の円高へと動いている。今週の金利と株価の変動要因になる可能性が高く、米CPI・小売売上高(2/14)、PPI(2/15)を注目したい。

先週のBOE金融政策委員会の声明やインフレ報告から、より積極的に利上げを目指す動きが予想でき市場は5月の利上げを期待。ECBは9月を待たず早い時期に資産買い入れを中止する可能性も残り、今週発表の英CPI(2/13)と、独・ユーロ圏のGDPとCPIが集中して発表される2/14の注目度は高い。

黒田日銀総裁が再任される可能性が強まっており、緩和的な政策が継続されるとの声も多いが、日本のGDP(2/14)は前回を下回る予想で、海外勢の注目している指標であることは間違いない。

今週は2/12(月)にトランプ大統領は予算教書を公表する。 直近の報道では減税と連邦支出拡大がリードして3%程度の経済成長を示唆すると思われており、大統領の発言内容はいつもながら相場変動のリスクを伴っている。

詳しくは別表をご覧ください。

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最新のIMMポジションから、2018年2月10日(土)

最新のIMMポジションから、2018年2月10日(土)

集計日が2月6日(火)の主要通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネット・ポジションは、前週の+56,084→+92.817(+36,733)コントラクトと通貨の買いが拡大しており、円の売りポジションも小幅ですが減少しています。

集計日の2月6日は、FOMC(1/31)、米雇用統計(2/1 )を経て、2月2日から続く米金利の上昇と世界的な株安がスタートした時期に重なっていますが、ユーロの買いポジションが+109,280→+140,823(+31,543)と最も大きく、7通貨合計の増加率の多くを占めており、それ以外の通貨では大きな増減がなかったことが特徴といえます。

円の売りはNO.1で-112,876と最も大きく、NO.2のスイスは-20,241とに続いていますが、全体のほとんどを円が占めいといっても良いでしょう。

ユーロの買いはNO.1で+140,823と最も大きく、NO.2のカナダドル+40,164と続いていますが、圧倒的な買いポジションとなっていることに違いはありません。


【円】前週-114,696→-112,876(1,820)

円は売りポジションはNO.1で変わらず、2016年11月29日から63週続いています。額も2017年10月10日から10万ドル台前半の高い水準を維持しており、先週は若干売りポジションが減少していますが、大きな変化はありませんでした。


【ユーロ】前週109,280→140,823(31,543)

ユーロ買いポジションはNO.1で変わらず、2017年5月9日から40週間続いています。前回は久しぶりに前週比で-35.437コントラクトと減少していましたが直ぐに回復し、額も今年に入り平均13.5万コントラクトと拡大傾向にあります。


【ポンド】前週31,741→27,867(-3,874)

ポンド買いのポジションは2017年11月28日から11週間続いていますが、額は+27,867と低水準を続けています。為替市場では8日のBOE金融政策委員会後に急上昇していますが、6日時点ではポンド買いに反して大きな変化はありませんでした。


【カナダドル】前週33,465→40,164(6,699)

カナダドル買いのポジションは2017年7月18日から30週間続いていていますが、額は4万コントラクトにようやく増加した程度で積極的なポジションの積み上げとは考えにくい面もあります。


【豪ドル】前週13,151→13,748(597)

豪ドル買いのポジションは今年1月9日から5週間続いていますが、1.37万コントラクトと少なく、今年に入っても買いの額の平均は1.18万コントラクトで水面下に顔を出している程度と考えても良いでしょう。


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2018年2月10日(土)昨日9日、海外市場の動き

2018年2月10日(土)昨日9日、海外市場の動き

日本は3連休を控えた週末金曜日、株価の大幅下落からスタートした変動の一週間はようやく終わった。米株は終盤にかけ上昇し週末の暗い嫌なムードは何とか薄れるも、円相場は欧米の株安時には一時108.05まで下落するなど、株価連動の円相場の流れは変わらず。

肝心の株価の予想を勝手に推測すると、「7割は再上昇を期待、3割は続落を期待で、その時期は不明」に思えてならない。いつもながら相場の変転は後にならなければ確認できないことも事実。ただ、このような株価の大幅下落や債券利回りの上昇にもかかわらずBTCの上昇は続くことは別の意味でやや驚き。

GBPUSDは、前日にBOEのタカ派発言=早期利上げ期待に上昇しながらも、1.40の大台をつけることもできず、はしごを外され逆に失速し1月17日来の安値へ。バルニエ首席交渉官のBrexit移行期をめぐっての懐疑的な発言や、弱さが目立った英貿易収支+英鉱工業生産に、GBP高を見込んだロングの売りがGBPクロスを含め全滅状態。過去3日間の安値1.3836を割り込むとストップが加速。終盤にかけては一時1.3760台まで下落し1.3820台で終了。

USDCADは、カナダの弱い雇用統計を受けたUSDCADの短期的な上昇も目立った。カナダ雇用統計は予想外に悪化、失業率は5.9%(予想5.8%)、就業者数は-8.8万人(予想+1万人)、雇用者数の減少は2016年7月以来で、USDCADは1.2600台→1.2680台へ急伸するも、すぐに元の水準へ逆戻り。さらに1.2560台まで下落し1.2600近辺で推移。原油価格が大幅に下落する中では、予想外にCADは健闘しているとも言えそう。

米株上昇。ダウは上昇からスタートするも、一時500ドル近く下落から終盤にかけては上昇幅を拡大24190.90+330.44(+1.38%)。NasdaqとS&P500も1.4%台の上昇へ。

欧州株は続落。EUROStoxx600は-5.42(-1.45%)、DAXとFTSE100も1%台の下落へ。FTSE100は週ベースで2年ぶりの大幅安。原油価格(WTI)は米国でリグ稼動数の拡大もあり、米60ドルを割り込み59.05-2.10-3.43%と大幅下落。

債券は下落し利回りは上昇、米10年債は2.86%と2/5日の2.883%をピークに2.786~2.864%のレンジで推移。2年債は2.069%と軟化、2月1日のピーク2.165%からは伸び悩んでいる。

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18:30    GBP 12月 商品貿易収支=-135.8億ポンド(予想-115.5億ポンド 前回-122.3→-124.6億ポンド)、貿易収支=-51.8億ポンド(予想-40.5億ポンド 前回-28→-45.1億ポンド)→ 予想を上回る赤字額にポンド売りが強まる、

18:30    GBP 12月 鉱工業生産=前月比-1.3%(予想-0.9% 前回0.4→0.3%)、前年比0.0%(予想0.4% 前回2.5→2.6%)→ 前月比はパイプライン閉鎖の影響にマイナス幅が予想より悪化、前年比は予想と前回を下回る。

18:30    GBP 12月 製造業生産=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.4→0.2%)、前年比1.4%(予想1.2% 前回3.5→3.8%)→ 前月比は予想と変わらず、前年比は予想を上回る

22:30    CAD 1月 雇用統計: 失業率=5.9%(予想5.8% 前回5.7→5.8%)、就業者数=-88,000人(予想10,000人 前回78,600→64,800人)、労働参加率=65.5(予想 前回65.8%)→ 失業者数は前月比が上方修正され予想を上回り悪化、就業者数は前回が下方修正され、予想外に大幅なマイナスで、直後はカナダドル売りが強まるもすぐに値を戻す。

0:00    USD 12月 卸売売上高=前月比1.2%(予想0.4% 前回1.5→1.9%)、卸売在庫・確報値=前月比0.4%(予想0.2% 前回0.2%)→ 予想を上回る

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JPモルガン=米予算成立受け米成長見通しを上方修正。2018年2.2→2.6%、19年1.6→1.9%。米利上げ回数は2018年4回、19年4回と大幅上昇を予測。

トランプ大統領は予算合意に署名=数時間の政府閉鎖は解除。連邦政府支出を約3000億ドル増やし債務上限を1年間停止する期間2年の予算合意に署名。合意には3月23日までの暫定予算も含み、政府機関の閉鎖はは数時間で終了。

日本政府は黒田日銀総裁を再任する方針(共同通信)=報道直後にUSDJPYは一時109.20台まで上昇するも、すぐに元の水準へ逆戻り。

ムーディーズ=米連邦債務の膨張や財政赤字の拡大を理由に、米国の最上級格付けは今後数年に引き下げ方向の圧力にさらされる可能性を指摘。

米大手石油ガス開発のベーカー・ヒューズ=今週の米国内の原油の掘削装置(リグ)稼動数は先週から26基大幅に増加して791基となった

バルニエ・EU側交渉責任者=英国が2019年に強硬な形で離脱し、法的に中途半端な状態に陥る可能性が高まった→ GBP売りのきっかけと一つとなる。→ 英国のデービスEU離脱担当相はバルニエ氏の発言に驚かされたと語る。

バルニエ・EU側交渉責任者=協議で成し遂げたいことについて英国の説明を待っている。2年間の移行期間の条件に関し英国が反対し続けていることが合意成立の確率を損ねる恐れがある。

カナダ雇用統計は予想外に悪化、失業率は5.9%(予想5.8%)、就業者数は-8.8万人(予想+1万人)、正規雇用者数4.9万人、パートタイム雇用者数13.7万人、労働参加率65.5(前回65.8%)、

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2018年2月9日(金)欧州・米国市場序盤の動き

2018年2月9日(金)欧州・米国市場序盤の動き

欧州株は弱く推移するも、ダウは上昇からスタート。独・英10年債利回りは軟化、米10年債利回りは2.86%と小幅上昇へ。為替市場はGBPが売りへと変化しドル買いの流れをリード。USDJPYは黒田日銀総裁が再選との報道に円売りが一時強まるも続かず。

欧州市場の為替相場は、前日にBOEのタカ派発言=早期利上げ期待に上昇したGBPは、はしごを外され逆に続落。1.40の大台をタッチすることもできず、1.3980台→前日安値1.3845を割り込み→1.3790台まで190ポイント近くの大幅下落となった。要因としては週末のポジション調整やテクニカルベースの売りも加わり、バルニエ首席交渉官もBrexit移行期をめぐって懐疑的な姿勢を示したことや、弱さが目立った英貿易収支+英鉱工業生産にGBP売りがスタート、GBPクロスでもポジションの巻き戻しが続きGBPUSDの売り要因となった。

また、米国市場に入りカナダの弱い雇用統計を受けたUSDCADの短期的な上昇も目立った。カナダ雇用統計は予想外に悪化、失業率は5.9%(予想5.8%)、就業者数は-8.8万人(予想+1万人)、正規雇用者数4.9万人、パートタイム雇用者数13.7万人、労働参加率65.5(前回65.8%)。雇用者数の減少は2016年7月以来で、USDCADは1.2600台→1.2680台へ急伸するも、すぐに元の水準へ逆戻り。さらに1.2560台まで下落し1.2600近辺で推移。


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GBP 12月 商品貿易収支=-135.8億ポンド(予想-115.5億ポンド 前回-122.3→-124.6億ポンド)、貿易収支=-51.8億ポンド(予想-40.5億ポンド 前回-28→-45.1億ポンド)→ 予想を上回る赤字額にポンド売りが強まる、

GBP 12月 鉱工業生産=前月比-1.3%(予想-0.9% 前回0.4→0.3%)、前年比0.0%(予想0.4% 前回2.5→2.6%)→ 前月比はパイプライン閉鎖の影響にマイナス幅が予想より悪化、前年比は予想と前回を下回る。
GBP 12月 製造業生産=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.4→0.2%)、前年比1.4%(予想1.2% 前回3.5→3.8%)→ 前月比は予想と変わらず、前年比は予想を上回る

CAD 1月 雇用統計: 失業率=5.9%(予想5.8% 前回5.7→5.8%)、就業者数=-88,000人(予想10,000人 前回78,600→64,800人)、労働参加率=65.5(予想 前回65.8%)→ 失業者数は前月比が上方修正され予想を上回り悪化、就業者数は前回が下方修正され、予想外に大幅なマイナスで、直後はカナダドル売りが強まるもすぐに値を戻す。


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中国旧正月入り(春節)=2月15日~21日

ロシア中銀=政策金利を7.75→7.50%に引き下げへ

政府機関の閉鎖は終了=米下院は9日につなぎ予算を盛り込んだ予算法案を可決しトランプ大統領に送付へ。

日本政府=黒田日銀総裁を再任、報道直後にUSDJPYは一時109.20台まで上昇するも、すぐに元の水準へ逆戻り。

カナダ雇用統計は予想外に悪化、失業率は5.9%(予想5.8%)、就業者数は-8.8万人(予想+1万人)、正規雇用者数4.9万人、パートタイム雇用者数13.7万人、労働参加率65.5(前回65.8%)、

バルニエ首席交渉官=Brexit移行期をめぐって懐疑的な姿勢を示す。

2018/02/09

2018年2月9日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年2月9日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

米政府機関2度目の閉鎖へ。米株今週月曜日に続き2度目の1000ドル安の大相場。東京市場は3連休を前にして米株安を受け、日経平均株価は21,382.62-508.24(-2.32%)と下落するも、日本株の下落は織り込み済みとでもいうように、欧州株も下落基調が続いているが、株安=リスク回避の円買いではなく、円売りと豹変。

昨日の米国市場に日経先物よりは下げ幅は弱く、下落率もペーセンテージだけを見れば、米株は4%、日経平均は2%と「下げ幅は思ったほど大きくない」とのコメントも多く、新興国株の下げも限定的で、ダウ先物はプラス圏に位置していることも市場の楽観主義者を安心させている。

USDJPYは、日経平均株価の下落も限定的であったことと、本邦投資家の根強い買いが108円台をサポートしているとの思惑も強く、早朝の108.50台をボトムにアジア市場では109.09へ、欧州市場に入る109.20近くへと他通貨でも円売りが加速。

GBPUSDは、昨日のタカ派(超タカ派)に完全に流れが変化し、ブレグジット後のポンド安と決別しているような流れへ。ブロードベントBOE副総裁の「1年で数回の0.25%利上げ、経済に大きなショックになるとは思わず」発言もあり強気ムード満載。アジア市場の1.3910台をボトムに欧州市場に入ると1.3990を試す動きへ。

AUDUSDは、豪住宅ローン許可件数は弱く、豪中銀四半期報告は「失業率が従来予想よりもやや速いペースで低下するとの見通しと、利上げはまだ当分行われないことを強く示唆」。また、「今後1~2年のGDP伸び率が3%超に加速することに自信」と将来は別として、今年は利上げが加速しそうは、BOEと対照的に思えてならない。この発表を受け一時0.7759まで下落するとも、今日の動きは緩慢で0.7760~95のレンジに収まっている。

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米政府機関2度目の閉鎖へ=米議会はつなぎ予算の失効の9日午前零時までに予算関連法案を通過できず。予算の失効で一部政府機関が閉鎖に追い込まれるのは今年2度目。

ブロードベントBOE副総裁=1年で数回の0.25%利上げ、経済に大きなショックになるとは思わず。

豪中銀四半期報告=中銀理事会は最近の会合でキャッシュレートを現行水準に据え置くことが、持続可能な経済成長およびインフレ目標の達成と整合すると判断。

豪中銀四半期報告=失業率が従来予想よりもやや速いペースで低下するとの見通しと、基調的インフレ率が2019年半ばまでに目標である2~3%の下限に達するとは引き続き見込んでおらず、利上げはまだ当分行われないことを強く示唆。

豪中銀四半期報告=基調インフレ率は、2020年半ばまでに2.25%に到達せず。GDP見通しは11月報告とほぼ変わらず。世界経済成長率の幅広い上昇、商品相場の上昇、政府によるインフラ支出に、今後1~2年のGDP伸び率が3%超に加速することに自信を示した。

ロウ豪中銀総裁=インフレ率は引き続き低く、この状態はなお当分続く可能性が高い。


2018年2月9日(金曜)昨日8日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

2018年2月9日(金曜)昨日8日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

株価連動の円相場は変わらず。世界的な株安+債券安(利回り上昇)+原油安、リスク回避に円は全面高。BOEのMPC後の利上げ期待によるGBP高も持続できず。

英国の5月緩和縮小期待、独の財政支出拡大と金融引き締め期待、米国の財政支出拡大に、米株は下落、ダウ-1032.89(-4.15%)、S&P500-3.90%、Nasdaq-3.75%と大幅下落。欧州株も弱くStoxxEurope600-6.10(-1.60%)、FTSE100-108.73(-1.49%)、DAX-330.14(-2.62%)と下げ幅は大きい。原油価格は米オイルシェール増産もあり大幅下落。

米債は弱く利回りは高止まりで、10年債2.831%、2年債2.122%と上昇傾向を維持。独10年債0.763%(+0.016)、英10年債1.620%(+0.067)と共に上昇。原油価格(WTI)は61ドルを割り込み-1.34%と下げ幅は大きく、CRB Indexは-0.29%と低下。

USDJPYは、世界的な株安+債券安(利回り上昇)+資源価格下落に、リスク回避の円買いが強まる。米国の財政支出拡大、独財政出拡大リスク、BOEとECBの金融引き締め期待などを受けた株安に、前日7日の安値108.29を割り込み、一時108.59までと6日の安値108.46に迫る円高水準まで下落してようやく下げ止まるも、本日の日本株の動き次第で次の流れが決まることは間違いない。

GBPUSDは、BOEは政策金利を据え置くと同時に、早期利上と規模拡大の可能性を示唆。インフレレポートではGDP予想値を上方修正。5月の緩和縮小の可能性が高まり、1.3870台→1.4000の大台をクリアし一時1.4060台まで上昇と大相場。この早期緩和期待の高まりが引き金となったかは不明ながら、世界的な財政支出拡大を危惧した債券利回りの上昇=株価の下落もあり、1.3880まで急落し1.3900近辺で取引が続いている。

EURUSDは、EURGBPの上下変動に影響されながらも、1.2210台から1.2290台と予想外に安定した値動きへ。独大連立合意で財政支出支持のSPDから次期財務相が選出、独歳出拡大が見込まれ、ECBも金融引き締めに動く可能性が高まる。ECB定例経済報告で「ユーロ圏の経済成長は今後も勢いが衰えず継続する見通し」が示され、バイトマン独連銀総裁+プラートECB専務理事のタカ派発言や、BOEの早期緩和縮小の可能性に、独株の下げ幅は大きく、独10年債利回りは一時0.81%と2015年9月来の高水準へ。EURO STOXX50のボラティリティ指数は8月16日の水準に並び、ブレグジット決定した当時以来の高水準。

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22:15    CAD 1月 住宅着工件数=21.62万件(予想21.7万件 前回21.70→21.63万件)

22:30    USD 新規失業保険申請件数=前週比22.1万件(予想23.3万件 前回23.0万件)→ 予想より大幅改善へ

22:30    CAD 12月 新築住宅価格指数=前月比0.0%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比3.3%(予想 前回3.4%)

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ダドリーNY連銀総裁=米経済成長がトレンドを上回り続ければ、3月の利上げを支持。経済がトレンドを上回るペースで成長し続ける限り、緩和的な金融政策の引き上げを支持する公算が大きい。

ハーカー・フィラデルフィア連銀総=3月の利上げはオープン。年内2回の利上げを想定しており、インフレ動向や金融状況次第で    3回目の利上げもあり得る。

カプラン・ダラス連銀総裁=FRBは金融緩和を引き続き緩やかに解除していく可能性が高く、2018年に3回利上げを実施する可能性がある。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=賃金とインフレが上昇し始めるまでFRBは利上げするべきではない、米経済はそうした状態からは程遠い。

バイトマン独連銀総裁=ユーロ高や最近の株価急落について、ECBの債券買い入れプログラムを大幅に延長する理由とはならない。


プラートECB専務理事=ドイツ最大の労働組合が4.3%の賃上げで今週合意したことは、ECBのインフレ予想に完全に沿ったもの。

プラートECB専務理事=一連のデータでインフレ圧力が徐々に増しているとの観測が確認されたとしても、政策の持続的な調整を肯定するのに必ずしも十分ではない。

メキシコ中銀=政策金利を0.25%引き上げ、7.25→7.50%に引き上げへ。

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2018/02/08

2018年2月8日 欧州・米国市場序盤の動き

2018年2月8日 欧州・米国市場序盤の動き

BOEは政策金利を据え置くと同時に、早期利上と規模拡大の可能性を示唆。インフレレポートではGDP予想値を上方修正。結果GBPは全面高。米国は株安でスタート。

欧州市場は株安と債券安(利回り上昇)の中でスタートし、注目のBOEは予想通り金融政策の据え置きを発表、市場は5月の緩和縮小の可能性を意識し、英国債券利回りは上昇、GBPUSDは1.3870→1.4000の大台をクリアし1.4050台まで上昇中で、GBPJPYも152.10台→154.00台へ上昇中。

EURUSDは、ECB定例経済報告で「ユーロ圏の経済成長は今後も勢いが衰えず継続する見通し」が示され、バイトマン独連銀総裁のいつもながらのタカ派発言にも反応は鈍く、BOE金融政策委員会直後はEURGBPの売りに一時1.2210台まで下落してからは1.2290台まで発。欧州市場序盤の高値水準まで値を戻している。

米国市場に入り、注目のダウは値を下げてスタート。USDJPYは大枠109.50~80のレンジで推移し、BOE金融政策委員会後もGBPJPYの買いに底堅い展開が続いた。弱い米株の動きに円買いも見られ、109.50を割り込み緩やかな円高へ。株価連動のUSDJPY相場が今日も続きそう。

欧州市場の株価は弱く、STOXXEurope600は-1.49%(-0.39%)、独DAXと英FTSも続落。

米債は売られ利回りは上昇、10年債は2.876%、2年債も2.130%と強く、独10年債は0.81%と上昇へ。英10年債はBOEの影響を受け1.647%上昇し、ポンド買いの要因ともなっている。

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BOE金融政策委員会=政策金利0.5%、資産買い入れ額4350億ポンド、社債買い入れ枠100億ポンドの据え置きを9名の全員一致で決定、

BOE=経済が予想通り成長した場合、引き締めはやや早期に実施する必要がある。金融政策、インフレがより標準的な期間に目標に戻るよう設定することが適切

BOE=英景気が見通しに沿って底堅く推移すれば「金融政策を11月時点の予想よりも幾分早く、大きく引き締める必要があるかもしれない。

BOE=18~19年の英成長率見通しを引き上げ、従来の想定よりも今後の利上げのペースや規模が大きくなる可能性があると。

BOE四半期インフレレポート=世界経済は堅調で、2018年のGDP予想値を11月時点比、1.6→1.8%へ、2019年も1.7→1.8%へ上方修正した。

2017年ドイツの貿易黒字8年ぶりに縮小。前年2489→2449億ユーロへ縮小。

バイトマン独連銀総裁=ユーロ高や最近の株価急落について、ECBの債券買い入れプログラムを大幅に延長する理由とはならない。

プラートECB専務理事=ドイツ最大の労働組合が4.3%の賃上げで今週合意したことは、ECBのインフレ予想に完全に沿ったもの。

ECB定例経済報告=ユーロ圏の経済成長は今後も勢いが衰えず継続する見通し。好調な循環的モメンタムは目先に予想以上の成長につながる可能性がある。下振れリスクは、為替市場の展開など今後も世界的な動きが主因となる。

カプラン・ダラス連銀総裁=FRBは金融緩和を引き続き緩やかに解除していく可能性が高く、2018年に3回利上げを実施する可能性がある。最近の市場のボラティリティー自体は自らの基本シナリオを変えるほどではないものの、今回の変動に関しては「非常に警戒している。

カプラン・ダラス連銀総裁=米国の経済成長率が今年ピークに達し、来年から再来年にかけて減速する可能性がある。米今年の米国は力強い年となるだろう。緩和は忍耐強く穏やかに解除すべき。




2018年2月8日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年2月8日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

株価連動のドル円相場は変わらず。

日本株は上昇からスタートし一時失速しかけるも午後に入り昨日とは逆に上昇。日経平均株価は+245.49(+1.13%)上昇へ。米10年債利回りは2.387%と強さを維持。

USDJPYは、株価に連動しながら109.12~40の間で上下するも、終盤にかけての株高にクロスで円売りが強まり昨日のNY市場の高値109.70を上抜けに上昇中。1月27日の108.28を大底に、直近のボトムは6日の108.46、7日の108.92と底値を切り上げている。

GBPUSDは、今日のBOE金融政策委員会を控えて、動きにくい状態は変わらず。ただし、1/12日の安値1.3530 → 1/25の高値1.4340台の61.8%となる1.3840を昨日のボトムに、今日は1.3870近くをボトムに底堅く1.3917まで上昇。BOEやインフレ報告でハト派材料を期待する動きもあり底堅く推移。

中国の貿易収支は、輸出前年比11.1%、輸入前年比36.9%と大幅に拡大し 203.4億ドルと昨年2月に貿易赤字を計上して依頼となる最小の黒字額。対米黒字は前年255.5→218.95億ドルと減少。


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鈴木日銀審議委員(就任初)=2%の目標までなお道半ばで、強力な金融緩和を息長く継続していくことが重要。市場は生き物で、足元の大規模緩和が経済・物価・金融情勢の中で及ぼしている影響について注視していくことが重要。

米上院財政委員会の共和党メンバー=トランプ大統領と協議した後の会見で、NAFTA破棄に踏み切る可能性が後退と発言。

NZ中銀=金融政策発表では、予想通り政策金利を1.75%に据え置く。政策は相当な期間緩和的。多くの不確実性残り、政策は調整必要な可能性。利上げは2019年第2四半期の予想と変わらず。 2%のインフレ達成目標が後退。従来2018年2四半期→2020年第3四半期。第1四半期の成長見通しを下方修正。

スペンサーNZ中銀総裁代行=「金融政策は相当の期間、緩和的であり続ける」との声明。NZ中銀は来年第2四半期に政策金利を引き上げ始めるだろうとの見解を維持した。

スペンサー総裁代行=最近の不安定な株式市場について、いずれの見通しにも変化をもたらしていない。こうしたボラティリティーは金利正常化に対して市場がいかに神経質になっているのかを示しているため、警告サインになっていると言わざるを得ない。現在、市場は金利正常化が緩やかになると見込んでいる。もしも急速に進めば、ボラティリティーが一段と高まるだろう。

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今日のBOE金融政策委員会、どっちに転んでもGBPは動く!?

今日のBOE金融政策委員会、どっちに転んでもGBPは動く!?

今日のBOE金融政策委員会は金融政策の据え置きが予想されていますが、市場は5月の利上げを予想し期待する動きも一部にあり、カーニーBOE総裁の記者会見や、四半期インフレレポートでその可能性を読み取ることができるのでしょうか? 最近の総裁発言ではその可能性を示唆する表現が目立っていましたが・・・・・・。

また、直近のHICP前年比は3.0%と安定し、小売物価指数は前年比4.1%と2011年11月来の高水準で、RPIXも4.2%と高水準を維持しています。

市場では5月の利上げを期待する割合は、個人的に6割程度と以外に高いのではと思っていますが、直近の不安定な株価の変動でどういう判断を下すのでしょか? 仮にタカ派発言となり新たな株安の引き金にでもなれば問題を残すことになりかねません。

発表時のアジア・欧州株の動きにもよりますが、結果として、5月の利上げの可能性の有無を示唆する内容の有無にかかわらず、GBP相場が動く可能性は高いのではないでしょうか?

2018年2月8日(木曜)昨日7日、海外市場の動き(午前6時15分ごろ)

2018年2月8日(木曜)昨日7日、海外市場の動き(午前6時15分ごろ)


米上院指導部は2年間の予算枠の引き上げで合意。米金利上昇を何とか維持、米株は上昇から終盤に失速、ドルは全面高。USDJPYは109.70を超えて上昇するも、他通貨での円高に上昇スピードは鈍く109.50割れまで値を戻す。

欧州株は大幅上昇するも、米株は終盤で失速、ダウはし続落懸念は完全に払しょくできず。米債利回りは米予算合意を受け上昇し、ドル買いの流れを加速させている。

米上院指導部は歳出上限3000億ドル引き上げ、2年間の予算を超党派で合意。この合意とは別に議会は3月23日までの繋ぎ予算で8日までの合意を目指している。

EURUSDは大きく下落。欧州序盤の1.2405を高値に一時1.2246まで続落。独2大政党の連立合意のプラス材料にも中身は妥協案の塊で、次期独財務相に緊縮財政より支出拡大傾向のSPDのショルツ氏(ハンブルク市長)が就任する見通しで不安定な動きとなっている。

GBPUSDは下落。欧州序盤の1.3993を高値に1.40の壁を超えられず終盤には1.3850割れまで一時下落。BOE金融政策委員会で、ある程度織り込まれている5月の利上げ期待が確認できるのか、それとも後退するのか? 四半期インフレレポートやカーニーBOE総裁の記者会見までリスク回避の動きが続く可能性も。メイ英内閣はブレグジット・プランを閣内の対立で週内に合意できない可能性も弱い材料に。

NZDUSDは一日を通じて-1.4%近くと大幅下落。7日早朝の雇用統計の改善を受けた高値0.7350から8日早朝のNZ中銀のハト派発言に0.7210台と大幅に下落、

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欧州株は大幅上昇するも、米株は終盤で失速、ダウは-19.42(-0.08%)NasdaqとS&P500も下落。。欧州株は大幅上昇で、StoxxEurope60は+7.34(+1.97%)、FTSE100+138.02(+1.93%)DAX+197.77(+1.60%)

米債利回りは上昇、10年債は一時2.859%まで上昇するも、2.8385%(+0.035)と5日の高値2.883%にとどかず。2年債も2.134%(+0.025%)と上昇。


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NZ中銀(2/8)午前5時、NZ中銀の金融政策発表では、予想通り政策金利を1.75%に据え置く。

NZ中銀声明=政策は相当な期間緩和的。多くの不確実性残り、政策は調整必要な可能性。利上げは2019年第2四半期の予想と変わらず。

NZ中銀声明=2%のインフレ達成目標が後退。従来2018年第2四半期→2020年第3四半期。第1四半期の成長見通しを下方修正。

ダドリーNY連銀総裁=株下落はまだ中央銀行が重視する話ではないと、

米上院指導部は2年間の予算枠の引き上げで合意=歳出上限3000億ドル引き上げ、2年間の予算を超党派で合意。

米議会指導部=この合意とは別に議会は3月23日までの繋ぎ予算で8日までの合意を目指す。

米下院では3月23日までのつなぎ予算で合意済みで、ホワイトハウスは、政府債務上限を2019年3月まで延長することも合意に盛り込まれたと説明→ 市場には安心感が広まり、米金利は上昇へ。

エバンス・シカゴ連銀総裁=インフレ上向けば、追加利上げを支持。現在のデータは年央までの据え置きを正当化。12月に利上げに反対したのはぎりぎりの判断。

ダドリーNY連銀総裁=全体的に市場機能は健全で、株式相場の急変は景気見通しに影響与えない。株下落はまだ中央銀行が重視する話ではない。

2018/02/07

2018年2月7日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年2月7日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

欧州株は持ち直し上昇(米株先物はマイナス圏)、リスク回避の流れが弱まり、USDJPYは108.92をボトムに反発するも、他の主要通貨は全面安で円はクロスで買い選好に109.40をつけきれず上値も重く上下約50ポイントの動きで、米株待ち。

StoxxEurope600は+3.78(+1.01%)、英FTSEや独DAXも1%弱の上昇。米10年債は2.77%台、2年債も2.085%と、一時の安値から切り返し、独10年債利回りは0.727%+0.031、英10年債は1.534%+0.011と小幅上昇。原油価格(WTI)は63.19-0.20(-0.30%)と小幅低下

引き続き、コモディティー・リンク通貨は弱く、AUDUSDは-0.61%と弱く0.7850台まで続落、AUDJPYは-0.9%と79.60台まで続落。9日の豪中銀の金融政策を気にしての動きより、不透明な今後の株価の下落=VIX上昇にリスク回避の動きが続いているように思えてならない。

NZUSDは早朝の強いNZ雇用統計で上昇が始まった水準となる0.7300近辺を割り込み、0.7290台まで下落。

USDCADは原油価格も軟調で、早朝の1.2490をボトムに底値を切り上げカナダドル安が続き、予想を上回るカナダ建設許可件数にも、上昇は止まらず1.2540台まで上昇中。

EURUSDは-0.35%と売り圧力が続く。欧州市場序盤の1.2405を高値に、前日NY市場の高値と程同水準で上げ止まり、予想を上回る独鉱工業生産や欧州委員会の成長率の上方修正にも反応せず、独連立協議の妥協でSPDのショルツ氏が独財務相に就任する見通しを意識したのか、1.2320台まで続落中。

GBPUSDは-0.26%と売り圧力が続く。欧州市場序盤の1.3990台を高値に1.40を回復できず失速、一時1.3870台まで下落。ハリファックス住宅価格指数も弱く、相変わらずながらメイ英内閣はブレグジット・プランを閣内の対立で週内に合意できない可能性もGBPUSDの売りの材料に。

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GER 12月 鉱工業生産=前月比-0.6%(予想-0.5% 前回3.4→3.1%)、前年比6.5%(予想7.0% 前回5.6→5.5%)→ 前回が下方修正され、予想を下回るも前回より強い

GBP 1月 ハリファックス住宅価格指数=前月比-0.6%(予想0.2% 前回→-0.8%)、3か月前年比=2.2%(予想2.4% 前回2.7%)→ 予想外に弱い

CAD 12月 建設許可件数=前月比4.8%(予想2.0% 前回-7.7→-7.3%)→ 予想を上回る

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ペンス副大統領と安倍首相(会談後の会見)=北朝鮮に対する「かつてなく厳しい」独自の追加制裁を近く発表する方針。

独大連立交渉=7日に原則合意に達した。しかし、連立協議が合意に達しても、SPDは党員投票で政権入りの是非を最終判断する方針で、合意が土壇場で白紙に戻るリスクは残る。結果、政権成立は順調に進んでも3月ごろになるとの見方が多い。

独財務相はショイブレ氏に変わり、SPDのショルツ氏(ハンブルク市長)が就任する見通し。SPDは緊縮財政より支出を増やす傾向があり、厳格な財政政策から路線が変わる可能性も。

欧州委員会経済予測=2018年施用予測2.1→2.3%に上方修正、2019年は2.0%。リスク資産が調整局面を迎える可能性。

クラーク英ビジネス・エネルギー・産業戦略相グ=交渉はまさに始まろうとしており、双方が合意するまで、成し遂げるべき最終状態を保証することはできない。

メイ英内閣はEU離脱プランを週内に合意できない可能性も。2月7、8日に主要閣僚と協議し、EUと取り決めたい通商関係で英国が望む目標について合意を目指しているが、EUとの緊密な関係にとどまりたいハモンド財務相らと、EU規則の束縛から自由になりたいジョンソン外相らとの意見が厳しく対立している

カプラン・ダラス連銀総裁=市場に調整が入ることは健全なこと。

2018年2月7日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年2月7日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

米株上昇を受けた日本株の上昇は限定的で再び円買いへ。今日も引き続き株価連動の為替相場へ。USDJPは108.50~109.50のレンジを抜け出すまではレンジ相場を想定。

日経平均株価は前日の米株高を受け一時700円近く上昇するも続かず結局は前日比+35.13円高で終了しました。この予想外に弱い伸にアジア市場の円相場は昨日の海外市場での円売りから、逆に円の買い戻しが強まっています。

明日8日には米暫定予算期限が到来することによる不米国に対する透明感は潜在的に残り、EURUSDやGBPUSDは底堅く推移しています。

コモディティ・リンク通貨のAUDとNZDは明日8日のNZ中銀の金融政策と、9日の豪中銀の金融政策を前にして共に政策金利の据え置きが予想される中で、NZDUSDとAUDUSDはオープンから下げ幅が目立っています。

AUDUSDは、早朝の0.7900台を高値に、昨日海外市場で上昇がスタートした0.78600台まで値を下げ-0.41%(AUDJPY-0.72%)と弱いながらも売りが続いています。

NZDUSDは、NY市場引け間際の午前6時45分に発表された、NZの雇用統計は失業率4.5%(予想4.6%)、就業者数の前月比0.5%(予想0.4%)と予想を上回ったことで薄商いの中で、0.7300台→0.7350台で上昇するも続かず、結局は上昇前の水準近くとなる0.7300台で推移しています。

USDJPYは、米株の上昇に日本株が上昇して始まったことで株高=円安期待に一時109.70台まで上昇しましたが、日本株の上昇が弱まり午後から特に下げ幅を拡大すると、AUDJPYを主にクロスでの円買いが復活し、109.10台まで円高が進んでいます。

2018年2月7日(水曜)昨日6日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

2018年2月7日(水曜)昨日6日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

米株は終盤に持ち直し上昇、株安スパイラルはとりあえず終息。VIXは一時50まで上昇するも30割れまで低下。日本株の上昇期待もあり終盤にかけて円売りが進む。

ムニューシン米財務長官をはじめ多数が株下落のサポート発言。それが功を奏したかはわからないが、下落から始まった米株は終盤にかけて上昇幅を拡大し、米債利回りも上昇へ。

為替相場は、米国市場の序盤まで続く株安の流れにEURUSDやGBPUSDの下落は続くも株価が持ち直すと上方へと変化。資源関連通貨の下げは限定的で全体的に予想外に冷静。

USDJPYは、アジア市場の108.46をボトムに米国市場に入り一時109.65まで値を戻した後は、米貿易赤字の予想を上回る増加もあり、大枠109.10~60のレンジで推移。米株高にクロスでも円売りが強まりドル買いが強まるも、高値を更新できず。

米株は下落からスタートするも終盤にかけては上昇幅を拡大、ダウ+567.02(+2.33%)、NasdaqとS&P500も上昇へ。欧州株は下落、StoxxEurope600は-9.21(-2.41%)、英FTSE100や独DAXも2%台の下落へ。

米債利回りは上昇、10年債は2.80%(+0.093)、2年債も2.093%と上昇。英10年債は1.522%(-0.038)、独10年債は0.694%(-0.043)と低下。原油価格(WTI)は63.48-0.67(-1.03%)と下落へ。注目のVIXは前日37.32→29.82と下落へ。

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22:30    USD 12月 貿易収支=-531億ドル(予想-520億ドル 前回-505→-504億ドル)→ 赤字額は予想外に拡大

22:30    CAD 12月 貿易収支=-31.9億カナダドル(予想-23.2億カナダドル 前回-25.4→-27.1億カナダドル)→ 赤字額は予想外に拡大

0:00    CAD 1月 Ivey購買部協会景況指数=55.2(予想 前回60.4)→ 前回を大幅に下回る

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トランプ大統領=2月12日に今後10年間のインフラ投資計画の詳細を発表する。インフラ促進策や許認可の迅速化、環境審査の簡素化などについて説明する見通し。前週の一般教書演説では、新たなインフラ投資へ最低1.5兆ドルルを投じる考えを示している。

ブラード・セントルイス連銀総裁=国内労働市場の底堅さが物価上昇ペースの加速をもたらさない可能性を指摘。インフレは低水準にとどまる可能性がありFRBは利上げに対しそれほど積極的にならない可能性がある。

ブラード・セントルイス連銀総裁=労働市場とインフレの変数間の経験的な相関関係はここ数年弱まっており、皆無に近い可能性もある。現在の指標は、目標の2%に一致する水準に近づいたが、なお若干低い。

IMF首席エコノミスト=株式市場が最近混乱する一方で、世界経済の基礎的条件は底堅いとの認識。

ムニューシン米財務長官=トランプ政権は長期的な経済成長に注力。市場のボラティリティーについて過度に懸念せず、ファンダメンタルズはかなり強い。

米証券取引委員会(SEC)委員長=株価急落の要因は特定できない、金融市場は正常に機能している。

2018/02/06

2018年2月6日(火曜)アジア・欧州市場前半の動き

2018年2月6日(火曜)アジア・欧州市場前半の動き

株安連鎖は止まらず。VIXも急騰しVOLも急騰。リスク回避がメインテーマで為替相場の変動は株価の動き次第。トランプ大統領は「長期的な経済のファンダメンタルズを重視」言うも、今日のNY市場で株安連鎖を止められるか? 米株が値を戻せばUSDJPYも108.50近辺でボトム感も。

為替市場は、NZDUSDが0.65%近くの上昇を筆頭に、主要通貨でドル売り傾向が続き、リスク回避の円買いも弱まり逆に小幅ながら円はクロスで売り傾向が続き、為替相場だけを見ればここ数日続いた流れに変化も。日経平均先物はダウ先物の上昇に連動し一時強含みで推移。

アジアでの株価大幅下落に続き、欧州市場でもStoxx600、独DAXや英FTSE100と2%近く下落。リスク回避の債券買いに利回りは低下気味の米10年債は一時2.647%まで低下するも2.7%台を回復、2年債は2.016%と軟化。原油価格も63.74ドルと弱含みで推移。

USDJPYは、世界的な株安の流れにリスク回避の通貨として選好され、クロスで円は全面高となり一時108.50割れまで下落するも、EURUSDを主に弱いながらもドル売りで、クロスでも円売りへと変化し、日経平均先物が小高くなり109.30台まで一時値を戻す。しかし、ドル円相場は株の動き次第で、NY市場の株価を見守る動きに108.80~30のレンジで推移。

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豪中銀=政策金利1.5%の据え置きを決定、予想通り。世界的にインフレ率は低水準にとどまっている。コモディティー価格の上昇や労働市場の引き締まりにより、今後数年にわたってインフレ率は上昇する見通し

ロウ総裁は声明=低金利が豪経済を支え続けている。進展は穏やかだが、失業者数の減少やインフレ率の目標回帰など一段の進展が期待される。成長率見通しをやや上方修正し、向こう数年間は平均的に3%をやや上回る。

バイトマン独連銀総裁=全ての問題が解決したと考えることが最大のリスク。

独大連立協議は今日も続くが、交渉担当者らは6日中には協議を終える予定。

黒田日銀総裁=物価2%目標達成は道半ば、強力な緩和粘り強く続ける。
マネタリーベースが前月比で減ったのは事実。政府預金変化などの季節要因に寄るもの。

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