2020/05/13

2020年5月13日(水)16:00時ごろの動き

2020年5月13日(水)16:00時ごろの動き


アジア市場は、日経平均株価が一時300近く下落から下げ幅を縮め-99.43(-0.49%)と小幅な下落にとどまる。上海総合も下げからスタートし小幅高で推移。原油価格(WTI)は25.75ドルと小幅安で推移。米10年債利回りは0.67%近くと前日とほぼ同水準で推移。

ご存じの通りで、NZ中銀は予想通り政策金利0.25%を据え置くも、資産買い入れ規模を倍増し、追加緩和とマイナス金利の可能性を示唆したことで、NZDUSDは0.6080台→一時0.6000まで下落している。一方、英貿易赤字額は拡大するも、鉱工業生産、設備稼働率と予想外にマイナス幅な少なく、第1四半期GDPは前年比-1.6%と予想-2.2%より強い数字に1.2250台をボトムに1.2300まで小幅上昇している。

AUDUSDは、NZDUSDの下げの影響や、中国は自国向け豪州産大麦輸出が関税される可能性や、豪州の4つの食肉工場からの輸入を禁止するなど、新型コロナウイルスの発生地を中国と非難した動きへの報復措置と思われている、豪中貿易問題を懸念したネガティブ材料に対して、朝方のウェストパック消費者信頼感指数が88.1(前回75.69と意外に強い)、豪貿易相は中国と緊急通商協議の開催を提案するなど、事態の修復に動いているポジティブ材料と混在してており、AUDUSDは0.6451~84のレンジで大きな動きは見られず。ただ、結果論となるがAUDNZDは、1.0616→1.0776まで急伸している。

USDJPYは、107.09~28の狭いレンジで特にいうことはない。資本筋の買いとささやかれているドル買いに107円の壁で下げ止まり、ショートポジションがなかなか利食えない状態となっており、107.30~40を上抜けするとストップの買いの可能性があるが、上値は限定的で売りの流れが強まっている。

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8:50    JPY 3月 国際収支:経常収支・季調済=9422億円(予想1兆2541億円 前回2兆3781→2兆3525億円)、季調前=1兆9710億円(予想2兆2106億円 前回3兆1688億円)、貿易収支=1031億円(予想1850億円 前回1兆3666億円)

9:30    AUD 5月 ウェストパック消費者信頼感指数=88.1(予想 前回75.6)、前月比16.4%(予想 前回-17.7%)

11:00    NZD NZ中銀金融政策発表=政策金利0.25%の据え置きを決定、予想通り。→ 追加緩和とマイナス金利の可能性を示唆しNZD売りが強まる

15:00    GBP 3月 貿易収支:商品貿易収支=-125.08億ポンド(予想-100億ポンド 前回-114.87→-98.34億ポンド)、対EU以外=-48.8億ポンド(予想-4億ポンド 前回-55.73→-38.71億ポンド)、総合貿易収支=-66.76億ポンド(予想-25億ポンド 前回-27.93→-15.40億ポンド)→ 赤字額が予想外い拡大へ

15:00    GBP 3月 鉱工業生産=前月比-4.2%(予想-5.6% 前回0.1%→-0.1%)、前年比-8.2%(予想-9.3% 前回-2.8→-3.4%)→ 前回がら下落するも予想を下回るマイナス幅にとどまる。

15:00    GBP 3月 製造業生産=前月比-4.6%(予想-6.0% 前回0.5→0.3%)、前年比-9.7%(予想-10.4 前回1.8→-3.9%)→ 前回がら下落するも予想を下回るマイナス幅にとどまる。

15:00    GBP 3月 月次GDP=前月比-5.8%(予想-7.9% 前回-0.1→-0.2%)、第1四半期GDP 前期比・速報値-2.0%(予想-2.6% 前回0.0%)、前年比・速報値-1.6%(予想-2.2% 前回1.1%)→ 前回よりマイナス幅が広まるも予想より強い数字に、GBP買い直後強まる。

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米下院民主党は12日、第5弾となる新型コロナウイルスの感染拡大に対応する3兆ドル(約320兆円)規模の経済対策法案を提出した。

NZ中銀は、政策金利0.25%の据え置きを予想通り決定、必要に応じて利下げを含む追加措置を講じる用意があると表明し、大規模資産購入プログラム(LSAP)の規模を従来330億NZドル→600億NZドルに拡大した。2021年初めまで金利をこの水準に据え置く方針を強調したが、必要なら調整の用意があると表明。

NZ中銀声明は、金融政策委員会は必要な場合、予見できる将来に金利を低く維持することで、かなりの支援を引き続き提供すると表明。必要な場合にはOCRのさらなる引き下げ、別のタイプの資産をLSAPプログラムに追加することを含め、追加的な金融政策手段を用いる用意がある。量的緩和プログラムへの新たな資産追加や銀行向け固定期間ローン供給といったその他ツールも検討する可能性がある。

議事要旨は、委員会はマイナス金利が将来の選択肢になる可能性があるとしつつ、現時点で金融機関は対応する準備ができていないと指摘。マイナス金利への備えについて金融機関と協議中

豪貿易・観光・投資相は、中国の商務相に電話で緊急通商協議を呼びかけた。新型コロナウイルスの発生源調査などを巡って豪中関係は悪化しており、中国による豪産牛肉輸入停止や豪産大麦への関税賦課の方針などで主要農産物の輸出に影響が出ている。

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