2016/07/31

今週の為替相場(8月1日~5日)も変動期待に目が離せず。

今週の為替相場(8月1日~5日)も変動期待に目が離せず。

8月もスタートです。例年このサマーバケーション最盛期になると、その年後半のドル相場の流れを決定することが多く、今年もそうなるのではと期待と不安の8月をむかえることになりそうです。

さて、今週の為替相場ですが、今週の注目材料でも示していますが、日本経済対策? 米雇用統計? 豪中銀の利下げ? BOEの利下げ? これらを抜きにして考えることはできません。(詳細は、今週の注目材料を見てください)

先週の、日本の景気刺激策+日米金融政策+弱い米GDPを受けた相場変動は、ポンドを除くドル売りで、その中で予想外の円高はサプライズに値します。その要因を考え、今週の相場の流れを予測してみます。

ポンドが弱いのは、英国のEU離脱後の政治的+経済的悪影響が予想よりも少ないことで安心感があるものの、英国の景況感は弱く潜在的なユーロ安+ポンド安はしばらく続きと考えます。

今週だけを考えれば、BOEの利下げ予想の環境下では、ポンドをショートにし、他の通貨(JPY+USD+EUR)をロングにした投機的ポジションが推奨され、積み上がり安いのですが、4日のBOEのMPC(金融政策委員会)や、BOE四半期物価レポートもあり、どんでん返しも覚悟する必要がありそうです。

JPY高の要因ですが複雑です。①英国のEU離脱による影響の予防的なEUR+GBP売りは継続せざるを得ず、②中国の銀行の不良債権問題のウワサは消えず、成長の伸び悩みは一部で深刻化しているのではとの一部観測も変わらず、③豪中銀の利下げ予想、④原油価格の低迷等です。

相場のボス的な優等生の米ドルですが、他国を圧倒していることは変わりませんが、イメージとしてはトリプルAからダブルAに格下げでは? ひょっとしたら年内の利上げは無し? 来年も無しでは? との意見も最近よく目にするようになっています。

などを考えれば、本来の円売りもやや影が薄れ、ミニアベノミクスを期待した円売りは足元をすくわれ(何度目でしょうか!?)リスク回避先としてのJPYが、短期的にもてはやされる可能性が考えられます。

最も、USDJPYが100円割れで政府・日銀が円売り介入でも実施してくれれば話は別ですが、2月のG20後の米政府の一環した自国通貨高誘導を許さない米財務省にそれも期待薄でしょう? もちろん、将来MR.T氏が米大統領になり何が飛び出すかわからないリスクはあります。


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最近の相場変動率の瞬間的な高さを見れ、レンジを予想すること自体難しく、と言うより意味があるのか疑問ですが、そういう目で予想さレンジを見てください。


【通貨ペア別のレンジ予想】
 
◎USDJPY 【予想レンジ99.50~104.00】

『一方的な円高になるか、戻りを狙うか試案のしどころ』
月末・週末要因もあり、サプライズな弱い米GDPもあり、期待を裏切る日銀の決定もありますが、気になるのは黒田総裁が執行部に指示次回の決定会合で総括的な検証するとは、い何を意味するのでしょうか? 「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」の変更を意味するのでしょうか? 気になります。

基本路線は、104円をトップにした戻り売りですが、短期的な急激な円高に売り切れていないリスクも捨てきれず。方向性は、円高でUSDJPYの売り。

  
◎EURUSD【予想レンジ 1.1000~1.1200】 

『今週の材料は貧弱、ポンドの影響を受けやすい』
先週後半3日間の上昇力は強く1.1100を超え、重要なポイント多く上回り、テクニカルにも買いの流れが続くことも考えなければいけません。

しかしながら、英国のEU離脱リスクを克服しているとは考えにくく、夏休みのパーキング資金をEURに残すのかも疑問? 相場感ではどうしても、EUR安は変わりそうになく、何れかは仮面が剥がれるリスクが気になります。

BOEの金融政策の結果を受けたEURGBPの相場がカギですが、EURUSDでは1.1200が大きなポイントになりそうです。

 
◎GBPUSD【予想レンジ 1.2900~1.3400】

『1.31~1.33の安定相場は、いつくずれのでしょうか?』
ドル売りの流れで唯一弱いポンド。今週はBOEの金融政策委員会で久しぶり利下げ観測が強まっています。この結果と声明、議事録、四半期インフレ報告などで、7月18日以降続いた、大枠1.31~1.33のレンジ相場が変更されることを期待しています。


◎AUDUSD【予想レンジ 0.7300~0.7800】

『豪中銀は利下げをするのでしょうか? この結果がすべて』
中国経済の不安、原油価格や資源価格の低迷にも、底堅い豪ドル。テクニカルでも底堅く推移し反発も期待される値動きとなっていますが、豪中銀が予想通り利上げを実施するのか? 声明文の結果が全て! 利下げなければ0.77~0.78台も期待できそう。


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今週(8月1日~5日)の注目材料は、日本経済対策? 米雇用統計? 豪中銀の利下げ? BOEの利下げ? 

今週(8月1日~5日)の注目材料は、日本経済対策? 米雇用統計? 豪中銀の利下げ? BOEの利下げ? 

いよいよ8月に入りました。先週は日米金融政策の発表+米GDPに、円相場を中心に為替市場は大波乱でしたが、今週は何を材料として相場が動くのでしょうか? 日本経済対策? 米雇用統計? 豪中銀の利下げ? BOEの利下げ? 


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【日本発】
今週は円相場の変動要因として、「日本政府は経済対策(2日火)+内閣改造(3日水)+日銀議事録(3日水)」と続きます。想定外の出来事が無い限り、多くがある程度織り込み済み考えられ、材料出尽くし感でやや落ち着いてくる可能性を考えています。


【米国発】
一方、FOMCでは期待外れ(そう思えませんが、どちらに転んでもドルを売りたかったのでしょう!)で、市場はドル売りを選択し、弱すぎる米GDPの結果(直前に低迷予想が支配的でしたが!)にドル売りが加速しても、予想外に米株は堅調だったとの印象が強く残ります。

その米株は、今週の米雇用統計(5日金)の結果を受けどう変化するのでしょうか? いつもながらこの結果で相場が急変することは避けられません。予想は失業率4.9%で変わらず、非農業部門雇用者数の予想は17.5万と前回の28.7万人から大幅な低下が予想されています。

直近の米景況感指数は強弱が混在するも弱い傾向が見られ、インフレ期待指数も低下傾向にあることが気になります。S&P500は歴史的高値圏で狭い値動きが比較て長く続き、夏休シーズンの所以なのか? 次の動きへ向けたエネルギーがたまってきているとも考えられます。


【豪中銀+英中銀】
今週は豪中銀(2日火)+BOE英中銀(4日木)の金融政策が発表となりますが、共に利下げの可能性が意識されています。まず、それを材料として事前に相場が動くことは避けられません。また、その結果により相場が大きく変動するリスクを考えておく必要があります。

豪中銀は、政策金利1.75→1.5%への引き下げが予想されています。
過去を振り返ると今年5月3日に政策金利を2.0%→1.75%に利下げをしています。スティーブンス豪中銀総裁は「利下げはディスインフレと、通貨高の抑制に対応した」と説明していますが、当時のAUDUSDは0.76~0.77の水準でした。先週末の終値は偶然にも0.7596とほぼ同水準で、豪ドル高ともいえるでしょう。

7月27日の豪CPIは前期のマイナスを脱し、0.4%へ上昇したのですが、前年比は1.0%と1999年6月来の低水準で、豪ドル売りへとなったことは記憶していると思います。

BOEは、政策金利0.5→0.25%への引き下げが予想されています。
英国のEU離脱を問う国民投票を前にした6月16日にも、結果判明後の7月14日も、BOEは政策金利を据え置いています。

過去を振り返ってみると、2009年3月に政策金利(official bank rate)を1.0→0.5%に引き下げてから、2012年7月に資産買い入れ枠を3250→3750億ポンドに拡大してから変わらずにいることは、ECBと比較すると大きな相違が感じられます。


【その他】
今週はこれらをメインとして考えますが、それ以外では、中国発のPMI(1日、3日)、NZのインフレ期待(2日)+雇用統計(3日)、カナダの雇用統計(5日)、それと、米国の多くの経済指標の結果を注目しています。


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2016/07/30

最新のIMMポジションは、カナダドルを除き通貨安センチメントが強まる結果にも、集計後の日米金融政策と弱い米GDPを受け流れは急変。

最新のIMMポジションは、カナダドルを除き通貨安センチメントが強まる結果にも、集計後の日米金融政策と弱い米GDPを受け流れは急変。

最新のデータは7月26日集計分で、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネット・ポジションは-102,363と、前週の-72,565コントラクトとから-29,798ショートが拡大し、ドル高センチメントが強まっていました。

ただし、27日(水曜)のFOMCでは、強気な面が残る反面、将来的な利上げは不透明で、米金利は低下しドル売りへと変化し、29日(金曜)の日銀の金融政策では、限定的な緩和にとどまり、「政府の大型財政支出+日銀の追加緩和」による、「株高+円安」の期待は裏切られ、「弱い米GDP」に激しい円高で越週しました。

そのため、今回のデータで得ることの情報は限られており、ドル高(ロング)の状態の変化、ポンド+ユーロのショートの状態の変化が、どのような数字となったか? 次回、8月2日の集計の結果が楽しみです。

最後になりますが、結論として、英国のEU離脱による不透明感に「ユーロ+ポンド」も買いにくい、中国経済の不透明感に「豪ドル+NZドル」も買い難い、米利上げ観測と成長の伸びなやいで、「米ドル」も積み上げにくいとの状態になる可能性と、その対価として、円がどの程度の脚光を浴びるのことになるのでしょうか?

日本政府の大型の経済対策が示された今、日銀の追加緩和の出尽くし感も残り、円高がどこまで進むのかも気になります。




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2016年7月30日(土曜)29日の海外市場は、日銀の決定に続き米GDPが予想外に弱く波乱の一日。

2016年7月30日(土曜)29日の海外市場は、日銀の決定に続き米GDPが予想外に弱く波乱の一日。

「日銀と米GDP」と、他も同じようなコメントばかりでうんざりしていると思われるが、これもまた事実。昨日は、この2点を抜きにして相場の語りようがないので、ご容赦。

為替市場はドル全面安、円はクロスを含め全面高、欧米債券利回りは低下し日本は急上昇。原油価格(WTI)は6日ぶりに前日比で増加するも低水準で弱さは変わらず。

米GDPは1.2%と予想2.6%から大幅減少し直後から、為替相場はドル全面安へ。

黒田日銀総裁は、次回9月20、21日の決定会合で「総括的な検証」を行うと異例の発言をしたことで、今までの政策を見直すことになるのか? 円相場にとって非常に興味深く重要な日となりそうである。

米GDPは、直前の米経済指標の数字が悪く、前日にアトランタ連銀のGDPNowは1.8%へ下方修正(実際1.2%)、前日の米国営調査局発表の6月財の貿易収支・速報値も赤字が拡大し、GDPへの影響を危惧する声が聞こえていたので、それほどサプライズではなった。

しかし、数字があまりにも弱すぎる。ドル売りの反応は理解できるが、米株の下げは小幅で米株は強いと考えていいのか? 今後続落するスタート地点にいるのか? どうも後者の可能性が気になってしょうがない。

米シカゴPMIは55.8と予想を上回るも前回より低下、米ミシガン大学消費者信頼感も90.0と速報値を上回るも、前回と予想よりは低下へ。

アジア市場では、日銀の決定前後で大波乱。日銀の追加緩和の決定は、市場の期待を裏切るETFの3.3→6.0兆円の増額だけにとどまり、「長期国債の買い入れ増額+マイナス金利の拡大」もなく、円高が進む。

ユーロ圏のCPIは0.2%に上昇、GDPは0.6%へ鈍化、失業率は10.1%で変わらず。仏GDPは0.0%で予想外に弱く、独小売も-0.1%と予想外のマイナスへ。

カナダのGDPは前月比-0.6%とマイナス幅が拡大、鉱工業製品価格も0.6%と弱い。

GBPUSDは、月末・週末要因なのか、ロンドンフィキシングの1.33台をピークにし、1.3220台まで下落。ドル売りが続く中で唯一、上昇力が乏しい展開となった。


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米第2四半期GDP・速報値は、前期比年率が予想外の1.2%(予想2.6%)、前回も在庫や設備投資の減少に1.1→0.8%に下方修正へ下方修正された。

今回は、2013年までさかのぼり年次改定され、2015年第4四半期は1.4→0.9%へ下方修正。個人消費は4.2%と2014年末以来で最大となったが、3四半期連続で低迷。米経済が伸び悩むリスクがある。

ウィリアムズSF連銀総裁=予想外に低迷した米第2四半期GPは、重唱しせず。経済データ次第では年内2度の利上げの可能性も。

日銀の発表文では、マイナス金利や量的・質的金融緩和の下での経済・物価動向や政策効果について、次回9月20、21日の決定会合で「総括的な検証」を行うよう議長である黒田総裁が「執行部に指示」という一文が注目された。

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2016年7月29日(金曜)欧州・米国市場の序盤は弱い米GDPにドル全面安

2016年7月29日(金曜)欧州・米国市場の序盤は弱い米GDPにドル全面安

米第2四半期GDPの速報値は前期比年率1.2%(予想2.6% 前回0.8%)と伸びの拡大が期待されていたが、予想を大幅に下回る結果に、ドルは全面安。

原油価格(WTI)一時40.57ドルまで続落、米10年債利回りは1.504(前日)→1.477%まで低下、2年債も0.7066(前日)→0.6731%まで低下、昨日のFOMC後から続く、米金利の低下もドル売り要因となっている。

USDJPYは、日銀の決定前の変動と、日銀は政策金利-0.1%を据え置き、ETFの買い入れ額を3.3→6兆円に拡大との報道に、上下変動するも、円高傾向が続く。弱い米GDPに103円台を割り込んだUSDJPYは戻りは限定的。

2016/07/29

2016年7月29日(金曜)アジア市場は踊る円相場、欧州市場は米GDP待ち! 経済指標の発表の数は最近にない多さ。

2016年7月29日(金曜)アジア市場は踊る円相場、欧州市場は米GDP待ち! 経済指標の発表の数は最近にない多さ。

前日のFOMCは、以外にも強気な文言があちこちに散らばっているように見えながらも、市場参加者の反応は、米金利の低下と動きの鈍い米株をみながら、ドル売りの流れへと進んでいた。

一部で、①中国経済の減速、②米大統領選挙、③英EU離脱のプロセス、④来年のユーロ圏各国の選挙で、年内の利上げは消え、来年も難しいとの意見も多数みられる。


今日29日(金曜)は、月末・週末という特殊要因も加わったこともあり、日銀の発表前から相場を動かそうとする意気込みが感じられ、確実に実行に移していた。

ドル円相場は、早朝の日本CPI発表前から激しく乱高下し、朝7時30分に104.60→103.40近くまで急落、短期円ショートの損切りを誘発させていた。11時30分から結果が発表された12時45分までのに102.80~105.50近くへと上下へ大幅に変動。

発表時間が遅くなるほど、金融政策が変更される可能性が高まるという過去の教訓もあり期待が膨らむ中、「ヘッドラインの追加緩和へ」に再び102.70円台へと円高へ動くも、詳細を見ると、日銀は政策金利-0.1%を据え置き、ETFの買い入れ額を3.3→6兆円に拡大。

市場の反応は、より強い緩和策を期待していたのか、材料出尽くしななのか、円高傾向は止まらず。逆に、日本株は下げから上昇へと変化し、日本国債利回りは上昇という動きで、相場の変動が今後も続く可能性が予想できる。

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欧州市場は、米国の第2四半期のGDP・速報値が重要なテーマで、来週のドル相場への影響も大きい。

昨日、アトランタ連銀のGDPNowは第2四半期GDP予想値2.3%→1.8%へ下方修正しており、米国営調査局発表の6月財の貿易収支・速報値=-633億ドル(前回-610億ドル)と赤字幅が拡大→ 米貿易収支の速報値が弱い可能性も指摘されており、要注意。                                                                     
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GPIF=2015年度の運用損が5.3098兆円(-3.8%)、通年の赤字は5年ぶりで資産総額は140.271兆円。

日銀は政策金利-0.1%を据え置き、ETFの買い入れ額を3.3→6兆円に拡大。発表前かから円相場と日本株は乱高下を繰り返し、結果の発表と共に、円高+株安へと動くも、日経平均株価は終わってみれば、+92.43(+0.56%)へ上昇。日本国債利回りは上昇し、USDJPYは逆に103円台へ下落し、円高の流れが続く。

黒田日銀総裁=しばらくの間、景気回復ペースの鈍化した状態が続くが、景気は基調としては緩やかに拡大。2%達成に今後何が必要かの観点から検証する。

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2016年7月29日(金曜)28日海外市場は、政府による日銀へ緩和圧力の報道に円売りへ

2016年7月29日(金曜)28日海外市場は、政府による日銀へ緩和圧力の報道に円売りへ

日銀の金融政策委員会を前日に控えた、28日の海外市場はロイター通信が「日銀は政府の圧力で、追加緩和を検討」との報道を材料に、円売りが加速。

FOMCも過ぎ、月末・週末の金曜日を前にして、日本のCPI、日銀金融政策委員会と、日本発の材料で円相場が変動するリスクが高まる。

市場は、「安倍首相の強権的な景気刺激策のサプライズ=日銀の追加緩和を免れない」と、思いながらも、現状で何ができるのか? との思いに、緩和余地は限定で、何もできないリスクを意識しながら、大幅な円売りポジションを取れずにいた。

そのような状況で舞い込んだロイター通信社の報道。信ぴょう性と日銀の政策委員がそれを実施するか? とのリスクは残るも、「財務省が日銀の緩和決定時の、声明の草案を用意」との越権でもある内容の報道は、どのように評価したらいいのであろうか? 

もしもの追加緩和のリスクを避けて通ることはできず、結果が判明するまでは円ショートポジションで待つことを市場は選択。USDJPYは104.80→105.50、円クロスでも、円売りが加速へ。

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米株は小幅な変動で、NYダウは-15.82(-0.09%)、NASDAQ+S&P500 は小幅上昇へ。原油価格(WTI)は在庫増に一時41.04ドルまで下落。米10年債利回りは一時1.5%を割り込に1.506%と小幅上昇、2年債は続落へ。

米国営調査局発表の6月財の貿易収支・速報値は、赤字額が拡大し、アトランタ連銀GDPNowは予想値2.3%→1.8%へ低下。今日、29日の米GDPが予想より弱くなるのではとの危惧も広まる。

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EURUSDは、予想を上回るユーロ圏景況感指数や、英住宅価格の上昇、独CPIは弱いながらも前回より上昇と、材料はネガティブで、欧米市場では一時1.1100~20近辺の高値水準まで上昇するも、ドル高の流れに終盤にかけては1.1060台へと値を下げるも、EURJPYは116.10→116.80台へと急進し、ユーロ売りも限定的。

AUDUSDは、欧州市場の序盤に本日の高値0.7550近辺まで上昇するも、欧米市場を通じて0.7500の大台を割り込むも、AUDJPの上昇もあり豪ドルの下げ幅は限定的。日銀の金融政策をめぐる円相場の変動は避けられず、AUDJPYが豪ドル相場を動かす可能性が高い。


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ロイター=日銀は政府の圧力で、追加緩和を検討。財務省も日銀に対して追加緩和を実施するようロビー活動を実施し、日銀の追加緩和決定の際の声明草案まで用意。

アトランタ連銀GDPNow=第2四半期GDP予想値2.3%→1.8%へ低下。

米国営調査局発表の6月財の貿易収支・速報値=-633億ドル(前回-610億ドル)と赤字幅が拡大→ 米貿易収支の速報値が弱い可能性も

クーレECB専務理事=政策金利や資産買い入れ策などは明らかに差し引きでプラスの効果をもたらすが、低金利が長期間とどまれば、金融安定に影響が出てくる。

原油価格続落=エネルギー情報会社ジェンスケープは、オクラホマ州クッシングの在庫が32.8万バレル増加と発表。

英10年債利回り過去最低へ=月末需要+FOMCの金利据え置きで0.7%の水準を割り込む。

グリーンスパン元FRB議長=米国は低い経済成長と高いインフレ率が同時に進行するスタグフレーションに向かっている可能性がある。懸念はスタグフレーションで、デフレの問題が薄れるのに伴いインフレがようやく上向き始めている初期の兆候がある。

グリーンスパン元FRB議長=低迷状態にあるだけだ。通常、リセッションを特徴づける投機的な側面は見られない。

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2016/07/28

2016年7月28日(木曜)欧州・米国市場序盤は、意外にも冷静で静か。

2016年7月28日(木曜)欧州・米国市場序盤は、意外にも冷静で静か。

欧州株は弱さが目立ち、米株もマイナスからスタート。原油価格(
WTI)は42ドルを割り込み弱気なムードが続き、米10年債利回りは短期債とともに上昇へ。米新規失業保険申請件数は予想より若干悪化。

GBPUSDは、英住宅価格が予想外に上昇したことで、下げ止まり小幅反発していたGBPUSDは1.3210台をピークに、売りへと変化。他の主要通貨の動きは緩慢な中で、ポンドはクロスでも弱く売りが続き、弱さが目立っている。

EURUSDは、午後3時の英ネーションワイド住宅価格が予想外に強く、ポンド買い=ユーロ買いへ。ユーロ圏の景況感(消費者信頼感+景況感指数+業況判断指数)は以外にも強く、1.1120台へ上昇。強さが目立っている。

AUDUSDは、8月2日の豪中銀で追加緩和の可能性は払拭できず、弱さが目立っていたが、0.75台を維持して底堅い。ダブルトップとなり急落するのか、それとも27日の高値0.7560台を試しに行くのか、注目している。

USDJPYは、明日の日銀金融政策の発表を前にして動きはい鈍く、104.70円台を中心に動けず。

2016年7月28日(木曜)アジア・欧州市場序盤は、円相場が主役。

2016年7月28日(木曜)アジア・欧州市場は、円相場が主役、欧州序盤は英住宅価格の上昇に変化へ。

日経平均株価は、-187.98(-1.13%)下落。欧州株は状弱混在でスタート、EUROSTOXX50は小幅上昇でスタート。原油価格は下げ止まるも42ドル前後で推移し買い戻しも弱い。

為替市場の関心は、FOMCから日銀へと移り、明日に決定は週末の株式と為替相場にとって最重要。安倍首相が華々しく打ち上げた景気刺激策案に、黒田総裁が追加緩和で答えると思われているが、結論がでるまでは安心できず。

明日早朝のCPIが第一関門で、この数字に日銀の緩和策の有無の可能性の度合いを判断し、投機筋が相場を動かすことでしょう!

そのような背景を考えながらの相場展開になりそうです。今日のアジア市場は追加緩和を織り込むより、追加緩和を期待した円ショートを切らされる動きが中心で、クロスでの円売りは予想外に弱い。

欧州市場の序盤も104.50~90のレンジで、昨日の上昇スタート地点の104.50円近辺をボトムに、押し目買いは続くも、上値を買う動きは見られないが、105.20円がポイントを超えると話は別。

AUDUSDは、来週の豪中銀の金融政策で追加緩和の可能性を意識しながらも、米国の利上げ観測は不透明で、ないリスクも意識。0.7500の重要なポイントを上抜け、買い圧力が続いており、昨日の高値0.7560台を超えらえるか? 注目している。

EURUSDは、アジア市場のおとなしいい流れも、午後3時のオプションカット時と同時刻に発表の英ネーションワイド住宅価格が予想外に強く、英不動産価格の続落=ポンド売りが崩れ、GBPUSDは買いへと変化。ユーロもその影響に買いへ急変し、上値を重くしていた1.1080を超えるとストップの買いに1.1120台へと上昇。潜在的な売り圧力は変わらずと考えるも、4時間×200MA=1.1120が重要なポイントに。

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中国株は昨日に続き続落=中国当局が理財商品(WMP)の規制強化を検討しているとの報道が原因。27日の上海総合は5.5%下落していた。

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不思議な世界!

不思議な世界!

注目のFOMCは予想通りやや強くでたが、市場が期待した利上げ時期に関してはいつもながら、英国のEU離脱の影響の度合いが図れず、もっともながら結局は明言できずに終わった。

FOMC声明では「短期的な経済見通しへのリスクは低下。労働市場が力強さを増し、経済活動が緩やかな速度で拡大。家計支出も力強く増えた」と、本来ならば、強気なムードが広まって米利上げムードが高まり、ドル買いになっていてもおかしくない内容に思われたが?!

海外のマスコミも総じてタカ派的な報道を一報で流し、金利先物市場は利上げの可能性が拡大していた。

にもかかわらず、後講釈の理由はなんでもいいが、米株は伸び悩み、米金利は大幅に低下し、ドル売りムードが高まっていることの不思議さは、なんと表現したらいいのであろうか? よほど利上げのタイミングが先送りされたか、ないのではと疑心暗鬼に陥っているビックプレーヤーがいるのであろう。

あえてドル売り材料を探すとすれば、原油価格は在庫増と米原油生産の拡大見通しに下げ止まらず、米金利は大幅に低下し、米株も高値がどこまで続くのか不安.......。 それと誰が次期米大統領になるのか、MR。T????

USDCADは原油安にかかわらず、ドル売り・カナダドル買いが続き、明日に日銀が追加緩和を発表するかもしれない状況にも関わらず、円が買われる、この不思議。

最も良く考えれば、原油価格が下げ止まり上昇に転じる、日銀は追加緩和やらずとの自信と確たる自信があれば話は別だが.......。

その様な中で、原則はポンドとユーロの買いは一時的で続かず、円は日銀の追加緩和の有無とその内容でも動きは変わってくるが、基本は弱いものの、現在の環境ではどちらに転んでも不思議ではないが、USDJPYチャート上は円高の達成感がどうしても感じられない。

仮に、日銀が追加緩和を実施したとしても、一時的な円売りで、次はどこの中銀が? のパターンになる可能性も考えなければならず。


2016年7月28日(木曜)27日海外市場は、FOMC後の相場変動に注目

2016年7月28日(木曜)27日海外市場は、FOMC後の相場変動に注目

FOMCは期待通り政策金利の据え置きを決定、→ 声明は米経済見通しに強気で、短期先物市場では年内の利上げ期待が強まり、直後はドル買いが強まるも、結局はドル売りへ、特にEURとGBPの上昇は意外。

要因は特定できないが、強気予想の範囲内にとどまり、米金利の低下と原油価格の低下+直近の弱い米経済指標もありドル売りが加速したのか?

米株(NYダウ)は上下しながらも、FOMCを受け値を下げ前日とほぼ変わらず。米10年債利回りはFOMC後に低下傾向が強まり1.56→1.50へ低下、2年債利回りも0.754→0.722%へ下落。

EIA石油在庫統計で予想外の在庫増に原油価格は43ドル台→41.68まで一時急落、米耐久財受注は2014年8月来の落ち込み、米中古住宅販売保留は予想外の悪化で、米経済が伸び悩むリスクも危惧。

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USDJPYは、FOMCが過ぎても29日の日銀の結果待ち。昨日は経済対策規模は28兆円と報道され、日銀の追加緩和の期待を先取りする円売りに、アジア市場では一時106.50台まで上昇するも、その後は、円売りは見られず。FOMC直後のドル買いにも106円が限度で、結局は上値の重さが印象に残る一日。

105.00~20では29日の日銀への期待に買い圧力は強くなることが考えられるが、106円がトップになる可能性を意識したポジションメークを考えたい。

EURUSDは、FOMC前には1.0980~1.1010の超安定した値動きが続き、FOMCのタカ派ムードに1.0960台まで値を下げるも、終わってみれば1.1060台へ上昇し、EURJPYも底堅く反発へ。ただし、1.1080~1.1100を上抜けするまでは買いの方向性は感じられず。

AUDUSDは、昨日のCPIの発表長後は売り買いが交錯し、結局は1999年6月来の低水準となった前年比1.0%を意識したのか売りへ変化。豪中銀の利下げ期待は残り、強さは感じられず。ただし、FOMC直後の0.7420台をボトムに0.7500の大台を一時回復しており、引き続き0.75台を維持することができるのか? 相場感はトップに見えるが?


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FOMCは、政策金利0.25~0.5%の維持を決定(9対1)。短期的な経済見通しへのリスクは低下(リスク判断は昨年12月来)。労働市場が力強さを増し、経済活動が緩やかな速度で拡大。家計支出も力強く増えた。インフレ期待は総じて変わらず。

FOMC=労働市場が力強さを増し、経済活動が緩やかな速度で拡大。5月雇用の伸びは弱かったが6月は強い。雇用市場の指標はここ数カ月間労働力の活用がいくらか進んだことを示唆。

FOMC=インフレ率は、エネルギー価格と輸入物価の下落で、委目標である2%を下回り続けた。将来のインフレの市場ベースの指標は低いままで、長期的なインフレ期待の指標はここ数カ月、総じて変わらず。

FOMC=エネルギーや輸入価格の過去の下落の影響が消え、労働市場がさらに力強さを増せば、中期的に2%に向かって上昇すると予想される。短期的な経済見通しへのリスクは低下した。

FOMC=政策決定の投票で賛成したのは、イエレン委員長、ダドリー副委員長、ブレイナード、ブラード、フィッシャー、メスター、パウエル、ローゼングレン、タルーロの各委員。反対はジョージ・カンザスシティー連銀総裁で、今回の会合でFF金利の目標誘導レンジの引き上げを主張。

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2016/07/27

2016年7月27日(水曜)欧州・米国市場序盤は、FOMCを直前に動きは鈍い。

2016年7月27日(水曜)欧州・米国市場序盤は、FOMCを直前に動きは鈍い。

為替相場は動けず、米株は上昇からスタート、原油価格(WTI)は43ドル台へと上昇、米10年債利回りは1.55%へとやや低下。

FOMCを明日未明の午前3時に控え、追加利上げの期待は見られないが、年内の利上げを読み取ることができるのか? 景気見通しを上昇修正するのか? そのニュアンスで為替相場が上限変動することは避けられず。あるいは、意図的に上下させる動きが予想される。

注目の米耐久財受注は、前月比-4.0%(予想-1.1% 前回-2.3%)、除く輸送機器・前月比-0.5%(予想0.3% 前回-0.3→-0.4%)と予想外の悪化にドル売りへと動くも、売りは限定的で、USDJPYは逆にクロスでの円売りに底堅く推移。

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GBPUSDは、欧州市場で発表された、英第2四半期GDPの速報値は、前期比0.6%、前年比2.2%と強く出るも、GBPUSDの買いは1.3140台へと瞬間芸で続かず。逆に1.3070台まで続落へ。弱い米耐久財受注に1.3130台まで値を戻すも、引き続き売り圧力は変わらず。

EURUSDは、アジア市場の1.0980台をボトムに欧州市場に入り1.1000台まで上昇するも、結局は1.0980~1.1010のレンジ狭いレンジ相場で、FOMC待ちの動きへ。

USDJPYは、為替相場をリードする動きも午後2時で終了。日本発の「財政刺激策+日銀の追加緩和期待」の狂想的動きも、結局は50年利付国債の発行は確認できず。

安倍首相から「経済対策の事業規模28兆円超・財政措置13兆円」と大風呂敷を広げた結果に、「円売り+株高」が加速するも106.50円をピークにし、スタート視点の105.50~60台で動けず。FOMC待ちで、29日の日銀の結果を確認する動きへ。


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ECB公表データ=6月の企業・家計向けの融資の伸びが加速し、緩慢ながら安定した回復が続く。前年同月比1.7%(5月1.6%)

2016年7月27日(水曜)アジア・欧州市場の序盤は、FOMCを直前に控えながらも、円に踊らされる為替相場!

2016年7月27日(水曜)アジア・欧州市場の序盤は、FOMCを直前に控えながらも、円に踊らされる為替相場!

海外勢の誤解? 昨日は、経済対策規模20兆円規模の予想→真水6兆円を、6兆円に減額と誤解していた? すわ円買い!へ動く(自分の思い違いかもしれませんが!)


今日は、50年債発行を検討(のちに否定)、安倍首相の経済対策事業規模28兆円超・財政措置13兆円との報道は、市場予想の上限近くで株価の上昇が続き、国債先物は最高値を更新。

円安から円高へと変転していたドル円相場も、今度は円安へと加速し、一時106.50円台と上昇。昨日104円まで値を下げたUSDJPYは、一日でセンチメントが変化、まさに踊らされる展開へ。

日経平均株価は一時438円高、終値は+281.78(+1.72%)上昇。

これで、29日に日銀が何もしないことの可能性が弱まり「財政出動+日銀の追加緩和」と言う相乗効果狙いで、「株高+円安」期待が再燃へ。ただし、なにができるのか不透明感も残る。

一方、AUDUSDは、注目の豪第2四半期CPIは、前期比0.4%(予想0.4% 前回-0.2%)、前年比1.0%(予想1.1% 前回1.3%)。直後はAUD買いが強まるも、前年比は1996年6月以来の低水準。AUDUSD=0.7510→0.7565まで上昇後、0.7450台まで下落し、豪中銀の緩和観測は変わらず。

為替市場は円クロスの影響が大きく、USDJPYの上昇時には、一時ドル全面安へと動くも、USDJPYが売りへと変転すると、結局は元の水準に逆戻り。結局は円絡みでの相場変動に踊らされる動きで、結果は、FOMCを見守る動きへ。

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菅官房長官=50年利付国債の発行を検討しているとの事実はない。

安倍首相=経済対策の事業規模28兆円超・財政措置13兆円。

注目の豪第2四半期CPIは、

注目の豪第2四半期CPIは、

前期比0.4%(予想0.4% 前回-0.2%)、前年比1.0%(予想1.1% 前回1.3%)→1999年6月来の低水準、

RBAトリム平均値=前期比0.5%(予想0.4% 前回0.2%)、前年比1.7%(予想1.5% 前回1.7%)、

RBA加重平均値=前期比1.7%(予想 前回1.7%)、前年比1.3%(予想1.3% 前回1.4→1.3%)

→ 発表直後は、8月2日の豪中銀の緩和期待が弱まるとの思惑に、AUD買いが強まるも、前年比は1996年6月以来の低水準。値動きはAUDUSD=0.7510→0.7565の買いから、0.7520台まで低下へ。

2016年7月27日(水曜)26日海外市場はサプライズの円高はやや弱まり、米FOMCを直前に控え待ちの動きへ。

2016年7月27日(水曜)26日海外市場はサプライズの円高はやや弱まり、米FOMCを直前に控え待ちの動きへ。

今日のFOMC(28日午前3時)と、日銀の金融政策委員会(29日)を控え、思惑とポジション調整の流れへと続きは変化。

FOMCは、年内の利上げ観測は弱まっている反面、今日のFOMCでは利上げ期待はゼロながら、9月、11月、12月での利上げの可能性は払拭できず。米成長拡大の見通しが示される可能性も残る。

日銀は、相場変動の材料に利用されているが、追加緩和の可能性が払拭されたわけではない。日経新聞では、(1)年マイナス0.1%のマイナス金利の引き下げ案、(2)年80兆円の国債購入額の増額案、(3)上場投資信託(ETF)などの資産の購入拡大案、(4)これらの組み合わせ案の可能性が報道され、一時円売りの材料となった。

欧州株は総じて上昇、米株はNYダウは小幅下げ、NASDAQ+S&P500は小幅上昇。原油価格(WTI)は42.36を安値に42ドル台後半で推移。米10年債利回りは小幅低下し、逆に2年債は上昇へ。

米経済指標では、S&Pケースシラー住宅価格指数+サービス業PMIは前回と予想を下回るも、逆に、総合PMI・速報値+CB 消費者信頼感指数+新築住宅販売件数(8年4か月ぶりの高水準)と強く、ドル先高期待は変わらず。

AUDUSDは、東京市場の午後の急進後の高値0.7540近辺を上限に上げ止まり、0.7500の大台を何とか維持へ。今日の豪CPI重要で動き鈍く、もし、弱ければ8月2日に豪中銀が利下げする可能性=AUD売りへ、逆では、AUD買いが続く可能性が高く、結果待ちの動きへ。

USDJPYは、アジア・欧州市場序盤の104円をボトムに、底堅い米株+強さも残る米経済指標+日銀の緩和期待に、欧州クロージングタイムに一時105円近くへ値を戻すも、105円台を回復できず、104.60円近くで終了。

EURUSDは、1.1000の大台を割り込み弱さが目立ち、EURGBPは続落へ。欧州市場序盤の1.1030をピークにフィキシング近くでは1.10を割り込み一時1.0980近くまで続落。オプション絡みの動きもあり1.10台を回復できず、売り圧力が残る展開へ。EURJPYも115円台を中心とした値動きながら、上値は重い。

GBPUSDは、ポジション調整にオプションカット時に1.3170台へ上昇するも続かず。1.3090台をボトムに1.3120~40を中心とした狭いレンジでの取引が続くが、売り圧力は変わらず。

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日銀(日経新聞)=日銀内で複数の追加緩和案をまとめ、正副総裁らが検討作業に入ったが、慎重な意見もある。
(1)年マイナス0.1%のマイナス金利の引き下げ案
(2)年80兆円の国債購入額の増額案
(3)上場投資信託(ETF)などの資産の購入拡大案
(4)これらの組み合わせ案

2016/07/26

2016年7月26日(火曜)欧州・米国市場序盤は、ポンドも下げ止まりドル全面安で変わらずで、逆にユーロは伸び悩む。

全体的に今までのポジションの巻き戻しの動きとなっているが、相場の流れはドル高傾向で変わらず。追加緩和期待が強い、GBP+EUR+AUD+NZDの上昇は限定的で短期的。

市場はなぜか、日銀の追加緩和の可能性が弱まることを意識(可能性は続いていますが!)。原油価格の続落+株価は下落=リスク回避パターン(短期の円ショートポジションの巻き戻しと思われる)に陥りUSDJPYは104円台で推移。

欧州株は総じて強く、米株は小幅な下落でスタート。原油価格は42ドル台へ続落し商品価格は弱く、米長期金利は弱く、逆に短期は上昇へ。

米S&Pケースシラー住宅価格指数は弱く、米サービス業PMIは弱く、CB消費者信頼感は強く、米新築住宅販売件数は強いという、強弱混在。FOMCでは米景気の底堅さが示される可能性も捨てきれないが、現時点でドル売りの流れは止まらず。

GBPUSDは、英BBA住宅ローンの承認件数は予想を上回るも前月より低下し、英国のEU離脱後の住宅価格の下落は止まらず。また、ウィールBOE政策委員は、先のPMIが弱かったことを危惧、BOEの追加緩和の可能性がより高まる。

潜在的なポンド売り材料も織り込み済みなのか無視され、1.30の大台を割り込む気配は見られず。逆に一時1.3180近くへと上昇しているが、戻り売りの流れは変わらず。

USDJPYは、円買いの流れは欧州市場に入り104.00円でようやく下げ止まり、104.70円台まで値を戻す。日銀の金融政策決定会合で追加緩和を意識した、短期円ショートポジションの巻き戻しが予想外に強く、フライング気味にスタート。

AUDUSDは、明日の豪CPI次第! この結果で8月2日の豪中銀の動きを予想へ。そして、AUD相場が変動へ。

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中国政治局常務委員会=国内経済や比較的大きな下振れ圧力に依然直面。

ウィールBOE政策委員=英PMIが予想外に悪かったことで、景気に対する見方が変わった。

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2016年7月26日(火曜)アジア・欧州市場序盤は、ポンドの除きドルは全面安で、株安+円は全面高。

2016年7月26日(火曜)アジア・欧州市場序盤は、ポンドの除きドルは全面安で、株安+円は全面高。

いったい、政府の景気刺激策+日銀の追加緩和期待の円売りは何処へ? そして、早期メイ政権に落ち着いていたポンドは、景況感の悪化に夏休み時期を迎え売りが再開へ。

日経平均株価は-237.25(-1.43%)、欧州株は昨日と同じ強弱混在、原油価格(WTI)は上昇の気配がみられず43ドル台前半で推移。

円相場の急変後に分析しても、後の祭りでは? と言えなくもありませんが、夏休みシーズン突入と、日銀の追加緩和期待に盛り上がった円ショートポジションの巻き戻しに思えてなりません。

政府は景気対策の真水6兆円と当初の倍になりそうな気配です。黒田総裁はヘコプターマネーはできかねると言うも、最もな理由で、本当に信じてい人はそれほど多いとは思いませんでしたし、追加緩和を否定してわけではありません。

USDJPYは、1時間足では完全に売りへと変化し106円が大きな壁になっています。105.00~20をあっさり割り込んだことは驚きで、目先は104.20円近辺で収束する可能性を考えながらも、仮に日銀が何もしないリスクを考えれば、投機筋はより円高水準を狙ってくることでしょう。

EURUSDは、1.1000の大台を割りこみ弱さが目立ちますが、円とは異なり一方的な売りとはならず、安定した値動きとなっています。チャート上は戻りも1.1100が限度に思え、EURJPYを含め戻り売りを選択肢として引き続き考えています。

GBPUSDは、1.3000を割り込むことができるのでしょうか? 今日はGBPJPYを含めポンド売りの狙い打ちとなっており、1.3000の大台を割り込むと続落のリスクを意識せざるを得ない状態です。

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ロイター=豪州小売店間で価格競争が激化し値引き競争で、デフレ懸念が広まる。

トルコ政府=クーデター未遂受験の操作で記者42名の拘束令状を出す。

日銀の緩和見送り予想に円高が強まる。

日本政府=8月2日に取りまとめる経済対策の骨子は、財政支出は当初3→6兆円に増額。

2016年7月26日(火曜)25日の海外市場は、日米金融政策を警戒する中、円買いが目立つ。

2016年7月26日(火曜)25日の海外市場は、日米金融政策を警戒する中、円買いが目立つ。

米金利先物は12月の利上げ可能性が高まり、米株は弱く、原油価格は3ヵ月ぶりの安値、米2年債利回りは上昇へ。

円は、日銀の追加緩和期待が残るなか、何もないリスクを警戒+「原油安+株安」に円買いの流れが目立った。

NYダウ-77.79(-0.42%)、NASDAQ-2.53(-0.05%)、S&P500-6.55(-0.30%)と低下。原油価格(WTI)は高水準の在庫+米原油供給の増加に一時43ドルを割り込む。米10年債利回りは変わらず、2年債利回りは0.7025→0.73%近くへ上昇。

USDJPYは、東京市場の仲値直後の106.70台を高値に終始続落。ドル高センチメントと日銀の追加緩和期待が強い中、値動きはクロスを含め円買いが続き、米国市場の終盤では105.80円台まで値を下げて推移。

「政府の景気刺激策+日銀の追加緩和」をよりどころとする円売りも、先週のピーク時の107.50円近辺、107.20円と上値が切り下がり、200時間MAの105.90を下回る水準にあることで、不安。

EURUSDは、アジア市場の安値1.0950台をボトムに欧米市場では、英国のEU離脱による影響が心配される中で、IFO業況指数は予想外に安定し、IFOエコノミストの独成長予測は0.1%の低下にとどまり、1.1000の大台近くまで上昇するも、一歩届かず。

先週、ミュンヘンショッピングセンターで乱射事件が発生で急落した水準の1.1010台と合わせ、1.1000~10を抜け切れるか? 引き続き下値リスクが残る動きへ。

GBPUSDは、欧州市場序盤の1.3160台をピークに上値の重い展開は変わらず。先週金曜日の弱い英PMIに急落した動きと同じく、英国がEU離脱を決めた以降の英国経済指標に敏感に反応。

昨日は英産業連盟(CBI)7月製造業受注指数-4(6月-2)が弱く、欧州市場で一時1.3100を割り込み、1.3100~1.3145のレンジに終始し、方向感定まらず。

AUDUSDは、原油価格を含め資源価格が弱い中、午前零時の0.7450台をボトムに下げ止まるも、上昇力は鈍い。8月2日の豪中銀へ追加緩和の思惑が残り、27日の豪CPIに関心が集中。

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米財務省半期に一度の米金融安定に関する報告書=英・EUの離脱交渉が数年かかり、米国でもしばらく影響が感じられ、離脱交渉が進むにつれ、信認がより大きな打撃を被る可能性がある。

米財務省半期に一度の米金融安定に関する報告書=米国の低金利や他国のマイナス金利が過度のリスクテイクを招き、リスクを高める一因になる。

コットランドのスタージョン行政府首相=スコットランド独立の選択肢を残すため、準備作業に着手する方針。2年前のスコットランドの国民投票で残留を決めたが、英国がEUに残ることが前提で、今回の英国がEU離脱を決めたことで、独立も視野に入れるとの姿勢に転換。

原油価格は3か月ぶりの安値へ=在庫の高水準に加え、米国の石油リグ稼働数が4週連続で増加し3か月ぶりの安値へ。市場調査会社ジェンスケープはオクラホマ州クッシングの原油供給が22日までの週に110万バレル増加と発表。

米短期金利先物=12月の利上げ確率は48→56%へ拡大

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2016/07/25

2016年7月25日(月曜)アジア・欧州・米国市場序盤は、大きな変化は見られず。

2016年7月25日(月曜)アジア・欧州・米国市場序盤は、大きな変化は見られず。

週明け月曜日の、為替市場は特に材料が乏しいなか、G20では英国のEU離脱を懸念する一方、いつもながらの「為替相場の安定」を強調するも、特に相場を動かす材料も見当たらず、動きが鈍い流れが続いている。

その中で、全体的に米国を除き緩和期待が残り、緩やかなドル高傾向を維持した流れとなっている。

欧州株は強弱混在でドイツ、フランスが強く英国、イタリアは弱い。米株はNYダウ、NASDAQ、S&P500は下落からスタート。原油価格(WTI)は欧米市場に入り43ドル台半ばと大きく値を下げ、豪ドル+カナダドルの売りを招いている。また、米10年債利回りは上昇から低下へと変化し1.56%近辺で推移。

EURUSDは、特に材料は見られず、アジア市場は1.0950~80の狭いレンジで推移。欧州市場に入り、午後5時の独IFO業況指数が前回より小幅低下するも予想を上回る。また、独IFO経済研究所エコノミストは「英国のEU離脱で独成長率は0.1%低下する見通し」と意外にも悪影響は限定的で、ユーロ買いが強まり、1.0997まで上昇へ。ただし、1.1000の大台を抜けられず緩やかに低下へ。

USDJPYは、日本の通関ベース貿易黒字が予想を上回り、1~6月で輸出から輸入を引いた収支は東日本大震災後初の黒字となったが、相場は動かず。

仲値の午前10時頃から上昇を開始し一時106.70円台まで上昇。これを高値に106.00円まで下落し、欧米市場に入っても106.00~40円の狭いレンジで終始。今週金曜日の日本の弱いCPIと日銀の追加緩和期待が円売りの下支えとなっているが、円売るも限定的。

GBPUSDは、はたして英国のEU離脱による英経済の悪影響の度合いはどの程度なのか? G20でバイトマン独連銀総裁は、悪影響を懸念しながらも「英国のEU離脱決定が欧州経済に悪影響を与えた兆候はまだ見られない」というも、英産業連盟(CBI)7月製造業受注指数-4(6月-2)と弱さが目立す。

アジア市場では1.3110~50の狭いレンジに終始。欧州市場に入り一時1.3160台まで上昇するも続かず、1.3100割れまで値を下げるが、売りも続かず。

AUDUSDは、開始直後の安値0.7450台をボトムにショートカバーの買いからスタート。欧州市場序盤には0.7490台まで上昇するも0.7500の大台を前に上値は重く、午後9時過ぎにはスタート地点の0.7460台へと逆戻り。

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日本1~6月の貿易統計速報(通関ベース)=輸出額は前年同期比8.7%減の34兆5183億円。円高と世界経済の減速で2半期連続のマイナス。落ち込み幅はリーマン・ショックの影響が出た09年7~12月期(23%減)以来の大きさとなった。

日本1~6月の貿易統計速報(通関ベース)=原油価格の下落で輸入も大きく減り、輸出から輸入を引いた収支は東日本大震災後初の黒字となった

政府試算=2020年度の基礎的財政収支の赤字額が5.5兆円となる新たな試算を示す方針。今年1月時点から赤字額は1兆円縮小するが、実質2%・名目3%以上の経済成長を実現しても、なお収支は均衡しない。

英産業連盟(CBI)7月製造業受注指数-4(6月-2)、今後3ヵ月見通し=6(6月23)へと、英国のEU離脱の影響に大幅低下見通しへ。

独IFO経済研究所エコノミスト=英国のEU離脱で独成長率は0.1%低下する見通し。

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2016/07/24

今週の為替相場を考える(7月25日~7月29日)日米金融政策、主要国のGDP+CPIの発表が多数。

今週の為替相場を考える(7月25日~7月29日)日米金融政策、主要国のGDP+CPIの発表が多数。
 
(一部予想レンジと、内容を変更いたしました)
 
今週は、為替相場はどう動くのでしょうか? 
 
 
今週は為替相場にとって非常に重要な、日米の金融政策と、英米ユーロ圏GDPの発表が控えています。日米共に政策金利の据え置きが予想されておりますが、日銀はメネタリーベースの拡大の可能性もしてきされています。GDPでは米国は強く、ユーロ圏は弱く、英国では若干ながら強い数字の予想となっています。
 
 
日米の金融政策や、声明や中銀総裁の発言で、どのように相場が急変するかわかりませんが、現時点の状況から、世界的に株式市場は順調に上昇し、為替相場はドル高基調を変えるような材料も考えにくいものがあります。
 
 
英国やユーロ圏では、英国のEU離脱を選択した直後の動揺は和らいでいますが、先週の英国の景況感の予想外の悪化や、不動産価格の低迷を見ても、今後の英国とユーロ圏の見通しの悪化はさけられないのではと危惧しています。
 
 
IMMのショートポジションの積み上がり状態を見ても、当事国のポンドより、ユーロのショート拡大が大きく、その流れが為替相場にストレートに反映されるように思えてなりません。
 
 
豪ドルやNZドルは、景気の低迷がにわかにクローズアップされ、共に金融緩和を期待する声が強まり、売り圧力が強まっています。
 
 
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【通貨ペア別のレンジ予想】
 
 
◎USDJPY 【予想レンジ115.20~117.50】
『円安の調整から安定相場へ』
政府の財政出動と日銀の追加緩和の可能性+緩和的な傾向の維持が潜在的な円売りを支援しています。今週は米FOMCに加え、日本のCPIと日銀金融政策委員会があり円安一辺倒でいいのかを考える 重要な判断を迫られる週となっています。台風の目は株価ですが、ヘリコプターマネーの過大な期待感は禁物では?
バーナンキ前FRB議長の来日後、ヘリコプターマネーが話題になることが多く円売りムードを増幅していましたが、黒田日銀総裁はG20の前に記者団に「ヘリコプターマネーは、日銀による国債の直接引き受けということであれば禁じられている」と発言。日米共に明確な方向性を示すことができないと、円ショートの巻き戻しが強まる可能性もありますが、極端は円高も期待薄。
 
 
◎EURUSD【予想レンジ 1.0900~1.1100】 
『弱さが目立つユーロ、下値リスクをやや懸念』
IMMデータでは、度重なるテロ攻撃やトルコ軍事クーデター未遂の影響なのか予想外にポンドよりユーロのショートが拡大しています。英国のEU離脱による悪影響を懸念が予想外に弱いのではと思われ、先週発表されたPMIは予想外に強かったのですが、今週のユーロ圏GDP予想は弱く、EURUSDは1.1100の上値は重く徐々に切り下がり、終値ベースで1.1000を割り込み今年3月上旬来の低水準で下値不安感が続いています。
 
 
◎GBPUSD【予想レンジ 1.3000~1.3200】
『下値リスクが残り1.3000が重要なポイント』
BOEの調査では「国民投票でEU離脱が決まった後も、英国経済が急速に減速しているという明確な証拠は見当たらない」と楽観的なムードと、今週の英第2四半期GDP速報値は意外にも前回より強い数字が予想されています。現実は、不動産価格の低迷や、弱すぎる英PMIに打ち消され、先行き不透明感は免れませんが、1.3000の大台は重要で下げ止まることができるのでしょうか? 割り込むと下値リスクがさらに拡大する可能性もあります。
 
 
◎AUDUSD【予想レンジ 0.7350~0.7500】
『豪CPIが重要でカギを握る』
安定期では高金利を狙った動きが期待できますが、英国のEU離脱の悪影響の終結は考えにくいものがあります。豪中銀議事録からは通貨高をけん制する動き、経済情勢の先行き懸念に、緩和期待がにわかに膨らみ、原油価格の続落とすべてがネガティブな方向へと動き始めています。AUDUSDも0.7500の上値が重くなり、27日の豪CPIが弱ければ、緩和期待が膨らみ、下値圧力が続く可能性が高くなっています。
 
 
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今週の主な材料(7月25日~7月29日)

今週の主な材料(7月25日~7月29日)

今週は夏休入りを前にして、非常に多くの重要なイベントが控えており、特に金曜日は過去と比較しても最大級の発表数と思われます。

さて、今週ですがテーマは以下の三点と考えます。

1。米国 
米成長・雇用・インフレ率は? 7月27日(水)のFOMCで、9月21日のFOMCで利上げの可能性は残っているのでしょうか?

2。日本
日本政府は本当に10兆・20兆円規模の景気刺激策を発表し、日銀は7月29日(金)に期待しているヘリコプターマネーなどの追加緩和を実施するのでしょうか?

3。英国・ユーロ圏
英国のEU離脱の選択による今後の影響は? 先週の英不動産価格の下落と英PMIの弱さは本物で、今後も悪影響が続くのでしょうか? 

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1.米国発では、27日(水)のFOMCと、29日(金)の第2四半期GDPは速報が値最も重要です。

FOMCは、市場では政策金利の据え置きを固いと考えていますが、9月21日、11月2日、12月14日のFOMCで利上げする可能性の度合いを測ることがテーマになりそうです。

29日(金)の第2四半期GDPは速報値で、前年比予想は2.6%と第1四半期の1.1%から上昇が予想されており、ドルの信頼感を確認できるのでしょうか? ドル相場への影響は大きいものがあります。

それ以外でも、26日(火)のCB消費者信頼有漢、27日(水)の耐久財受注、29日(金)のシカゴPMI、ミシガン大学消費者信頼感も注意が必要で、住宅関連指標も多くこちらも注目しています。

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2。日本発では、29日(金)の日銀の金融政策決定会合と、同日の朝に発表の全国CPIが最も重要です。

金融政策決定会合では政策金利0.10%%(0.0-0.1%)の据え置きと、マネタリーベイス・コントロール(年間)80兆円の据え置きを予想しています。

直近になりヘリコプターマネーの話題で相場が動くことが多くなっていますが、黒田日銀総裁はG20を前にした発言で、「ヘリコプターマネーは、日銀による国債の直接引き受けということであれば禁じられている」と本質を語っています。また、最近の円安への動きの中で、円高を危惧する声も弱まっていますが、黒田日銀総裁はどのようは発言をするのでしょうか? 市場の熱狂に反してクールでは?

全国CPIは前年比の予想は-0.4~-0.5%で前回の-0.4%よりマイナス幅の拡大が予想されており、数字より円相場の変化が予想されます。

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3。英国・ユーロ圏
英国のEU離脱後で初めての発表となった、英国の景況感指数は非常に弱く、再びポンド売りがテーマになりかけており、ユーロ圏と英国発の経済指標の注目度が高くなっています。

BOEの調査では「国民投票でEU離脱が決まった後も、英国経済が急速に減速しているという明確な証拠は見当たらない」と安心感が強まっていましたがが、直近では英国の不動産価格の低下や、景況感の悪化が示されています。

27日(水)の英第2四半期GDP速報値は小幅上昇が、29日(金)のユーロ圏第2四半期GDP速報値じゃ小幅低下が予想されています。また、28日(木)は独CPI速報値、29日(金)のユーロ圏CPI速報値、28日(木)の独雇用統計、ユーロ圏業況判断、景況感指数、消費者信頼感指数や、それ以外でも英住宅関連の多くの指標が注目されます。


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2016/07/23

最新のIMMポジションは、ユーロとポンドを中心に通過ショートが拡大へ

最新のデータ(7月19日集計分)では、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネット・ポジションは-72,565コントラクトと、前週の-59,062からショートが拡大へ。

特に目立ったのは、ユーロとポンドのショートの拡大で、英国がEU離脱を決めた週と比べてもネットショートポジションは拡大傾向にあります。

一見危機感が弱まったようにも感じられますが逆に、時間の経過とともにEU離脱の影響度合いが深刻にとらえられているのではないでしょうか? そして、その度合いをショートポジションで計るとすれば、ポンドよりユーロにより濃く悪影響が及んでいるようにも思われます。

安全通貨として選好される、円とスイスのロングはやや減少した半面、カナダドル、豪ドル、NZドルはロングが増加し、世界的な低金利の中で、市場が安定傾向にあるとみていたのか、比較的高金利の通貨が上昇し、原油価格の安定に豪ドルのロングも微増していました。

ただ、為替市場では、豪州+NZでは集計後に予想外に中銀の通貨高をけん制する動き、経済情勢の先行き懸念に、追加緩和期待がにわかに膨らみ、原油価格の続落とすべてが悪い方向へと動き始めています。

さて、円ですが、7通貨の中では最もロングポジションが多い状態に変わりありません。為替市場では、政府の景気刺激策+日銀の追加緩和=株高+円安を期待した円ショートポジションが急増し、集計後の21日にはUSDJPY107円半ばまで上昇しており、円のロングが減少してることが予想できます。

この状な円安センチメントの高まりにも、意外にもネットでは円ロングを維持していると思われ、リスク回避による潜在的な円先高が意外にも強いことが想像できます。

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◎円、47,545→(39,353)-8,192

◎ユーロ、-87,660→(-99,891)-12,231

◎ポンド、-60,067→(-74,386)-14,319

◎スイス、6,718→(4,687)-2,031

◎カナダドル、17,175→(22,068)4,893

◎豪ドル、16,216→(33,431)17,215

◎NZドル、-1,011→(2,173)1,162

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2016年7月23日(土曜) 週末、22日海外市場はドル全面高、混乱も多い

2016年7月23日(土曜) 週末、22日海外市場はドル全面高、混乱も多い

英国のEU離脱の影響に英PMIは急低下、ポンドは下落。PMIは強かったが独ミュンヘンで発生した乱射事件に、ユーロは下落。豪中銀の利下げ期待に、豪ドルは弱く、強いカナダ経済指標にも、弱い原油価格に、カナダドルは強さは見られず。

そして、USDJPYは、日銀の利下げ期待は根強く、リスク回避の円高に動けず、106円台前半で推移。

米株は小幅上昇、NYダウは+53.62(+0.29%)、原油価格(WTI)は44.23ドルへ低下、米10年債利回りは上下しながら1.566%と前日あまり変わらず。

EURUSDは、英国のEU離脱後に初のPMIは意外にも強く胸をなでおろすなか、独ミュンヘンショッピングセンターで乱射事件が発生。フランス、ドイツと続く、悲惨はテロ攻撃に潜在的なユーロ売りは変わらず。

EURUSD1.1000以下の買いが続いていたが(オプション絡みでは?)ついに1.0950台まで下落し、終値ベースでは3月10日来となる1.1000を割り込み1.0970台のユーロ安で取引を終えた。

GBPUSDは、欧州時間に発表の英総合PMIは7月に47.7と2009年4月以来の低水準で弱すぎ、マークイット・エコノミストは、、英国のEU離脱の選択が影響し国内経済が劇的に悪化した模様とサプライズにポンドは急落。終値ベースでは何とか1.3100の大台を維持するも、戻りは限定的。

さて、USDJPYは、106円前半で動きは鈍い。本来ならミュンヘンで発生した乱射事件に安全資産として円の買いが強まるところながら、105.80円近辺が精一杯。来週に日銀が緩和するとの期待感が先行しており、円買いも弱く、105.50円に大きな壁が存在。ただし、過去の教訓から失望したときの反動は恐ろしいものがある。

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独ミュンヘンショッピングセンターで乱射事件が発生=複数の死傷者が発生、ミュンヘン市に非常事態。→ EUR売りが強まる。

2016/07/22

2016年7月22日(金曜)欧州・米国市場序盤は

2016年7月22日(金曜)欧州・米国市場序盤は、動きが鈍い中、GBP売り+カナダドル売りが目立つ。

週末金曜日の海外市場は、欧米株の動きは鈍く為替相場も予想外に動かず。目立ったのは英PMIが2009年来の低水準で、ポンドは下落。強いカナダの小売とCPIに上昇しながらも、原油価格の低下に逆に売りへと変化したカナダドル。

欧州株は状弱混在しながらも、大きな変化は見られず、米株はNYダウは小幅下落するも、NASDAQ+S&P500は小幅上昇。原油価格(WTI)は売りの流れが止まらず、44ドルを割り込み勢い。米10年債利回りは1.58%へ上昇。

GBPUSDは、アジア市場と欧州市場序盤は1.3300を狙う動きが続いたが、英国のEU離脱選択後、初となるPMIは2009年4月来の低水準で弱過ぎ、マークイット・エコノミストは英国内経済が劇的に悪化したと発表。これを境に流れはポンド売りへと急変し1.3080まで続落。ドル買いの流れをリード。

EURUSDは、強い仏・独・ユーロ圏のPMIが予想を上回り、発表直後は1.1040台まで続伸するも、弱いGBPUSDの影響に買いも続かず。EURGBPが上昇する中、1.1000を試す動きへ。

USDJPYは、アジア市場で105.50円が大きな壁となったことが確認された、欧州市場の序盤は円売りが加速。一時106.30近くまで上昇するも続かず、106円台を維持しながら安定推移となったが、し主要通貨でドル高が強まる中で、クロスでの円買いが強く105.80円を一時割り込む。


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マークイット・エコノミスト=英総合PMIは7月に47.7と2009年4月以来の低水準で、英国のEU離脱の選択が影響し国内経済が劇的に悪化した模様。

ノボトニー・オーストリア中銀交際=ECBのQEに関する決定は第4四半期に。ECBは日本のようなケースを回避するためあらゆる措置講じる。

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2016年7月22日(金曜)アジア・欧州市場序盤は円買いから円売りへと変化、異なる経済指標にユーロは強くポンドは弱い。

2016年7月22日(金曜)アジア・欧州市場序盤は円買いから円売りへと変化、異なる経済指標にユーロは強くポンドは弱い。

週末金曜日、円ショートの巻き戻しに一時105.50円台まで下落するも、昨日同様に105.50円近辺のドル買い(円売り)圧力は強い。

アジア市場では円買いが続くも、欧州市場に入り、強いユーロ圏経済指標に、クロスでの円売りが強まり、USDJPYも106円台へと上昇。

弱い英経済指標に、GBPUSDは急落するも、USDJPYは以外にも底堅い。財務省データでは、本邦投資家は15日終了週に中・長期の外債を爆買いしたとの報道もあり、そう簡単には円高へ動くのも難しそうである。

日経平均株価は-182.97(-1.09%)下落、欧州株もマイナすからスタート。原油価格は相変わらず弱く44ドル台前半で推移。

仏・独・ユーロ圏のPMIは予想外に強く、英国のEU離脱を決めた国民投票後初の景況感指数は、予想外に経済への不安感はなく、EUR買いが強まる。逆に、英PMIは予想外に弱く、発表直後からGBP売りが加速、EURGBPは0.8300→0.8380近くへ急進。

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29日に公表する「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」では、2017年度の消費者物価見通しは小幅の下方修正にとどまる見通し。

財務省データ=日本の投資家は15日終了週に中・長期の外債を差し引き1兆7200億円購入した。前週は2兆5500億円を購入しており、これは同省ウェブサイトにデータのある2005年以降で最大。

2016年7月22日(金曜日)21日の海外市場は、円が主役で誤解の可能性は残るも、結果は黒田ショックに変動

2016年7月22日(金曜日)21日の海外市場は、円が主役で誤解の可能性は残るも、結果は黒田ショックに変動

USDJPYは、円売りから円買いへと大きく流れが変化。参議院選後に続いた円売りの流れも、107.50円でストップ。

黒田日銀総裁の「ヘリコプターマネー、必要性も可能性もない」と、市場が期待する強い緩和策を否定する発言の報道に、円は急進し105.40円台まで急落。ただ、6月中旬の収録と判明、強い米経済指標もあり106.50円まで値を戻すも、終盤にかけ再び105.60台へと下落。

欧州株は強弱混在、米株は久しぶりに下落、原油価格(WTI)は終盤に値を下げ45ドルを割り込み、米金利も弱く、米10年債利回りは1.55%台へ低下。

米経済指標は、新規失業保険申請件数は改善、中古住宅販売件数は前回を下回るもマイナス予想に反し強く、9年ぶりの高水準へで、景気先行指標総合指数も強い。逆に、フィラデルフィア連銀製造業景気指数は予想外のマイナスで、FHFA住宅価格指数は弱い。

EURUSDは、ECBは予想通り金利の据え置き、ドラギECB総裁は「時間をかけて経済見通しの変化を見極める」と追加緩和の新たなヒントもなく、緊急性を感じられない発言に、直後の反応はEUR買い(1.1060)→ 本筋に戻り売り(1.0980)へと上下。このレンジが一日のレンジ幅に収まってしまっている。潜在的な売り圧力は変わらず。

NZDUSDは、NZ中銀は早朝に、緩和的な金融政策を継続すると再表明。8月、11月の利下げ観測が強まり、0.70の大台を割り込み0.6950台まで下落。欧米市場では0.70台の大台まで戻るも売り圧力に変化は見られず。AUDも緩和観測が続く。

GBPUSDは、小売売上高が予想外に弱く、一時1.3150台まで下落するも続かず、1.3150~1.3280のレンジで方向感定まらず。潜在的なポンド売りの流れに変化は見られず。

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BOE報告書=資産買い入れ策は金融危機後のインフレ期待の押し上げに効果するも、フォワードガイダンスにはき効果はなかった。

BOE報告書=資産買い入れを500億ポンド実施するごとに、企業のインフレ期待は0.19%ポイント上昇し、賃金は追加的に0.28%上昇するとの期待が生まれた.

BOE報告書=融資のための資金調達スキーム(FLS)、ドラギ総裁が2012年7月にユーロを保全するために「あらゆる手段を行使する」と確約したことも英国のインフレ期待に影響。

バイトマン独連銀総裁=英国のEU離脱決定がユーロ圏のインフレ率にどのような影響を与えるのか判断するのは時期尚早。ブレグジットを口実に積極的な為替政策を推進することは間違い。

バイトマン独連銀総裁=ECBは夏季休暇後に資産買い入れの条件見直しについて協議する可能性。

黒田日銀総裁発言=BBCのインタビューは6月中旬の収録と判明し、円買いも一時弱まる。

円がグローバル取引で拡大=6月は3.46%と過去5年で最高へ。

トルコ=国会は3か月間の非常事態宣言を承認

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2016/07/21

2016年7月21日(木曜)欧州・米国市場序盤は、黒田日銀総裁の以外な発言に円急落。

2016年7月21日(木曜)欧州・米国市場序盤は、黒田日銀総裁の以外な発言に円急落。

欧州株は総じて下落、米株はマイナスからスタート、米10年債利回りは1.61%と上昇、原油価格(WTI)は45ドル台前半で推移。

為替市場は、黒田日銀総裁がBBCラジオで、「マイナス金利導入はリスクを予防、モメンタム維持」といつもながら円売りを期待させる発言と、「ヘリコプターマネー、必要性も可能性もない」と、市場が期待する強い緩和策を否定する発言に、円は急進。

日銀の広報は、発言内容はいつもと変わらずとコメントを発表。市場の円買いの過熱ムードを冷やす動きへ。

弱い英小売売上高+金融政策を据え置いたECB理事会。改善する米新規失業保険申件数は改善、米FHFA住宅価格指数は予想を下回るも前回と変わらず、米住宅販売件数は予想を上回るも前回よりは低下、米景気先行指標は予想を上回るも直接的な動きは鈍い。

USDJPYは、106.80円台→105.40円近くと約1.4円下落、本日の高値となる107.50円から見れば2.1円近く下落し、円はクロスでも全面高。ただ、米国市場に入り106.50円近くまで値を戻している。

EURUSDは、1.1000~50のレンジで推移する中、ECB理事会は金融政策の据え置きを決定、予想通りながら、サプライズもなくEURUSDは直後1.1010→1.1060まで上昇し、再び下落へ。

GBPUSDは、弱い英小売売上高に一時売りが強まるも、概ね1.3150~1.3230のレンジで推移。


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ECB=金融政策の据え置きを決定。政策金利が長期にわたり現行またはそれ以下に留まると予想。資産買い入れは「月800億ユーロの購入を少なくとも2017年3月末まで続けることを確認。必要に応じ、インフレの持続的調整が見られるまで続ける。

ドラギECB総裁=英国がEU離脱を選べばユーロ圏経済に悪影響が及ぶだろう。中銀が必要なら流動性を供給する方針。緩和的な金融政策措置や強固な規制、監督の枠組みも市場の緊張抑制に寄与。

ドラギECB総裁=インフレは2017年、2018年に加速へ。成長リスクは下向き。

英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)=英国のEU離脱が決まり、商業用不動産に対する投資需要の減少幅が過去最大へ。不動産鑑定士の3分の1以上が商業用不動産市場について、下降局面の初期段階にあると感じている。

日銀広報部=ヘリコプターマネーについて「必要も可能性もない」との発言で、発言内容はいつもと同じとコメント。

黒田日銀総裁(BBCラジオ)=これまで財政制度と金融制度を明確に分けることで利益を得てきた。現段階でこの制度環境を放棄する必要はない。ヘリコプターマネーの必要も可能性もない→ この発言を受け円買いが急速に強まる。

黒田日銀総裁発言が引き金で円高へ!

黒田日銀総裁発言が引き金で円高へ!

黒田日銀総裁は「マイナス金利導入はリスクを予防、モメンタム維持】と、円売りを期待させながら、「ヘリコプターマネー、必要性も可能性もない」と発言。

行き過ぎた円安の牽制なのか、それとも、本心なのでしょうか? ブル・ベア発言をし、ニュートラルと考えたのでしょか?

積み上がった投機筋の円ショートに、市場の反応は1.2円の円高で、クロスでも激しい円高が続く。

2016年7月21日(木曜)アジア・欧州市場序盤は、NZドル安+円安。

2016年7月21日(木曜)アジア・欧州市場序盤は、NZドル安+円安。

日本株は連騰し7月11日の参議院選から上昇の流れは止まらず。日経平均株価は+128.33(+0.77%)と上昇。結果、円売りも止まらず。原油価格(WTI)は46ドル近くへと上昇、米10年債利回りも1.59%近くへと上昇。

USDJPYは、買いも弱まるが107円台での推移。NYクローズの午前6時の急上昇に意図的な動きも残るが、この午前6時と仲値の午前10時共に107.50円を試し失敗。

株高+20兆円兆超の経済対策規模を好感し、日銀の追加緩和の期待感もあり円売りが加速。ただし、実需筋というより投機的な雰囲気が強いように思えてならない。

NZDUSDは急落。早朝に、NZ中銀は緩和的な金融政策を継続すると再表明。市場では8月の利下げ、または、8月と11月に0.25%の利下げ観測が広まるり、0.7020台→0.6950台まで一時急落、0.7000の壁を割り込む動きが続いている。

GBPUSDは昨日の海外市場と同じく1.3200台をボトムとし底堅く安定推移。昨日BOEが「英国のEU離脱による英経済が急速に減速している明確な証拠はない」と報告、BOE金融政策委員の中でも、利下げ派と据え置き派の意見が分かれ、市場は緩和を織り込みながらポンドショートが多く、その巻き戻しが続いている。ただし、離脱の正式調停の日程も定まらず、中長期的な不透明緩和変わらず。

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NZ中銀は緩和的な金融政策を継続すると再表明したことで市場では利下げ期待が高まる。世界成長のダウンサイドリスクが高まる。NZドル高で低インフレにとどまるリスクがある→ NZDU売りが加速。

NZ中銀は住宅ローン利用者の預金基準をめぐり規制を強化する措置を先に発表、その影響もあり、8月に0.25%、11月に0.25%の2回や、年内に一度の利下げ観測が強まり、NZドル売り圧力が強まる。

中国人民元の世界での決済シェアは6月に低下し、約2年ぶりの低水準を記録。

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2016年7月21日(木曜)20日海外市場は、ドル高の流れで、円安+ポンド高。

2016年7月21日(木曜)20日海外市場は、ドル高の流れで、円安+ポンド高。

欧米株は上昇、原油価格も強く、米金利も上昇。為替市場は景気刺激策期待の円安が加速し一時107円台へ。BOE報告は「英経済の減速見られず」、フォーブス政策委員の「利下げ慎重発言」にポンド買いが強く、GBPJPYは一時141.50円近くへと上昇。

欧州株は続伸しユーロストックス50は+1.22%上昇、NYダウは+36.02(+0.19%)、NASDAQ+S&P500も続伸。原油価格(WTI)は43ドル台への低下からEIA週間石油在庫統計を受け一時45ドル台へと上昇。米10年債利回りは1.58%台へ上昇。

USDJPY、円売り止まらず
世界的な株高傾向にあり、日本政府の景気刺激策と日銀の追加緩和をお題目とした、相変わらずの円狙い撃ちで、106.70~80円のポイントを上回り、7月11日(参議院選)以来円売り傾向は止まらず。

200週MAの106.70円を上抜け、21週MAの108.05円の重要なポイントを目指す動きへ。ここにきて本邦企業の海外買収案件を期待する円売りも続き、ファンド筋も円ショートが拡大し、やや投機的なムードが強まっているのが気になる。

GBPUSDは、予想外に底堅いが?
BOEの報告では「英国経済が急速に減速しているという明確な証拠は見当たらない」と楽観的で、BOEフォーブス政策委員は利下げを期待する動きに対して「時期尚早な決定をするべきではない」と発言。

欧州市場では1.3080近辺をボトムに上昇、米国市場では1.3140台をボトムに1.3220台までポンド買いが続く。ただし、値動きからはGBPEUR+GBPJPYのショートカバーに思えてならない。

AUDUD+NZDUSDは、動きは鈍く上値は重いが方向性は感じられず。
原油価格はようやく反発するも、上昇力は弱く、AUDUSDは0.7500台の上値は重く、NZDUSDは0.7040の上値は重くなっているが、どうしてもこの水準からショートは取りにくく、手を出しにくい。

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BOE(国内企業を対象に行なった調査結果)=国民投票でEU離脱が決まった後も、「英国経済が急速に減速しているという明確な証拠は見当たらない」。

BOE(国内企業を対象に行なった調査結果)=事業の不透明感は著しく強まっているが、全般的に活動が著しく弱まっている顕著な兆しは見られない。

モルガンスタンレー=第2四半期決算はアナリスト予想を上回る。純利益15.8億ドル(一株当たる75セント、予想60セント)

BOEフォーブス政策委員=近く金融政策を調整する必要が出てくる可能性があるが、時期尚早な決定をするべきではない。

米ファイアアップス(為替リスク管理のコンサルティング会社)=英国のEU離脱の決定で為替変動に、企業収益を350~400億ドル悪化させる可能性がある。

EIA週間石油在庫統計=-234.2万バレル(予想-210万バレル)と過去最長となる9週間連続で減少し、原油価格が上昇へ。

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2016/07/20

2016年7月20日(水曜)アジア・欧州市場、アジア市場はドル高で動きが緩慢、欧州市場は序盤からドル全面高(除くポンド)。

2016年7月20日(水曜)アジア・欧州市場、アジア市場はドル高で動きが緩慢、欧州市場は序盤からドル全面高(除くポンド)。

日経平均株価は-41.42(-0.25%)と小幅安。欧州株は上昇でスタート。原油価格(WTI)は45ドル台前半で小動き。

EURUSDは、欧州市場の開始直後で、オプションカットの15:00時に1.1020→1.0980台へ下落するも、1.1000割れの買いは厚く下げ止まる。

GBPUSDは、EURUSDの下落にも関わらず底堅く、英雇用統計で失業率は低下、失業保険申請件数は前月が上方修正さえるも、予想を下回わる。直後からポンド買いが強り、1.3080をボトムに1.3150台へ上昇しEURGBPは下落へ。

USDJPYは、105.80円をボトムに底堅く、欧州市場に入るとGBPJPYの急進もあり、106.40台までと高値を試す動きへ。


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中国成都G20を(23~24日まで)で、日米財務相会談へ

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2016年7月20日(水曜)19日の海外市場は、ドル一人勝ちが続く! 

2016年7月20日(水曜)19日の海外市場は、ドル一人勝ちが続く! 

英国・ユーロ圏成長鈍化を危惧、トルコの政情を危惧、英国・ユーロ圏・豪州・NZ・日本の緩和リスクは残り、強い米住宅着工・建設許可件数にドル全面高。

USDJPYは116.50円台へ上昇、EURUSD1.10割れへ、GBPUSD1.31割れへ、AUDUSD0.7500割れへ、NZDUSD0.70の大台近くへ、USDCAD1.3050台へ上昇と、一時、または、現在もドル高の流れは続き、各通貨ペアは重要なポイントへとドル買いが進む。

IMFは、英国のEU離脱を問う国民投票の結果を受け、に世界経済見通しを下方修正。チーフエコノミストは「円相場は秩序立っている」とし、経済成長とインフレを押し上げる手段の円売り介入をけん制。「為替のボラティリティ自体が悪だという事実はない」と付け加える。

欧州株は総じて下落、米株はダウ平均は終盤にかけ上昇するも、NASDAQ+S&P500は低下、原油価格(WTI)は44ドル半ば近くと2か月ぶりの水準へ軟化、米10年債利回りは1.56%近くへと低下。

USDJPYは、英国民投票直前の水準近くへと逆戻り。リスク回避の動きは何処へ? 参議院選で与党大勝を受け、景気刺激策を期待する動きは、株高=円安を支え、円安センチメントの変化は見られず。

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IMF世界経済見通し=6月23日の英国民投票を受け下方修正へ。2016年3.2→3.1%、2017年3.5→3.4%(深刻シナリオは共に2.8%)。英国2016年1.9→1.7%、2017年2.2→1.3%、ユーロ2016年1.5→1.6%、2017年1.6→1.4%、

IMF世界経済見通し=米国2016年2.2%、2017年2.5→2.5%、日本2016年0.5→0.3%、(円高が消費増税先送りを相殺)、中国2016年6.6→6.5%。

IMFチーフエコノミスト=3本の矢という利用可能な政策手段や、日本の賃金設定プロセスへの対応が、成長や目標のインフレ率達成手段。

IMFチーフエコノミスト=円は秩序立った動きを見せており、為替介入は必要なく、経済成長とインフレを押し上げる手段として円を下落させるのは有効な手段ではない。為替のボラティリティ自体が悪だという事実はない。

欧州委員会=英経済はEU離脱で2017年はリセッションに陥る可能性がある。2016年GDPは1.8%→1.3~1.6%に減速見通し。2017年1.9→1.1~-0.3%と大幅引き下げへ。

欧州委員会=ユーロ圏GDPは、2016年1.6(5月時点)→1.5~1.6%、2017年1.8→1.3~1.5%、

原油価格下落=在庫増の予想とドル高の影響に2か月ぶりの安値へ。

ECBの国債購入で、ECBが購入規則を緩和しない限り、購入できるドイツ国債は早ければ8月にもなくなる可能性が指摘される。

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2016/07/19

2016年7月19日(火曜)欧州・米国市場序盤はドル全面高、強い米住宅着工+建設許可にさらにドル買いが強まる。

2016年7月19日(火曜)欧州・米国市場序盤はドル全面高、強い米住宅着工+建設許可にさらにドル買いが強まる。

英FTSEは小幅上昇するも、欧州株は総じて下落、NYダウも小幅下落からスタート。原油価格(WTI)は45ドル台後半と小幅安で推移。米10年債利回りは1.56%と小幅安。

英CPIの前年比0.5%と前回0.3%から上昇、コア前年比も1.6%と前回の1.4%から上昇するも、英国のEU離脱前のデータでポンド安の影響は反映されず。

米住宅着工+建設許可は予想を大幅に上回り、ドル買いがさらに強まり、ドル全面高へ。

USDJPYは、ドル高=円高の流れは見られず、日本の景気刺激策=株高=円安の方程式を意識したUSDJPYの買いが続く。円はクロスでは大きな変化は見られず、USDJPYは106.20~30へ上昇し、ドル全面高の流れへ。21:30時の強い米住宅着工+建設許可に106.50台まで続伸、6月24日の高値106.80円台を意識。他の主要国通貨でもドル買いが強まる。

GBPUSDは、1.3400台を終値ベースで達成することはできず売りへと変化。。ブリハBOE政策委員は「利下げに加えて追加的な政策措置が必要になる」と発言、ウッズBOE副総裁は「英国の住宅市場が、EU離脱決定により鈍化」と発言に売りの流れは止まらず。英住宅価格指数は低下、英国のEU離脱を意識した経済活動の鈍化懸念も残り、売り圧力が続く。


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ウッズBOE副総裁=英国の住宅市場が、EU離脱決定により鈍化。住宅市場を取り巻く兆候が少しずつ現れている。

IMF世界経済見通し=2016年3.2→3.1%へ下方修正。

2016年7月19日(火曜)アジア・欧州市場序盤は、ドル買いへ、他通貨はそれぞれ弱い材料が散在。

2016年7月19日(火曜)アジア・欧州市場序盤は、ドル買いへ、他通貨はそれぞれ弱い材料が散在。

USDJPYは、105.5円をボトムに底堅く上値を狙う動きへ。政府な7月末に景気刺激策を取りまとめ、7月29日に日銀は追加緩和を実施することを期待する動きは、潜在的な円売り要因。トルコ発の新たな悪材料などリスク回避の動きが加速しなければ、ドル買いの流れは変わらず。

GBPUSDは、ブリハBOE政策委員は「利下げに加えて追加的な政策措置が必要になる」と発言に、1.3280を高値に1.3170台まで続落。8月4日の金融政策委員会では利下げの可能性が高く、潜在的なGBP売り要因は変わらず。

AUDUSDは、0.7600→0.7500割れまで続落。中国人民元安が進み、豪中銀議事録では「政策変更の必要性があるのかどうか見極めるため、インフレや雇用、住宅関連のデータを注視」と、直後の市場の反応は買いから売りへと変化。

NZDUSDは、0.7120→0.7010台へと早朝から続落。NZ中銀は「住宅ローン規制を強化」発表。収入に対する債務返済比率の高い融資に制限を設ける準備も進める方針に、景気対策として8月に利下げ観測が強まる。

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豪中銀議事録(7月5日分)=政策変更の必要性があるのかどうか見極めるため、インフレや雇用、住宅関連のデータを注視→ 直後の市場の反応は買いから売りへと変化。

豪中銀議事録(7月5日分)=豪ドル高は調整を複雑化させる恐れ。インフレ指標は依然として平均を下回っている。今後入手するデータで見通しの評価を洗練することができる。

安田生命=USDJPY100円近辺でオープン投資の積み増しを検討。 運用企画部・運用企画グループ・マネージャーは今後は同100ー110円を予想。米国の利上げタイミングにもよるが、昨年度みたいに120円まで円高修正するところまではいかないだろうと語る。

新たに上場したマザーズ指数先物市場、マザーズ指数は3%近く下落へ。

トルコ投資不適格に引き下げられる恐れへ。

NZ中銀=住宅ローン利用者の預金基準をめぐり規制を強化する措置を発表。収入に対する債務返済比率の高い融資に制限を設ける準備も進める方針。8月に利下げ観測が強まる。

米共和党全国大会=トランプ氏を大統領候補に正式に指名。

ブリハBOE政策委員=利下げに加えて追加的な政策措置が必要になる。政策金利を即刻引き下げる必要があると主張。その上で、来月の政策委員会で追加的な政策パッケージを打ち出すべき。

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2016年7月19日(火曜)18日の海外市場は、再び円売りへと逆戻り

2016年7月19日(火曜)18日の海外市場は、再び円売りへと逆戻り

トルコ軍事クーデターは未遂で終わり、トルコ株は7.08%下落するなど潜在的な悪影響は残るも、テーマは、日本の景気刺激策期待の株高+円売りへと逆戻り。

NYダウは+1.50(+0.09%)上昇、原油価格(WTI)45ドル台前半へ下落、米10年債利回りは1.58%台へ上昇。為替相場は、ドルの強さは残り、円の弱さが目立った。

株式市場は、ソフトバンクが英半導体設計ARMホールディングス巨額な約3.3兆円で買収との報道に驚き、英国株の上昇をリード。英国内での雇用を倍増させるとのこと。

ウィールBOE政策委員は「早期の利下げが必要との主張も重要視しせず」と、緩和期待が強い8月4日の金融政策員会で不透明感も。

USDCNYは上昇し、一時5年来の高値となる0.6700近くへと上昇、中銀がドル売り介入を実施との観測も流れる。米財務省は「現在の為替相場はファンダメンタルズから逸脱していない」と発言。

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USDJPYは、トルコクーデターが未遂で短時間で収束に向かったことで、104円台は幻、105円台も続かず有事の円買いは終わり、米国市場では株高=円安が復活、106.20円台まで上昇し106円台で安定推移。

円はクロスでも全面安で、GBPJPYは141.30円近くを高値に140円台を維持。AUDJPY+NZDJPY+CADJPYは終盤にかけて高値を更新。

EURUSDは、1.1030台をボトムに1.1040~70の狭いレンジから、米国市場に入り株価は小幅上昇、ロンドンフィキシングにかけて1.1080台を高値に、大枠1.1060~80のレンジで安定推移。1.1080台の上値は重くこの水準を上抜けできるかを注目。

AUDUSDは、0.7600を中心とした狭いレンジで推移。米国市場に入り0.7570台をボトムに0.76台をトップに動きは鈍い。テクニカルでは0.7570台を割り込むと続落のリスクが強まる。

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米財務省当局者=中国が人民元の上昇を認めるかどうかが問題。

米財務省=米国はG20で為替操作を回避する必要があることを再表明へ。現在の為替相場はファンダメンタルズから逸脱していない。

フィッチ=クーデター未遂はトルコの政治リスクを強調。

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2016/07/18

2016年7月18日(月曜)欧州・米国市場序盤は、カナダドル売りを除き動きは緩慢。

2016年7月18日(月曜)欧州・米国市場序盤は、カナダドル売りを除き動きは緩慢。

トルコ軍事クーデターが未遂に終わった後の影響は? 注目のトルコ(ISE100)株は7.6%近く下落、欧州株は総じて弱く、NYダウは小幅下落からスタート。原油価格(WTI)は45ドル台半ばへと下落、米10年債利回りは1.56%へ上昇。

週明け欧州市場は変動は予想外に少なく、米国市場に入り、原油価格の下げの影響にUSDCADの上昇(カナダドル売り)が目立ったものの、主要通貨の変動は限定的となっている。

USDJPYは、105.30台~105.80台の50pipsのレンジで推移。
EURUSDは、1.1030台~1.1070台のレンジで推移、
GBPUSDは、1.3210台~ロックハートBOE政策委員のタカ派発言で一時1.3290台へ上昇するも、総じて1.3220~80のレンジで推移。
NZDUSDは、アジア市場早朝のCPIが弱く一時下落。その影響もありNZドル安ながら、欧米市場の動きはきは緩慢。

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バンク・オブ・アメリカ=第2四半期利益、前年同期比-21.0%に減少。

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2016年7月18日(月曜)アジア・欧州市場序盤は、トルコ軍事クーデターも未遂に終わり、元も水準へと逆戻り。

2016年7月18日(月曜)アジア・欧州市場序盤は、トルコ軍事クーデターも未遂に終わり、元も水準へと逆戻り。

週明け、東京市場が海の日で休日の月曜日。先週NY市場引け間際で発生した、トルコの軍事クーデターは多くの死傷者をだし未遂に終わった。

週明けからリスク回避の巻き戻しで、USDJPYは上昇、EURUSD+GBPUSD+AUDUSD+NZDUSDは、先週金曜日の終了間際のトルコクーデター報道に急変した地点に逆戻り。

トルコのクーデター未遂が、エルドアン大統領にとって反対派勢力の一掃という権力掌握の好機なのか、それとも、今後の不安定な状況を予兆するものなのか、今後の為替相場、特にユーロ相場にとっては重要に思えてならない。

USDJPY相場は、開始直後から106円台まで一時上昇するも、日本は休日で株式市場の動きはなく、本来の円相場が見えてはこない。19日からスタートする東証マザーズ指数先物取の株価へプラス影響も気になる。

週末金曜日引け間際の薄い取引の中で、105円以下のストップを誘発し104.60円台まで急落し他ことで、逆に105.00円以下の買い余力ができているようにも見える。

NZDUSDは、早朝に発表されたCPIは前年比は変わらずながら、前期比が予想を下回り、直後に急落し回復力も弱い。他の主要国が総じて先週金曜日の急落直前の水準まで値を戻しているにも関わらず、利下げの思惑が残り弱さが目立っている。

GBPUSDも、先週末、金曜日の急落直前の水準まで値を戻し、注目のウィールBOE政策委員の講演で、「早期の利下げがの必要性を重要視せず」との内容に、底堅く推移している。ソフトバンクグループ は、英半導体設計ARMホールディングス を約240億ポンド(約3.3兆円)で買収との報道が流れが。買収資金はどのように準備・調達するのであろうか? GBPJPYの相場に影響する可能性もあり、気になっている。


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ウィールBOE政策委員=市場を安心させるために早期の利下げが必要との主張も重要視しせず。消費者も企業もパニックは見られず。

ウィールBOE政策委員=来月に利下げ判断は、需要への短期的な打撃が、長期的なインフレ圧力を帳消しにするか判断。

ソフトバンクグループ =英半導体設計ARMホールディングス を約240億ポンド(約3.3兆円)で買収へ。

中国人民元=一時5年半ぶりの安値へ下落、USDCNYは6.7000近くへと上昇へ。中国人民銀行がドル売り介入を実施したとみられる。


トルコクーデーター未遂=軍・司法関係者6000人拘束 死者290人超に。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=FOMCメンバー間で意見にそれほど開きはない。相違点は利上げ時期を「より早く」または「少し遅く」するかの点。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=インフレに関する深刻な議論はなく、超低金利の維持が金融の安定に与える影響がやや議論されているだけで、金融政策に関する協議が変化している。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=低い潜在成長率が長年にわたり続く可能性が想定でき、金利は低いレンジにとどまる。金融政策を補完する財政、税制、規制などの改革を進める必要がある。

調査会社EPFR=国民投票後の3週間で、ポンド安や資金流出により、英ファンドの受託運用資産の時価総額が400億ドル超減少。

菅官房長官=今月末をめどに取りまとめる経済対策の財源として赤字国債を発行しない方針。追加緩和は、日銀の判断にゆだねる。

総合的で大胆な経済対策は=「未来への投資」をキーワードに、保育士や介護士の待遇改善、インバウンド観光振興につながるインフラの整備、リニア中央新幹線の建設加速、中小企業の資金繰り支援。さらに、博多港や横浜港を大型クルーズ船が寄港できるよう整備、成田空港、羽田空港、新千歳空港の発着枠の拡大も前倒しで進める。

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2016/07/17

今週の為替相場を考える(7月18日~7月22日)

今週の為替相場を考える(7月18日~7月22日)

「英国のEU離脱選択による影響」→ 「参議院選圧勝+追加景気刺激策・日銀追加緩和期待」→ 「仏ニース自動車テロ+トルコ軍事クーデター(制圧済み)」と、世界を取り巻く動きは流動的。結果、ドル買いの流れは変わらず。

トルコの軍事クーデターは無事制圧され事なきを得たようです。エルドアン大統領にとっては反政府派一掃の好機との報道もありますが、多発するクーデータを考えると、ユーロにとってはプラス要因とは考えにくいものがあります。

クーデターは先週末金曜日、主要NY市場クローズ前後の出来事だけに、相場への織り込み度は非常に弱かったと印象しています。結果、クーデター制圧で安心感は残るも週明けの金融市場では、どのような反応を示すのでしょうか? 興味深くもあり心配でもあります。

さて、今週は、週明け18日(月曜)が海の日で日本は休場。米国発の重要な経済指標もなく、翌週7月27日のFOMCを意識しながらの週となりそうです。

トルコの軍事クーデタの未遂の影響は不明ですが、リスク回避行動が強まれば、金曜日の終盤に円買いが加速し動きも否定できませんが、未遂に終わったことで、円買いも期待できそうにありません。いずれにしても、米ドル独り勝ちの流れを止める要因も考えにくいものがあります。

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【通貨ペア別のレンジ予想】

◎USDJPY 【予想レンジ 104.00~106.20】 
『トルコ軍事クーデターも未遂で終わり、円売りの流れ変わらず』

多くが考えているように、日本の景気刺激策+日銀の追加緩和期待に、株高が続き、英国のEU離脱を問う国民投票当時の水準へと円安が進み振出に戻ったことになります。週末金曜日のクローズ間際、トルコ軍事クーデター報道に円買いが強まっていますが、クーデターが未遂に終わったことで、継続的な円買いも考えにくいものがあり、104.00円をボトムに買いの流れは変わらず。ただ、EURJPYやGBPJPYで円高傾向が強まる可能性も意識。


◎EURUSD【予想レンジ 1.0900~1.11000】 
『英国のEU離脱+トルコ軍事クーデター未遂、潜在的なユーロ売りへ』

トルコの軍事クーデターは未遂に終わって一安心ですが、通貨ユーロにとっては楽観的に考えていいのでしょうか? 落ち着いている難民問題もトルコの政情不安で再燃する可能性はないのでしょうか? ニースでの自動車テロなど、一向に収束することのないテロ攻撃は、間接的にユーロへの影響がないとは言えないでしょう。英国のEU離脱による影響の不透明性も残り、ポジション調整以外に、積極的にユーロを買うことは考えにくいものがあります。 


◎GBPUSD【予想レンジ 1.30500~1.3450】
『急落不安は解消されるも、追加緩和期待は残り強さも半減』

予想外に早い新政権の誕生もあり、政治的な混乱はやや解消していますが、経済的な不安感はぬぐいきることはできません。底値が見えないポンド急落の可能性は弱まる一方、8月4日のBOE金融政策委員会では、追加緩和の可能性が高いこともあり、1.35台を超える上昇は期待できそうにありません。

◎AUDUSD【予想レンジ 0.7450~0.7600】
『強さを継続できるか? やや不安』

ドル高相場が続く中で、強さが目立つAUDUSD。NZDSUDとともに、高金利で英国のEU離脱の影響は弱く、中国や新興市場国の安定が背景にあると思われます。ただし、先週は4日連続し0.76台後半を高値に伸びきれず、予想外に強い中国GDPにも買いは続かず、0.7500割れの水準までの調整を意識せざるを得ないと考えます。


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今週の主な材料(7月18日~7月22日)

今週の主な材料(7月18日~7月22日)

ニースの自動車テロなど広まるテロ攻撃の拡大+トルコ軍事クーデター(制圧済み)で、リスク回避の流れに「株安=円高」へと変化するのでしょうか? それとも、参議院選挙からスタートした政府のご意向を意識した「株高=円安」が継続するのでしょうか?

今週は週明け18日(月曜)は日本は海の日で休日となり、海外市場の動きを見て確認することになりますが、19日からスタートする東証マザーズ指数先物取は日本株(マザーズ)にとってはプラス要因となることでしょう!

今週は米国発の材料は乏しく、翌週7月27日のFOMCを意識しながらの週となりそうです。相場見通しは別途「今週の相場を考える」で掲載しますが、今週の材料にも、トルコの軍事クーデターの影響を海外指標の反応をみながらとなりそうです。

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今週、特に注目したいのは、以下の通りです。

7/18(月)=NZ CPI、
7/19(火)=豪中銀議事録、英CPI、
7/20(水)=英雇用統計、
7/21(木)=ECB理事会+ドラギ総裁会見、
7/22(金)=カナダCPI

【7/18(月)7:45=NZ CPI】
第2四半消費者物価指数は、前期比予想0.5% 前回0.2%、前年比予想0.5% 前回0.4%なっていますが、四半期ごとの発表で、予想と結果の差が比較的大きく、発表時間も早朝であることで、相場変動が高くなるいますので、注意してください。

【7/19(火)=10:30 豪中銀議事録】
7月5日の理事会では政策金利を1.75%に据え置き、AUDUSDが一時上昇していました。英国のEU離脱の影響、中国や新興国経済への見通しも気にして、金融政策を据え置くことを決定しています。共に今現在では落ち着いており、サプライズはないと思いますが、投機筋が一時的に豪ドル相場を動かしやすい材料です。

【7/19(火)=17:30 英CPI】
消費者物価指数の予想は、前月比予想0.2% 前回0.2%、前年比予想0.4% 前回0.3%、コア前年比予想 前回1.2%と、前年比は若干上昇が予想されています。いずれにしても、BOE金融政策委員会の大半は8月4日に金融緩和を望み、刺激措置の規模と質を発表すると思われており、多少強くても一時的なポンド買いにとどまり、弱ければポンド売りが強まる可能性を意識しています。

【7/20(水)=17:30 英雇用統計】
OIL方式失業率(3か月)=予想5.0% 前回5.0%、失業保険申請件数=予想4,000人 前回-400人、平均所得(除くボーナス/3か月)=前年比予想2.4% 前回2.3%、含むボーナス/3か月=予想2.3% 前回2.0%と、雇用の改善が見込まれています。いつもながら、予想外の数字に対しの相場変動は大きく、注意が必要です。

【7/21(木)=20:45 ECB理事会+21:30ドラギ総裁会見】
政策金利0.0%、上限金利(限界貸出金利)0.25%、下限金利(中銀預金金利-0.40%の据え置きを予想、QE期日も3月末までと前回と変わらずの予想となっています。安全資産債券の買いは変わらずながら、株価は強く、ユーロ相場も安定していることを考えれば、現状の流れの変化はないでしょう。ただし、トルコの軍事クーデターによる影響と相次ぐテロ攻撃のリスクは不透明要因です。

【7/22(金)=21:30 カナダCPI】
消費者物価指数は、前月比予想0.5% 前回0.4%、前年比予想 前回1.5%、コア前月比予想0.2% 前回0.3%、コア前年比予想2.0% 前回2.1%と、前月比の予想がやや強い反面、コアは弱い予想となっています。いつもながら、カナダCPIは、カナダドルの短期的な影響は強いものがあります。また、同時刻にカナダの小売売上高も発表され同一方向の結果には要注意。

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最新のIMMポジションは、リスク資産の上昇(カナダドル+豪ドル+NZドル)、安全資産の円売り、英国のEU離脱後のユーロ+ポンドの売りは変わらず。

最新のデータ(7月12日集計分)では、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネット・ポジションは、-59,062コントラクトと、前週の-37,095コントラクトからショートが増加し、全体的にドル偏重の流れとなっています(円の1コントラクト=12,500,000万円、他の通貨も概ね同等の水準)。

円は、日本の参議院選挙で与党が大勝、この余波をかって追加刺激策+日銀の追加緩和を期待する円売りが加速したこともあり、円のロングが減少しています。

また、英国のEU離脱直後のポンド+ユーロ売りも弱まり、欧州株の流れとなっていますが、ユーロ+ポンドのショートは逆に拡大しいますが、為替市場では逆に、GBPUSD+EURUSDが上昇しています。

このIMMポジションは投機的なポジションに限定しており、投機筋は売り+実需筋・資本筋はリスク回避の調整による買へと流れが異なるようにも思われます。

また、カナダドル+豪ドルは前週よりロングが増加、NZドルはショートからロングへと転換するなど、前週と比較すると買い圧力が強まっています。

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◎円、63,568→47,545(-16,023)
多くの市場参加者が考えている通り、予想通りの参議院選の圧勝から流れが変化。景気刺激策の新たな対応に加え、日銀の追加緩和期待が海外勢中心に強く、株高=円売りの流れが加速。ただし、ネットポジションは引き続きロングで、投機筋と実需筋の考え方の総意なのか?


◎ユーロ、-75,327→-87,660(-12,333)
英国のEU離脱選択から、リスク回避の売りの調整中ながら、EU域内での政治的・経済的な不透明性は変わらず、ECBの追加緩和期待も強い。為替市場もEURUSDは1.10~1.12のレンジを脱し切れず。ネットポジションも2月2日以来の高水準で、市場センチメントはユーロ先安懸念は変わらず。


◎ポンド、-49,031→-60,067(-11,036)
英国のEU離脱選択から、早期メイ政権樹立もありリスク回避の売りの調整中ながら、今後の経済的なリスクは消えず。為替市場もEURUSDは1.30を上回るも、1.35を超えられず。ネットポジションは6月23日の英国民投票直前の6月7日の水準に次ぐショートポジションで、市場センチメントはポンド先安懸念は変わらず。


◎スイス、8,678→6,718(-1,960)
市場参加者の興味対象外となっているが、安全資産の部類に属し、微減ながら5週連続でネットでロングポジションを維持。


◎カナダドル、11,517→17,175(5,658)
金価格は高値圏で安定と言うのか、伸びきれずと言うのか、原油価格(WTI)は50ドル台を回復できずにいる。英国のEU離脱による悪影響は弱く、好調な米経済の影響を受けて4月5日来、15週間ネット・ロングポジションを維持し、3週連続で微増ながらロングポジションが増加している。


◎豪ドル、4,903→16,216(11,313)
3週連続でロングが増加し、2週連続でネット・ロングポジションが続いている、強さが目立つ通貨。中国GDPはまずまずで、AUDUSDはチャート的に豪ドル買いが続くも、ロングポジションの伸び率は緩慢。


◎NZドル、-1,403→1,011(2,414)
6月14日来、5週間ぶりにネットショートからロングへと変化。ただし、為替市場ではNZDUSD0.7300台を維持できず、集計後は値を下げ0.71~0.73のレンジで推移。主要国で、英国のEU離脱による影響が比較的弱く、2.25%の金利も比較的高いのが魅力なのか?


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2016/07/16

2016年7月16日 週末の金曜日の15日海外市場は、トルコ軍内部で反乱勃発、米経済指標も強く、円高+ドル高で終了。

2016年7月16日 週末の金曜日の15日海外市場は、トルコ軍内部で反乱勃発、米経済指標も強く、円高+ドル高で終了。

欧米株は小幅な変動で終了、原油価格(WTI)は46ドル台へと上昇。米10年債利回りは一時1.6%近くまで上昇するも、トルコのニュースに1.55%近くへ低下、前日比では上昇。

週末金曜日は、米小売+CPIなど強さが目立った米経済指標の影響にドル買いが強まりる(NY連銀製造景気指数+ミシガン大学消費者信頼感指数は弱かったが、、米小売売上高+CPI+鉱工業生産+設備稼働率は+企業在庫は強い)。

米国市場の終盤近く、トルコ軍内部で反乱勃発し、トルコ国際空港の全便が運航停止し閉鎖状態、反乱軍と政府軍と交戦状態との報道に、リスク回避の動きが加速し、ドル買い+円買いの流れが強まる。

欧米株の上昇力が鈍く、ポジション調整が強る中で強さが目立つ米経済指標にドル高の動きに、EURUSD+GBPUSDは続落し、円クロスでは円買いの流れに、USDJPYも上値が重くなっていた。

NY市場の後半にかけてドル買い+円買いが強まる中で、終盤にかけてトルコ軍内部で反乱勃発との報道に、リスク回避の動きが加速し、円高+ドル高の流れが加速へ。

USDJPYは、105.40~106.15のレンジから、欧州勢の終了時間近くには一時105.20台まで続落、戻り高値も105.70と限定的で、トルコ軍内部での反乱勃発との報道に104.60台まで下落し104.80で終了。

ニースのテロ攻撃に続く、トルコの軍内部での反乱が、リスク回避の流れへ市場のセンチメントを変化させるのか? それとも、本線となる日本の追加経済対策+追加緩和期待が勝るのか?

米国株や債券市場は、トルコの事変を完全に織り込んでいるとは思えず、週末で、トルコ情勢の再確認を行い、来週以降の相場展開を判断する必要がありそうです。

EURUSD+GBPUSDは、続落。EURUSDは1.1000の大台を維持するも、1.1100を割り込み、追加緩和期待が強く、仏のテロ、トルコ情勢を考えれば、下値リスクが不安でならない。

GBPUSDは、英国のEU離脱選択後の上昇への変化で底値は切り上がってはいるが、8月の金融政策委員会で追加緩和の可能性が高まっている。ハルデーンBOE理事(チーフエコノミスト)は相互補完的な金融緩和策のパッケージを打ち出す必要性を強調。1.3500の壁は越えられず、1.3100をボトムに下げ止まることができるのか? 大きなポイント。

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トルコ軍内部で反乱勃発=トルコ国際空港の全便が運航停止、閉鎖状態。ユルドゥルム首相は、軍の一部集団が政権転覆を図った、治安部隊を動員し必要な措置を講ると発表。

トルコ軍内部で反乱勃発=トルコ軍は国政を掌握と発表、トルコ国営アナトリア通信は、軍参謀総長らがアンカラの軍本部で人質にとられている。

ハルデーンBOE理事(チーフエコノミスト)=英中銀は景気を刺激し信頼感を高めるために、迅速かつ大胆に行動すべき。8月の金融政策委員会までに相互補完的な金融緩和策のパッケージを打ち出す必要がある。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=政策担当者は米国の潜在成長率の明らかな低下の要因について内部的な議論を行っている。個人的には生産性の低下が要因と考えている。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=生きている間にドルが基軸通貨としての立場を失う可能性がある。

アトランタ連銀GDPNow=米第2四半期GDP予測値は2.3→2.4%へ上方修正。

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21:30    USD 7月 NY連銀製造業景気指数=0.55(予想4.5 前回6.01)→ 前回と前回を大幅に下回る

21:30    USD 6月 小売売上高=前月比0.6%(予想0.1% 前回0.5→0.2%)、除く自動車=前月比0.7%(予想0.4% 前回0.4%)→ 前回と予想を上回る

21:30    USD 6月 消費者物価指数=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.2%)、前年比1.0%(予想1.1% 前回1.0%)、コア前月比0.2%(予想0.2% 前回0.2%)、コア前年比2.3%(予想2.2% 前回2.2%)→ 総合は予想を下回るも前回と変わらず、コアの前年比は予想を上回る

22:15    USD 6月 鉱工業生産指数=前月比0.6%(予想0.2% 前回-0.4→-0.3%)、設備稼働率=75.4%(予想75.0% 前回74.9%)→ 共に予想を大幅に上回り、2015年7月以来の高水準

23:00    USD 7月 ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=89.5(予想93.5 前回93.5)

23:00    USD 5月 企業在庫=前月比0.2%(予想0.1% 前回0.1%)

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2016/07/15

2016年7月15日(金曜)日本3連休を控えた、週末金曜日のアジア市場。中国GDPはまずまずで新興国市場は強く、LINEの上場もあり、株高+円安の流れも止まらず。

2016年7月15日(金曜)日本3連休を控えた、週末金曜日のアジア市場。中国GDPはまずまずで新興国市場は強く、LINEの上場もあり、株高+円安の流れも止まらず。

参議院選から続く日本の株高。クルーグマン氏は安倍首相はリスクを取って景気を刺激しようとしていると称賛。本気の景気刺激策+日銀の追加緩和期待に、株高+円安の流れは止まらず。

中国第2四半期GDPは年率6.7%と前回と変わらず、市場予想の6.6%を上回り、豪ドルや新興国通貨が強含み、リスク選好のパターンが強まるも、週末金曜日ということもあり、積極性に欠けることは否めない。

USDJPYは、105.40~50をボトムとし強さを維持維持、一時106.30台まで上昇。株価と連動しながら105.40まで値を下げ、105.50~00のレンジで推移。週末=連騰の調整も少なく、押し目買いの流れに変化し、予想外に円買が弱いとの印象が深い。

AUDUSDは、今日の中国GDPがまずまずで、中国経済への安心感が広まり、豪ドル買いへと動いている。上昇幅はそれほど大きくはないが、英国のEU離脱選択後の安値から一貫して上昇を続け、下落直前の高値をも上回り、強さが目立っている。

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注目の中国GDPは前年比6.7%と前回と変わらずで、予想6.6%を上回り、中国経済の鈍化懸念が薄らぎ、リスク選好の動きが加速。

昨日の米国に続き、日本でもLINEが上場。日本株は強く、円売りに拍車をかけ、USDJPYを含め、円はクロスで全面安の展開となり一時106.30円台まで続伸。

クルーグマン氏=安倍首相がリスクを取って景気を刺激しようとしていると称賛。安倍首相とは大きく意見が異なる点も多いが、首相は経済政策の面で世界の同様の立場にある誰よりも大胆で覚悟がある。

バフェット氏=保有する28.6億ドル相当の同社株式を、4つの慈善団体に寄付した。ほぼ全財産を寄付する計画の一環で、2006年の開始からの寄付総額は243億ドルを上回った。


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2016年7月15日(金曜)14日の海外市場は、世界的な株高傾向は変わらず。資金は安全資産とより株の株配利回りを求める動きへ。

2016年7月15日(金曜)14日の海外市場は、世界的な株高傾向は変わらず。資金は安全資産とより株の株配利回りを求める動きへ。

NYダウは134.29(+0.73%)上昇、BOEが利上げを見送り、下落した英国株を除き、アジア・欧州・米国と世界的な株高傾向は止まず。リスク選好のパターンが続く。

今日は週末の金曜日。中国のGDPは? 米CPIは? 共に相場変動の可能性があり注目。


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USDJPYは、安全資産の円はどこへ? 株高+安倍首相は10兆円規模の経済対策の骨子を発表、29日に日銀は追加緩和策を避けて通れない情勢も加わり、円売りの流れは止まらず。

USDJPYは105.50円を簡単に上回るとは思っていなかったが、昨日は106円近くまで続伸、円安の大きな流れを再確認、暫く円安の流れは変わらず。

目先は、106.00~20円をトップと考え、週末のポジション調整が強まり、株安が加われば、104円までの下落余地はあるものの、基本は104.30~80円をボトムに続伸傾向を見守る動きへ。

GBPUSDは、BOEは以外にも利上げをせず、3週間後の8月4日の金融政策委員会で、多数の政策パッケージを含め刺激策を発表する見通しを発表。プラスマイナス=ゼロながら、直後はGBPは上昇し、終わってみれば世界的な株高の中で、英株は下落へ。

ボトムの1.2800から大幅に値を戻しているが、8月4日に緩和する可能性は高く、EU離脱の準備には時間が必要とEUに通達するなど、今後の不透明感は変わらず。EU離脱が決まった24日の下落時のギャップを埋める水準となる1.36台まではほど遠い。GBPUSDは1.3300~1.3400~50のレンジを予想。

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英首相報道官=メイ新首相は欧州委員会にEU離脱の準備には時間が必要と通達。

ジョージ・カンザスシティー連銀総裁=米経済に対し大きな影響はないが、英国のEU離脱選択で、安全資産に対する需要が高まり、ドル相場が上昇し、米経済成長に対する影響が出る可能性がある。

ジョージ・カンザスシティー連銀総裁=米経済は第2四半期に正しい軌道に戻ったようだ。現在の米国の金利水準は低過ぎると。政策は引き続き緩やかなペースで移行する必要。中国が低成長にどのように対応するか注目。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=経済情勢次第で、慎重なアプローチが必要だが、少なくとも1回、場合によっては2回の利上げが実施される状況を今も考えている。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=英国のEU離脱の影響が明確になるまで、利上げに対して慎重かつ辛抱強いスタンスが必要。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=米大統領選が不確実性を生み出し、11月の選挙が終わるまで企業が決定を遅らせたり、消費者が支出を先延ばしする可能性がある。

政府の経済対策の主要項目=経済対策は、1)1億総活躍社会の実現加速、2)21世紀型のインフラ整備、3)英EU離脱によるリスク対応、4)災害復旧、防災・安全対策の加速。

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2016/07/14

2016年7月14日、欧州・米国市場序盤は、世界的に株価の上昇が続きず、JPY売り+NZD売りが止まらず。BOEの金利据え置きで一時GBPUSDは急進。

2016年7月14日、欧州・米国市場序盤は、世界的に株価の上昇が続きず、JPY売り+NZD売りが止まらず。BOEの金利据え置きで一時GBPUSDは急進。

アジア、欧州に続き、米株は大幅上昇からスタート。原油価格(WTI)は株価やJPYとの連動性が薄らぐ昨今、45ドル台前半で推移。そして、米10年債利回りは1.54%台へと上昇。

BOEは意外にも金利据え置きを決定するも、8月4日には刺激策のパッケージを発表すると思われ、引き続き緩和傾向の流れは変わらず。

英FTSEは金利据え置きに売りが続いていたが、世界的な株高の流れ+次回の8月4日に追加緩和期待が膨らみ、プラス圏へと復活。

USDJPYは、世界的な株高傾向+英国のEU離脱による混乱は落ち着きを取り戻し、日本政府の追加刺激策+日銀の追加緩和期待に、連騰。

105円を上抜け一時106円直前まで上昇、クロスを含め円売りの流れは変わらず。

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BOEは市場の利下げ予想に反して、政策金利0.5%の据え置きを決定、資産買い入れ枠は3750億ポンドの据え置きを決定。

BOE金融政策委員会(MPC)=多数の政策パッケージとして、8月4日のMPCで刺激策を発表する見通し。

BOE金融政策委員会(MPC)=第2四半期成長率0.3%→0.5%へ上方修正するも、英国のEU離脱の結果、短期的に成長は軟化、住宅セクターの投資見通しを引き下げ、短期的な住宅価格見通しを引き下げ、相当下落するとの見通し。

BOE議事録=大半の委員会メンバーは8月の金融緩和を見込む。刺激措置の規模と質は8月の会合で決定。追加刺激措置の内容は金融システムとのやりとりを考慮。

7月1週に日本勢の外債投資が過去最大となる2.5491兆円。

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2016年7月14日(木曜)主役の円売り相場が復活! 

2016年7月14日(木曜)主役の円売り相場が復活! 

USDJPYは105.50円台を超え、GBPJPYは140円の大台達成、クロスでも円は全面安。

日本政府の赤字国債覚悟の経済対策、日銀の追加緩和間違いないとの期待感が株高を演出。

「株高=円安」に円相場の調整は一日で終了、105円台を超え105.50円もオーバーランし一時上昇へ。

日経平均株価は今日も上昇、欧州株も大幅上昇からスタートし、原油価格は45ドル台半ばへ上昇。

欧州市場では、注目のBOEの金融政策委員会があり、市場では政策金利0.25%の引き下げ予想が多く、株価の上昇要因ともなっている。

IF、もし、金利据え置きともなれば、株価の下落要因となる可能性があるも、最近のポンド買いはどうなるのだろうか?

本来は利下げ=通貨安(ポンド安)の要因なので、利下げがなければ、ポンド買いと思いたい。しかしながら、市場の安定性を考えれば、市場が織り込んでいる通り、素直に利下げをしてくれた方が、相場を組み立てやすい。

アジア市場で注目の豪雇用統計は、雇用者数は予想を下回るも、正規雇用者の増加が材料視され豪ドル買いが強まる。



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2016年7月14日、13日の海外市場の為替相場は一言、複雑な動きへ。

2016年7月14日、13日の海外市場の為替相場は一言、複雑な動きへ。

原油価格下落にもカナダドルは強く、ベージュブック・米経済指標は弱く米金利は続落。BOEの利下げ見通しにGBPは弱く、USDJPYは103.90~104.90のレンジを脱しきれず。

原油価格(WTI)は在庫統計で一時44.56まで急落、欧州j株は総じて小幅下落、ダウ平均は+24.45(+0.13%)と小幅高。米10年債利回りは一時1.46%を割り込み続落。

ベージュブックは「米成長か緩慢でインフレの兆候は見られず、物価上昇の圧力は弱く、個人消費者はやや軟化」。「米輸入物価指数は低く」、「米月次財政収支も予想外に少ない」。これらは本来はドル売り要因ながら、市場の反応は乏しい。

カナダ中銀は、予想通り政策金利0.5%を据え置き、2016、17年の成長見通しを引き下げ、材料はカナダドル売りながら、2016年第3四半期は森林火災の影響にも石油生産の回復に1.3%回復が、意識されたのか、発表直後からUSDCADは急落し、原油安にもカナダドル高へ。

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USDJPYは、103.90~104.90で売り買い交錯。日本の追加経済対策+追加緩和を期待・意識した円売りも一服。円ベアとブルが混在する中、市場センチメントはリスク回避の動きを期待し、円ブル派が依然多数。

具体的な対策実施とその詳細が見えるまでは本格的な円買いは難しと思われるも、過去2日間のUSDJPY相場は、105円を超えられず。104円割れは買いが多い流れから104.95~00の上値が重く売り、104円台後半は売りゾーンへ。105.50円を超えたら話場別。

GBPUSDは続落。今日のBOE追加緩和期待が強く、それを織り込む動きへ。

AUDUSD+NZDUSDは、買いから売りへと変化するも、原油価格や中国問題にも関わらず、テーマでないのか? 大きな動きは見られず。

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地区連銀経済報告(ベージュブック)=米経済は5月半ば以降、緩慢なペースで拡大し、物価圧力は少なくインフレが大幅に上昇する兆候はなく、個人消費は幾分か軟化。

地区連銀経済報告(ベージュブック)=雇用は引き続き緩やかに拡大。世界経済の減速を不安視している。米企業投資も2四半期連続で弱含んでいる。

カナダ中銀=政策金利を0.5%に据え置くことを決定、予想通り。成長見通しを2016年1.7→1.3%へ、2017年2.3→2.2%へ下方修正。世界成長が失望を誘い、カナダの輸出品需要が弱い期間が長引き、一部企業が撤退、生産能力が恒久的に失われた。

カナダ中銀=英国のEU離脱決定で、2018年末までに世界経済成長率が0.2%、カナダ成長率は0.1%押し下げられる可能性大。森林火災がオイルサンド生産や住民避難の影響で第2四半期GDPを0.1%引き下げたが、石油生産の回復に第3四半期は1.3%を回復へ。

カプラン・ダラス連銀総裁=インフレ率がFRBの目標を下回り続けている限り、緩和的な政策を維持する必要がある。

EIA週間石油在庫統計=米原油在庫、254.6万バレル減(予想295.0万バレル減。

イタリア政府=20億ユーロ規模で、第2の銀行救済基金を月内に設置する方向。

2016/07/13

13日水曜の欧州・米国市場序盤は、欧米株も強さは見られず一時ドル買いから売りへと変化。


13日水曜の欧州・米国市場序盤は、欧米株も強さは見られず一時ドル買いから売りへと変化。

為替市場は、日本発のフレッシュなテーマもなく総じて動きは鈍い。中国貿易統計は輸出入共に大幅減少、米輸入物価指数は低下へ。

注目のカナダ中銀は、予想通り政策金利0.5%で据え置くも、結果を受けUSDCADは急落。「ドル高は経済全体に波及的な影響を及ぼす」とのダラス連銀総裁発言も気になる。

欧州株は強弱混在で、総じて動きは鈍く、EUROSTOXX50は前日と同水準で推移。ダウ平均は前日と同水準で推移。原油価格(WTI)は46ドル近くへと低下、米10年債利回りは1.46%台へと低下、2年債も弱い。

為替市場は、伸び悩む米株+米金利の低下に、ややドル売り優勢のムードになっている。フレッシュな相場変動要因は見られず。カプラン・ダラス連銀総裁は「ドル高は経済全体に波及的な影響を及ぼす」と発言し、USDJPYは忘れ去られていた円安ムードの天敵が出現。

本日13日に就任のメイ英新首相。次期首相決定後のポンドの買い戻しは強く、アバディーン・アセット・マネジメントは、英不動産ファンド32億ポンドの解約停止措置を解除する発表。

表面的には英国のEU離脱の緊急措置の巻き戻しや、短期的なポンドのショートカバーの可能性が続く。しかし、英国はEU離脱手続時にの見通しも立たず、根本的な解決とはなっていない。結果、潜在的なポンド安値の流れは変わらず。

USDJPYは、104円買い+105円売りの流れが続き、この水準からの方向性を決め打ちするには、時間が必要。ただし、センチメントは円売りの流れ変わらず。

午後11時、カナダ中銀は金融政策を発表、政策金利0.5%の据え置きを決定したが、市場の反応はカナダドル買いで、USDCADは1.3070→1.2960割れまで急落。

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ルー米財務長官=世界経済に対する向かい風に直面するなかでも米経済は引き続き安定的に推移。世界のリーダーは金融・財政政策、構造政策を含む利用可能なあらゆる手段を行使して、共に経済成長を追求していくことが重要。

英資産運用のアバディーン・アセット・マネジメント=英不動産ファンド32億ポンドの解約停止措置を解除。

麻生財務相=税収上振れ分1.7兆円はすでに補正予算で使っており、安定財源が必要。

経済諮問委員会=赤字国債に依存しないことが望ましいが、政策実現に必要な場合には前例にとらわれず特別会計などを含めて財源確保を行う。

マレーシア中銀=政策金利を予想外に0.25%引き下げ決定。

カプラン・ダラス連銀総裁=FRBはドル高に対して非常に敏感になっている。ドル高は経済全体に波及的な影響を及ぼす。

2016年7月13日(水曜)アジア・欧州市場序盤は、ドル高傾向は止まらず。ドル円は105円で折り返すも安値は104円止まり。

2016年7月13日(水曜)アジア・欧州市場序盤は、ドル高傾向は止まらず。ドル円は105円で折り返すも安値は104円止まり。

日経平均株価は+135.78(+0.84%)と連騰を続けていますが、昨日の日本株先物と比べると値を下げており、それほどの強さは感じられません。欧州株も下げからスタートし、原油価格(WTI)は46ドル台前半へと低下し調整色がみられます。

USDJPYの105円は多くの市場参加者が注目していた水準でもあり、投機的なロングや実需筋の売りターゲットゾーンであることが推測され、それを意識した動きとなっています。

日本株先物はNY終値から弱含みで推移してることを考えれば、こんなものであろうと妥協することもできますが、これで105円が今回の天井で、再び続落するかと言われれば、そのように感じられず疑問でもあります。

目先、104~104.50円のレンジで上下し、104円台後半で売りのポジションは十分利食える水準まで下げたことを考えますと、105円のりは継続、103.50円以下では買いが多いと思われます。

反面、現行水準では買い戻しの余力も少なく、売り買い共にターゲットに入るまでは、小康状態が続きそうです。

一方、EURUSD、GBPUSD、AUDUSD、NZDUSDと、ドル買いの流れが続いており、この流れは続きそうな気配です。

EURUSDは1.1000~1.1150、GBPUSDは1.3100までの下げ余力が、AUDUSDは0.7500を割ることもないでしょうし、NZDUSDも0.7200を割り込むことも考えにくいと見ています。

材料から考えますと、米輸入物価指数では役不足。カナダ中銀の金融政策で据え置き予想は間違いないと思われる中で、サプライズでもなければ、経済指標からくる変動要因は見当たりません。


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日銀=29日の日銀「展望リポート」で、政府が策定中の経済対策を可能な限り反映する方針。

安倍首相の10兆円規模の経済対策を取りまとめと、円高進行などで懸念された経済・物価見通しの大幅な下振れは回避される可能性が大きいと見られている。

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2016年7月13日 12日の海外市場は、株高が続き、円安=ポンド高+カナダドル高へ。

2016年7月13日 12日の海外市場は、株高が続き、円安=ポンド高+カナダドル高へ。

円売り要因と方向性は変わらず、USDJPYはついに105円のテクニカルポイントの目標値達成し、「景気対策+追加緩和」に盛り上がる円売り。一先ず、投機的ポジションの利食いと、実需筋の売りターゲットに近づく。

原油価格(WTI)は一時47ドルを狙う水準まで大幅上昇、米10年債利回りは1.41%台→1.5%台へ上昇、英国を除き欧州株は上昇を続け、米株も続伸し、NYダウは+118.38(+0.65%)上昇し高値を更新。

米公定歩合議事録で、利上げ求める地区連銀が4→6へ増加。オランダ・ハーグの仲裁裁判所はフィリピンの主張を認め「中国当局の警戒行動はフィリピン漁船と衝突するリスクを生じさせたほか、人工島などの建設活動によりサンゴ礁に回復不能な損傷を与えた」と判断。

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GBPUSDは1.3100のポイントを超え買いが加速し1.33台直前へ続伸、5日の急落時まで値を戻す。カーニーBOE総裁の追加緩和の可能性の指摘は織り込み済みなのか? 英国経済見通しはもっと良好との発言と、メイ英新首相の早期決定を受け、ポンドの買い戻しが続くも、この水準から上は売り圧力が強まり、反転する可能性も。

USDCADで、カナダドルは上昇、原油価格の上昇にUSDCADは1.2980台まで下落するも、1.2980の重要なポイントは抜けきれず。1.2980~1.3130のレンジが続く。

AUDDUSD+NZDUDの上昇は続かず、欧米市場で共に伸び悩む。AUDUSDは先の高値0.7640台を意識し上げ止まるも、底値を切利上げ上昇傾向は止まらず。ダブルトップで上げ止まるのか? 上抜けすると更なる上昇も。

EURUSDは、欧州市場序盤の1.1120台をトップに1.1060台まで続落。EURGBPは0.8480台→0.8340台へ急落し、ポンドショートの巻き戻しの影響もEURUSDの上値を重くしている。

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リンデ・スペイン中銀総裁=英国のEU離脱でどのような影響が出るか判断するのは時期尚早だが、プラスの影響ではないと考えている。ECBは9月の経済見通しまで英国のEU離脱の影響を検証することはない。

米公定歩合議事録=6月の会合で利上げを求める地区連銀が4→6へ増加。カンザスシティー、リッチモンド、クリーブランド、サンフランシスコ、に加えて、ボストン、セントルイス地区連銀が増加へ。経済活動が力強さを増し、インフレ率が目標とする2%に向けて緩やかに上昇していくことが理由。

ブラード・セントルイス連銀総裁=政策金利は予見可能な将来において基本的に横ばいにとどまると予測。必要な利上げは1回のみ。1カ月あたり20万人の雇用増は今後は望めない。雇用増のペースは減速し続けると予想。これは景気サイクルの現在の段階では正常な動き。

ブラード・セントルイス連銀総裁=リセッションや生産性の加速などによって情勢が変化することが明白にならない限り、FRBは金利の道筋を変更する必要はない。

ブラード・セントルイス連銀総裁=長期債券の利回りは地下し、米国債のイールドカーブがフラット化していることで、世界的にリスク回避の傾向が出ていることを反映しており、米成長率の鈍化を示唆するものではない

ブラード・セントルイス連銀総裁(今までの自説)=米経済が長期的な低成長・低インフレ・低失業期に突入したことを踏まえ、予想外の衝撃によって米経済情勢が改善もしくは悪化しない限り、利上げを1回にとどめることが適切。

ブラード・セントルイス連銀総裁=FRBが四半期ごとに公表する見通しよりもFOMCが実際何をしているのか良く反映。債券買い入れプログラムの終了後、FOMCは18カ月ごとに政策変更している。

IMF(米経済・政策に関する年次報告書)=英国のEU離脱決定で米国への影響は軽微。ドルは上昇したが懸念されていたほどのドル高にならず。急落した株式相場も回復。米債への逃避買いが高まったことで利回りは低下し、個人・企業の借り入れコストは著しく低下。

原油価格急上昇=イラク8月の原油輸出減少見通し、OPEC2017年の需要増加予想。


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2016/07/12

2016年7月12日(火曜)円売りとまらず! 欧州・米国市場序盤の動き

2016年7月12日(火曜)円売りとまらず! 欧州・米国市場序盤の動き

米雇用統計の改善から始まった、株価の上昇は日本の景気対策へと始動し追加緩和が避けられない、ミニ・アベノミクス期待に膨れ上がり、世界的な株高へと波紋が広まり、本日も米株は上昇からスタート。

結果、為替市場は過去のアベノミクス時と同じく、株高=円安が加速し、USDJPYは105円のビックポイントを狙う動きとなり、円クロスでも円売りが加速。為替相場はドルの独り勝ちへ。

USDJPY
円相場は、もちろん短期的に円安へ傾きすぎている可能性や、英国のEU離脱による潜在的なリスク回避の再燃は払拭できていない。

また、105円のビックポイントで上げ止まる可能性は高く、投機ポジションは利食いへ、実需は売りと思われるも、相場感は行き着くところまで円売りは止められず。基本の流れは円売りへと変化。

GBPUSD
英国のEU離脱による変動で、主役を演じていたポンド。予想より前倒しして次期英首相に任命されるメイ内相に、混乱の長期化回避=リスク回避の巻き戻し期待へと変化。いまや、主役の座を円に奪われ一時的に脇役へ。弱い円=弱いポンドにGBPJPYの見通しは複雑ながら、旬な円売りがより強く影響する可能性が高い。

本音か建て前かは不明ながら、カーニーBOE総裁は「市場動向の大きな要因は、下振れリスクへのヘッジで、経済見通しへの主要シグナルとは捉えておらず、見通しはもっと良好」と言う。


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OPEC月報=世界需要は現行の生産量を上回るほか、余剰石油在庫も減少する見込み。2016年の世界経済の成長見通しを従来の3.1%→3.0%へ下方修正。2017年の世界石油需要の伸びは日量119(2016年予想)→115万バレルへ多少鈍化見通し。

OPEC月報=サウジアラビアは夏季の消費ピークを迎える中、過去最高に近い水準で生産した。

カーニーBOE総裁=英ポンドの下落は、英国が抱える大規模な経常赤字縮小の一助になる。ただ、英経済見通しに対する不透明感が存在していることから海外からの資金の流れをめぐる疑問は存在。

カーニーBOE総裁=景気見通しが悪化し資金需要が低下することがあれば、中銀の判断で政策対応を行う可能性は常にある。

カーニーBOE総裁=長期英国債の低利回りは経済見通しではなく、現況での安全志向を反映。市場動向の大きな要因は、下振れリスクへのヘッジで、経済見通しへの主要シグナルとは捉えておらず、見通しはもっと良好。

カーニーBOE総裁=イタリアの銀行システムには経済リスクがあり、資本注入が必要な金融機関もある。マクロ経済のリスクが存在することをイタリア当局は認識しており、解決策を検討している。

オランダ・ハーグの仲裁裁判所=中国が南シナ海で主権が及ぶと主張している境界線「九段線」について、中国には同海域内の資源に対する歴史的な権利を主張する法的な根拠はないとの判断。

オランダ・ハーグの仲裁裁判所=中国当局の警戒行動はフィリピン漁船と衝突するリスクを生じさせたほか、人工島などの建設活動によりサンゴ礁に回復不能な損傷を与えた。→ 中国は仲裁裁判所の判断を受け入れず。

イタリア中銀データ=銀行が抱える不良債権は5月に2000億ユーロ(約22.9兆円)と前月からやや増加した。③年にわたるリセッションが銀行へ影響。

メルケル独首相=イタリアには銀行危機は存在しない。

日本政府=2016年度物価見通し1.2(1月予測)→0.4%へ下方修正の方針。

安倍首相=総合的な経済対策を7月中にまとめるよう、石原伸晃経済再生担当相に指示。財源として財政投融資や、公共事業などに使途を限った建設国債の追加発行を検討する。

菅官房長官=バーナンキ前FRB議長は日銀には金融を緩和するための手段はまだいろいろ存在。


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2016年7月12日(火曜)アジア・欧州市場の序盤は、株価は連騰、円安+ドル安。

2016年7月12日(火曜)アジア・欧州市場の序盤は、株価は連騰、円安+ドル安。

今日も日本株の上昇は止まらず。材料と要因は昨日と変わらず、日経平均株価は2.46%上昇、二日間で約1000円近く大幅上昇へ。

話は逸れますが、フィリピンがハーグの常設仲裁裁判所へ提訴している南シナ海仲裁裁判の結果と、それを受けた中国の動きも非常に気になります。

主要国通貨は対円での上昇が主因かは不明ながら、EURUSD+GBPUSD+NZDUSD+AUDUSDとドル売りの流れが加速。USDJPYを除き、ドル安相場が進んでいます。

現在の雰囲気は政治的・経済的な問題は未解決ながら、英国のEU離脱の大テーマから、若干脇道のそれ、日本の追加景気刺激策+追加緩和期待へとシフトする、ミニ・アベノミクスの再来を期待する動きになっています。

大きなポイントは103.50円前後(一応の達成感はあります)、そして、105円となっていますが、103.50円で上げ止まるかどうかは、米株の動き次第ではないでしょうか?

GBPUSDは、メイ次期英首相が予想外に早期就任となり、英国のEU離脱による混乱の早期収拾を期待するポンド買いも強く、1.31の大台を上抜けておりショートカバーがポンド買いの主役に思えてなりません。

EURUSDも、GBPUSDと連動性が高く、1.11000を超えてからショートカバーの買いに上昇がついていますが、GBPUSDと合わせ、トレンドが変わるような動きが予想できません。

AUDUSD+NZDUSDも続伸し、強さが目立っていますが、日々上下の変動が大きくなかなかロングを維持することも難しくなっています。ただ、トレンド的にはEURやGBPに比べると強さが目立っており、クロスで攻めるのも一案では。

蛇足ながら、豪州と中国との経済関係が強いだけに、考え過ぎと言われそうですが、今日のフィリピンがハーグの常設仲裁裁判所んい提訴している南シナ海仲裁裁判の結果と、それを受けた中国の動きを見極めたい気もします。

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2016年7月12日(火曜)11日海外市場の動き

2016年7月12日(火曜)11日海外市場の動き

円急落! 円売りが加速し、円は全面安。

アジア・欧州・米国市場を通じ、円買いの材料・要因は同じ。「強い米雇用統計=株高+米利上げ再燃」。「参議員選で自民党圧勝=安倍政権は信任を得て追加経済対策を実施+日銀は7月29日に追加緩和」の可能性に、市場センチメントは変化し円相場が躍る。


欧州株は大幅上昇するも、米株は小幅上昇、原油価格は44ドル台半ばへと低下、原油価格の先高観が後退。米金利も上昇へ。

《前回の円安の例》
USDJPYは、4月22日の2.34円の上昇に次ぐ円安へ。22日当時は「日銀、金融機関への貸し出しにもマイナス金利検討」との報道に、「株高=円安」、2.34円上昇(安値→高値=2.55円、今回は2.37円)、日銀の追加緩和期待に円全面安(4日間続き日銀が追加緩和せずに円高へ)。

《今回の円安流れ》
11日は、朝方の100.50台をボトムに、参議院選で勝利した安倍首相は経済対策のとりまとめを示唆。日銀の追加緩和も避けられないムードに、日経平均株価が600円近く15,708.82まで上昇し、円売りが加速し、102円台へ。経済対策期待+

米国市場でも日本株先物は16150円近くへと更に大幅上昇し、USDJPYは、102.50円超えの売りを消化し、102.80円台まで続伸。気が付けば安値→高値2.37円上昇。

経済対策期待+7月29日の追加緩和期待に、今後も円安傾向が続く可能性を意識。

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GBPUSDは、メイ英内相が7月13日新首相に主任へ。新首相が決定、党首選は9月9日までとなっていたが、早期選出に市場は安心感が広まり、GBPJPYの買いもあり1.3010台へとポンド買いへと動くも、ドル買いの中で続伸できず。

AUDUSDは、7月2日の投票から8日間を経て、ようやく与党・保守連合(自由党、国民党)を率いるターンブル首相がセ勝利宣言。政局の安定期待に豪ドル買いも見られたが、資源価格・原油価格の下落や、中国のGDPを金曜日に控え、買いの流れも続かず、0.7570台→0.7220台まで下落。ただし、0.7500の大台は維持。

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メイ英次期首相(7月13日にキャメロン首相が辞任し、新首相に主任へ)=ブレグジットはブレグジットで、離脱を成功裏に確実に進めたい。国民投票のやり直しはしない、年内は離脱手続きを開始しない。→ 新党首選は9月9日までとなっていたが、早期選出に市場は安心感が広まり、ポンド買いへと動く。

ストゥルナラス・ギリシャ中央銀行総裁=量的緩和は継続しており、必要であれば今後も継続していく。必要に応じた量的緩和の深化と延長のための手段はある。

ストゥルナラス・ギリシャ中央銀行総裁=イタリアの銀行問題については、必要なら不良債権処理や資本増強を進める上で十分な時間が与えられると確信。

ジョージ・カンザスシティー連銀総裁=過度の低金利の継続はリスクを生み出す恐れがある。再び利上げを主張し始める用意がある可能性。→ 3月、4月のFOMCで利上げを主張、6月は、5月の米雇用の減速と、6月に英国で実施されたEU離脱の是非を問う国民投票に金利据え置きを主張)

NY連銀6月消費者調査=1年先のインフレ期待は2.62→2.54%へ低下し過去最低水準となるも、3年先は2.73→2.86%へ上昇。雇用の急速な拡大を反映し、賃金の伸びの予測中央値は2.54%と1年ぶりの高水準。

日本、ドイツに続き、オランダ10年債利回りは一時マイナスへ。仏も一時0.1%を割り込む。

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2016/07/11

2016年7月11日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年7月11日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

一言、円急落。

週明け月曜日、要因はアジア市場と同じ。先週末の強い米雇用統計に米株が上昇、参議院選挙で安倍政権に信任が与えられ、経済対策や日銀の追加緩和期待が膨らみ、株大幅高。

海外市場では欧米株は上昇、日本株先物は16,000円台を狙う水準へと上昇、ダブルの円売り要因に円は下落し全面安。

USDJPYは重要なポイントとなる102.50~60円でようやく上げ止まるも101.80、または、101.30円がボトムになる可能性も意識している。

IF, これで、再び円高への動きが開始し101.00円を割るようなら、激しい円高のスタートになる可能性を意識せざるを得ないが、選挙結果とその市場の反応を見るとその選択肢は難しく、暫くは(7月29日の日銀金融政策決定会合)円安への流れの変化を意識したポジションを考えたい。

GBPUSDは、欧州市場に入って1.2980→1.2850まで下落するも、英国の次期首相が決選投票の結果メイ内相に決定すると、GBPUSDは1.2860→1.3020近くへ急進。GBPUSDの上昇にはGBPJPYの上昇がリードしている面もあるが、GBPJPY以外では本格的なポンド買いとは思えず。

豪総選挙も、ターンブル首相が率いる自由党と国民党による保守連合が過半数の議席を獲得し、政局の不安が解消されAUDUSDもやや強含み、0.75の大台を維持し0.7530~0.7580のレンジから0.7550近辺で推移。

逆に、NZDUSDは、ドル買い以外に要因は不明ながら、AUDNZDの買いも入り、0.7300の大台の売りが続き、先週金曜日の上昇開始水準となる0.7230近くまで下落してようやくさ下げ止まる。。

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米国内で抗議行動が激化=警官による黒人射殺への抗議行動の激化に、バーレーン、バハマ、アラブ首長国連邦が、米国への渡航や、米国に滞在している自国民に警戒を呼び掛けた。

豪総選挙=ターンブル首相が率いる自由党と国民党による保守連合が過半数の議席を獲得へ。定数150の下院で保守連合の議席は76、野党労働党は69、無所属や小規模政党が5となる見通し。

安倍首相=参院選の結果を受け、石原経済再生担当相に対して12日に経済対策の取りまとめを指示す、ゼロ金利環境を生かした財政投融資の積極活用も併せて表明。内需拡大に向けた対策の取りまとめを急ぐ方針。

英国の著名弁護士1000人超=キャメロン首相に対し、リスボン条約50条の発動による正式な離脱協議に入る前に議会で自由投票を行う必要がある。

英国の次期首相は、メイ内相に決定 → ポンドが上昇へ。

米国で原油在庫高止まりが続き、OPECやロシア、カナダでの生産が持ち直し、資金運用担当者が原油値上がりの方向に賭けるポジションは4カ月ぶりの水準に縮小へ。

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2016年7月11日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年7月11日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日本株は急騰。強い米雇用統計に急進した週末の米株。参議院選で勝利した自民党、経済対策と日銀の追加緩和期待が膨らんでいます。

欧州株も上昇からスタートし、原油価格は逆に45ドルを再度割り込み、強さは感じられません

さて、円相場ですが、序盤は鈍い円売りからスタート。「株高=円安」の流れがみられず以外感を持って臨んだのですが、100.50→101.50を超え、102円台を狙う動きへと変化し、クロスでも円は独歩安の展開へと変化しています。

USDJPY102.50円近辺には大きなポイントが横たわっており、日本株の急騰が示すように、参議院選挙後の相場が、今日だけの単発的に終わるのか疑問を持ち始めています。

週末・週初には、円高の継続を予想していましたが、市場のムードがやや変化しより円安へ動く可能性も意識せざるを得ないとも考えます。

102.50円近辺を超えてくれば、その流れが加速することが確認できそうです。

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他の主要国通貨に対しても、先週末の強い米雇用統計に、フライング気味ながら、9月の利上げ期待もやや高まり、ドルは全面高!

EURUSDは、1.10の大台を狙う動きへ、GBPUSDは、1.2900を試ス動きへ。強かった、AUDUSDは、朝方の安値を下回り、0.7540を割り込み、NZDUSDは、米雇用統計直後の変動を除くと、昨日の安値を割り込む動きへと、ドルは円面高の動きを継続しています。

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メルケル独首相=次期英首相が英国民投票の結果を尊重してEUとの離脱協議を開始すると予想。

参議院選挙、自民党圧勝=前週末のNYダウの上昇もあり、日経平均株価は570円超を上回る。

安倍首相=経済対策の策定指示を出し、補正予算案の裏付けとなる財源には4年ぶりとなる新規国債の追加発行を検討。


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2016/07/10

今週の為替相場を考える(7月11日~15日)

今週の為替相場を考える(7月11日~15日)

とりあえず、週末8日の米株の上昇の影響にどこまで、株高=円売りが進むのでしょうか ?

相場の焦点は、英国のEU離脱選択による政治的・経済的な不安感をぬぐいきれずにいますが、今週の為替相場は、ポンド売りがどこまで、いつまで続くのでしょうか? これが大きなテーマ。

英国のEU離脱選択に伴うリスク回避で、為替相場の動きはどうなるのでしょうか? 先週の値動きを見てもわかる通り、当事者の「EUR+GBPは弱く」、安全資産の「USD+JPYは買われやすく」、影響が少ない「AUD+NZDの買い」の動きは変わらず、今週も個の値動きをベースにして考えたいと思います。

FOMC議事録からもわかる通り、英国のEU離脱の影響を見極める状況となっていました。先週末の予想外に強い米雇用統計にも関わらず、年内の利上げを期待する声は乏しいのが現状です。

さて、日本は10(日曜)が参議院の投票日。政権の基盤を盤石にし、政府による経済対策と日銀の追加緩和を期待する声は大きく、期待薄の政府・日銀の円売り介入よりも、今後の円売り材料となっています。

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先週までの動きを振り返ってみたいと思います。

【英国売りの材料は多い】
①ムーディーズは英成長率を引き下げ、EU域内に伝染することが最大のリスクという。
②英国では投資家が英不動産ファンドから手を引こうと解約請求が急増、数兆円規模が凍結となった。
③カーニーBOE総裁は、銀行の自己資本積み増し規制を先送りして、銀行の資本負担を減らす動きへ、追加緩和の可能性を示唆し
④BOEの金融政策決定会合(7/14木)には利下げをする可能性も出ている。
⑤イタリアでは銀行の不良債権問題が表面化し、公的資金の必要性が問われている

【英株高+ポンド安】
GBPUSDはWeeklyベースで3週連続の下落で、大幅なポンド安が続く反面、意外にも英株は先週、若干の上昇にとどまったものの、3週連続で上昇し、特に6月27日の週では7.15%と急伸し、上昇幅では他の市場を圧倒し、米国株は4月の高値水準を目指している。反面、欧州株と日本株は伸び悩み、異なる動きとなっている。

【世界的な金利低下=安全資産の国債買い】
日本、米国、ドイツ、英国などの主要国では、軒並み債権利回りは低下し、過去最低記録を更新、あるいは最低水準に近づくなど、リスク資産から安全資産へのシフトが続き、世界的な金利低下は止まらず。

【為替相場は】
ドル円相場は、英国のEU離脱選択を決定し99円割れまでドル売り・円高が進んだあとは4日間上昇し、逆に6日間下落しているが、99割れを試すどころか100割れも満足に試すことはできないでいる。

それでは、底堅いのか? と言えば、102.50円で天井感が強く、戻り売り相場が続いていることも間違いないと思われる。

過去3週間の相場変動を比較すると、GBPUSDは3週連続して大幅下落のポンド安が続き、USDJPYは円高傾向が続き、AUDUSD+NZDUSDは、意外にも3週連続で上昇、AUD高+NZD高の相場となっている。


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【通貨ペア別のレンジ予想】


◎USDJPY 【予想レンジ 99.50~102.50円】 
《円高の流れが続くも、不安定な状況は変わらず》

市場参加者の多くが予想して止まない円高、その圧力に変わりはないと思いますが、英国のEU離脱選択から2週間を経ても、安値98.80円を試すこともできずにいます。いや、100円割れの水準さえも満足に試して無いのが実情ではないでしょうか?

円はクロスで円安傾向なっているのなら話は別ですが、GBPJPYはもとより、CADJPY+CHFJPY+EURJPYでも円高傾向を維持しています。

遅かれ早かれ、円高水準がどこまで続くのかを試すと予想はしていますが、米株高の流れ+参議院選挙の結果で、与党が圧勝することにでもなれば、「景気対策+追加緩和」の可能性が高まり、「日本株上昇=円安へ」と一時的に変化する可能性も意識する必要がありそうです。


◎EURUSD【予想レンジ 1.1000~1.1200】 
《EUR売りの流れは続くも、目先はレンジへ》

英国のEU離脱選択がEU域内へ与える影響は、今後どの程度深刻化するのかは不明で、ユーロ先安感は払しょくできず、戻り売り圧力は当面続くことが予想されます。

ただし、USDJPYと同じく2週間を経ても、1.0910近辺の安値をトライできず、現状では1.1000の大台は固くなっており、米早期利上げが難しい中では、この水準を割り込むには新たな売り要因が必要となっています。

BOEが期待通り政策金利を引き下げ、今後の追加緩和や資産買い入れ枠の増額を示唆する発言でも飛び出せば、「GBP売り=EUR売り」が加速し1.1000の大台を割り込む可能性は高くなることでしょう。そうでなければ、戻り売りをじっくり待つことも選択肢では?


◎GBPUSD【予想レンジ 1.2800~1.3100】
《GBP売りの流れは続き、売り加速にはBOEの利下げが必要》

英国のEU離脱選択がEU域内へ与える影響は、今後どの程度深刻化するのかは不明で、ポンド先安観は払しょくできず、BOEの利下げ期待もあり、戻り売り圧力は当面続くことが予想されます。

GBPUSDは、24日の終値1.3660水準からギャップを明け、戻りを達成できず、中長期でこの水準を超えることができるのか? 今後の大きなポイントになっています。

一方、目先では1.3050の壁が大きく立ちはだかり、1.2850~1.3050のレンジを脱することはできずにいます。過去3日間の終値水準を見ると、1.3050を超えられず、逆に、終値では1.2900を割り込めずと安定した値動きで、BOEの利上げの有無と、今後の見通しが短期的に方向性を決めると思われます。


◎AUDUSD【予想レンジ 0.7450~1.7650】
《AUDの底堅さは変わらず》

過去7営業日で0.7450をボトムに、S&Pの豪州格付け見通しの引き下げたにも、関わらず底堅い展開となっています。低金利続く中で、1.75%の政策金利は魅力的なのか? 英国のEU離脱への影響が少ないとみているのでしょうか? いずれにしても、24日の一時的な下落の後の相場展開から底堅いとしか考えようがありません。

リスクとしては、13日の豪雇用統計の予想外の悪化と、中国経済の低迷が予想外に吹き出すことで、7月15日の中国第2四半期GDPは注意が必要です。


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今週の主な材料(7月11日~7月15日)


今週の主な材料(7月11日~7月15日)

今週も前週と変わらずで、最も重要な材料は、英国のEU離脱選択による政治的・経済的な混乱がこのまま収まるのか? それとも再燃するのでしょうか? 

意外にもFTSE100(英株)は3週連続で上昇、米雇用統計も強く米株は上昇し、金融市場は比較的落ち着いているようにも見えます。

反面、GBPUSDが3週連続し急落し、円高水準を維持し、国債価格は上昇し利回りは低下するなど、安全資産へのシフトが続いています。

今週は、主要国では最重要の経済指標や発表も少なく、英国とユーロ圏の経済と政治的な動向を意識しながら、暑い夏のシーズンを迎えることになりそうです。


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今週の注目材料

1. 英中銀(BOE)金融政策
→ 政策金利引据え置きと利下げとに予想が分かれる!

2. カナダ中銀金融政策
→ 政策金利0.5%の据え置き予想だが、声明文を注目!

3. 豪雇用統計
→ 失業率の悪化予想と、雇用者数の伸び率低下を予想、結果は!

4. 中国第2四半期GDP
→ 成長鈍化と銀行の不良債権問題が焦点になっているが、果たして?

5. 米消費者物価指数
→ 先週末の米雇用は改善、果たしてインフレは?

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1. 7/14(木)英中銀(BOE)の金融政策委員会で、英国のEU離脱選択ごの経済的な混乱を抑制するために、政策金利の引き下げを決定するのでしょうか? 市場予想は0.25%の利下げと据え置きが混在しており、どちらに転んでもポンド相場の変動は避けられそうにありません。

2. 7/13(水)カナダ中銀の金融政策の発表で、政策金利0.5%の据え置きが予想されていますが、声明文で相場が動くことが多くあります。先週発表のカナダ雇用統計では失業率は改善、Ivey購買部協会指数も予想を上回っていますが、英国のEU離脱選択の影響を危惧しており、強気な発言は期待できそうにありません。

3. 7/14(木)豪雇用統計
→ 失業率の悪化予想と、雇用者数の伸び率低下が予想されています。S&Pは豪州のソブリン格付け「AAA」の見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更。総選挙の結果、財政状況の悪化の可能性を指摘、雇用者数の数字、特に正社員の伸び率を注目しています。

4. 7/15(金)中国第2四半期GDP
→ 成長鈍化と銀行の不良債権問題が焦点になっていますが、とりあえず成長率はどまで落ち込むのか、それとも強いのか? 素直に豪ドル相場に影響し注意。

5. 7/15(金)米消費者物価指数
→ 先週末か雇用は改善、果たしてインフレは? 強ければ当然ながら年内の利上げ観測が強まり、ドル買いへと動きやすくなることが予想されます。


◎それ以外でも相場変動を伴う指標の発表が多くあります。
詳しくは別途、予定表をご覧下さい。

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最新のIMMポジション(7月5日集計分)から

最新のIMMポジション(7月5日集計分)から

リスク回避行動は止まらず。円のロングが増加、カナダドル+NZドル+豪ドルも増加傾向(マイナス幅の縮小)が続く。逆に、ユーロ+ポンドのショートが増加。

7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネット・ポジションは、-37,095コントラクトと、前週の-30,857から通貨のショートが6,238増加、水準的には6月7日の週-85,938や6月21日の週の-85,938を大幅に下回ってはいますが、市場のドル高センチメントは依然として変わっていません。

この数字には、先週金曜日に発表された強い米雇用統計は反映していませんが、全体的に変動が落ち着く中で、ポンドの売は変わらずとなっています。

現在の通貨ショートの水準は過去と比較すると大きな数字ではありません。投資家や資本筋かは安全資産のドル資産へと向かう中で、投機筋はやや慎重な姿勢が続いていいるように思えてなりません。

今回の数字から市場センチメントを判断してみると、市場参加者の多くが考えている通り、英国のEU離脱による影響が続いていることがうかがえます。


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◎円、59,750→63,568(3,818)
安全資産としての円買いに、円ロングは若干ながら増加していますが、熱狂的な円買いとは思えません。

ネット6万コントラクト台は1月5日にショートからロングに転換してからのピーク71,870に近く、5月3日来の水準ですが、絶対的には大きな数字ではありません。

日銀による追加緩和と政府による景気刺激策、そして、円売り介入の懸念(この水準であるとは思えませんが)など、投機筋が熱狂的に円を買いにくい状況にあります。これらを確認しながら、英国のEU離脱選択後の不安定な英国とユーロ圏経済に、今後も円ロングポジションが増加傾向にあると思います。


◎ユーロ、-61,934→-75,327(-13,393)
前週からネットショートが大きく拡大し、水準的にも3月15日の水準近くに位置しています前週は英国のEU離脱選択の決定にも関わらず、ショートポジションの増加は-588と限定的となっていましたが、今回はポンドの-6,320コントラクトを上回る売り圧力となっていました。

しかしながら、年初来のピーク時の-16万台から低下しており、投機的な動きより、投資家や資本筋の根強い動きと思われ、予想外に投機的なショートが少ないことが、今後の相場にどのような影響を与えるのか、気になります。


◎ポンド、-42,711→-49,031(-6,320)
さて、今回の主役ともいえるポンドですが、ショートは-6,320コントラクト拡大しています。水準的には過去の水準を比較しても安定水準で、ユーロ同様に投機的な動きより、投資家や資本筋の根強い動きと思われ、今後の投機筋の動向が気になります。

英国のEU離脱による政治的・経済的な動き次第でもあることや、相場変動が極端に激しく、短期投機筋が相場変動率に合わせ、ポジションを抑え気味になっている可能性もあります。


◎スイス、10,867→8,678(-2,189)
安全資産に類するスイスフランですが、ロングポジションを維持してはいますが、スイス中銀のEURCHFの売り介入の影響もあるのか、減少しています。


◎カナダドル、7,949→11,517(3,568)
英国のEU離脱選択後の動きで、ロングが増加傾向にある通貨の一つで、原油価格の安定した動きや、資源価格の上昇も買い要因となっています。ただ、水準的には小幅なロングポジションにとどまっており、急伸は期待できそうにありません。


◎豪ドル、-1,952→4,903(6,855)
ネットポジションは6週間ぶりにショートからロングへと転換し、スポットの水準もドル高の中では安定しています。

資源価格の上昇や、同じ旧大英帝国に属する国ですが、英国のEU離脱選択後の変動を受けにくい圏内に属するとの判断なのか、中国の成長が不安定な中でも、今後もプラス思考が続きやすくなっています。

◎NZドル、-2,826→-1,403(-1,403)
6月14日の週からネットはショートに転換していますが、ショートは減少傾向が続いています。豪ドルと同じく同要因で、旧大英帝国に属する国ですが、スポット市場で予想外に買いが強く、今後もプラス思考が続きやすくなっています。


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2016/07/09

2016年7月9日(土曜)昨日8日 海外市場の動き

2016年7月9日(土曜)昨日8日 海外市場の動き

米雇用統計のポジティブ・サプライズに、欧米株は急伸! 為替市場は、主要通貨で直後のドル買い→ドル売りと変動が続く。

結果、英国のEU離脱による混乱変わらずで、EURUSD+GBPUSDは弱く、元の水準へ。逆にリスク回避の巻き戻しに、AUDUSD+NZDUSDが上昇。そして、USDJPYは100~101.50のレンジで上下ロックされ100.60円を中心とした動きへ。

週末の金曜日、為替市場は、予想外に強い米雇用統計に(非農業部門雇用者数=28.7万人 予想18万人 前回3.8→1.1万人)米株が急進、再び米追加緩和の話題を再燃させ、ドル買いへと動くも、FOMCで利上げを決定する可能性は低く、時間当たり賃金は弱く、結果は売り買いが交錯。

ムーディーズは、英国とユーロ圏の成長見通しを引き下げ、IMFは資産購入の可能性を指摘、ビスコ・イタリア中銀総裁は銀行への公的資金の投入の必要性を示唆。引き続き、英国のEU離脱による政治的・経済的な懸念は変わらず、EUR+GBPの弱気ムードも変わらず。

米株は上昇し、S&P500種は過去最高値近くへと上昇、英、米10年債利回りは低下するも米2年債利回りは上昇。米短期金利先物市場では、年内の利上げ確率がやや高まるも、市場のコンセンサスは年内の利上げを予想せず。


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USDJPYは、予想外とでも言うのか、米株の大幅上昇にも、円売りの流れは弱く、USDJPY101.20~50円の上値の重さを確認。しばらくは、米雇用統計後の100~101.30円のレンジが目標値となりやすい。

GBPUSDも、先安観は変わらないが、予想外に安定。引き続き1.30の大台を割り込みながらも、1.29割れ(1.28台)は買い、1.30台は売りの流れで、直近3日は1.29割れでは買いの動きになっている。

AUDUD+NZDは上昇し、独歩高のサプライズ。中国の不安定な成長や不良債権の懸念は強く残るも、市場は英国のEU離脱によるリスク回避の逃避先としてAUDやNZDを選択しているのか? 共に米雇用統計後の一時的な売りを除けば安定推移し、高値を更新。

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21:30    CAD 6月 雇用統計: 失業率=6.8%(予想7.0% 前回6.9%)、雇用ネット変化=-700人(予想5,000人 前回13,800人)、労働参加率=65.5%(予想 前回65.7%)

21:30    USD 6月 雇用統計: 失業率=4.9%(予想4.8% 前回4.7%)、非農業部門雇用者数=28.7万人(予想18万人 前回3.8→1.1万人)、製造業雇用者数=26.5万人(予想17万人 前回-10,000→-6,000人)、平均時給=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比2.6%(予想 前回2.5%)、労働参加率=62.7%(予想 前回62.6%)

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NY連銀Nowcast=米第3四半期成長率の予測値2.21→2.31%、第2四半期2.08→2.09%へ上方修正。

ビスコ・イタリア中銀総裁=多くのリスクを抱えている。銀行を支えるためには公的資金の投入が必要。国内銀行への国の支援を認めるよう欧州委員会に求めた。

S&P500種=雇用統計を受け、過去最高値近くとなる2129.90まで上昇(最高値は2130.82)

ビル・グロース氏=強い米雇用統計でも金融当局の姿勢は変わらず。28万7000人増という数字が示唆するほど素晴らしくはなく、大喜びするようなことではない。

ムーディーズ=英国のEU離脱の影響に関するリポートで、英成長率予測を引き下げ、EU域内に飛び火することが最大のリスク。2016年成長率予測1.8%→1.5%に、2017年を2.1%→1.2%に引き下げた。ユーロ圏も2016年1.7→1.5%、2017年1.6%→1.3%へ。

ムーディーズ=ユーロ圏成長率、2016年1.5%、2017年1.3%、英国2016年1.5%、2017年1.2%に引き下げた

IMF=ユーロ圏に関する見通しで、インフレ見通しが悪化すれば資産購入が正当化される。ユーロ圏19か国の成長見通し2016年1.5→1.6%、2017年1.6%→1.4%。

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2016/07/08

2016年7月8日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年7月8日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

今月もサプライズな米雇用統計は、市場に変動を与えた。

非農業部門雇用者数は28.7万人(予想17.5万人)と大幅上昇に、一時ドルは全面高。これを受け、米年内の利上げ観測も若干上昇へ。

詳細からは、強弱が混在。前月分の非農業部門雇用者数は3.8→1.1万人へと下方修正され、時間当たり賃金は前月比0.1%にとどまり強さは感じられない。また、失業率は4.9%と予想4.8%・前回4.7%から悪化するも、労働人口の増加とのことであまり気にしていないようである。

欧州株は大幅上昇、米株も強い雇用統計に上昇、原油価格(WTI)も45ドル台半ばへと上昇。米2年債利回りは0.62%台へ上昇。


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米雇用統計後の為替相場は、米雇用統計で動きは一変、急激なドル買い→ドル売り→ドル買いと大きく変化。

AUD+NZDは強く、AUDUSD+NZDUSDは、強い米雇用統計に急落し、一時昨日終値水準を割り込むむ、直ぐに値を戻し上昇へ。中国経済の不安定さをあまりにも意識し過ぎたのか、上昇が続いている。

AUDUSDは、急落により200時間MA0.7470近辺まで値を上げるも

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米短期金利先物市場=年内の利上げ確率19%→24%、来年6月まで27%→35%。

ムーディーズ=英国のEU離脱の影響に関するリポートで、英成長率予測を引き下げ、EU域内に飛び火することが最大のリスク。2016年成長率予測1.8%→1.5%に、2017年を2.1%→1.2%に引き下げた。ユーロ圏も2016年1.7→1.5%、2017年1.6%→1.3%へ。

IMF=ユーロ圏に関する見通しで、インフレ見通しが悪化すれば資産購入が正当化される。ユーロ圏19か国の成長見通し2016年1.5→1.6%、2017年1.6%→1.4%。



2016年7月8日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年7月8日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

週末金曜日、米雇用統計を前にしての変動は、株安=円高。ドルは通貨間で動きは異なる。

日経平均株価は-169.26(-1.11%)と下落、逆に英・欧州株は小幅上昇で推移。原油価格(WTI)は45ドル台半ばと上昇。

注目材料と動向は
◎米雇用統計
◎中国の成長鈍化の懸念と銀行の不良債権問題
◎英国のEU離脱の政治的・経済的混迷

そして、気分てきには、
◎北朝鮮の動向
◎米国内に広まる警察官への不信感


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前月、予想外に弱い米雇用統計による大幅な為替変動を記憶している市場参加者は多い。

米非農業部門雇用者数は前回の13,800人から、反動もあり18万人の大幅に拡大すると思われる。この水準から極端な結果にならない限り、ドルは急速に売られることもないだろう。

米国は7月どころか年内の利上げ確率は相当低下し、織り込み済みとなっている。目下のところ焦点は、EU離脱を選択した英国とユーロ圏経済の悪影響とその検証となっている。

それと、にわかに噴出した中国の銀行による不良債権問題が気になり、それが中国の利下げにつながる可能性も指摘されている。

前日には、中国の高水準のレバレッジは世界的な懸念材料となっており、国内銀行システムのリスクに対処するための改革が必要との人民銀行幹部の話も合った。

この問題では、必然的にAUDに対しての売りプレッシャーにつながりやすく注目している。

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USDJPYは、引き続き101.20円の上値は重く、今日も株安の流れとリスク回避の行動パターンに100.20円近くまで下落、クロスでも円買いが強まる。

週末と米雇用統計の発表を前にして、積極的な円買いも続かず、欧州株が強く推移すると、ショートカバーが入るとも、戻りは鈍く、円高圧力は消えず。

EURUSDは、1.1050~1.1100のレンジで動きは鈍い。米雇用統計の発表待ちで、積極性は見られず。

AUDUSDは、0l7510台をピークに0.7480台をボトムに動きは鈍い。政局不安、S&Pの格付け見通しの引き下げや、中国問題(経済の伸び悩み、銀行の不良債権のリスク、利下げのリスク)にどうしても、マイナス面だけが見えてくる。

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中国国家発展改革委員会(発改委)=政府系の中国証券報で、第2四半期の経済指標が予想を下回れば利下げもあり得るとの見解。

ビル・グロース氏=利回りが過去最低水準にあるソブリン債について、リスクを冒してまで投資するには値しない。

不動産コンサルタントのジョーンズラングラサール(JLL)=日本不動産投資=機関投資家が安全資産を探している中で、リターンは非常に高く、借り入れコストは低い。従ってスプレッドが大きいのは明らか。

ムーディーズ=ユーロ圏成長率、2016年1.5%、2017年1.3%、英国2016年1.5%、2017年1.2%に引き下げた。


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