2015/09/29

2015年9月29日(火曜日) アジア・欧州市場序盤の動き

2015年9月29日(火曜日) アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は-714.27円(-4.05%)と大幅下落、上海総合も弱く-2.02%下落。欧州市場に入っても、株価の下げは止まらず。

ただ、欧州市場に入りと、大手による利食い先行なのか? 米株先物が強含みとなり、WTIは上昇に転じ、急速に円売りとドル売りが強まった。

USDJPYは120円を高値に、株安=円高の方程式は有効で、119.20台まで続落、9月25日の安値水準で下げ止まった。米株先物が強含みとなると119.80円近くまで値を戻している。結局は、119円~121.50円のレンジで上下しているだけに思えてならない。

EURUSDは、リパトリのEUR買いなのか? リスク回避によるEUR買いなのか? 悪材料にもめげず実弾によるEUR買いが続くも、他の主要国でドル売りへと変化すると1.1280台を高値にドル買い・売りへと変化。クロスでもEUR売りが強まる。

2015年9月29日(火曜)昨日28日、海外市場の動き

2015年9月29日(火曜)昨日28日、海外市場の動き

10月のFOMCで利上げ期待が高まり、リスク回避の動きが強まる。

NYダウは-1.92%低下、米10年債利回りは2.1623→2.0984%へ低下、WTIは45.70→44.44ドルへ低下。為替市場は、JPY+EURは上昇、GBP+AUD+NZD+CADは下落。

ダドリーNY連銀総裁のタカ派発言にドル高へと動き、影響を強く受けるAUD+NZD+CADの下落が目立った。

反面、米中古住宅販売成約が極端に弱く、株価の下落の影響もあり、安全資産買いへと変化、債券高(利回り低下)と安全資産通貨のJPY+EURに買いが強まった。

USDJPYは下落し一時119.70円まで値を下げ、EURUSDは一時1.1250近くまで上昇。逆に、GBPUSDは1.5160割れまで一時下落、AUDUSDは0.700の大台を割り込み、NZDUSDは0.6320台まで続落、USDCADは原油価格の低下もあり、1.3390台まで続伸し、CAD売りが強まった。

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ダドリーNY連銀総裁、年内の利上げの可能性を示唆し、早ければ、10月のFOMCで利上げもありうる。

エバンズ・シカゴ連銀総裁、年内に利上げをしないことが最良。利上げのタイミングにおいて、ドル高による影響をはかる。

アトランタ連銀のGDPNowは、米個人支出は強く、第3四半期GDPは1.4%→1.8%に上方修正。

米個人所得は、前月比0.3% (予想0.4% 前回0.4%→0.5%)、個人支出=前月比0.4%(予想0.3% 前回0.3→0.4%)、PCEコア・価格指数(デフレーター)前年比1.3%(予想1.3% 前回1.2%)→ 個人所得は予想と前回を下回り、個人支出は上方修正された前回と変わらずだが、予想を上回る)

米中古住宅販売成約が前月比-1.4%(予想0.5% 前回0.5%)と、予想を大幅に下回り予想外のマイナスに、米住宅市場に陰りがみられる。

黒田日銀総裁は、安倍政権の新三本の矢で、新一本目の矢は日銀の金融政策が入っており、日銀の大規模な金融緩和の重要性に変化はないと、追加緩和の可能性は消えず。


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2015/09/28

2015年9月28日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

VW前会長に捜査の手が伸び、スイス公正取引局は貴金属の価格操作で複数の大手金融機関で操作を開始し、欧州株は続落となった。米金利は上昇し、米株は下落からスタート。

ドルは、ダドリーNY連銀総裁が「FOMCが年内に利上げすると予想し、10月利上げの可能性』を示唆、米金利は上昇し、円を除き、他の主要通貨で全面高。

円も日本株安の流れと、リスク回避の動きにドル以外で全面高。ドルと円の強さが目立ち、AUDUSD+NZDUSD+EURUSD+GBPUSDの下落が目立つ。

EURUSDは、1.1240を上値のポイントまで達成できず、下落へ。上値の重さが目立つ。

GBPUSDは、利上げ開始時期の先送り感は強く、続落。

AUDUSD+NZDUSDは、米株は弱く、米利上げ=新興国経済の鈍化の不安に、続落へ。

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ラウテンシュレーガーECBG専務理事=量的緩和の拡大に言及するのは時期尚早。

黒田日銀総裁=安倍政権の新三本の矢は、2%の物価上昇を前提として、600兆円のGDP達成を挙げ散る。新一本目の矢は日銀の金融政策が入っており、日銀の大規模な金融緩和の重要性に変化はない。

◎ダドリーNY連銀総裁=FOMCは年内に利上げを実施すると予想。米経済は良好で、経済が今の軌道ならゼロ金利解除の論拠は強い。10月のFOMCの利上げ選択肢。

◎ダドリーNY連銀総裁=ドル相場は米経済に影響をあたえ、FOMCが考慮する要素の一つだが、ドル相場の見通しで、FRBの政策が決定されることはない。

スイス公正取引当局=貴金属市場での価格操作で談合疑惑で、複数の大手金融機関に対する捜査を開始。

2015年9月28日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2015年9月28日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は-1.32%下落、上海総合は0.27%上昇、欧州株は国によりばらつきがあるが、EURO STOXX50は-0.36%と小幅下落。

USDJPYは、株安の影響なのか上値は重く120.40台が上限となっているが、120.20から大崩する気配は見られない。

EURUSDは、カタルーニャ自治州議会選挙の結果を意識したのか、売りからスタートするも、下げ幅は予想外に限定的で、材料にされず。期末へ向けた特殊要因の買いが気になる。目先1.1240が上値のターゲットなるが、どこまで上げられるか!

GBPUSDは、底堅い。先日の安値1.5150割れで底値を確かめたのか、ビットアップし1.52台を回復。目先は1.5240台が上値のターゲット。


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ベイナー米共和党下院議長が突然の辞任表明=その影響は? 目先の政府閉鎖の可能性が大幅に下がった。

フィリップス曲線(失業率の低下と賃金の上昇の関係)は、グローバル化が進み、発展途上国の影響力が大きくなり、国外の問題がこれまで以上に米国のインフレ率に関係し、従来の手法が役立たなくなる可能性も。

スペイン・カタルーニャ自治州の州議会選挙は分離独立支持政党が過半数の議席を獲得。

黒田日銀総裁=米利上げは米経済、世界経済に基本的にプラス。非常に大きなショックとなる懸念は和らいでいる。

黒田日銀総裁=為替相場は安定推移が望ましい。円高是正はプラス面とマイナス面がある。

黒田日銀総裁=民需は堅調さを維持している。企業、家計とも所得から支出へ前向き循環が働いている。個人消費は底堅い推移、今後底堅さを増していく。企業の設備投資も前向き。我が国の経済は緩やかな回復を続けている。ファンダメンタルズはしっかりしている。

経済ビジネスリサーチセンター(CEBR)=BOE利上げ予想を先送りへ、2月→5月か8月へ変更。来年の経済成長率は2%に低下し、インフレ率は17年まで中銀目標の2%を下回る見通し。

経済ビジネスリサーチセンター(CEBR)=中国を中心に新興国がかなり弱いため世界経済が減速。輸出見通しが悪化するとともに企業投資が抑制。

思うこと!

思うこと!

VWショックの余が止まないドイツ、カタルーニャ自治州の州議会選挙は分離独立支持政党が過半数の議席を獲得したスペイン。

各国当局の制裁金や消費者による集団訴訟などで損害額は10兆円規模に達する可能性との報道もあり、カタルーニャ州はスペインからの独立を目指すことは間違いない。

第三者の目から見れば、ユーロ売りの材料と思っていたが、予想外にユーロは堅調に推移していることは驚きだが・・・・・・・。

VWが巨額な損失を埋めるために、海外資産を売却でもしたら、逆にEUR買いになるし、カタルーニャ州は意気込んではいるが、独立してユーロから脱退し、ECBからの支援も受けられなくなるリスクを冒すのであろうか?

エコノミストの中でも、カタルーニャ州の独立はあり得ないと自信を持って発言している人もいる。

9月30日は月末で、四半期末にもあたる。そうでなくても、月末のEUR買い需要は旺盛で、GBPの動きは激しい。

ここは思い込みを止めて、戻り売り水準のターゲットを定め、待ちの一手では!? 

円???
相変わらずで、やりようがないとしか思われない。誰かが、米ドルは過大評価で下落し、円は過小評価で上昇するといってはいるが、本当だろうか? 

いつもながら、米利上げ準備が整っている米ドルは輝いて見え、他の通貨を圧倒しているとしか思えない。

そして、円相場は対ドルで弱く、四半期決算が終わったら新たな円安を期待したくなる。

2015/09/27

今週の為替相場を考える (9月28日~10月2日)

今週の為替相場を考える (9月28日~10月2日)

四半期決算月となる9月も今週水曜日で終わり、10月がスタートする。決算による特殊要因で相場変動が高まる可能性は高く、いつもながら、EURとGBPの変動が大きくなることが予想される。

9月17日のFOMCでは利上げは見送られたが、10月28日のFOMCで再び議題に上ることは間違いない。先日のイエレンFRB議長の講演でも、議長を含めFOMCメンバーの大半は年内の利上げを支持とあり、ドル買いへ動いたことは記憶に新しい。その、イエレンFRB議長の講演が今週も控えている。

イエレンFRB議長の発言は、9月30日(水曜)、日本時間10月1日の早朝午前4時に予定され、翌10月1日(木曜)の午後11時30分にはドラギECB総裁の発言もあり、共に注意が必要だが、先週の発言を翻すことは考えにくい。

9月27日(日曜)のスペインのカタルーニャ自治州の州議会選挙の結果を確認する必要もある。分離独立を掲げる政党が過半数を握れば、約1年半後に一方的にスペインからの独立を宣言すると可能性が報道されていた。先にリンデ・スペイン中銀総裁が「カタルーニャ自治州が独立した場合には、ユーロ圏から自動的に離脱するとともに、ECBからの支援が受けられなくなると認識」との発言もあり、まずはこの結果を注目したい。

次に、習近平中国国家主席の初訪米から帰国後の中国経済で、どのような変化があるのか? 週末の二日間は中国国慶節で休場となり、週前半の中国株と人民元相場は当然気になる。そして、経済指標では、10/2(金)の米雇用統計は今週を締めくくる最重要イベントであることは間違いない。

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ドル相場
ドル相場と連動性の高い、米2年債利回りは、9月17日のFOMC前の0.82%から0.66~0.74%へ低下し、米10年債利回りも2.1~2.2%前後で落ち着いており、ダウ平均株価も16,000~16,500ドルで安定している。

先週一週間を通してみると、9月17日のFOMC金利据え置きによる影響を受けながらも、EURUSDは0.93%下落、GBPUSDは2.28%下落、AUDUSDは2.38%下落、USDCADは1.49%上昇、USDJPYは0.49%と、イエレンFRB議長のタカ派発言もあり、ドルは主要通貨に対して上昇を維持している。

今週は米雇用統計という波乱材料が待ち受けているが、最近の新規失業保険申請件数は低下を続け雇用の改善傾向が示されると思われる。仮に強い数字となれば、先のイエレンFRB議長のタカ派発言もあり、10月28日のFOMCで利上げ期待が残り、12月16日のFOMCでは利上げの可能性がより高まる。

先週はノルウェー中銀が予想外の利下げを実施、今後の再利下げの可能性をも示唆し、EURNOKが上昇していたことは記憶に新しい。ECBの追加緩和の目は消えず、日銀の10月追加緩和の思惑も消えず、豪中銀は自国通貨安と低金利の維持を表明、NZ中銀は追加利下げの可能性を指摘したままである。

唯一利上げ可能なBOEも、どうも意見を統一することはできず、まずは、FRBの利上げ後の影響を判断してからと、高みの見物に思えてならない。このような対照的な相反する金融情勢や、中国や新興市場国の不安定な経済情勢を考えれば、現行の為替相場にある程度織り込まれながらも、ドル高基調は変わらずと考える。

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EURUSD 予想 1.1100~1.1350(ダウンサイド・リスクがやや高い)
先週のドラギECB総裁の議会証言では「新興国の経済成長の鈍化、ユーロ高、商品価格の下落」がリスク要因で、QEの延長にはこれらを見極める必要があると発言し、追加緩和期待が萎んでいた。また、複数の中銀総裁からは、現時点ではQEの引き上げや延長をめぐる協議はないと指摘が多い。スペイン・カタルーニャ自治州選挙でサプライズがなければ、テクニカルでは上値の重い状態は変わらないが、1.1100~1.1350のレンジ内での取引が続く可能性が高くなっている。ただ、このレンジを抜け出してのクローズとなると話は場別で、特にサプライズの期待はダウンサイドのブレーク。

GBPUSD 予想 1.5050~1.5450(ダウンサイド・リスクがやや高い)
前週、BOEチーフ・エコノミスト・ハルディーン理事の「金融政策の引き締めよりも、緩和が必要となる可能性がある」との発言が頭から離れない。先週は、カンフリBOE副総裁は、物価上昇圧力は見受けられないが「次回の金利変更はそれでも引き上げの可能性が強く、利上げは緩やかかつ限定的」と、次の一手は利上げであることを示唆しているが、シャフィクBOE副総裁は、先進国の将来的な利上げによる波及の影響を危惧しており、現状では将来の利上げ期待によるポンド高は期待できにくい。先週は、200日MV=1.5320台割り込み、一時的に9月4日の安値1.5161を割り込んだことで、1.5150~1.5550の動きの荒いレンジ相場が続く中で、ダウンサイド・リスクがより高いと思われる。

AUDUSD 予想 0.6900~0.7300
習近平中国国家主席の訪米から、どのような変化が生じるのか? 中国発の材料に左右されがちな豪ドル相場だけに注目したい。関係者の発言通り、GDPは7.0%台を維持、人民元と株価の安定を図ることができるのであろうか? そうなれば、中国経済の安定=豪ドル高との発想になるのだが。週後半は 国慶節連休に突入する中、前半戦の中国株と人民元相場が非常に気になる。期待が裏切られれば、0.6900を割り込み下落へ、期待通りとなれば、0.73の大台を回復する可能性も。

USDJPY 予想 118.50~122.00
黒田シーリングの124円台越えを試すこともできず、118円台の買いをブレークすることもできず、118.50~121.50円のレンジを抜け出せず。極端な円高期待も薄れ、米利上げ観測と、日銀の追加緩和期待に円安思考は変わらず。逆に、中国と新興市場国リスク拡大による円高懸念も強く、戸惑いムードが続く。先週と変わらず、攻めるなら円クロスが選択肢。

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今週の主な材料(9月28日~10月2日)

今週の主な材料(9月28日~10月2日)

今週の経済指標や発言の予定を見ると、連銀総裁や理事の発言が多い。9/30(水)のイエレンFRB議長の発言は重要で、先週もタカ派発言に10月の利上げの可能性も強まり、ドル高へと動いたことが思い出される。10/2(金)は重鎮のフィッシャーFRB副議長の講演も目が離せない。それ以外では、10/1(木)ドラギECB総裁の発言も気になる。

9月28日(エバンズ・シカゴ連銀総裁、ウィリアムズSF連銀総裁)、9月30日(ダドリーNY連銀総裁、イエレンFRB議長、ブラード・セントルイス連銀総裁)、10月1日(ウィリアムズSF連銀総裁、ブレイナードFRB理事)、10月2日(フィッシャーFRB副議長)。

経済指標では、今週のメインイベントは、なんといっても10/2(金)の米雇用統計で、10月28日・12月16日のFOMCで利上げの可能性を占う重要な指標となっている。それ以外で注目したいのは、9/28(月)=米個人所得・個人消費で、PCEコア・デフレーターが特に注目されており、前年比は増加が予想されている。9/29(火)=独消費者物価指数・速報値、9/30(水)=独雇用統計、英GDP、カナダGDP、10/1(木)=日銀短観、中国製造業・非製造業のPMI、中国財政メディア製造業・非製造業のPMI、米週間新規失業保険申請件数、米ISM製造業景況指数、10/2(金)=米製造業新規受注。

材料と言う観点からは、①スペインのカタルーニャ自治州の州議会選挙の結果、②四半期末の特殊要因、③習近平中国国家酒精の訪米後の中国経済、④中国国慶節で休場の影響も、十分考慮に入れる必要がある。

【9/28(月)】
21:30 USD 個人所得・個人支出
23:00 USD NAR中古住宅販売成約

【9/29(火)】
17:30 GBP BOE住宅ローン承認件数
18:00 EUR 景況感指数(経済信頼感)・業況判断指数・消費者信頼感指数
21:00 GER 消費者物価指数・速報値
22:00 USD S&P/ケースシラー総合20

【9/30(水)】
15:00 GER 小売売上高
16:55 GER 雇用統計
17:30 GBP 第2四半期GDP・確報値
18:00 EUR 失業率
18:00 EUR 消費者物価指数・速報値
21:15 USD ADP雇用統計
21:30 CAD 月次GD
22:45 USD シカゴ購買部協会景気指数
04:00 USD イエレンFRB議長発言

【10/1(木)】中国国慶節で休場
08:50 JPY 第3四半期日銀短観
10:00 CNY 国家統計局 製造業PMI・非製造業PMI
10:45 CNY 財政メディア 製造業PMI・非製造業PMI 確報値
16:55 GER 製造業PMI・確報値
17:00 EUR 製造業PMI・確報値
17:30 GBP 製造業PMI
21:30 USD 週間新規失業保険申請件数
22:45 USD 製造業PMI・確報値=予想51.3 前回53.0
23:00 USD ISM製造業景況指数=予想50.6 前回51.1
23:00 USD 建設支出=前月比予想0.6% 前回0.7%
23:30 EUR ドラギECB総裁発言

【10/2(金)】中国国慶節で休場
08:30 JPY 雇用統計
10:30 AUD 小売売上高
17:30 GBP 建設業PMI
21:30 USD 雇用統計
23:00 USD 製造業新規受注
02:00 USD フィッシャーFRB副議長講演




2015/09/26

2015年9日26日(土曜) 最新のIMMポジション(9月22日集計分)から 

2015年9日26日(土曜) 最新のIMMポジション(9月22日集計分)から 

IMMのデータは毎週火曜日時点のポジションを集計しており、いつもながら先週末金曜日のデータと比較すると誤差は免れないが、ポジションの偏りや市場センチメントを考えるに役立つ。

先週は、日本はシルバーウィークの長い連休の中、VWの排ガス不正問題が発覚、突発的な事件に欧州株のみならず一時世界的な株安につながった。また、イエレンFRB議長の講演や米GDPは、集計後の木曜と金曜日に集中し、結果は、イエレン議長のタカ派発言や米GDPの上方修正もあり、基本はドル傾向が続いた。

9月15日と22日一週間のIMMポジションの変化を見ると、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)では、ネット・ショートが-200,759→-200,075コントラクトへと、684と極僅かながらショートが減少した。ドル換算ではドルロングが約4億ドル減少している。

全体でみると、円+ユーロ+カナダドルのショートは減少し、スイス+豪ドル+NZドルのショートは拡大と、動きは二分され、ポンドが僅かながら増加へと変化している。


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円・ポジション
-26,814→(-23,678)、日本連休の円売り需要の減少と、中国や新興市場国の経済低迷による円高期待も若干薄れ、僅かながら円ショートは減少へ。円ショートポジションは、8月11日と比較すると1/4に減少、連休が明けたことで極端な円高期待も収まり、ショートの積み増しを再開することができるのか?

ユーロ・ポジション
-84,202→(-81,033)、ショートポジションは3,169コントラクト減少。しかし、VWの排ガス不正問題による影響は大きく、自動車業界全体に大きなダメージを与え、22日の集計日後には、株安=ユーロ売りの流れが一時強まった。

ポンド・ポジション
-3,619→(1,267)、4週間ぶりにネットでロングへと変化。ポンドクロスの影響なのか、短期的に上下の変動が激しく、レンジ内での取引が続いている。

スイスフラン・ポジション
3,782→(-1,876)、前々週は7日間続いたネットショートからロングへ変化していたが、再び微量ながらショートへと変化。方向感定まらず。

カナダドル・ポジション
-47,083→(-38,394)、7週連続で赤字額が縮小するも量的には少ない。原油価格も伸びきれず強さは感じられず。

豪ドル・ポジション
-40,729→(-52,832)、ネットではショートポジションが微増。上海総合は期待に反して伸びないが、米中首脳会談によ中国経済への好材料を期待したくなり、底堅い動きへ。

NZドル・ポジション
-2,094→(-3,529)、ネットでは-1,435コントラクトの赤字へと変化。先にNZ中銀は追加緩和の可能性を示しており、なかなかロングしにくい状況が続いている。





2015年9月26日(土曜) 昨日25日、海外市場の動き

2015年9月26日(土曜) 昨日25日、海外市場の動き

米第2四半期GDP・改定値は3.7%→3.9%へ上方修正され強く、イエレンFRB議長の「年内の利上げは適切」とタカ派発言。さらに、ジョージ・カンザスシティー連銀総裁は+ブラード・セントルイス連銀総裁のタカ派発言に、米金利は上昇、基本はドル高。

VWの排ガス不正問題が引き続き足を引っ張る中で、欧州株は大幅上昇、NYダウは+113.35ドル上昇、米10年債利回りは2.1266→2.1640%へ上昇、WTIは44.91→45.57へ上昇、金価格は1153.80→1146.00へ下落。

欧米市場の為替相場は、基本はドル高ながら、通貨間で複雑な動きへ。USDNZDは上昇、USDJPY+GBPUSDは下落、AUDUSDは横ばい、EURUSDは上昇へ。

USDJPYは、早朝のイエレンFRB議長のタカ派発言に上昇し、結局は前日終値から上昇。株高=円安の流れに欧米市場では121円台をトライ。強い米GDPを高値に円ショートカバーへに売りへと変化、強いミシガン大学消費者信頼感指数+米金利の上昇に再度買いへと動くも、ロンドンクローズ時間の午前2時ごろから再び続落し120.40円台へ。

EURUSDは、早朝のイエレンFRB議長のタカ派発言に下落し、結局はこの水準まで戻せず。強い欧州株に1.1120をボトムに下げ止まるり、強い米GDPにも1.1120台を維持し、ロンドンフィキシングへ向け上昇するも、スペイン北東部カタルーニャ自治州の州議会選挙(9月27日)の影響を危惧、上昇力も限定的。

GBPUSDは、早朝のイエレンFRB議長のタカ派発言に下落し、欧州市場では一時1.5260台まで上昇するも、目立つ材料は見当たらない中、EURGBPは上昇+GBPAUDの下落が目立ち弱く、一時1.5140を割り込みながらも、大枠1.5150~1.5200のレンジへ。


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ジョージ・カンザスシティー連銀総裁=金利を調整する条件が整っている、近く利上げに踏み切ることを確信。条件が完ぺきになるまで、金利をめぐる決定を行う上で現実的な方法でない。FRBが緩やかなペースで利上げを実施していく余地を確保するために、近く利上げに踏み切ることを確信。

ジョージ・カンザスシティー連銀総裁=ドル高、原油安、中国や新興国経済の状態のいずれによっても、自身の米経済見通しに対する信頼は変わらず。利上げが実施されたとしても、金融政策は当面は非常に緩和的であり続ける。

ブラード・セントルイス連銀総裁=FOMCの大多数は年内の利上げを支持。10月のFOMCまでに9月の決断を翻す材料を得ることができるかは疑問だが、イエレンFRB議長は10月のFOMCで記者会見を開く用意を示しており、10月の利上げの可能性はないことはない。

習近平中国国家主席(訪米中)=人民元が長期的に下落するとの根拠はない、現時点では安定化に向けて動いている。人民元相場の均衡的な水準での安定を維持する。

バンカメメリル=ドル高は上期にGDPを年率0.5~1.0%押し下げた可能性があるが、下期は0.3%程度の逆風に留まる可能性。貿易が今後も成長に対する深刻な向かい風であることは明白だが、米経済は困難を切り抜ける。

スペイン北東部カタルーニャ自治州の州議会選挙(9月27日)=議会選挙で分離独立を掲げる政党が過半数を握れば、約1年半後に一方的にスペインからの独立を宣言すると可能性がある。

2015年9月25日(金曜)欧州・米国市場の動き

2015年9月25日(金曜)欧州・米国市場の動き

欧州株は大幅上昇、米株も上昇し、米金利も上昇、原油価格(WTI)も上昇。

為替市場は、株高=円売りのセオリーを順守。米PMIは弱かったが、米第2四半期GDP・確報値は、前期比年率3.9%(予想3.7% 前回3.7%)と予想と速報値を上回り、米ミシガン大学消費者信頼感指数は、87.2(予想86.5 前回85.7)と予想外に強かったが、ドル買いは限定的で動けず。

オセアニア市場早朝に、イエレンFRB議長のタカ派の講演内容が報道されるとドルは全面高となっていた。その後の欧米市場の動きは通貨間でまちまち。一部では今回の発言を重要視しない声もあるが、市場参加者は10月の利上げの可能性も視野に入れた展開となっている。

ドル高傾向の維持組は、USDJPY+EURUSD+GBPUSD。そして、発表直後一時的にドル買いとなり、結局元の水準に逆戻り組は、AUDUSD+NZDUSD+USDCAD。

USDJPYは、早朝のイエレン発言からドル買いが始まり、欧州市場と米国市場の序盤を通じて、株高+日銀の追加緩和期待に、USDJPYは続伸傾向が続くも、121円台の売りは厚く上げ止まる。

EURUSDは、早朝のイエレン発言から1.1120まで続落、米国市場に入り、値を戻すも出発点の1.1220台まで戻りきれず。9月27日にはスペイン・カタルーニャ自治州の議会選があり、先にリンデ・スペイン中銀総裁は、独立した場合には、ユーロ圏から自動的に離脱するとともに、ECBからの支援が受けられなくなると認識との発言があるだけに、結果は気になる。

AUDUSDは、早朝のイエレン発言直後の0.698割れをボトムに、0.6990~0.7040のレンジで上下、方向感定まらず。

2015/09/25

2015年9月25日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2015年9月25日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

週末金曜日、米GDPの発表を控えているが、焦点は相変わらず株価。

上海総合は-1.96%の下落に反し、日経平均株価は首相と日銀総裁が会談との報道に追加緩和の期待が高まり+1.76%上昇。

株高の影響もあり、主要通貨で円売りが強まり、USDJPYは120.50円を試す動きが続いている。

早朝、NY市場クローズ直後のオセアニア市場の薄商いの中で、イエレンFRB議長の講演の内容が報道されると、ドルは全面高となった。
「最初のFF金利引き上げは年内と予想」、「自分含めFOMCの大半のメンバーが15年利上げ予想」と強気発言が引き金となり、年内の利上げ観測が強まる。

日本のCPIは前年比は0.2%と変わらず、コア前年比は-0.1%とマイナス圏に突入するも、コアコアは0.8%と強く、為替相場の変化は限定的。

早出の欧州勢は、クロスの円売りから入り、GBPUSD+AUDUSDは上昇するも、基本は早朝のイエレンFRB議長講演近くの水準に値を戻しただけで、USDJPYの買い、EURUSDの売りが目立っている。


2015年9月25日(金曜)昨日24日、海外市場の動き


2015年9月25日(金曜)昨日24日、海外市場の動き

株安+債権買い(利回り低下)+金上昇+原油小幅高。為替相場の動きはやや複雑で、ドルは欧州市場の買い→米国市場は売りへと変化し、資源国通貨でもドル売りへ。円クロスは米株が下げ幅を縮小し、円高→円安へと大きく変化し、USDJPYは120円台→119.20台まで下落後120円台まで上昇。

欧州株はVWショックの広がりを懸念し下落、NYダウは一時250ドル近くの下落から-76.6ドル近くまで値を戻す。WTIは45ドル台を回復し小幅上昇、金価格はリスクヘッジの買いに上昇が止まらず、1150ドル台へ上昇。米10年債利回りは2.1497→2.1249%と小幅下落、2年債利回りも0.6993→0.6759%と下落。

EURUSDは、欧州市場でノルウェー中銀が予想外に利下げを実施、EURNOKの買い+強い独IFOに上昇し、1.1300を超えられず午前零時のフィキシングから売りへと変化し、1.1210台まで値を下げる。

GBPUSDは、ブロードベントBOE副総裁のハト派発言と、EURGBPの上昇に1.5200まで下落するも、EURGBPは売りへと変化し、元の水準となる1.5280台へ逆戻りするも、上値は重い。

AUDUSD、NZDUSDは欧州市場の売りから米国市場では買いに変化し続伸、USDCADは欧州市場の買いから、米国市場では続落。

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米国発の経済指標は、米耐久財受注は55.2万件(予想51.5)、失業保険申請件数は、26.7万件(予想22.42)、米新築住宅販売は、55.2万件(予想51.5万件)と強さが目立つが、ドル買いは続かず売りへと変化。

欧州発の経済指標は、弱い独GFK消費者信頼感指数、9.6(予想9.8 前回9.9)に反し、独IFO業況(総合指数)=108.5(予想108.0 前回108.3→108.4、現況指数=114.0(予想114.7 前回114.8)、 期待指数=103.3(予想101..4 前回102.2)→ 総合指数は予想と前回を上回り、期待指数は予想を大幅に上回る。

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アトランタ連銀GDPNow=21日の米中古住宅販売が弱く、1.5%→1.4%へ下方修正。

シティバンク=新興国への過去4半期の資金流入額は8740億ドルで、2008年の金融危機の水準を下回り、1997~8年のアジア危機以来の低水準。外貨準備の伸びは2000年以降、新興国には約8兆ドルの資金が流入。だが新興国の外貨準備の伸びは2%弱と、過去20年で最低で、世界経済の成長見通しが悪化していることを示唆。

ブロードベントBOE副総裁=利上げ票を投じる用意はない。英国のインフレ率が中銀が目標とする水準に戻るためには、労働コストが一段と速く上昇する必要がある。

ブロードベントBOE副総裁=英中銀の利上げのタイミングは、FRBの利上げよりも、英国の雇用市場の健全性の方が重要。

2015/09/24

2015年9月24日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年9月24日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

欧州株の下げは止まらず、NYダウも-1.0%超の下げからスタートし、安値圏を維持。イエレンFRB議長の講演を注目するも、先のFOMC後の記者会見以外の内容は期待できず。


為替市場は、円高が進み、EURUSDは続伸、GBPUSDは下落から値を戻す。AUDUSDは下げ止まり上昇、NZDは一段高。

米耐久財受注は55.2万件(予想51.5)、失業保険申請件数は、26.7万件(予想22.42)、米新築住宅販売は、55.2万件(予想51.5万件)と強さが目立ち、ドル買いが続く。

USDJPYは、続落するも119.20台で下げ止まる。
EURUSDは、ノルウェー中銀の予想外の利下げにEURNOKが上昇し、強い独IFOにEURUSDは底堅い。GBPUSDFは、ロードベントBOE副総裁がBOEの金利据え置きを示唆、GBPUSDは下落するも再び振り出しに戻る。

2015年9月24日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2015年9月24日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

上海総合株価は小幅上昇するも、日経平均株価は-2.76%と大幅下落。WTIは0.9%上昇するも、45ドル台を回復できず。

株安=円高の方程式に、USDJPYは120円を割り込み一時119.80台まで値を下げるも、値動きは緩慢で、円買いも力強さは感じられず。

EURUSDは、ノルウェー中銀が予想外の利下げを実施、EURNOKは9.28→9.45台まで急伸。独GFK消費者信頼感調査は弱かったが、独IFOは強く、EURNOKでEUR買いの影響も加わり、買いの流れが続くが勢いは限定的。

GBPUSDは、続伸し1.5280台まで上昇するも買いも限定的。

AUDUSDは、弱い商品価格と株安の流れに売りが強く0.6950台まで続落、AUDJPYの売りも影響している。

2015年9月24日(木曜)昨日23日、海外市場の動き

2015年9月24日(木曜)昨日23日、海外市場の動き

欧州株はVW株の下落も止まり小幅上昇、英FTSEは上昇幅を拡大、米株は小幅下落。米債10年債利回りは小幅上昇、原油価格(WTI)はEIA週報で在庫が予想外に減少するも、製油所稼働率が大幅に低下し、逆に続落し弱さが目立つ。

為替相場は相変わらず、3極化。動けないUSDJPY、強いEUR、弱いGBP+AUD+NZD+CAD。

USDJPYは120円台前半で動けず。GBPUSDは英株高にも1.5360→1.5220へ下落。EURUSDは弱さが目立つユーロ圏PMIにも1.11台を維持、ドラギECB総裁の議会証言で緩和示唆はなく、バイトマン独連銀総裁の強気発言もあり、1.12台まで上昇し、EURGBPは急進。

習近平中国国家主席の強気発言にも、コモディティ価格は弱く、AUDUSDは0.7000の大台を割り込み続落、NZDUSDは0.6230台まで続落し、USDCADは小売売上高が弱く原油安に1.3350台へ上昇へ。

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バイトマン独連銀総裁=ECBは原油安の影響を無視する必要がある。原油安は一時的で、購買力の拡大を通じて景気を支援。金融緩和は必要以上に長期にわたり続行すべきでない。

バイトマン独連銀総裁=資産買い入れプログラムは金融政策と財政政策の境界を曖昧にし、緊急時にのみ最終手段。低金利は構造改革、財政健全化の先送りにつながる可能性。

エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が発表した週間統計=原油在庫は-190万バレル(予想-53.3万バレル)と予想外に減少へ。

ポルトガル2014年財政赤字を修正=GDP比の赤字を4.5%→7.2%に上方修正。経営破綻したバンコ・エスピリト・サント(BES)の救済資金を赤字に含める必要が生じた。

ドラギECB総裁議会証言=必要とあれば、QEを2016年9月以降も延長するが、新興国の経済成長の鈍化、ユーロ高、商品価格の下落により、ユーロ圏のインフレ見通しが想定軌道から逸脱するかどうかを分析するには一段の証拠が必要。

ドラギECB総裁議会証言=ギリシャは著しい進展をした。回復は原油安により支えられ、金融市場が回復したと自信。現在のところ金融安定にリスクは見られない。新興市場、ユーロ相場、原油価格がリスク。

ヤズベツ・スロベニア中銀総裁=現時点ではQEの引き揚げ、もしくは延長をめぐる協議はない。金融政策は効果が出始めるまで時間がかかるため、これまでの合意事項以外のシナリオについて協議することは時期尚早。

習近平中国国家主席(訪米中)=中国経済は成長を続ける。中国の中間層は今後10年間で倍の6億人へ。中国は企業支援を目指した改革を公約。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=FRBによる金利の正常化は経済の健全化を示す。米国の製造業はドル高の影響でいくらか弱まった。市場の変動が経済に波及するかどうかを監視。

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AUD 7月 CB景気先行指数=前月比0.3%(予想 前回-0.2→-0.3%)

CNY 9月 財新メディア 製造業PMI・速報値=47.0(予想47.5 前回47.3)→ 予想と前回を下回り、6年ぶりの低水準

FRN 第2四半期 GDP・確報値=前期比0.0%(予想0.0% 前回0.0%)、前年比1.1%(予想1.0% 前回1.0%)→ 前期比は予想通りゼロ成長で、前年比は予想をい若干上回る

FRN 9月 総合PMI・速報値=51.4(予想 前回50.2)、製造業PMI・速報値=50.4(予想48.5 前回48.3)、非製造業PMI・速報値=51.2 (予想51.0 前回50.6)→ 予想と前回を上回る

GER 9月 総合PMI・速報値=54.3(予想54.6 前回55.0)、製造業PMI・速報値=52.5(予想52.8 前回53.3)、非製造業PMI・速報値=54.3(予想54.6 前回54.9)→ 予想と前回を下回る

EUR 9月 総合PMI・速報値=53.9(予想54.1 前回54.3)、製造業PMI・速報値=52.0(予想52.0 前回52.3)、非製造業PMI・速報値=54.0(予想54.2 前回54.4)→ 予想と前回を下回る

CAD 7月 小売売上高=前月比0.5%(予想0.5% 前回0.6→0.4%)、除自動車・前月比0.0%(予想0.5% 前回0.8→0.5%)→ 前月分が下方修正され、前年比では予想外に弱い数字に直後CAD売りが強まる

USD 9月 製造業PMI・速報値=53.0(予想53.0 前回53.0)→ 予想と前回と変わらず

OIL EIA石油在庫統計=-190万バレル(予想-53.3万バレル 前回-210.4バレル)

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2015/09/23

2015年9月23日(水曜)アジア市場の動き

2015年9月23日(水曜)アジア市場の動き

シルバーウィーク最後の休日。前日の欧米株価の下落の影響や、弱い中国発の経済指標を受け、アジア市場は日本が不在の中で、上海総合は-1.64%下落、アジア・オセアニア市場は続落となった。

製造業PMI・速報値が。47.0(予想47.5 前回47.3)→ 予想と前回を下回り、6年ぶりの低水準。中国株が下落からスタートし、円相場は定番のJPY買い+「AUD+NZD」売りのパターンとなる。」

USDJPYは120.20→119.60、AUDJPYD85.20→84.00、NZDJPY75.70→74.90まで下落、欧州勢の参入前に一旦利食いの買い戻しが見られるも、大きな戻りとなっていない。一方、EURUSD+GBPUSDは欧州待ちで、動きは鈍い。

気になるVWの米排ガス規制試験の不正問題でプラチナ価格が下落、ディーゼル車は世界のプラチナ需要の約半分を占め、ディーゼル車離れを懸念。

リコールの対象は全世界で1100万台になるといわれており、米国の課徴金だけで最大では、180億ドルと言われており、議決権のない株価は40%近く下落している。今後、相場や経済への影響が気になる。

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習近平中国国家主席(訪米中)=輸出拡大を目的に人民元を押し下げることはしない。米国と協力してサイバー犯罪に対応する。

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2015年9月23日(水曜)昨日22日、海外市場の動き

2015年9月23日(水曜)昨日22日、海外市場の動き

VWショック! 排ガス規制試験での不正が明らかになったことを受け、VW株価は急落、その余波が欧米へ広まるり、欧米株は下落へ。米金利は低下、原油価格も弱い。

USD+JPY=上昇、GBPUSDは、英財政赤字の拡大+企業動向調査も予想外に悪く下落が目立ち、VWショックを受けた株安もあり、EURUSD+AUDUSD+NZDUSD=下落。円はクロスで全面高。

習近平中国国家主席の初訪米に、中国金融市場は安定。逆に、VWの不正を受けた欧米株価の下落と、不正の影響が米国から他国へ波及する影響が気になる。

米債券利回りの低下は止まらず、米株も弱く、原油価格も軟調に推移。円高+スイスフランも健闘し、豪ドル+NZドルが弱く、リスク回避の動きが続く。

ラガルドIMF専務理事いわく、リスクには「低水準の商品価格」や「金融政策の再調整」、「中国」が含まれ、「成長へのリスク」と「為替」に影響を及ぼす可能性がある。

また、シャフィクBOE副総裁も、商品価格の下落を受け新興国の経済成長が鈍化するなか、世界的な「政策担当者の注目は、先進国の銀行問題から新興国のぜい弱性に対するリスクに移り始めている」と言う。

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独VWは米排ガス規制試験の不正が判明、最大180億ドル(約2.4兆円)の制裁金へ。

中国国家発展改革委員会=2015年成長目標7%前後は達成可能。

英8月財政赤字は121億ポンドと、8月としていは12年ぶりの赤字額。

英CB企業動向調査・総受注=-7(予想0 前回-1)→ 予想外に弱い

トルコ中銀 金融政策発表=政策金利7.5%の据え置きを決定

米FHFA 住宅価格指数=前月比0.6%(予想0.4% 前回0.2%)→ 予想を上回る。

ユーロ圏消費者信頼感・速報は、-7.1%(予想-6.9)と、予想外にマイナス幅が拡大。

シャフィクBOE副総裁は、商品価格の下落を受け新興国の経済成長が鈍化するなか、世界的な政策担当者の注目は、先進国の銀行問題から新興国のぜい弱性に対するリスクに移り始めている。

ラガルドIMF専務理事=世界経済の成長に対する下振れリスクは増大している。リスクには低水準の商品価格や金融政策の再調整、中国が含まれ、成長へのリスクと、為替に影響を及ぼす可能性がある。

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2015/09/22

2015年9月22日(火曜) アジア・欧州・米国市場序盤の動き

2015年9月22日(火曜) アジア・欧州・米国市場序盤の動き

東京市場が連休真っ最中、為替市場はドル高+円高で、値動きはリスク回避行動のパターン。

習近平中国国家主席の初訪米の日で、上海総合は0.92%上昇。しかし、欧州株は大幅に下落、独DAXは-2.82%、EURSTOXX50も-2.61%と大きく値を下げ、ダウ平均も下落、WTIも弱い。

為替市場は、欧米市場でドル高が加速する中で、USDJPYは株安=円高の方程式が復活。EURUSD+GBPUSD+AUDUSD+NZDUSDはドル買いのン流れが続き、円もクロスでは全面高。

GBPJPYは186.80台→184.60台へと200ポイント以上下落、AUDJPYも86.00台→84.70台まで続落し、円高傾向は強い。

EURUSDは、独VWの制裁金は米国だけで最大で約180億ドル(約2.4兆円)の課徴金が科せられる可能性があり、この流れが他国へ波及する可能性もあり気になる。ユーロ圏の、消費者信頼感指数は-7.1%と予想-6.9%から悪化へ。EUR売りの材料となっている。

GBPUSDは、英国は8月の財政赤字が月次としては12年ぶりの赤字額となり、英CB企業動向調査も予想外にマイナス幅が拡大し、ポンド売りの材料とされている。

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独VWは米排ガス規制試験の不正が判明、最大180億ドル(約2.4兆円)の制裁金へ。
中国国家発展改革委員会=2015年成長目標7%前後は達成可能。
英8月財政赤字は121億ポンドと、8月としていは12年ぶりの赤字額。

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2015年9月22日(火曜) 昨日21日、海外市場の動き

2015年9月22日(火曜) 昨日21日、海外市場の動き

欧米株価は上昇、米金利は上昇、WTIも上昇、ドルは全面高で、円はAUDJPY+NZDJPY+EURJPYで上昇、GBPJPY+CADJPYでは下落と通貨間で動きは異なる。

日本が祭日の月曜日。複数の連銀総裁は、今後の利上げの可能性を示唆し、弱い米中古住宅販売件数にも関わらず、米金利は上昇し、ドル買いの流れが続いた。

習近平中国国家主席が初の訪米を前にして、人民元の安定が期待される中で、米国の利上げ観測は払しょくできず、AUD+NZD+CADの弱さが若干目立つ。

また、全体的にEURの弱さが目立つ。9月27日にカタルーニャ自治州の議会選が行われるが、世論調査では、分離独立派が過半数議席を獲得すると見込まれており、カタルーニャ自治州が独立した場合には、ユーロ圏から自動的に離脱するとともに、ECBからの支援が受けられなくなる可能性も気になる。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁は、新興諸国に多くの不透明感が見らえる。ユーロ圏の低成長が続く限り、金利は低水準にとどまると発言。

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ロックハート・アトランタ連銀総裁=9月FOMCが金利据え置きを決めたのは、最近の海外金融市場の動揺が米経済へ影響を与えないようにする、一種の「リスクマネジメント」。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=9月FOMCの決定は僅差。10月の利上げも依然として選択肢で、年末12月の薄商いの市場でも障害にならず。0.25%の利上げでも経済に著しい影響を与えず。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=最近の市場のボラティリティが米国経済やインフレ見通しへのリスクを高めたが、年内の利上げを引き続き確信。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=1、2回のFOMCで利上げを遅らせても大きなリスク二ならず。10月のFOMCまで残り6週間で、世界経済や米景気回復のリスクへの懸念を払拭するには不十分。

ブラード・セントルイス連銀総裁=10月のFOMCで利上げする可能性はある。緊急時の政策設定から脱却すべき時。

ブラード・セントルイス連銀総裁=失業率は前月の5.1%から4.5%を下回る水準まで低下すと予想。

ブラード・セントルイス連銀総裁=サマーズ元財務長官らが前週、米利上げに対し警告を発したことに対し批判的な考えを示し、一段の緩和が必要などと発言するべきではないと発言。


ラッカー・リッチモンド連銀総裁(19日)=失業率の低下や米景気回復を背景に年内残る2回のFOMC会合で利上げを決定する根拠を示す。

リンデ・スペイン中銀総裁=カタルーニャ自治州が独立した場合には、ユーロ圏から自動的に離脱するとともに、ECBからの支援が受けられなくなるとの認識⇒ 9月27日の議会選が予定され、世論調査では、分離独立派が過半数議席を獲得すると見込まれる。


カンリフBOE副総裁=英経済に物価圧力の高まりは見受けられないが、次回の金利変更はそれでも引き上げの公算が大きい。英経済の状況をみて、強い物価圧力が存在するとは言えない。利上げは緩やかかつ限定的。

独連銀=2015年GDP予測1.7%で、中国経済の減速で先行き世界的な先行き不透明感が漂うものの、ドイツの景気は国内需要と輸出の拡大で下半期も拡大を続ける⇒ 独政府予測は1.8%。

原油価格(WTI)上昇=ロシアが40ドル割れでは減産の可能性を示唆。米リグ稼働数の減少。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁=新興諸国に多くの不透明感が見らえる。ユーロ圏の低成長が続く限り、金利は低水準にとどまる。

中国財政省の史耀斌次官=中国の株式や為替の大幅変動は短期的。

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米中古住宅販売件数=531万件(予想551万件 前回559→558万件)、前月比-4.8%(予想-1.3% 前回2.0→1.8%)

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2015/09/21

2015年9月21日(月曜)アジア・欧州市場の動き

2015年9月21日(月曜)アジア・欧州市場の動き

上海総合指数は1.89%上昇、欧州株も強く、独DAXは0.21%の上昇に留まるも、ユーロ・ストックス50は1.09%、フランス、イタリア株は1%を超える上昇へ。

注目のギリシャ総選挙は、チプラス前首相の与党が勝利するも、過半数には届かず。ギリシャ株は下落するも金融市場やEUR相場への影響は限定的。

東京市場が休場で月曜日、FOMC後のドル売りから、ドル弱気ムードは弱まり再びドル買いへと流れは変化。円は、EURJPYを除き、円売りの流れが強まる。

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USDJPYは、市場センチメントの「資本筋(鬼の)居ぬまに円高を狙う動きに119.70円台まで下落するも、逆にショートカバーに欧州市場では、円クロスの売りも強く、120.50台まで上昇へ。

EURUSDは、ギリシャ総選挙の結果は、ほぼ予想通りとなり、動きは鈍い中で、プラートECB専務理事のQEの資産買い入れ増加の可能性を指摘、ユーロ売りの流れが続き、1.1240を割り込む。

GBPUSDは、売りから買い戻しへと変化、AUDUSD+NZDUSDは緩やかに続落。USDCADだけは1.3180を一時割り込み、ドル売りの流れが続く。

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プラートECB専務理事(19日)=新興国市場の混乱が拡大するなか、ECBは現行の1兆ユーロ規模の資産買い入れを変更する用意がある。行動が必要な場合に向けた容易と決意があると強調。

米財務省高官=中国は人民元の一段安を阻止するため介入を実施している。中国政府が一段と迅速に人民元相場を市場原理に基づく相場に移行することが、中国にとって有益。

2015/09/20

今週の為替相場を考える(9月21日~25日)

今週の為替相場を考える(9月21日~25日)

先週のFOMCの影響が今後の為替相場に影響を与える可能性は高く、若干ながら先週の動きを振り返ってみたい。

FOMCは利上げと据え置き予想が混在するなかで、金利の据え置きを決定。イエレンFRB議長は、米経済については強気で、「米経済はおそらく利上げを正当化するほど良く、今後もこうした状況が続くと見込む」。

しかし、世界経済に対して市場参加者の不安が広まっている言い、「海外情勢を巡る不透明性が増大し、FOMCは待つことが適切と判断」→ 「米国と諸外国の経済・金融上の関わりの深さを踏まえると、海外情勢を注視する必要がある」と発言。以外にも外的要因により金利を据え置いたことが示された。

8月28日、12月16日の何れかのFOMCで歴史的な利上げ開始の可能性は残されているが、米経済への悪影響を危惧する声に、利上げ開始が来年に先送りされるとの観測も強まっている。

さて、このような情勢の中で、今週の相場見通しを考えると、非常に複雑としか言いようがない。基本は今までと変わらずで、利上げの可能は米国と、緩和継続+追加緩和が必要な他国との格差が続き、ドル高相場の流れは変わりそうにない。

米国以外の温度差が異なる他の国が問題。ECBはすでにインフレ見通しの下方修正とQEの延長を表明。カーニーBOE総裁は「利上げ是非の判断について、年末ごろに明確になる」といながらも、BOEのチーフエコノミストは「金融政策の引き締めよりも、緩和が必要となる可能性」を指摘するなど複雑。

NZ中銀は追加緩和の姿勢を崩さず、豪中銀とカナダ中銀は、現状の推移を見守る動きに変化なし。日銀は現状維持を貫いてはいるが、新たな緩和策の期待は消えず。

つまり、これからの国や米国の指標などを見極め、短期的には株価・債権相場をチェックしながら、一喜一憂せざるを得ない状況が相変わらず続くことになりそうである。

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ドル相場
注目点は、世界経済の低迷の影響が米国にまで及んでくるのか? 今後の米経済指標で判断せざるを得ない。また、イエレンFRB議長のアマースト大学での講演(24日)も気になる。

最も注目しているのは、習近平国家主席の初の訪米で、9月22日~25日にオバマ米大統領の招待を受け、初の公式訪米となる。

中国経済の鈍化が目立つ昨今、米国の要求とは逆に人民元の切り下げをし、資本流出に悩み、IMFのSDR追加を念願にロビー活動を繰り返す中国は、オバマ米大統領や、米大企業本社が多く集まるシアトルでの米財界人と会談で、どのようなお墨付きを得ることができるのか?

今回の訪米で中国の景気底入れ期待感が強まれば、その影響が新興市場国へも波及し、FRBは利上げをしやすくなると考えたい。また、商品価格への好影響に資源国関連の通貨も底打ち感が強まることが期待できるが? 中国当局者は、今回の訪米で、計り知れない影響のあるいくつかの協力協定に署名すると報道しており、期待感だけは持てる。

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EURUSD 予想 1.1200~1.1500
まずは、20日のギリシャ総選挙の結果だが、21日(月曜早朝)に大勢が判明する。与党野党・新民主主義党のどちらが第1党の座を確保しても単独過半数には届かない見通しで、どのような連立政権を組むことができるのかを注目したい? 
ドラギECB総裁の議会証言(23日)は気になるが、EURUSDは底値を1.0800、1.1000、1.1100と緩やかに切り上げ、基本は1.1100~1.1500のレンジを維持している。独貿易収支は過去最大を更新する中、米利上げが目先は見送られたことで、1.15台を目指す動きに変わりないが、短期的な上昇に反して、中期的なユーロ安の流れは未だ変わってはいない。

GBPUSD 予想 1.5300~1.5700
米国に次ぎ、利上げ期待の強いBOEだが、BOEチーフ・エコノミスト・ハルディーン理事が追加緩和の可能性も示すなど、どうも最近はちょっと怪しくなっている。しかし、英失業率は低下し平均賃金は上昇を続けている。FRBの利上げによる影響を見極めてから、BOEが利上げを考える方針に変わりないように思えてならない。大枠では1.5000~1.6000の1000ポイントとワイドなレンジながら、200週MV=1.5850を超えられず、EURGBPも下げ止まり安定し、先週のレンジに近い、1.5300~1.5700での推移が予想される。

AUDUSD 予想 0.7050~0.7350
雇用統計では失業率が低下し雇用者数も増加、スティーブンス豪中銀総裁(議会証言)は、失業率の低下には歯止めが掛かったようだと発言。豪中銀の議事録では「中国の景気減速と市場のボラティリティーで世界の成長リスクが高まっている」と言いながらも、現状を見極めることを表明、追加緩和の示唆もなく、豪ドルは底堅く推移している。ただ、下降トレンドの変化は未だ見られず、0.7340を超え、0.7500の大台を超えるまでは市場センチメントが様変わりすることも難しい。

USDJPY 予想 118.50~121.50
海外メディアでも日本の安保法案の可決を放映するシーンが多い。直接的な為替相場への影響は考えにくいが、バブル崩壊後の日本経済の悲惨な低迷に次ぐ、重大な決定に思えてならない。吉と出るか?凶とでるか? これからの歴史にまかせよう! さて、円相場だが、日本経済の低迷に追加緩和を求める声が聞こえる中で、米利上げ=中国・新興市場国経済の悪影響のリスク回避の円買いも、米金利据え置きで一時停止。気が付けば、ドル円相場は118.50~121.50円のレンジで動けず。長期的な上昇の流れは変わらないが、短期的には上値は重くなり、円ブル派と円ベア派が拮抗する中で、テクニカルでは短期見通しはやや円ブル派が優勢。しかし、ボラティリティーの欠如に、相場変動のより高い、GBPJPYや他の円クロスへシフトする動きは続きそうである。


今週の主な材料(9月21日~9月25日)

今週の主な材料(9月21日~9月25日)

20日のギリシャ総選挙の結果だが21(月曜早朝)に大勢が判明する。与党・急進左派連合(SYRIZA)と最大野党・新民主主義党(ND)のどちらが第1党の座を確保しても単独過半数(151議席)には届かない見通しで、サプライズの有無が月曜朝のEUR相場の変動要因。

今週は重要な発表は少ない。経済指標では、米第2四半期GDPの改定値(25日) と、円相場に影響が大きい全国CPIの発表(25日)を注目しているが重要度はやや落ちることは免れない。

逆に、ドラギECB総裁の議会証言(23日)と、イエレンFRB議長のアマースト大学での講演(24日)が気になるが、先に金融政策発表直後の記者会見と発言内容が大きく異なることはあまり期待できそうにないので、サプライズ待ち。

それと、忘れてはならないのは、習近平国家主席の初の訪米で、9月22日~25日にオバマ米大統領の招待を受け、初の公式訪米となる。中国経済の鈍化が目立つ昨今、米国の要求とは逆に人民元の切り下げをし、資本流出に悩み、IMFのSDR追加を念願にロビー活動を繰り返す中国は、オバマ米大統領とどのような合意を得ることができるのか?

それ以外では、米国発の経済指標は10月28日のFOMCに影響を与えるため全てで動く可能性を考える必要がある。

以下、特に注目したい指標などをピックアップ。

【9/21(月)】
23:00 USD 中古住宅販売件数
3:30 CAD ボロズ・カナダ中銀総裁講演

【9/22(火)】
17:30 GBP 公共部門純借入所要額(PSNCR、公共部門純借入額(PSNB)
20:00 TRY トルコ中銀 金融政策発表
22:00 USD FHFA 住宅価格指数
23:00 EUR 消費者信頼感・速報=予想-7.0 前回-6.9

【9/23(水)】
10:45 CNY 財新メディア 製造業PMI・速報値
15:45 FRN 第2四半期 GDP・確報値
16:30 GER 総合PMI・速報値、製造業PMI・速報値、非製造業PMI・速報値
17:00 EUR 総合PMI・速報値、製造業PMI・速報値、非製造業PMI・速報値
21:30 CAD 小売売上高
22:00 EUR ドラギECB総裁議会証言
22:45 USD 製造業PMI・速報値
23:30 OIL EIA石油在庫統計

【9/24(木)】
7:45 NZD 貿易収支
17:00 NOK ノルウェー中銀 金融政策発表
17:00 GER IFO業況(総合指数)
21:30 USD  耐久財受注
21:30 USD 失業保険申請件数
23:00 USD 新築住宅販売件数
6:00 EUR イエレンFRB議長講義

【9/25(金)】
8:30 JPY 全国消費者物価指数・東京都消費者物価指数
21:30 USD 第2四半期GDP・確報値
22:45 USD 総合PMI速報値、サービス業PMI・速報値
23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数



2015/09/19

2015年9日12日(土曜) 最新のIMMポジション(9月15日集計分)から 

2015年9日12日(土曜) 最新のIMMポジション(9月15日集計分)から 

IMMのデータは毎週火曜日時点のポジションが週末に公表されるので、どうしても時間的な差は免れない。特に今回はメイン・イベントのFOMCが17日にあり、中国や新興市場国を含め、世界的な景気スローダウンに、FOMCは政策金利の据え置きを決定し、今後の情勢を見守ることになった。

前日16日の米CPIが弱かったことで、金利据え置き観測が優勢となってはいたが、成長見通しも下方修正し、米国以外の多くの国の景気見通しの悪化が暗に示されたことで、リスク回避の動きがやや強くなっている。

今回のデータにはその影響によるポジションの動きは反映されていないが、重要な発表だったことで、事前にポジションの調整が続いていた。為替相場に限定すれば、FOMC後のポジション変化は見られるが、極端なポジションの変化も考えにくい。

一週間のIMMポジションの変化を見ると、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)では、ネット・ショートが-226,213→-200,759コントラクトへと、25,454ショートが減少した。ドル換算ではドルロングが約17億ドル減少している。

全体でみると、ポンド+カナダドル+豪ドル+NZドルと、コモンウェルズ通貨は強く、スイスフランはショートからロングへと変化し、逆に円とユーロはショートが増加する異なる変化が見られた。


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円・ポジション
-6,662→-26,814(-20,152)、4週連続でショートが減少していたが、5週目にして逆に増加、2012年10月以来、本当に久々にロングへの変化期待は裏切られた。最近の傾向は4週ごとのサイクルに入っているのか、ショートとロングの変化がみられる。

ユーロ・ポジション
-81,241→-84,202(-2,961)、3週連続でショートが増加。トータルのショートポジションはピーク時の半分以下の水準で推移しており、極端にユーロだけが弱いというようにも感じられない。

ポンド・ポジション
-17,638→-3,619(14,019)、3週間目にしてネットポジションが減少。ショートのトータルポジションの千通貨単位台まで減少し、ロングへの変化期待が持てる。

スイスフラン・ポジション
-6,896→3,782(10,678)、3週連続でロングが拡大し、ネットでロングへと変化。FOMCを前にしてリスク買いにのスイスフラン買いが増加し、7月28日以来の転換となった。

カナダドル・ポジション
-48,640→-47,083(1,557)、5週連続でカナダドルのショートは減少。ただし、減少幅は少なく限定的なカナダドル高と言える。原油価格も予想外に伸びは鈍く、カナダドルの上昇を削いでいる。

豪ドル・ポジション
-53,316→-40,729(12,587)、3週連続で豪ドルのショートは減少。ショートの減少幅は大きく中国経済の不安感を織り込みながら、人民元高へと動き+中国株は軟調ながら急落もなく、中国政府の景気の追加対策の期待も強く、豪ドルの買い戻しが続いている。

NZドル・ポジション
-11,820→-2,094(9,726)、3週連続でショートが減少。NZ中銀の利下げと追加利下げ観測にNZドル安のプレッシャーが続いているが、FOMCを前に早くもポジション調整の動きが続いていた。





2015年9月19日(土曜) 昨日18日 海外指標の動き

2015年9月19日(土曜) 昨日18日 海外指標の動き

注目のFOMC翌日の欧米市場は、結果的にリスク回避の動きへ。「株安+債権利回り低下+原油価格は下落」。ドルは欧州市場の上昇に反して、米国市場はドル高へと変化。

FOMCは、世界経済に対して懸念を表明。中国や新興市場国の成長鈍化はもちろん、ユーロ圏+日本経済へに対しても懸念が広まる。

引き続き、米国の利上げ観測は続き、他の主要国と逆の動きが強まる。英国は利上げ時期が不透明になり、ユーロ圏はQEを延長する可能性が強まり、日本は追加緩和の思惑は消えず。資源国は復活の動きは見えず。

習近平中国国家主席の中国初訪米を22日に控え、中国のIMFのSDR加盟を支持する声が徐々に強まり、中国人民元の安定への動きが期待される中、中国の実態経済は引き続き不透明。米中首脳会談で相場が変化する可能性だけが残る。

ユーロ圏の株価下落は目立ち、独DAXは-3.064%、DJIAも-1.74%低下、独10年債りまわりは0.781%→0.663%と大幅に低下、米10年利回りも2.1903%→2.1336%と低下。CRBインデックスは198.2152→194.1840へと低下、WTIは46.90→44.98ドルへと低下。

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USDJPYは、119.10→120.00円へと上昇、弱い欧米株に円売りが強まり、結果的にレンジ相場へ。
EURUSDは、1.1460→1.1280へと続落、株安と経済に関しての不安に、終盤にかけ下げ幅を拡大。
GBPUSDは、1.5650→1.5520へと続落、欧州市場の上昇から一変、BOE政策委員の英経済への弱気発言や、株安にGBP売りが強まるり、下げ幅を拡大。
AUDUSDは、0.7280→0.7180へと下落。欧州市場のから下落へと変化、振出水準に値を下げる。

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2015年9月18日(金曜)欧州市場・米国市場前半の動き

2015年9月18日(金曜)欧州市場・米国市場前半の動き

欧州株は大幅下落、米国市場も株価は弱く、米10年債利回りは低下、WTIは大幅下落。

FOMCから一夜明け、利上げ見送りは世界経済の減速との見方に、米国とそれ以外の国の金融格差を意識、欧州市場で下落したドルは、米国市場で反転し上昇へ。

GBPUSDは、BOEハルディーン理事が、金融緩和の可能性を示唆し、国立統計局は英生産性の低下を指摘。米国市場に入ると、1.5650台を越えられずGBP売りへと変化、1.5650台→1.5560台へと振出に逆戻り。

EURUSDは、クーレECB専務理事は、米国とユーロ圏の変わらぬ金融格差を指摘、弱いユーロ圏株価に、欧州市場の高値1.1450台から逆に、1.1360台まで下落。

USDJPYは、連休直前でクジラや資本筋の留守の間の円高を期待した円買いが、USDJPYロングのストップを誘発し、アジア市場の高値120.20台、欧州市場の119.80台を高値に、119.05まで続落。しかし、米国市場に入ると、日銀の追加緩和の思惑は消えず、弱い米株とドルの買い戻しに、120円台まで逆に上昇、結局は振出に逆戻り。


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BOEチーフ・エコノミスト・ハルディーン理事=金融政策の引き締めよりも、緩和が必要となる可能性がある。

BOEチーフ・エコノミスト・ハルディーン理事=新興国経済の低迷が世界全体の成長に悪影響を与え、雇用関連の経済指標や、製造業および建設業の生産が弱含んでおり、英国の下期の経済成長や物価上昇率の回復が想定を下回る可能性がある。

BOEチーフ・エコノミスト・ハルディーン理事=新興国市場での問題も英国の成長を弱め、早期に弱まることは見込みにくい。

BOEチーフ・エコノミスト・ハルディーン理事=英経済成長やインフレ率へのリスクは向こう2年間、著しく下振れる方向にあり、下振れリスクが現実化すれば、英成長を下支えし、インフレ率を目標水準に戻す次の方策として、金融政策の引き締めよりも、緩和が必要となる可能性がある。

クーレECB専務理事=何があっても、FRBの決定がどうであれ、ユーロ圏と米国の金融政策の軌道は大きく異なっている。

クーレECB専務理事=世界の成長見通しは全般にふるわず、特に新興国経済で大幅に悪化した。リスクは依然下向きで、世界的な環境の不透明性と関連している。

クーレECB専務理事=ユーロ圏については、インフレ率は非常にゆっくりと上昇し、景気は改善が続くもののペースは当初予想よりも遅くなる。

英国立統計局(ONS)公表したデータ=英国の2014年の生産性が、G7の他の6カ国の平均をはるかに下回った。6カ国(米、ドイツ、フランス、イタリア、カナダ、日本)との平均との差は20%で、1991年の統計開始以来、最大。米国、独、仏を大きく下回り、イタリアやカナダよりも若干低くなった。唯一、日本よりは高かった。

仏財務相=人民元のIMFのSDR採用を支持。

リンデ・スペイン中銀総裁=FRBの金利据え置きは、世界経済の減速が背景にあった。

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EUR 7月 経常収支(季調前)=338億ユーロ(予想 前回311→306億ユーロ)、季調後=226億ユーロ(予想213億ユーロ 前回254→249億ユーロ)→ 予想を上回る

CAD 8月 消費者物価指数=前月比0.0%(予想0.0% 前回0.1%)、前年比1.3%(予想1.3% 前回1.3%)、BOCコア前月比=0.2%(予想0.2% 前回0.0%)、BOCコア前年比2.1%(予想2.1% 前回2.4%)→ 予想と変わらず

USD 8月 CB景気先行指数総合指数=前月比0.1%(予想0.2% 前回-0.2%)→予想を下回る

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2015/09/18

朝に思うこと!

朝に思うこと!

一大イベントのFOMCも、金利据え置きで終わった。市場の反応は、ドル売り+米金利の低下+米株の上値の重さである。

10月もこれと同じような状況を繰り返すと思うと、ある意味ではうんざりするが、デー・トレーダーにとっては短期の相場変動が高い分だけ、収益チャンスが有りそうである。

日本株の上値の重さは、シルバーウィークの連休前にリスク回避から利食いの売りを入れ、ゆっくりと休日を楽しみたい心理であることは良くわかる。

USDJPY相場も然り、市場参加者のポジションは、円ロングより円ショートが勝っていると考えられ、株安=円高の発想もあり、上値は重くなりやすい。

もちろん、遅かれ早かれ米利上げは避けられないとの発想と、日銀の追加緩和の可能性は消えず。円売り材料が復活することでもあり、円安傾向が続くなか、しばらくはレンジ相場の域を脱しそうにない。 

大きくは116円~125円、中国発の材料に瞬間的に下落した116円と、黒田シーリングの125円台。このレンジを抜け出すには、まだまだ相当に時間とエネルギーが必要に思われる。それどころか、目先118.50~122.50円を超えることも難しそうである。

唯一、サプライズな円高への可能性だが、中国・新興市場国経済がより悪化し、米国へもその影響が波及し、FRBの利上げの目途が目先なくなることだが、その可能性は低いと思っている。

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昨日のFOMCに関して以下追記してたい。

結果的には市場参加者の予想範囲内ではあったが、「低インフレの長期化+不透明な世界経済成長+金融市場混乱」を背景に利上げを見送ったとの報道も事実であろう!

イエレンFRB議長も、米経済はおそらく利上げを正当化するほど良く、今後もこうした状況が続くと見込むが、上記に挙げた、海外情勢を注視する必要を意識しする必要があり、利上げを見送ったと言っている。

FOMC参加者の経済予想は、前回6月との比較では、16年末時点のFF金利(予想中央地)⇒1.6→1.4%に下方修正、17年末⇒2.9→2.6%に下方修正、長期⇒3.75→3.5%へ下方修正。と、下方修正となったが、それも現在の水準からは大幅に高い位置にある。

また、利上げ見通し(17人中・6月との比較)では、年内に1度以上の利上げを見込む⇒15人→13人、2016年までの利上げを見送るべ⇒2人→4人、年内の利上げバイアス維持⇒15人→15人と、相変わらず、圧倒的に年内の利上げ支持者が多いことに変わりない。

先物市場の10月利上げ確立23%、12月49%、1月56%で、10月に利上げを実施すればサプライズ。仮に、1月まで利上げがなければ、別な要因が発生したと思われる。

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2015年9月18日(金曜)昨日17日 海外市場の動き

2015年9月18日(金曜)昨日17日 海外市場の動き

FOMCは金利据え置き、年内の利上げの可能性は残すも、ドル売りへ。米株は上昇から下落へと変化し、米金利は低下へ。

米2年債利回りは、0.8%台→0.69%割れまで低下。米ダウ平均はFOMC直後一時+200ドル近く上昇するとも、前日比マイナス圏へと逆戻り。WTIは動きは鈍く小幅下落。

金利据え置きの結果は、多くの市場参加者の予想通りの結果で、10月、12月の利上げの可能性は残す。米株は上昇から値を下げ元の水準へと逆戻りするも、米金利は低下しドルは主要通貨で全面安と、変わらず。

ただし、リスク回避の動きが再来なのか、JPY+EUR+GBP=上昇幅を拡大し、AUD+NZD+CAD=上昇幅を縮小へ。

今後の注目は、中国・日本株の動きと、10月FOMOCの利上げの有無、週末のギリシャ総選挙と、習近平中国首席は9月22日~28日の訪米。

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FOMC声明=政策金利を0.0~0.25%で維持。労働市場の改善するも、インフレ率目標値2%に戻る確信をもてないでいる。

FOMC声明=最近の世界経済や金融状況が、経済活動を抑制する可能性と、低インフレの長期化を懸念。

FOMC声明=労働市場のさらなる改善と、インフレが改善すれば利上げ開始が適切で、大半の当局者は、10月を含め引き続き年内の利上げを予想。

FOMC声明=原油価格の下落とドル高の影響が解消するには、より長い時間が必要となる。

イエレンFRB議長の記者会見=インフレは目標を下回る水準が続く。雇用の伸びは底堅い。

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USD 第2四半期 経常収支=-1097億ドル(予想-1135億ドル 前回-1133→-1183億ドル)→予想より赤字額が縮小。

USD 8月 住宅着工件数=前月比-3.0%(予想-3.8% 前回0.2→-4.1%)、112.6万件(予想116万件 前回120.6→116.1万件)→ 予想外にマイナス幅は縮小するも、前月分は大幅に下方修正へ。

USD 8月 建設許可件数=前月比3.5%(予想2.2% 前回-16.3→-15.5%)、117万件(予想113.5万件 前回111.9→113万件)→ 予想を上回る。

USD 週間新規失業保険申請件数=26.4万件(予想27.5万件 前回27.5万件)、保険継続受給者=223.7万人(予想226万人 前回226.0→226.3万件)→ 予想より改善へ。

USD フィラデルフィア連銀景況指数=-6.0(予想6.0 前回8.3)→ 支払価格が大幅減少、予想を大きく下回るマイナスへ。

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2015/09/17

2015年9月17日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

FOMCを直前に控え、欧州株は強弱混在、米株は小幅下落からスタート。

為替市場は、予想されてはいたが、FOMC待ちで全体的に動きは鈍く、結果的にリスク回避の行動パターンへ。「EURUSD+GBPUSD」は上昇、「AUDUSD+NZDUSD」は下落、「USDJPY+USDCAD」はドル買い一巡後には動きは止まる。

欧州市場では、英小売売上高は、前月比は予想通りながら、前年比は予想を下回り、GBPUSDは直後には売り買いが交錯するも、緩やかな上昇が続く。

米国市場は、米住宅着工件数は、予想より改善。建設許可件数は、予想を上回る。米新規失業保険申請件数は、予想より改善へ。


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CHF スイス中銀金融政策発表=政策金利-0.75%の据え置きを予想、3ヵ月LIBOR・下限-1.25%、上限-0.25%の据え置きを決定、予想通り。

EUR 9月 欧州中銀経済報告

GBP 8月 小売売上高指数=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.1%)、前年比3.7%(予想3.8% 前回4.2%)、除く自動車・前月比0.1%(予想0.1% 前回0.4%)、除く自動車・前年比3.5%(予想3.9% 前回4.3%)→ 前月比は予想通りながら、前年比は予想を下回る

EUR 7月 建設支出=前月比1.0%(予想 前回-1.9-1.2%)、前年比1.8%(予想 前回-2.3→-1.3%)

USD 第2四半期 経常収支=-1097億ドル(予想-1135億ドル 前回-1133→-1183億ドル)→予想より赤字額が縮小

USD 8月 住宅着工件数=前月比-3.0%(予想-3.8% 前回0.2→-4.1%)、112.6万件(予想116万件 前回120.6→116.1万件)→ 予想外にマイナス幅は縮小するも、前月分は大幅に下方修正へ、

USD 8月 建設許可件数=前月比3.5%(予想2.2% 前回-16.3→-15.5%)、117万件(予想113.5万件 前回111.9→113万件)→ 予想を上回る

USD 週間新規失業保険申請件数=26.4万件(予想27.5万件 前回27.5万件)、保険継続受給者=223.7万人(予想226万人 前回226.0→226.3万件)→ 予想より改善へ

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アジア市場を終えて思うこと!

アジア市場を終えて思うこと!

日本株は上昇、中国株は下落、最近は異なる方向が多い。

本当にFOMCはどのような結果を発表するのでしょうか?

昨日の弱い米CPIに利上げ予測は低下しているが、ウォールストリートのトップエコノミストも意見が分かれ、利上げを決定しても、据え置きとなっても、相場が動くことは間違いなさそうである。

また、イエレンFRB議長の証言は、仮に利上げした場合には、市場の更なる利上げ期待を抑えることになりそうで、相場の上下変動の要因となっている。

利上げなければ、近い将来の利上げを示唆することになりそうで、10月か12月の利上げのタイミングが次のテーマとなり、遅かれ早かれ利上げは避けられないとも思われ、これも相場の上下変動要因でもある。

中国は米国が利上げしても影響は限定的といい、人民元の下落圧力は基本的に解消と言う。本当なのであろうか? 米利上げの影響を一番受けそうなのは、中国では?

中銀関係者の中では、8月の人民元切り下げは、為替相場の形成における市場の役割拡大に向けた動きだとして歓迎する発言や、為替政策はそれほど大きな動きではないと楽観している向きもある。

事実は、藪の中で詮索することはできないが、過去の教訓からは、直後の変動に巻き込まれると損をするケースが多いことが記憶から離れない。

日本時間の未明でもあり、NY市場の反応を見極め、アジア市場をパスし、欧州市場の動きを確認して、相場の方向性を考えることも選択肢では!






2015年9月17日(木曜)昨日16日 海外市場の動き

2015年9月17日(木曜)昨日16日 海外市場の動き

米株は上昇、米10年債利回りは上昇+2年債は横ばい。WTIは在庫の大幅減に大幅上昇。ドルは、FOMCを直前に控え、弱い米CPIに利上げ観測が弱まり、ドル売りが続く。

JPYは、S&Pが日本の格下げを発表、OECDも成長見通しを引き下げ、弱さが目立ちJPYは全面安。USDJPYは120.70円まで上昇するも、弱い米CPIに円売りも限定的。

GBPは強い雇用統計にドル売りをリードし、弱い米CPIにGBPUSDは1.55台へ上昇。英雇用統計は、ILOベースの失業率は5.5%(前回5.6%)に低下し、平均賃金(含むボーナス5-7月)=前年比2.9%(予想2.5% 前回2.4→2.6%)と、6年ぶりの高水準で強い。

そして、議会証言では、カーニーBOE総裁は「利上げ是非の判断は年末ごろに明確になる」と発言。最近利上げを主張しているマカファーティー委員に続き、フォーブス委員+ウィール委員が「利上げを支持」の発言をし、ポンド買いの流れが続く。

EURUSDは、弱いユーロ圏CPIに一時続落するも、GBP主導のドル売りの流れに1.1210台で下げ止まり、弱い米CPIに1.13台まで値を戻す。

AUDUSDは、世界的に株価は強く、原油価格の大幅上昇もフォローし、弱い米CPIに続伸、0.7200を試す動きへ。

NZDUSDは、NZ中銀の追加緩和の呪縛からのがれきれず、ドル売りの流れにもNZD買いは弱い。

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S&P=日本を「AA-」→「A+」に格下げ、アウトルック安定的に変更。日本経済がソブリンの信用力を支える効果が過去3、4年低下し続けている。当初は奏効する兆しがみられたアベノミクスでは、経済が今後2、3年で信用力を好転させるまで改善する可能性は低いと判断→ 円売りが強まるもUSDJPYの上昇力は限定的。

英雇用統計は、ILOベースの失業率は5.5%(前回5.6%)に低下し、平均賃金(含むボーナス5-7月)=前年比2.9%(予想2.5% 前回2.4→2.6%)と、6年ぶりの高水準で強く、ポンド買いが強まる。

ユーロ圏CPI・改定値は、前月比0.0%(予想0.0% 速報値0.2%)、前年比0.1%(予想0.2% 速報値0.2%)、コア前年比0.9%(予想1.0% 速報値1.0%)→ 速報値から下方修正され、前月比の伸びはゼロで、同時刻に発表された、労働コストも前回を下回る低下に、ユーロ売りが一時強まる。

米CPIは、前月比-0.1%(予想0.0% 前回0.1%)、コア前年比1.8%(予想1.9% 前回1.8%)→ 前月比は予想外のマイナスとなり、コア前年比も伸びずドル売りが強まる。

カーニーBOE総裁(議会証言)=利上げは段階的かつ限定的。英経済はしっかりしている、としながらも、中国経済には一層の下方リスクがある。

カーニーBOE総裁(議会証言)=利上げ是非の判断について、年末ごろに明確になる。

フォーブス委員(議会証言)=利上げがそう遠くない時期に必要となる、国内経済に需給の緩みはほとんどないとの認識。

ウィール委員(議会証言)=最近の委員会で利上げを主張したマカファーティー委員と自身の考えが非常に似たものだったと述べた。中国情勢のほか、一段の経済ショックでインフレ率が低下する恐れもあるの考えから、利上げを主張しなかったと説明。


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2015/09/16

2015年9月16日(水曜)欧州・米国市場の動き

2015年9月16日(水曜)欧州・米国市場の動き

17日のFOMCを前に、米CPIは弱く、利上げムードは弱まる。

欧州株は上昇するも、米株は伸びが鈍くスタート。 英雇用統計は強くポンドが上昇しドル売りをリードするも、ユーロ圏CPIが弱くユーロは下落し、EURGBPは急落。S&Pが日本の格下げを発表、円も弱いが、USDJPYの上昇は限定的。弱い米CPIに17日のFOMCで利上げ観測が後退、ドルは全面安へ。

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S&P=日本を「AA-」→「A+」に格下げ、アウトルック安定的に変更。日本経済がソブリンの信用力を支える効果が過去3、4年低下し続けている。当初は奏効する兆しがみられたアベノミクスでは、経済が今後2、3年で信用力を好転させるまで改善する可能性は低いと判断→ 円売りが強まるもUSDJPYの上昇力は限定的。

注目の英雇用統計は、ILOベースの失業率は5.5%(前回5.6%)に低下し、平均賃金(含むボーナス5-7月)=前年比2.9%(予想2.5% 前回2.4→2.6%)と、6年ぶりの高水準で強く、ポンド買いが強まる。

注目のユーロ圏CPI・改定値は、前月比0.0%(予想0.0% 速報値0.2%)、前年比0.1%(予想0.2% 速報値0.2%)、コア前年比0.9%(予想1.0% 速報値1.0%)→ 速報値から下方修正され、前月比の伸びはゼロで、同時刻に発表された、労働コストも前回を下回る低下に、ユーロ売りが一時強まる。

注目の米CPIは、前月比-0.1%(予想0.0% 前回0.1%)、コア前年比1.8%(予想1.9% 前回1.8%)→ 前月比は予想外のマイナスとなり、コア前年比も伸びずドル売りが強まる。


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アジア市場を終えて思うこと!

アジア市場を終えて思うこと!

アジア市場は平穏無事に過ぎた。日経平均株価は0.47%上昇、上海総合は-0.34%低下するも、他のアジア市場の株価は堅調に推移。欧州市場も株高の流れからスタート。

これから発表される、英CPIで欧州市場の動きは決まり、米CPIで米国市場の動きが決まる可能性が高い。その結果に、17日のFOMCの利上げの有無や、今後の利上げの時期を巡る思惑が錯綜し相場を動かすことになりそうである。

アジア市場のUSDJPYは120.10円ボトムに下げ止まり反発、120円第を維持していることを考えれば、底堅いとも言えるが自信が持てない。

EURUSDは上昇1.1300の再トライ失敗し、欧州市場はEUR売りからスタート、1.1100~1.1350のレンジを世襲。GBPUSDも然りで、1.5350台を回復するも続かず。豪ドルは0.7160台まで上昇するも伸びきれず、NZDUSDは、追加利下げの呪縛から抜けきれず動けず。

どうも昨日から妙な具合で、すっきりしないことが多い。昨日のNY市場は、米2年債利回りは0.8%と重要なポイントを上抜け上昇、なのに米株は堅調に推移。株高の影響にリスク連動型の豪ドルやNZドルは強く、逆に、ユーロやポンドが弱かった。円は買いから売りへと変化し、気が付けば1円以上の値幅で上下するのみで、円クロスは円高か円安へと変化。

17日のFOMCで利上げ観測が弱まり、株価は強く、リスク資産の買い戻しが強まるなら話は分かるが、逆に2年債利回りの上昇は理解しがたく、ユーロとポンドの売りも理解できにくい。

結局は、FOMCの決定を見なければ、どうにも動けず、方向性は見られないと考えた方がよいのであろう!




皆様へのご挨拶

こんにちは、太田二郎です! これからこのブログで皆様と為替相場(FX)について結びつきが持てることをうれしく思います。

世の中は時代と共に移り過ぎ、新たな仕組みや新たな常識が生まれては消え、FXの世界も時の経過と共に変化しました。誰でも、何処でも、何時でも、取引レートを見たり、取引をすることが、極当たり前の世界となっています。

また、為替相場に関する情報も溢れ、いとも簡単に手にすることができ、お金に糸目を付けなければ、銀行や証券会社が提供を受けている情報も手にすることができます。

無料で提供される情報の多くは一般的な情報に限られ、相場の動きを左右するような貴重な情報が飛び出すことは稀です。

ファンドや大手金融機関の内部情報は、決して部外に漏れることはなく、中銀や政府関係者の政策変化も、公表されるまでは、ごく限られた人だけが知ることができる機密情報で、残念ながら私を含め多くの人はそれを知ることはできません。

しかし、これらの一般的な情報でも、物は使いようで、変わってきます。問題は目の前の情報をいかに生かすことができるかではないでしょうか? 経済指標の動向や、金融市場の変化、商品価格の変化から、中銀関係者の発言やエコノミストの意見などを分析することで、金融政策の変化の可能性を考えることは可能です。

もちろん、可能性ですから当たる場合とそうでない場合があることは避けられません。また、突発的なできごとで、全く予期せぬ事態に変化することもあります。

何よりの問題は、市場参加者は多数の意見に流されやすく、同じようなテクニカルシステムを使いながら、儲けたい! 儲けるぞと思いながら、魑魅魍魎の世界を跋扈跋扈している世界であることです。

コイン占い、第六感、惑星運行、テクニカル、運勢歴、ファンダメンタルズ、そして、他人のアドアイス・・・・・。 極論から言えば、何を信じても何を利用しても、結果的に利益を生む方法を見つけることが必要ではないでしょうか? 皆さんは何を信じ何を利用していますか?