2016/04/15

2016年4月15日(金曜) 昨日14日 海外市場の動き

2016年4月15日(金曜) 昨日14日 海外市場の動き

IMFは日本経済を注意深く監視、ドル円は109円台を維持。弱い米CPIに一時ドル売りへ傾くも続かず、主要通貨の動きは比較的緩慢。

原油価格(WTI)は大枠41~42で上下し41ドル台半ばで推移。米株は小幅幅を縮め小幅上昇、米金利は小幅上昇へ、CRBとVIXは小幅低下。為替相場は大きな変動は見られず。

BOEは金融政策を据え置き、EU離脱のリスクを危惧、引き続きポンド売りの潜在的な材料となっている。弱い米CPI、強い米新規失業保険申請件数と強弱混在も、直後の反応は弱すぎる物価上昇にドル売りへと動くも限定的。

ロックハート・アトランタ連銀総裁、4月の利上げ不支持で6月の利上げ支持へ。ラガルドIMF専務理事=IMFは米景気後退を予想せず、2016年の金利は上昇する可能性と、日本市場を危惧してなのか監視へ。

USDJPYは、108.90~109.50のレンジで推移。九州の強い地震の影響は不明ながら、弱い米CPI+地震発生時には一時108.90円まで下落するも、他の主要通貨でドルは安定、109円台を回復し109.40台へ値を戻すも、109.50円の壁は越えられず。

EURUSDは、1.1230~1.1300のレンジで1.1260を中心とした動きへ。ユーロ圏CPIは前月比が上昇するも動きは見られず、弱い米CPIに上昇するも1.1300に届かず。材料難なのか1.1260を中心とした動きに終始。

AUDUSDは、早朝の改善が続く豪雇用統計に上昇、買いの流れを維持し米CPIに一時0.7740台まで上昇するも続かず、売りへと変化。終盤にかけて0.7700を割り込むも、底堅く推移し、AUDJPYも84円台を維持し底堅く推移。


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黒田日銀総裁=ここ数日、若干行き過ぎた円高が修正されている。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=4月の利上げは支持しないが、6月は依然選択肢。6月利上げを条件は、1)今年2%の成長達成に十分なほど第2四半期に景気が持ち直す、2)月当たり約20万人の雇用増が継続する、3)インフレ加速の一段の証拠、4)2%近辺で安定しているインフレ期待が悪化しない。

デイセルブルム・ユーロ圏財務相会合議長=拡張的な金融政策は短期的に景気を下支えするが、限界が迫っており負の副作用が強まりつつある。構造問題に取り組まなければ、持続可能な回復を促すことはできない、出口戦略の検討が必要。

17日のドーハ産油国会議=ロシア、サウジ、ベネズエラ、カタールの4か国が生産水準維持で暫定合意。オマーン、アゼルバイジャン、コロンビアなどOPEC非加盟国も参加を表明。ノルウェーの参加を要請中だが、未確定。増産計画のイラン、ブラジルは不参加。

ラガルドIMF専務理事=FRBの指標に準じる方針によると2016年の金利は上昇する可能性。世界経済の回復は遅く脆弱すぎる。IMFは米国の景気後退を予想していない。IMFは日本市場を注意深く監視していく。

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