2020/04/30

2020年4月30日(木)14:40時ごろの動き

2020年4月30日(木)14:40時ごろの動き


前日の弱い米GDPは気になるが、市場はパウエルFRB議長の「あらゆる手段を活用、回復には時間がかかる」との発言を意識したのか、株高と今日のアジア市場は大きな変化は見られないが、総じてドル売りの流れが続いている。

今日は、中国国家統計局のPMIは製造業が弱くサービス業が強く、総合は予想外に強い結果となったが、財新PMIの製造業は弱く50を割り込んでいる。もちろん、トランプ氏は「中国は自分が大統領選で敗北するためにたんでもやっている」と主張するなど、米中間の対立が気になってしまう。

さて、今日のアジア市場はご存じの通り、日経平均株価は大幅高で前日比500円超の上昇となっている(14:30ごろ)。USDJPYは「株高=円安」のセオリーは今のところ有効ではなく、日銀が「無制限の債権購入」や総裁が「できることはなんでもやる」と発表して以降、材料は確認できないがエコノミストの中に円高を意識した発言も目立ち、USDJPYの上値は間違いなく重くなっており、下値を試す流れが続き今日も106.88を高値に上値が重い展開となっている。

市場は、新型コロナウイルスの感染を克服したのか、シドニーのビーチを開放しているAUDの買いが先行中でAUDUSDは連動中。AUDNZD、AUDEUR、AUDJPYなどクロスでAUD買いを推奨する声は続いているが、現状はすでに上昇中でもあり、ポジションがなければどこでエントリーするのか思案のしどころ。

S&Pが南アの長期外貨建て格付けを引き下げているが、USDZARやZARJPY相場は大きな動きは見られなし。

これからの欧米市場では、ECB理事会の決定と、ラガルドECB総裁の会見が最も重要と思われるが、現状維持と思われ、サプライズがあれば反応したい。

また、今日は月末で、いつもながら経済指標の発表も多数控えている。その中で、ユーロ圏n第1四半期GDPの速報値、米個人所得、個人消費支出、カナダGDPは相場への影響は大きい。

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8:50    JPY 3月 鉱工業生産・速報値=前月比-3.7%(予想-5.0% 前回-0.3%)、前年比-5.2%(予想-7.3% 前回-5.7%)

10:00    CNY 4月 国家統計局 総合PMI=53.4(予想51.0 前回53.0)、製造業PMI=50.8(予想51.0 前回52.0)、サービス業PMI=53.2(予想52.8 前回52.3)→ 予想と前回を上回る

10:00    NZD ANZ 4月 企業経済見通し=-55.1(予想 速報-61.2 3月-63.5)、企業信頼感=-66.6(予想 速報-73.1 3月-63.5)
10:30    CNY 4月 財新製造業PMI=49.4(予想 前回50.1)→ 前回を下回り50を割り込む

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S&Pグローバル・レーティングは、南アフリカ共和国の長期外貨建て債務格付けを「BB」から「BB-」に引き下げた。「BB-」は投資適格級の最も低い格付けを3段階下回る水準。S&Pは南ア経済が今年4.5%のマイナス成長となり、2023年までに国債費がGDP比約6.5%に増加すると予想した。


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2020年4月30日(木)昨日29日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2020年4月30日(木)昨日29日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

レムデシビルが新型コロナ臨床試験で主要評価項目を達成し、早期治療薬の誕生を期待。主要国ではロックダウン解除の可能性を模索。FOMCは景気回復に積極的な行動を表明、議長もあらゆる範囲の手段を活用とある。

株続伸+原油高もあり、為替相場は弱すぎる米GDPもありドル全面安でリスク回避の巻き戻しに動き、特にAUD+NZD+CADとリスク敏感通貨が上昇し、クロスではJPYは全面安。

USDJPYは、欧州市場の序盤で106.50割れを試し106.36まで一時下落するも続かず。米国市場では株高+弱い米GDPに主要通貨でドル売りが強まる中で、クロスのJPYなのか、106.50割れを試した反動なのか、106.76まで反発し106.50台が再び固くなる。ただし、前日比では円高傾向を維持。上値の重さはかわらず続落中。

AUDUSDは、早朝の0.6485をボトムに強い豪第1四半期CPI(前年比2.2%)のサプライズにAUD買いが強まり、0.6547まで上昇。欧州市場では一時0.6506まで値を上げるも弱い米GDPを契機に再び上昇し終盤にかけては0.6550台と、6連騰中。

欧米株は強く、ダウは+532.31(+2.21%)の上昇で、Nasdaq+S%P500 も強く、日経先物も20400台への上昇も。原油価格(WTI)も強く一時16.78ドルまで上昇し15.30台で推移。米10年債利回りは0.621%、2年債は2.0%と大きな変化は見られず。

FOMCは、予想通り政策金利0.0~0.25%で据え置き、ゼロ付近での金利を維持し債券購入を継続すると改めて表明。パウエル議長は雇用の最大化と物価安定のため、あらゆる範囲の手段を活用と。

①豪CPIの前年比は2.2%と予想外に強く、アジア市場はAUDUSDが上昇、欧州市場に入り利食いの売りに押され、弱い米GDP上昇へ
②ユーロ圏景況感指数は67.0と過去最大の落ち込み、EURUSDの上値が重くなり、
③独CPIの前年比は+0.8%と予想を上回るも前回1.4%からは大幅低下し反応は鈍い。
④米GDPは前年比-4.8%と予想外に弱く11年ぶりの落ち込みに、ドル売りへと変化。
⑤米NAR住宅販売保留は、前月比が-20.8%と2010年以来の大幅低下。
⑥ギリアド、レムデシビルが新型コロナ臨床試験で主要評価項目を達成

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20:00    GER 4月 消費者物価指数・速報値=前月比0.3%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比0.8%(予想0.7% 前回1.4%)、HICP前月比0.4%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比0.8%(予想0.5% 前回1.3% )

21:30    USD 第1四半期 GDP・速報値=前年比-4.8%(予想-4.0% 前回2.1%)、個人消費(Personal Consumption)=前期比-7.6%(予想-3.6% 前回1.8%)、PCE価格指数=前期比1.3%(予想1.2% 前回1.4%)、コアPCEデフレーター=前期比1.8%(予想1.4% 前回1.3%)→ 11年ぶりとなる2008年第4四半期以来の大幅な落ち込みで、ロックダウン措置が第1四半期中は1カ月に満たなかったがGDPが大幅に減少したことを考慮すると、第2四半期の落ち込みは予想がつかず。

23:00    USD 3月 NAR住宅販売保留指数=前月比-20.8%(予想-10.0% 前回2.4→2.3%、前年比-16.3%(予想 前回11.5→9.3%)→ 共に予想外の大幅な下落で、前月比は2010年以来の大幅低下、新型コロナウイルスの感染拡大によって住宅購入を検討していた消費者が遠のいた。

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パウエルFRB議長は、雇用の最大化と物価安定のため、あらゆる範囲の手段を活用。雇用最大化と物価安定が軌道に乗ると確信するまで、0.00~0.25%の政策金利を維持。いまは政府債務を懸念する局面ではなく、経済を支えるために財政の力を活用する時期。コロナウイルス拡大阻止のための外出制限などの各国の措置は経済を突然停止させた。来週の雇用統計で失業率は2ケタに急上昇するとみられる。FRBの資産購入で、ここ数週間で市場の状況は大幅に改善した

FOMC声明は、新型コロナウイルスのパンデミックにより米経済は悪化しており、景気回復を支えるため積極的な行動をとる。今回の政策決定は全会一致。FRBはこの試練のときに米経済を支え、雇用の最大化と物価の安定の目標を推進するために、あらゆる手段を使うことを約束する。経済が足元の状況を乗り切り、最大雇用と物価安定の目標達成に向け軌道にのったと自信をもてるようになるまで、この目標レンジを維持すると予測。 弱い需要と著しく低い石油価格が、消費者物価の上昇率を押し下げている。米国と海外の経済活動の混乱は、金融情勢に深刻な影響をもたらしており、米国の家計と企業の信用の流れを妨げている。 FOMCは、市場情勢を注視し、適切にその計画を調整する準備をする。決定はパウエル議長及びウィリアムズ副議長を含む10人のメンバー全員の賛成による。

FOMCは、予想通り政策金利0.0~0.25%で据え置き、ゼロ付近での金利を維持し債券購入を継続すると改めて表明。た。声明で、「経済を支えるため、政策手段を活用し適切に行動する」と言明した。今回の政策決定は全会一致。今後の金利の道筋に関するガイダンスについては、曖昧な表現を据え置いた。声明には「経済が最近の出来事を乗り切り、最大限の雇用と物価安定の目標を達成する軌道にあると委員会が確信するようになるまで」、FF金利の誘導目標レンジをゼロ付近に維持すると記述。3月15日に発表された声明の文言が繰り返された。

ギリアド、レムデシビルが新型コロナ臨床試験で主要評価項目を達成、初めての有効なCOVID19治療薬が生まれる可能性がある。

米第1四半期GDPは前年比-4.8%と、2008年第4四半期以来の大幅な落ち込み。ロックダウン措置が第1四半期中は1カ月に満たなかったがGDPが大幅に減少したことを考慮すると、第2四半期の落ち込みは予想がつかず。

クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は、米経済は下期に大きな跳ね返るがあり、経済は下期に17%から20%の成長を遂げると見込む

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ドイツ政府は、2020年の経済成長率見通しを+1.1→-6.3%に大幅に下方修正へ。景気は第2四半期に底入れし、その後は回復するとの見方を示したものの、アルトマイヤー経済相は新型コロナウイルスの感染拡大によりドイツ経済は第2次世界対戦以降で最悪のリセッションに陥るとの見方を示した。2021年予想1.5%、失業率は2019年227万人→2020年262万人に増加、2021年246万人へ戻すと予想。

ドイツ経済研究所(DIW)は、ドイツ経済は2020年が6%を超えるマイナス成長に陥るとの見通しを発表。四半期別で第1四半期は-2%、第2四半期は-10%になるとの見方

仏政府報道官は、ロックダウンは5月11までのデータ次第、第2波の流行リスクは高い。

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2020/04/29

2020年4月29日(水)17:30時ごろの動き

2020年4月29日(水)17:30時ごろの動き

本日は東京市場が休場。アジア市場は前日の弱い米景況感を意識してかドル売りの流れが継続して欧州市場に引き継いだ。

これからの海外市場ではユーロ圏の景況感指数の発表、米GDP、そして、FOMCを控えてどこまで積極的な取引ができるのか? ユーロ圏景況感指数の予想は75.0(前回94.5)、GDPの前年比予想は-4.0%(前回2.1%)。FOMCは金融政策の据え置きが予想される中で、パウエルFRB議長の記者会見を注目したい。

アジア・欧州市場の序盤では、原油価格(WTI)が一時14.49ドルまで上昇、上海総合は+12.42(+0.44%)と小幅高で推移。欧州株は強弱混在で、ユーロストックス50は-5.14(-0.18%)と小幅低下。米10年債利回りは6%を割り込み低下。

AUDUSDは、豪第1四半期CPIは干ばつと山火事の一部の食品価格への影響とCOVID-19の初期の影響を反映し、前年比2.2%(予想2.0% 前回1.8%)と上昇気味。早朝の1.0817をボトムに続伸中で1.0870台まで上昇し、22日から続く上昇傾向を維持している。

USDCADは、原油価格(WTI)は一時14.49ドルまで上昇。新型コロナウイルスの感染も抑制気味で、早朝の1.4003を高値に前日の安値1.3936を下回り一時1.3931まで下落。1.400を割り込んだこともあり下値を試す動きが続いている。

USDJPYは、連休=JPY高の恐怖があるのか? アジア市場の早朝からドル売り流れが強まり、106.50近辺の大口の買いを消化しながら、一時106.30台まで下落しやや反発気味。ただし、テクニカルにはドル売りの流れを維持しており、引き続き下値を試す動きが続いている。

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7:45    NZD 3月 貿易収支=6.72億NZドル(予想6.86億NZドル 前回5.94→5.31億NZドル)

10:30    AUD 第一四半期 消費者物価指数=前期比0.3%(予想0.2% 前回0.7%)、前年比2.2%(予想2.0% 前回1.8%)、RBAトリム平均値=前期比0.5%(予想0.3% 前回0.4%)、前年比1.8%(予想1.6% 前回1.6%)、RBA加重中央値=前期比0.5%(想0.4% 前回0.4%)、前年比1.7%(予想1.5% 前回1.3%)→ 干ばつと山火事の一部の食品価格への影響とCOVID-19の初期の影響を反映し予想外に強い。

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2020年4月29日(水)昨日28日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2020年4月29日(水)昨日28日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

欧州市場の株高+ドル売りから、米国市場は株安+ドル買いへと変化し、終わってみれば小幅な変化にとどまる。ただし、リスク回避の動きなのかJPYと、新型コロナウイスル阻止期待のAUDの上昇が目立っている。

FOMCの緩和策の長期継続期待や、ECBの追加措置を期待する声もあり、全体的に株高+ドル売りの流れにドル安値をつけるも、明確な材料は不明ながら米国市場に入り、米株が上昇からスタートするも逆にげ下落と、株安+ドル買い戻しへと変化。

米株は上昇からスタートするも結局は弱く、ダウは-32.23(-0.13%)、Nasdaqは-122.43(-1.40%)、S&P500 は-15.09(-0.52%)と下落へ。原油価格(WTI)は一時10.07ドルまで下げるも米国市場に入り回復し13.20台で推移。米10年債利回りは0.617%へ。

EURUSDは、イタリア、ポルトガル、スペイン、フランスは新型コロナウイルスの感染抑制にロックダウンを緩和する動きが見られ、ECBの追加緩和の期待も残り、欧州市場では一時1.0889まで上昇。米国市場に入り流れは変化しフィキシングの影響なのか24:00時には1.0820台まで下落。先にS&Pはイタリア格付けを据え置いたが、今度は逆にフィッチはイタリアを格下げしたこともありEUR売り材料となり終盤にかけて1.0810台まで下落と前日終値とほぼ同水準へ。

AUDUSDは、豪州とNZは共に感染抑制を評価。シドニーの人気ビーチは5週間ぶりに閉鎖が解除されるなど、新型コロナウイルスの感染阻止=勝ち組の反応なのか最近はAUDの上昇が目立ち5連騰。アジア市場の0.6434をボトムに前日から上値を抑えていた0.6470を、欧州市場の序盤に突破し0.6514まで上昇し、米国市場に入っても高値圏での推移が続き0.6490近辺で推移。

USDJPYは、日銀の追加緩和策の発表後のJPY高傾向が続き、円高の防波堤となっていた106.90台を欧州市場に入り割り込むと、株高の影響もあるのか106.56まで下落。米国市場の序盤の株高にも反応は鈍く、オプションカット~フィキシングにかけ米株安の中で106.97まで上昇した後は、108円台で全く動かず。ただし、上値の重い流れは変わらず。

米株は上昇からスタートするも結局は弱く、ダウは-32.23(-0.13%)、Nasdaqは-122.43(-1.40%)、S&P500 は-15.09(-0.52%)と下落へ。原油価格(WTI)は一時10.07ドルまで下げるも米国市場に入り回復し13.20台で推移。米10年債利回りは0.617%へ。

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22:00    USD 2月 S&P/ケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏)=前年比3.5%(予想3.2% 前回3.1%)、指数=219.75(予想 前回218.62→218.71)

23:00    USD 4月 CB消費者信頼感指数=86.9(予想88.0 前回120.0→118.8)、現況指数=76.4(予想 前回167.7→166.7)、期待指数=93.8(予想→ 前回88.2 86.8)→ 2014年6月以来の低水準で新型コロナウイルスの感染拡大を抑制する措置により、経済活動が急停止し、失業者が急増したことを受けた。

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2020/04/28

2020年4月28日(火)22:00時ごろの動き


2020428日(火)22:00時ごろの動き

欧州市場に入り、新たな材料は見当たらないが、ドル売り圧力は続き、とにかく株価の上昇が目立っている。

為替相場はドル売りの流れが強まり、欧州株は上昇しダウ先物も強い。原油価格(WTI)は一時10.07ドルまで下落からやや反発気味で、欧米債券利回りは若干低下。

USDJPYは、防波堤となっていた106.90台を割り込むとストップの売りが強まり一時106.56まで下落し、反発力は弱く下値を試す動きは止まらず。

EURUSDも、前日の高値で上値が重かった1.0860台を上回り、一時1.0889まで上昇。過去7日の高値を現時点で更新中、1.0900の大台を確保できるか?

GBPUSDは、現時点で6日連続の上昇中。ジョンソン首相の復帰の影響かなのかは不明ながら、復帰を表明してから強さが続き、1.2500の大台を回復中。

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IFOは、今年のドイツ経済は新型コロナウイルス危機の影響で-6.6%縮小し、GDPが危機前の状態に戻るのは2021年末になると予想した。第1四半期GDP1.9%、第2四半期GDPは-12.2

英国家統計局(ONS)は、新型コロナウイルス感染拡大を抑止するための封鎖措置でGDPが記録的な落ち込みを示すとみられる中、統計上の不確実性を踏まえ、今後はGDP統計を誤差範囲とともに公表する可能性があると明らかにした。

日本総務省は、3月の労働力調査は、非正規が141月以来の減少幅 新型コロナ影響

ケネディ豪財務次官は議会上院で証言し、失業率が4-6月期に10%まで悪化するとの見通し

豪州は、ニューサウスウェールズ州で移動制限措置の一部を緩和する方針を示した。

ウェストパック銀行は、NZ中銀の次の政策手段はマイナス金利の導入検討が常道。NZ中銀が513日の政策決定会合で量的緩和を拡大し、債券買い入れ額はほぼ倍の600NZドルになると予想。8月にマイナス圏への政策金利引き下げを示唆または明確に表明する見通しで、11月に0.75%利下げし-0.5%と予想。

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8:30       JPY 3月 雇用統計: 失業率=2.5%(予想2.5% 前回2.4%)、有効求人倍率=1.39(予想1.40 前回1.45

16:30     SEK スウェーデン中銀 政策金利発表=現行の政策金利0.0%の据え置きを決定、予想通り

21:30     USD 3月 貿易収支(速報)=-642.2億ドル(予想-543億ドル 前回-59.89億ドル)

21:30     USD 3月 卸売在庫・速報値=-1.0%(予想 前回-0.7→0.6%)、

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2020年4月28日(火)14:30時ごろの動き

明日は昭和の日で東京上昇は休場。前日のアジア市場は経済指標の発表も限定的で、ドルは小幅高で推移しクロスではJPYは全面高で他通貨でも強さが目立っているが、USDJPYや他の主要通貨では特に方向性は見られず。

日経平均株価は小幅安で推移、上海総合はほぼ前日と変わらず。米10年債利回りは0.656%と小幅低下。

USDJPYは、NY市場の引け間際に無理やりつけた107.15をボトムに基本は大枠107.20~35の狭いレンジで推移。相変わらず戻り売りで限定的。

AUDUSDは、0.6434~0.6470のレンジで、前日の欧米市場の安値0.6440台を割り込むも大きな動きは見られず。ウェストパック銀行は、NZ中銀の次の政策手段はマイナス金利の導入検討が常道。とネガティブな材料を提示するも下げ幅は限定的。

EURUSDは、1.0817~36の狭いレンジ相場で方向感定まらず。

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8:30    JPY 3月 雇用統計: 失業率=2.5%(予想2.5% 前回2.4%)、有効求人倍率=1.39(予想1.40 前回1.45)

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2020年4月28日(火)昨日27日、海外市場の動き(午前五時半ごろの動き)

2020年4月28日(火)昨日27日、海外市場の動き(午前五時半ごろの動き)

日銀は事前にリークされていた通り、国債を事実上無制限に購入し、CPと社債の購入額を大幅に拡大。黒田総裁は「できることはなんでもやる」と発言。かつてドラギECB総裁が同じことを言っていたことを思い出す。

当時は、ユーロ圏の金融市場に安心感が広まりEUR高へ動いていたが、昨日も総裁発言なのかは別として、円高が強まっているのも事実。株高+米債利回りの小幅上昇にも、USDJPYは最近のレンジ相場のボトムにあり、106.90~00の水準を意識。ロイター記事の事実は不明ながら、円高と考える記者も→ https://mail.google.com/mail/u/1/#inbox/FMfcgxwHNCqWJnJxZNccdjqtsKNhsWpg

海外市場ではドルは全体的に軟調で、特にAUDを主にNZD、GBPに対して弱さが見られる。米株は続伸しダウは+358.51(+1.51%)高。米国では多くの州で経済活動の参加期待が後押し、欧州の一部の国や、カナダの州でも規制緩和の動きが強まっていることを好感しているとのこと。ただ、原油価格を見ると、WTIはサウジの予定より早い減産開始や、ロシアの5月から19%の減産開始との報道にも、一時11.88ドルまで下落し12.80台と弱い。

USDJPYは、海外の企業を含め、国内企業やファンド筋の資金の流れも弱く、大きな流れは見えてこないが、株高+米債利回りの下げ止まり感にも、原油価格と連動しているのか、大枠106.90台をボトムに、上値が111.72、109.38、108円と徐々に切り下がっており、円安支持者も多いことはわかるが、これからも投機的には円高方向を試しやすくなっている。

EURUSDは、先のEU首脳会議で南北の対立で結論が出なかった経済再建計画では、ジェンティローニ欧州委員会委員は、1.5兆ユーロ(約174兆円)規模のEU復興基金を9月半ばまでに利用可能とし、融資と返済不要の資金も一部提供する必要を主張。一日を通じて1.0810~60の狭いレンジの中1.0820台で推移。前日の安値1.0727からは高値圏で推移するも、長期的なダウントレンドからは抜け出せず。


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トランプ大統領は、国内の州知事はこれまでに新型コロナ感染拡大への対応コストや減収を補うため、5000億ドル規模の資金を議会に要請している。連邦政府に金融支援を求めている州・市政府E1289:E1328党民主党による「お粗末な政府運営」と批判した。

米ホワイトハウス報道官は、トランプ米大統領は第4次の新型コロナウィルス対策案の承認を議会に求めている
米ホワイトハウス、トランプ米大統領は日本時間6時に記者会見を行う

ハセットCEA委員長は、第2四半期の米経済が20~30%のマイナス成長に陥り、大恐慌以来の深刻な縮小を予想するも、第3四半期はプラス成長を回復へ。追加の経済刺激策がなければ米国のV字回復はない
クオモNY州知事は、同州北部では早ければ5月15日から企業活動を再開する可能性がある

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コンテ・イタリア首相は、5月4日から全土のロックダウンの解除を開始する。最初に事業活動を許可するのは建設・製造業であり、小売業や美術館の再開は5月18日から、レストランやカフェは6月1日以降の予定だと説明した。

欧州当局は企業への資金供給を後押しするために、銀行の資本要件を再び緩和する意向
欧州委員会は、4月29日にレバレッジ比率の算出方法に関する緩和など一連の措置を発表する計画
ゴールドマン・サックス、欧州経済見通し、今年のユーロ圏のGDPは-9%、英国は-7.5%、それぞれ縮小する                                          
ジェンティローニ欧州委員会委員は、1.5兆ユーロ(約174兆円)規模のEU復興基金を9月半ばまでに利用可能とし、融資と返済不要の資金も一部提供する必要がある。23日の首脳会議で、経済再建計画を巡る合意に向け前進したが、フランスやスペインなどがEU予算からの補助金を復興財源に充てるべきだと主張したのに対し、オランダやオーストリアは追加資金を低利融資で供与するよう求め、溝が埋まらなかった。

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ナスク英財務相は、新型コロナウィルス流行の影響を受けた国内の零細企業に対する融資を政府が100%保証すると発表

カナダ保健当局は、新型コロナウィルス感染症による死者の増加ペースが鈍化し、8日連続で10%以下にとどまっていると発表した。オンタリオ州首相はこの日、経済活動再開に向けたロックダウン措置の段階的な緩和計画を発表する見通し。

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米国の石油市場で最大の上場取引型金融商品(ETP)である「ザ・ユナイテッド・ステーツ・オイル・ファンド(USO)」は27日、原油先物の期近6月限のポジションを解消する方針を示した。証拠金率を満たすために現金保有を増やす可能性があるという。

ロシア、5月の産油量を2─3月の水準から19%削減し、日量850万バレルとする。

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2020/04/27

2020年4月27日(月)14:30時ごろの動き

2020年4月27日(月)14:30時ごろの動き

為替相場はドル売りへ。日銀は事前の予想通り追加の金融緩和を決定。日経平均株価は早朝から急伸するも、為替相場はJPY高へと動く。米債利回りはは上昇気味で、原油価格(WTI)はサウジが予定より早く減産を実施するも15.24ドルまで下落と弱さが目立つ。

日銀は年間約80兆円の国債買い入れめどを撤廃、事実上無制限とし、CPと社債の購入額を増額するほか、新型コロナ対応金融支援特別オペも拡充する。

日本株は日銀の追加緩和を好感して上昇すし米債利回りも強含み気味ながら、為替相場はJPY高でクロスでもJPYは全面高。

ドルは主要通貨でも弱含みで推移し、特にリスク敏感なAUD、NZD、CADドル高が目立っており、全体的にリスクオンの流れとなっている。

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ジェンティローニ欧州委員会委員は、1.5超ユーロ(約174兆円)規模のEU復興基金を9月半ばまで利用可能とし、融資と返済不要の資金も一部提供する必要がある。23日の首脳会議で、経済再建計画を巡る合意に向け前進したが、フランスやスペインなどがEU予算からの補助金を復興財源に充てるべきだと主張したのに対し、オランダやオーストリアは追加資金を低利融資で供与するよう求め、溝が埋まらなかった。

日銀金融政策決定会合は前回の3月会合に続く追加の金融緩和を決定。年間約80兆円の国債買い入れめどを撤廃、事実上無制限とする。 CPと社債の購入額を増額するほか、新型コロナ対応金融支援特別オペも拡充する。 短期政策金利-0.1%、長期金利誘導目標0.0%を維持。指数連動型上場投資信託(ETF)を年間約12兆円、不動産投資信託(J-REIT)を1800億円の上限を据え置いた。国債買い入れについては、長期国債、短期国債ともに、さらに積極的な買い入れを行う。

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2020/04/26

今週の為替相場を考える(4月27~5月1日)

今週の為替相場を考える(4月27~5月1日)

日本ではネガティブな超大型ゴールデンウィークがいよいよ始まります。最も在宅勤務や自宅待機が多数存在することを考えれば、あまり意味のない可能性も残りますが、連休前と連休後の為替相場はどのように変化するのでしょうか? 何も起こらない可能性は低いと思われ、ドル高かドル安でどちらにポジションを傾けるのか? また、その際にはどの通貨ペアが最も変動幅が大きくなるのでしょうか?

今週はFOMCとECBの結果を注目していますが、原油価格の動きも重要です。新型コロナウイルスの感染による景気後退もあり原油価格が信じられない暴落にもかかわらず、それでも株価は予想外に健闘しています。株式投資家にとってはとりあえず一安心。為替相場は単純に考えれば、新型コロナウイルスの感染拡大と収束の見込みが高いポジティブ組は買われ、逆のネガティブ組は売られる傾向と色分けすることになりそうです。

FRBのドル資金の提供がなければ世界経済はどうなっていたのかぞーっとします。そのFRBのドル資金も徐々に供給を減少させていることで為替相場も極端なドル買いも収まりつつあることでしょう。先週は、3月13日にFRBは米国債購入を再開し3月19日~4月1日まで750億ドルを実施しましたが、先週は1日150億ドルと、前週の300億ドルから減速、今週は更に100億ドルペースまで縮小させるとのこと。

市場は米国のシェールオイル企業の破綻が始まっており、ロシアなどの産油国の財政は大丈夫なのでしょうか? 新興国では新型コロナウイルスの影響による経済減速とドル高による債務拡大に、債務減免を求める動きも強くデフォルトリスクも高まっています。中国は援助を強め支配力を強める好機として虎視眈々と狙って行動に移しているように思えてなりません。

米国は既に3兆ドルの財政出動をし、FRBは今週のFOMCでは政策金利を据え置くことは間違いなさそうですが、すでに大量の国債と住宅ローン担保証券を購入済みで、米議会予算局は2020年会計年度の連邦財政赤字が過去最大の3.7兆ドルになると予測しています。

USDJPY
日経平均株価は19000~20000円のレンジを抜け出せず、ダウも大枠23000~24200のレンジに収束気味。米10年債利回りは0.8%をピークに0.6%を中心とした動きにとどまり、2年債利回りは0.2%割れをボトムにしながらも底辺で推移しています。

USDJPYは、過去2週間のレンジが大枠で107~108.50で、先週だけに限定すると大枠で107~108円の1円幅で推移しています。リスク回避の円買いと、ドル需要のドル買いとでバランスが取れていたのでしょうか? 本来ならゴールデンウィーク前のドル需要が強まることを期待したいのですが、緊急事態宣言下で世界的な景気後退期にどこまで今までのセオリーが有効なのかは不明。本邦企業の積極的な動きも見られずトレンドレスと言ってもいいでしょう。ただ、市場参加者の期待は、小幅ながら円ロングを維持していることで、円高期待が残っているように思えます。今週は、引き続き107~108.50のレンジ相場を考えざるを得ません。

EURUSD
ECBが先に7500億ユーロの金融量的緩和を実施しコロナ債の発行期待から1.1150まで上昇した流れも剥げ落ち、1.1000、1.0900と上値が徐々に切り下げっています。24日のEU首脳会議では5000億ユーロの支援策は承認するも、1兆ユーロの緊急基金の設立は南北間の意見の相違が埋められず合意不調に一時1.0720台まで下落。とりあえず欧州委員会に5月6日に詳細案の提示待ちとなっています。

EU首脳会議を前にして、22日にECBは緊急理事会を開き、イタリアを意識していると言われていますが担保基準を一段と緩和しています。また23日にはラガルドECB総裁はEU首脳にたいして「EUの対応は力強さを欠き、遅きに失したと伝えた。域内GDPが最大15%縮小する可能性」を示唆していました。

今週は1.0900台をピークにどこまで下げられるか? まずこれを試してみたくなります。また、30日のECB理事会の結果とラガルドECB総裁発言が相場の流れを作ることになりそうです。

USDCAD
個人的には、原油安にCAD安の傾向は続きますが、先週のような限月交代や原油ETFの新規発行停止などのサプライズは考えにくく、USDCADは、1.40~1.4300のレンジ取引をしばらく続けた後は、CAD高に動くことを期待しています。

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今週の主な材料(4月27~5月1日)

今週の主な材料(4月27~5月1日)

今週から日本はゴールデンウイークに突入しますが、気分は外に出あれずストレスがより高まることでしょう。その結果、自宅勤務によることもありFX取引のボリュームが増加している流れが、さらに加速することでしょう! また欧州では5月1日がメーデーで休みとなることも忘れてはなりません。

先週は新型コロナウイルスの感染による景気後退で需要が急減し、OPECプラスの減産合意にもかかわらず原油価格が信じられない暴落に遭遇したのですが、それでも株価は予想外に健闘しています。株式投資家にとっては続騰を願っていることでしょう。

新型コロナウイルスの新興国への感染拡大をよそに、先進国では収束(終息?)が大きなテーマとなりつつあり、その材料に相場が動くことが多くなりそうです、すでにその方向で動き始めているようにも思われます。もし、仮の話ですが、それが一時的で逆に先進国で感染が拡大でもすることになれば、再びリスク回避の動きに逆戻りすることでしょう。

今週の為替相場は、突発的に予想不可能な材料を除くと、以下の材料に反応する可能性が高いと思われます。

1.歴史的な底値からやや値を戻している原油価格は?
2.金正恩(キム・ジョンウン)氏の病の有無とその実情は?
3.各国の新型コロナウイルスの感染の程度の差は?
4.EU首脳会議の結果と、欧州復興基金の設立は?
5.FOMCとECB、BOJの結果は?

◎今週は久々に主要国発の金融政策の発表が多い(FOMCとECBを注目)
4/27 日銀(無制限の国債購入とCP・社債の購入額倍増を予想)
4/28 スウェーデン中銀(政策金利0.0%の据え置き予想)
4/29 FOMC(政策金利0.0~0.25%の据え置き予想)声明と、パウエル総裁発言を注目
4/30 ECB(政策金利0.0%、上限0.25% 下限-0.5%の据え置を予想、パンデミック緊急購入プログラムPEPPの7500億ユーロからの拡大の可能性も)

◎GDPの発表も多数(悪化をすでに織り込み済みで、あとは程度の問題)
4/29 米国(前年比-4.0%を予想)
4/30  ユーロ圏(前年比-3.6%予想)、イタリア(前年比-5.2%予想)、カナダ(前年比1.7%予想)、フランス(前年比-3.7%予想)
5.消費者物価指数(CPI)の発表も多数
4/29 豪州(前年比2.0%予想)、ドイツ(前年比0.7%予想)、
4/30 フランス、ユーロ圏(前年比0.1%予想 )
5/1  日本(東京都区部)(コア前年比0.2%予想)

◎景況観指数では(急激な低下は織り込み済みで、あとは程度の問題)、
4/28 米CB消費者信頼感指数(90.0、前月比-12.6予想)
4/29 ユーロ圏消費者信頼感(-22.7予想)、経済信頼感(75.0予想)
4/30 中国PMI(サービス業52.8予想)、米シカゴPMI(40.0予想)、
5/1  英PMI、米PMI(製造業36.7予想)、米ISM製造業景況指数(37.5予想)

◎それ以外では、
4/30 米個人所得(-1.5%予想)、個人消費(コアPCEデフレータ前年比1.6%予想)

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2020/04/25

最近のIMMポジションから(4月25日)

最近のIMMポジションから(4月25日)

集計日が4月21日の7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)の投機的なポジションの合計は、ネットで前週の+43,257→+43,818コントラクトとロングが561の増加にとどまり、トータルポジションはほぼ変わらず。

為替相場も集計日以降でも大きな変化は見られず、次の新たな動きを前にして休息期となっています。

前週との変化を見ると、ポンドが昨年12月24日にショートからロングへ転換して17週続いたロングが、今回は若干ですがショートへに変化しています。

トータルポジションを見れば、ユーロのロングが圧倒的に多く、ポジションからはユーロ先高を見込む動きに変化は見られません。また、相変わらずカナダドル、豪ドル、NZドルはショートを維持したままで、リスクを意識した動きが続いています。

円は、前週比で+22,643→+26,026コントラクトと、+3,383増加し、弱いながらも円の先高を見込んだポジションが継続しています。それ以外は特に大きな変化は見当たりません。

別表をご覧ください。

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2020年4月25日(土)昨日24日、海外市場の動き

2020年4月25日(土)昨日24日、海外市場の動き

原油価格も低水準で落ち着き、債券相場も落ち着き、株価は上昇傾向を維持。為替相場もボラは低下し、新型コロナウイルスを材料に大変動した相場はようやく落ち着きを取り戻すが、経済だけは早急な回復期待は見られず。

週末金曜日、ダウは一時のマイナスを脱し+260.01(+1.11%)と3日続けての上昇へ。原油価格(WTI)も15.64~17.97ドルのレンジで17.10ドル近辺と激震の20日をボトムに小幅ながら4日連続で上昇。米10年債利回りは0.6%と4月中旬以降は大きな変化は見られず安定。

経済指標は新型コロナウイルス感染による脆弱な経済活動に最悪状態ながら、為替相場は極端な変動は見られず。①英GfK消費者信頼感指数は前月と変わらず2009年2月いらいの低水準。②英小売売上高は統計開始以来の落ち込み。③独IFOは過去最大の落ち込み、④ミシガン大学消費者信頼感の確報値は、予想と速報値を上回るも前月からは大幅なダウンで過去最大の下げ幅。

EURUSDは、注目のEU首脳は23日に約5000億ユーロの支援策を承認、1兆ユーロ規模の緊急基金を設立するも、助成金なのか貸付金なのか意見が対立し結論を出せず、欧州委員会に5月6日までに詳細を詰めた案を提示するよう指示。前日は1.0720台まで値を下げていたが。今日は、3月25日から続く1.0700の大台をボトムとした動きを意識したのか、EU首脳会議は織り込みずみなのか失望感は見られず。ECB内部からは財政リスクを共有する枠組みの創設に向けEUが協調行動を取るよう要求も多く、4月30日に市場が期待するECB理事会で利下げや何らかの景気対策を期待してなのかEURUSDは、早朝の1.0727をボトムに終盤にかけては1.0830近くまで上昇を続けている。

GBPUSDは、1.2298~1.2377のレンジで上下変動するだけ。ジョンソン英首相は早ければ27日に職務に復帰とある。バルニエEU首席交渉官が今後の関係を巡る交渉に英国が十分に取り組んでいないと非難する中で、今年末のEU離脱の移行期間を仮に伸ばすとすれば、英国側が6月末までに要請する必要があり、残された時間は5月11日と6月1日の2度のチャンスのみ。もっとも、新型コロナウイルスの感染阻止と経済対策が最重要課題で、ブレグジット関連はやや影が薄れているとは言え、重要な材料となりえる。

USDJPYは、アジア・欧州市場の107.70台を高値に米国市場では107.30台をボトムに下げ止まり、終了間際に107.50台までの反発も見られたが、JPY高水準で終了。あいかわらずJPYの先行きで意見は分かれるもJPY高支持者が多数。

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15:00    GBP 3月 小売売上高=前月比-5.1%(予想-4.9% 前回-0.3%)、前年比-5.8%(予想-5.0% 前回0.0%)、除く自動車前月比-3.7%(予想-4.0% 前回-0.5%)、除く自動車前月比-4.1%(予想-4.7% 前回0.5→0.4%)→1996年の統計開始以来で最大の落ち込み

17:00    GER 4月 IFO業況(総合)指数=74.3(予想80.0 前回86.1→85.9)、現況指数=79.5(予想81.0 前回93.0→92.9)、期待指数=69.4(予想75.0 前回79.7→79.5)→ 過去最低で過去最大の低下へ

21:30    USD 3月 耐久財受注=前月比-14.4%(予想-12.0 前回1.2→1.1%)、除く輸送機器前月比-0.2%(予想-5.8% 前回-0.6→-0.7%)、

23:00    USD 4月 ミシガン大学消費者信頼感・確報値=71.8(予想67.9 前回71.0)、景気現況指数=74.3(予想 前回72.4) 消費者期待指数=70.1(予想 前回70.0) インフレ期待1年2.1(予想 前回2.1%)、5-10年2.5%(予想 前回2.5%)→ 予想と速報値を上回るも前月からは大幅なダウンで過去最大の下げ幅

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米連邦通信委員会(FCC)は、安全保障上のリスクがあるとして、中国電信(チャイナテレコム)など中国企業4社の事業免許取り消しを視野に弁解を行うよう命じた。

米財務省は、国家安全保障上で重要とみられる企業向けの170億ドル規模の支援策で、防衛関連などの上場企業に融資をする場合、株式の提供を求める方針

ムニューシン米財務長官は、国内の石油・天然ガス業界の支援に向け、政府によるエネルギー企業の株式買い入れを選択肢として検討。
FRBは、来週の国債購入計画を発表し、一日の購入額は週150→100億ドルペースに縮小へ。

独政府筋は、今年のGDPが6%を超えるマイナス成長になる一方、来年はプラス5%強に回復するという見通し

イタリア中銀は、ECBの代理でイタリア国債の購入をやや増やしたもようと、市場関係者2人が明らかにした

S&Pグローバルは、イタリアの格付け「BBB」を確認したと発表した。見通しは「ネガティブ」とした。

EU首脳は23日、約5000億ユーロの支援策を承認したが、意見の対立が生じている1兆ユーロ規模の緊急基金を設立するも、資金を返済の必要がない助成金として支給するのか、あるいは返済が必要な貸付金として支給するかを巡って各国の意見が分かれたため、詳細については決断を夏まで持ち越した。2021~27年のEU予算案の下での復興基金の設立を話し合った結果、欧州委員会に対し、5月6日までに詳細を詰めた案を提示するよう指示した。

デコス・スペイン中銀総裁は、新型コロナウイルス対策で財政リスクを共有する枠組みの創設に向けEUが協調行動を取るよう求めた。
ECB理事会では、一部からは預金金利を現行の-0.5%か→-0.7%に引き下げるとの予想も出ている。

ブルトン欧州委員は、今年のEUの経済成長率について、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて5-10%のマイナス成長になる方向に向かっている。

BOEは、緊急流動性供給オペを5月末まで実施すると発表、条件付きタームレポファシリティー(CTRF)の下で毎週実施している1カ月物と3カ月物の資金供給オペ。

バルニエEU首席交渉官は、英EU離脱後の将来的な関係を巡る交渉について、時間的な余裕がないにもかかわらず、英国側からの歩み寄りは見られず。英国が離脱後の移行期間の期限を2020年末から延長することを排除した。移行期間は1─2年延長することが可能だが、英国側が6月末までに要請する必要がある。6月末までに予定されている残りの交渉は5月11日および6月1日から始まる1週間の2回のみ。今後の関係を巡る交渉に英国が十分に取り組んでいないと非難。

ロシア中銀、政策金利を6.0→5.5%へと0.5%の利下げを実施。ウイルス感染拡大と原油価格の急落を受け今年は最大6%のマイナス成長に陥る恐れがあると警告。景気支援に向け一段の緩和を実施する姿勢を示した。

世界銀行の高官は、基本シナリオに基づく場合、2020年の途上国の経済生産は2%縮小の見通し。縮小は1960年以来初めて。過去60年は平均4.6%超の成長を記録。3カ月にわたるウイルス感染防止措置が奏功しても、投資家や世帯の不安は解消されず、国内もしくは世界のサプライチェーンも回復しない可能性がある」とし、「こうしたシナリオ下では、世界の経済生産により大規模な打撃が及び、途上国経済はより深刻なリセッションに直面する見通しだ」

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2020/04/24

2020年4月24日(金)14:30時ごろの動き

2020年4月24日(金)14:30時ごろの動き

終末金曜日、アジア市場の為替相場は、動きは鈍く特に言うことはない。

日本のCPIは前年比0.4%と予想通り。日銀が無制限に国債を購入するとの観測が強く、積極的にJPY買いはできず、かといって前日の108円台の売り圧力を見れば108円台も買えず。結局は107.55~76のレンジで動きは見られず。

EURUSDは、1.0800~50の上値は重く、かといって前日のボトムとなる1.0750台の底値は固くなっている。S&Pが英国とイタリアのソブリン格付けを据え置くのか下方修正するのか? 独景況感の悪化が危惧される中で、IFO業況指数がどのような結果となるのか,見極めが必要。

USDCADは大枠1.4050~90のレンジで動けず。原油価格も底堅く推移しているが、WTIは20ドルを超えられず弱さを脱しきれず。原油価格に連動しながらも1.40~1.4250のレンジを継続中で期待感はCAD高なのだが。

原油価格は一時17.95ドルまで上昇し17.10ドル近辺で推移。日経平均株価はマイナスからスタートし動きは鈍く-159.41(-0.82%)近辺で推移、上海総合も-19.31(-0.68%)と弱い。米10年債利回りは0.595%と弱含みで推移。

今日の欧米市場では、独IFO、米耐久財受注、米ミシガン大学消費者信頼感指数、それと、S&Pの英国とイタリアのソブリン格付けの発表を注目している。

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8:01    GBP 4月 GfK消費者信頼感指数=-34(予想-40.0 前回-34)→ 予想よりマイナス幅は改善するも前回と変わらず、2009年2月以来の低水準

8:30    JPY 3月 消費者物価指数=前年比0.4%(予想0.4% 前回0.4%)、除く生鮮=前年比0.4%(予想0.4% 前回0.6%)、除く生鮮・エネルギー=前年比0.6%(予想0.6% 前回0.6%)

13:30    JPY 2月 全産業活動指数=前月比-0.6%(予想-0.5% 前回0.8→0.6%)

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トランプ米大統領は定例会見で、CNNが報じた北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が手術後に重篤な状態に陥ったとの報道について、古い資料を使ったもので正しくないと聞いている

英テレグラフは、ジョンソン首相が、早ければ週明け27日にも職務に復帰する見通し

麻生財務相は、日銀の国債購入額80兆円めど、良し悪しを言える段階ではない

フィッチグループ参加の調査会社は、NZ与党連合は9月19日の総選挙で過半数議席を維持できる見通し


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2020年4月24日(金)昨日の海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2020年4月24日(金)昨日の海外市場の動き(午前5時半ごろ)

世界的にPMIは過去最低を記録し景況感は最悪。

今日も材料は豊富で、為替相場は原油価格の上昇にドル売りの流れとなるも、国連貿易開発会議(UNCTAD)が、途上国のデフォルトは避けられず、途上国が抱える1兆ドル規模の債務を免除が必要との報道もあり、リスク全体を考えればドル需要の強さは変わっていないのでは?

為替相場はJPYを除き主要通貨でドルは弱含みで推移。ダウは上昇幅を縮め前日比+39.44(+0.17%)で終了。WTIは一時18.15ドルまで上昇し17ドル台で何とか推移。米10年債利回りは0.6%台軟調に推移。

米国ではレムデシベルが初期臨床試験で失敗とのWHOの公表をFT紙が報道。ギリアド社は反論しWHOは誤報とウェブサイトを削除。ただし、中国での初期臨床試験は被験者が少なく打ち切られたためとあり、どうも不思議! 米株も上昇幅を縮める。

USDJPYは米国市場に入り、日銀が27日の金融政策決定会合で無制限の国債購入+CP・社債の購入上限倍増の見込みとの報道に107.40台→一時108.04まで急伸。しかし、円先高支持者は多く108円台の売り圧力は強く、レムデシベルが初期臨床試験で失敗との報道もあり、米株高が続く中で107.40まで下落と、結局は107.35~00と、いつもながら107~108円のレンジを継続中。

EURUSDは、ラガルドECB総裁がEU首脳にたいして「EUの対応は力強さを欠き、遅きに失したと伝え、域内GDPが最大15%縮小する可能性」を示すなど、弱気なムードが残る中で、前日に欧州委員会は首脳会議を前に2兆ユーロ(約234兆円)規模の経済復興計画を提案しており、欧州復興に関する期待感に1.0847まで上昇するも、復興対策の合意はなく終了、逆に1.0762まで下落。ただ、メルケル独首相は、2兆ユーロの復興対策への財政支援を提供する用意があると発表している。また、今日24日にはS&Pグローバル・レーティングは、イタリアの信用格付けのレビューを行う予定を前に、ECBが前日に4月7日以降にジャンク級に引き下げられた債券を資金供給の際に受け入れる担保として認めると発表しており、この対象を期待し安心感も残る。

GBPUSDは、欧州市場の1.2308をボトムに米国市場に入り一時1.2415まで上昇するも続かず、結局は1.23~1.2420のレンジ。英財政赤字のGDP比が15%まで上昇との観測や、ブリハBOE政策委員が「英国は過去1世紀、もしくは数世紀で経験したものよりも急速かつ深刻な景気後退を経験しているようだ」との発言、ロイター調査、英第2四半期GDP予想は中央値で-13.1%縮小する見通しで、四半期としては第2次大戦以降で最大との報道もあり、ネガティブ材料は多い。

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16:30    GER 4月 総合PMI・速報値=17.1(予想28.8 前回35.0)、製造業PMI・速報値=34.4(予想39.0 前回45.4)、サービス業PMI・速報値=15.9(予想28.1 前回31.7)

17:00    EUR 4月 総合PMI・速報値=13.5(予想25.9 前回29.7)、製造業PMI・速報値=33.6(予想38.0 前回44.5)、サービス業PMI・速報値=11.7(予想23.5 前回26.4)→ 経済活動はほぼ停止で過去最低

17:30    GBP 4月 総合PMI・速報値=12.9(予想31.0 前回36.0)、製造業PMI・速報値=32.9(予想42.0 前回47.8)、サービス業PMI・速報値=12.3(予想29.0 前回34.5)→ 過去最低

21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=442.7万人(予想450.0万人 前回524.5万人)→ 予想を若干下回るも過去5主幹で2600万件と歴史的な水準

22:45    USD 4月 総合PMI・速報値=27.4(予想 前回40.9)、製造業PMI・速報値=36.9(予想36.0 前回48.5)、サービス業PMI・速報値=27.0(予想31.3 前回39.8)→ 過去最低で米経済は前例のない領域に入る

23:00    USD 3月 新築住宅販売件数=前月比-15.4%(予想-15.8% 前回-4.4→-4.6%)、62.7万件(予想64.3万件 前回76.5→74.1万件)→ 2013年7月以来の減少率で、経済的打撃や失業者増加を受け、新築住宅販売は一段と減少する可能性がある。

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日銀は、新型コロナウイルスの感染拡大による経済の急速な悪化を受け、27日の金融政策決定会合で追加の金融緩和策を打ち出す最終調整に入った。国債の購入額は現在年80兆円としているめどを撤廃し、必要な量を制限なく買えるようにする方向で議論する。企業が資金調達で発行するコマーシャルペーパー(CP)や社債については購入上限額を倍増する見込みだ。(日経新聞)→ この材料にUSDJPYは一時108円台へ急伸。

英FT紙はWHOが誤って公表した草案に基づき、米ギリアド・サイエンシズ社のレムデシベルが初期臨床試験で失敗に終わったとの報道し、米国株が上げ幅を縮小し、長期債利回りが一段と低下する場面があったが、ギリアド社は中国で実施された試験は被験者が少なく打ち切られたため、結果は確定的ではないと反論。WHOは、ギリアドの試験に関する草案文書が誤ってウェブサイト上に掲載され、ミスが発覚した後すぐに削除したと説明している。→ FT紙の報道にギリアド株は6%近く下落した。

英国は、新型ウイルス感染に伴う英政府の資金支援策とGDPの大幅縮小による歳入減を受け、単年度の英財政赤字は対GDP比で少なくとも15%まで上昇するとの試算が出ている
メルケル独首相は、2兆ユーロの復興対策への財政支援を提供する用意するが、コミットする前に、どのように使用されるか、詳細を確認したい。

ラガルドECB総裁は、EU首脳にたいして、EUの対応は力強さを欠き、遅きに失したと伝えた。域内GDPが最大15%縮小する可能性を示す。(複数の関係者)

欧州債券市場では23日、格付けがジャンク級の債券が値上がりした。ECBが前日、ユーロ圏での信用収縮防止に向けて新型コロナウイルスの感染が拡大した4月7日以降にジャンク級に引き下げられた債券を資金供給の際に受け入れる担保として認めると発表した。ECBがいずれ、格付けが低い債券を買い入れるとの期待が高まった。→ イタリアやその他の高債務国のソブリン格付けが、投資適格級で一番下のBBBから引き下げられるリスクがあることから、ECBの動きは予想されていた。

ブリハBOE政策委員は、英国は過去1世紀、もしくは数世紀で経験したものよりも急速かつ深刻な景気後退を経験しているようだ

メルケル独首相 欧州の刺激策、EU予算に盛り込まれるべきだ

4月の月例経済報告は、急速に悪化しており、極めて厳しい状況」とし、3月の「足元で大幅に下押しされており、厳しい状況にある」からさらに下方修正した。

国連貿易開発会議(UNCTAD)は、途上国のデフォルトは避けられない。新型コロナウイルスが世界中で猛威をふるう中、同機関が提案する取り決めによって途上国が抱える1兆ドル規模の債務を免除するよう国際社会に求めた。→ G20は15日に、途上国の対外債務の返済を年内猶予することで合意した。

原油ETFが21日のWTIは期近に大量の売りに急落招く。ファンドの提出文書に基づきブルームバーグが算出したところによると、ユナイテッドステーツ・オイルファンド(USO)とサムスンS&P・GSCI原油ERフューチャーズETFは21日に、中心限月のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限を合計で約11万枚売った。前日の引け時点での建玉残高の19%に相当する。 WTI6月限は21日、一時68%安の1バレル=6.50ドルまで急落した。同時に期先物とのコンタンゴ(順ざや)は劇的に拡大し、6月限と7月限のスプレッドはほぼ2倍の10.99ドルとなった。

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2020/04/23

2020年4月23日(木)15:00時ごろの動き

2020年4月23日(木)15:00時ごろの動き

原油価格は強含み、金正恩氏の病状は忘れ去られ、新型コロナウイルスの感染拡大の抑制が期待されるも確実性は未定。

このような状況の中で、原油価格は一時16.11ドルまで上昇と強含みで推移、日経平均株価は+291.49(+1.52%)と上昇。上海総合は+4.8(+0.17%)と小幅上昇。米10年債利回りは0.60%台と低下。為替相場は、USDが小幅安で推移するも大きな変化は見られず。動きはリスクオン・オフどちらも積極的な方向性は見られず。

USDJPYは107.70~86と動けず。相変わらずのレンジ相場入りで目先は107.50~00のレンジ。

GBPUSDは1.2313をボトムに1.2370近くまで上昇。市場のセンチメントはポンド先安ムードが強い。

EURUSDは1.0805~25の狭いレンジ。今日のEU首脳会談待ちでは2兆ユーロ(約234兆円)規模の経済復興計画を期待。ECBが昨日決めジャンク級債券を担保として受け入れることを決め、ややEUR買いムードが強いが、今日のEU首脳会議、24日のS&Pのイタリア信用格付けのレビューのリスクを考えれば、動きにくい。

USDCADは、1.4198を高値に原油価格の上昇に連動し昨日の安値1.4110台を試す動きへ。原油価格が回復しCAD買いが強まることを期待したいが、そう簡単には事は運びそうにない。

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NY市や周辺地域の新型コロナウイルス患者2600人余りを対象とする大規模な研究で、人工呼吸器の使用を余儀なくされた患者の致死率が88%と非常に高い数字になったことが分かった。

NY連銀市場グループ責任者、ダリープ・シン氏は、新型コロナウイルスの世界的流行で金融市場のボラティリティは2008年の金融危機以降で最も極端な水準に達し、FRBの介入がなければ恐らく混乱は収まらなかった

ロイター調査、英第2四半期GDP予想は中央値で-13.1%縮小する見通しで、四半期としては第2次大戦以降で最大。第3四半期が6.3%、第4四半期が3.3%。ただ、追加質問に答えたエコノミストの9割以上は下半期見通しのリスクはダウンサイドとしている。最も可能性が高いのは量的緩和プログラムの拡大とみられており、政策金利は少なくとも2021年末まで0.1%にとどまる見通し。

S&Pグローバル・レーティングは、24日にはがイタリアの信用格付けのレビューを行う予定
ECBは、市中銀行への融資で一部のジャンク級債券を担保として受け入れることを決めた

菅官房長官、新型コロナウイルスの感染防止対策を巡り、自宅での療養者の人数は政府として把握していないことを明らかにした。軽症とされて自宅療養中だった男性が死亡した事例が発生したことなどを踏まえ、今後把握していく方針であることを明らかにした。またPCR検査における陽性率が上昇傾向にあることから、感染まん延の指標として有効との認識を示した。

モリソン豪首相、新型コロナウイルスの新規感染抑制を踏まえ、新型コロナウイルスに対して安全な経済に戻ろうとしている。
豪総合PMI22.4(前回39.4)、製造業45.6(前回49.7)、サービス業19.6(前回38.5)

豪3月モノ輸出は29%増加し61億豪ドルとなった。中国向けの鉄鉱石輸出の大幅増加を背景に非農業品の輸出は48億豪ドル(20%)増加した。金輸出は25億豪ドル(225%)増加した。

豪政府は、景気支援に必要な刺激策を賄うための国債発行は順調にこなされている。政府がこの日実施した短期債50億豪ドルの入札には206億豪ドル相当の応札があり、引き続き旺盛な需要がみられた。

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2020年4月23日(木)昨日22日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2020年4月23日(木)昨日22日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

米軍もキム・ジョンウン氏の病状を確認できず、原油価格は何とか持ち直し、米一部州で経済活動を再開へ。欧米株は続伸し、米債利回りは上昇へ。

ユーロストックス50は+1.56%、ダウは+450.70(+1.96%)、原油価格(WTI)は10.26をボトムに一時16.18ドルまで上昇、米10年債利回りは、0.615%と上昇へ。為替相場は通貨間で強弱混在、欧州市場のドル売りのピークとして米国市場に入るとドル買いが強まる。

22日にECBは緊急理事会を開催し、イタリアの投資適格を危惧し担保基準の一段の緩和を決定。今日23日のEU首脳会議を前に、欧州委員会は2兆ユーロ(234兆円)の経済復興計画を提案している。加盟国では南北の対立に共同債(コロナ債)の発行に至らないが、変わってECBを通じて債務を共有化する可能性も。いずれにしてもこの結果でEUR相場は動くことになりそう。

AUDUSDは、一日を通じて早朝に小売売上高(速報値)が前月比2.6%と過去最大とに上昇してから続く上昇が目立ち0.6270台をボトムに欧州市場では一時0.6350台へ上昇。米国市場に入ると0.6300台まで値を下げるも0.6320近辺で推移と上昇を維持。

EURUSDがEU首脳会議で共同債の発行など大規模な経済対策を期待した上昇も、17日から続く1.0900を超えられない動きを意識したのか1.0885で終了、米国市場に入ると利食い売りに1.0800まで下落し1.0820近辺で推移。

USDJPYは、欧米株の上昇にも動きは限定的で、107.51~95のレンジで方向感定まらず。107台Lowは買いたいがそこが出は値を下げず、108円台の売りも厚く特にいうことは無し。

USDCADは1.4115~1.4237のレンジで、1.41台近くは買いと1.42台は売りのレンジが2日間続いている。原油価格に連動する可能も強く、仮に原油価格が上昇すると考えれば1.42台は絶好の売り場。逆は1.41割れで絶好の買いと双方で綱引き相場。

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トランプ大統領は、国立公園など公有地の閉鎖を解除すると発表

ムニューシン米財務長官は、休止状態にある米経済の大半が夏終盤までに再開する見通しを示す。

ムニューシン米財務長官は、原油価格は8月には1バレル=30ドルに達するだろう

米民主党のペロシ下院議長は、前日に上院で可決された5000億ドル規模の新型コロナウイルス追加対策法案(第4弾)について、23日に下院でも可決される見通し。

トランプ大統領は、全米の一部州で経済活動が安全に再開していると表明。南部ジョージアやサウスカロライナなど少数の州知事は21日、経済活動を一部再開する方針を表明した。新型コロナウイルス感染抑止のための行動制限を早期に解除するよう求める市民のデモが決断を促した格好だが、保健当局は経済再開を急げば、感染が再び拡大すると警告する。

トランプ米大統領が新型コロナウイルス感染症の治療薬として期待感を示す抗マラリア薬ヒドロキシクロロキンについて、投与を受けた米退役軍人の治療結果を分析した査読前の論文がネット上で公開された。これによると、効果は全くなく、死亡リスクを高める恐れさえあるとの結果が示された。

トランプ大統領は、北朝鮮委員長の容態に関する情報を誰も確認していない。移民の入国を一時的に停止する大統領令を発動

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ECBは22日、緊急理事会を開催し担保基準の一段の緩和を決定した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、イタリアや多くの企業が投資適格級格付けを失いかねず、こうした事態に配慮したものとみられる。 ECBは今後も必要に応じて担保基準の緩和に向け追加対策を講じ得ると強調した。

ショルツ独財務相は、ドイツの連邦赤字は、今年対GDP比4.25%になる見通し。累積債務残高は、対GDP比75.25%に達する見通し。

欧州委員会は、23日のEU首脳会議を前に2兆ユーロ(約234兆円)規模の経済復興計画を提案している。過去数週間にわたった域内の亀裂を修復する方法を模索している。EUは3000億ユーロ規模の復興基金を2021-27年予算に組み込み、資本市場で3200億ユーロを借り入れる。内部文書では、どのようにして総額で2兆ユーロに資金を積み上げるのか触れていない。EUは今年のGBPが最大で10%縮小すると見込んでいると、関係者は語った。(ブルームバーグ)

複数の匿名当局者、イタリアの財政赤字は今年、GDPに対する比率が10%を超える見通しだ。(ブルームバーグ)

EU加盟国は、23日に首脳会議で2021─27年のEU予算を経済対策に充てることで合意することが見込まれている。ただ、資金の拠出方法に関しては域内の意見が一致していないことから、会議の成果に対する期待は低い。会議ではそのほか、直近の対策として6月に発行する5000億ユーロの支援策を承認する見込みだ。ドイツとフランス、オランダ、イタリア、スペインの首脳は20日、電話会議を実施し、南北の「誤解」を解く方向に進展した。イタリアやフランス、スペインなど打撃が大きい加盟国は「コロナ債」と呼ぶ共同債を発行し、経済再生に充てることを求めている。ドイツやオーストリア、デンマーク、スウェーデン、オランダなど財政に余裕がある北部の国がこれに反対している。

新型コロナウイルス危機のコストをユーロ圏が共同で負担することに一部の首脳は反対しているが、結局はECBを通じて債務を共有化することになるかもしれない。(ブルームバーグ)

ラガルドECB総裁は、欧州議会の議員らに宛てた21日付の書簡で、マーストリヒト条約では、国債の直接引き受けなど発行市場での国債購入を、規律ある財政政策を奨励するという条約の目標を損なうものと定めている」と言明。3月の原油相場急落に鑑みて、総合インフレ率は今後数カ月に大幅に低下する可能性が高い。国債の直接引き受けやいわゆる「ヘリコプターマネー」政策には踏み込まない姿勢を示した

レーン・フィンランド中銀総裁は、世界経済が2008年の金融危機時と同程度か、あるいはそれよりも大幅なマイナス成長に陥る可能性が高い。IMFに対して加盟国の半分以上が緊急融資を要請しているとし、こんなことは前例がない。

英外務省高官のマクドナルド氏は、ジョンソン首相は12月末のEU離脱後の移行期限を堅持する見通し。 移行期間を延長するには6月末までに双方の合意が必要となるが、英国では移行期間の延長を禁止する法案が議会によって可決されている。

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東京商工リサーチは、21日までに売上高や利益の下方修正を開示した上場企業は265社にのぼり、売上高が2兆0954億円、最終利益は1兆7013億円が消失したという。売上高の下方修正額が最も大きかったのはJXTGホールディングスで、航空船舶輸送の減少などを理由に通期の前回予想から3500億円引き下げた。利益の下方修正額も最も大きく、4550億円引き下げ一転赤字となった。売上高の下方修正は大きい順にファーストリテイリング(2500億円)、エイチ・アイ・エス(1250億円)、ANAホールディングス(1200億円)。利益では、JXTGに次いで丸紅、出光興産、住友商事が1000億円以上の下方修正額となった。

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オーストラリアのモリソン首相は、トランプ米大統領やドイツのメルケル首相、フランスのマクロン大統領と電話で会談し、新型コロナウイルスの感染拡大に関する国際的な調査への支持を求めた。

ANZ銀行は、コモディティー向け融資について、現在の顧客以外に新規貸し付けを行わない方針を決定

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米エネルギー情報局(EIA)が22日発表した週間統計によると、17日までの週の原油在庫は1500万バレル増の5億1860万バレルとなり、2017年に付けた過去最高(5億3500万バレル)に迫った。

北海ブレント先物LCOc1は、15.98ドルと前日比24%急落、一時11999年6月以来の安値。

原油価格の下落の影響で、シンガポールの燃料取引大手ヒン・レオン・トレーディング(HLT)で巨額損失隠しが発覚
シンガポールを拠点とする石油商社は、銀行が、取引相手からの信用状(LCs)を必要としない高リスクの信用枠を削減した。カウンターパーティーリスクはかなり高い。この状況で誰が取引しようと考えるだろうか。経済は以前のように早期に回復はしないだろう

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米ハイテン統合参謀本部副議長は、北朝鮮の北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が重篤な状態にあるとの報道に関する情報は得ておらず、金委員長は依然として軍を完全に掌握しているもようだ

北朝鮮メディア、22日も金委員長の動静を報じなかった。

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15:00    GBP 3月 消費者物価指数(HICP)=前月比0.0%(予想0.0% 前回0.4%)、前年比1.5%(予想1.5% 前回1.7%)、コア前年比1.6%(予想1.6% 前回1.7%)、小売物価指数(RPI)=前月比2.6%(予想-0.2% 前回0.5%)、RPI前年比2.6%(予想2.2% 前回2.5%)、RPIX(除く住宅ローン利払い)=前年比2.7%(予想2.4% 前回2.5%)→ 小売物価指数は予想を上回る

15:00    GBP 3月 生産者物価指数=出荷前月比-0.2%(予想-0.3% 前回-0.3→-0.2%)、前年比0.3%(予想0.1% 前回0.4→0.5%)、出荷コア前月比=0.3%(予想0.0% 前回-0.1%)、コア前年比0.9%(予想0.5% 前回0.4%)、仕入前月比-3.6%(予想-3.5% 前回-1.2→-0.9%)、仕入前年比-2.9%(予想-3.2% 前回-0.5→-0.2%)

17:30    GBP 2月 住宅価格指数=前年比1.1%(予想1.6% 前回1.3%)

20:00    TRY トルコ中銀金融政策発表=政策金利を1.0%引き下げ9.75→8.75%に決定。予想は0.5%の利下げ。→中銀は利下げで通貨リラ相場に一段の圧力がかかることは認識しながらも、新型コロナウイルス感染拡大のほか、原油価格の急落による影響に対応していく姿勢を示した

21:30    CAD 3月 消費者物価指数=前月比-0.6%(予想 前回0.4%)、前年比0.9%(予想1.1% 前回2.2%)、コアcommon前年比1.6%(予想 前回1.8%)、コアmedian前年比2.0%(予想 前回2.2→2.1%)、コアtrim前年比1.8%(予想 前回2.1→2.0%)→ 上昇は2006年9月以降最も減速

22:00    USD 2月 FHFA住宅価格指数=前月比0.7%(予想0.3% 前回0.3→0.5%)

23:00    EUR 4月 消費者信頼感・速報値=-22.7(予想-19.6 前回-11.6)→ 新型コロナウイルス危機の影響によりイタリアではデータを取得できなかった。

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2020/04/22

2020年4月22日(水)16:15時ごろの動き

2020年4月22日(水)16:15時ごろの動き

相場の三大懸念材料、金正恩氏の病状は確認できず、原油価格は続落、新型コロナウイルスでは、期待の「ヒドロキシクロロキン」は効果なく死亡率リスクを高めるとの論文も。

日経平均株価は400円近く下落するも下げ幅を縮め-142.83(-0.74%)まで回復。上海総合は+0.4%近くの上昇へ。欧州市場に入り欧州株は上昇からスタート。ユーロストックス50は+0.87%と上昇、ダウ先物も強く0.93%の上昇へ。

原油価格の下落で、シンガポールの燃料取引大手ヒン・レオン・トレーディング(HLT)で巨額損失隠しが発覚。今後も原油安による悪材料が相場に影響を与える可能性を危惧。

今日のアジア市場為替相場は先日来のドル高から変化しドルは弱含みで推移し、特にAUDの上昇が目立っており、NZDもつれ高となっている。ただし、ドル売りは限定的で安全資産のドルの流れは当面変わりそうにないと思われる。

注目の原油価格は一時10.26まで下落し11.40ドル台で推移と流れとしては売り圧力は止まらず。米10年債利回りは一時0.548%まで下落するも0.59%近辺まで上昇して推移。

豪小売売上高(暫定値)は前月比8.2%と過去最大の伸びで5月6日の最終結果の発表を前にしてAUD買いの動きとなり、発表直後のAUDUSDは0.6290→0.6350近くまで急伸し、上下変動しながらも底堅い動きとなっている。

英CPIの前年比は1.5%(前回1.7%)、小売物価指数前年比2.6%(前回2.5%)とまずまずの結果にGBP買いの動きとなる。また、ジョンソン英首相は今年末のEU離脱期限の予定は変えず。もっとも議会で延期禁止の法案がすでに可決されている。GBPUSDは1.2275をボトムに欧州市場に入り1.2340台まで上昇している。

USDJPYは、仲値前の107.87を高値に107.80台超の上値が重くなっておりリスク回避の円買いの支持も強く107.50台まで下落。ただ、方向感がない状態で変わらず。引き続きレンジ相場を期待したい。

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米国立衛生研究所(NIH)に招集された医療専門家パネルは、新型コロナウイルス感染症患者への抗マラリア薬ヒドロキシクロロキンと抗生物質アジスロマイシンの併用療法を実施しないよう勧告

トランプ米大統領が新型コロナウイルス感染症の治療薬として期待感を示す抗マラリア薬ヒドロキシクロロキンについて、投与を受けた米退役軍人の治療結果を分析した査読前の論文がネット上で公開された。これによると、効果は全くなく、死亡リスクを高める恐れさえあるとの結果が示された。21日ロイター
トランプ大統領は、北朝鮮委員長の容態に関する情報を誰も確認していない。移民の入国を一時的に停止する大統領令を発動

英外務省高官のマクドナルド氏は、ジョンソン首相は12月末のEU離脱後の移行期限を堅持する見通し。 移行期間を延長するには6月末までに双方の合意が必要となるが、英国では移行期間の延長を禁止する法案が議会によって可決されている。

東京商工リサーチは、21日までに売上高や利益の下方修正を開示した上場企業は265社にのぼり、売上高が2兆0954億円、最終利益は1兆7013億円が消失したという。売上高の下方修正額が最も大きかったのはJXTGホールディングスで、航空船舶輸送の減少などを理由に通期の前回予想から3500億円引き下げた。利益の下方修正額も最も大きく、4550億円引き下げ一転赤字となった。売上高の下方修正は大きい順にファーストリテイリング(2500億円)、エイチ・アイ・エス(1250億円)、ANAホールディングス(1200億円)。利益では、JXTGに次いで丸紅、出光興産、住友商事が1000億円以上の下方修正額となった。

オーストラリアのモリソン首相は、トランプ米大統領やドイツのメルケル首相、フランスのマクロン大統領と電話で会談し、新型コロナウイルスの感染拡大に関する国際的な調査への支持を求めた。

北海ブレント先物LCOc1は、15.98ドルと前日比24%急落、一時11999年6月以来の安値。

原油価格の下落の影響で、シンガポールの燃料取引大手ヒン・レオン・トレーディング(HLT)で巨額損失隠しが発覚

ANZ銀行は、コモディティー向け融資について、現在の顧客以外に新規貸し付けを行わない方針を決定

シンガポールを拠点とする石油商社は、銀行が、取引相手からの信用状(LCs)を必要としない高リスクの信用枠を削減した。カウンターパーティーリスクはかなり高い。この状況で誰が取引しようと考えるだろうか。経済は以前のように早期に回復はしないだろう

北朝鮮メディア、22日も金委員長の動静を報じなかった。

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2020年4月22日(水)昨日21日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2020年4月22日(水)昨日21日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

金正恩氏の病状は不明で原油価格の下落は止まらず。今日も、株売り、債券買い、ドル買いとリスク回避の流れが続く。

為替相場はドル需要の増加や安全資産のドル買いの流れは変わらず、リスク回避通貨のJPYも限定的で動けず、EURはEU首脳会とECB期待にドル高の流れでも前日とほぼ変わらず。

欧米の国債利回りは低下し、米5年債利回りは0.33%台と過去最低に低下、米10年債利回りは0.566%に軟化。原油価格(WTI)の6月物は一時11ドル台までの下落から13.12ドルと弱さは変わらず。

ストックス欧州600指数は-3.4%と欧州株は1か月ぶりの下落幅で、欧州債市場では周辺国債が下落(利回り上昇)。米株も値を下げ、ダウは-2.67%(-631.56)と何とか23000ドル台を維持している。

USDJPYは、金正恩氏が危険な状態との報道や日本株安でリスク回避の流れに一時107.28まで下落するも数日来の107.30をボトムとする流れは変わらず、下値トライ失敗。米国市場の序盤では逆に107.80台まで値を戻すも弱い米株に107.50台一時下落。ただ、円高は限定的で107.89まで再上昇。結局のところ前日のCOPY相場に近く動きへ。

EURUSDは、ドル高の流れの中で健闘。一部の国でロックダウンの解除が期待されオーストリアは5月15日からレストラン・バーで営業が再開されるとある。ECB電話会議や23日のEU首脳会議期待もあり、1.0817~1.0880のレンジで、他の主要通貨でドル高が進む中でクロスではEUR高の動きとなっている。

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米最大の原油ETFが新規発行を停止、原油価格崩壊の直撃受ける。米最大の原油価格連動型ETF「USオイルファンド(USO)」は、受益権の新規発行停止を余儀なくされたと明らかにした。

ホワイトハウスと米議会指導部は、5000億ドル規模の追加コロナウイルス対策で合意、今回で第4弾。共和党筋によると、経済対策の内訳は、中小企業向け融資プログラムに3210億ドル、中小企業向け緊急災害融資プログラムに600億ドル、病院向けに750億ドル、全国的な新型コロナ検査に250億ドルなどとなっている。

ハセット米経済諮問委員会(CEA)委員長は、第2四半期のGDP減少は過去最悪となる恐れがあり、原油先物の暴落は新型コロナウイルス感染拡大に関連する「極めて短期的なもの」との見方。

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ECBは、電話会議で理事会を開催し、担保ルールの改訂を協議する

クノット・オランダ中銀総裁は、世界がどうなっていくか分からない限り、何事をも明確には排除できない、明らかにまだ危機を脱してはいないのだから、ECBは責務を達成するため必要な行動を起こす用意がある

オーストリアのクルツ首相は、レストランやバーなどの営業再開を5月15日から認めると発表した。

ユーロ圏財務相会合のセンテノ議長は、新型コロナウイルスへの対応が適切でない場合、欧州連合(EU)経済やユーロおよび単一市場は分断される恐れがあるとして警戒感を示した。
イタリアのコンテ首相は、新型コロナで最低500億ユーロの追加経済対策を策定

イタリア政府は、政府債務の対GDP比が今年155~159%に急上昇する

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香港当局、米ドル・ペッグ防衛で 215億円相当の香港ドル売り介入(ブルームバーグ)

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世界最大の石油タンク運営会社、スペースほぼ完売-先物急落の要因に(ブルームバーグ)

OPECの一部加盟国らが21日に電話会議を開催し、5月以降に予定している減産の前倒しについて話し合った。アルジェリアやナイジェリア、ベネズエラ、イラクのほか、カザフスタン、アゼルバイジャンなど加盟国以外の国々が参加。具体的な結論には至らなかったもようだ。サウジアラビアやクウェート、アラブ首長国連邦(UAE)、ロシアは会議に参加しなかったという。

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韓国政府当局者2人は、金氏が手術を受けたかどうかに踏み込まず、CNNの報道は否定した。青瓦台(韓国大統領府)は、北朝鮮について異常な動きは察知されていないと表明

韓国の北朝鮮専門ニュースサイト「デイリーNK」は、北朝鮮内の関係筋の話として、金委員長が今月12日に心血管系の手術を受け、現在も療養中だと伝えた

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2020/04/21

2020年4月21日(火)20:45時ごろの動き

2020年4月21日(火)20:45時ごろの動き

波乱の原油価格とキム・ジョンウンの重病説が、新型コロナウイルスの感染拡大の中、新たなリスクオフの材料として懸念が強まっている。

原油価格(WTI)の5月物は-5.78ドル、6月物は16.26と弱さが目立っている。欧州株は大幅安で英FTSE100は-2.0%近く、独DAXも-2.9%近くの下落へ。米10年債利回りも軟調で一時0.57%近くまで下落。

為替相場は、新たなリスク要因の登場に、それでなくても主要国や新興国からのドル需要が強い中で、ドルへのシフトが強まっており、合わせて安全資産のJPYも買いが先行している。

USDJPYは、アジア市場の仲値近くにつけた107.79をピークに、新型コロナウイルスの感染が新興国で広まり、株安+債券利回り低下、米国市場の序盤には107.28まで下落しようやく下げ止まる。

一方、EURUSDは1.0870をピークに1.0820まで続落するも、ユーロ圏と独ZEW景況感は予想外に強く、他の主要通貨と比較すると下げ幅は少ない。23日のEU首脳会議で新型コロナウイルスの感染拡大による景気悪化の対策として共同債発行ができるのか?

GBPUSDは1.2440をピークに、雇用統計も弱く、1.2290台まで下落と下げ幅を拡大している。

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G7の中銀、3月に約150兆円相当の金融資産を購入(ブルームバーグ)、G7の中銀は3月に1.4兆ドル(約150兆円)相当の金融資産を購入。ブルームバーグ・エコノミクスの分析によれば、これは09年4月に記録したこれまでの最高のほぼ5倍。またモルガン・スタンレーは、FRBとECB、BOJ、BOEのバランスシートは新型コロナ危機が過ぎるまでに合わせて6.8兆ドル拡大すると試算している。FRBは4月15日までの1週間に1日約410億ドル(約4兆4000億円)のペースでバランスシートを膨らませた。

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15:00    GBP 3月 雇用統計:失業率=3.5%(予想 前回3.5%)、失業保険者数増減=12,200人(予想172,500人 前回17,300→5,900人)、雇用者数変化(3か月/3か月)=172,000人(予想100,000人  前回18,400人)、 ILO失業率3か月比=4.0%(予想3.9% 前回3.9%)、ボーナスを含む平均賃金=3か月/前年比2.8%(予想3.0% 前回3.1%)、除くボーナス平均値=3か月/前年比2.8%(予想3.0% 前回3.1%)→ 失業保険申請件数がまとめられたのは3月12日で、ジョンソン英首相が全国的なロックダウンを指示する2週間ほど前だった。

18:00    EUR 4月 ZEW景況感調査=25.2(予想 前回-49.5)、

18:00    GER 4月 ZEW景況感調査:期待指数=28.2(予想-42.0 前回-49.5)、現況指数=-91.5(予想-75.0 前回-43.1)

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2020年4月21日(火)14:45時ごろの動き


2020421日(火)14:45時ごろの動き

ご存じの通り原油ショックに続き、北朝鮮の金委員長ショックに相場が変動。リスク回避に、株安+債権利回り上昇、為替相場はUSDJPYが上昇。

まだ取引は終わっていないが、日経平均株価は弱く一時450円超の下落、上海総合も1.3%台の下落、ダウ先物も0.8%近く下落、米10年債か買われ利回りは6%近くへ低下。

為替相場は、原油価格の下落による経済へ悪化を意識し、北朝鮮への不安にリスク回避の動きを強め、USD需要が強まっている。結果、USDSJPYを除き他の主要国通貨でドルが上昇。

USDJPYは、いつもながら仲値前後の107.94を高値にキム・ジョンウン氏の深刻な病気報道を受けたリスク回避のJPY買いに107.40台まで下落しており、JPYはクロスでも上昇が目立っている。

CNNは金委員長が手術後に深刻な体調不良に陥っていると報道、ブルームバーグも「米当局は北朝鮮の金正恩氏が危険な状態にあるとの情報得ている」と報道。韓国聯合ニュースは否定するも、煙のないところに火はたたないの例え通り、どうしても気になってしまう。

これからの欧米市場ではこの報道の事実の有無が確認されるのか、その結果によって相場変動が強まる可能性も残る。

経済指標では英CPIとカナダCPI、ユーロ圏の消費者信頼感指数を注目したい。また、トルコ中銀は金利を0.5%引き下げることを予想している。

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石油業界は、3月に5万1000人の雇用喪失-先物マイナスで悪化の見込み

トランプ大統領、米政府として戦略石油備蓄を最大7500万バレル積み増す方針

トランプ大統領は、米国への移民を一時停止する大統領命令に署名する方針

NY州は、過去24時間に報告された感染による死者は月初以来最少の478人となり、6日連続で減少したことで、クオモ知事は州内の流行が下降局面に入ったことを示唆する

米国南部のジョージア、サウスカロライナ両州の知事は、経済活動再開に向けた措置を講じた。


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ロウ豪中銀総裁は、
豪中銀議事録は、理事会は引き続き雇用・収入・企業の支援にコミット。金融・財政政策の協調対応、予想される経済縮小を緩和へ。 3年債利回りが目標に達するまで必要なことを実施する。4─6月期は非常に大幅なマイナス成長、7─9月期も低迷へ

豪統計局は、314日から44日までの3週間に国内の就業者数が6%減少。統計局が毎月出す雇用統計によると、3月上旬時点の国内の就業者数は推計1300万人で、その6%に相当する78万人が同期間に職を失った可能性がある。
豪消費者信頼感指数は、前週比7.7%と3週連続で上昇。

オアNY中銀総裁は、マイナス金利を排除しない、現行ではマイナス金利よりも量的緩和のほうが良い、急激なウイルスのショックには量的緩和がより効果的、危機前の好調なNZ経済への回復に向けて十分な体制を整える、オーストラリアなどの他国と比較しても、回復するには十分な状況にある

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NKRCNNは金委員長が手術後に深刻な体調不良に陥っているとの報道にたいして、韓国聯合ニュースは韓国政府の当局者の話として、キム・ジョンウン氏は深刻な病気ではないと伝えた。 リスク回避の動きが強まる。

ブルームバーグは、「米当局は北朝鮮の金正恩氏が危険な状態にあるとの情報得ている」と報道。

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