2020/05/18

2020年5月18日(月)15:00時ごろの動き

2020年5月18日(月)15:00時ごろの動き


週明け月曜日、レナウンショックも織り込み済みなのか、日経平均株価は+96.26(+0.48%)と小幅高で上海総合も0.74%台の上昇となっている。原油価格(WTI)は30ドル台をクリアし一時30.83ドルまで上昇し、米10年債利回りは0.639%とい小幅低下している。

注目のパウエルFRB議長はCBSの番組で「米経済の回復プロセスは来年の終わりまで長引く可能性がある」とややネガティブトーンで、明日の議長の議会証言に焦点が移っている。

全体的には、米国の対中貿易の締め付けが強まり、米国はファーウェイへの半導体輸出規制を強化し、先週米国への工場進出を決めた台湾のTSMCはファーウェイからの新規受注を中止している。

米財務省が15日公表した、外国勢の米債保有残高は大きく落ち込み、3月は6.81兆ドルと2月から2566億ドル減少している。サウジ-253億ドル、中国-107億ドルで、」日本は+34億ドルと逆に増加している。

このことから、全体的にリスク回避に動きやすいのだが、USDJPY相場は107.06~28と全く動けず。

英国とEUの今後の関係を巡る交渉は、ほとんど進展の兆しが見られず、次回6月の最後の交渉を残すのみで、どうしてもGBPの弱さが気になり、1.2075のボトムからやや値を戻しているが、上昇力は限定的と思われる。

BOEのチーフエコノミストであるホールデン氏は、マイナス金利の検討が必要となると発言し、債券購入の拡大や他の選択肢も指摘。こちらも、EUR安の材料とされやすい。1.0807をボトムに一時1.0827まで値を戻している。先週もそうだが、EURGBPの買いの影響もありそう。

日本の第1四半期GDPの速報値は前年比-3.4%(予想-4.5% 前回-7.1→-7.3%)と景気後退を確認するもマイナス幅は予想より低かった。


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8:50    JPY 第1四半期GDP・第一次速報値=前期比-0.9%(予想-1.1% 前回-1.8→-1.9%)、前年比-3.4%(予想-4.5% 前回-7.1→-7.3%

13:00    JPY 3月 第三次産業活動指数=前月比-4.2%(予想-3.7% 前回-0.5%)


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米下院歳入委員会の共和党トップ、ケビン・ブラディ議員は15日、中国から米国への生産移転を企業に促すため、優遇税制を導入することが「非常に賢明だ」

パウエルFRB議長はCBSの番組で、米経済の回復プロセスは来年の終わりまで長引く可能性があるとし、完全な景気回復は新型コロナウイルスのワクチンが開発されるかどうかに左右されると。

アザー米厚生長官は17日、CNNの番組で、経済活動を再開した国内の地域で新型コロナウイルスの感染拡大は現状確認されていない。再開していない地域でも感染が依然拡大しているケースがあるとし、全体の傾向を判断するのは時期尚早

米国民は中国製品に冷たい態度、ワシントンを本拠とするビジネスアドバイザリー会社、FTIコンサルティングが15日発表したところによると、12-14日に1012人の成人を対象に行った調査で米国人の約4割が中国からの製品を買わないと回答した。まだ新たな冷戦ほどではないが、冷ややかな態度が示された。(ブルームバーグ)

欧州議会最大会派で中道右派の欧州人民党(EPP)のトップを務めるウェーバー議員は17日、独紙ウェルト日曜版に対して、中国勢による域内企業の買収を1年間禁止すべきとの考えを示した。「中国は将来的に、経済、社会、政治の面でわれわれの最大の競合相手になる」と予想。中国は欧州にとっての「戦略的競合相手」と考えているとし、中国は権威主義的な社会を持ち、米国に代わり世界の覇権国になるために権力を拡大させようとしているとした。そのうえで欧州は中国を真剣に受け止め、世界の大国として同国を尊重する必要があるが、「何よりも警戒が必要だ」と続けた。

英国のゴーブ内閣府担当相は17日、欧州連合(EU)側が譲歩するならば、英国とEUとの通商合意は可能との考えを示した。一方で、合意に懐疑的な意見も聞かれる。主な争点は、公正な競争のための規制で、EU側は英国が基準を緩めないようにするため必要としているが、英側はEUの法律に拘束されるとして拒否している。

英大衆紙メール・オン・サンデーは、6月に始まる次回の通商交渉で進展がない場合、英国は交渉を打ち切る用意を進めていると報道。「交渉決裂はあり得る」とする、匿名の政府高官の発言を伝えた。

英紙タイムズ日曜版によると、英政府でゴーブ氏が主宰する、通商合意なき離脱の準備チームは今後定期的に会合を開くという。

台湾積体電路製造(TSMC)が、華為技術(ファーウェイ)からの新規受注を止めた(日経新聞)

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