2016/04/24

今週の主な材料(4月25日~4月29日)

今週の主な材料(4月25日~4月29日)

ゴールデンウィークの突入を控え、混乱が予想される週。

加速する円安、加速する原油価格の上昇、加速する日本株の上昇。新年度入りの4月の相場は波乱含みの連続で、今週は日本の大型連休を前にして、重要なイベントが目白押し。まだまだ相場の波乱は止みそうにない。

市場参加者が最も注目しているのは、①米FOMCと、②日銀金融政策決定会合と思われる。

① 27日(28日未明)のFOMCは世界中の関心事で、政策金利0.5%の据え置きが予想されており、まず間違いないと思われる。しかし、16日のFOMC議事録(4月6日分)では「一部は4月の利上げは正当化される可能性」を指摘。

12日の公定歩合議事録でも、ジョージ・ラッカー総裁が0.25%の利上げを主張。資源価格と原油価格は上昇を続け、上海総合はやや上げ渋っているも、新興国株や主要国株は上昇を続けている。海外情勢に配慮したFOMCの政策はどのように変化しているのか、非常に楽しみでもある。

② 28日の日銀金融政策決定会合と黒田総裁発言を世界中が注目している。政策金利-0.1%、年間マネタリーベース増加目標80兆円で変わらずの予想となっているが、一部には-0.2%への追加緩和を予想する向きもある。遅かれ早かれ日銀は追加緩和を実施すると思っている市場参加者は非常に多い。

特に日銀短観の悪化からその可能性が高まり、7月の参議院選挙(または、衆参同時選挙)、熊本地震もその材料にされやすいのではと思われる。22日(金曜)の「日銀、金融機関への貸し出しにもマイナス金利検討」との報道が火付け役となり、激しい円売りとなったこともあるが、銀行救済にもなり株価は上昇している。

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豪ドル相場への影響が大きい、27日の豪第1四半期CPIは、前期比予想0.2%と前回0.4%から低下が予想されている。AUDJPYの上昇傾向は資源価格の上昇と豪ドル安誘導の停止で変わらずと思われるが、インフレ動向も重要となっている。

NZドル相場への影響が大きい、28日のNZ中銀金融政策では、2.25%の据え置きが予想されており、固いと思われ、最近のNZドル上昇に対してどうかんがえているのか? 中銀声明を注目したい。

ポンド相場への影響が大きい、GDP(速報値)は前期比0.4%と前回0.6%から低下が予想されている。GBPJPYの急進もポンド買いの要因となっているが、国民投票でEU残留の可能性が高まっていることも大きな要因となっているが、この見通し次第。

ユーロ相場への影響が大きいイベントは多い。28日の独CPI・速報値はマイナス予想でネガティブ、29日のユーロ圏GDP・速報値は前月比0.4と前回の0.3%から上昇予想でポジティブ、CPI・速報値は予想が出ていないが前回の-0.1%から改善できるか注目したい。

米国発では、26日の米耐久財受注は予想1.9%と前回-2.8%から改善が、28日のGDP・確報値は前期比年率の予想は0.7%と前回1.4%から低下が、29日の個人消費支出のコアデフレーターは予想が入っていないが注目材料となっている。

日本では、28日の全国CPIは唯一重要な発表だが、日銀金融政策決定後の発表だけに、その影響力は未知数。

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