2016/04/03



最新のIMMポジション(3月29日集計分)から

7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネットショートポジションは、マイナス25,645コントラクトと、通過ショートが減少している。全体では-42,206→-25645と、通過ショートの減少が続き、2013年10月29日以来となる、変化が生じる可能性が高くなっている。

これはある意味では、ドル高相場の終焉とも思える変化になる可能性もあり、今後数週間のポジションの変化が注目される。

先週は、集計日29日(火曜)のイエレンFRB議長の講演でハト派発言が飛び出し、米追加引き締め観測が交代しドル売りへと変化。

4月1日(金曜)の強い米雇用統計に、追加引き締め観測が復活するなど、上下変化したことを考えれば、通貨ショート(ドルロング)への歴史的な変化は来週の相場に持越しされた可能性が高い。

円は、前週とほぼ同水準のロングを維持していたが、週末の円全面高相場に円ロングが拡大している可能性が高い。

ユーロは、最大のショートポジションとなっているが、若干減少へ。

ポンドは、相変わらず国民投票の潜在的なリスクを意識してか弱く、ショートは若干拡大。

カナダは、原油価格の持ち直しもあるのか、のショートは減少、豪ドルは、ロングは増加へ。