2020/05/30

直近のIMMデータから

直近のIMMデータから

集計日が5月26日(火)のCFTCのIMM通貨先物のポジションから、円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドルの7通貨ペアの変化を見てみましょう。先週末5月29日(金)とは3日間のずれはありますが、全体の傾向を読み取ることができます。

7通貨の合計を見ると、トータルのネットポジションは、円のロングが増加を反映し、前週の710コントラクトの売り越し(ドル買い)から、6,776の買い越し(ドル売り)へと5週間ぶりに変化しています。

ネットポジションのロングは、ユーロの+75,222をトップに、円+34,607、スイス+8,739と続き、逆にショートは、豪ドル-40,538、カナダドル-33,954、ポンド-22,257、NZドル-15,043と続いており、この流れは前週と変わらず。ドルに対するヘッジとしてのユーロと円をロングし、リスク敏感で資源価格や中国経済に結び付きの強い、豪ドル、NZドル、カナダドルが売られる流れに大きな変化はありません。

円のネットポジションは、+27,470→+34,607と、7,137コントラクト上昇し、2020年3月10日からロングが続き、米中対立を意識した円買いが強まっていることがわかりますが、USDJPY相場は相変わらずのレンジ相場を抜け出せずにいます。

ユーロのネットポジションは、+72,562→+75,222と、2,660ロングが拡大し、2020年3月17日から11週ロングが続いており、円と同じドルに対するリスクヘッジに買いが選好され、EURUSD相場も上昇傾向にあります。

ポンドのネットポジションは、-18,989→-22,257と、-3,268ショートが拡大しており、2020年4月21日から6週ショートが続いておりEU英国の難しい通商合意を反映するのと、BOEの緩和策を先読みしています。

カナダドルのネットポジションは、-35,056→-33,954と、+1,102コントラクトショートが減少し、2020年3月10日から12週ショートが続いていますが、原油価格の持ち直しも材料となりUSDCADではCAD高の流れとなっており、先高期待もちらほら。

AUDUSDのネットポジションは、-39,558→-40,538と、-980ショートが拡大し、2018年4月3日から113週間の長期にわたりネットショートポジションを継続していますが、AUDUSDは続伸しており、このポジションの変化が気になります。

詳しいデータは別表をご覧ください。
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