2020/05/29

2020年5月29日(金)昨日28日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2020年5月29日(金)昨日28日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

トランプ氏は中国に関する記者会見をするとあり、米中間の対立を懸念し米株は終盤にかけて失速し、ダウは前日比-0.58%(-147.63ドル)の下落で終了。原油価格一時34ドル台まで上昇、米10年債利回りは0.7%台へ上昇。

全人代は香港国家安全法を採決、クドローNEC委員長は香港を貿易・金融で中国と同等に扱う可能性を示唆し、トランプ氏は29日に記者会見をして対応策を発表するとのことで、市場はこの動きを反映。

先日、なるほどと思った報道があった→ 最も厳しい措置を講じた場合、恐らく世界貿易の再編や米中関係の著しい悪化を招くほか、新たな貿易合意も難しくなる見通しだ。さらに、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けている米経済や、トランプ大統領の再選の見通しもリスクにさらされる。大統領が最大の成果の1つとしていた米中貿易合意が崩壊し、中国が公約した米国からのモノとサービス2500億ドル(約27兆円)相当の購入がほごにされる可能性がある。 トランプ大統領は対中問題で何を発表するのだろうか?

結果として、欧州市場から続いたドル売りの流れは米国市場の終盤にかけて弱まるも、目先はトレンドとしてのドル売りの流れは変わらず。

USDJPYは107.80~90を高値に一時107.57まで値を下げるも、クロスではJPY売りの流れは変わらず。相場なのでいずれレンジを抜け出すことは間違いないが、いったいいつになるのであろうか? JPY相場の特性から変化は忘れたことにやってくるので注意はしているが、本音はしびれが切れてしまう。

EURUSDの上昇率は高く全体をリード。ECBは来週の理事会で債券買い入れを5000億ユーロに拡大する期待が強まる中で、市場は米中対立のリスクを意識したユーロ買いも続き一時1.1093まで上昇。終盤にかけてトランプ氏の中国に関する記者会見=米中対立のリスクを意識した株価の下げに、リスク回避のEUR買いの方向性は同じなのだが、利食い先行なのか?1.1100の売りに押されたのか反落している。。

GBPUSDは、EUのボーガン委員は、英国はEUと通商合意をあきらめている可能性を示唆。英EU通商協議の出口が見えない中で、サンダースBOE政策委員は、金融緩和は不足よりマシとの発言もあり、追加緩和の期待は変わらず。ただし、欧州市場に入り1.2234をボトムに米国市場は一時1.2345まで上昇と110ポイント近く上昇し、ポンドショートのあぶり出しも見られたが、1.2350~60の上値の壁は厚そう。

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21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=212.3万件(予想210万件 前回243.8→244.6万件)→ 予想を上回り10週連続で200万件の大台を続けるも、パンデミックとなって以降初めて、失業保険の継続受給者数が減少した

21:30    USD 4月 耐久財受注=前月比-17.2%(予想-19.0% 前回-14.7→-16.6%)、除く輸送機器・前月比-7.4%(予想-14.0% 前回-0.4→-1.7%)→ 前月比のマイナス幅は2014年8月以来の大幅減

21:30    USD 第1四半期GDP・改定値=前年比-5.0%(予想-4.8% 前回-4.8%)、個人消費(Personal Consumption)=前期比-6.8%(予想-7.4% 前回-7.6%)、PCE価格指数=前期比1.3%(予想 前回1.3%)、コアPCEデフレーター=前期比1.6%(予想1.8% 前回1.8%)、

21:30    CAD 第1四半期 経常収支=-111.0億カナダドル(予想-100億カナダドル 前回-87.6→-93.1億カナダドル)

23:00    USD 4月 NAR中古住宅販売保留指数=前月比-21.8%(予想-15.0% 前回-20.8%)、前年比-34.6%(予想-28.1% 前回-14.5%)

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