2016/04/30

今週の主な材料(5月2日~5月6日)

今週の主な材料(5月2日~5月6日)

今週はゴールデンウィークの真っ盛り、今週の円相場のメイン・イベントは5月3~5日の3連休そのものがメイン・イベント。

日銀の追加緩和の期待が裏切られ、株価の急落もあり、106円台は2014年9月以来の円高水準。前週比5.51円の円高は、2000年以来14年4か月間で歴代2位に当たり、今年に入りドル円の変動率の高さが非常に目立っており、ドル円相場だけをみるとリーマンショックに匹敵する変動となっている。

今週はゴールデンウィークの真っ盛りで連休が重なり、当局の監督ができにくい中での106円台の円高と株安となっている。

5月2日(月曜)と6日(金曜)と、二日間の限定された営業日で通貨当局はどのような策を講じるのであろうか? これが今週、最も重要で、円相場の行方を左右することになりそうである。

さて、5/6(金)には米雇用統計が控えており、本来のメインイベントで、ドル相場全体に与える影響は大きい。失業率は5.0%が見込まれており前回と変わらず、非農業部門雇用者数はやや減少が見込まれている。最近の傾向では、平均時給の伸びや週平均労働時間の数字がより敏感になっている。

5/3(火)の豪中銀金融政策は、先週発表された豪CPIがマイナスになったことで、追加緩和を期待する声がある一方、市場の予想は政策金利2.0%の据え置きが主流となっている。先週のNZ中銀が政策金利を据え置いたことで、急上昇したNZドルの再来となるのか? 

5/4(水)のNZの雇用統計は、失業率の上昇と就業者数の低下が見込まれており、NZドルにとってはネガティブ要因となっている。この数字の強弱で素直にNZD相場の流れが決まりそうである。

5/6(金)のカナダ雇用統計は、失業率の上昇が見込まれて、就業者数の予想は入って以内が、一部では大幅な減少もささやかれている。ただ、原油価格が上昇傾向にあるうちは、カナダドル売りの一時的なものとなりやすい。

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最新のIMMポジション(4月26日集計分)から

最新のIMMポジション(4月26日集計分)から

7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネット・ポジションは、+66,350コントラクトと+30,374増加し、通貨のロングは3週間目に入った。

米国と他の主要国との金融政策の明確な相違や、経済成長の格差は絶対的なもので、ドル高期待が根強いと思われるが、逆にIMMポジションの結果だけを見ると、ドル先安センチメントが続いている。


円は、5週連続で前週比ロングが増加していたが、26日のデータでは-5,372減少し、27日のFOMCと28日の日銀金融政策決定会合を前にして、若干の調整が見られた。

FOMCは、世界情勢のリスク言及を削除→ ドル買いへ。成長ペースの鈍化+個人消費の鈍化を指摘→ ドル売りへと、6月の追加利上げの未知数差は変わらず、上下変動しながらも、クリアなトレンドは出ず。

逆に、追加緩和の可能性が直前に高まるも、日銀は金融政策の据え置きを決定、黒田日銀総裁は、今までの文言を繰り返すのみで、激しい円高となったが、今回の集計日は26日でこのデータには反映されず。

ユーロは、-39,667コントラクトと、6週連続でショートポジションが減少し、ユーロ安の修正が続いている。

ポンドは、-48,669コントラクトと、前週の-55,152コントラクトからマイナス幅を縮小しているが、7通貨の中では最もショート幅が大きく、6月23日の英国民投票を前にして、残留支持者が増えているとはいえ、引き続きポンドの先高を先取りするにはリスクが高い。

豪ドルは、2月後半にショートからロングへと転換してから、ロングの増加傾向が続き、先週も7通貨の中で最もロングポジションが拡大している。集計日の翌日27日に発表された、CPIは予想外のマイナスで、サプライズの豪ドル売りが続いており、豪ドルロングの増加傾向が緩やかになっている可能性が高い。




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2016年4月30日(土曜) 昨日29日、海外市場の動き

2016年4月30日(土曜) 昨日29日、海外市場の動き

日本祭日で御上不在の中、激しい日本株安+円高という、追加緩和を見送った政府・日銀へ市場の反乱が続く。

ダウ平均は-57.12(-0.32%)と小幅下落ながら、2日間で270ドル近く下落。米金利は小幅上昇。日本株先物は15,880円へと大幅下落、原油価格(WTI)は46.02ドルと小幅低下するも安定し底堅い。金価格は+28.5ドル(+2.25%)と上昇へ。

米個人消費支出、米シカゴ購買部協会指数、米ミシガン大学消費者信頼感指数と、弱含みで推移し、NY連銀ナウキャストも米GDP予測値を下方修正へ。

USDJPYは、106.30円近辺と安値引け(-1.8円)と106.50円の壁を割り込み下落。最後の頼みは週明け月曜日の東京市場での間接的な介入(口先+公的資金による株+円売り)と、その期待感のUSDJPYの買い。

円は他の主要国に対しても大幅上昇、GBPJPYは155.269円(-2.571円)、AUDJPYは80.84(-1.536円)と円高の流れは止まらず。

EURUSDは、ユーロ圏の弱いCPIのハンディを負いながらも、強いユーロ圏GDPと、EURAUDなどのポジション巻き戻しに、1.1450近辺と高値圏で終了。

AUDUSDは、弱さが目立つ。AUDJPYの売りも影響するも、NZDAUD、EURAUDなどで弱い。27日のCPIのマイナスの影響が響いているのか、主要国に対しては弱含みで推移。

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NY連銀ナウキャスト(Nowcasting Report)=米第2四半期GDP予測値1.2%→0.8%へ、第1四半期GDP予測値0.8%→0.7%へ下方修正。製造業と住宅は弱い。

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2016/04/29

2016年4月29日(金曜) 欧州・米国市場序盤の動き

2016年4月29日(金曜) 欧州・米国市場序盤の動き

目立ったのは、原油高。米金利は強含みで、米株は小幅下落からスタートし、日本株先物は16000円の大台を死守。為替相場は、ユーロ買いが強く、円高水準が続くも、USDJPYは117円割れで下げ止まる。

ユーロ圏第1四半期GDP・速報値は予想を上回るも、ユーロ圏CPI・速報値は予想外にマイナス幅が拡大。ただし、EURUSDは底堅く上昇傾向を維持。

カナダ月次GDPはマイナスへと落ち込み、一時カナダドル売りが強まるも、原油価格は強く上下変動するも、USDJPYは1.2500~40のレンジ。

米個人所得は拡大するも、個人消費支出は弱く、コアPCE価格指数の前年比は予想通りながら前月より若干弱く、市場の反応はドル売りながら、続かず。

AUDUSDは、米国市場に入り、早朝の安値0.7620台を割り込み弱含みで推移。NZDUSDは、0.6950~0.7000のレンジで動けず。

USDJPYは、106.90円台をボトムにようやく下げ止まり、106.50~00円の水準はボトムの可能性も考えながらの展開となっている。

本日は祭日のため本邦勢が不在で、当局も動けない中での106円台。 休み明けの5月2日(月曜)に何処の水準にいるのか? 当局の口先介入の可能性などを考える必要がありそう。

2016年4月29日(金曜)アジア市場の動き

2016年4月29日(金曜)アジア市場の動き

東京市場が休場の中、日銀+黒田総裁への失望感(ショック)による株安と円高は止まらず。

CME日経平均株先物は一時16060円台まで下落(28日の日経平均株価の終値16,666.05)、ドル円は一時107.10円近辺まで下落。原油価格(WTI)は46ドル近辺で底堅く推移し、米金利先物は上昇へ。

急速は円高を危惧する通貨当局者や為政者の異に反し、どこまで円高が進のか? 実弾介入までは期待できないまでも、円高にブレーキを踏む発言を催促するような流となっている。

ドル円は、4月11日の安値(円高値)107.63円をすでに割り込み、このまま終わると終値ベースで今年の最安値を更新することになる。

仮にこのままでの水準で週を終わると、週の前週比4.32円の円高の記録を破り、4.50円近い円高で週を終わることになり、2000年来、過去14年4か月のデータでは歴代5番目のに当たり、歴史的な変動をむかえていることになる。

1時間ポイントは、106.49、109.15。4時間ポイントは、106.51、109.20。Dailyのポイントは、106.75、108.60、110.67で、106.50~70円を底値に下げ止まることができるか? 来週月曜日の変動が大きなカギを握る。


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2016年4月29日(金曜)昨日28日、海外市場の動き

2016年4月29日(金曜)昨日28日、海外市場の動き

日銀ショックからついに目覚めることはなく、連休に突入。

米GDPも弱く、ドル円は一時108円を割り込み下落、円は主要国に対して全面高の流れは変わらず。

USDJPYは前日比-3.341円(-3.0%)の下落、EURJPYは-3.535(-2.89%)、GFBPJPYは-4.191(-2.59%)、AUDJPY-2.17(-2.57%)と激しい円高となり、唯一健闘していた、NZドルでも円高が進み、NZDJPY-1.053(-1.38%)と弱いながらも下げ幅は他の通貨より少なかった。

ダウ平均は-210.79(-1.17%)と下落、原油価格(WTI)は45.84と上昇傾向は止まらず、FOMCの議事録から削除さされた「世界情勢のリスク言及を削除」もあり、上昇傾向が望める。また、VIXは15.22と10.53%上昇し、リスクに対しての警戒感が強まる。

米10年債利回りは1.823%と低下、先日のFOMCの後から追加緩和の時期を巡り不透明差が、金利の低下に結びついていると思われる。

USDJPYは、通貨当局から明確な円高懸念も見られず、追加緩和期待がの反動による円買いの流れは止まらず。米国市場に入り一時108.80円近辺まで上昇するも、米株が弱く米金利の低下に、潜在的な円ショートの買い戻しが再開し、108円を割り込み、一時107.87円近辺まで下落し108円台でローズ。

水準的には、買いゾーンと思われるも、円安期待を裏切られた反動と、瞬間的な大幅な円高で、一日で3%近い円高変動の影響はしばらく続くことも考えられ、107.50~109.00円のゾーンへ。

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デイセルブルム・ユーログループ議長=5月9日にギリシャ問題の健闘で、ユーロ圏財務相会合を開催。

カーニーBOE総裁=英国民投票を前にして、英経済は短期的に減速の恐れ。般的に経済は良好で賃金は緩やかに上昇。

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2016/04/28

2016年4月28日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年4月28日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

日銀ショックから目覚めはいつになることやら!

ダウ平均は小幅下落、原油価格(WTI)は続伸し45ドル台半ばで推移。米金利は小幅上昇へと変化。

為替相場は、日銀ショックから目覚めることもなく、ドル円は108円台半ばで推移。108円でボトム感が強まる。3円超の大変動の後だけに、1円幅超の変動は避けられず、108~109円で上下変動が強まる可能性が高まっている。

円クロスでは、主要通貨の全てで大幅な円高となったことで、しばらくは円急騰の影響が続きそうな雰囲気である。ただ、先週と今週の上下変動の大きさを見るにつれ、円相場の思い込みは危険でもある。

引き続き、豪州の弱すぎるCPIに豪中銀の緩和の思惑は消えず、AUD売り+NZドル買いの流れは止まらず、

独失業者数は減少し改善へ、ユーロ圏景況感指数は上昇、独CPI・速報値は予想外に低下し、ECBの追加緩和の余地は残る。

米第1四半期GDP・速報値も弱く、FOMCが利上げを急がない要因ともなっている。新規失業保険申請件数は予想を下回り改善傾向が続く。

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ドンブレット独連銀理事=インフレ率が現在の低水準で推移している限り、独連銀はECBの超低金利政策には何の問題もないと考えているが、絶対に必要な期間からは1日たりとも長く継続すべきでない。

ドイツ卸売・貿易業連合会(BGA)=ECBの政策によりユーロは当面上昇しない。金利は今後数年間は低水準に抑えられるだろう。ドラギECB総裁がユーロの上昇を阻止へ。

2016年4月28日(木曜)アジア・欧州市場の動き

2016年4月28日(木曜)アジア・欧州市場の動き

NZ中銀は政策金利2.25%の据え置きを決定。利下げ期待が多かった影響に、NZドルは急騰。昨日のCPIがマイナスで急落した豪ドルと相反する動きに、AUDNZDは急落。

日本のCPIは予想外に弱く、デフレ懸念が強まるり、経済・物価情勢の展望では、2%物価目標の達成の先送りと、GDP見通しの下方修正に、追加緩和を求める動きがさらに強まっていた。

日銀の金融政策決定会合は、予想を裏切る金融政策の据え置きとなり、サプライズに激しい円高+株安へ。USDJPYは111円台後半→108円台後半へと瞬間移動。日経平均株価は取引時間外で、先物主導による激しい下落。

黒田日銀総裁の記者会見は、追加緩和を期待させる発言や、円高を阻止する発言は聞かれず、円高+株安の流れも止まらず。

欧州市場に入っても、投機筋による積極的な円売りも影を潜め、USDJPYは108円をボトムに下げ止まるも、上昇力は鈍い。

NZDUSDの上昇は止まらず、0.7000の大台を試す動きへ。AUDUSDは、昨日の急落の影響や、豪中銀の追加緩和の可能性を意識して売り圧力続いていたが、NZドルの上昇に伴い0.7660近くまで値を戻す。

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NZ中銀=政策金利2.25%を据え置き、弱いインフレ率に将来の追加緩和に含みを。一部には利下げ予想もあり、据え置きとの結果にNZドルは急騰。

NZ中銀=原油安の影響が薄れるとインフレは強まる見通し。中国や世界経済成長の不透明要因を指摘。リスク要因は酪農セクターの低迷、期待インフレ率の低下、移民の増加、住宅市場への圧力。

NZ中銀=貿易セクターの支援とインフレ押し上げに、NZドルの下落が望ましい。

日本の鉱工業生産+家計調査は弱く、第1四半期のGDPが2期連続でマイナス成長となる可能性も指摘。

日銀「経済・物価情勢の展望」(金融政策決定会合)=2%の物価目標の圧政は2017年前半→2017年度中に先送りへ。GDPの見通し16年度は1.5→1.2%増、17年度は0.3→0.1%増と下方修正した。今回初めて示した18年度は1.0%増を見込んでいる。

黒田日銀総裁=政策効果の浸透見極めていくこと適当と判断。必要なら3次元で追加緩和講じる。予想物価上昇率、このところ弱含み。

黒田日銀総裁=物価目標達成時期は17年度前半から17年度中に後ズレ。マイナス金利、政策効果は金融面ではすでに現れている。

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思うこと!


すでに4時間近くを経たが、激震の影響は止まず。

USDJPY111.70→108.10円、3.6円の急落、日経平均株価-624.44(-3.61%)

日銀は現状維持を決定。追加緩和の期待度は高くその反動に激しい円高+株安へ。頼みの綱の、黒田日銀総裁も「政策効果の浸透見極めていくこと適当と判断」と肩すかし。

投機は自己責任で、だれに文句をつけるべきものではない。しかし、今日の日銀の金融政策決定会合と黒田日銀総裁はやや別物と思えてならない。

FRBやBOE、ECBの政策変更のプロセスは、市場の動揺をできるだけ抑え、市場との対話を重視する方法に変わっており、政策の転換前に市場は十分過ぎるほど織り込むことができる(いつもではないが)。

ところが、今日のBOJは何だろう! 株価の維持と円安傾向の維持を目標としているのは、だれが何と言おうと現実のことであろう! 

ドル円が108台まで下落した4月上中旬、国会議員、官房長官、日銀総裁、等など。歪曲的に円高阻止を狙った発言を繰り返した人たちは、111円台まで上昇したことでほっと胸をなでおろしていたことでしょう!

今、日銀の決定と総裁発言で108円台まで値を下げたドル円相場をみて、何を言うのであろうか?

誰がどう考えても、今回は追加の利下げの期待はなかったものの、追加緩和を求める声は多く、日銀は資産の買い入れ枠を拡大すると思っていた。とくに今朝の弱いCPIを見ると誰に目にもそのように映っていたことでしょう!

市場や市場参加者に期待を持たせ、それを裏切る行為は、市場の変動を自ら作り、後々市場の反乱に遭遇する可能性が高いということを意味するのでは?

2016年4月28日(木曜)昨日27日、海外市場の動き(午前5時現在)

2016年4月28日(木曜)昨日27日、海外市場の動き(午前5時現在)

FOMCは、予想通り金利据え置き、6月の利上げは未知数で、相場は上下変動。

FOMCは、世界情勢のリスク言及を削除→ ドル買いへ。成長ペースの鈍化+個人消費の鈍化を指摘→ ドル売りへと、上下へ変動しながらも流れはドル買いへ。

FOMCの発表は、中国や新興市場のリスクの低下による利上げ抑制は弱まっているも、小売や個人消費など直近の経済指標の強さは一時ほど感じられず。

6月の利上げの可能性は残しながらも、再利上げの時期は今後の経済指標次第で、金利先物市場は9月の利上げを織り込む。

為替相場は、直後の反応は声明文で強弱混在に、上下へ変動するも結果を見ると、ドル買いへ。 原油価格(WTI)は45ドル半ばへ上昇、米株は小幅上昇、米金利は低下、CRBは上昇、VIXも上昇へ。

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今日の日銀金融政策決定会合は、追加緩和があるのか、ないのか? あるとしたらどこまで積極的な金融緩和をするのか? 逆に、なければ次回の6月16日に追加緩和を実施するとの思惑が引き続き強く、円売りの材料とされている。ただし、111円台まで上昇していることで、相当織り込み済みに思えてならない。

弱さが目立つAUD+NZD。その、NZ中銀の金融政策があり、政策金利2.25%の据え置きが予想されるも、声明で再び相場変動が強まる可能性も。続落するのか、逆に反発するのか?

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USDJPYは、FOMCまでは平穏な111.00~111.40円の狭いレンジへ。FOMC直後は111.08~111.75のレンジで上下変動し111.50円超で推移。日本株先物が上昇を続けており、日経平均株価の上昇を見込んだ買いも強まりそうな気配。だたし、日銀の金融政策決定会合を控えどこまで買い上げることができるのか? 111.70~80円が当面の目標に。

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FOMC=政策金利0.25~0.5%で据え置き、6月の利上げの可能性を残す。

FOMC=世界情勢のリスク言及を削除→ ドル買いへ。成長ペースの鈍化+個人消費の鈍化を指摘→ ドル売りへ。6月の利上げは未知数。

FOMC=実質賃金は堅調な伸びだが、個人消費者穏やか。経済は緩やかな利上げに限り正当化する。労働市場は一段と改善 

FOMC=物価と世界経済、金融の動きを引き続き注意深く監視へ。ジョージ・カンザスシティー総裁は利上を主張し反対。


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FOMC直後の動き



FOMC直後の動き

FOMCは、予想通り金利据え置き、6月の利上げは未知数で、相場は上下変動。

FOMCは、世界情勢のリスク言及を削除→ ドル買いへ。成長ペースの鈍化+個人消費の鈍化を指摘→ ドル売りへと、上下へ変動しながらも流れはドル買いへ。

原油価格(WTI)は45ドル半ばへ上昇、米株は小幅上昇、米金利は低下、CRBは上昇、VIXも上昇へ。

FOMCの発表は、中国や新興市場のリスクの低下による利上げ抑制は弱まっているも、小売や個人消費など直近の経済指標の強さは一時ほど感じられず。

6月の利上げの可能性は残しながらも、再利上げの時期は今後の経済指標次第で、金利先物市場は9月の利上げを織り込む。

為替相場は、直後の反応は声明文で強弱混在に、上下へ変動するも結果を見ると、ドル買いへ。

2016/04/27

2016年4月27日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年4月27日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

FOMCを直前に控え、多くを語れず。

市場のコンセンサスは、FOMCは金融政策を据え置きは固く、6月の利上げ示唆=ドル買い、示唆なし=ドル売り。と思われるが、円相場は株価の連動性が高いため、この理屈通りになるのか不明。

アジア市場からAUD+NZD売りが続き、JPY+EUR+GBPは上下変動するもレンジを抜け出せず。

原油価格は一時45ドル台へ、欧州株は小幅上昇、米金利は小幅低下。

朝から続く、弱いNZの貿易収支+弱すぎる豪CPIに、AUDの売りがNZDの売りを誘発し、欧州市場に入ってもその流れは変わらず。

AUDJPYは、朝方の86.20円台→85円の大台を割り込み、欧米市場は84.40円台まで続落。NZDJPYは、76.80円台→76.10円台まで続落、原油価格の上昇のサポートも売りの流れを変えられず。

USDJPYは、110.00~40のレンジで変わらず、株価の変動や原油価格の上昇にも大きな変化は見られず。円クロスは、EURJPY+GBPJPYは堅調で、AUDJPY+NZDJPYは続落し、原油価格の上昇にも関わらず、CADJPYは上昇も限定的。

EURUSDは、1.1290~1.1335レンジで、GBPUSDは、1.4550~1.4620のレンジで変化に乏しく完全にFOMC待ちの状態。ただし、EURAUDやGBPAUDでは上昇傾向が続く。


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カーニーBOE総裁=英国のEU離脱でポンド急落による物価上昇による、影響がどうなるのか予測できず。

労働党議員は3月29日、カーニー総裁に対し、国民投票の結果を受けてポンドが20%下落した場合の影響について質問→ 総裁は10%の通貨安で2~3年後のインフレ率は1.5%低下と答えた。

英産業連盟(CBI)4月小売売上高=-13(前回7)と2012年1月以来の水準へ。

OECD=英国のEU離脱賛の成派が多数を占めた場合、経常赤字は拡大し、ポンドは下落するとのリポートを公表。

レーン・ECB理事=金融政策措置は完全に指標次第、3月のインフレ見通しの引き下げは追加措置を実施するのに十分だった。今後の見通しを見守る。

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2016年4月27日(水曜)アジア・欧州市場の動き

2016年4月27日(水曜)アジア・欧州市場の動き

FOMCの追加利上げは期待せず(あればサプライズ)、問題は6月の利上げの可能性の有無!

FOMCを前にメイン通貨の動きは鈍く、弱すぎる豪CPIに豪ドル売りがリードする展開へ。

日経平均株価はFOMCを前にして利食い売りなのか、-62.79(-0.36%)と小幅下落、中国株も弱く、欧州株は小幅下落からスタート。原油価格(WTI)は44ドル台半ばへと上昇へ。

為替相場は、貿易黒字幅が予想を下回ったNZの貿易収支から始まり、予想外のマイナスとなった豪CPIにAUDは全面安で、AUDUSD+AUDJPYでも大幅に値を下げた。

FOMCを前にしアジア市場は緩慢な動きとなっていたが、欧州市場の序盤の強い独GfKの発表前後から買いが強まり、GBPがリードしたのか、EURがリードしたのは不明ながら、同時にEURUSD+GBPUSDは上昇。円クロスでは、EURJPY+GBPJPYの上昇に対して、NZDJPY+AUDJPYの弱さが目立っている。

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7:45    NZD 3月 貿易収支=1.17億NZドル(予想4.05億NZドル 前回3.39→3.67億NZドル)、輸出高=42.0億ドル(予想 前回42.5→42.4億NZドル)、輸入高=40.9億NZドル(予想 前回39.1→38.7億NZドル)→ 予想外に黒字額は縮小へ

10:30    AUD 第1四半期 消費者物価=前期比-0.2%(予想0.2% 前回0.4%)、前年比1.3%(予想1.7% 前回1.7%)、RBAトリム平均値=前期比0.2%(予想0.5% 前回0.6%)、前年比1.7%(予想2.0% 前回2.1%)、RBA加重中央値=前月比0.1%(予想0.5% 前回0.5→0.4%、前年比1.4%(予想1.9% 前回1.9)→ 予想外のマイナスにAUD売りが加速

10:30    CHN 第1四半期工業利益=前年同期比7.4%(2月4.8%)→ 大幅に改善

13:30    JPY 2月 全産業活動指数=前月比-1.2%(予想-1.4% 前回2.0→1.2%)→ 予想よりマイナス幅が縮小

15:00    GER 3月 輸入物価指数=前月比0.7%(予想 前回-0.6%)、前年比-5.9%(予想 前回-5.7%)

15:30    GER 5月 GfK消費者信頼感指数=前月比9.7(予想9.5 前回9.4)→ 予想を上回る

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2016年4月27日(水曜)昨日26日、海外市場の動き

2016年4月27日(水曜)昨日26日、海外市場の動き

FOMCを前に、原油価格+米金利の上昇に、円売りが強まり、カナダドル高が続く。

原油価格(WTI)は44ドル台へ上昇。ダウ平均は+13.08(+0.07%)と小幅上昇、米10年債利回りは1.913→1.934%へ上昇、CRBは178.869→181.483へ上昇。

FOMCの追加利上げの期待は非常に弱い中で、米耐久財受注、米PMI、ケース・シラー住宅価格指数、CB消費者信頼感指数と、弱い結果に一時ドル売りが強まるも、23時をピークに流れは変化。米金利は上昇傾向にありドル売りの流れも弱まる。

USDJPYは、23時を境にドル円は上昇、円はクロスで全面安へと変化し、111.40台で上げ止まる。

不穏な北朝鮮のミサイル実験の継続。遅かれ早かれ日銀の追加緩和は避けられないとの思いや、機関投資家の海外投資への円売り期待も強く、原油価格の上昇+米金利の上昇も円売りの流れを強めている。

EURUSDは、欧州市場で一時1.1340台まで上昇するも、結局は欧州市場スタート地点の1.1280~90台まで低下。ECBの追加緩和の可能性は変わらず、スペイン総選挙で連立政権樹立の合意ができず、政権の混乱も売り材料視されるも、FOMCを前にしたEURロングの調整に思えてならない。

GBPUSDは、続伸傾向は止まらず。欧州市場で一時1.4630台まで続伸、ICM世論調査でEU離脱支持が上回るなど、ポンドロングの利食いが強まるも、1.4560台を確りと維持し、底堅い展開が続いている。

USDCADは、原油価格の上昇に比例しカナダドル高の流れに変わりなし。終盤にかけて1.2600を割り込み続落、クロスでもカナダドル高が目立つ。

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トナー米国務省報道官=北朝鮮がこの種の行動を取り続けるのなら、今後他の選択肢を検討していく。

カンリフBOE副総裁=銀行の収益が過去より低下する可能性を投資家は認識すべき。

ICM世論調査=英EU離脱支持46%、残留44%と離脱支持が上回る。

ポロズ・カナダ中銀総裁=金融危機以降の先進国の貿易の伸び鈍化の約半分は、経済活動の弱さ、特に企業投資の低迷によって説明できる。

ポロズ・カナダ中銀総裁=貿易の弱さは、景気後退が切迫する警告でなく、貿易が世界経済の中で新たな均衡水準に達したことによる。中国経済が貿易主導型からの転換に伴って鈍化の要因。

ポロズ・カナダ中銀総裁=起業件数の伸びが米国で加速、米経済は力強い生産性の向上期に再び入ったことを示唆。カナダ経済も1次産品安の調整が終われば、米国に続く。

ドイツ連銀=金融政策に関してドラギECB総裁の証言を求める可能性がある。

バイトマン独連銀総裁=金融緩和は間違いなく適切。金融連合は政治的な決定で、将来の組織に関する決定は、ECBの役割ではない。ユーロ圏共通の預金保険機構の設立に反対。

アトランタ連銀GDPNow=第1四半期GDP予測は0.3%→0.4%へ上方修正。

スペイン総選挙(6月26日)=連立政権樹立の合意ができず。国王との会談でも合意を引き出せず。

世界銀行の原油見通し=2016年の原油価格は前年比で平均19.2%下落を予測。1バレル、2016年41ドル、2017年50ドルと予測。供給過剰は続き戻りは限定的になると判断。

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2016年4月27日(水曜) 欧州・米国市場序盤の動き

2016年4月26日(火曜) 欧州・米国市場序盤の動き

弱い米経済指標+商品・原油価格の上昇に、ドルと円は弱く、他の主要国通貨+資源国通貨高が目立つ。

原油価格(WTI)は43ドル台半ばへと上昇、ダウ平均は上昇からスタートするも値を下げ、米10年債利回りは小幅上昇し、2年債も上昇へ。CRBは上昇し商品価格の上昇が目立つ。

為替相場は、弱さが目立つ、米PMI、ケース・シラー住宅価格指数、CB消費者信頼感指数。原油価格も上昇し、安全資産のUSD+JPYは弱く、ドル売りが目立ち、EUR+GBPの買いが強く、クロスではJPY売り、原油や商品価格の上昇に、AUD+NZD+CADの買いが目立っている。

USDJPYは、アジア市場で一時GPIF理事長の為替ヘッジ取引の必要性発言に円買いとし反応しやや円高へ動くも、原油価格の上昇もり他の主要国通貨でやや弱く推移。

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高橋GPIF理事長=日銀のマイナス金利政策について、効果が現れれば物価も金利も上昇。将来の金利上昇リスクを見込んだ現在の基本ポートフォリオの前提は変わっておらず、見直す必要はない。為替ヘッジ取引は、資産価格の急激な変動を緩和する観点から必要。

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2016/04/26

2016年4月26日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年4月26日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は、前日比-86.02(-0.49%)下落、原油価格(WTI)は42ドル台後半へと小幅上昇。為替相場は動意の乏しい展開が続く。

先週末に日銀の追加緩和期待に過剰反応した反動なのか? 日米の金融政策による相場変動を意識して手足が萎縮してしまった結果なのか? ゴールデンウィークを週末に控えて、積極的に動きたくないことの表れなのか? 

相場変動が拡大傾向にある昨今の為替相場にしては似合わない、狭い相場変動となっており、嵐の前の静けさにも思われる。

ドル円相場は、105円台を意識していた2週間前の円ブル相場はどこへ? 今、110円台を超えると逆に円ベアへと様変わり。円売りサイドでは、機関投資家や準公的機関も結構登場しているとも言われている。

何れの時期かは不明ながら、FOMCは利上げを、日銀は追加緩和(利下げ以外)をすることは間違いないと、多くの市場参加者が思っていることではないだろうか? 

それを納得する意味で、27日FOMC、28日の日銀の決定や発言に、次ぎの行動を予測し考える以外に手はなさそうであるが、相場は市場の期待を裏切ることは常であることも教訓として忘れないようにしたい。

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USDJPYは、日経平均株価の下落もあり、111.20台の上値は重く、株価がやや値を戻しても、上値の重さは変わらず、円はクロスでも買いが続き、ドル円の底値を探る展開が続いている。欧米市場に入りどこまで値を下げ、どこで反発できるのかを注目したい。

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2016年4月26日(火曜)昨日25日、海外市場の動き

2016年4月26日(火曜)昨日25日、海外市場の動き

週明けの為替相場は、予想外に冷静で、日米金融政策の結果待ちへ。

原油価格(WTI)は43ドル近辺へと低下するも、引き続き高値圏を維持。ダウ平均は-26.51(-0.15%)と小幅低下。米10年債利回りは小幅上昇。為替相場は予想外に小動きで推移。

原油価格は、イラン、クウェートの増産とクッシングの原油在庫超に下落するも。ムハンマド・サウジ副皇太子は、世界の需要が改善しており原油が再び30ドルを割り込むことは不可能に近いと発言。

ムハンマド・サウジ副皇太子は、サウジは原油収入型から投資型へと経済改革案を示し、公的投資基金(PIF)の資本を2兆ドルへ引き上げ、アラムコのIPOで最大5%の株式を売却し、世界の投資能力ほ10%超を支配するとのこと→ 相変わらず、サウジの動向が注目される。

独IFO業況指数は若干弱かったがEUR売りも弱く、米新築住宅販売は予想を下回り3ヵ月連続で下落するも、ドル売りの流れは予想外に少なく、FOMCと日銀の発表待ちの状態となっている。

その中で目立ったのは、GBPUSDの買い+NZDUSDの売りだが、共に動きは変動は弱く、GBPJPYは小幅上昇+NZDJPYは小幅下落へ。

USDJPYは、欧米市場では111円を割り込むも、日銀の追加緩和期待と機関投資家の海外投資の円売りが、投機筋のポジション調整による円高傾向を弱めている。

EURUSDは、1.12台の前半から後半への動きで方向性は見られず。

GBPUSDは、国民投票のEU残留支持の増加で、先週から続くポンド買いの流れは続き、一時1.45の大台を超えて高値圏で推移し、弱いながらもクロスでもポンド買いの流れが目立つ。

AUDUSDは、0.7700を中心に上下狭いレンジで推移。商品価格+原油価格の低下にも動意な鈍い。

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原油価格(WTI)上昇=中東の増産姿勢に供給超過の長期化を危惧。クウェートは6月までに産油量を日量300万バレル超に引き上げる計画。ザンギャネ・イラン石油相は1月の制裁解除以降100万バレル増産。

原油価格(WTI)上昇=クッシングの原油在庫154.9705万バレルの急増に下落、モルガン・スタンレーのアナリスは、ファンダメンタルズがぜい弱なままにも関わらず、マクロ系ファンドなどの資金が最近の相場回復を支えたとし、巻き戻しが大幅な売りを招く恐れを指摘。

ムハンマド・サウジ副皇太子=サウジは原油収入への依存から脱却する必要があると。石油への依存度を低下させ、世界的な投資国家への転身を図る包括的な経済改革案へ。

ムハンマド・サウジ副皇太子=公的投資基金(PIF)の資本を6000億リヤル(1600億ドル)から7兆リヤル(2兆ドル)に引き上げる。予定している国営石油会社サウジアラムコの新規株式公開(IPO)で調達資金を元手に、今後はPIFがサウジの海外投資の中核的役割を担う→ 暫定データの分析によると、PIFは世界の投資能力の10%超を支配する見通し!

ムハンマド・サウジ副皇太子=アラムコのIPOで、株式の最大5%を売却し、アラムコはエネルギー企業へと生まれ変わるとし、価値は2兆ドル以上に上る。

ムハンマド・サウジ副皇太子=この構想は原油相場がバレル当たり30ドルの水準を前提とするが、これを割り込む水準でも対応できる。世界の需要が改善しており原油が再び30ドルを割り込むことは不可能に近い。

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2016/04/25

2016年4月25日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年4月25日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

週明け月曜日、欧米市場の動きは緩慢。為替相場は総じてドル売りの流れへ。

原油価格(WTI)は43ドル台後半で底堅く推移するも、欧米株は総じて軟調。米10年債利回りは上昇に転じるも動きは緩慢。

為替相場も動きは緩慢で強い方向性はみられないが、やや利食い先行ムードへ。USDJPYが一時111円を割り込み、EURUSDは一時1.1270台へ、GBPUSDも一時1.4510台へと上層するなど、総じてドル売りの流れへ。

USDJPYは、先週末の激しい円安(含むクロス)+ドル安の流れも影を潜め、今週の日米金融政策を見守る動きとなっている。

欧州市場に入り、一時110.80台まで下落するも直ぐに111円台を回復、潜在的な買い圧力が感じられるが、最近のドル円相場の変動は大きくなる傾向にあり、110円~112円の間で上下に振れる可能性が高くなっている。

ただし、先週の急激な円売りの流れは、日銀の追加緩和期待に端を発してで、テクニカルでも円ベアになっているが、28日の日銀短観も相変わらず不透明で、積極的な高値を追って買う必要性は感じられない。

また、27日のFOMCもドル円相場に与える影響は大きく、結果を見るまでは新たな円売りの材料も乏しいようにも感じられる。

英国のEU離脱の可能性が弱まったことで、相変わらずポンドの買い圧力は強く、GBPJPYも160円をボトムに下げ止まり、一時161.20円近くまで上昇。ただし、先週末終値の水準となる161円超の上値は重く、利食い選好パターンがどこまで続くのかを注目。

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ブックメーカーでが英国EU離脱の可能性が弱まる=オバマ米大統領が英国のEU離脱を警告し、残留確率は64→74%へ上昇。

ショイブレ独財務相=ギリシャは現時点で債務救済は不要で、債務の持続可能性が確保されているというトロイカの判断が変わらない限り、今後も債務負担の軽減は必要ない。

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2016年4月25日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年4月25日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日米金融政策を前に利食い先行で、若干ながら株安+原油安+ドル高+円高。

日経平均株価は-133.19円(-0.76%)と弱く、原油価格(WTI)は43ドル台前半へと若干弱い。為替相場は経済指標や発言もなく、株安傾向で、先週金曜日の反動なのか、利食い先行のパターンに、円高+ドル高傾向が続いている。

USDJPYは、先週金曜日のアジア市場で109円台、110円台から大幅に上昇、ギャップと埋める動きに、早朝からドル売りが強まるも110円をベースにして、110.00~40円の狭いレンジで動けず。

今回もパターンに当てはまるかは不明ながら、過去の教訓では金融政策を期待したポジションは裏切られることも多々あるので、注意している。

EURUSDは、1.12台をベースにしながらも、上値も1.1250台を動きは鈍い。GBPUSDは、先週終値からギャップを開け、上昇からスタートするも、先週終値近辺となる1.4410前後で推移し、動きは鈍い。

AUDUSDは、0.7700割れをボトムに、0.7700~20のの狭いレンジで、欧州や米国市場の動き待ち。



2016/04/24

2016年4月24日(日曜) 今週の為替相場を考える(4月25日~4月29日)

2016年4月24日(日曜) 今週の為替相場を考える(4月25日~4月29日)

相場変動が続く予感! 日本のゴールデンウィークの突入を控え、重要なイベントが多く混乱が予想される週。

27日のFOMC、28日の日銀と、ドル円相場にとっては重要なイベントが控えており、今週はこの結果で、上下どちらの方向にでも動きやすくなっている。

ドーハ産油国会議の決裂後の原油価格(WTI)44ドル台へ上昇はサプライズで、資源価格の上昇に、AUD+NZD+CADの上昇傾向は続いており、今週はWTIが40ドルをボトムに緩やかな上昇を続けることができるのかを注目したい。

6月2日のOPEC総裁で増産凍結を協議するとのことだが、イランとサウジの確執を取り除き合意することができるのであろうか? 最近の為替相場の変動要因の根源は、原油価格で、株価の変動を引き起こし、為替相場の変動を伴っている。

50ドル台を超えるような材料や思惑が強まれば、先週の流れが加速することが考えられるが、現時点では早計に思われる。

27日(28日未明)のFOMCは世界中の関心事で、政策金利0.5%の据え置きが予想されており、まず間違いないと思われる。しかし、16日のFOMC議事録(4月6日分)では「一部は4月の利上げは正当化される可能性」を指摘されていた。

12日の公定歩合議事録でも、ジョージ・ラッカー総裁が0.25%の利上げを主張。資源価格と原油価格は上昇を続け、上海総合はやや上げ渋っているも、新興国株や主要国株は上昇を続けている。

海外情勢に配慮したFOMCの政策はどのように変化しているのか、非常に楽しみであると同時に、思いがけない相場展開になるのではとの不安感も強い。


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◎【EURUSD 予想1.1150~1.1400】

先週と予想レンジは変わらず。ドラギECB総裁による追加緩和の可能性発言もあり、ECBの追加緩和期待は引き続き残り、28日の独CPIと29日のユーロ圏GDPは共に速報値で重要でもある。

6月23日の英国民投票ではEU残留支持が巻き返しており、英国EU離脱の懸念が弱まり、要因としてはEUR買いなのだが、EURGBPロングの巻き戻しになど、リスクヘッジとして積み上がったEUR買いの巻き戻しが強く、EURJPYの買いにも関わらずEURUSDの上値は重い。

月足チャートでは相変わらず1.0500~1.1500のレンジ内での動き、短期チャートでは底値を割り込み売りに変化しているも、日足チャートでは1.10~1.1100をボトムに上昇を続けている。

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◎【GBPUSD 予想1.4250~1.4500】

原油価格の上昇と、公的機関やオバマ米大統領の後押しなど、英国のEU離脱を阻止する動きが強く、最近の世論調査では英国EU離脱の懸念が弱まっている。6月23日の国民投票のリスクヘッジのEURGBPロングを巻き戻す動きが加速し、GBPJPYの買い戻しも加わり、結果的にGBPUSDの上昇と結びついている。

今週は27日に英GDP速報値が発表されるが、FOMC発表前でポジション調整の材料に使われやすい。

中長期のチャートでは、1.4000~1.4500のレンジ相場になっており、1.4500を超えることには強い抵抗が考えられる。逆に上抜けするともう一段の買いが強まる可能性が出てくるが、英国民投票の結果を見なければならず、そこまではブルになりきれない。

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◎【AUDUSD 予想0.7600→0.7850】

商品価格+原油価格の上昇に強さが目立つも、先週後半は0.7800台の上値は重く、ドル高の流れに押され、ポジション調整が目立った。

今週は27日のCPIが豪州発の大きな相場変動要因と思われる。それと、引き続きFOMCの結果が重要なポイントとなるが、緩やかな上昇傾向は変わらず、押し目買いの流れは続いている。

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◎【USDJPY 110.00~112.50】

日銀の追加緩和は期待通り現実味を帯び、若干の具体的な報道に過敏に反応する円安相場と日経平均株価。

ドル円相場は、4月1日の弱すぎる日銀短観による急激な円高相場が続いていた。しかし、先週末の円安で下落スタート地点に逆戻りし、112円の振り出し近くに戻ってしまった。

この流れが今週も継続するのか否か大きなポイント。先週末の急変で、買えなかった人は押し目買いになり安いが、上値を買うには、FOMCと日銀の結果を待とうとする動きも考えられる。

そのため、円安が加速し112円台で定着するような動きになれば、損失覚悟の円売りが強まることも予想しなければならないが、現状ではその見極めがつかず。

セオリーではイベント前に相場が動き、結果でもとに戻る動きを過去何度も経験している。となれば、110円台割れが無いとも言い難いのだが?

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今週の主な材料(4月25日~4月29日)

今週の主な材料(4月25日~4月29日)

ゴールデンウィークの突入を控え、混乱が予想される週。

加速する円安、加速する原油価格の上昇、加速する日本株の上昇。新年度入りの4月の相場は波乱含みの連続で、今週は日本の大型連休を前にして、重要なイベントが目白押し。まだまだ相場の波乱は止みそうにない。

市場参加者が最も注目しているのは、①米FOMCと、②日銀金融政策決定会合と思われる。

① 27日(28日未明)のFOMCは世界中の関心事で、政策金利0.5%の据え置きが予想されており、まず間違いないと思われる。しかし、16日のFOMC議事録(4月6日分)では「一部は4月の利上げは正当化される可能性」を指摘。

12日の公定歩合議事録でも、ジョージ・ラッカー総裁が0.25%の利上げを主張。資源価格と原油価格は上昇を続け、上海総合はやや上げ渋っているも、新興国株や主要国株は上昇を続けている。海外情勢に配慮したFOMCの政策はどのように変化しているのか、非常に楽しみでもある。

② 28日の日銀金融政策決定会合と黒田総裁発言を世界中が注目している。政策金利-0.1%、年間マネタリーベース増加目標80兆円で変わらずの予想となっているが、一部には-0.2%への追加緩和を予想する向きもある。遅かれ早かれ日銀は追加緩和を実施すると思っている市場参加者は非常に多い。

特に日銀短観の悪化からその可能性が高まり、7月の参議院選挙(または、衆参同時選挙)、熊本地震もその材料にされやすいのではと思われる。22日(金曜)の「日銀、金融機関への貸し出しにもマイナス金利検討」との報道が火付け役となり、激しい円売りとなったこともあるが、銀行救済にもなり株価は上昇している。

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豪ドル相場への影響が大きい、27日の豪第1四半期CPIは、前期比予想0.2%と前回0.4%から低下が予想されている。AUDJPYの上昇傾向は資源価格の上昇と豪ドル安誘導の停止で変わらずと思われるが、インフレ動向も重要となっている。

NZドル相場への影響が大きい、28日のNZ中銀金融政策では、2.25%の据え置きが予想されており、固いと思われ、最近のNZドル上昇に対してどうかんがえているのか? 中銀声明を注目したい。

ポンド相場への影響が大きい、GDP(速報値)は前期比0.4%と前回0.6%から低下が予想されている。GBPJPYの急進もポンド買いの要因となっているが、国民投票でEU残留の可能性が高まっていることも大きな要因となっているが、この見通し次第。

ユーロ相場への影響が大きいイベントは多い。28日の独CPI・速報値はマイナス予想でネガティブ、29日のユーロ圏GDP・速報値は前月比0.4と前回の0.3%から上昇予想でポジティブ、CPI・速報値は予想が出ていないが前回の-0.1%から改善できるか注目したい。

米国発では、26日の米耐久財受注は予想1.9%と前回-2.8%から改善が、28日のGDP・確報値は前期比年率の予想は0.7%と前回1.4%から低下が、29日の個人消費支出のコアデフレーターは予想が入っていないが注目材料となっている。

日本では、28日の全国CPIは唯一重要な発表だが、日銀金融政策決定後の発表だけに、その影響力は未知数。

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2016/04/23

最新のIMMポジション(4月19日集計分)から

最新のIMMポジション(4月19日集計分)から


7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネット・ポジションは、+23,110コントラクトとなり、歴史的な通貨のロングは2週間目に入った。

円のロングはさらに拡大し、私がデータを保存し始めたあ2009年1月から初めて7万コントラクト台のロングとなった。日銀のマイナス金利から始まり、弱すぎる日銀短観や熊本地震を経て、ドーハ会議を経て上昇傾向にある原油価格の上昇と株高をへて現在に至っていた。

逆に、週末の金曜日、日銀が追加緩和を実施する可能性が高まり、日本株高=円安へと変化。今まで積み重なった円ロングポジションの激しい巻き戻しが、突然現実のものとなり、USDJPYが111円台後半まで上昇。

ユーロは、相変わら大きなショートポジションを維持しているが、前週より若干減少。逆に、ポンドはショートが増加し、7通貨の中でNO.1のショートポジションとなった。

しかしながら、週後半は英国民投票の世論調査で残留はが盛り返し、公的機関やオバマ米大統領の残留後押し発言に、6月23日のハプニングを意識したポンドショートポジションの巻き戻しが強まっており、ポンドは全面高。ポンドショートは減少している可能性は高い。

カナダ、豪ドル、NZドルは、商品価格+原油価格の上昇もありロングを拡大中で、続伸の可能性が高くなっている。

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2016年4月23日(土曜)昨日22日、海外市場の動き

2016年4月23日(土曜)昨日22日、海外市場の動き

日銀の追加緩和期待にドル円は急騰、円はクロスでも全面安! 全体的に流れはドル高。

28日の日銀緩和期待は突発したものでなかったが、日本の昼過ぎに「日銀、金融機関への貸し出しにもマイナス金利検討」との報道を受け、飛びつく円売りが、日本株高もあり、中期筋の円ロングのストップを誘発。

USDJPYは、111.788円と2.33円の円安で終わり激しい円安。主要国通貨では、NZDUSD+AUDUSD+EURUSD+USDCHFとドル高の傾向が強く、逆に、原油高+強いカナダ小売とCPIに、USDCADは下落しカナダドル高へ、GBPUSDはEUR離脱反対派の勢いが強まり、GBPショートの巻き戻しに上昇が目立っている。

原油価格(WTI)は44ドル台からやや値を下げるも、3週間連続で上昇し、43.71ドル+1.23%で終了。VIXは13.22と-5.23%の大幅下落となり、リスク選好パターンが大幅に強まっている。ただし、CRBは179.65と-0.12%と若干弱い。

主要国の株価は冷静な中、終わってみれば前日比で、USDJPYは2%超上昇、円クロスではより大幅な円安で、GBPJPY+2.7%、CADJPY+2.63%と主要通貨で円売りの流れが加速した。

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オバマ米大統領=キャメロン英首相との共同記者会見で、英国の国際舞台での影響力はEUに加盟していることで拡大されている。英国がEUに加盟していることで米英の特別な関係が強化されている。

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2016年4月22日 欧州・米国市場序盤の動き

2016年4月22日 欧州・米国市場序盤の動き

利上げ傾向の米国、緩和傾向の日本。異なる思惑にドル円は大幅上昇。

米株はNASDAQは大幅に下げ、ダウ平均は動かず、原油価格(WTI)は44ドル台へと大幅上昇、米金利は上昇へ。

原油価格+資源価格の上昇と、28日の日銀追加緩和の可能性、27日のFOMCでタカ派の可能性に、円全面安。

主要通貨の動きは異なり、AUDは伸び悩み、NZD+EURは下落、GBP+CADは上昇へ。ただし、対円に関しては上昇へ。

ユーロ圏総合PMIは予想を下回り、カナダ小売り+CPIは予想外に強く、原油価格の上昇もあり、USDCADは下落し、カナダドルの買いが目立つ。

USDJPYは、日銀が追加緩和を行う事への地均しなのか、ただの観測のあのか、日本の昼過ぎに「日銀、金融機関への貸し出しにもマイナス金利検討」との報道を受け、109円半ばから110円台、111円台半ばへと急伸、USDJPYは2円以上も円安で変動。他の主要国通貨でも全面安となった。

EURUSDは、EURJPYの買いに、EURUSDも底堅く推移するも、EURGBPの売りが強く、再び1.1300を割り込み続落。

GBPUSDは、続伸。GBPJPYの買いの影響は大きく、英国では直近のEU離脱を問う国民投票の不支持が増加、離脱懸念が弱まるGBP買いの流れが続く。

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ECB専門家調査=ユーロ圏インフレ率と成長率予測を下方修正。

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2016/04/22

2016年4月22日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年4月22日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き


平穏な金曜日の静けさを破る、日銀の追加緩和の可能性を示唆する報道。

日経平均株価は+208.87(+1.20%)上昇し、原油価格も上昇へ。そして、円は全面安で、USDJPYは110円台が復活。

27日のFOMCは金融政策の据え置きが予想されるも、最近の資源価格の上昇や株高の流れを見ていると、サプライズの可能性は極めて低いがまったくないわけではない。

また、28日の日銀金融政策決定会合は、弱すぎる日銀短観から始まる流れの一環にあり、熊本地震の影響は不明ながら弱さが目立つ日本の景況感。

先にIMFは日本経済の成長見通しを大幅に引き下げた。2017年のGDPはマイナスと予想するなど、遅かれ早かれ、追加利下げを除く追加緩和は避けて通れないと思っている市場参加者は多い。

その秘めた思いが今日、突然勃発。USDJPY110円台はやや一機にやりすぎた感はあり、しばらくは売り圧力も意識しなければならないが、来週の日銀金融政策決定会合を前にしげ押し目買いを狙ってくる動きは強そうである。


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円急落!

関係筋=日銀が金融機関への貸出にマイナス金利適用を検討との報道に、円売りが加速し、金融株は上昇。

2016年4月22日(金曜)昨日21日、海外市場の動き

2016年4月22日(金曜)昨日21日、海外市場の動き

ドル高! 円はクロスで大幅上昇へ。ただし、日銀の追加緩和ムードが強くUSDJPYの下げも限定的。

原油価格(WTI)は一時上昇するも43ドル台前半へ低下、ダウ平均は続落し-113.75(-0.63%)低下、米金利は上昇、CRBは低下しVIXは上昇へ。

為替相場は、週末を直前に控えた利食い先行もあり、原油価格の上昇もあり欧州市場はAUD+NZD+CADは底堅く推移。

ドラギECB総裁発言も強弱混在ながらサプライズもなく、強い米新規失業保険申請件数の直後から米金利は上昇、リビヤ産油倍増報道や商品価格全体で利食いパターンに入り弱く、AUD+NZD+CADは売りへと変化。

同時にEUR+GBPも買いから売りへと変化、対円での下落が要因の一つ。円はクロスで激しい円高でUSDJPYは下落するも安値は119.30円台と限定的。

ドラギECB総裁は、「要な限り適切な程度の金融緩和を維持することが不可欠+ユーロ圏の成長見通しに対するリスクは依然下方+必要な限り適切な程度の金融緩和を維持することが不可欠」=弱気。「今回の会合で追加緩和に関して協議しなかった」=強気、この両面は特にサプライズはなかったが、EURUSDは直後に上下変動、上昇から強い米経済指標もありピークアウトし急速に売りへと変化。

米フィラデルフィア連銀製造業景気指数は予想外のマイナスへと悪化、米住宅価格指数は予想通りながら、米CB景気先行指数は予想外の弱く前回も下方修正と弱気。ただ、米新規失業保険申請件数は43年ぶりに改善し低下、直後は米金利+原油価格は上昇し、ドル買いの流れが強まる。

サウジ石油資源鉱物省顧問は6月2日のOPEC層かいで増産凍結を協議と発言するも、何も合意事項はないといい、リビヤが石油生産を倍増する可能性を示唆、先の原油在庫が大幅も原油価格の上昇を削いでいる。

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ムハンナ・サウジ石油資源鉱物省顧問=OPECは次回6月2日の相違かいで増産凍結を協議。何も合意事項はないが、将来の協力のためのドアはまだ開かれている。さらなる協議が必ずや行われるだろう。

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2016/04/21

2016年4月21日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年4月21日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

原油価格は上下変動し、43ドル台半ばへ低下するも高値圏で推移。ダウ平均は小幅下落からスタート。米10年債利回りは上昇。

欧米市場の為替相場は、ドル売り+円売りで向かえ、新規失業保険申請件数は改善するも、米フィラデルフィア連銀製造業指数が予想外のマイナスへ。リビヤが石油生産を倍増する可能性を示唆し、原油価格・資源価格の低下に、ドル買い+円買いが強まり、資源関連通貨のAUD+NZDが弱く、CADも売りへ反転へ。

GBPUSDは、英小売売上高はマイナスで予想外に弱く直後1.4300台まで下落。1.4300の大台を維持し1.4440台へ続伸から、原油価格と米株の低下にドル買いが強まり、1.4320台へ急落。

EURUSDは、ECB理事会は予想通り政策金利を据え置き、ドラギECB総裁の記者会見で、下振れリスクを示唆、必要に応じて行動する用意を示し、景気の下振れリスクと低金利が続く可能性を示唆。原油価格と米株の低下にドル買いが強まり、1.1275まで急落。

USDJPYは、円安期待が強かったが、109.80円を越えた円安は難しく、主要国・資源国でドル売りから買いに変化する中、原油価格と米株の低下に、クロスで円買いが強く、109.30台まで円買いが加速。

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ドラギECB総裁記者会見=必要に応じて再度行動起こす用意ある。世界経済に関する不透明感が根強い物価安定の見通しの進展を注視し、必要に応じて責務の範囲内で利用可能なあらゆる手段を利用して対応する。

ドラギECB総裁記者会見=理事会は主要金利が長期間かつ資産購入期間後も、現在の水準もしくはこれを下回る水準にとどまると引き続き想定

ドラギECB総裁記者会見=世界情勢を取り巻く不透明性はくすぶっている。必要な限り適切な程度の金融緩和を維持することが不可欠だ。

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ドラギECB総裁記者会見=今後数か月でインフレがマイナスに転じる可能性も、そののち年末にかけて上昇へ。

2016年4月21日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年4月21日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は+457.08(+2.7%)と大幅上昇。原油価格(WTI)は小幅上昇し、値動きはリスク選好のパターンへ。しかしながら、USDJPYは110円台を達成できず、円はクロスでも上下変動するもレンジを抜け出せず、欧米市場の動き待ちとなっている。

為替市場は、株価の変動に比べると予想外に動きは緩慢。EUR+GBP+AUD+NZDといつもの動きは見られず、原油価格の先高期待にCADだけは買いの流れを維持。

今日のECB理事会は、金融政策の据え置きで無難に過ぎると思われるが、若干ながら失言気味のドラギECB総裁の発言が注目される。

米国市場でも、今日は経済指標の発表が多い。フィラデルフィア連銀製造業景気指数、新規失業保険申請件数、住宅価格指数、景気先行指数も控えており、相場変動の材料に使われやすい。

3連投のNYダウ、上昇気味の米金利と、ドル買いの材料が今日の米国市場でどのように変化するのかを注目したい。


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2016年4月21日(木曜)昨日20日、海外市場の動き

2016年4月21日(木曜)昨日20日、海外市場の動き

原油価格は急進、商品価格は上昇を続け、米株も強く、米金利は急進、ドル全面高!

WTIはEIA在庫統計の減少や5月増産凍結会議の再開期待に一時44ドル台まで上昇、CRBは2%近く上昇し上昇傾向が続く。ダウ平均は上昇幅を縮めるも前日比+42.67(+0.24%)へ上昇。米10年債利回りは1.785%→1.84%近くへ上昇。

為替市場は、米中古住宅販売も強くドルは全面高。いつもながらのドル高=円高とはいかず、ドル高=円安へ。USDJPYは109.80円台へ、EURUSDは1.1300を割り込み、GBPUSDは1.4330台へ下落、NZDUSDは0.6970台へ下落。ただ、原油高の影響に、AUDUSDは0.78近辺で底堅く健闘、USDCADも一時1.26を割り込むなど強さが目立った。

USDJPYは、いつものドル高=円高の動きは見られず、ドル全面高の中で、円売りも目立っている。上値を抑えていた109.40~50円をフィキシングから上抜け、一時109.88円近くへ上昇。110円の大台は簡単に上抜けできそうにないが、円高期待の反動も見られ、パターンの異なる動きが気になる。

EURUSDは、続落傾向は止まらず。株高+原油高にリスク選好パターンの影響なのか? ギリシャ問題を気にしているのか、追加緩和の可能性を気にしているのかは不明。先週の安値を割り込み、テクニカルでも200時間MAの1.1335近辺を割り込んでからは売りの流れが止まらず。1.1250が大きなポイントになっている。

AUDUSDは、資源価格の上昇に底堅く推移。ただし、0.7820台を高値に上げ止まっており、0.7850をクリアに上回るまではドルに対して強気になりにくい。クロスでのAUD回の流れは変わらず。

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ショイブレ独財務相=ゼロ金利の長期化が理にかなわないことは疑いようない。

原油価格=API週間統計での原油在庫増+クウェートでの石油労働者スト終了に下落するも、EIA週間石油在庫統計は在庫の減少が続き、産油国会議の5月開催の可能性も復活し、原油上昇へ。

2016年4月20日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年4月20日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

原油価格(WTI)は弱含むも、6月42ドル台を維持、5月は40ドル台を維持。NYダウは+10.51ドルと小幅上昇。米10年債利回りは下げ幅を縮め1.76台で推移、商品価格は上昇へ。

為替相場は、JPY+EUR+NZDは弱く、GBP+AUD+CADは比較的健闘。クロスでもEURJPY+NZDJPYは円高、GBPJPY+AUDJPY+CADJPYは円安傾向が続く。

英失業率は横ばい、失業保険申請者は増加、平均所得は減少と強弱混在。
米NAR中古住宅販売は、予想を大幅に上回る。

USDJPYは、前日の高値109.50円を狙う動きが強まり一時109.40円台を維持。

EURUSDは、1.1380台をピークに1.1320台まで続落。

USDCADは、一時1.2600台まで低下し、カナダドル買いが続く。


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マカファーティーBOE政策委員=いずれかの段階で再び利上げを支持するが、今後数カ月の経済動向をめぐる不確実性はとりわけ深刻と、時期は示さず。インフレの持ち直しは賃金の伸び加速につながる。


ドイツ経済省=2016年のGDP見通し1.7%で据え置く。

ガブリエル独経財相=ユーロ圏経済刺激のための利下げは限界に達しており、加盟国政府は貯蓄を投資に回すことで支援する必要がある。

トルコ中銀=翌日物貸出金利を0.5ポイントの引き下げで10%に設定。1週間物レポ金利と翌日物借入金利は7.5%と7.25%にそれぞれ据え置く。

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2016/04/20

2016年4月20日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年4月20日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

連日の下落から調整へと、円+ドルの買い戻しが見られるも、動きは限定的。豪ドルの強さNZドルの弱さが目立ち、AUDNZDは上昇へ。

原油価格(WTI)は41.48ドルへと低下するも、41ドル台を維持。日経平均株価は+32.10(+0.19%)へと小幅上昇、逆に中国株は大幅下落。

日本の貿易統計は2765億円と予想4500億円と予想外に少ない。注目の英雇用統計は失業率は変わらずだが、失業保険申請件数は増加と悪化し、平均所得の伸び予想外に弱く、瞬間ポンド売りが強まるもすぐに値を戻す。

通貨間により動きはまちまち。AUDUSDの調整は少なく0.7760台をボトムに0.7820台を回復、昨日の高値0.7826近辺を意識してなのか、0.7820台の上値では売りが厚くなっている。

NZDUSDは一時0.7000を割り込み0.6990台まで続落、戻りも弱く売りの圧力が続いている。

EURUSDは1.1350~75の狭いレンジで推移。方向感定まらず。GBPUSDは弱い雇用統計に直後は売り圧力が強まり1.4340台まで値を下げるも、1.4400近辺まですぐに値を戻す。

USDJPYは利食いなのかクロスで円高が強まるも限定的。USDJPYも一時108.80円を割り込むも底堅く推移。109円近辺で攻防が続く。


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2016年4月20日(水曜)昨日19日、海外市場の動き

2016年4月20日(水曜)昨日19日、海外市場の動き

原油価格(WTI)は上昇、6月42ドル台半ばへ5月41ドル近辺で推移。米株は小幅上昇、米金利も上昇へ。

為替相場は、ドル安+円安傾向は変わらず、AUD+NZDの上昇は止まらず、EUR+GBP+CADは続伸するも、オプション・カット~フィキシング近辺をピークに上昇力は弱まる。USDJPYは109.50円の壁を抜けられず一時109円まで下落するも、109円台を維持へ。

USDは弱い米住宅着工と住宅建設許可件数を引き金に、さらにドル売りが強まり、原油価格の上昇にドル売りの流れが続く。

注目の、スティーブンス豪中銀総裁はNYで講演し、自国通貨安誘導は見られず(上海G20で通貨安回避で合意した影響なのか?)、「中央銀行は内需を押し上げることを目標にすべきで、為替ではない」と発言、追加緩和の発言もなく、豪ドル買いの流れが強まる。

カーニーBOE総裁の議会証言では、英国民投票の不透明性による英国経済への影響を危惧。利下げの可能性を示唆するも、「ポンド下落によるインフレ圧力の高まりで中銀には利上げ圧力がかかることも想定」と、両サイドのリスクを示す。

ポロズ・カナダ中銀総裁は議会証言で、通貨安は原油安の影響を相殺する。世界的に金融政策は限界に近づきつつあると、相場変動につながる直接的な発言は見られず。

USDJPYは、株高+原油高のリスク選好パターンで売りの流れは止まらず。ただし、109.50円の壁を超えることができず、オプションカットで変動、フィキシングからやや売りへと変化。109円台を維持し底堅さは感じるが、一両日の激しい円安への不安感は弱まる。

EURUSDは、続伸し1.1380台で上値は重くなる。GBPUSDも1.4420台で押さえられやや上値も重くなるり調整局面を意識しながらも、上昇傾向を維持。

AUDUSD+NZDUSDは、続伸傾向は止まらず、強さが目立つ。どこまで続伸するのか? 節目節目では売りも見られるも、スティーブン豪中銀から豪ドル安誘導や利下示唆発言も見られず。一時的な調整局面の可能性はあるも、AUDUSD0.77台をボトムに上昇傾向は変わらず。

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スティーブンス豪中銀総裁=中央銀行は内需を押し上げることを目標にすべきで、為替ではない。カナダドル高は非資源セクターの輸出を圧迫し、米国からの需要も減少させる。中国の不確実性は避けて通れない。FRBは米国の利益になる金融政策を追求するべき。

スティーブンス豪中銀総裁=最近の豪ドル上昇は、商品価格や米金利の見通しを踏まえるとやや先走っている。

ポロズ・カナダ中銀総裁(議会証言)=直近の指標は励まされる内容ではあるが、依然として流動的。企業の設備投資や雇用が拡大した証拠はない。

ポロズ・カナダ中銀総裁(議会証言)=オイルショックは国民にとって非常に破壊的な影響。最近の経済指標は極めて変化が激しい。通貨安は原油安の影響を相殺する。世界的に金融政策は限界に近づきつつある。

カーニーBOE総裁(議会証言)=英国民投票の不透明性が高まり英経済へ悪影響。商業用不動産市場への外資の流入が第1四半期に止まった。

カーニーBOE総裁(議会証言)=英国がEU離脱を決めた場合、中銀は利下げで経済への影響を和らげようとする可能性がある。ポンド下落を通じたインフレ圧力の高まりで中銀には利上げ圧力がかかることも想定され、板ばさみの状況に陥りかねない状況。

カーニーBOE総裁(議会証言)=国民投票後に成長見通しの悪化とインフレ加速を同時に配慮せざるを得ない可能性があるが、最終的には、インフレ目標の達成、およびインフレ期待の継続的な安定を確実にするために、金融政策は設定される。

原油高の要因と思われる=クウェートでは、公務員給与改革案に抗議、数千人の石油・ガス労働者がスト、3月のせ原油生産量は平均280→150万バレルへ減少、原油価格の上昇の要因とされる。ベネズエラでは、停電の影響で日量20万バレル程度、ナイジェリアでは、パイプライン火災で日量40万バレル程度それぞれ原油生産量が減る可能性。

米ゴールドマン・サックス=第1四半期決算で、利益が半減し収入は約4年ぶりの水準へ低下。

ジャバディ・イラン石油省次官=国内の原油生産が2カ月以内に制裁前の水準に回復。

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2016/04/19

2016年4月19日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年4月19日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

止まらぬ原油価格の上昇に、リスク選好の動きも止まらず。

原油価格(WTI)6月42ドル台半ばへと大幅に上昇、ダウ平均は上昇からスタート、米金利は上昇から値を下げ、前日と同水準で推移。為替市場は、原油価格の上昇もあり、ドル売り+円売りの流れが止まらず。

米住宅着工と住宅建設許可件数は予想外に弱く、JPYを除きドルは弱い。EUR+GBPは上昇、原油価格の上昇に、AUD+NZD+CADも続伸へ。

欧州市場は特に新しい材料は見当たらないが、ドーハ産油国会議の決裂直後の原油価格下落=円買い+ドル買いは本流ではく、気まぐれだったと言いたいような、原油高=資源国通貨+円を除く主要国通貨の上昇と、激しい円売りは止まらず、円はクロスでも全面安へ。

なぜに、急速にドル売り+円売りへと変化が加速しているのかは不明ながら、週末・週初に先行したリスク回避の行動の巻き戻しで、失望感が表れているようにも思えてならない。

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USDJPYは、円全面安。109.50円が厚い壁となり上げ止まるも、底値も108.80円、109.10円と徐々に底値を切り上げ上値を狙う動きを継続中。ドル全面安の中で、円クロスで円は全面安の動きに、USDJPYの買い圧力は続く。

EURUSDは、ユーロは続伸。弱い米住宅着工と住宅建設許可件数に、1.1350の壁を上抜け1.1380台まで続伸。欧州市場は、弱いユーロ圏建設支出にEUR売りは限定的で1.1310台をボトムに下げ止まる。

AUDUSDは、豪ドル続伸。NZドル+カナダドルと合わせ、強さが目立つ。AUDUSDは、弱い米住宅着工と住宅建設許可件数に0.7800台を維持し0.7810台まで続伸、強さが目立つ。


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2016年4月19日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年4月19日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

ドーハ産油国会議の決裂にもかかわらず、予想外に底堅い原油価格に資源国通貨高が続き、リスク選好に円とドルの売り基調も続く。

日経平均株価は+589.49(+3.68%)上昇し円安をリード。、原油価格は41ドル台半ばへ上昇し、米金利も上昇へ。

為替相場は、ドル安+円安傾向は変わらず、欧州市場に入りやや伸び悩んではいるも、資源国通貨も上昇傾向へ。

USDJPYは、一時108.80円近くへ値を下げるも再び109円台を回復し、109.20円近くまで再上昇。

EURUSDは、1.1300台を維持し、欧州市場の序盤で1.1340台まで上昇後、伸び悩むも1.1320台で推移し底堅さを維持へ。

AUDUSDは、欧州市場の序盤で0.7800まで上昇するも続かず。0.7770台まで値を下げるも、底堅さを維持へ。

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ターンブル豪首相=7月2日に総選挙を実施する見通し。

豪中銀議事録(4月5日)=非常に緩和的な政策が適切。豪ドル高は経済のリバランスを複雑なものとしている。データは2016年の豪経済成長が緩やかになること示唆。

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2016年4月19日(火曜)昨日18日、海外市場の動き

2016年4月19日(火曜)昨日18日、海外市場の動き

週明け月曜日、予想外に底堅い原油価格+株価に、ドル売り+円売りへ。

ドーハ産油国会議で増産凍結は決裂した影響は軽微なのか、織り込み済みなのか原油価格は底堅く推移。米株と米金利も上昇。アジア市場で過熱したリスク回避のドル買い+円買いから、リスク選好のパターンに変化し、ドル売り+円売りが続く。

WTIは5月39.93、6月41.37と先週末よりは低下するも、ドーハ会議の決裂にも底堅く推移。ダウ平均もモルガン・スタンレー決算が強く18000ドル台を維持、米10年債利回りは1.75→1.77%へ上昇。

為替相場は、アジア市場のドーハ会議の決裂+熊本震災に、日本株は大幅下落し、早朝からリスク回避のドル買い+円買いがスタートするも続かず。欧米市場では、予想外に底堅い原油+欧州株に激しいいドル売り+円売りへと変化。先週終値水準を上回り、米国市場に入ってもその流れは変わらず。

USDJPYは、アジア・オセアニア市場の急落から、108.50円を超えてから投機筋のショートカバーが炸裂、週末終値108.75円を超えて再上昇。高値は108.99円で109円の大台を達成できず伸び悩むも、高値圏で推移。

GBPUSDは、原油価格もパニック的な売りも見られず、欧州市場に入ると1.4130台をボトムに、ドル全面安の流れの中で1.4200台を回復。米国市場に入り1.4290近くまで続伸し上げ止まるも、強さは維持。

AUDUSDは、アジア・オセアニア市場の急落から、欧州市場に入り0.7640台をボトムに0.7680台を超えると買いが加速、先週末の終値0.7720を超えて0.7760近くまで続伸し上げ止まるが、強さは維持。

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英国民投票のICM電話調査=残留54%、離脱46%、オンライン調査は共に50%と拮抗。

増産凍結をめぐるドーハ会合決裂したが、クウェートの石油労働者によるストの影響で原油生産が60%超押し下げられていることが材料視され、原油価格の下げも限定的。

ダドリーNY連銀総裁=ほとんどが好ましい内容。労働市場が一段と強くなり、これまでインフレを抑制してきた一過性の要因がなくなるのに伴い、インフレは今後数年かけて当局が目指す2%に戻ると確信。

モルガン・スタンレー決算=予想を上回る四半期利益を発表し株価の上昇をリード。

金利先物市場=6月のFOMCまでの利上げ確率は約12%で、1月1日の段階では約75%。

黒田日銀総裁=日銀は物価安定の目標達成で躊躇なく行動へ、ここ数か月の円高でインフレ率2%への達成に向けた取り組みが損なわれる可能性。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=イエレンFRB議長は政策のアプローチに予断もたず。FRBは政策が世界経済の展開に影響を与えると認識。

クノット・オランダ中銀総裁=ECBの金利は当分上昇しないと考えることが現実的。

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2016/04/18

2016年4月18日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年4月18日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

週明け月曜の為替市場は、ドーハ産油国会合の決裂や熊本地震、日本株も大幅下落のリスク回避の流れの「円買い+ドル買い」も、アジア市場止まりで続かず。欧米市場は激しい「円売り+ドル売り」へと変化。

原油価格(WTI)は大幅下落が続くも6月期日40ドルの大台を維持、5月は39ドルを回復。米株は小幅上昇からスタート。米10年債利回りは1.77%へ上昇。

為替相場は円安+ドル安の流れが加速、主要通貨は先週末の水準を上回り、円はクロスでも全面安。

原油価格はドーハ産油国会議で増産凍結で予想を裏切り合意できず下落するも、パニック的な売りも見られず予想外に底堅い展開となっている。日本株も大幅下落にも関わらず、欧州株は底堅く推移し、米株も上昇からスタート。リスク回避から選好パターンへ急変した後は、ドルと円の下落が目立つ。

USDJPYは、108.50円を超えストップの買いがさく裂、先週末終値水準の108.75円近辺を上回るとさらなる買い戻しが強まり、主要国でドル売りが強まる中で、円は全面安の流れとなっている。

GBPUSDは、原油価格もパニック的な売りも見られず、欧州市場に入ると1.4130台をボトムに、ドル全面安の流れの中で1.4200台を回復、投機筋の買い戻しが加速し1.4230台まで上昇。

AUDUSDは、欧州市場に入り0.7640台をボトムに0.7680台を超えると買いが加速、先週末の終値0.7720を超えて0.7730台まで続伸。


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独連銀月報=独第1四半期は輸出より内需主導で力強い成長となったが、第2四半期は鈍化見通し。

ダドリーNY連銀総裁=米国は著しい不透明性、逆風に直面している。インフレが今後数年で2%に戻ると自信。金融政策の調整は段階的に注意深く。労働市場の状況は著しく改善。米国経済はおおむね楽観的。

2016年4月18日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年4月18日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

ドーハ産油国会議の決裂と熊本地震、日経平均株価は16275.95円-572.08(-3.4%)下落、原油価格は-2.09ドル(-5.01%)下落し40ドルを割り込み、円は全面高へ。

先週末終値から大幅に円高へと動き、USDJPYは一時107.80円台まで下落、EURJPY+GBPJPY+AUDJPY+CADJPY+NZDJPYと、主要国通貨に対して円大幅に上昇。

サウジはイランが加わらない増産凍結は検討しないとのムハンマド副皇太子の主張は変わらず。一部で期待されてい暫定的な合意はできず、再協議は不明となっている。

この決定を受けた早朝のオセアニア市場は、週末に発生した熊本地震の影響もあり、薄商いの中で円高が加速、日経平均株価の大幅安も加わり、円は全面高の展開となっている。

USDJPYはテクニカルでも先週に109.50円以上をつけながら、108円を割り込んだことや、円クロスで全面高もあり、円高センチメントが急速に高まっている。108.50円を回復できないようならば、さらなる売りドル売り・円買いが強まる可能性が高くなる。

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4/17 ドーハ産油国会議は増産凍結で合意できず。カナダドル急落、豪ドル急落。原油生産量(日量平均)について、今年1月の水準を超えないことで合意する見通しとの報道もあったが最終的に合意できず、失望感は隠せない。

4/15 G20声明=根強い下振れリスク指摘-成長後押しへ財政出動。

4/15 ドラギECB総裁(G20)=ユーロ圏の景気見通しは依然として不透明。低迷するインフレを押し上げる必要があればECBはさらなる措置を講じる用意がある。

4/15 ルー米財務長官(G20)=最近は円高が進んでいるが、為替市場は引き続き秩序立っている。→ 円高を容認するような発言で、日本の通貨当局の円高阻止の介入の可能性は極めて低いと思われる。

中国国家統計局=2016年第1四半期のGDPが前期比1.1%増と市場予想1.5%を下回った

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ドーハ産油国会議は増産凍結で合意できず。

2016年4月18日(月曜)5時50分

ドーハ産油国会議は増産凍結で合意できず。週明けのオセアニア市場で、カナダドル急落、豪ドル急落、CADJPYは83円台前半まで、AUDJPY82円台半ばまで一時急落。USDJPYも108円台近くへ一時下落。

2016/04/17

今週の為替相場を考える(4月18日~4月22日)

2016年4月17日(日曜) 今週の為替相場を考える(4月18日~4月22日)

詳細なコミットメントは難しいと思われている17日(日曜)のドーハ産油国会議。この結果で為替相場もブル・ベアどちらの方向にでも動くことになりそうである。

先週は、ロシア・サウジ原油増産凍結で合意との報道で一時42.25ドルへと急進しており、金利、株価、為替相場への影響は大きいものがある。本当に増産凍結で合意することができるのか、できないのか? 仮にできたとしたらそれが実行できる可能性はどうなのか? 今週の為替相場はこれが週明けから最大の試練なることは間違いない。

参加国で増産凍結の合意ができ、イランやブラジルが不在と思われる中で、それを厳守することができるのか?そのインパクトはいかほどなのか、ということになる。

米シェールオイルの生産は7カ月連続で減少しており、原油価格の更なる上昇につながる可能性もある。思惑的には、原油高=株高=円買いで、豪ドル+NZドル+カナダドルの買い要因となる。逆に、失敗に終わると、原油安=株安=円売りで、豪ドル+NZドル+カナダドル売りが進むことになる。

先週火曜日(4月12日)発表のCFTCの通貨先物では、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネット・ポジションは、+17,292コントラクトとなり、2013年10月29日以来となる歴史的なプラスへと転換をむかえている。つまり、ドル売りへと変化していることになる。

逆に、FRB公定歩合会合の議事録では、2名が0.25%の利上げを支持していたことが判明。ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁は、条件次第ながら年内3回の追加利上げが可能とある。また、地区連銀経済報告(ベージュブック)では、2月下旬から4月上旬にかけて米経済活動が引き続き拡大。12地区中11地区で賃金が上昇、いくつかの地区は賃金の上昇圧力が強まる兆しとあり、今後の利上げ見通しに対してやや強気になっており、潜在的なドル買い要因となっている。

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◎【EURUSD 予想1.1150~1.1400】→ 原油価格に伴うリスクオフ・オンでユーロ相場変動は避けられず。

原油価格との連動性はそれほど高くはないが、ドーハ産油国会議の影響は避けられず。原油価格の下落=新興国通貨+資源国通貨安=ユーロ買い(安全資産)に動く可能性も考慮へ。逆ではユーロ売りへ動くと思われる。

先月末から続く1.14台中心の相場も、1.1500の大台を達成することもなく先週は逆に1.13を割り込み、上昇スタート水準近くへと値を下げている。今週のECB理事会では金融政策の据え置きが予想されており、ECB理事会の決定とドラギECB総裁の記者会見は台風の目であることは間違いないが、大きな変化は予想できず。

6月23日の英国民投票の結果によるインパクトはユーロ圏がより大きいとの予測もある。ポンド相場のみならず通貨ユーロも大きな影響を受けることは避けられず、EURUSDの上昇力を削いでいるが、テクニカルベースでは上昇を維持し、1.1200割れの滞空時間が短く1.1300台を維持していればその景況は変わらず。

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◎【GBPUSD 予想1.4000~1.4400】→ 原油価格+6月23日の英国民投票の予測で動きは変化。

英国は小さいながらも産油国だが、原油価格との連動性はそれほど高くなく、原油価格の上昇=なぜか弱いポンド売りとなっている。より6月23日の英国民投票の思惑でポンド相場が変動することが多くなっていることがその要因と推測している。

最近は1.40~1.45の500ポイントレンジで推移、上値も気下がり=下値も切り上がる持合い相場で、約2か月後に迫っている国民投票へ向け相場が大きく変化する可能性を示唆している。

今週は、カーニーBOE総裁の議会証言+英雇用統計により相場変動が期待できるも、1.4~1.44のレンジを抜け出すことは難しそうである。

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◎【AUDUSD 予想0.7400→0.7700】→ 原油高連動の豪ドル相場で、ドーハ産油国会議の影響は避けられず。

原油価格と豪ドル相場の相関関係は非常に高く素直に、原油高=豪ドル買い、原油安=豪ドル売り動くと思われる。

豪中銀議事録やスティーブンス豪中銀総裁発言も相場変動要因となっているが、原油価格の変動による豪ドル相場の動きに比べたらインパクトは小さい。

原油価格の変動を別に考えると、テクニカルでは最近の原油高傾向を反映しているのか、上昇圧力が続き。Daily&Weeklyチャートでも高値を更新、上昇力が強いことがうかがわれる。

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◎【USDJPY 予想105.00←107.50~110.00→111.50】→ 原油価格の上下による、リスクオン・オフで円相場が決定へ。

ルー米財務長官は「為替介入による競争的な通貨切り下げは容認できない、準備通貨としてのドルの地位を当然と思うべきではない」との主張を維持している。日本政府は現段階で円売り介入を実施することは難しい。

間接的な円売りにつながるような公的機関による積極的な外債・外株の購入に頼らざるを得ない状況から、必然的な円売り相場へ変化することができるのか?

IMFは世界経済見通しを下方修正し、特に日本は大幅に下方修正を、逆に中国は上方修正している。日本の2016年の成長率予測を0.5%へと半減、2017年はマイナス成長を予測し、円売りへと動いたこと記憶に新しく、先の日銀短観のサプライズもあり、潜在的な円売り要因となっている。

円ポジションであるが、CFTCのポジションにもみられるように、テクニカルベースで将来の円高を見越した円ロングポジションは積み上がっていることも事実で、109.50円を超え110円台が定着できるような状況にでもなれば、投機筋の円売りが強まることも予想でき、逆に108円台で上値が重くなるようなら更なる円高につながる可能性が高くなる。

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今週の主な材料(4月18日~4月22日)


今週の主な材料(4月18日~4月22日)

17日(日曜)のドーハ産油国会議の結果が原油価格の変動につながり、金利、株価、為替相場への影響は大きいものがあります。増産凍結で合意する

ことができるのか、できないのか? 仮にできたとしたらそれが実行できる可能性はどうなのか? 今週の為替相場はこれが最初で最大の試練になりそうです。

現段階では、ドーハ産油国会議の結論が分からず、判断材料に欠けることは否めません。ロシア、サウジ、ベネズエラ、カタールの主導による生産水準を維持することで合意しており、参加保留といわれているノルウェーや、不参加を表明しているイラン、ブラジルが参加し合意することができるのか、今週の為替相場は、その影響を受け、株、為替、金利が変動することに間違いないことでしょう。

重要と思われる今週のイベントは以下の通りです。
2016/4/18 ダドリーNY連銀総裁講演
2016/4/19 豪中銀議事録公表
2016/4/19 スティーブンス豪中銀総裁発言(NY)
2016/4/19 カーニーBOE総裁議会証言
2016/4/19 ポロズ・カナダ中銀総裁講演
2016/4/20 英雇用統計
2016/4/20 ポロズ・カナダ中銀総裁議会証言
2016/4/21 ECB理事会
2016/4/21 ドラギECB総裁記者会見
2016/4/22 カナダ消費者物価指数

原油価格意外では、いつもながら21日のECB理事会とドラギECB総裁の記者会見は重要で、ユーロ相場に影響を与えることになるでしょう。ただ今回は、金融政策の据え置きが予想されており、追加緩和の可能性は非常に少ないと思われます。また、ドラギECB総裁の記者会見でも、追加緩和の可能性を否定するとは思われず、サプライズは期待できそうにありません。

それ以外でも今週は要人のは発言が多く予定されています。ダドリーNY連銀総裁、カーニーBOE総裁、スティーブンス豪中銀総裁、ポロズ・カナダ中銀総裁らの発言は過去の例からも変動リスクが高くなっており、注意が必要です。

豪中銀議事録では、4月5日の議事録で、「低インフレで追加緩和の余地残る。豪ドル上昇が経済の調整を複雑化させる可能性に留意。労働市場が改善されているのか見極めに」とあり、詳細を注目しています。また、英雇用統計、カナダCPIと共に相場変動が高く注目しています。

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4/18(月)         
07:45    ◎    NZD 第4四半期 消費者物価指数
23:00    ◎    USD NAHB住宅市場指数
21:30    ●    USD ダドリーNY連銀総裁講演

4/19(火)       
10:30    ●    AUD 豪中銀議事録公表
18:00    ◎    GER ZEW景況感調査
21:30    ◎    USD 住宅着工件数・住宅建設許可件数
22:30    ●    AUD スティーブンス豪中銀総裁発言(NY)
23:35    ●    GBP カーニーBOE総裁議会証言
00:00    ●    CAD ポロズ・カナダ中銀総裁講演

4/20(水)        
08:50    ◎    JPY 貿易統計(通関ベース)
17:30    ●    GBP 雇用統計
23:00    ◎    USD 中古住宅販売件数
05:45    ●    CAD ポロズ・カナダ中銀総裁議会証言

4/21(木)        
17:30    ◎    GBP 小売売上高
20:45    ●    EUR ECB理事会
21:30    ●    EUR ドラギECB総裁記者会見
21:30    ◎    USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数
21:30    ◎    USD 新規失業保険申請件数
22:00    ◎    USD FHFA住宅価格指数
23:00    ◎    USD 景気先行指数総合指数
23:00    ◎    EUR 消費者信頼感・速報値

4/22(金)       
17:00    ◎    EUR 総合PMI・製造業PMI・サービス業PMI・速報値
21:30    ◎    CAD 小売売上高
21:30    ●    CAD 消費者物価指数
22:45    ◎    USD 製造業PMI・速報値

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2016/04/16

最新のIMMポジション(4月12日集計分)から

最新のIMMポジション(4月12日集計分)から


7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネット・ポジションは、+17,292コントラクトとなり、2013年10月29日以来となる歴史的なプラスへと転換をむかえた。

円のロングは66,190コントラクトとさらにロングを積み増し、ユーロのショート53,487、ポンドのショート46,506を相反するポジションが形成されており、円の先高期待は相変わらず強い。

4月11日に107.60台の円高値を付けてから、4日連続で戻り高値を更新し円売りへと変化し円ロングの調整が強まっていたが、先週15日(金)に再び円高へと動き、週末のドーハ産油国会議のリスクを気にしての変化となっている。

原油価格と連動性の高いカナダドルも4月5日に2015年6月来となるショートからロングへと転換し、原油価格の上昇に引っ張られている。

ユーロとポンドはショート・ポジションで大きな変化は見られず、6月23日のEU離脱を問う国民投票で賛否が拮抗し、リスクを回避する動きが早くも続いている。


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2016年4月16日(土曜)昨日15日 海外市場の動き

2016年4月16日(土曜)昨日15日 海外市場の動き

17日ドーハ産油国会合を前にして、原油価格は続落、米株も小幅下落し、米金利も低下、週末リスクを前にしてリスク回避の動きが強まる。

WTIは40.40ドルへと低下、ダウ平均は-28.97(-0.16%)下落、米10年債利回りは1.7919→1.7518%へ低下。DXYは94.902→94.696へと低下しドルは下落。

一日を通じてみると、週末・ドーハ会議を前にしてポジション調整と不透明な結果に対してリスク回避の動きとなった。その中で、NZDの上昇が目立ち、円高もそれに続く。円はクロスでつ強く、NZDJPYを除き他の主要通貨で上昇へ。

アジア市場に発表された中国の経済指標は予想を上回り、関連通貨高の動きが続くもNZDの強さが目立っている。 米NY連銀製造業景気指数は9.56(予想2.12)と非常に強く一時ドル買いが強まるも、米鉱工業生産、ミシガン大学消費者信頼感指数は弱く、ドルは売りへと変化し、取引を終えている。

USDJPYは、売りを継続、ボトムが108.60円と108.50円の壁を維持、強いNY連銀製造業景気指数にもドル買いは鈍く、米鉱工業生産+ミシガン大学消費者信頼感指数が弱く、熊本地震の影響も残り、戻りも108.80円を超えることはできず、リスク回避の流れの傾向で終わっている。

EURUSDは、上昇傾向が続く。強いNY連銀製造業景気指数に1.1270台を底値に、米鉱工業生産+ミシガン大学消費者信頼感指数が弱く1.1310台まで上昇へ。ポジション調整に1.1280台へと下落後、欧州クロージングにかけて再び1.1310台へ上昇するも買いは続かず、引けにかけては1.1270台へと低下し、上昇スタート地点に逆戻り。

NZDUSDは、欧米市場にかけて0.6920台まで上昇し、高値圏で推移。強いNY連銀製造業景気指数に一時0.6890台へ値を下げるも底堅く、0.6890~0.6920のレンジで推移。


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G20共同声明=銀行の顧客情報を共有しない租税回避地に対し罰則を検討。オフショア金融に関するいわゆる「パナマ文書」が起こした波紋は、税逃れに対する世界的な憤りに発展。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=指標次第で、本年3回の利上げも可能。2016年にインフレが2%に達する十分な自信はない。世界経済の逆風で、見通しを下方修正することが適切。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=ドル相場が見通しに影響する。
本年は緩やかな利上げのみが想定。コアインフレが2%に達する更なる確信が必要。「最近のインフレ指標は良好だが、一時的にとどまる可能性も。


2016/04/15

2016年4月15日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年4月15日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

週末金曜日、17日のドーハ産油国会議のリスクを前に、原油価格(WTI)は40ドル台半ばへと低下、米株は動けず小幅低下、米金利も低下へ。為替市場はドル売りの流れを継続。

米NY連銀製造業景気指数は予想外に強く、逆に、米鉱工業生産と設備稼働率は弱い。ミシガン大学消費者信頼感指数も弱く、ドル売りの流れが強まっている。

週末のドーハ産油国会議を前にして原油価格は40.24ドル近くまで続落、その影響もあり、JPY+EURの上昇が目立ち、USDJPYは108.60台まで下落、EURUSDは1.130の大台を回復、CAD+AUDの下落が目立った。

USDJPYは、108.80円の買いに一時下げ止まるも、原油安と米金利の低下や、弱い米経済指標もあり、109円台の売りが強まり108.60円台まで続落、EURUSDも、EURショートの巻き戻しと、弱い米経済指標+安全資産としての買いが先行し、1.1300の大台を上回り1.1310台まで上昇が続いている。

逆に、AUDUSDは弱く、アジア市場の上昇スタート地点の0.7680台まで値を下げ、USDCADは原油安もあり、1.2900の大台近くへと上昇。

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2016年4月15日(金曜)アジア・米国市場序盤の動き

2016年4月15日(金曜)アジア・米国市場序盤の動き

週末の金曜日、17日(日曜日)のドーハで産油国会議で生産枠上限を維持できるのか? 

原油価格が株価へ影響を与え、為替相場も動く流れの中で、週末リスクが非常に強く、週明けの為替相場が大きく変動するリスクも考えなければない。

アジア市場で発表された多くの中国経済指標は、GDPは6.7%で予想通り、鉱工業生産、小売売上高、固定資産投資と、予想を上回る結果となった。中国経済と結びつきの強い通貨のAUD+NZDは堅調に推移。原油価格も41ドル台半ばで安定しており、カナダドル買いも続いている。

さて、USDJPYだが、日経平均株価の上昇を意識したのか午前9時の市場参加者が多くなる時間から買いが始まり、日本株高の影響を受けた買いが先行し、一時109.70円まで上昇。

日本株が値を下げはじめ109.60円を割り込んでからは109.30円台まで続落。円クロスでも株価がピークアウトしてからは売りの流れへと変化へし、昨日のトレーディングレンジに逆戻りしている。

NZDUSD+AUDUSDは、引き続き強さが目立ち上昇傾向は止まらず。円クロスでも高値圏を維持している。


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2016年4月15日(金曜) 昨日14日 海外市場の動き

2016年4月15日(金曜) 昨日14日 海外市場の動き

IMFは日本経済を注意深く監視、ドル円は109円台を維持。弱い米CPIに一時ドル売りへ傾くも続かず、主要通貨の動きは比較的緩慢。

原油価格(WTI)は大枠41~42で上下し41ドル台半ばで推移。米株は小幅幅を縮め小幅上昇、米金利は小幅上昇へ、CRBとVIXは小幅低下。為替相場は大きな変動は見られず。

BOEは金融政策を据え置き、EU離脱のリスクを危惧、引き続きポンド売りの潜在的な材料となっている。弱い米CPI、強い米新規失業保険申請件数と強弱混在も、直後の反応は弱すぎる物価上昇にドル売りへと動くも限定的。

ロックハート・アトランタ連銀総裁、4月の利上げ不支持で6月の利上げ支持へ。ラガルドIMF専務理事=IMFは米景気後退を予想せず、2016年の金利は上昇する可能性と、日本市場を危惧してなのか監視へ。

USDJPYは、108.90~109.50のレンジで推移。九州の強い地震の影響は不明ながら、弱い米CPI+地震発生時には一時108.90円まで下落するも、他の主要通貨でドルは安定、109円台を回復し109.40台へ値を戻すも、109.50円の壁は越えられず。

EURUSDは、1.1230~1.1300のレンジで1.1260を中心とした動きへ。ユーロ圏CPIは前月比が上昇するも動きは見られず、弱い米CPIに上昇するも1.1300に届かず。材料難なのか1.1260を中心とした動きに終始。

AUDUSDは、早朝の改善が続く豪雇用統計に上昇、買いの流れを維持し米CPIに一時0.7740台まで上昇するも続かず、売りへと変化。終盤にかけて0.7700を割り込むも、底堅く推移し、AUDJPYも84円台を維持し底堅く推移。


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黒田日銀総裁=ここ数日、若干行き過ぎた円高が修正されている。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=4月の利上げは支持しないが、6月は依然選択肢。6月利上げを条件は、1)今年2%の成長達成に十分なほど第2四半期に景気が持ち直す、2)月当たり約20万人の雇用増が継続する、3)インフレ加速の一段の証拠、4)2%近辺で安定しているインフレ期待が悪化しない。

デイセルブルム・ユーロ圏財務相会合議長=拡張的な金融政策は短期的に景気を下支えするが、限界が迫っており負の副作用が強まりつつある。構造問題に取り組まなければ、持続可能な回復を促すことはできない、出口戦略の検討が必要。

17日のドーハ産油国会議=ロシア、サウジ、ベネズエラ、カタールの4か国が生産水準維持で暫定合意。オマーン、アゼルバイジャン、コロンビアなどOPEC非加盟国も参加を表明。ノルウェーの参加を要請中だが、未確定。増産計画のイラン、ブラジルは不参加。

ラガルドIMF専務理事=FRBの指標に準じる方針によると2016年の金利は上昇する可能性。世界経済の回復は遅く脆弱すぎる。IMFは米国の景気後退を予想していない。IMFは日本市場を注意深く監視していく。

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2016/04/14

2016年4月14日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年4月14日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

米株は小幅下落、EUROSTOXX50は小幅上昇、原油価格は41ドル台後半に値お戻して推移、米金利は上昇へ。

注目のBOEは9対0で金融政策の維持を決定するも、予想通りで動けず。議事要旨ではEU離脱の懸念を強めている。直後のポンド買いも続かず、逆に売りへと変化。結局はレンジの動きへ。

米新規失業保険申請件数は予想外に強く、米CPIは逆に予想外に弱く4月の利上げの目がさらに弱まり、直後の反応なドル売りへ。

USDJPYは、109.50円の壁を越えられず売りへと変化するも、108.90円を底値に下げ止まりも買い戻しは予想外に弱く、ダウンサイドのリスクが気になる。円クロスではAUDJPYの買いが目立つも、全体的に動きは鈍い。

EURUSDは、1.1230台を底値にようやく下げ止まり、弱い米CPIに1.1290台まで上昇するも、強さは感じられず。

GBPUSDも、BOEの金融政策は予想通りの据え置きで大きな動きは見られず、弱い米CPIに上昇→下落と、1.4110~1.4180のレンジで上下。

AUDUSDは、弱いながらも一人勝ちのムードがみられる。朝が発表された豪雇用統計は予想外に改善し、AUDクロスの買いの要因なのか強さが目立つ。

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BOE議事要旨=EU離脱決定すればポンドなど資産価格に著しい影響となり、不透明な期間が長引き、短期的な需要を押し下げる可能性。

BOE議事要旨=4月のCPIは、復活祭の航空運賃の影響が薄れ低下する見通し。

ユーロ圏のCPI改定値は前年比が0.0%と速報・前回より小幅上昇、BOEは予想通り金融政策の据え置きを決定。米CPIは予想外に弱い。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=4月の利上げを支持せず。

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2016年4月14日(木曜)アジア・米国市場序盤の動き

2016年4月14日(木曜)アジア・米国市場序盤の動き

ドル円の上昇は一服なのか、方向転換するのか? 日本株の大幅高にも円売りは予想外に弱い。そして、ユーロとポンドは続落傾向が続くのか? これからのBOEのMPCと米CPIで決着がつくことを期待。

日経平均株価は529.3(+3.23%)と二日連続し大幅に上昇、中国株も上昇傾向を維持、欧州株は強弱が混在してスタート。原油価格(WTI)は値を下げるも41.16ドルと41ドル台を維持。

為替市場は、通貨間により動きは異なるり、JPY+AUDを除き基本はドル買いの動きへ。

USDJPYは、日経平均株価の急騰にも予想外に円売りは弱く、大枠で109.30~50円のレンジに終始するも、欧州市場に入り109.30円を割り込み109.20台へ低下。徐々に上値は重くなる。

EURUSDは、1.1300を回復できず弱含みで推移。欧州市場に入り1.1230台まで続落へ。

GBPUSDは、BOE金融政策の発表を前にして、引き続き上値は重い。1.4200台を割り込んでからは続落傾向は止まらず、1.4090近くまで続落。

AUDUSDは、朝方発表された強い雇用統計に原油価格の下げや、ドル買いの流れの中でも底堅く推移し、欧州市場に入ってからは高値を更新中。

   
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2016年4月14日(木曜) 昨日13日 海外市場の動き

欧米市場はドル高水準で安定した値動きへ。

原油価格(WTI)は42ドルからは値を下げるも、41ドル台半ばで安定推移。米株は187.03(+1.06%)上昇、米金利は終盤にかけ低下へ。DXYは上昇し、CRBも上昇、VIXは低下へ。

17日のドーハ産油国会議では、ロシアエネルギー相が詳細なコミットメントは難しいと言い、イランは石油相が出席しない可能性、米エネルギー省の在庫統計は80年ぶりの高水準となるなど、原油価格のネガティブな材料が多く、やや値を下げるも41ドル台半ばで推移し、底堅さを感じる。

米生産者物価+米小売売上高と弱く、ドル売りの流れが弱まるも、USDJPYは109円台を維持し、底堅く推移。他の主要国もドル買いの流れが弱まる。

ベージュブックは、米経済活動の拡大と賃金の上昇を示唆し、ドル買いの材料となるも、イエレンFRB議長は慎重姿勢で変わらず、全体的に動きは弱い。

原油価格+米金利+米株の動きに連動しながらも、アジア市場でドル高、欧州市場でドル買いのピークを付け米国市場ではレンジ相場の動きとなるも、EUR+JPY+GBPの弱さ、AUD+NZD+CADの安定性が引き続きみられる。

USDJPYは、109.00~20円の売りを消化しながら、109円台をしっかりと維持し、底堅さがみられる。109.50円を超えることができるか、109円台を維持することができるかが、今後の課題。

EURUSDは、弱さが目立つ。1.14台を割り込んでからは復活することはできず。1.1270台を底値に下げ止まるも、戻りは限定的。1.14台を復活できるまでは弱きなムードが続きそうである。

AUDUSDは、欧米市場で続落するも底値を模索する動きへ。引き続き資源関連の通貨となる、AUD+NZD+CADの底堅さが目立つ。


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ノボトニー・オーストリア中銀総裁=ユーロ圏のインフレ率はエネルギー価格の下落が主な要因となり低迷。エネルギーなどを除くコアインフレ率はより高い水準で推移し、夏には正常化し始めると予想。

地区連銀経済報告(ベージュブック)=2月下旬から4月上旬にかけて米経済活動が引き続き拡大。12地区中11地区で賃金が上昇、いくつかの地区は賃金の上昇圧力が強まる兆し。

地区連銀経済報告(ベージュブック)=個人消費支出は大半の地区で緩慢な伸びにとどまったが、設備投資は総じて拡大。製造業の活動は大半の地区で拡大。今後の成長に対する期待はまちまち。

 メルケル独首相=欧州各国の政府は成長押し上げに向け一段の措置を講じるべき。政治家にできることは、ドイツだけなく欧州全体に再び成長をもたらすことだ。成長が回復すれば、インフレが加速する状況に到達できる。

ノバク・ロシアエネルギー相=増産凍結をめぐるドーハ会合では、詳細なコミットメントの取り決めを欠く大まかな枠組みへの署名にとどまる→ この報道で原油価格は値を下げる。

17日のドーハ産油国会議=イランのザンギャネ石油相の出席は不透明。イランは代理人が出席との観測も。

米エネルギー情報局(EIA)=米原油在庫が約80年ぶりの水準に増加、方、生産が日量900万バレルを割り込んだ。

アトランタ連銀GDPNow=米第1四半期GDP予測値は、0.1→0.3%へ上方修正。

イエレンFRB議長(タイム誌インタビュー)=大きな間違いを犯す危険を回避するため、金融政策運営は慎重なアプローチを選好。やむを得ずかなり強い不透明感のある環境で金融政策を講じている、こうした環境では大きな過ちを見つけ出し、回避するためにもリスク管理のアプローチを取ることが適切。

2016/04/13

2016年4月13日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年4月13日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

ドルは買いの流れを維持。JPY+EURの弱さが目立ち、GBP+AUD+NZDも弱含みで推移。カナダ中銀は金利据え置きを決定、声明はややタカ派で反応はカナダドル買いへ。

原油価格41ドル台前半でこう着から再上昇へ、欧州株と米株は上昇へ、米金利は上下しながらも小幅に上昇。

ユーロ圏の鉱工業生産は弱く、米小売売上高は予想外のマイナスへと低下、米生産者物価指数も予想を下回りドル売りへと変化。

カナダ中銀は予想通り政策金利0.5%の据え置きを決定。中銀声明では、インフレ見通しはおおむね均衡で中立姿勢へ。第1四半期GDPは予想外に強かったようだ。

USDJPYは、弱い米小売売上高に109.40円を高値に切り返すも、原油価格も上昇、109円を割り込めず下げ幅は限定的。

EURUSDは、弱さが目立つ。アジア市場の1.1390台をピークに1.1280まで続落。弱い米小売売上高にも1.1320台の上値は重い。

USDCADは、欧州市場に入り原油価格も伸び悩み、買いの流れが続いたが、カナダ中銀

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OPEC月報=今年のOPEC産原油への世界の需要について、増加幅見通しを日量5万バレル引き下げた。需要鈍化を受け、今後も予想下方修正がありうる。

関係者(独主要研究所)=14日公表の成長率見通しは、1.8%→1.6%へ下方修正へ。

IMF国際金融安定性報告書(GFSR)=経済成長の減速や商品価格の下落に伴い世界の金融安定性へのリスクが高まっており、世界の生産を弱らせる与信停滞の危険性を突き付けている。

カナダ中銀=インフレ見通しはおおむね均衡で中立姿勢へ。第1四半期GDPは予想外に強かったようだ。GDPの強さは一時的要因が背景で、4-6月期に反動を想定。資源部門以外の輸出は強まっているが、前回の想定よりは弱い。


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2016年4月13日(水曜)アジア・欧州市場の動き

2016年4月13日(水曜)アジア・欧州市場の動き

日経平均株価は452.43円(+2.84%)上昇、上海総合は1.42%上昇、欧州株も大幅上昇からスタート。原油価格(WTI)は41ドル台中で下落するも高値圏を維持。

市場のムードは世界的な株高にリスク選好パターンを継続するも、昨日上昇した資源国通貨は押され気味で下落へ。円相場もUSDJPYは上昇するも、円クロスでは強含みの円高で推移。

つい最近までの円高リスクを懸念した発言が嘘のように、円売りが続いている。108.50円を超え、109円を超え、重要な109.10~20円のポイントを試す動きとなっており、売り圧力が強いと思われる。

クロスの円売りは影を潜め、GBPJPYは155.40→154.80円へと一時下落、AUDUSDも85.40→一時85.00円割れへと値を下げるも、基本的には調整局面の域を脱しきれず、底堅い展開となっている。

原油価格は17日のドーハ会議で合意の期待が潜在的にあるも、決裂するリスクは全くない訳ではなく、今日の原油価格の下げはそのリスクに対しての動きと思われる。

EURUSDは、1.1400のポイントを下回って推移し強気になれない動きとなっており、1.1360~80の水準がポイントで売り圧力が強まりそうである。

AUDUSDは、引き続き底堅い値動きで、0.7640を維持できるかを注目している。大きくは0.7580~0.7610の水準では買い意欲が強そうである。
AUDUSD

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ユンケル欧州委員長=経済成長は依然として停滞。

ノット・オランダ中銀総裁=ECBの金融政策は新たな領域に突入。

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思うこと!

思うこと!

ドル円は109円台を達成し定着するか? 非常に興味を持ってみている。この水準は4時間チャートのポイントでもあるし、109.00~10円ゾーンでは売り興味が強そうでもある。この水準を超えてくると、Dailyチャートのポイントとなる109.50~70円近くまで続伸する可能性が出てきて、その水準を超えると、市場センチメントに変化をきたす可能性もでてくる。

マイナス金利の日本と米国との金利差はれきぜんとしているが、実質金利差は日本のほうが上で、円高になっているとの指摘もある。この理論が正しく、そのために円高になっているかは不明だが、この条件は変わっていない。


IMFの経済見通しでは、日本の成長は主要国で最低のランクに属し、2017年はマイナス成長を予測しながらも、消費税引き上げを支持していることの矛盾を感じてならない。

もちろん、その通りになるかは不明ながら、日銀や政府は日本経済に自信を示し、強気姿勢は変えていない。いったい何れが正しく、何れが間違いなのか? 先の日銀短観を見れば一目瞭然とおもうのだが!それとも、マイナス成長を覚悟しながら、消費増税に走るとでもいうのあろうか?

さて、今週はカタール(ドーハ)の産油国会議で増産抑制で合意ができるのか? サウジとロシアは合意したとの報道に間違いなければ、イラン抜きでも初志貫徹するつもりなのであろう。

その期待による影響もあり、WTIは今日は若干下げているが41ドル台半ばをしっかりと維持しボトムアウトとも思えるような昨今の上昇。そのおかげで資源価格の上昇に恩恵を受ける、カナダドル、豪ドル、NZドルは上昇を続け、底打ち感も感じられる勢いでもある。

週末17日の産油国会議で期待通りの増産抑制で合意できればその流れがよりはっきりされそうである。

2016年4月13日(水曜) 昨日12日 海外指標の動き

2016年4月13日(水曜) 昨日12日 海外指標の動き

原油価格の上昇に資源価格は急進、資源関連通貨(AUD+NZD+CAD)は上昇、逆にEURは弱く、GBPは上下変動するも元の水準へ逆戻り。円は弱くUSDJPYは上昇し、クロスでも弱さが目立つ。

原油価格(WTI)はロシア・サウジ原油増産凍結で合意との報道で一時42.25ドルへと急進、米株+米金利は上昇、CRBは上昇しVIXは低下へ。

IMFは世界経済見通しを下方修正、日本の大幅下方修正と中国の上方修正と相反する動きが目立つ。米輸入物価指数は予想外に弱く、ドル高の修正期待が強まりドル売りへと変化。

原油価格の上昇でリスク選好パターンへと変化したこともあるが、IMF世界経済見通しでは、日本の2016年の成長率予測を0.5%へと半減、2017年はマイナス成長を予測し、円売り材料となる。

FRB公定歩合会合の議事録では、2名が0.25%の利上げを支持していたことが判明、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁は、条件次第ながら年内3回の追加利上げが可能とあり、今後の利上げ見通しに対してやや強気になる。

USDJPYは、米輸入物価指数の低迷にドル売りの中で、クロスで円売りに、IMFの日本経済成長見通しの下方修正や、カプラン・ダラス連銀総裁のタカ派発言も円売り圧力を強まり、原油価格の上昇にリスク選好パターンに一時108.80円近くへと続伸、終値ベースでは108.60円近辺へ。

EURUSDは続落傾向が続く。カプラン・ダラス連銀総裁のタカ派発言+タカ派のFRB公定歩合議事録+ギリシャ問題+強気になれないIMF経済見通しと、全体的に弱気なムードながら1.1340台で下げ止まる。資源国通貨(CAD+NZD+CAD)とのクロスがEUR売りがEURUSDの下げ要因となっている。

AUD+NZD+CADは原油価格、資源価格の上昇と、ドーハ会議の期待感に強含みで推移。

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中国政府=サービス業を強化し、8兆円規模の減税を実施、

英世論調査(ICM実施)=EU離脱支持が45%、残留支持42%と、離脱支持者が拡大。

FRB公定歩合会合の議事録(3月)=カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁とリッチモンド地区連銀のラッカー総裁(投票権なし)の2人が、労働市場の継続的な改善やインフレが加速するとし、0.25%の引き上げを主張。

IMF覚書草案(ロイター)=ギリシャに対する寛容かつ譲許的な資金支援や一段の改革計画にもかかわず、債務のダイナミクスは引き続き極めて持続不可能な水準にとどまる。債務の持続可能性を回復するには、改革努力に加え、欧州のパートナーがギリシャ債務の一段の軽減に向け断固たる行動を取ることが不可欠。

NY連銀=独自のGDP予想値「FRBNYスタッフ・ナウキャスト」を毎週金曜日に公表へ。現在のFRBNY Nowcastは2016年第1四半期予測値1.1%、第2四半期1.9%。

ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁=年内3回の利上げは依然あり得る。米経済が堅調に推移し、インフレ率が2%の目標に向かって加速しているとの一段の証拠が得られるまで待つ必要がある。中国経済の減速とドル高が自身の見通しに対する下振れリスク。

ドーハの外交筋(インタファクス通信)= ロシアとサウジアラビアは原油増産凍結で合意した。→ WTIは4か月ぶりの高値へ上昇。

ペスコフ・ロシア大統領府報道官=ドーハ会合について、イランの姿勢にかかわらず、合意が成立する希望はある。

ウィリアムズSF連銀総裁=中国のハードランディングはあまり懸念せず。米国経済は順調で、世界経済の弱い成長が米国経済の成長を抑制。

NY貴金属市場=銀先物が5か月ぶりの高値へ、

2016/04/12

2016年4月12日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年4月12日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

原油価格(WTI)は底堅く一時40.91ドルまで上昇、米株は上昇からスタート、米金利は上昇へ。

英CPIは予想外に強くポンドの買いへと動き一時1.4350近くへ上昇、EURUSDも一時1.1460台へ上昇。米輸入物価が予想外に弱く、ドル高への弊害が強まったことでドル売りプレッシャーが強まるが、カプラン・ダラス連銀総裁が「そう遠くない将来にFOMCは行動する可能性」を指摘、急速にドルの買いへと変化。

IMFは世界経済見通しを発表、世界経済成長率を3.4→3.2%へ下方修正へ。中国は上方修正へ、日本の成長率については先進国で最も大幅に下方修正し2016年を1.0→0.5%に半減。円売りの流れにつながる。

USDJPYは、米輸入物価指数の低迷に、主要国でドル売り+円はクロスで下落したことでUSDJPYはドル買いが一時強まるも続かず。予想外に大幅となったIMFの日本経済成長見通しの下方修正や、カプラン・ダラス連銀総裁のタカ派発言も円売り圧力を強まる。

米株の上昇を確認したかのように米現物株が上昇すると、上値が重かった108.40台をようやく上回り、一時108.68円近くへと上昇。クロスで円の買い戻しが強まると上値は重くなる。

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カプラン・ダラス連銀総裁=原油価格の急落で銀行はエネルギー関連融資で損失を被る見込みだが、米経済全般への脅威とはならず。この問題を注意深く見守っており、関連分野の商業不動産のエクスポージャーも注視している。損失が生じるだろう。

カプラン・ダラス連銀総裁=そう遠くない将来にFOMCは行動する可能性も。弱い国外経済の成長、ドル高が逆風に。

IMF世界経済見通し=2016年の世界成長率予想を3.4%(1月予測)→3.2%へ下方修正へ。2017年3.6%→3.5%。低成長の長期化により世界経済は負の衝撃に一段とさらされ、停滞期に陥るリスクが高まっている。

IMF世界経済見通し=米国の見通しは輸出不振や投資鈍化で曇り、日本の成長は消費税率引き上げで弱まる一方、原油や小麦などの商品の値下がりが引き続き一次産品生産国の足かせとなるとIMFは分析した

IMF世界経済見通し=欧米でのポピュリズムの台頭や英国のEU残留の是非を問う6月の国民投票、大量の移民・難民流入で高まる欧州の緊張など、政治と地政学上の複数の圧力にも言及した。

IMF世界経済見通し=米国とユーロ圏の成長率予想を0.2ポイントずつ引き下げた。日本の成長率については先進国で最も大幅に下方修正し、16年を0.5%に半減。17年は従来予想の0.3%からマイナス0.1%に下げた。最近の円高と新興国需要の減少、17年に予定する消費増税を理由に挙げた。

IMF世界経済見通し=中国は回復力ある内需とサービス業の成長が製造業の弱さを埋め合わせる兆候を受け、今年と来年の成長率見通しを0.2ポイントずつ上方修正へ。

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2016年4月12日(火曜)アジア・欧州市場の動き

2016年4月12日(火曜)アジア・欧州市場の動き

アジア市場は株高=円安、資源国関連通貨の買いが目立つが、特筆する材料は他に見当たらず。

日経平均株価は177.66(+1.13%)上昇、中国株は小幅に低下し、欧州株も小幅低下でスタート。原油価格は40ドル台半ばで安定推移、為替市場は小動きで推移。

アジア市場の円相場は、株価の上昇にドル円は底堅く、昨日の高値近くとなる一時108.40円台まで上昇するも、抜けきれず失敗。

EURUSD、GBPUSDは、底堅く推移し、欧州勢の買いに徐々に底値を切り上げるも、比較的穏やかな上昇にとどまる。EURUSDは1.1400の大台を維持し、引き続き底堅く上値を狙う展開となっている。

EURUSDも1.4250近辺で安定し、1.4280台の上値は重そうであるが、1.4280~00を上抜けすると買いの流れが強まる可能性が高い。

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2016年4月12日(火曜)昨日11日、海外市場の動き

2016年4月12日(火曜)昨日11日、海外市場の動き

原油価格は上昇、米株は上昇から終盤には下落、米金利も伸び悩み、DXYは低下しドル安へ、CRBは上昇し資源国通貨高へと動き、VIXは上昇へ。

米国内シェールオイル生産は7か月連続で減少し、ドーハ会議で増産凍結期待もありWTIは40ドル台半ばへ上昇。

NY連銀調査はインフレ期待の低下が続きFOMCの利上げ期待に水を差し、ルー米財務長官は「為替介入による競争的な通貨切り下げは容認できない」と自国通貨安の政策をまたも批判し、準備通貨としてのドルの地位を当然と思うべきではいと発言→ 共にドル高期待を抑制する動きへ。

USDJPYは、黒田日銀総裁の「追加緩和を辞さない姿勢」や為政者の円高けん制発言や日本株の上昇や米株の上昇もあり、一時108.40台まで上昇。原油価格の上昇+米株・米金利の伸び悩み、ルー財務長官のドル高抑制発言も売り材料へ。主要国通貨の上昇(ドル売り)が止まり円クロスで円買いが強まる、流れは一変し107.80近くと下落108円近辺での取引が続く。

EURUSDは、1.1500の大台を試す動きに1.1440台まで続伸するも続かず、ロンドンフィキシングから売りへ変化、1.1390台まで下落するも、1.1400台を維持し強さを継続。

GBPUSD、AUDUSD、NZDUSDは、欧米市場で上昇し、ドル売りの流れをリード。原油高+商品価格の上昇に底堅く推移。USDCADも原油価格の上昇に1.2880台まで続落。

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米エネルギー情報局(EIA)=5月の国内シェールオイル生産は日量484万バレル(-11.4万バレル)と減少減見通しで、7カ月連続。ドーハ会議で増産凍結の期待感もあり原油高が続く。

NY連銀3月消費者調査=インフレ期待、1年先2.71%→2.53%と年初来最低の水準へ、3年先2.62%→2.50%へ。

ドイツ経済省=2016年のドイツ経済は、幸先の良いスタートを切った後、拡大し続ける公算が大きいが、ややペースが鈍る。世界景気見通しは引き続き抑制的で、中国の経済成長が徐々に鈍化しつつある。原油価格の急落で、他の新興国市場の成長見通しにも影響が生じ、主要貿易相手国である米国の供給業者などに負の影響が及びつつある。

ルー米財務長官=IMFの近代化が必要で、為替や経常収支の不均衡、世界の総需要不足などの重要な問題に対する監視を強化できるよう取り組むべき。

スイス中銀の要求払い預金額過去最高=先週4月4日の週は、27億スイス増加し、過去最高の4864億スイスとなり、スイス中銀がこの金額相当の介入を行ったことを示唆。

カプラン・ダラス連銀総裁=6月FOMCで、政策に関して予断を持たない。

ドル売り+南アフリカ・ランドやブラジル・レアル、ニュージーランド・ドルなど商品輸出国の通貨が上昇へ。

ルー米財務長官=為替介入による競争的な通貨切り下げは容認できない。準備通貨としてのドルの地位を当然と思うべきではない。

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2016/04/11

2016年4月11日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年4月11日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

週明け月曜日の欧州市場は、経済指標の発表もなく、原油+株は弱く米金利が上昇する中で、ドル売りの流れが続く。

原油価格(WTI)は40ドル台半ばまで上昇、欧州株は強く、米株も上昇からスタート。米10年債利回りも上昇へ。

ルー米財務長官いわく「為替介入による競争的な通貨切り下げは容認できない」、「準備通貨としてのドルの地位を当然と思うべきではない」。

為替相場は、円を除きドル全面安で、結局はドル安+円安=主要通貨は全面高。

欧州のスタートはEURGBP、GBPJPYでのポンド買いで、USDJPYの動き108円~108.40円の比較的狭いレンジ上下。  

EURUSDは、欧州市場の安値1.3720台をボトムに1.1450近辺まで上昇。

GBPUSDは、欧州市場序盤の1.4110近辺をボトムにGBPUSDだけに限らず、EURGBP、GBPJPYとクロスでも大幅続伸。

AUDUSDは、欧州市場序盤をボトムに0.7630近くと続伸。
                  
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李中国首相=過剰生産能力に対処する方針を表明。かなり大きな下押し圧力がなお存在。一部部門のリスクは看過できない。成長を下支えするため、政府は適切な時期に投資事業に着手。

ルー米財務長官=為替介入による競争的な通貨切り下げは容認できない。準備通貨としてのドルの地位を当然と思うべきではない。

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2016年4月11日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年4月11日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株はマイナス幅を急速に縮め-7.90(-0.61%)で引け、先物はロンドン市場に入り上昇、中国株も上昇を続けており、欧州株も上昇からスタート。

早朝は株安+円高の流れに悲観的なムードが一時広がっていたが、日経平均株価が底値から反発したここともあり、USDJPYも108円台へと値を戻している。

原油価格(WTI)は伸び悩んではいるも39ドル台後半で推移、週明け月曜日の為替市場は、円高を目指した短期筋の調整も見られる。

欧州市場に入り、市場の流れはをリードしたのはポンドの買いと円の売り。GBPJPYは152.20円近辺から一時154円近くへと急進。同時にEURGBPは0.8080→0.8010近くへ下落、EURUSDは下落し、大口のポンド買いの可能性も気になり、今後のポンド相場の動きを気に留めておきたい。

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黒田日銀総裁=日銀が市場動向を注視しており、物価目標達成のため必要ならばマイナス金利のみならず量的緩和も含めて「量・質・金利」の3手段で追加緩和を辞さない姿勢。

日銀調査=1年後(上がる7.6%→75.7%)と5年後(80.1%→80.0%)の物価見通しは低下し、QQE前の水準へ。現在の景況感は「良くなった」との回答が減少する一方、「悪くなった」との回答が増加した。

榊原氏=年末までに100円を超える円高も、介入は国際合意がある場合のみ実施可能、105円なら日本経済には何ら問題ない、日銀はおそらくさらに政策を緩和するだろう。


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週明けの円相場

週明けの円相場

週明けの円相場は、当局者の円高けん制発言に対して過度の期待は持てず、海外勢主導の円売り+日本株売りの相場から、本邦勢の売りも始まり、底値が見えずにいます。

USDJPYは先ののボトム107.90円台を割り込み、クロスでも円は全面高となり、市場参加者が期待している105円のターゲットは、日経平均株価が15000円を割り込、続落するようなことにでもなれば、現実味を帯びてくることでしょう。

日本の通貨当局者が言葉通り、何らかの措置を取ることができるのか? 何をすることができるのか? 財務相・日銀の円売り介入の実現性は現時点では難しいと思われますが、ワシントンG20、仙台G20、伊勢志摩サミットと政治的な日程が重なる今後のスケジュールで、米財務相の了解を得ることができるのでしょうか?

話はパナマ文章に変わります。
相場への影響度は不明ながら、南ドイツ新聞のスクープではモサック・フォンセカが登録関与している21.4万社の関与が各国の当局者で調査される可能性があります。

このような膨大なデータであることを考えれば、世界中の会社や政治家の名前が取り上げられている可能性は高いのですが、不思議に米国企業や政治家がリストアップされていない不自然さもあります。

キャメロン英首相の亡夫+中国政府高官、プーチンロシア大統領の友人、アルゼンチン大統領、パキスタン首相の子弟、シリア大統領の親戚、サッカー選手など等・・・・・。

意図的なものか、偶然なものかは別として、今後の状況に関心を持たざるを得ません。

2016/04/10

今週の為替相場を考える(4月11日~4月15日)

2016年4月11日(日曜) 今週の為替相場を考える(4月11日~4月15日)

期末・期初から始まった激しい日本の株安+円高相場は、約2週間続いている。先週の変動率を見れば、円高が市場をリードしていることは間違いなく、USDJPYが3.18%下落、AUDJPYが4.81%下落、NZDJPYが4.47%下落している。

当初は原油価格(WTI)の下落によるリスク回避のパターンかと思われたが、原油価格が上昇しても、麻生財務相が「場合によっては為替相場について必要な措置を取る」と発言しても、円買いの流れに大きな変化は見られず。

週末の17日(日曜)カタールのドーハで開催予定の、「原油産出量の増産凍結を目指す産油国会議」の結果は非常に重要で、イランが同意するのか?その思惑で原油価格が動き→株価が変動し→為替が変動する可能性は極めて高い。

2月26~27日の上海G20で、通貨安に釘を打たれたと思われる中国と日本。それ以後は115円台を上回ることもなく、米金利は軟調に推移し、欧州・米国・新興国の株価は年初来の高値を更新する中、日経平均株価は伸び悩み、現在に至っている。

さすがに、短期間で113円台→107円台まで円高が進んだことで、財務相や官房長官は警戒信号を発するも、安倍位首相は「通貨安競争を絶対回避」と公言していることで、市場は円高が容認できる限界点を試す動きを強まることも考えられる。

他の主要国通貨を見ると、全体的にはドル売り傾向となっているが、6月23日の国民投票を控えたポンドは弱く、対ポンドクロスで続落し、特にGBPJPYは過去2週間で162→152円と10円近く下落し弱さが目立つ。

ファンダメンタルズはさておき、テクニカルで強気の円高へと変化した円相場。3週目に突入しさすがに行き過ぎ感は強く、自律的な反発と原油価格の急騰の以外に、円安相場に戻すには一体何がそのきっかけになるのであろうか?

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【EURUSD 予想1.13000~1.1450~1.1500】
底値を切り上げて2週連続し1.14台まで上昇するも、週終値ベースで1.14台は達成できず。大枠では長期間1.0500~1.1500のレンジに入り、中期では1.1300~1.1450のレンジでの取引が続き、移動平均線も1.1380近辺に収束し始めている。テロへの恐怖と難民流入、英国のEU離脱の可能性など潜在的なマイナス要因が多数存在しながらも底値を切り上げているのを見ると、そろそろレンジの上限を抜けるのではとの期待感を強めたくなるが、週末のドーハ会議の結果次第になりそうである。

【GBPUSD 予想1.3800~1.4400】
ドル売り圧力が強まる傾向の中でも、6月23日のEU離脱を問う国民投票のリスクに売り圧力が払しょくできない状態が続いている。14日のBOE金融政策決定会合は現状維持の可能性が高く相場への影響は考えにくい。3月上旬から続く1.4000~1.4500の500ポイントのレンジでの推移が繰り返される可能性が高いが、GBPJPYを筆頭にEURGBPやGBPAUDなどポンド売り傾向が続き、GBPUSDは下限を試すリスクは残っている。

【AUDUSD 予想0.7400→0.7700】
原油価格が35~40ドルで安定するのか、それとも40ドルを上抜け50ドルまで上昇するのか、週末のドーハ会議の結果で方向性が変わってくる。0.7300を超えてからはテクニカルでは上昇トレンドへと変化しているが、0.7700台の上値の重さが感じられる。原油価格に大きな変化がなければ、中国経済指標の改善も期待でき、14日の豪雇用統計によるリスクは残るが0.7400をボトムにして上昇傾向は変わらず。

【USDJPY 予想105.00←107.50~111.50】
予想外の株安+円高に驚きを隠せない。110円の大台を2回めですんなりと割り込み、105円の次のポイントを狙うような動きとなっている。USDJPYの大相場の原則は、クロスでも強い大きな動きが加わることだが、今回はGBPJPYの売りを筆頭にして、主要通貨で円は全面高となり、USDJPYの売りに拍車をかけている。

2週間近く続いた円買いも、麻生財務相の発言もあり108円台でようやく下げ止まったようにも見えるが109円台で再び売り変化。今週も108円割れの水準をボトムにできれば、やや円高ムードに変化が生じる可能性もあるが、それを期待するには、原油価格の上昇+株高+米金利の上昇が必要になってくる。

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2016/04/09

今週の主な材料(4月11日~4月15日)

今週の主な材料(4月11日~4月15日)

週末の17日(日曜)には、カタールのドーハで原油産出量の増産凍結を目指す産油国会議が開催される。原油価格の変動が株価と為替相場に与える影響は非常に大きく、会議で生産調整ができるのか? あるいは決裂するのか? ドル円相場はもちろんのこと、株や金利相場全体へのインパクトは大きくなる可能性が高い。

この会議を除いても、今週は金融政策やインフレ指標を含め重要な発表が多い。
1. カナダ中銀(4/13日)は政策金利0.50%を据え置くことが予想されており、予想通りの結果では無難に終わり、週末のカタールの会議の思惑に動き、採取的には結果待ちとなりそうである。

2. BOE(4/14日)は政策金利0.50%、資産買い入れ枠3750億ポンドの据え置きを、9対0で決定すると思われる。直後に発表される議事要旨の内容がより注目されるも、「次の一手は利上げ」で変わりそうもないが、相場変動の全てが6月23日の国民投票の思惑と、結果待ちであることに変わりない。

3. 中国発の経済指標も多く、4/11(月)の中国CPI、4/13(水)の貿易収支、4/15(金)のGDP+鉱工業生産+小売売上高を注目したい。

4. 中国の他にもCPIの発表も多く、独+英+仏+ユーロ圏+米と、相場変動要因が多い。

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4/11(月)         
10:30    CNH 消費者物価指数
15:15    JPY 黒田日銀総裁発言
22:15    USD ダドリーNY連銀総裁発言

4/12(火)        
15:00    GER 消費者物価指数・確報値
17:30    GBP 消費者物価指数
21:30    USD 輸入物価指数ル
    IMF IMF世界経済見通し発表

4/13(水)         
9:30    AUD ウエストパック消費者信頼感指数
11:00    CHN 貿易収支
15:45    FRN 消費者物価指数・確報値=
21:30    USD 小売売上高
21:30    USD 生産者物価指数
23:00    CAD カナダ中銀金融政策発表
23:00    USD 企業在庫
3:00    USD 地区連銀経済報告書(ベージュブック)
    IMF 国際金融安定性報告

4/14(木)         
10:30    AUD 雇用統計
18:00    EUR 消費者物価指数・改定値
20:00    GBP BOE金融政策発表
21:30    USD 新規失業保険申請件数
21:30    USD 消費者物価指数回2.3%
    G20 G20(ワシントン14~15日)
    OTH 国際通貨金融委員会(IMFC)ワシントン

4/15(金)        
11:00    CNH 第1四半期GDP
11:00    CNH 第1四半期鉱工業生産
11:00    CNH 第1四半期小売売上高
11:00    CNH 第1四半期固定資産投資(都市部)
18:00    EUR 貿易収支
21:30    USD NY連銀製造業景気指数
22:15    USD 鉱工業生産・設備稼働率
23:00    USD ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値

4/17(日)        
    OIL 原油産出量の増産凍結を目指す産油国会議(カタール)



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最新のIMMポジション(4月5日集計分)から

最新のIMMポジション(4月5日集計分)から

7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネットショートポジションは、マイナス4,426コントラクトと大幅に減少し、いよいよネットでショートからロングへと転換をむかえる可能性が高くなっている。全体では-25,645→-4,426となっており、2013年10月29日以来の変化で、円のロングと豪ドルのロングがそれに大きく貢献している。

先週も同じコメントを書いているが、これはある意味では、ドル高相場の大きな転換とも思える変化になる可能性もあり、今後数週間のポジションの変化が注目される。

直接的な円ロングのきっかけは、日本株の大幅下落と原油価格の上昇と考えられるが、相対的なものではないかと思われる。前日に16800円を割り込んだ日経平均株価は、4月1日に急落し、一時15400円台まで下落、原油価格(WTI)も35ドル台から40ドル近くへと反発。結果的に、ドル円は112円近くから108円割れまで下落する円高へと変化した。

円のポジションを見てみると、2004年から先週までのデータでは、ロングが5万コントラクトを超える状態はそれほど多くはなく、この水準をピークにしているケースが多いが、ドル円相場は逆に円高傾向を続けているケースが多く、2007年後半に125円近くから円高に変動したケースによく似ている。

ユーロのショートは減少を続け、逆にポンドのショートは拡大、カナダドルは2015年6月来となるショートからロングへと転換しているが、原油価格のボトムアウトを予測してのことだろうか?

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2016年4月9日(土曜)昨日8日 海外市場の動き

2016年4月9日(土曜)昨日8日 海外市場の動き

激しい円高へと変化した今週の為替相場。週末NY市場でも円高傾向は変わらず。

原油価格の急騰と強いカナダ雇用統計もありカナダドルは上昇し、USDCADは1.3000の大台を割り込む。ダドリーNY連銀総裁のハト派気味の発言もあり、カナダドルの上昇がリードするドル売り相場に、主要国でドルは全面安。

WTIは40ドルを狙う動きへ、欧州株は強くEUROSTOXX50は+1.41%、ダウ平均は0.20%と小幅上昇に限定、CRBは+2.52%、VIXは-4.95%。独金利は大幅に上昇し米金利も上昇へ。

USDJPYは、円高へ逆戻り。欧州市場序盤に109円台まで上昇するも続かず、逆に上値の重さを確認。原油価格の上昇=USDCADの下落の影響を強く受け、ドル売りの流れが強まると、108.50円を割り込み、短期円ショートの買い戻しが強まり、108.20円台まで下落。戻りも108.50円台を見ることはできず続落し、終盤では108.00円をかろうじて維持。

EURUSDは、1.1350近辺をボトムに一時1.1420近くへ上昇。原油価格の上昇=リスク回避の影響なのか、原油価格の上昇や独債券利回り上昇もあり、ロンドンフィキシング近辺では一時1.1420近くへ続伸。終盤にかけては1.1400を割り込むも高値圏で終了。

USDCADは、続落、原油高=カナダドル高が相場をリード。欧州市場の序盤では1.3110台で取引されていたが徐々に下落へ。カナダの住宅着工は強く、雇用統計は失業率は低下し、雇用ネットはフルタイム雇用の拡大に予想外の増加し、カナダドル高へ。更に、原油価格は続伸し40ドルを狙う動きにカナダドルは全面高で、ドル売りの流れをリード。ロンドンフィキシングでは一時1.2950台へ下落、戻りも1.3000がいっぱいで売り圧力が続く。

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国債金融協会(IIF)=新興国の株式・債権市場の純流出は2016年5010億ドル(2015年7550億ドル)から減少を予想。非居住者の資本流入5600億ドル(240億ドル)へと増加するが、居住者の資本流出が続き、全体は純流出。中国の純流出は5300億ドル(6750億ドル)から減少。

国債金融協会(IIF)=リスクは中国の突然の人民元再切り下げ、米利上げペースの拡大。

米石油サービス会社、ベーカー・ヒューズ週間統計=石油掘削リグ稼動数は8基減の354基で、2009年11月以来の低水準。

アトランタ連銀GDPNow=米第1四半期GDP予想値、卸売在庫の大幅減少に、0.4%→0.1%に低下。

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2016/04/08

2016年4月8日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年4月8日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

週末の金曜日、現時点では円相場に波乱は見られず、強いカナダドルの買いにUSDCADは下落し、ドル売りの流れを誘う。

WTIはついに39ドル台半ばへと続伸、米株は上昇を続け、米金利も上昇へ。ダドリーNY連銀総裁は「米経済の見通しをめぐる不確実性は通常より高まっている。米経済に対する根強い外的リスクに、FRBは慎重かつ緩やかに利上げを進めるべき」と、やや弱気。

カナダの住宅着工は強く、雇用統計は失業率は低下し、雇用ネットはフルタイム雇用の拡大に予想外の増加し、カナダドル高へ。米卸売在庫は予想外に弱く、原油価格の大幅上昇に、USDCADは1.30の大台を割り込み続落、大きな流れの変化を裏付ける。

英製造業生産+鉱工業生産は弱く、貿易赤字額は予想外に拡大と、いいとこなしのポンドは、欧州市場序盤の1.4140台までの上昇をキープできず、1.4050~1.4110のレンジへ。

ドル円は欧州市場序盤に109円台まで上昇するも続かず、昨日とは打って変わり108.45~90円の狭いレンジで推移。円はクロスでもやや軟調に推移、特にCADJPYの上昇が目立つ。

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ダドリーNY連銀総裁=米経済の見通しをめぐる不確実性は通常より高まっている。米経済に対する根強い外的リスクに、FRBは慎重かつ緩やかに利上げを進めるべき。

ダドリーNY連銀総裁=ドル高の問題は過去数週間で弱まったが、FOMCは政策決定でドル高を考慮。

ダドリーNY連銀総裁=年初来の下振れリスクは後退しているが、依然としてインフレ、成長見通しに対するリスクバランスはやや下向。

ダドリーNY連銀総裁=金融環境が再びひっ迫している状況は一段のマイナスの影響を及ぼす可能性があり、海外経済の成長見通しをめぐり著しい不確実性が存在。

ダドリーNY連銀総裁=FRBが再び追加緩和の実施を迫られるような状況悪化のリスクを依然警戒。米成長率は、第1四半期が弱く約2%と予想。失業率は現在5%→4.75%へ。

李中国首相=全般的な経済状況は想定を上回っており、困難な状況ながらも、政府が中高速度の成長を維持できると自信。

李中国首相=世界経済の弱含みや金融市場のボラティリティーに改善の基盤は強固にならず。

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2016年4月8日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年4月8日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

週末の金曜日、原油と株は持ち直し、為替も円買いからやや売りへと変化。

原油価格は38ドル台前半へ続伸。日経平均株価は終盤やや伸び悩むも+71.68(+0.46%)上昇し、中国株は逆に下落するも、欧州株は上昇からスタート。

株高+原油高の流れに、ややリスク選好パターンに入り、円高傾向は変わらないがUSDJPYは小幅上昇。円はクロスでも値を下げる。

円クロスは総じて円売りで同方向の流れへと変化。利食い先行パターンなのだか、円高の流れが大きかった割にも小幅な戻りにとどまっている。

注目の、イエレンFRB議長+歴代の議長経験者による討論会からは、特にサプライズは見当たらず、イエレン議長の「米経済は満足のいく形で進展し続けてきた。好調な雇用や、一部にインフレ上昇の兆候が継続して見られている】との発言もあり、市場が期待している0.25%×年2回の利上げが現実味を帯びてくる。

円高に関しては、麻生財務相、菅官房長官、石原経済再生相と、介入により円高を食い止めるような勢いの発言を期待したいが、相変わらず抽象的な円高阻止発言にとどまっている。口先介入が今後どこまで継続的に行われるのか? その水準とタイミングを注目したい。

USDJPYは、株高の影響にも109円の上値が重く上げ止まっていたが、欧州市場に入りGBPJPYなどのクロスで円売りが強まると、109円台をようやく上抜けるも、変動幅は少ない。

EURUSDは、欧州市場に入りアジア市場の高値を超え一時1.1380台まで上昇するも、上昇力は鈍く、1.1400の大台を超えるまでは上昇を確認できず。

AUDUSDは、欧州市場に入りアジア市場の高値を超え一時0.7560まで上昇するも、0.7560~80ゾーンにはポイントがあり、0.7580を超えるまでは上昇を確認できず。

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麻生財務相=場合によっては為替相場について必要な措置を取る。為替相場は一辺倒に偏っっている。過度な為替変動は悪影響を与える。急速は円相場は望ましくない。

菅官房長官=替について場合によっては必要な措置を取る。為替は一辺倒に偏った動きがみられる。緊張感をもって為替市場を注視する。

石原経済再生相=円高要因になるような日本経済の大きな変動ない。
イエレンFRB議長=米経済は底堅く推移しており、インフレ上昇の兆候があり緩やかな利上げが適切になる。

イエレンFRB議長=労働市場は完全雇用に近い状態で、インフレは一時的な要因により抑制されている。米経済は満足のいく形で進展し続けてきた。好調な雇用や、一部にインフレ上昇の兆候が継続して見られている。

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週末の金曜日の独り言。

週末の金曜日の独り言。

報道機関が円高、円高、円高と大騒ぎしたのが原因なのか、それとも本当に円高を危惧しているのであろうか? 

麻生財務相、菅官房長官、石原経済再生相、そろって円高を牽制。

日経平均株価は中国株の下落を横目に一時16000円近くまで上昇し、USDJPY相場は109円近くまで値を戻していたが、終盤間際では共に失速気味。

当局者の発言が功を奏して株高+円安気味ならば、ご威光が薄らぐこれからの時間は海外勢は売ってくるだろうし、それとも、週末金曜日はおとなしくしたいというならば、NY市場の動き待ちとなることでしょう!

4日の日銀短観では、企業が想定レートしているドル円レートは自動車117.45、電話117.65円であった。現状の108円だと想定外とでも言いたいのであろうが、直近の加速気味の円高について行けていない企業や個人投資家、機関投資家も多いことであろう。

黒田日銀総裁、麻生財務相、安倍首相のご威光待ちなのか、5月の仙台G7や伊勢志摩サミット前の景気浮揚策や追加緩和を期待しているのか? 

本来なばら、通貨当局者が本気で何をしてくるのか? それを試すためにも、どこまで円高が進むか試すのが投機筋の行動パターンだと思うが!? やや影が薄くなっているミセスワタナベは、どこまでの円高をみているのであろうか?

2016年4月8日(金曜)昨日7日 海外市場の動き

2016年4月8日(金曜)昨日7日 海外市場の動き

円高はどこまで続くのか? ドル円は108円割れで止まるのか? 

今日は週末金曜日でポジション調整が強まる日。後は、朝6時30分のイエレンFRB議長発言(グリーンスパン、バーナンキ、ボルカー元FRB議長らと)待ちへ。

8日の動きはリスク回避パターン。株安+金利低下+原油価格(若干)下げで、VIXも上昇。

原油価格(WTI)は36.69ドルまで下げるも、37ドル台半ばで推移、ダウ平均は弱く-174.09(-0.98%)下落、米10年債利回りは1.75→1.69%、2年債も0.73→0.69%へと低下が止まらず。VIXは14.09→16.36へと上昇へ。

EURUSDは、追加緩和の可能性を示唆する発言が続き、ECBの議事録+年次報告書もネガティブ要因で、EURJPYの売りがリードし一時1.1330台まで下落しようやく下げ止まる。EURUSDは1.1400を割り込んでからはこの水準を越えられず。

GBPUSDは、英国民投票のリスクは変わらず、労働生産性+単位労働コストが悪く、GBPJPYの売りがリードし続落。欧州市場では1.4050をボトムに下げ止まり一時1.4110台まで値を戻すも、NY市場終盤にかけ再び続落1.4050台で下げ止まる。

USDJPYは、リスク回避の動きというより、原油価格との連動性は弱まり、潜在的なポジションの巻き戻しと株安の流れが円買いをリード。108円を割り込みオプションカットで107.60台まで下落し、ようやく下げ止まり、108.40台まで一時反発へ。

ラガルドIMF専務理事は相変わらず地政学的リスクを懸念し、世界経済見通しを下方修正する可能性を示唆。

ドラギECB総裁はECB年次報告書で「世界経済の将来は依然不透明で、新たな衝撃に対する欧州の対応能力に疑問」と問題を提議。

ECB理事会の議事要旨では「マイナス金利免除と大幅な利下げを協議」と追加緩和でさらなる行動の可能性も示唆。発言でもECB理事らは、追加緩和の可能性を改めて示唆(プラート、コンスタンシオ、スメッツ各氏)。

ウィリアムズSF連銀総裁は「年内最低2度の利上げを予想」し、景気の上振れリスクも指摘。

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ウィリアムズSF連銀総裁=年内に少なくとも2回の利上げを支持することができる。米経済に対するリスクはかなり均衡しており、強く上振れる余地が幾分ある。

ウィリアムズSF連銀総裁=今年の成長やインフレにはかなり強い上方の潜在性がある。持続的な世界の不安定性に直面しながらも米国経済は非常に回復力がある。

スメッツ・ベルギー中銀総裁=更なる利上げのドアは閉められていない。

ラガルドIMF専務理事=地政学的リスクを懸念。世界成長見通しを引き下げる可能性がある。

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2016/04/07

2016年4月7日(木曜)欧州・米国市場の動き

2016年4月7日(木曜)欧州・米国市場の動き

為替相場は円高の流れは止まらず!

原油価格は37ドル台ミドルへ下落、欧州株は弱く、米株は大幅安でスタート、米金利も弱含みで推移。為替相場は円高の流れは止まらず、クロスでも全面高、クロス円の影響もあり、ドルは円以外で上昇へ。

大きな上昇の流れに入っている円相場は、株安+金利低下+原油価格の伸び悩みの中で、全面高となり108円を一時割り込む。

円クロスも円高傾向は止まらず、EURJPYは123円を割り込み、GBPJPYは152円を一時割り込み、AUDJPYは81円の大台近くまで低下、主要通貨に対して激しい円高の流れが続いている。

明日、4月8日の早朝、午前6時30分からのイエレンFRB議長発言(グリーンスパン、バーナンキ、ボルカー元FRB議長らと)で、相場の変化がみられるのか、発言には注意が必要。

米新規失業保険申請件数は26.7万件と予想より改善へ。英第4四半期の時間当たりの労働生産性は前期比-1.2%と2008年以来最大の落ち込み、単位労働コストも前年比1.3%と予想外に弱く、ポンド売りの流れを強めている。

ECB議事録では、金融緩和パッケージで意見の相違がみられたが、マイナス金利免除と大幅な利下げを協議。追加緩和でさらなる行動の可能性も示された。

また、ECB年次報告書でドラギECB総裁は「世界経済の将来は依然不透明で、新たな衝撃に対する欧州の対応能力に疑問がある」と弱気な発言に、EUR売りの材料ともなる。

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中国人民銀行=3月の外貨準備は103億ドル増加(予想-63億ドル)し3.21兆ドルと、5か月ぶりに増加。

中国人民銀行=SDR(特別引出権)建ての外貨準備高統計を初めて公表した。3月末時点の外貨準備3.1兆ドル=2.28超SDR

ドラギECB総裁(ECB年次報告書)=世界経済の将来は依然不透明で、新たな衝撃に対する欧州の対応能力に疑問がある。ECBは過度の低インフレに屈しない、行動する用意があることを示唆。

ECB理事会議事要旨(3月10日分)=金融緩和パッケージの確項目で意見が複雑に分かれる。マイナス金利免除と大幅な利下げを協議。

ECB理事会議事要旨(3月10日分)=インフレ期待の低下に歯止めをかける重要性を強調。賃金の伸びは既に従来予想よりもはるかに低い。二次的影響のリスクは高まったもよう

ECB理事会議事要旨(3月10日分)=大半のメンバーが0.1ポイントの引き下げが現時点では適切と判断した上で、一段の引き下げが適切な場合には追加利下げの可能性と見込みを排除しない。

プラートECB専務理事=必要な場合に追加策を講じる用意があると強調。一段のショックに見舞われた場合、副作用にも配慮しつつ、逆風の強さに応じて刺激策を調整することができる。

プラートECB専務理事=マイナス金利が2~3年続けば、銀行のビジネスモデルにとって懸念要因。

コンスタンシオECB副総裁=ECBは、成長促進への取り組みにもつながる物価安定の目標を追求するために必要なあらゆることを行ってきた。今後もそうする。


コンスタンシオECB副総裁=ECBは、成長促進への取り組みにもつながる物価安定の目標を追求するために必要なあらゆることを行ってきた。今後もそうする。