2016/04/11

週明けの円相場

週明けの円相場

週明けの円相場は、当局者の円高けん制発言に対して過度の期待は持てず、海外勢主導の円売り+日本株売りの相場から、本邦勢の売りも始まり、底値が見えずにいます。

USDJPYは先ののボトム107.90円台を割り込み、クロスでも円は全面高となり、市場参加者が期待している105円のターゲットは、日経平均株価が15000円を割り込、続落するようなことにでもなれば、現実味を帯びてくることでしょう。

日本の通貨当局者が言葉通り、何らかの措置を取ることができるのか? 何をすることができるのか? 財務相・日銀の円売り介入の実現性は現時点では難しいと思われますが、ワシントンG20、仙台G20、伊勢志摩サミットと政治的な日程が重なる今後のスケジュールで、米財務相の了解を得ることができるのでしょうか?

話はパナマ文章に変わります。
相場への影響度は不明ながら、南ドイツ新聞のスクープではモサック・フォンセカが登録関与している21.4万社の関与が各国の当局者で調査される可能性があります。

このような膨大なデータであることを考えれば、世界中の会社や政治家の名前が取り上げられている可能性は高いのですが、不思議に米国企業や政治家がリストアップされていない不自然さもあります。

キャメロン英首相の亡夫+中国政府高官、プーチンロシア大統領の友人、アルゼンチン大統領、パキスタン首相の子弟、シリア大統領の親戚、サッカー選手など等・・・・・。

意図的なものか、偶然なものかは別として、今後の状況に関心を持たざるを得ません。