2016/07/01

2016年7月1日(金曜)昨日6月30日、海外市場の動き

2016年7月1日(金曜)昨日6月30日、海外市場の動き

ソロス氏は「金融危機」の再来を懸念。フランス世論調査で53%がフランスのEU離脱に反対する中で、カプラン・ダラス連銀総裁は「他のEU加盟国」への波及を懸念。

カーニーBOE総裁は「金融緩和の必要性」を指摘、ECBは「債券購入のルール緩和」を検討。日本を含め米国を除き、追加緩和の可能性が残り、株価は上昇し、USDJPYも103円台へ。

結果、GBPはGBPUSDを含め、他の主要国で下落し、EURもフォローしEURUSDも下落。逆にAUD+NZDは上昇。中国は人民元下落を容認の意向に、一時AUDUSD+NZDUSDは下落するも、結果的に市場はAUD+NZDの買いを選択し、クロスでは上昇へ。

英株(FTSE)+2.27%、ダウ平均は+1.33%と、欧米株は大幅上昇、原油価格は48ドル台前半へと大幅に下落、米10年債利回りは1.48%台へと低下。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

USDJPYは、円は世界的な株高にGBPJPYを除き、クロスでの円売りが強まる。USDJPYは103円台に乗せ、200時間MVの103.30円台まで上昇し上げ止まる。

今日の日本のCPIや日銀短観が大きなカギを握り、予想外の低下=追加緩和期待=株高へと動くのか? 結果を待たねばならない。株高=円売りの方程式が有効なのは理解できるが、リスク回避の円買いも存在することは確かで、複雑な動きになる可能性も。


GBPUSDは、英国のEU離脱後の動きから1.3200をボトムに上昇中。取り巻く政治的+経済的なリスクは存在。7月のBOE緩和期待や政治的な不安定リスクに下落リスクは強く残る。英株の連騰の流れにGBPUSDは1.3200を維持。逆に割り込みと続落の可能性も秘め、1.3400台では売り圧力が続く。

再び1.3200を割り込むことを期待しているが、短期的にアジア市場でGBPJPYの影響を見極める必要もある。6月も終わり7月がスタートし、その変化も見極めたい。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

カーニーBOE総裁=非常に不安定な状況が当分の間、続く可能性が高く、景気見通しは悪化した。個人的な見解だが、夏の間に何らかの金融緩和が必要になる可能性が高い。

カーニーBOE総裁=銀行への流動性供給オペを月1回ではなく毎週実施や、他の多数の措置を検討へ→ BOEは7月14日に会合があり、8月には最新の経済予測を発表する。

ユーロ圏当局者=ECBは債券購入のルール緩和を検討している。政策担当者は量的緩和策での買い入れに適格な債券が減少したことを懸念。実現すれば、国債発行残高が日米に次ぐ世界3位のイタリアなどが恩恵を受ける。

カプラン・ダラス連銀総裁=英国のEU離脱の選択で、成長が減速する可能性がある。最も重大な問題は、アイルランド、スコットランド、他のEU加盟国はどうするのだろうかなど、欧州内で自国の立場について自問するという波及効果が発生する可能性だ。

カプラン・ダラス連銀総裁=市場では年内の米利上げはほぼないとの見方が強まっている。英国の決定は金融市場の反応を引き起こし、成長の足かせになる不透明感を高めている。

金価格=半期ベースで40年ぶりの上昇へ。

ソロス氏=英国のEU離脱で、2007-08年の世界金融危機と似たような金融市場の危機が解き放たれたと。欧州大陸の銀行システムは金融危機からまだ回復しておらず、厳しい試練を迎える。ユーロ圏内の政治とイデオロギーの不一致がそれを行うことを妨げている。

ソロス氏=ポンドは急落、スコットランドは独立へと動き出した。離脱に投票した英国の労働者たちは、国家と自分たちが直面する暗い未来に気づき始めた。離脱派の旗手たちですら、投票前に吹聴していた離脱の利点についての作り話を撤回し始めている。

ブラード・セントルイス連銀総裁=「現在の指標から景気後退を予想する理由はない→ 英国のEU離脱について言及せず。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※