2015/11/30

2015年11月30日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年11月30日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き
コモディティー通貨の上昇が目立ち、AUDUSDは0.7220台へ、NZDUSDは0.6570台へ上昇。逆に主要国通貨は弱い。
欧州株は上昇、米10年債利回りは小幅上昇、米株先物は小幅上昇、WTIは42ドル台へ上昇へ。
円はクロスでも弱く円は全面安、USDJPは123円台へ。AUDJPYは90円台をめざし上昇。GPIFの7-9月期運用損失は7.8899兆円へと株安の影響が大、黒田日銀総裁発言からは追加緩和のムードは感じられず。
GBPUSDは一時1.5000の大台を割り込み、EURUSDは1.06台を回復でき続落へ。
独小売売上高は予想外に弱く、独CPIは予想通りながら前回を上回り上昇傾向するもEURの買い戻しは鈍い。
英住宅ローン承認件数は小幅低下し、ブリハBOE政策委員のサンデータイムス・ハト派報道を契機にポンドは下落へ。
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黒田日銀総裁=今年度に入って明らかに企業の価格設定行動が変わり、家計も受容している。現在のQQE継続で累積的に緩和効果出てくる。ベア含む賃上げ、労働需給・企業収益・物価上昇予想が影響。
黒田日銀総裁=デフレからの脱却と物価2%を確実に実現すると強調。新興国経済の動向などのリスク要因には十分注意必要。
ブリハBOE政策委員(サンデータイムズ紙)=利上げが必要と認識する前に、国内経済が安定するか上向くことを確認したい。賃金の伸びはやや期待外れで、利上げ開始の先送りには違和感はない。
ブリハBOE政策委員(サンデータイムズ紙)=為替相場が相当な引き締め効果をもたらしている。景気へのてこ入れが必要になった場合には、量的緩和よりも利下げが望ましい。
ブリハBOE政策委員(サンデータイムズ紙)=景気鈍化局面に対応するために政策ののりしろとして利上げすることは「景気減速」を招く恐れがあるとして否定的。
スウェーデン政府=第3四半期GDPの前期比は0.8%(予想0.4%)、前年比3.9%(予想3.4%)と強く、ECBが追加緩和に踏み切れば、スウェーデン中銀は追随するか、あるいはクローナ高でインフレ下振れリスクを受け入れるかの選択を迫られる。
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の三石審議役(2015年7-9月期運用実績に関する記者会見)=今年8月の世界株安に対し、外貨建て資産の保全手段を取らなかったのかとの質問に答え、為替ヘッジについてこれまでも検討し、いつでもかけられる状態だが、ヘッジの有無も含めコメントは控えたい。
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)=2015年7-9月期運用損失は7.8899兆円となった。世界的な株安の影響に利回りは-5.59%で、2014年10月の運用改革後で初めての赤字。年金資産の積立額は135.1087兆円(6月末141.1209兆円)
資産ごとの運用損失は国内株式が4.3154兆円(利回り-12.78%)、外国株式が3.6552兆円(-10.97%)、外国債券が2408億円(-1.26%)と、運用見直しで比重を高めた3資産がいずれもマイナス運用だった。逆に、国内債券で3022億円(利回りは0.60%)を稼いだ。
9月末の年金積立金全体に占める保有資産割合は国内債券38.95%、国内株式21.35%、外国債券13.60%、外国株式21.64%となった。
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2015/11/29

今週の為替相場を考える(11月30日~12月4日)

今週の為替相場を考える(11月30日~12月4日)

ECBは本当に追加緩和をするのでしょうか? 米雇用統計はFOMCの利上げを後押しできるのでしょうか? 豪中銀とカナダ中銀は、これらの異なる金融政策の狭間で、金利を据え置くことが予想されますが、将来の追加緩和を期待する声も残り、どのような声明文になるのでしょうか?

市場との対話を意識してなのか、ドラギECB総裁からは追加緩和を、イエレンFRB議長からは利上げ開始を、それぞれが共に変更が近いことを意識した発言が多く見られます。当然、このような動きはドル買い+ユーロ売りへと反応し、直近でもこの流れが続いています。

この金融政策の違いが、他の主要通貨に与える影響も考えなければなりません。今週多くの米国発の経済指標が発表されますが、米国の雇用+インフレ+景況感の経済指標に一時的にドル売りが強まることや、ドル・ロングの調整売りも予想されます。それらは一時的な動きにとどまり、16日のFOMCまではドル高傾向が続くことが見込まれます。

また、トルコとロシアとの緊張の高まりは、有志連合の対イスラム国への対応を複雑にさせ、テロ攻撃が世界的に拡大する中で、どこまで円高傾向を維持できるのでしょうか?

追加緩和の可能性が弱まり、政府は補正・法人税引き下げの早期実施ができるのでしょうか? 日本株との連動性が高い円相場も12月に更なる円安期待と、年末年始のリスク回避の円高との狭間に位置することで、円相場の見通しを読みに難くしています。

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【ドル相場 ドル高傾向変わらず】
ECBの結果次第ではありますが、現状では追加緩和期待と、米国の利下げ期待は変わりありません。中東の地政学的リスクが高まり、世界的にテロリスクは消えず、各国との金利差など現状を考えればドル高傾向が続くことが予想されます。

これらの状況はすでに多くが予想し、中長期のドル・ロングポジションが目先拡大していることも事実でしょう。しかしながら、先週の米感謝祭のロング・ウイークエンドを前にして短期のドル・ロングポジションはあるていどの調整を経ており、この段階から更なる大幅な調整も期待できそうにありません。

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【EURUSD 予想1.0450~1.0750】
ECB理事会で追加緩和の有無? 追加緩和があった場合のその詳細は? これが今週の最大のテーマです。市場は中銀預金金利-0.2%→-0.3~-0.4%と、2016年9月までのQE期間延長を予想し、現行相場に織り込んでいます。

予想範囲内であれば一時的なEUR売りに限定され、1.0500割れで下げ止まることが予想されます。また、追加緩和がなければ1.0750近辺までの戻りも視野に入ることでしょう。いずれにしても、米利上げ期待が控えており、戻り売り基調は変わらずと判断しています。

【GBPUSD 予想1.490~1.5150】
1.5000の大台を維持できるか? 英国は米国に次ぎ利上げ期待が持て、GBPの潜在的な買い要因となっていますが、ドル全面安の影響も強くGBPUSDの上値は重く、1.6000の大台達成を失敗した6月から、緩やかな続落傾向が続いています。

直近では、1.50~1.55のレンジの下限に近付き何とか下げ止まっていますが、GBPはドルに対して弱く、他の主要通貨で比較的強さを維持しており、この流れがしばらく続くことも予想され、1.50割れを目指すことも視野に入れて考える必要がありそうです。

【AUDUSD 予想1.7100~1.7300】
0.7000を死守し、レンジ相場へ。先の強い雇用統計を境に上昇を続けていますが、0.7300を前にやや息切れしていますが、上値は切り下がり、底値は切りあがり、徐々に収錬してきているようにも感じられます。

豪中銀は政策金利2.0%の据え置きが予想され、スティーブンス豪中銀総裁からは豪州経済では強弱混在する発言が目立ち、サプライズは期待できそうにありません。また、EURAUDは続落傾向が続き、クロスでは豪ドル高傾向が続くことが予想されます。

【USDJPY 予想121.50~123.50】
122円台を死守するも、上値は重い。ユーロ圏と米国の金融政策が為替相場を左右させる動きにやや円相場の関心は薄れています。リスク回避行動による円買いの材料は残り、日銀の追加緩和期待は弱まる中で、補正など財政措置を期待した株高の流れに、円安の材料もまた残っています。

ECBの金融緩和が実現すれば、EURJPYで円高へと動き、FOMCの利上げ期待にUSDJPYでの円売りの基本的な流れは変わらず、強弱混在するなか、しばらくはレンジ相場の流れが続き、次の円安を期待した押し目買いが続きそうです。

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2015/11/28

今週の主な材料(11月30日~12月4日)

今週の主な材料(11月30日~12月4日)

先週は米感謝祭前のポジション調整によるドル売りや、トルコ軍によるロシア軍爆撃機の撃墜という緊張の高まりによる、円買い+ドル買いも見られましたが、総合的に見れば、インパクトのある発言や発表も極めて少なく、大きな変動のない一週間となりました。

今週は月曜日が30日で月末、そして、12月週初と特殊要因による動きと、重要な発言や経済指標の発表を多く控え相場の変動は避けられない一週間になりそうです。

【今週の主役はECB理事会と米雇用統計】
12月3日のECB理事会を前に、ドラギECB総裁は事前に追加緩和を示唆する発言を繰り返し、市場へシグナルを送り続けています。また、直近ではマスコミで中銀預金金利のマイナス幅拡大と、QEの2016年9月からの延長を予想する記事が多く取り上げられ、現状のEUR相場に十分織り込まれているとも考えられます。

仮に予想を裏切り、ECBが追加緩和を見送ったとしても、その先の16日FOMCで利上げ期待が強く、EUR買いの流れが本格的に始まるとは考えにくいものがあります。

その、FOMCを前にして、先週の米国発の経済指標はどちらかと言えば、弱さが目立っていましたが、今週の米国発の経済指標はどうなのでしょうか? 4日(金曜)の米雇用統計は大きな意味をもつことになるでしょう!

【豪・カナダ中銀の金融政策】
12月1日(火)豪中銀の金融政策の発表では、現行の政策金利2.0%の据え置きが予想されています。直近の声明やスティーブンス豪中銀総裁の発言からは、プラス面とマイナス面の両方を示唆する発言が多く、雇用の改善が強まる中で、成長率の下方修正と低インフレが目立っています。

12月2日(水)カナダ中銀の金融政策の発表では、現行の政策金利0.5%の据え置きが予想されています。カナダ政府発表の経済と財政見通しでは、GDP見通しを下方修正し、財政赤字の拡大を予想、雇用は改善していますが、CPIは相変わらず低インフレ状態が続いています。

【米国発の経済指標などは目白押し】
シカゴPMI、中古住宅販売成約、製造業PMI、ISM製造業傾向指数、建設支出、非農業部門労働生産性、単位労働コスト、ADP雇用統計、新規失業保険申請件数、製造業受注指数、ISM非製造業景況指数、耐久財受注、貿易収支と、ベージュブックなど多くの発表を控えており、直後の相場変動が強まることも予想されます。

【他の変動要因も数多い】
今週は、中銀総裁などの発言予定も多く、主要国発の経済指標も多い。独小売、独雇用統計、カナダGDP、豪GDP、中国各種PMI、ユーロ圏各種PMI、豪小売、カナダ雇用統計など、上げたらきりがないほど多数の材料が待ち受けています。

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11/30(月)   
08:50 日本 鉱工業生産・速報値
16:00 独小売売上高
22:00 独消費者物価指数・速報値
22:30 カナダ第3四半期 経常収支
23:45 米シカゴ購買部協会指数(PMI)
00:00 米中古住宅販売成約

12/1(火) 
09:30 豪第3四半期 経常収支
10:00 中国 製造業PMI・サービス業PMI
10:45 中国財新メディア製造業PMI・非製造業PMI
12:30 豪中銀 金融政策発表
15:45 スイス第3四半期 GDP
17:55 独雇用統計
17:55 独製造業PMI・確報値
18:00 ユーロ圏製造業PMI・確報値
18:00 カーニーBOE総裁発言
19:00 ユーロ圏失業率
22:30 カナダGDP
23:45 米製造業PMI=確報値
00:00 米ISM製造業景況指数
00:00 米建設支出

12/2(水)    
08:00 スティーブンス豪中銀総裁発言
09:30 豪第3四半期 GDP
18:00 豪建設業PMI
19:00 ユーロ圏消費者物価指数(HICP)・速報値
22:15 米ADP雇用統計
22:30 米第3四半期 非農業部門労働生産性・単位労働コスト
00:00 カナダ中銀 金融政策発表
02:00 エレンFRB議長発言
04:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)

12/3(木)  
9:30 豪貿易収支
17:55 独各種PMI
18:00 ユーロ圏各種PMI
18:30 英サービス業PMI
19:00 英小売売上高
21:45 ECB 金融政策発表
22:30 ドラギECB総裁記者会見
22:30 米新規失業保険申請件数
23:45 米各種PMI
00:00 米製造業受注指数
00:00 米ISM非製造業景況指数
00:00 米耐久財受注
02:00 フィッシャーFRB副議長発言

12/4(金)   
09:30 豪小売売上高
16:00 独製造業受注
17:15 スイス消費者物価指数
22:30 カナダ第3四半期 労働生産率
22:30 カナダ国際商品貿易
22:30 カナダ雇用統計
22:30 米貿易収支
22:30 米雇用統計
00:00 カナダIvey購買部協会指数
02:00 ドラギECB総裁発言

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2015年11月28日(土曜) 昨日27日 海外市場の動き

2015年11月28日(土曜) 昨日27日 海外市場の動き

週末金曜日、米国市場はブラックフライデーで短縮取引の中、ドルは全面高で推移。

26日の米感謝祭、27日の米ブラックフライデーの短縮取引、週末金曜日で、月末も直前に迫りポジション調整も終了し、12月3日のECB理事会で追加緩と12月16のFOMCで利上げを期待する動きに、本来のドル高相場に戻る。

上海総合は大幅下落(-5.48%)するも、心配された欧米株の下げ幅は限定的。欧州株は小幅低下(EUROSTOXX50-0.28%)、Nダウも小幅低下(-0.08%)、WTIは41ドル台へ低下、米金利も低下(10年債利回り2.234→2.220%)、DXYは上昇(99.795→100.06)。

EURUSDは、来週12月3日のECB理事会では中銀預金金利の-3%と更なる引き下げと、QE期限延長を織り込みながら、直近の強い経済指標でも上値は重く、EURUSDは1.0600を割り込み1.0570近辺まで一時下落、戻り売り基調は変わらず。

USDJPYは、急落した中国株にも122.30円をボトムに下げ止まり、EURJPY+GFBPJPYの買い戻しも強く、政府の経済対策への期待感も強く、欧米株の小幅低下にショートカバーが強まり122.80円台へ続伸。

GBPUSDは、GDP改定値は速報値と変わらず、総合事業投資が強く、欧米市場は1.5030で下げ止まり、大枠1.5030~60のレンジで推移、同意薄の展開が続く。

AUDUSD+NZDUSD+USDCADは、ドル高傾向が止まらず。

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S&P(中銀政策見通し)=ECBは中銀預金金利を-0.2→-0.3%にマイナス幅を拡大、QEは2017年9月以降も延長へ。

S&P(中銀政策見通し)=FRBは、12月FOMCで0.25%の利上げを開始し、2016年に0.25%づつ4回の実施。

安倍晋三首相が補正予算の編成を指示、麻生財務相は麻生財務相は、消費喚起に向けた低所得者への臨時給付金も検討中とする一方、金額や対象者の範囲などは未定。法人実効税率の引き下げをめぐっては一時的に減税を先行させる考えはないとし、「財源無き減税はしない。

家計調査=全世帯(単身世帯除く2人以上の世帯)の消費支出は28.24万円で、実質前年比で2.4%減少した。減少は2カ月連続。季節調整済み前月比も0.7%減と2カ月連続で減少。個人消費は足取りの鈍い。

ギリシャ第3四半期GDP・改定値は大幅な下方修正=前期比-0.5→-0.9%、前年同期比う-0.4→-1.1%。

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9:05 GBP 11月 GFK消費者信頼感調査=1(予想3 前回2)

16:00 GBP 11月 ネーションワイド住宅価格指数=前月比0.1%(予想0.5% 前回→0.5%)、前年比3.7%(予想4.2% 前回3.9%)

16:00 GER 10月 輸入物価指数=前月比-0.3%(予想-0.2% 前回-0.7%)、前年比-4.1%(予想-4.0% 前回-4.0%)

18:30 GBP 第3四半期 GDP・改定値=前期比0.5%(予想0.5% 前回0.5%)、前年比2.3%( 予想2.3% 前回2.3%)→ 予想通りで変わらず

18:30 GBP 第3四半期 総合事業投資・速報値=前期比2.2%(予想0.8% 前回1.6%)、前年比6.6%(予想1.5% 前回3.1%)→ 予想外の伸びに直後は一時GBP買いが強まる

18:30 GBP 9月 サービス業指数=前月比予想0.3% 前回0.0%、3か月/3か月 =0.7%(予想0.6% 前回0.9%)→ 予想を若干上回る

19:00 EUR 11月 景況感指数(経済信頼感)=106.1(予想105.9 前回105.9→106.1)→上方修正された前回と同じだが4年ぶりの高水準、製造業信頼感=-3.2(予想-2.1 前回-2.0)、サービス業信頼感=12.8(予想12.0 前回11.9→12.3)

19:00 EUR 11月 業況判断指数=0.36(予想0.45 前回0.44)

19:00 EUR 11月 消費者信頼感指数・確報値=-5.9(予想-6 前回-6→-7.5)

22:30 CAD 10月 鉱工業製品価格=前月比-0.5%(予想-0.1% 前回-0.3%→-0.4%)、原材料価格指数=前月比0.4%(予想 前回3.0→2.4%)

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2015/11/27

2015年11月27日(金曜) 昨日26日 海外市場の動き

2015年11月27日(金曜) 昨日26日 海外市場の動き

米国市場は感謝祭の休日で、株式・債権市場はクローズし、為替市場もほとんど動かず。仏失業率は過去最悪を更新し、GDP確報値は予想通りながら前回を下回る。

欧州市場はECBの追加緩和の期待感が強いのか上昇し、経済指標や発言もなく26日の為替市場は終了しようとしている。

本日26日の金曜日は市場は株式・債権市場は短縮取引となり、週末でもあり、米国市場では市場参加者が減少することが予想される。

傾向としてのドル高は変わらず。12月のFOMCを前にしたFRBの利上げ期待はは変わらず、来週のECB理事会を前にして、ECBが中銀預金金利を2段階に変更するとか、マイナス幅を拡大するとか追加緩和を織り込みつつ、EURUSDは戻り売りの流れは変わらず。

USDJPYは、121.50~123.50円の元のレンジが復活しているも、円安の流れは変わらず。目先は122.00~20円をボトムに上昇トレンドを維持している。米感謝祭を前にした円ショートポジションの調整が終了したのか? この水準を維持できるか否かに関わってくると思われる。

ここにきて円クロスの動きが、よりUSDJPY相場に影響を与えていることが強く感じられ、トルコ・ロシアの動き、テロの動きによっては、121.50円までの円高も覚悟しなければなならないと思いつつ、中長期的な円ショートポジションを持つことも視野に入れることも考えたい。

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オズボーン英財務相=英ファンダメンタルズは数カ月前より強い。

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スペイン第3四半期GDP・確報値は、前期比0.8%(速報値0.8% 前回1.0%)

6:45 NZD 10月 貿易収支=-9.63億NZドル(予想-10億NZD、前回-12.22→-11.4億NZD)

9:30 AUD 第3四半期 民間設備投資=前期比-9.2%(予想-2.9% 前回-4.0→-4.4%)→ 過去最大の落ち込み、鉱山部門の投資が前期の-11.7%に続き、-10.4%と大幅に落ち込み、AUDUSDが下落へ。

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2015/11/26

2015年11月26日(木曜)欧州市場の動き

2015年11月26日(木曜)欧州市場の動き

米国市場は感謝祭で休場、明日もブラックフライデーで債権・株は半休となり、為替市場は小幅な値動きで推移し、これからも取引参加者が急減することが予想される。

アジア市場では日経平均株価が0.49%上昇し、上海総合は逆に-0.34%と低下。欧州株は上昇、EUROSTOXX50は1.1%台上昇へ、WTIは小幅低下し43ドルを割り込む。

為替市場は、相変わらずEURUSDの上値は重い。米国市場が感謝祭で動きが乏しく、ECBが理事会で2段階の中銀預金金利を検討しているとの観測が続き、緩やかなEUR売りが目立つ。

ユーロ圏無担保翌日物平均金利(EONIA)のフォワード金利は-0.28%と現在の中銀預金金利-0.2%より低下、預金金利の引き下げを織り込む動きに、昨日一時割り込んだ1.0600台を維持するも、上値は限定的。

AUD売りが目立った。アジア市場で発表された、豪第3四半期の民間設備投資は、前期比-9.2%(予想-2.9% 前回-4.0→-4.4%)→ 過去最大の落ち込みで、動きが鈍い為替市場の中でAUD売りが強まり、AUDUSDは0.7250台→0.7220割れまで下落、AUDJPYも89円台→88.50円近くまで下落し、欧州市場に入っても88.40円割れまで続落。

USDJPYは、122.55円を中心に上下10pisの狭い値動きながら、上値は重い。

GBPUSDは、1.5120近辺で小動きとなっていたが、1.5060台まで下落し、1.5110台まで回復。大口の実需の動きにも思えるが、変動要因は不明。

2015年11月26日(木曜)昨日25日 海外市場の動き

2015年11月26日(木曜)昨日25日 海外市場の動き

米感謝祭休日を前に、強い米経済指標が続くも、ロンドン・フィキシング後にドル売りへと変化。ただし、ドル高基調は変わらず。

NYダウは小幅上昇、米10年債・2年債利回りは小幅低下、WTIはマイナス圏を脱するも前日と変わらず。DXYは小幅上昇。

USDJPYは122.00~20の重要なポイントを死守。26日米感謝祭前のポジション調整も終わり、27日の米国市場はブラックフライデーで株式・債券市場は短縮取引。動きの本番は来週に持越しか?

注目の米経済指標は、米個人支出は0.1%と予想0.3% 前回0.1%と予想外に伸びず、アトランタ連銀GDPNowは、第4四半期GDP予測2.3%→1.8%へ下方修正、ミシガン大学消費者信頼感指数は予想外に伸びず。ただし、米耐久財受注、新規失業保険申請件数、FHA住宅価格指数、PMI、新築一戸建て住宅販売件数は強く、ドル高基調は変わらず。

USDJPYは、欧州市場の122.20台をボトムに反転、122.50を超えるとストップの買いに上昇を続け、強い米経済指標に122.80台で推移。新築一戸建住宅販売件数が5年7ヵ月ぶりの高水準に122.90円台を一時達成するも買いは伸びず、ロンドン・フィキシングを境に122.60円台まで低下へ。

GBPUSDは、1.5050台まで一時値を下げるも、オズボーン英財務相が2019-2020年には財政が黒字に転換する見通しを発表すると、GBPの買い戻しが強まるり1.5120台へ上昇。強い米経済指標に上昇力も弱まり、ロンドンフィキシングに1.5060台まで低下し、売り一巡後には1.5130台へ上昇し、上下変動しながら高値を維持。

EURUSDは、12月のECB理事会での追加緩和に向けた選択肢の予想が報道され、EUR続落。1.0600を割り込み売りの流れが続き、強い米経済指標にさらに1.0560台まで下落。ロンドンフィキシングを境に1.0640まで値を戻すも、戻り売りの流れは変わらず。

AUDUSDは、アジア市場で一時0.7280台まで上昇するも、欧州市場に入り主要国でドル買いが進むとやや値を下げ、強い米経済指標に売りが強まり、商品価格も上昇幅を縮小する中で一時0.7220台まで続落。ロンドンフィキシングを境に0.7250台まで値を戻す。

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USD 10月 個人所得=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.1%)、個人支出=前月比0.1%(予想0.3% 前回0.1%)、PCEデフレーター=前年比予想0.3% 前回0.2%、PCEコアデフレーター=前月比0.0%(予想0.1% 前回0.1%)、PCEコアデフレーター=前年比1.3%(予想1.3% 前回1.3%)→ ほぼ予想通り

USD 10月 耐久財受注=前月比3.0%(予想1.5% 前回-1.2→-0.8%)、除輸送機器・前月比0.5%(予想0.4% 前回-0.4%→-0.3%→-0.1%)→ 予想を上回る

USD 新規失業保険申請件数=26.0万件(予想27.0万件 前回27.1万件)、失業保険継続受給者数=220.7万人(予想212万人 前回217.5万人)→ 前回や予想より改善へ

USD 9月 FHFA住宅価格指数=前月比0.8%(予想0.4% 前回0.3%)、第3四半期 住宅価格指数=前期比1.3%(予想 前回1.2→1.4%)→ 予想を上回る

USD 11月 総合PMI・速報値=56.1(予想 前回55.0)、サービス業PMI・速報値=56.5(予想55.2 前回54.8)→ 予想を上回る

USD 10月 商務省 新築一戸建住宅販売件数=前月比年率換算10.7%(予想6.8% 前回-11.5→-12.9%)、49.5万件(予想50.0万件 前回46.8→44.7万件)→ 予想を大幅に上回り、5年7か月ぶりの高水準

USD 11月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=91.3(予想93.0 前回93.1)→ 予想を下回る

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11月月例経済報告=設備投資は下方修正するも、穏やかな回復基調が続いている。

ECBの資産買い入れ=12月22日~1月1日、資産買い入れプログラムを一時中止する。この時期は市場の流動性が低下に市場の歪みを避けることが目的。


ECB(ロイーターニュース)=12月の理事会へ向け、2段階の中銀預金金利を設定することや、資産買い入れ対象に都市・州発行債を加えることなどあらゆる選択肢について検討。→ 独2年債利回り-0.403%、5年債利回り-0.183%まで低下し、EUR売りの流れが強まる。

ホノハン・アイルランド中銀総裁=緩和的な政策を続ける必要がある。景気回復の見通しが改善しているにもかかわらず、インフレ見通しは上向かない。そのため、明らかに緩和のペダルを踏み続ける必要がある。

ECB金融安定報告=世界の市場が突然反転する可能性は高まりつつあるが、ユーロ圏全体としての安定性のリスクは低い。

ECB金融安定報告(コンスタンシオECB副総裁)=ユーロ圏のシステミックリスクのレベルは総じて低いが、近い将来予想される米利上げや、中国をはじめとする新興国市場の不安的な状況をきっかけとする反転のリスクを指摘。

ECB金融安定報告(コンスタンシオECB副総裁)=6月以来の原油価格のさらなる下落で、ECBがインフレ目標を達成することが難しくなっている。

黒田日銀総裁=新興国経済への過度の悲観論後退。

オズボーン英財務相=2019-2020年には財政が黒字に転換する見通し。2016年の英経済成長率を従来の2.3%→2.4%に上方修正へ。→ GBP買いへと反応。

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IMFスタッフ=人民元をSDRの算定基準になる通貨として採用するように提案

アトランタ連銀GDPNow=10月の消費支出が弱く、第4四半期GDP予測2.3%→1.8%へ下方修正。

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2015/11/25

2015年11月25日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年11月25日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

ドル全面高! 米耐久財受注は強く+新規失業保険申請件数は改善へ。

アジア市場でAUD+NZD+JPYは堅調に推移、欧州市場ではEUR+GBPは続落し、JPY売りが強まる。そして、米国市場に入り、強い米経済指標にドルの買いの流れを維持。

WTIは42ドル近辺へ低下、米10年債利回りは小幅低下から強い米経済指標を受け上昇へ、米株先物は小幅上昇へ。

USDJPYは、122.20台をボトムに反転し上昇を続け、強い米経済指標に122.80台で推移。

GBPUSDは、1.5050台まで一時値を下げるも、オズボーン英財務相が2019-2020年には財政が黒字に転換する見通しを発表すると、GBPの買い戻しが強まるが、強い米経済指標に上昇力も弱まる。

EURUSDは、12月のECB理事会での追加緩和に向けた選択肢の予想が報道され、EUR続落。1.0600を割り込み売りの流れが続き、強い米経済指標にさらに下値をトライ。

AUDUSDは、アジア市場で一時0.7280台まで上昇するも、欧州市場に入り主要国でドル買いが進むとやや値を下げ、強い米経済指標にやや売りへと反応。

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USD 10月 個人所得=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.1%)、個人支出=前月比0.1%(予想0.3% 前回0.1%)、PCEデフレーター=前年比予想0.3% 前回0.2%、PCEコアデフレーター=前月比0.0%(予想0.1% 前回0.1%)、PCEコアデフレーター=前年比1.3%(予想1.3% 前回1.3%)→ ほぼ予想通り

USD 10月 耐久財受注=前月比3.0%(予想1.5% 前回-1.2→-0.8%)、除輸送機器・前月比0.5%(予想0.4% 前回-0.4%→-0.3%→-0.1%)→ 予想を上回る

USD 新規失業保険申請件数=26.0万件(予想27.0万件 前回27.1万件)、失業保険継続受給者数=220.7万人(予想212万人 前回217.5万人)→ 前回や予想より改善へ

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11月月例経済報告=設備投資は下方修正するも、穏やかな回復基調が続いている。

ECBの資産買い入れ=12月22日~1月1日、資産買い入れプログラムを一時中止する。この時期は市場の流動性が低下に市場の歪みを避けることが目的。


ECB(ロイーターニュース)=12月の理事会へ向け、2段階の中銀預金金利を設定することや、資産買い入れ対象に都市・州発行債を加えることなどあらゆる選択肢について検討。→ 独2年債利回り-0.403%、5年債利回り-0.183%まで低下し、EUR売りの流れが強まる。

ホノハン・アイルランド中銀総裁=緩和的な政策を続ける必要がある。景気回復の見通しが改善しているにもかかわらず、インフレ見通しは上向かない。そのため、明らかに緩和のペダルを踏み続ける必要がある。

ECB金融安定報告=世界の市場が突然反転する可能性は高まりつつあるが、ユーロ圏全体としての安定性のリスクは低い。

ECB金融安定報告(コンスタンシオECB副総裁)=ユーロ圏のシステミックリスクのレベルは総じて低いが、近い将来予想される米利上げや、中国をはじめとする新興国市場の不安的な状況をきっかけとする反転のリスクを指摘。

ECB金融安定報告(コンスタンシオECB副総裁)=6月以来の原油価格のさらなる下落で、ECBがインフレ目標を達成することが難しくなっている。

黒田日銀総裁=新興国経済への過度の悲観論後退。

オズボーン英財務相=2019-2020年には財政が黒字に転換する見通し。2016年の英経済成長率を従来の2.3%→2.4%に上方修正へ。→ GBP買いへと反応。

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2015年11月25日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2015年11月25日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

明日の米感謝祭を前に、材料不在の中、昨日に続き、AUD+NZD+JPYの買いの流れが続き、EURUSDも今日は強含みで推移。日経平均株価は小幅下落、上海総合指数は逆に上昇、WTIは弱含みで推移。

明日の休み前に、本日は米国発の経済指標は多く、その結果を待つ動きへ!
ただ、直近の米経済指標は弱く、強さが確認されるまでは売りの流れが続きやすい。

USDJPYの122.20台をボトムに下げ止まるも、上値は重く122.50円台の売りが続く。

EURUSDは、1.0640割れをボトムに1.0680台まで上昇。

GBPUSDは、1.5080割れをボトムに1.5110台まで上昇。

AUDUSDは、前日から上昇が続き、0.7280台まで続伸。AUD+NZDの強さが目立つ。


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11月月例経済報告=設備投資は下方修正するも、穏やかな回復基調が続いている。

ECBの資産買い入れ=12月22日~1月1日、資産買い入れプログラムを一時中止する。この時期は市場の流動性が低下に市場の歪みを避けることが目的。



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2015年11月25日(水曜)昨日24日 海外市場の動き

2015年11月25日(水曜)昨日24日 海外市場の動き


26日の米感謝祭を前に、トレンドの変化なのか、一時的な調整なのか? 

JPY高+AUD高+NZD高+CAD高、GBP安、EURあまり変わらず、DXYは低下しCRBは上昇。ロシア機攻撃を受け墜落に、WTIは一時43ドル台へ上昇、金価格も上昇。欧州株は続落するも、NYダウは下げから上昇へ変化。米10年債利回りは前日と変わらず、2年債は低下。

米GDP改定値は予想通り速報値から上方修正されるも、個人消費は下方修正。米財の貿易収支は赤字幅が縮小、S&P/ケース・シラー住宅価格指数は予想を上回り、米CB消費者信頼感指数は予想外に低下するも、今日の主要テーマにならず。

トルコ軍機がシリア国境付近で軍用機を攻撃、アフリカやベルギー近くでテロ攻撃が続き、安産資産の買いが強まり、商品価格の上昇に、資源国通貨は上昇へ。

FRB公定歩合議事録(10月28日)は、12連銀中、9連銀が引き上げを提案(前回8連銀)と米利上げ機運が高まるもドルは弱い。

カーニーBOE総裁は議会証言で、いつ利上げをすべきかが主要な課題、低金利の環境はしばらく続くと言い、ホールデンBOE理事は議会への報告で、11月インフレ報告と比べて大きな下振れリスクを示唆。GBPの弱さが目立つ。

スティーブンス豪中銀総裁は、相変わらず強弱混在。必要があればインフレは追加緩和の障害とはならない。雇用が改善しており景況感は平均を超えていると言い、好感したのかAUD買いが目立つ。

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USDJPYは、円ショートの買い戻し+リスク回避の円買いに続落傾向止まらず。122.40、122.30円と踏みとどまるも、買い戻しは弱く、122.00~20円のポイントを死守できるか試す動きへ。

EURUSDは、1.0600台を復活し死守。ただし、他の主要通貨で買い戻しが強まる中で、弱さが目立ち基本は戻り売り基調変わらず。ただし、EURGBPは逆にGBP売りの中で、調整が続く。

GBPUSDは、弱さが目立つポンド。クロスでも全面安。利上げ期待に溜まったロングの巻き戻しが続くも、1.5000の大台は重要でそう簡単に破れそうにない。

AUDUSD+NZDUSD+USDCAD、資源国通貨は上昇へ。円クロスでも上昇、米感謝祭前のポジション調整なのか、トレンドの変化なのか、見極めが必要。

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22:30 USD 第3四半期 GDP・第2次速報値=前期比年率2.1%(予想2.1% 前回1.5%)、個人消費=前期比3.0%(予想3.2% 前回3.2%)、コアPCE=前期比1.3%(予想1.3% 前回1.3%)、GDP価格指数=前期比1.3%(予想1.2% 前回1.2%)→ 予想通り上方修正され、個人消費は予想を若干下回る

22:30 USD 10月財の貿易収支=-584.1億ドル(予想-609億ドル、9月-586.3億ドル→-591.4億ドル)→ 予想外に縮小し2月来で最小。

23:00 USD 9月 S&P/ケース・シラー(総合20)=前月比0.6%(予想0.40% 前回0.11%)、前年比5.45%(予想5.18% 前回5.09→5.13%)→ 予想を上回る

0:00 USD 11月 CB消費者信頼感指数=90.4(予想99.5 前回97.6→99.1)→ 予想外に低下し1年ぶりの低水準

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米仏首脳会談=過激派組織「イスラム国」に対する掃討作戦を強化することで合意。

オランド仏大統領=仏米両国は過激派組織が欧州に侵入するのを防ぐためにトルコ国境を閉鎖することの重要性でも合意。

FRB公定歩合議事録(10月28日)=12連銀中、9連銀が引き上げを提案(前回8連銀)、2連銀が据え置き、1連銀が0.5%の引き下げを提案。

ベルギー近くのリールで銃撃戦が発生。

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2015/11/24

2015年11月24日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年11月24日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

米GDP改定値は予想を若干下回るもドル売りは限定的。トルコ軍機がシリア国境付近で軍用機を攻撃、プーチン・ロシア大統領は「トルコとの関係に深刻な結果もたらす」と懸念。今後の中東情勢の混乱を懸念。

米金利は小幅低下、欧州株は大幅下落、米株先物も低下、EURUSTOXX50は-1.7%近く低下、WTI42.50ドル台へ上昇。

円高へ。リスク回避と円ショートの巻き戻しに、USDJPYは122.40円台へ下落、弱い米GDPに122.30円台へ再トライ。

ポンド安。カーニーBOE総裁は「低金利の環境はしばらく続く」と言い、早期利上げ期待は萎み、ハルデーンBOE理事は「11月のインフレ報告時より、下振れリスクがる」と、利下げの準備の必要性を示唆。GBP売りが続き、GBPUSDは1.5100を割り込み1.5070へ、クロスでもGBPは全面安。

豪ドルは上下しながら高値を維持。最近の特徴でもありが、強弱の発言が混在。カーニーBOE総裁は「低金利の環境はしばらく続き、必要があればインフレは追加緩和の障害とはならない」といい、AUD売りへ。

「今後2年間の成長回復に向けて準備が整っている。最近数カ月の多くの統計が、鉱業以外の経済状態が安定しつつあることを示している。雇用が改善しており景況感は平均を超えている」と言い、AUD買い戻しが強まる。


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トルコ軍機がシリア国境付近で軍用機を攻撃。トルコ大統領、攻撃したのはロシア機。プーチン・ロシア大統領は「トルコとの関係に深刻な結果もたらす」と懸念。

豪財務省=予算では3.0%に想定していたが、今後数年間の潜在成長率の推定値を2.75%へ下方修正。

JPモルガンチェース・エコノミスト=カバーしている世界33か国・地域で、食品・エネルギーを除くコアインフレ率は10月平均で2.4%に上昇、15年ぶりの高水準と推計。

ハルデーンBOE理事(チーフエコノミスト)=英国の経済成長率とインフレ率について、BOEの11月インフレ報告と比べて大きな下振れリスクがある。英中銀は必要に応じて利下げする用意を整えなければならない。

ハルデーンBOE理事(チーフエコノミスト)=世界的な金融危機の「第3段階」が新興国市場を起点に発生すれば、世界経済に長期的な影響が及ぶ可能性がある。

カーニーBOE総裁=低金利の環境はしばらく続く。英国にはマイナス金利は不要。生産性向上への見通しは上向き。国内需要は財政引き締めでも底堅い。

カーニーBOE総裁=いつ利上げをすべきかが主要な課題。

フォーブスBOE政策委員=つぎの金利変更は利上げに、追加緩和は必要ないだろう。

Ifoエコノミスト=ドイツ経済は新興国市場の弱いデータの影響を受けておらず、消費は引き続き好調。難民流入問題は景況感に影響していない。

スティーブンス豪中銀総裁=必要があればインフレは追加緩和の障害とはならない。ファンダメンタルズは、今後2年間の成長回復に向けて準備が整っている。最近数カ月の多くの統計が、鉱業以外の経済状態が安定しつつあることを示している。雇用が改善しており景況感は平均を超えている。

スティーブンス豪中銀総裁=中銀の声明で示された経済見通しは本来不正確で、変更部分について市場が過剰反応することを厳しく批判。

2015年11月24日(火曜)昨日23日 海外市場の動き

2015年11月24日(火曜)昨日23日 海外市場の動き

弱い米経済指標が続き、ドル買いの流れも弱まる。

米シカゴ連銀全米活動指数+米製造業PMI+米中古住宅販売件数と弱い指標が続き、ドル買いは弱まりショートカバーが強まる。今後の米経済指標が焦点に!

NYダウは小幅下落し、米金利は低下。WTIはサウジが産油国と価格安定に協調へ動き、40.43ドルから41.75ドル近くまで値を戻すも前日終値を回復できず。

USDJPYは、欧米市場に入り122.80円をボトムに下げ止まるも、米金利と米株は弱く、円ショートポジションの巻き戻しに上値は重い値動きが続く。

EURUSDは、強いユーロ圏PMIにもEUR買いの動きは鈍く、ベルギー・ブリュッセルはテロ計画をめぐる捜査に経済活動は一時停止状態で、今後の同様のリスクは消えず。ロンドンフィキシング後に1.0600の壁を一時割り込むも、終盤にかけて反発。ラウテンシュレーガーECB専務理事はドラギECB総裁と意見を異にするのが気になる。

GBPUSDは、欧米市場で一時1.5180台に復活するも、終盤にかけ1.5120を割り込み続落へ。ドルの買い戻しが続く主要通貨の中で、唯一弱い。

AUDUSD+NZDUSDは、欧米市場で下げ止まるも、反発力は鈍く弱い流れが続く。

USDCADは、欧州市場で原油価格の急落に一時1.3430台へ上昇するも、サウジ発の材料に原油価格が値を戻し、1.3340割れまで下落へ。

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ラウテンシュレーガーECB専務理事=緩和的な金融政策には限度があり、ECBが追加措置をとる理由は見当たらない。緩和策は時間稼で、景気回復の足取りを鈍くしている構造的な要因に対処するものではない。これまでに導入された数々の政策措置が効果を完全に発揮するのを待つ必要がある。→ 理事会の中核的な存在で、ドラギ総裁と異なる見解を表明するのは異例。

米製薬ファイザー=アイルランドに本社を置く同業アラガン を約1600億ドルで買収することで合意。

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22:30 USD 10月 シカゴ連銀全米活動指数=-0.04(予想0.05 前回-0.37→-0.29)

23:45 USD 11月 製造業PMI・速報値=52.6(予想54.0 前回54.1)→ 予想を大幅に下回る

0:00 USD 10月 中古住宅販売件数=前月比-3.4%(予想-2.7% 前回4.7%)、536万戸(予想540万戸 前回555万戸)→ 前月が高水準だった景況もあり、予想を下回る。

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2015/11/23

2015年11月23日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年11月23日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

強さが目立った、アジア・欧州市場の流れは、予想外のマイナスとなったシカゴ連銀全米活動指数と、米株先物の低下し米現物株も小幅に下げてスタート、米10年債利回り低下に、ドル売りへと変化。

サウジが原油相場と市場の安定で、OPEC+非OPECの産油国と協力する用意があるとの発言に、WTIは40ドル台半ばから反発。USDCADは1.3430台→1.3330台へ急落。

USDJPYは、弱いシカゴ連銀全米活動指数にドル売りへと変化、123円を割り込み小幅下落へ。

EURUSDは、強さが目立ったユーロ圏各PIM・速報値と、1.0600近辺のEUR買いに下げ止まり、欧米市場は1.0640台へ緩やかに上昇、弱いシカゴ連銀全米活動指数にも、1.0650は超えられず。

GBPUSDは、欧州市場で1.5120台まで続落から、米株+米金利の低下+弱いシカゴ連銀全米活動指数に1.5160台まで値を戻すも、勢いは感じられず。

AUDUSD+NZDUSDは、アジア市場から続く売りの流れも、欧米市場に入ると下げ止まるも、反発力は鈍く上値は重い。

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22:30 USD 10月 シカゴ連銀全米活動指数=-0.04(予想0.05 前回-0.37→-0.29)

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タルーロFRB専務理事=インフレの兆候を待つ方が良いかもしれない。政策行動は意図せぬ結果をもたらす可能性ある。インフレにはまだ多くの不透明感が残る。

サウジアラビアの国営サウジ通信(SPA)=原油相場と市場の安定維持に向けて、OPEC加盟国ならびに非加盟の産油国と協力する用意がある。→ 原油価格は上昇へ。

ベルギー検察当局=テロの脅威の下でブリュッセルは学校や商店、銀行、地下鉄網が閉鎖され、まひ状態。ベルギー警察は首都ブリュッセルへのテロ計画をめぐる捜査でさらに5人を拘束し、合計で21人の容疑者の身柄を確保した。

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2015年11月23日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2015年11月23日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

週明け月曜日、東京市場が休場の中、アジア市場でドルは全面高! 米金利は上昇傾向を続け、ドル買いの流れは欧州市場に入っても止まらず、円クロスでは、AUDJPY+NZDJPYが続落。

アジア市場は上海総合が-0.56%と低下、欧州市場は株価は弱く、EUROSTOXX50-0.46%近く低下、原油価格(WTI)は40.50を割り込み大幅に低下。

欧州市場では、EURUSDは1.0600をボトムに下げ止まり、ユーロ圏総合PMIが54.4と4年ぶりの高水準に、やや値を戻すもどEUR売りの流れは変わらず。

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17:00 FRN 11月 総合PMI・速報値=51.3(予想52.5 前回52.6)、製造業PMI・速報値=50.8(予想50.6 前回50.6)、サービス業PMI・速報値=51.3(予想52.2 前回52.7)→ 予想を大幅に下回る

17:30 GER 11月 総合PMI・速報値=54.9(予想54.0 前回54.2)、製造業PMI・速報値=52.6(予想52.0 前回52.1)、サービス業PMI・速報値=55.6(予想54.3 前回54.5)→ 予想を上回る

18:00 EUR 11月 総合PMI・速報値=54.4(予想54.0 前回53.9)、製造業PMI・速報値=52.8(予想52.2 前回52.3)、サービス業PMI・速報値=54.6(予想54.0 前回54.1)→ 予想を上回り4年ぶりの高水準

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甘利経済財政担当相・金融対策の全容=GDP600兆円を、約5件で実現。企業収益を賃上げに回すよう促す。アベノミクスの恩恵を広く行き届かせるため、低所得の年金受給者に対する支援。

白井日銀審議委員=原油価格が一段と下落しない限り、日本のインフレ率い将来に上昇するも、インフレ期待は2%の物価安定目標からなお距離があり、目標実現にはさらなる期待の上昇が必要。物価上昇に対する家計の許容度が高まれば、家計の上方バイアスが是正されて企業の慎重な価格設定行動も徐々に変わる可能性がある

ブラード・セントルイス連銀総裁(21日)=金融政策は当局者らがシグナルを送る時代は終わり、市場はFOMCが2016年の会合ごとに利上げするか否かについて見通しづらい時代に備えるべき。

ブラード・セントルイス連銀総裁(21日)=2004-06年に政策を正常化した際は、0.25ポイントの利上げを17会合連続で実施したが、最善の金融政策でなかったと私はほぼ確信。

ウィリアムズ・SF連銀総裁(21日)=経済統計が引き続き心強い数字となることを想定すれば、金融当局が12月に金利引き上げに踏み切る強い論拠になる。

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2015/11/22

今週の為替相場を考える(11月23日~27日)

今週の為替相場を考える(1123日~27日)

米感謝祭を26日に控え、前半は経済指標で相場が動き、後半は動きが鈍い展開を予想します。

今週も「FRBの利上げ期待+ECBの追加緩和期待」に加え、パリ同時多発テロによるユーロ圏経済への影響を危惧した、EUR売りの流れはそう簡単に止まりそうにありません。

先週はポジション調整のドル売りから、週末のテロの再来を危惧した週末リスクのヘッジによるドル買いへと変化、一週間を終えてみると小幅なドル高となり、ドル高基調は変わっていません。

中国経済も目先は安定し世界的な株高の影響を受け、資源国通貨は予想外に健闘しており、特に豪ドルの上昇が目立っています。AUDUSD1週間で109.9pips1.54%)の上昇と、ドル売りの流れの中で、唯一輝いています。

今週の予定を見ると、23日(月曜)は東京市場が勤労感謝で休場となり、26日(木曜)は米国市場も感謝祭で休場、27日(金曜)はブラックフライデーで米国では株式・債券市場は短縮取引となり、週の後半は相場変動が緩やかになる可能性が高くなっています。

そのため、週前半に集中している、米国の経済指標に相場が動くことが予想されますが、週後半の市場参加者の減少や、債権・株式市場の事実上の不在を考えれば、短期的な変動に留まることでしょう。また、来週の123日のECB理事会へ向けた動きが活発になる可能性もあり、EUR相場には注意が必要です。

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【ドル相場 ドル高傾向変わらず】
テロリスクを警戒し、安全資産の債券買いに、米10年債利回りは低下傾向にありますが、米2年債利回りは12月のFOMCの利上げを織り込み0.92%近くまで上昇し、ドルのサポート要因となっています。

また、FRBの利上げ観測が強まる中で、世界的に株高傾向が続き、リスク資産も急落することはなく、「米利上げ=ドル高」に追従した動きに思えてなりません。

今週26日(木)は米感謝祭で休場、27日(金)も株・債権は時短取引で、26日~27日は休日ムードが強く積極的な動きは期待できそうにありません

経済指標は週前半の24日と25日に集中し、(24日)米第3四半第2次速報値、米消費者信頼感指数、(25日)米個人所得・個人支出、米耐久財受注、新規失業保険申請件数は重要です。

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EURUSD 予想1.05301.0730
週末のテロリスクから解放されると、序盤はやや底堅くなる可能性はありますが、ECB理事会を2週間後に控え、ECBの追加緩和見通しを変更できるような材料もと乏しく、ユーロ売りの流れは変わらずと考えます。

2週連続し1.07台が高値となり、今週も1.073050を高値に戻り売りのスタンスは変わらずで、テクニカルでは、1119日の安値1.061520を割り込むとさらなる低下も期待できます。ただ、ユーロ圏・ドイツ発の重要なイベントも少なく、ユーロ圏発の材料から大きな変化は期待できそうにありません。


GBPUSD 予想1.51501.5300
中長期ではEU離脱を問う国民投票のリスクは気になりますが、今後の数週間で変化するものではなく、大枠1.501.55の大きなレンジを続けるものと思われます。

GBPUSDは、米国に次ぐ利上げ期待で119日から続伸していましたが、1.533050の上値は重く逆に反落、過去6日間の安値近くとなる1.52割れまで下落したことで、目先のポンドロングポジションの調整が進んでいると思われます。

今週は1.513050をボトムにして反発を期待していますが、ポンド相場は予想外の動きとなることが多く、この水準を割り込むと、さらなる売り圧力が強まることも考えなければなりません。

先週は1.53台の上値の重さを確認しましたが、今週は1.515080をボトムに再上昇できるのでしょうか? 27日の英第3四半期GDPは今週数少ない影響発の材料となっとり重要です。また、GBPUSDの相場はEURGBPと切っても切れない関係にありまあすが、0.7000をボトムに下げ止まるのか、合わせて注目しています。

AUDUSD 予想1.71301.7330
強さが目立つAUDUSD。先に豪中銀総裁は「金利上昇リスクと米・中国経済の成長鈍化傾向が続いた場合の利下げリスク」と両方向を示唆していました。現状の米経済は強く、中国経済は安定し、先の豪雇用統計の素晴らしいい数字も、豪ドル買いに影響していると考えます。

ドル高の流れの中で上昇し0.7000をボトムに底堅い値動きが期待でき、EURAUDGBPAUDAUDJPYのクロス絡み動きも合わせ注視しています。


USDJPY 予想121.85123.50円】
いつもながら、期待を裏切るUSDJPYですが、円安トレンドは変わらず。中期的には大枠120125円のレンジを維持するも、122124円のレンジに収束し、次の上昇の機会を待つ動きと考えます。短期的には123.20円を超えてくると円ベア・トレンドが復活することになりそうです。

27日の日本の全国消費者物価指数は今後のインフレ目標達成に向け重要です。また、日銀は独自のコアコア指数を発表するいとのことで、この数字の結果も注意して見たいと思います。

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今週の主な材料(11月23日~27日)

今週の主な材料(11月23日~27日)

11月14日(土曜)のパリ同時多発テロの再発を危惧した、先週末のリスク回避の行動は、現在のところ杞憂と終わっており、来週の為替相場に多少のインパクトを与える可能性もあります。

今週の予定を見ると、23日(月曜)は東京市場が勤労感謝で休場となり、26日(木曜)は米国市場も感謝祭で休場、27日(金曜)はブラックフライデーで米国では株式・債券市場は短縮取引となり、週の後半は為替市場も閑散な取引になると思われます。

その影響もあるいのでしょうか、米国発の経済指標の発表は少なく、他国でも重要は経済指標や発言、イベントも非常に限られたものとなっています。

その中では、米国発の経済指標は12月のFOMCに向けて重要となっています。特に(24日)米第3四半第2次速報値、米消費者信頼感指数、(25日)米個人所得・個人支出、米耐久財受注、新規失業保険申請件数を注視しています。

ユーロ圏発ではす、12月のEC理事会を2週間後の12月3日に控え、直近の景況感を判断する、(23日)ユーロ圏各国のPMI、(24日)独第3四半期GDP、独IFO業況指数、(27日)ユーロ圏景況感指数・業況判断指数・消費者信頼感指数がを注目しています。

それ以外では、(27日)日本の全国消費者物価指数、(27日)英国の第3四半期GDPは円やポンドへの影響もあり重要となっています。


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11/23(月)勤労感謝の日 東京市場は休日
17:30 独各PMI・速報値
18:00 ユーロ圏各PMI・速報値
00:00 米中古住宅販売件数=前月比予想

11/24(火) 
16:00 独第3四半期 GDP・確報値
18:00 独IFO業況(総合)指数
22:30 米第3四半期 GDP・第2次速報値
00:00 米消費者信頼感指数

11/25(水)    
22:30 米個人所得・個人支出
22:30 米耐久財受注
22:30 米新規失業保険申請件数
23:00 FHFA住宅価格指数
23:45 米各PMI・速報値
00:00 米新築住宅販売件数
00:00 米ミシガン大学消費者信頼感指数

11/26(木) サンクスギビングデー(感謝祭)米国市場は休場
06:45 NZ貿易収支
21:00 独GFK消費者信頼感調査

11/27(金)米国市場はブラックフライデーで株式・債券市場は短縮取引
08:30 日本失業率
08:30 日本全国消費者物価指数
18:30 英第3四半期 GDP・改定値
19:00 ユーロ圏景況感指数(経済信頼感・製造業信頼感・サービス業信頼感・業況判断指数・消費者信頼感指数

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2015年11日21日(土曜) 最新のIMMポジション(11月17日集計分)から

2015年11日21日(土曜) 最新のIMMポジション(11月17日集計分)から

通貨ショート・ポジションは急拡大、ドル高を意識。

IMMのデータは毎週火曜日時点のポジションを集計し、今回は11月17日となります。先のFOMC、米雇用統計、米FOMC議事録、そして、パリ同時多発テロと、ドルに対しての信任は強まる中、先週は調整によるドル売りが続いていましたが、週末の金曜日には再びドル買いが活発となっていました。

7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネット・ショートのコントラクトは-300,080→-372,945と前週から-72,865ショートが拡大しています。この拡大傾向は10月27日の週から、4週間連続でショートが拡大しており、ドラギECB総裁による追加緩和の可能性が高まっている時期のスタートとも重なっています。

傾向別にみると、NZドルだけは引き続きネットでロングを維持していますが、ロングは減少し、他の6通貨はすべてショートが拡大しています。一週間の-72,865ショートの増加幅は、昨年8月5日の週-71,211を上回り、2013年7月2日の週-72,142に匹敵する値となっています。

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円・ポジション
-66,888→-78,611(-11,723)、4週連続で円ショートが拡大しています。8月18日の-90,130に次ぐ水準となっています。12月のFOMCで利上げを期待し、ほぼ織り込みず見ながら、日本の2四半期連続のマイナス成長と追加緩和の実施期待は消えず、テクニカルにも弱く、この状況が円のショート拡大につながっていると思います。

ユーロ・ポジション
-142,939→-164,177(-21,238)、4週連続でユーロショートが拡大しています。12月のECB理事会では追加緩和が、FOMCでは利上げ開始と相反する金融政策違や、パリ・同時多発テロがユーロ圏に与える悪影響を危惧し、ユーロショートの流れは弱まりそうにありません。

ポンド・ポジション
-15,770→-25,260(-9,490)、4週連続でポンドショートが拡大しています。ショートの水準は-25,260コントラクトと、主要国の中では低水準で、ドル全面高の中では、ユーロ主導のドル高の影響に、EURGBPでポンド買いも強く健闘している通貨の一つでもあります。

スイスフラン・ポジション
-9,310→-15,329(-6,019)、3週連続でスイスフランのショートが拡大しています。ショートの水準は-15,329で、今年1月13日の週-26,444コントラクトに次ぐ水準となっています。

カナダドル・ポジション
-17,907→-28,352(-10,445)、前週の増加から一変しショートが拡大しています。水準的には10月20日の週と変わらず大きな売り変化となっていません。原油価格の低下やドル高傾向の中では、たの通貨と比較的すると健闘している通貨に思えます。

豪ドル・ポジション
-52,830→-66,464(-13,634)、3週連続で豪ドルのショートが拡大しています。過去2主観のショート拡大幅は計-27,839コントラクトと大きく、市場センチメントがやや変化しているのが気にまります。

NZドル・ポジション
5,564→5,248(-316)、2週連続でNZドルショートが拡大しています。ただし、ネットではプラスを維持し、ショートの幅は極めて限定的で、ドル高相場の中で健闘を続けている通貨となっています。

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2015/11/21

2015年11月21日(土曜)昨日20日 海外市場の動き

2015年11月21日(土曜)昨日20日 海外市場の動き

週末の海外市場はドル全面高、豪ドルの上昇も目立つ! ドルはFOMC議事録後の強さを取り戻す。

ドラギECB総裁の度重なる追加緩和を期待させる発言に独金利は低下し、EURは下落。ダドリーNY連銀総裁は、近く利上げを実施する準備が整うと12月の利上げの可能性を示唆に、ドル買いが復活。オプションカット、ロンドンフィキシングで動きを加速。EURAUD+GBPAUDの売りが続き、AUDは全面高。

NYダウは+0.53%に上昇、米10年債利回りは上下し終盤にかけて2.26%台へ小幅上昇、2年債利回りは0.91%台へ上昇。WTIは終盤にかけて小幅下落し40.30ドル台へ。

EURUSDは、1.07台が重く下落へ。1.0670~1.0710のレンジから、ドラギECB総裁発言やロンドンフィキシングの売りに1.0640台まで続落。12月のECB追加緩和の可能性が強く、引き続き主要通貨でEURの弱さは目立ち、戻り売りの流れは変わらず。

GBPUSDは、1.53台が重く下落へ。欧州市場の1.5300台を高値に、公的部門準借入額は2009年以来の高水準で、借入目標の達成は困難となったことが要因なのか不明ながら続落し、米国市場の1.5190台まで下落して下げ止まる。

USDJPYは、蚊帳の外で動けず。123円台を復活できず122.70~90のレンジで推移。

AUDUSDは、主要通貨で全面高。テクニカルの動きなのか? 0.7220を超えてから急進、EURAUD+GBPAUDの売りが加速する中で、0.7250近くまで上昇し高値圏で推移。


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西アフリカのマリの首都バマコで、武装集団が高級ホテルを襲撃27人が死亡。

ブラード・セントルイス連銀総裁=FRBが利上げした後、会合ごとに金利動向をめぐる不透明性が一段と増す。FRBは指標内容に応じて政策変更を行べき。四半期予測は投資家に向けた最高のガイド。

ドラギECB総裁=ECBはインフレ目標の2%弱へ速やかに押し上げるために、現行措置が不十分と判断すれば必要な措置を講じる。インフレ率が一定期間にわたり低い状態にあるという事実を無視しない。→ EUR売りが強まる。

バイトマン独連銀総裁=現時点で追加緩和は必要ない。景気見通しについて弱気な発言をしたり暗い全体像を描いて見せる理由があるとは思わない。非常に重要なのは、原油下落はデフレの先触れであるよりむしろ、ユーロ圏の景気刺激材料。

S&P=オランダのソブリン格付けを引き上げ、2年ぶりに「AAA」に戻す。

ダドリー・NY連銀総裁=雇用が安定化した状態が続くとの確信が増し、近く利上げを実施する準備が整う。経済指標に左右されるため、いつ利上げに踏み切るかについては言えない。

モルノー財務相が政府の経済と財政見通しを発表→ CAD売りが加速へ=GDP見通しを下方修正。、2015年2.0%→1.2%、、2016年2.2%→2.0%、財政収支2015/16年-30億CAD、2016/17年-39億CAD。

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2015/11/20

2015年11月20日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2015年11月20日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は150円近いマイナス幅を跳ね返し小幅上昇で終了。米金利は上昇し、WTIは小幅低下。

今日のアジア市場は昨日来のドル売りの流れもようやく収まり、平穏な週末と日本は3連休を迎えることになりそうだが、フランスや他のユーロ圏の中では、引き続きテロ攻撃への不安感が続いている。

その結果、先週末と同じく、週末リスクを考えるとEURをロングにすることはできず、ドルをショートにすることもできない。 つまり、欧米市場にかけてドルが弱くなる材料はこの点だけを考えれば限られている。

早朝のニュースながら、フィッシャーFRB副議長は講演で、「FRBが行動する時に市場や政府を驚かせないよう、できる限りのことを行ってきた」と言い、幾つかの新興市場と、他の中銀当局者がこのところ、FRBに対し『実行してくれ』と言ってくるほどになっている。とのことらしい。

さらに、「比較的近い将来、一部の主要中銀がゼロ金利から徐々に離れ始めるだろう」と発言。当然FRBのことではないのだろうから、次はBOEと勝手に発想を広げてしまう。

みなさん3連休の良い週末を!!

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ジョルダン・スイス中銀総裁=フランは過大評価されているものの、徐々に下落している。

フィッシャーFRB副議長(19日)=1年にわたって、政策金利を変更する意思を持たず、他の誰にもその意思が無い事を知りながら、2日間の政策決定会合に出向くことは刺激的ではないが、今は刺激的で面白くなっている。

フィッシャーFRB副議長(19日)=国際市場が米利上げに備えられるようFRBは最善を尽くしてきた。比較的近い将来、一部の主要中銀がゼロ金利から徐々に離れ始めるだろう。

フィッシャーFRB副議長(19日)=われわれはFRBが行動する時に市場や政府を驚かせないよう、できる限りのことを行ってきた。幾つかの新興市場と、他の中銀当局者がこのところ、
FRBに対し『実行してくれ』と言ってくるほどになっている。

フィッシャーFRB副議長(19日)=アジアの新興市場、特に中国の投資リターン低下は商品需要の伸び鈍化の長期化を示唆する。商品相場はかなり長く低迷し続ける恐れがあり、建設や投資で大量に使用される銅や鉄鋼などの金属価格は特にそうなりそうだ。

フィッシャーFRB副議長(19日)=中国の石油消費に関しては、依然先進国を大幅に下回っているが、石油の利用は豊かさと正比例する傾向があるため、中国は今後石油市場を下支えする公算がある。


ポルトガル大統領選は1月24日に投票日=先週、財政緊縮を推進するコエリョ内閣に議会が事実上の不信任を突き付けるなど、政局の混迷が深まっている。

日銀金融経済月報=景気は、輸出・生産面に新興国経済の減速の影響がみられるものの、緩やかな回復を続けている。海外経済は、新興国が減速しているが、先進国を中心とした緩やかな成長が続いている。

「バーナンキ・プット」から「イエレン・コール」に間もなく転じると考え=イエレン・コールとは、景気回復と株価上昇に伴い、米金融当局が金利引き上げに傾斜し、株価の伸びを抑制することを意味する。株価急落時に金融当局がダメージを抑えるために金融政策の緩和に動くことで、投資家が保護されるとした「バーナンキ・プット」とは正反対の考えだ。


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朝思うこと! 早くも、米感謝祭相場?

朝思うこと! 早くも、米感謝祭相場?

先週の米FOMC議事録から続く、米長期金利の低下と、ドル売りの流れは、早くも来週月曜日の日本の休日(勤労感謝の日)、26日の米感謝祭の一大イベントを控えた、ポジション調整の動きが強く出ているように感じられてなりません。

そのため、今週の今まで続いていた重要な経済指標やイベントに対し市場の反応は複雑で、いや、複雑というよりドル買いの材料に対しての反応は鈍く、逆にドル売りへと反応していることで推測することができます。

結果、本来の変動とは異なり、逆指値の売買の動きがいびつになり、動きが鈍くなかなか本来値動きとなっていません。

本質的なドル高の流れは変わらないと判断しており、この調整局面が終われば、ドル高へ再起動を期待していますが、日々の値動きは相変わらず、ドル売りが続き、やや傷心気味。

USDJPYのボトムは122.00~20円と考えており、この水準を割り込むまでは基本円売り変わらず。

2015年11月20日(金曜)昨日19日 海外市場の動き

2015年11月20日(金曜)昨日19日 海外市場の動き

ドル全面安、強い米経済指標にも、米金利は低下し、FOMC議事録後のドル安傾向は止まらず。

日米共に週末や来週の休日をはやくも意識したのか? ポジション調整によるドル売りが主因で、ドル高+ユーロ安・円安要因は変わらず。

原油価格(WTI)は、40ドル割れから回復するも、40.50近辺と前日より低下、NYダウは前日とほぼ同水準で動けは見られず。米10年債利回りは2.24%台へ低下、2年債は小幅上昇。ドルインデックス(DXY)は99割れへ低下。

USDJPYは、123円を割り込みストップの売りに122.60台まで続落。123.05~10円が重くなっているが、122.00~30円が大きなポイントでボトム水準と考える。円安トレンドは変わらず。

EURUSDは、1.0710~20を超えショートカバーが増加、ロンドンフィキシングから1.0760台へ上昇。1.0710台がポインになるが、ポジション調整以外に買い要因は見当たらず、ダウントレンドは変わらず。

GBPUSDは、1.5300を超え、ロンドンフィキシング後に1.5330台へ上昇。1.5340近辺にはテクニカルポイントがあり。この水準で上げ止まるか? 

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米国
◎新規失業保険申請件数は、27.1万人(予想27.1万人 前回27.6万件)と40年ぶりの低水準へ改善、
◎失業保険継続受給者数=217.5万人(予想217万件  前回217.4万人)と予想より若干増加
◎フィラデルフィア連銀製造業景気指数=1.9(予想0.5 前回-4.5)と非常に強い
◎CB景気先行指数=前月比0.6%(予想0.5% 前回-0.2→-0.1%)→ 予想を上回り前月から大幅改善
◎米財務省130億ドル9年8か月物価インフレ指数連動債(TIPS)入札は、最高落札利回りが0.6664%と◎2011年5月以来の高水準、応札倍率2.38倍(前回2.36倍)と3月以来の高水準。
◎ロックハート・アトランタ連銀総裁=利上げが適切になると予想。

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欧州
◎ドイツ10年債上昇、ECBの国債購入対象外のドイツ債割合が40%に。
◎ECB理事会の議事要旨=デフレを懸念し一部は10月の緩和拡大を望んだ。インフレ目標を達成できないリスクが増大。現行の措置が十分ではない可能性がある。
◎ビスコ・イタリア中銀総裁=仏パリ同時多発攻撃について、新興国の経済減速を背景に、すでにぜい弱なユーロ圏の景気回復を損なう恐れ。
◎プラートECB専務理事=ユーロ圏のインフレ率は経済の緩みにより引き続き低水準。ECBは行動する用意があることを示す必要がある
◎独2年債利回りは、ECB預金金利-0.2%を0.18%下回り、12月3日のECB理事会で追加利下げを織り込む。

2015/11/19

2015年11月19日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年11月19日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

ドルは主要国通貨で下落へ。FOMC議事録も終わり12月の利上げ観測が強まる中、市場の動きは利食いモード!

WTIは一時40ドルを一時割り込み低下、米株先物は小幅低下、米金利は上昇から低下へと変化。

英小売売上高の発表直前から売りが強まり、発表された数字は予想を下回るも、GBP売りは限定的で逆に上昇へ。

USDJPYは、123.40円を越えられず、123.00円を割り込みストップの売りに続落へ。

EURUSDは、1.0670を底値に1.0730台まで一時上昇。


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ビスコ・イタリア中銀総裁=仏パリ同時多発攻撃について、新興国の経済減速を背景に、すでにぜい弱なユーロ圏の景気回復を損なう恐れがある。同時攻撃が、信頼感に一段の負の影響をもたらし、不透明感を高めるのは明らか。

ECB理事会の議事要旨=インフレ目標を達成できないリスクが増大。現行の措置が十分ではない可能性がある。

プラートECB専務理事=ユーロ圏のインフレ率は経済の緩みにより引き続き低水準。ECBは行動する用意があることを示す必要がある。ECBはインフレ目標を達成する時期をこれまで何度も先延ばしにしているため、信頼性の問題が浮上。

プラートECB専務理事=ユーロ圏企業のバランスシート調整が景気回復の足かせになっている。

南ア中銀=6.0%の政策金利を0.25%引き上げ、6.25%に決定、予想通り。

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GBP 10月 小売売上高=前月比-0.6%(予想-0.5% 前回1.9→1.7%)、前年比3.8%(予想4.5% 前回6.5→6.2%)、除自動車燃料・前月比 -0.9%(予想-0.6% 前回1.7→1.5%)、除自動車燃料・前年比3.0%(予想3.8% 前回5.9→5.7%)→ 予想を下回るもGBP売りは限定的。

CAD 9月 卸売売上高=前月比-0.1%(予想0.2% 前回-0.1%)→ 予想を下回る

USD 10月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数=1.9(予想0.5 前回-4.5)

USD 週間 新規失業保険申請件数=27.1万人(予想27.1万人 前回27.6万件)、失業保険継続受給者数=217.5万人(予想217万件  前回217.4万人)→予想と変わらず

2015年11月19日(木曜)アジア市場の動き

2015年11月19日(木曜)アジア市場の動き

FOMC議事録は期待通りなのか、期待外れなのか? FOMC議事録後のNY市場に続き、アジア市場でもドル売りが続く。
 
「米利上げが開始されても上昇ペースは緩やかになる」と示唆されたのが背景との意見もあるが、『期待で買い、事実で売る』セオリー通りの流れに思えてならない。

引き続き、ドル高基調は変わらず。気になるのは、来週23日(月)日本の祝日、と26日米感謝祭の祝日。直前にかけてポジション調整の動きが極端に強まらないことを祈りたい。

日銀は大方の予想通り、金融政策の現状維持を8対1で決定、一部判断を下方修正。現状維持が大勢を占めていたのでサプライズはなく、日経平均株価も210円高となったが、期待された2万円に一歩届かず、逆に緩やかに上昇幅を縮小。

USDJPYは、123.50円を割り込み弱い。123.40円台を超えられず、123円以下のストップを狙われる可能性も気になる。122.00~20円を割り込むまでは円弱気ムードは変えず。

EURUSDは、ベアトレンド変わらず。戻り売りの流れは続き、1.0720が現状は上限で1.0650が下限。


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日銀金融政策決定会合=現状維持を8対1で決定。企業や家計、金融市場の先行きの物価感である予想物価上昇率は最近弱めの指標もみられていると、判断を下方修正へ。

日銀金融政策決定会合=金融市場の予想物価上昇率を表すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は低下基調が続く→ 日銀が10月2日発表した企業短期経済観測調査(短観)の「企業の物価見通し」は1年後に1.2%上昇と、6月の前回調査(1.4%上昇)から低下。3年後も1.4%上昇、5年後も1.5%上昇といずれも前回調査(1.5%上昇、1.6%上昇)から低下。


アムンディ・アセットマネジメント(欧州最大の資産運用会社)最高投資責任者=FRBが数カ月中に利上げする可能性はあるが、利上げは短命で自滅的になるので、大きな影響を想定すべきではない。


アムンディ・アセットマネジメント(欧州最大の資産運用会社)最高投資責任者=もし、FRBが利上げすれば事実上ゼロ金利の欧州や日本から米国債に大量の資金が流入してドル高になるとともに、米国債のイールドカーブのスティープ化を阻むと予想。米国の雇用に勢いが乏しいことや世界的にデフレ環境が広がっていることも、利上げを長続きさせない理由。


黒田日銀総裁=ゼロ%の足元物価、今後の物価・賃金に影響の可能性。2%の物価安定までQQE続ける、もともと時間限ってない。今のQQE続けることに何ら問題生じると思ってない、それより延びてもおそらく問題生じない。

黒田日銀総裁=国債買い入れ限界論活発だが、限界来ると思ってない。賃金は上昇しているが、やや鈍いという感は否めない。毎回会合から2年での達成目指しているわけでない。あくまでも2年程度念頭にできるだけ早期に達成とのコミットメント変わっていない。

黒田日銀総裁=邦銀の外貨資金繰り注視していく。

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2015年11月19日(木曜)昨日18日、海外指標の動き


2015年11月19日(木曜)昨日18日、海外指標の動き

FOMC議事録は、大半が利上げ条件は12月会合までに整うと予想、12月16日の利上げの可能性はほぼ確実となるも、すでに織り込み済みなのか、直後の反応は複雑。ドル高基調は変わらず。

直後の反応はドル買い→ドル売りへと変動、一日を通じて見ると資源国通貨安、主要通貨は大きな変化は見られず。米株は上昇するも、米金利は伸び悩み、WTIは40ドル割れから値を戻す。

USDJPYは、123.60円を高値に、123.50円近辺でFOMC議事録をむかえ、直後に一時123.75円まで急進→123.35円へ下落。

EURUSDは、1.0620台をボトムに、1.0640近辺でFOMC議事録をむかえ、直後に一時1.0615に下落→1.0670台へ上昇。

GBPUSDは、1.5190割れをボトムに、1.5220近辺でFOMC議事録をむかえ、直後に一時1.5200近くまで下落→1.5240台へ上昇。

AUDUSDは、0.7070台をボトムに、0.7080近辺でFOMC議事録をむかえ、直後に一時0.7070割れまで下落→0.7100近くへと上昇。


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FOMC議事録=メンバーは緩やかな緩和策の解除でほぼ合意。大半が利上げ条件は12月会合までに整うと予想。

FOMC議事録=次回会合で正常化プロセスを開始するのが恐らく適切になるという見解の伝達を意図したものであることを強調。

FOMC議事録=ほとんどは雇用減速の見極めが必要と判断。何人もの参加者が最大雇用までにはまだ改善の余地がある。


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EUR 9月 建設支出=前月比-0.4%(予想 前回-0.2%→0.5%)、前年比1.8%(予想 前回-0.6%→-1.4%)→ 2ヵ月連続のマイナスヘ。 

USD 10月 住宅建設許可件数=前月比4.1%(予想3.8% 前回-5.0→-4.8%)、予想115万件(114.7万件 前回110.3→110.5万件)、 住宅着工件数=前月比-11.0%(予想-3.8% 前回6.5→6.7%)、106万件(予想116万件 前回120.6→119.1万件)→ 着工許可件数は予想を上回り、着工件数は予想外に悪化へ。


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習近平中国家主席=景気下振れリスクを認め、中国経済のファンダメンタルズは前向きで改革の深化に伴う痛みに対する回復力を示している。

ブルームバーグ・エコノミスト調査=41人中19人が追加緩和なしと予想。

ジョルダン・スイス中銀総裁=政府が総裁と会合後に声明を発表。フランはなを過大評価と認識。総裁は過大評価されている通貨フランの押し下げを目指していると政府に説明。中銀は必要なら為替相場で積極的な動きに出る。

ブロードベントBOE副総裁=高水準の英国の経常赤字はやや懸念されるとしながらも、金融政策に影響を及ぼす公算は小さい。英国の経常収支は悪化するよりも改善する公算の方が大きい。政策金利の変更幅を0.25%以下にするメリットはない。

ブロードベントBOE副総裁=金融市場が織り込む中銀利上げ時期は誤解を招く恐れがあるほか、急激に変化するリスクがある→ 市場は経済情勢、金利見通しでハト派的に深読みし過ぎていると見られ、この発言後に、GBP高+債権利回りが上昇へ。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=9月会合で利上げを支持する用意はあった。新たな政策段階に入るのが近く適切。

ダドリーNY連銀総裁・メスター・クリーブランド連銀総裁・ロックハート・アトランタ連銀総裁、パネル討論会に出席し。最近の経済指標を前向きに捉え、利上げの根拠が強まったとの認識を示すも、12月16日のFOMCでの利上げに関して言明を避ける。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=利上げの見送り要因となった8月以降の国際金融市場の混乱は沈静化しており、事実上のゼロ金利解除がまもなく適切になる。

ダドリーNY連銀総裁=利上げは経済に対するFOMCの信頼感を示すことになると。利上げを開始しても投資家の間に驚きは広がらない。ある程度市場の反応が見られる可能性は排除していない。

メスター・クリーブランド連銀総裁=米経済は0.25ポイントの利上げに対応可能。

ラッカー・リッチモンド連銀総裁=個人消費が力強い伸びとなっている状況は米経済により高い実質金利が必要なことを示唆。

米財務省=中国の米国債保有は2月以降で最低水準へ低下。中国は9月の保有残高が1兆2580億ドル(前月比-125億ドル)

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2015/11/18

2015年11月18日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

欧州市場もFOMC議事録を前に動きは鈍い。米住宅建設許可が強く、着工件数が弱く、ミックスで、動けず。

その中で、欧州株は小幅低下(EURUSTOXX50=-0.40%)、米株先物は小幅上昇、NYダウは上昇して取引がはじまる。WTIは41.20台へ上昇、米10年債金利は2.28%台へ上昇し、2年債利回りは0.87%台へ上昇

肝心の為替市場は、

USDJPYは123.20~50のレンジで推移し、方向感定まらず。

EURUSDは1.0700を目指す動きもかなわず、1.0650台へと低下するも、底堅く推移。

GBPUSDは、ブロードバンドBOE副総裁の発言近くから1.5250をめざし上昇するも続かず、1.5200台まで値を下げる。


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EUR 9月 建設支出=前月比-0.4%(予想 前回-0.2%→0.5%)、前年比1.8%(予想 前回-0.6%→-1.4%)→ 2ヵ月連続のマイナスヘ。 

USD 10月 住宅建設許可件数=前月比4.1%(予想3.8% 前回-5.0→-4.8%)、予想115万件(114.7万件 前回110.3→110.5万件)、 住宅着工件数=前月比-11.0%(予想-3.8% 前回6.5→6.7%)、106万件(予想116万件 前回120.6→119.1万件)→ 着工許可件数は予想を上回り、着工件数は予想外に悪化へ。


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習近平中国家主席=景気下振れリスクを認め、中国経済のファンダメンタルズは前向きで改革の深化に伴う痛みに対する回復力を示している。

ブルームバーグ・エコノミスト調査=41人中19人が追加緩和なしと予想。

ジョルダン・スイス中銀総裁=政府が総裁と会合後に声明を発表。フランはなを過大評価と認識。総裁は過大評価されている通貨フランの押し下げを目指していると政府に説明。中銀は必要なら為替相場で積極的な動きに出る。


ブロードベントBOE副総裁=高水準の英国の経常赤字はやや懸念されるとしながらも、金融政策に影響を及ぼす公算は小さい。英国の経常収支は悪化するよりも改善する公算の方が大きい。政策金利の変更幅を0.25%以下にするメリットはない。

ブロードベントBOE副総裁=金融市場が織り込む中銀利上げ時期は、誤解を招く恐れがある。前回のインフレ報告に限らず、われわれが発信する内容が無条件の約束と解釈されることがあると以前から感じていた。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=9月会合で利上げを支持する用意はあった。新たな政策段階に入るのが近く適切。


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2015年11月18日(水曜)アジア市場の動き

2015年11月18日(水曜)アジア市場の動き

パリ同時テロ攻撃の余波が広まり、明日未明の米FOMC議事録待ちに動きも鈍い。日経平均株価は一時19840円まで上昇後に前日比と同水準まで低下へ。米金利先物も弱含みで推移で、ややドルベアの動きへ。

USDJPYは123.30円を割り込み小幅下落へ。123.20円がポイントで、122.95~00円は下値の重要なポイント。上値は逆に123.40円が重くなる。

EURUSDは下降トレンド変わらず。1.0630をボトムに、1.0670、1.0740が戻り売り水準。ただし、FOMC議事録を前に、ユーロ圏の建設支出以外に欧州発の指標の発表もなく、動きは鈍そう。

AUDUSDは下降トレンドにあるも底堅く推移。0.7080~0.7140のレンジの中にあり、0.7150を超えられるか?

2015年11月18日(水曜)昨日17日、海外市場の動き


2015年11月18日(水曜)昨日17日、海外市場の動き

米株と米金利の上昇は続かず。JPY+EUR売りの流れは続くも、USDは他の主要国では弱含みで推移。注目の英CPIは前月比総合0.1%・コア0.3%へ上昇しGBP買いへと動き、米CPIは総合・コア前比共に0.2%へ上昇するも、予想通りの動きに大きな動きとならず。

欧州株は大幅に上昇するも、NYダウは110ドル近い上昇から値を下げ前日と同水準で推移し、米10年債利回りも2.31%へ上昇後、前日の終値を割り込み続落へ。原油価格(WTI)は41ドルを割り込み下落、金価格は一時1064ドル台へ低下へ。

EURUSDは、パリ同時テロのユーロ圏経済に与える悪影響を危惧+ECBの追加緩和の高まり+EUR売りの流れは変わらず。EURUSDは1.07台を回復できず、欧米市場を通じて1.0630へ落へ。

USDJPYは、日銀の追加緩和期待に日経平均株価は上昇、クロスでは円売りの流れが続くも、米CPIがほぼ予想範囲内で、USDJPYは123.20円~123.50円の狭いレンジで上下。

GBPUSDは、英CPIを契機に1.5160→1.5230台へと上昇、GBPJPYも一時188円近くへ上昇。

AUDUSDは、議事録で「インフレ見通しで政策緩和の余地生じる可能。景気回復見通しがやや強まっている」と相変わらず強弱両面を示唆。AUDJPYの上昇+EURAUDの下落と欧米市場で買いの流れは止まらず。

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豪中銀議事録=インフレ見通しで政策緩和の余地生じる可能。景気回復見通しがやや強まっている。経済資源のゆるみはしばらく続く。アジア経済の低迷は予想以上に続く見込み。

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英CPIは前月比総合0.1%・コア0.3%へ上昇。
独ZEW景況感調査・期待指数は10.4へ上昇。
米CPIは総合・コア前比共に0.2%へ上昇。
米鉱工業生産は前月比-0.2%と2ヵ月連続のマイナスへ。
米設備稼働率は77.5%と変わらず。
米NAHB住宅市場指数は62と低下へ。

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2015/11/17

2015年11月17日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年11月17日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

変動を期待した、英米CPIは大きな変化はなく、反応は鈍い。欧州株高の流れは止まらず、リスク回避の動きは見られず。EUROSTOXX50は+2.22%上昇、米長期金利は上昇、米株先物も上昇、WTIは低下へ。

英CPIは2ヵ月続けマイナスとなるも、コアは予想を上回りGBPは買われ、
独ZEW景況感調査は予想外に強く、欧州株高もありEURUSDは底堅く推移。

米CPIは前年比は0.2%へ上昇、USDJPYは買いが強いが、全体としてドル買いは鈍く、逆にAUDUSD+GBPUSDの買いが強い。

11月17日 (火)22:30 米消費者物価指数



11月17日 (火)22:30 米消費者物価指数

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パリ同時テロによるユーロ圏経済への混乱は、とりあえず株高の流れに落ち着いていますが、潜在的なドル高景況は止まりそうにありません。

特に、このテロの影響に12月のECB理事会では追加緩和が決定的との意見も多く聞かれ、節目ではEUR売りの圧力が強まることが予想されます。

一方、USDJPYは、リスク回避の買いも122円台前半で失敗 弱い日本のGDPと景気対策を意識した動きに株高=円安の発想が復活、今日の米CPIが強い数字にでもなれば、更なるドル円の上昇の可能性が高まります。

Dailyチャートは、上昇傾向が再開し、122.60~123.65円のレンジを抜け出した方向に走りやすくなっています。今日の米CPIの数字如何ではこのレンジを抜け出すことも期待できます。

1時間チャートでは、122.94円、123.07円を下値のポイントに上昇傾向が続き、123.65円を超えることができるか、注目しています。

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今回の米CPIの予想数字は、前月比0.2%と前回-0.2%、前年比は0.1%と前回0.0%と、共に上昇が期待されています。コア前月比0.2%と前年比1.9%で共に前回と変わらずとなっています。

過去29回のデータでは、予想と実際との差は、前月比で0.2%、平均0.06%、前年比で0.2%、平均0.06%、コア前月比で0.3%、平均0.07%、コア前年比で0.2%、平均0.06%となっています。

過去23回のデータでは、USDJPYで発表直後の15分間の変動を見ると、最大69pips、平均28pisと、予想外に変動は少ないのですが、昨今の相場変動を考えると、数字の結果次第ではありますが、大きな値動きも期待できます。

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≪今回の予想と前回の数字≫
米消費者物価指数
前月比=予想0.2% 前回-0.2%、
前年比=予想0.1% 前回0.0%、
コア前月比=予想0.2% 前回0.2%、
コア前年比=予想1.9% 前回1.9%

≪過去29回の予想と実際との差≫
前月比
Max=0.2%
Min=0.0%
Ave=0.06%

前年比
Max=0.2%
Min=0.0%
Ave=0.06%

コア前月比
Max=0.3%
Min=0.0%
Ave=0.07%

コア前年比
Max=0.2%
Min=0.0%
Ave=0.06%

≪USDJPY 過去23回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max69pips
Hi-low=Min10pips
Hi-low=Ave28pips

Open-Hi=Max68pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave19pips

Open-Low=Max25pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave9pips

11月17日 (火)18:30 英消費者物価指数

11月17日 (火)18:30 英消費者物価指数

GBPUSDもドル高の影響を受け値を下げていますが、GBPJPYはUSDJPYの上昇に助けられ、底堅い展開が続いています。

Dailyチャートでは、200日移動平均線が186円に位置し、この水準がGBPJPY相場の下限となっています。短期・中期・長期のラインが185.40~186.00円近辺に集中し、新たな相場展開も期待できます。

1時間チャートでは、187.20~50円の狭いレンジに集約し、186.93円、186.80円をボトムに、上値は187.50円の上値を抜け出せるか? あるいは逆に186.80円を割り込み、重要なポイントの185.40~00円の水準まで値を下げるか? 今回の英CPIの結果で相場が変動することは間違いなく、注目されます。

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英CPIの予想数字は、前月比0.1%と前回-0.1%から小幅上昇が、前年比は-0.1%と前回と同じ数字が予想されています。

過去37回のデータでは、予定と実際との差は、前月比で最大0.3%、平均0.08%、前年比で最大0.3%、平均0.1%の差となっており、直近では0.1%でも大きな動きとなっており、大枠では0.3%の差では変動幅が拡大しています。

過去25回のデータでは、GBPJPYで発表直後15分間の相場変動をみると、最大116pips、平均で54pipsと大きな動きが期待できます。


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≪今回の予想と前回の数字≫
消費者物価指数
前月比=予想0.1% 前回-0.1%、
前年比=予想-0.1% 前回-0.1%、
コア前月比=予想-0.1% 前回-0.1%、
コア前年比=予想1.0% 前回1.0%、

≪過去37回の予想と実際との差≫
前月比
Max=0.3%
Min=0.0%
Ave=0.08%

前年比
Max=0.3%
Min=0.0%
Ave=0.1%

≪GBPJPY 過去25回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max116pips
Hi-low=Min23pips
Hi-low=Ave54pips

Open-Hi=Max102pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave27pips

Open-Low=Max85pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave27pips

ドル円相場に関して、短絡的で反省!

ドル円相場に関して、短絡的で反省!

昨日の早朝は、パリ同時テロの影響がユーロ圏経済にとってより深刻になり、その影響に安全資産の円買いが強まることを予想していました。

ただ、その予想も、欧米市場の株高や、堅調な米金利の動きをみると、EUR相場に限定されており、安全資産のCHFも弱く、今後はEUR売りの流れに、EURUSDの底値を試す動きが続くことと思われます。

半面、USDJPYは、122円の硬さを確認し、予想通り弱い日本のGDPと、安倍首相の補正支持発言も円売りの材料となり、ボトムを確認していると思われます。

今日も、米国のCPIの発表があり、①予想より強い数字→123.50円を超え124円台へ、②予想より弱い数字122.60~80円近辺をボトムに下げ止まり円売りへ反発する動きが予想されます。

2015年11月17日(火曜)海外市場の動き

2015年11月17日(火曜)海外市場の動き

ドル全面高! パリ同時テロにも、株高+原油価格の上昇に、リスク回避の円買にならずスイスも弱く、弱いNY連銀製造業にもドルは全面高へ。

ドルインデックスは上昇、DXYはEUR売りの流れに99.998→99.405近くまで上昇。
独長期債は利回り低下、米10年債利回りは、下げ幅を縮小し前日とほぼ同水準の2.26%近くで推移し、米2年債は小幅上昇。
欧米株は上昇し、NYダウは+0.95%近く上昇。
原油価格は上昇へ、WTIは一時40.06まで低下するも終盤にかけ42.20台まで上昇。

為替市場は、一日を通じて、EURは下落、NZD+JPYも下落。原油価格の上昇もありCADは比較的健闘へ。

USDJPYは上昇。早朝の122.20円を安値に弱いGDPに下げ止まり、欧米市場は続伸し123円台へ続伸、123.20近辺で推移。

EURUSDは下落。パリ同時テロの影響を受け1.0700割れからスタートし、EUR売りが続く。欧州市場で強いユーロ圏CPIに一時1.0750台まで値を戻すも、欧米金利差拡大に1.0680台まで続落へ。

GBPUSDはドル高の中で健闘中。1.5200±20ポイントで推移。

AUDUSDは小幅下落。リスク回避の動きにも弱く、商品価格・WTIは上昇。ドル高の流れに健闘を続けるも、欧米市場で0.7100を割り込んでからは続落へ。

USDCADはドル高の中で原油価格の上昇にCAD売りも限定的。

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全国信用協同組合連合会(全信組連)=金融機能強化法に基づき、100億円超の公的資金の注入を申請。

仏空軍は、シリア北部ラッカの過激派組織イスラム国司令部を爆撃。

ローターニュース=中国が8月に人民元の切り下げに踏み切って以降、資金流出は約2000億ドルに達した。米財務省の推計では、中国当局は7~9月、資金流出に歯止めをかけるため、総額2,290億ドルのCNY買い・USD売り介入を行ったとされている。

習中国国家主席=金融危機は終息したものの、世界経済の成長はなお低空飛行が続いている。中国は中高速の経済成長を維持することが可能。今年の成長率は7%程度になる。

銅価格低下=パリの同時多発的テロの影響に、6年ぶりの安値水準へ。

プラートECB専務理事=パリの同時多発テロ後のユーロ圏の信頼感を注視。パリの同時多発テロによる経済への影響は一時的。

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G20(トルコ南部アンタルヤ)
共同声明=G20全体の経済成長率を2018年までに2%押し上げることを確約した共同声明を採択し閉幕。

共同声明=政策決定を注意深く調整し明確なコミュニケーションをとると明言。予想される米国の利上げを警戒する金融市場に配慮。

共同声明=外国為替相場に対するコミットメント、および保護主義に対抗する姿勢をあらためて強調。

共同声明=パリ同時攻撃を凶悪な行為として非難。国境管理の厳格化や航空業界の安全強化などで協力することで合意。

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9:01 GBP 11月 ライトムーブ住宅価格=前月比-1.3%(予想 前回0.6%)、前年比6.2%(予想 前回5.6%)→ 前回悪化へ

19:00 EUR 10月 消費者物価指数(HICP)・改定値=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.2%)、前年比0.1%(予想0.0% 前回0.0%)、コア前年比1.1%(予想1.0% 前回1.0%)→ 前月比は予想と変わらず、前年比は予想と前回を上回りプラス圏へ

22:30 USD 11月 NY連銀製造業景気指数=-10.74(予想-6.0 前回-11.36)→ 前回より改善するも、予想を大幅に下回る

23:30 CAD 9月 製造業出荷=前月比-1.5%(予想0.1% 前回-0.2%)


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2015/11/16

2015年11月16日(月曜)欧州市場の動き

2015年11月16日(月曜)欧州市場の動き

先週末のパリ同時多発テロ攻撃の惨事にもかかわらず、予想外に欧州株は小幅上昇し、リスク回避の動きも続かず。米金利は下げから上昇へ転じ、EUROSTOXX50は0.04%近く上昇、WTIは41.80近くまで大幅上昇し、ダウ先物も小幅上昇へ。

EURUSDは、早朝の1.6990近辺をボトムに下げ止まり、ユーロ圏CPIは0.1%へ上方修正され、大枠1.0720~50のレンジで推移し、予想外に堅調。

USDJPYは、早朝のリスクヘッジの円買いから、円売りと流れは一変。日本のGDPは予想外にマイナス幅が拡大し2期連続のマイナス成長となる。

GBPUSDは、EURGBPが売りから買いへと変化し、1.5200~10のボトムを割り込、1.5180まで小幅下落するも、力強さは感じられず。

NZDUSDは、リスク回避の動きにも底堅く、大枠0.6520~40の推移から、欧州市場に入り0.6480近くまで続落。

2015年11月16日(月曜)アジア市場の動き

2015年11月16日(月曜)アジア市場の動き

フランス・パリの同時多発テロの影響に、リスク回避の動きが続くが・・・。

週明け早朝の為替市場は、ドル全面高の中で円も上昇、当事国のEUR+コモディテー通貨+新興国通貨は弱く、取引開始直からEURUSD+EURJPYは一時急落へ。しかし、急変動期待も続かず徐々に値を戻し、日中のドルロング+円ロングの調整も進み、これから始まる欧州市場の動き待ちへ。

注目の日本GDPは予想外にマイナス幅は拡大、2期連続のマイナスに景気後退の動きが強まるが、リスク回避の円買いの中で、円売りも限定的。

日経平均株価は-1.04%低下するも、上海総合は逆に0.73%上昇。WTIは一時40.59ドルまで下落するも41ドル近くまで上昇。米長期金利は低下へ。