2019/04/30

2019年4月30日(火)欧州市場の動き

2019年4月30日(火)欧州市場の動き

ユーロ圏の強い経済指標にEURUSDの上昇が続き、カナダの弱い月次GDPにもCAD買の流れを維持、USDJPYではJPY買が目立ち、上昇率NO.1はGBPUSDで特に材料は確認できず。

欧州株は下げ幅を縮め前日とほぼ同水準で推移。WTIは64.50台へ上昇、米債利回りは下落から下げ幅を縮し米国市場に入ると上昇幅を拡大。ダウは小幅上昇へ。

EURUSDは、仏CPIは前月比が弱いが前年比は予想と前回と変わらず、独失業者数は予想外に減少、ユーロ圏失業率は改善、ユーロ圏GDPは予想外に強く、イタリアは前期比0.2%と予想を上回りマイナス圏と脱出、独CPIは予想を大幅に上回る。結果、EURUSDは1.1176~93のレンジから、強い独CPI後には1.1190台へ再上昇し、イタリアGDPがプラス圏でリセッション回避、独CPIが予想外に強く出ると、1.1220台へ再上昇。

一方、GBPUSDは、ブレグジット関連で特にサプライズなニュースは確認できず。英労働党とのブレグジット協議でも進展が見られない中で、前日比0.7%近く上昇となり、アジアの安値1.2927、欧州市場の安値1.2931から米国市場に入り1.3000の大台を回復中。

AUDUSDは、アジア市場の中国PMIが予想外に伸びずAUD売りの流れは止まらず、0.7033~69のレンジで、欧州市場に入ってからは、0.7059をピークに伸び悩み気味。

USDJPYは、円買いの流れが止まらず、クロスでも円高傾向を維持。アジア市場の111.69をピークにアジア市場は111.50割れまで下落、欧州市場に入り、米債利回りが再上昇しても円買いの流れは変わらず、と111.20台まで一時下落してようやく下げ止まる。

USDCADは、アジア市場の1.3451をボトムに欧州市場の序盤には1.3480まで上昇するも、逆にGDP発表直前には1.3425まで続落。注目のカナダGDPの前月比が予想外のマイナスと出ると1.3460台まで急伸、ただし、鉱工業製品価格が強く出たことで上昇幅も弱まるが底堅く推移している。

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14:30    FRN 第1四半期GDP・速報値=前期比0.3%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比1.1%(予想1.1% 前回1.0%)

15:00    GER 5月 GfK消費者信頼感指数=10.4(予想10.4 前回10.4)

15:45    FRN 3月 消費者物価指数・速報値=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.8%)、前年比1.2%(予想1.2% 前回1.1%)、HICP前月比0.3%(予想0.6% 前回0.9%)、HICP前年比1.4%(予想1.4% 前回1.3%)→ 前月比は予想を下回るも前年比は予想通りで変わらず

16:00    CHF 4月 KOF景気先行指数=96.2(予想97.0 前回97.4→97.1)

16:55    GER 4月 雇用統計: 失業率=4.9%(予想4.9% 前回4.9%)、失業者数=前月比-1.2万人(予想-0.7万人 前回-0.7万人)→ 失業者数は予想より減少、失業率は前回と変わらず1990年の東西ドイツ陶業後の最低水準を維持

18:00    EUR 3月 失業率=7.7%(予想7.8% 前回7.8%)→ 予想と前回を下回り改善へ

18:00    EUR 第1四半期GDP・速報値=前期比0.4%(予想0.3% 前回0.2%)、前年比1.2%(予想1.1% 前回1.1→1.2%)→ 予想を上回る

18:00    ITL 第1四半期GDP・速報値=前期比0.2%(予想0.1% 前回-0.1%)、前年比0.1%(予想-0.1% 前回0.0%)→ 予想を上回り前回のマイナスを脱却

21:00    GER 4月 消費者物価指数・速報値=前月比1.0%(想0.5% 前回0.4%)、前年比2.0%(予想1.5% 前回1.3%)、HICP前月比1.0%(予想0.6% 前回0.5%) HIPC前年比2.1%(予想1.7% 前回1.4%)→ 予想を大幅に上回る

21:30    USD 第1四半期 雇用コスト指数=前期比0.7%(予想0.7% 前回0.7%)

21:30    CAD 2月 月次GDP=前月比-0.1%(予想0.0% 前回0.3%)、前年比1.1%(予想1.4% 前回1.6%)

21:30    CAD 3月 鉱工業製品価格=前月比1.3%(予想0.7% 前回0.3%)、原料価格指数=前月比2.8%(予想3.9% 前回4.6→3.0%)

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2019年4月30日(火)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年4月30日(火)アジア・欧州市場序盤の動き

東京市場は連休の最中で円安センチメントも弱まり、円高+ドル高へと変化。WTIは小幅安で推移、上海総合は小幅高で推移、米債は2.5%台まで軟化中。

前日にはユーロ圏の景況感が約2年半ぶりの低水準、今日の中国PMIは予想に届かず、過去2日間に円ロングが撤退していたこともあり、クロスで円買いが再び焦点に。さらに、米債券利回りは軟化する中でUSDJPYは111.50を割り込んで推移。

一方の米国は、先週発表の米GDPは予想を上回り、昨日の米個人消費支出9年半ぶりの強さを示し(ただし、コアは伸び悩むが)、ドル買いの流れも維持へ。

AUDUSDは、弱い中国のPMIの発表直前に投機的な動きなのか上昇するも、弱い結果を受け売りに急変。0.7050→直後0.7069→0.7034と上下変化しながら、底値を試す動きが続いている。

EURUSDは、前日の弱いユーロ圏景況感指数にも関わらず、昨日はオプションカット、ロンドンフィキシングから急伸していた流れを維持。特に材料は見当たらないが、アジア市場では中国の弱い経済指標を受けたAUDUSDの変化に連れ1.1179~1.1190に変動し、一時1.1193まで上昇するも続かず1.1180台を割り込んで欧州市場を迎えている。

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8:01    GBP 4月 GfK消費者信頼感=-13(予想-13 前回-13)

10:00    NZD 4月 ANZ企業信頼感=-37.5(予想 前回-38.0)、企業経済見通し=7.1(予想 前回6.3%)

10:00    CNY 4月 総合PMI=53.4(予想 前回54)、製造業PMI=50.1(予想50.5 前回50.5)、サービス業PMI=54.3(予想55.0 前回54.8)→ 予想と前回を下回る

14:30    FRN 第1四半期GDP・速報値=前期比0.3%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比1.1%(予想1.1% 前回1.0%)

15:00    GER 5月 GfK消費者信頼感指数=10.4(予想10.4 前回10.4)

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2019年4月30日(火)昨日29日、海外市場の動き

2019年4月30日(火)昨日29日、海外市場の動き

東京市場が休場の月曜日。米国市場は期待の円高への動きはなく、全般的に小幅な動きで、弱い経済指標にもかかわらずEURの上昇が目立った程度。

米株は上昇幅を縮めるも前日比で上昇傾向を維持、米債利回りは一時2.54%近く上昇するも2.525%で終了、WTIは一時62.46までの低下から米国市場に入り反発し63.50と小幅高。

欧州市場では、ユーロ圏の景況感指数は予想外に弱く2016年9月以来の低水準で10か月連続の低下となり、EURの先安感が一時強まる。EURUSDは1.2947をピークに1.2905のボトムまで低下。逆に米国市場に入り1.2930台を回復。S&Pはイタリア格付けの大幅引き下げに踏み切る可能性は小さいと説明。週末スペイン総選挙で与党社会労働党が第1党を維持する見通しに、スペイン債利回りは低下と好材料も。

米国市場では、個人消費支出が0.9%と予想を上回り9年半ぶりの伸び率となるが、コアPCEは前月比0.0%(予想0.1%)、前年比1.6%(予想1.7%)と予想を下回り伸び率が低下。先週の強い米GDPと合わせ今週末の米雇用統計がカギに。そんなかで、米財務省の四半期定例入札の概要を発表。第2四半期の国債発行予定額を従来530→300億ドルに下方修正したことで、FRBのバランスシート縮小停止に関連していると思われる。

米中通商協議では楽観的な発言が多い。ラガルドIMF専務理は合意の可能性を示唆、ムニューシン米財務長官は、あと2回の通商交渉によって米中が合意できることを望んでいると発言。今日から北京入りするライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン財務長官が率いる通商交渉団への動きが気になる。

また、FRBへの利下げ圧力は強く、市場では12月までにFRBが利下げする可能性を60%以上とみていることもあるが、クロドーNEC委員長は、FRBはインフレ鈍化を踏まえ、利下げに踏み切る可能性がある。FRBは内部でインフレ目標の引き下げについて討議している。FRBが適切と判断するスケジュールに沿って「金利を引き下げる可能性があることを意味している」と、先週に続きマスコミでアピールしている。

USDJPYは、アジア市場の111.50台をボトムに欧州市場に入り111.70台へ。米国市場に入り、強い米個人消費支出を受け米債利回りが上昇すると111.80を超え円ロングも巻き戻しも強く111.898まで上昇。これをピークに米債利回りも低下、米株も上昇幅を縮小し、111.60台へ下落。

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18:00    EUR 4月 景況感指数(経済信頼感)=104.0(予想105.0 前回105.5→105.6)、製造業景況感指数=-4.1(予想-2.0 前回-1.7→-1.6)、サービス業景況感指数=11.5(予想11.5 前回11.3→11.5)、業況指数=0.42(予想0.49 前回0.53→0.54)→ 景況感指数は予想を下回り、2016年9月以来の低水準で10か月連続低下へ。

18:00    EUR 4月 消費者信頼感・確定値=-7.9(予想-7.9 前回-7.9→-7.2)→ 予想通りながら前回は上方修正

21:30    USD 3月 個人所得=前月比0.1%(予想0.4% 前回0.2%)、個人消費支出=前月比0.9%(予想0.7% 前回0.1%)、個人消費支出(PCEデフレータ)=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.1%)、前年比1.5%(予想1.6% 前回1.4→1.3%)、コア個人消費支出(コアPCEデフレータ)=前月比0.0%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比1.6%(予想1.7% 前回1.8→1.7%)→ 個人消費支出が予想を上回り9年半ぶりの伸び率となるが、コアPCEは予想を下回り伸び率が弱気。

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【北米】
クロドーNEC委員長(29日)は、FRBはインフレ鈍化を踏まえ、利下げに踏み切る可能性がある。FRBは内部でインフレ目標の引き下げについて討議している。FRBが適切と判断するスケジュールに沿って「金利を引き下げる可能性があることを意味している」

ムニューシン米財務長官(29日)は、あと2回の通商交渉によって米中が合意できることを望んでいる。合意内容の履行を巡る交渉の一部は最終段階に差し掛かっている。「まだ多くの課題が残されている」としつつも、「両国双方に、合意にこぎ着けることができるかどうかを見極めたいという強い意欲がある」。「中国、ワシントンで開催される今後2回の交渉で、大統領に通商合意すべきか否かを提言ができる状況にたどりつけることを望んでいる」。

トランプ大統領、安倍首相が「自動車新工場のため米国に400億ドル(約4兆5000億円)」を投資することに同意したと発言。

ガイトナー元米財務長官(28日)、バーナンキFRB議長、ポールソン元財務長官と共演し、「これは非常に緩やかな回復だ。人々の警戒心を非常に強めた深刻な景気悪化の後に起きた」と述べ、「何らかのばかげた間違いを犯さない限り、景気拡大は継続可能だ」との考えを示した。

アルファベットは、第1四半期売上高が予想を下回る。第1四半期売上高は前年同期比17%増の363億ドル。過去3年で最も低い伸びにとどまり、リフィニティ部のまとめたアナリスト予想の373億ドルを下回った。

米財務省、四半期定例入札(クオータリー・リファンディング)の概要を発表。第2四半期の国債発行予定額を従来530→300億ドルに下方修正したことで、FRBのバランスシート縮小停止に関連していると思われる。

【欧州】
スペイン総選挙(28日)は、サンチェス首相率いる社会労働党が下院(定数350)で123議席を獲得した。サンチェス政権は2期目に入る見通しだが、左派系政党を含めても過半数に届かないため、カタルーニャ独立派の協力が必要になる可能性がある。週末スペイン総選挙で与党社会労働党が第1党を維持する見通しに、スペイン債利回りは低下へ。

S&Pは、イタリア格付けの大幅引き下げに踏み切る可能性は小さいと説明。早期の選挙実施は必ずしもマイナス材料にはならない。

【アジア・その他】
ブルームバーグ・エコノミクスは、中国経済の4月の先行指標は投資家が米中貿易戦争の解決を待つ中で、拡張的な財政刺激策に支えられ、景気回復が続いたことを示した。株価は4月後半に下落したものの、年初からの株式相場の大幅上昇で、3カ月加重平均は依然プラス圏にある

ブルームバーグ・エコノミスト調査は、2019年の中国のGDP伸び率の予想は前回6.2→6.3%と上方修正。中国政府の景気刺激策でビジネス・家計の景況感が改善されている。

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2019/04/29

2019年4月29日(月)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年4月29日(月)アジア・欧州市場序盤の動き

東京市場は昭和の日で休場。それでなくても月曜日のアジア市場の動きは緩慢となることが常。

上海総合株価は弱く、WTIも先週末のトランプ発言から続く弱くムードは変わらず弱含みで推移。米債利回りは小幅上昇するも、先週末の米GDP後の下げ基調から抜け出せず。

為替相場は全体的に小動きで、先週末の米金利の低下の影響にGBPUSD、AUDUSD、NZDUSDは0.2%台の上昇となりドル売りの流れをリードしている。

USDJPYは、年初のフラッシュクラッシュで円高になった思いを払拭できず、ポジションは円ロング気味。先週末のNY市場クローズ間際の円高も功を奏せず。111.54~64のレンジから、欧州勢の参入に緩やかに底値を切り上げている。

EURUSDは、スペイン総選挙(28日)で、サンチェス首相率いる社会労働党が下院で多数を獲得。1.1145をボトムに欧州勢の参入で1.1165台まで20ポイント上昇するもそれまで。先週末の高値1.1174を意識しているが、市場の弱気センチメントは変わらずEURショートポジションの巻き戻し以外、積極的に買う材料も見当たらず。

AUDUSDは、ブルームバーグ・エコノミスト調査では2019年中国GDP6.2→6.3%に上方修正、ブルームバーグ・エコノミクスは中国の先行指標から中国景気回復が続いていることを示唆。アジア市場の0.7037をボトムに欧州市場の序盤では0.7060台までと、先週末の高値0.7061に並ぶ水準まで上昇するも、続かず。


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トランプ大統領(28日)、安倍首相が「自動車新工場のため米国に400億ドル(約4兆5000億円)」を投資することに同意したと発言。

ガイトナー元米財務長官(28日)、バーナンキFRB議長、ポールソン元財務長官と共演し、「これは非常に緩やかな回復だ。人々の警戒心を非常に強めた深刻な景気悪化の後に起きた」と述べ、「何らかのばかげた間違いを犯さない限り、景気拡大は継続可能だ」との考えを示した。

ブルームバーグ・エコノミスト調査は、2019年の中国のGDP伸び率の予想は前回6.2→6.3%と上方修正。中国政府の景気刺激策でビジネス・家計の景況感が改善されている。

ブルームバーグ・エコノミクスは、中国経済の4月の先行指標は投資家が米中貿易戦争の解決を待つ中で、拡張的な財政刺激策に支えられ、景気回復が続いたことを示した。株価は4月後半に下落したものの、年初からの株式相場の大幅上昇で、3カ月加重平均は依然プラス圏にある。

スペイン総選挙(28日)は、サンチェス首相率いる社会労働党が下院(定数350)で123議席を獲得した。サンチェス政権は2期目に入る見通しだが、左派系政党を含めても過半数に届かないため、カタルーニャ独立派の協力が必要になる可能性がある。


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2019/04/28

今週の為替相場を考える(4月29日~5月3日)

今週の為替相場を考える(4月29日~5月3日)

日本の連休でどこまで円高に持ち込めるか? それとも失敗し杞憂で終わるのか? 過去に例のない10連休突入に当たり、周囲は年始の円高の再来を期待する声も多い。しかし、連休中には米国発のFOMCと雇用統計の2大イベントの結果でいかようにも変化することを前提にして考えてほしい。

米利上げ期待度の変化やトランプ政権担当者の利下げ支持発言は止まらず、ドル売り材料となっている反面、現実は他の主要国は脛に傷を持ち、経済は期待ほど強さが見られず、「不美人コンテスト」の結果がドル買いを選択させている。

10年債を比較すると、米国は昨年末の3.2%台をピークに2.5%割れまで続落する一方、独は2016年9月末以来となるマイナス圏へと再突入し、日本は今年に入りマイナス圏で推移。金利差を比較すると米日2.54%、米独2.52%とほぼ同水準。金利差が為替相場を動かすと仮定すれば円と独(ユーロ)は2弱通貨となるが、為替相場はそう単純ではない。

USDJPYは、112.20~30の上値をブレークするも、112.50の壁を超えられず結局は失速。別に112円台が円安過ぎる水準とは考えられないが、拘束力の有無は別として、日米通商協議で為替条項が組み入れられる可能性に、円安方向が加速することを抑えたいと考えている当局の魔の手をどうしても意識してしまう。 

連休中に一部の投機筋が期待している円高のフラッシュクラッシュの有無は不明ながら、仮に円高が進むとしても最近の本邦機関投資家の運用スタンスを見れば円高になれば外債を購入したいと考えており、円高抑制圧力となりそう。

考えかたはそれぞれで特に否定するのではないが、東京市場で個人投資家の取引は、現時点の地合いの良し悪しは別として、キャリートレードではTRYJPY、ZARJPYがメインで、AUDJPY、CADJPYなどの取引も興味があることだろう。

EURJPYが、または、GBPJPYがテクニカルに「売りだとか買いだ」と判断することも必要で否定はしないが、EURJPYは「EURUSDとUSDJPY」の合成、GBPJPYは「GBPUSDとUSDJPY」の合成で作れることを考えれば、USDJPY相場が動かねければ、EURUSDの上下変動の結果でEURJPYが動くことは理屈上では間違いない。現時点でEURUSDもEURJPYも底値が見えてこない。

話がそれたが、今週の為替相場を考えたい。


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USDJPY 予想レンジ (円高時は、110.70~112.50、円安時111.20~112.80)

112.50を目指し失敗した反動は、日本の10連休前にしたタイミングを考えれば影響は大きいと言わざるを得えず。200日MAの111.50近辺で落ち着いたが、どちらの方向に動きが加速するのか? Dailyベースでは円高は最大110.70、円安目標は先の高値112.50。投機的な円買いが過度にたまった場合には逆に112.50を上抜けることも意識。

テクニカル分析では、Daily、Weekly、Monthlyベースで円安方向を示しているが、相場感では政治的な圧力を背景に極端は円高も考えにくい。

FXオプションではUSDJPYは円高期待が弱まる傾向が続く。3か月のリスクリバーサルは先週のドルプット1.08→1.28とドルプットが小幅拡大し再び円買いへ。

IMMポジションは、ネットショートポジションは変わらず、前週比では、円換算のドルのロングポジションは約42.33億ドル→105.51億ドル(約63億ドル)相当で、円ショートが拡大していることになり、昨年12月24日の112.8億ドルに次ぐ数字となっている。


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EURUSD 予想レンジ (1.1100~1.1180)

Dailyベースでは1.1200を割り込み売り圧力は止まらず。Weeklyベースでも2017年6月の水準へ逆戻り。今週はECB理事会を前にして年内の利上げ期待の可能性は薄く、イタリア、スペインと政局不安、ブレグジットの行方も気なる。

テクニカル分析では、Daily、Weekly、MonthlyベースでEUR安方向を示している。Weeklyでは8週にわたり200日MAを終値ベースで上回ることはできず、弱さが目立っているが、4Hベースでは1.1100をボトムにやや反発気味。

FXオプションではEURUSDは前週比0.00→0.55とユーロプットが拡大し、先安観がやや強まっている。

IMMポジションは、ネットショートポジションは変わらず、前週比では再びショートへと傾き、この流れは今のところ止まりそうにない。

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今週の主な材料(4月29~5月3日)

今週の主な材料(4月29~5月3日)

今週は材料と問われておこがましいいが、相場が動けと言わんばかり多くの材料が控えている。さてさて、どうなることやら! これで動かなければ、投機筋の希望と夢を失うことは間違いない。もちろん通貨当局も心配しており、ドル円相場が急変動しないように監視しその対策を多数講じていることが推測できる。

本邦初の10連休のゴールデンウィーク真っ最中で、天皇の退位と即位が行われ年号も令和に変わる。そして、休みの真っ最中に、米国ではFOMC(5/1)、雇用統計(5/3)と超大物級が控えている。

FOMCはどうも連銀総裁や理事らの意見も分かれており、トランプ大統領の意向をどこまで組み込むのか? 直近の米経済指標は強さが見られないが強弱混在し、米株は強さを維持し米債利回りは軟化気味。GDPは強いが弱さを含み、はっきり言ってよくわからず! 米雇用統計の予想は失業率3.8%で横ばい、非農業部門雇用者数=予想18.5万人(前回19.6万人)と若干弱いが、平均時給は逆に上昇予想で、つまりどっちでも相場が上下変動することを意味する。

先週末にはクドローNEC委員長が「FRBの金融政策に関しては、利下げに向けて動いているというのが私の見解」、「FF金利が若干高く取引されているのは事実だがFRBは引き下げに動いている」と言っていた。

またブレグジットで揺れる英国でも、BOE金融政策委員会(5/2)が控えており、金融政策、議事要旨、インフレレポート そして総裁記者会見がありスーパー何とかと言う人もいる。米中通商協議ではライトハイザー・ムニューシン両氏が30日に北京に出向き、劉中国副首相5月8日からワシントンを訪問し、そして合意し米中首脳会談の開催を目指すことになる。

それ以外でも、カナダGDP(4/30)、NZ第1四半期失業率(5/1)を主に、中国では中国市場が5/1~3日まで休みの中で、総合PMI・サービス業PMI(4/30) 、Caixin製造業PMI(5/2) が控えている。

欧州では、ユーロ圏の景況感指数(4/29)、仏ユーロ圏GDP速報値・仏独CPI、独雇用統計(4/30) 、ユーロ圏各国製造業PMI改定値 (5/2)、ユーロ圏CPI(5/3)などが、サプライズを期待し控えている。

肝心の米国でも、個人所得・個人消費(4/29)、シカゴPMI・NAR中古住宅販売・CB消費者信頼感指数(4/30)、ADP雇用統計、製造業PMI確報値、建設支出、ISM製造業景況指数(5/1)、非農業部門生産性・雇用コスト指数、週間新規失業保険申請件数、製造業新規受注、耐久財受注・確報値(5/2)、総合PMI・サービス業PMI、ISM非製造業景況指数と、多数のFRB連銀総裁や理事の講演が控えている(5/3)。


詳細は別表をご覧ください。

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最近のIMMポジションから見えること(4月28日)

最近のIMMポジションから見えること(4月28日)

4月23日の最新データで、直近の7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のIMMポジションを見ながら、相場動向を考えてみたい。

7通貨合計のネットポジションは、5週連続でショートが拡大しており、2月12日以降では11週のうち1週を除き前週比でショートが拡大している。前週比で比較してみると、カナダドルが若干のロングとなった以外は、他の6通貨で大量ではないが、まんべんなくショートが拡大していることがわかる。

各通貨をドル換算したポジションは約375.8億ドルで年初1月8日の約283.5億ドルから約92億ドルも拡大しており、結果的にドルの信認の強さを維持しているように思われる。(ロット数×集計日の該当通貨の対ドル終値でドル換算した各週合計差)


【円】
ロング28,121 ショート122,535 ネット-94,414 前週比-7,308
           
2018年6月19日から45週と長期間続くネットショートポジションは変わらず、前週比でも2月19日から10週連続でショートが拡大している。円換算のドルのロングポジションは約42.33億ドル→105.51億ドル(約63億ドル)相当で、円ショートが拡大していることになり、昨年12月24日の112.8億ドルに次ぐ数字となっている。


【ユーロ】
ロング148,331 ショート253,749 ネッ-ト-105,418 前週比-7,395
           
2018年10月2日から30週続くネットショートポジションは変わらず。前週比では再びショートへと傾き、今年に入りユーロ換算でドルのロングポジションは1月15日の約46.6億ドル→約148億ドル(約101.4億ドル)へと拡大中で、この流れは今のところ止まりそうにない。


【ポンド】

ロング54,522 ショート56,357 ネッ-ト-1,835 前週比-2,757 
           
先週、2018年6月19日から43週続いたネットポジションはついにネットショートからロングへと変化!(?) と、思ったがイースター休暇前の幻だったのであろうか? 1週で小幅ながら元のネットショートに逆戻り。とは言え、英国の合意なきEU離脱のリスクという最悪の事態は回避できるとの判断なのか、積極的なポンド売りは感じられず。


【カナダドル】

ロング23,222 ショート70,715 ネッ-ト-47,493 前週比1,669 
           
2018年3月27日から57週連続でネットショートポジションは変わらず。相変わらず週替わりの変化で前週比ではロングになったりショートになったりで、市場のセンチメントは気迷い状態。ユーロ換算のドルのロングポジションも約35億ドルで昨年12月24日に一機にカナダショートが拡大した水準とほぼ変わらず。


【豪ドル】

ロング28,754 ショート79,203 ネッ-ト-50,449 前週比-3,569 
           
2018年4月3日から56週連続でネットショートポジションは変わらず。直近では2週連続して前週比で小幅ながらロングが拡大していたが、今週は再び小幅ながらショートが拡大し、数字上だけ見ると豪ドル高期待も続かなかったようである。しかし、豪ドル換算のドルのロングポジションは35.82億ドルで、昨年6月19日に豪ドルショートが急拡大してからは、45週間の平均が35.3億ドルとまったく変わらず。

データは別表をご覧ください!

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2019/04/27

2019年4月27日(土)昨日26日、海外市場の動き

2019年4月27日(土)昨日26日、海外市場の動き

日本が超連休入りとなる週末の金曜日。注目の米第1四半期GDP・速報値は、前年比3.2%と予想2.3%を大幅に上回り一時ドル買いとなるが、在庫投資と純輸出のプラス面に反し、国内最終需要は1.4%に鈍化しPCEも弱く、米債利回りは大幅下落しドル売りへと変化。

為替相場でドル売りをリードした米債利回りは米GDPを受け下落し。10年債は前日2.53%台から2.5%の大台を割り込み2.4982%、2年債も前日2.33%台から2.3%の大台を割り込み2.282%付近へ低下。

原油価格も波乱があり、WTIはトランプ大統領の口先介入もあり前日の65ドル台から一時62.28ドルまで下落し、結局は-3.6%下落の62.86ドルで推移。ダウは下落からスタートし終盤にかけては上昇幅を拡大し+0.31%高で終了。NasdaqとS&P500も小幅高。

日米通商協議は、安倍首相が26日訪米する前日の財務相会談では米側が貿易交渉の枠内で「為替条項」の導入を含めた議論をするよう求め、日本側が反論する場面があった。貿易交渉自体は早期妥結を目指す方向で一致するが、為替条項を巡って日米で意見が異なる。

米中通商協議は、クドローNEC委員長は交渉の一段の進展を望んでいるといつもと変わらず。交渉の結果については慎重ながらも楽観的で、「中国経済はかなりの期間で減速している。一方、米経済の好景気サイクルの終わりは差し迫っていない」と強気姿勢は変わらず。30日にライトハイザーとムニューシン両氏が北京訪問、5月8日には劉中国副首相がワシントンを訪問し、最終案が出される可能性と、5月中に米中首脳会談が開かれる可能性を残すことを期待したい。

USDJPYは、日本時間に発表となった日本鉱工業生産の速報値は前月比-0.9%、前年比-4.6%と下落し景気後退入りの可能性や、第1四半期のGDPがゼロからマイナス成長になる可能性が高まるが、発表後の円相場への影響は見られず。アジア市場ではいつもながら仲値での攻防が主役で111.45~111.79のレンジで上下変動し、ほぼアジア・欧州市場ではこのレンジを抜け出せず。米国市場に入り米GDPの発表を受け111.80前後から、前年比3.2%のサプライズに112.02まで急伸。本質は弱いのでは?との疑問が流れる中で米債利回りは下落したことで逆にドル売りへと変化。ロンドン仲値に向け111.43まで下落しようやく下げ止まる。ただ、反発も111.60台が限度で引け間際には投機的な動きに111.50を一時割り込み111.50台で終了。

GBPUSDは、欧州選挙に参加する可能性の高まりや、与党と野党労働党との協議への不信感も晴れず、ブレグジット協議が結局はどうなるか不明。米GDPの発表を受け直後は1.2874~1.2950のレンジで変動するも、一日を通じては底堅く推移し、ロンドンフィキシングでは1.2940台へ上昇。それをピークに1.2910近辺まで値を下げるも前日比では0.1%程度の上昇を維持。

AUDUSDは、シドニー株続伸し11年超ぶりの高値で取引を終える。S&P/ASX200指数 は前営業日終値比3.50ポイント(0.1%)高の6385.60で終了し株高には驚く。アジア市場の0.7007をボトムに引き続き0.70の大台を維持し、米GDPの発表を受け直後は0.7021~53のレンジで上下変動。その後も底堅く推移しロンドンフィキシング前には0.7060台まで上昇。それをピークに終盤にかけては0.7030台まで値を下げる。引き続き0.70の大台の攻防を見てみたい。

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7:45    NZD 3月 貿易収支=9.22億NZドル(予想1.16億NZドル 前回0.12→-0.68億NZドル)、輸出高=57憶NZドル(予想53憶NZドル 前回48.2 →47.1億NZドル)、輸入高=47.7億NZドル(予想51.5 前回48→47.8億NZドル)、前年比-56.2億NZドル(予想-63.39 前回-66.2→-66.9億NZドル)→ 黒字額は予想を上回る

8:30    JPY 3月 雇用統計: 失業率=2.5%(予想2.4% 前回2.3%)、有効求人倍率=1.63(予想1.63 前回1.63)→ 予想と前回より悪い

8:30    JPY 4月 東京都区部消費者物価指数ー前年比1.4%(予想0.8% 前回0.9%)、除く生鮮・前年比1.3%(予想1.1% 前回1.1%)、除く生鮮エネルギー・前年比0.9%(予想0.7% 前回0.7%)→ 予想を上回り昨年10月以来の高水準へ

8:50    JPY 3月 鉱工業生産・速報値=前月比-0.9%(予想-0.1% 前回0.7%)、前年比-4.6%(予想-3.8% 前回-1.1%)→ 予想外にマイナス幅が拡大

10:30    AUD 第1四半期 生産者物価指数=前期比0.4%(予想0.6% 前回0.5%)、前年比1.9%(予想2.0% 前回2.0%)

10:30    AUD 第1四半期 輸入物価指数=前期比-0.5%(予想-1.1% 前回0.5%)、前年比5.2%(予想 前回4.4%)

21:30    USD 第1四半期 GDP・速報値=前年比3.2%(予想2.3% 前回2.2%)、個人消費=前年比1.2%(予想1.0% 前回2.5%)、デフレーター前年比0.9%(予想1.2% 前回1.7%)、コアPCE・デフレーター=前年比1.3%(予想1.3% 前回1.8%)、最終需要=前年比2.5%→ 予想を大幅に上回り一時ドル買いとなるが、数字を押し上げた主な要因は在庫投資と純輸出で、国内最終需要は1.4%に鈍化、PCEおよび非居住者向け固定投資の減速、連邦政府支出は減少と、見かけほど強くはないとの判断なのか米債利回りは下落し、ドル売りへと変化。

23:00    USD 4月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=97.2(予想97.0 前回96.9)→ 前回を下回るも予想を上回る

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【北米】
クドローNEC委員長は、FRBの金融政策に関しては、利下げに向けて動いているというのが私の見解。FF金利が若干高く取引されているのは事実だが、FRBは引き下げに動いている。

クドローNEC委員長は、米中通商協議で、交渉の一段の進展を望んでいる。交渉の結果については慎重ながらも楽観的。

クドローNEC委員長は、堅調な米経済情勢が貿易交渉で「米国に一定の力を与えている」と強調。中国が貿易制度の改革に意欲的になる可能性があると確信。中国経済はかなりの期間、減速している。一方、米経済の好景気サイクルの終わりは差し迫っていない。

トランプ大統領は、通常兵器の取引規制条約から離脱を表明。

トランプ大統領、GDPは利上げがなければもっと上がっていただろう。

【欧州】
レーン・フィンランド中銀総裁は、ECBの預金金の断層化の効果に懐疑的。複数のECBメンバーは低金利が長期間続くとみている。経済状況の不透明感や成長鈍化できわめて刺激的な政策が続くだろう。欧州経済の鈍化が一時的なのか、長期的なものか疑問点。

レーン・フィンランド中銀総裁は、投資家はECBのインフレ押し上げを目指す金融政策の効果を疑問視している可能性。

レーン・フィンランド中銀総裁は、フィンランド中銀の年次報告の中で「低インフレが長期にわたった結果、インフレ期待を永続的に押し下げてしまい、さらに簡単に下がりやすくした可能性がある」とし「市場は現在の状況で、金融政策措置はインフレを加速させるために有効ではないとみなしている可能性がある」、ドラギ総裁が前回理事会後の会見で懸命に否定していたが、ECBがインフレ目標の上振れよりも、まず下振れを容認することになるとの見方もある。

メイ首相報道官、欧州選挙に参加する可能性が高まっている。労働党との協議は進展している。

【アジア・その他】
日本鉱工業生産の速報値は前月比-0.9%、前年比-4.6%と下落し景気後退入りの可能性が高まる。第1四半期のGDPがゼロからマイナス成長になる可能性が高まる。

日米通商協議25日(日本時間26日)は、安倍首相が26日訪米する前日の会談で、財務相会談では米側が貿易交渉の枠内で「為替条項」の導入を含めた議論をするよう求め、日本側が反論する場面があった。貿易交渉自体は早期妥結を目指す方向で一致するが、為替条項を巡って日米で意見が異なる。

シドニー株続伸し、11年超ぶりの高値で取引を終える。S&P/ASX200指数 は前営業日終値比3.50ポイント(0.1%)高の6385.60で終了した。

原油価格下落へ。トランプ大統領がOPECにガソリン価格抑制に増産圧力をかけ原油価格は下落へ。稼働中のリグが急減したこともあり、原油価格も下げ止まる。

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2019/04/26

2019年4月26日(金)昨日25日、海外市場の動き

2019年4月26日(金)昨日25日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

超連休の週末前日、重要な米GDPの発表を前にしてドル高+円高の動きへ。日米通商協議と安部・トランプ両氏の首脳会談は?

ダウは3Mが大幅下落の影響を受け序盤は前日比290ドル近くの大幅下落からスタートするも、マイクロスフとなどの好決算に-90ドル近くまで値を戻し、Nasdaq+S&P500は上昇へ。WTIは終盤にかけて65ドル割れまで一時下落。米債利回りは小幅上昇。

GBPUSDは、アジア市場の大枠1.2890~15の狭いレンジから、欧州市場に入り、ハント英外相が「合意なき離脱か離脱取り止めの二者択一を迫られた場合は、合意なき離脱を選ぶ」、レッドサム英下院議長が「来週の英議会ではブレグジットに関して討議される予定はない」、世論調査ではファラージ氏が旗揚げした新党「ブレグジット党」の支持率が27%と最も多く、次いで労働党が22%、保守党が15%、緑の党が10%」などネガティブな材料や、メイ首相の退陣を求める声もちらほら。一時1.2856まで下落し、米国市場では1.2914まで値を戻すも下落傾向の脱却は見えず。

USDJPYは、アジア市場の仲値前112.24を高値に、日銀は政策金利の据え置きを予想通り決定しフォワードガイダンスを修正へ。黒田総裁の「長い期間にわたって極めて低い金利を継続する」との発言。日銀展望レポートは成長見通しを下方修正するも上値は重くなり円買いが続く。米国市場ではクロス円の買いがリードし200日MAで重要なポイントの111.50を割り込み111.38まで続落後の戻りも111.60台までの反発が精いっぱい。超連休突入の最終日の東京市場の仲値では、投機筋が相場を動かしたいと思っていることだろう。日米通商協議と安部・トランプ両氏の首脳会談はどうなることだろう?

NZDUSDは、ドル高の流れの中でNZDはJPYと同じく上昇へ。アジア・欧州市場は大枠0.6580~00の狭いレンジで動いていたが、米国市場のオープンと同タイミングにアジア市場の高値0.6600を上抜け一時0.6630まで続伸。特に材料は確認できないが、AUDNZDが前日のボトムを割り込み4月16日以来の水準まで下落していることが要因なのか?

スウェーデン中銀は政策金利-0.25%の据え置きを予想通り決定、長期にわたりマイナス金利を継続する方針を示したことでEURSEKが急伸。ただし、EURUSDの動きは緩慢。

トルコ中銀は政策金利24%お据え置きを予想通り決めるも、将来の引き締めに関する文言を撤回しTRY急落、TRYJPYも大幅下落しJPY買の要因の一部となる。

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16:30    SEK スウェーデン中銀金融政策発表=政策金利-0.25%の据え置きを決定、予想通り。次の利上げは年末か来年初頭。

20:00    TRY トルコ中銀金融政策発表=政策金利24.0%の据え置きを決定、予想通り

21:30    USD 3月 耐久財受注=前月比2.7%(予想0.7% 前回-1.6→-1.1%)、除く輸送機器・前月比0.4%(予想0.2% 前回0.1→-0.2%)→ 予想を大幅に上回る

21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=23.0万件(予想20万件 前回19.2→19.3万件)

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【北米】
クドローNEC委員長、日米の通商協議についてコメント。

安倍首相は非常に強力的。米国は日本と貿易協定をぜひ結びたい。通商協議は全速力で進んでいる。

【欧州】
デギンドスECB副総裁は、ECBは必要なら量的緩和を再開する用意があるが、現時点では討議はない。6月の理事会でTLTROSの条件や値付けなどの詳細を発表。非伝統的手段が今後より重要となる。

レッドサム英下院議長は、来週の英議会ではブレグジットに関して討議される予定ない

欧州議会選挙、調査会社ユーガブが17日公表した世論調査によると、英国ではナイジェル・ファラージ氏が旗揚げした新党「ブレグジット党」の支持率が27%と最も多く、次いで労働党が22%、保守党が15%、緑の党が10%となっている。

リディントン内閣府担当相(メイ首相の側近)は、新たな欧州議会が召集される7月初めまでにブレグジット案が議会で承認されることが望ましい。

ハント英外相、合意なき離脱か離脱取り止めの二者択一を迫られた場合は、合意なき離脱を選ぶ。

英財務省は、英中が経済・財政金融対話の年次協議を6月中旬にロンドンで行うと発表。

スウェーデン中銀は政策金利-0.25%の据え置きを予想通り決定。景気の先行きに不透明感が高まる。中銀はディスインフレの兆候があるとして、従来示唆してきたよりも長期にわたりマイナス金利を継続する方針を示した。次の利上げは年末か来年初頭で、その後利上げペースはやや減速すると想定される」と説明。EURSEKは10.50→10.6646まで急伸し、SEK売りが強まる。

トルコ中銀、政策金利24%お据え置きを予想通り決めるも、将来の引き締めに関する文言を撤回し、中銀は声明では「物価に影響を及ぼす諸要因を注視しつつ、目標に沿った物価の維持に向け金融政策スタンスを決定する」と表明。同時に従来の「必要に応じて一段の金融引き締めを実施する」との文言を削除した。→ ハト派姿勢に転換したことで、RY急落。USDTRY5.88039→5.9800台へ、TRYJPY18.86→18.575へ。

【アジア・その他】
黒田日銀総裁の記者会見、「20年春ごろまでは金利を引き上げる検討は全くないし、それより先も、かなり長い期間にわたって極めて低い金利を継続する」と述べ、20年春以降も超低金利政策が続く可能性を強調した。

日銀がフォワードガイダンスを修正したことを受け、国債先物が一段高となった。「少なくとも2020年春ごろまで」と緩和姿勢を明確化し、現行の超低金利政策を20年春以降も継続する可能性を指摘したことに海外短期筋が反応し、先物主導で上げ幅が拡大した。

日銀展望レポートは、2019年1月時点の見通し比、2019年GDP0.9~1.0%→0.7~0.9%へ下方修正、CPI1.0~1.3%→0.9~1.2%へ下方修正。

安倍首相(訪米中)はユンケル欧州院長との共同記者会見で、英国の合意なき離脱派いかなる手段によっても回避される必要がある。G20では建設的なWTO改革の議論を求める。

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2019/04/25

2019年4月25日(木)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年4月25日(木)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は、日銀はフォワードガイダンスを修正し緩和姿勢を明確化したことを受け、株価はゆるやかに上昇。一方、上海総合は続落。WTIは相変わらず強さを維持、米債利回りは大きな変化は見られず。

為替相場は、変動幅が狭い動きとなる中で、USDJPYは昨日のNY市場で112.40までの上昇は一体何だったのか? と思う動きで、日銀の緩和姿勢を明確化するも、一時111.70台まで下落。

EURUSDは、1.1145~60の緩慢な動きで、ドイツ銀行とコメルツ銀行の合併交渉は決裂する見通しも影響を与えず。ただ、ドイツ銀行の動きは注意が必要。

AUDUSDは、中国人民銀行副総裁は「金融政策の引き締めや緩和の意図はない」と発言。前日の預金準備率引き下げ休止の公算大とのマイナス材料は若干弱まるも株価は弱い。0.7004~0.7023と0.70の大台を維持しているが、0.70をボトムとした反発力は鈍い。

日銀がフォワードガイダンスを修正したことを受け、国債先物が一段高となった。「少なくとも2020年春ごろまで」と緩和姿勢を明確化し、現行の超低金利政策を20年春以降も継続する可能性を指摘したことに海外短期筋が反応し、先物主導で上げ幅が拡大した。

日銀展望レポートは、2019年1月時点の見通し比、2019年GDP0.9~1.0%→0.7~0.9%へ下方修正、CPI1.0~1.3%→0.9~1.2%へ下方修正。

スウェーデン中銀、政策金利-0.25%の据え置きを決定、予想通り。次の利上げは年末か来年初頭。

クドローNEC委員長、日米の通商協議についてコメント。
安倍首相は非常に強力的。米国は日本と貿易協定をぜひ結びたい。通商協議は全速力で進んでいる。



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2019年4月25日(木)昨日24日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年4月25日(木)昨日24日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

一言、ドル高!

米株は小幅下落、米債利回りは続落し10年債は2.516%台、2年債は2.3%台へと一時軟化。WTIは65.80台と低下するも、引き続き高水準を維持。

為替相場はドル全面高! AUDUSD約-1.2%、NZDUSD約-1.0%、EURUSD-約0.65%、USDCAD約+0.5%、USDJP約+0.3%。

AUDUSDは、アジア市場で発表された弱いCPIに続落し、アジア・欧州市場では0.7020台まで下落後は大枠0.7020~50のレンジで推移。米国市場に入りドル全面高の中で再び売り圧力が強まり0.70の大台を直前へと3月7、8日以来の水準へ下落。

USDCADは、アジア市場の1.3410台をボトムに、アジア・欧州市場は1.3460台まで上昇。米国市場に入りカナダ中銀は予想通り1.75%の政策金利の据え置きを決定するも、声明で利上げに関する文言が削除され、成長見通しが引き下げられたことでCADは急落し1.3440台→1.3520台へ上昇。ただし、ポロズ中銀総裁の「カナダ経済の成長減速は一時的」との発言を受け1.3456まで一時値を戻しているが1月3日以来の水準へ。

EURUSDは、独Ifo企業景況感指数が予想を下回り、景況感の悪化に直後は一時1.1195まで下落し、後に1.1220台まで値を戻すも、独10年債利回りは再びマイナス圏へ下落し、イタリア内閣は景気対策を承認するも汚職疑惑に、市場は政権崩壊の観測が浮上へ。米国市場に入ると前日の安値1.1190台を割り込み1.1201を戻り高値に年初来の安値を更新し1.1140台まで値を下げ2017年6月下旬の水準へと続落。

USDJPYは、アジア・欧州市場といつもながら111.75~00の狭いレンジ内で推移。米国市場に入り米債利回りが低下、米株も軟化しクロスでの円買いが強まり一時111.68まで円高が進むもこれが限度。欧州市場が取り引きを終え薄くなった時間帯に、年初来の高値112.14を上抜け一時112.40まで上昇。ただし、112.50の壁は超えられず112.10台で推移。今日25日ワシントンで、茂木経済再生相はライトハイザーUSTR代表と会談、麻生財務相とムニューシン米財務長官が現地午後4時をめど会談、安倍首相が4月26日に訪米し、トランプ大統領と首脳会談を行う。

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17:00    GER 4月 Ifo企業景況感指数=99.2(予想99.9 前回99.6)、現況指数=103.3(予想103.6 前回103.8)、期待指数=95.2(予想96.0 前回95.6)→ 予想を下回る

17:30    GBP 3月 公共部門ネット負債(PSNB)=8.4億ポンド(予想-8億ポンド 前回-7→-5億ポンド)、PSNB exBank=8.4億ポンド(予想-8億ポンド 前回2→-5億ポンド)、PSNCR=88.71億ポンド(予想  前回6→6.7億ポンド)、NCR=225億ポンド(予想 前回-17億ポンド)

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【北米】
ホワイトハウスは、米中貿易協議は30日に北京で再開、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン財務長官が率いる通商交渉団が来週、中国側との貿易協議のため北京を訪れ、「知的財産、技術移転の強制、非関税障壁、農業、サービス、購入、履行などの通商問題を扱う」。その次の協議は、5月8日からワシントンで行うとした。

財務省は、麻生太郎財務相とムニューシン米財務長官が米ワシントンで25日の現地時間午後4時をめどに会談すると発表。

トランプ大統領は、米中協議は進展し順調に進んでいる。

カナダ中銀は、政策金利1.75%の据え置きを決定、予想通り。声明では緩和的な政策が引き続き正当化されると判断。利上げの時期の不確実性が高まったとの言及し今回は利上げに関する文言が削除され、2019年GDP見通しを1.7→1.2%へ下方修正。2020、2021年のGDP見通しは約2%の水準を維持。金利の中立レンジは2.5~3.5%→2.25~3.25%へ下方修正。総合インフレ率は第3四半期に低下後に1~3%の目標レンジの中間となる2%前後まで回復、2019年上半期の経済成長率は、カナダの石油部門の鈍化、世界的な貿易政策による悪影響、住宅部門の予想以上の低迷などにより、1月に予想されていたよりも遅くなると予想。多くの中銀は金融政策の正常化ペースが遅れることを示唆。

ポロズ・カナダ中銀総裁の会見は、カナダ経済の成長減速は一時的で海外経済の影響を受け低下する可能性はあるが、調整が終われば成長が上向く。経済は年後半に回復する見通し。中立金利の見通しを引き下げは大きな変更ではない。2017、2018年は潜在能力に近い水準にありインフレ率は目標に沿っている。最近の弱い海外経済の減速が続けば将来的にインフレ傾向の低下が予測される。データ次第でどちらにでも動く可能性。

【欧州】
ECBのリサーチは、米国が主要貿易相手国に新たに関税を課した場合、ユーロ圏の経済成長率には「小幅な」悪影響が及ぶ見通し。

メイ英首相は、国内法として協定を法制化する法案の提出を検討しているもよう。下院で3度否決された離脱協定案自体を議会に再提出するのでなく、離脱協定を国内法として法制化するための法案提出をメイ首相は検討しているもようだ。反対勢力が修正を通じて法案に要望を反映させることを想定しており、政府の考えを知る関係者1人によると、その場合には可決に希望が持てるかもしれない。

【アジア・その他】
ロイター、中国人民銀、預金準備率引き下げ休止の公算大-

国営メディア確認、中国が消費刺激策を検討、自動車や家電など-

主要な生命保険会社の2019年度運用計画が出そろった。国内低金利の継続や為替ヘッジコストの高止まりから、信用リスクの対価として高めの利回りを得られる内外社債などクレジット投資に軸足を移す動きがみられる。円高が進行した局面ではヘッジなしのオープン外債を積み増す意向も示している。

かんぽ生命保険は2019年度の資産運用で、1兆円程度を見込む新規資金の半分以上を円金利資産に充てる。残りを同程度ずつ、為替リスクをヘッジして投資する外国債券とオルタナティブ資産に投入する。

原油価格下落、国際エネルギー機関(IEA)が23日に世界原油市場の供給水準は十分と分析。

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2019/04/24

2019年4月24日(水)欧州・米国市場序盤の動き

2019年4月24日(水)欧州・米国市場序盤の動き

欧州市場は、株価の上昇を維持できず小幅安、米株も小幅安からスタート。WTIは下げから再び上昇へと変化し底堅さを維持。

為替相場は、AUDUSDはアジア市場で弱いCPIに急落した流れを止められず0.7020台~50台と安値圏で推移し、NZDUSDも連れ安で0.6600台と安値圏で推移。

EURUSDは、独Ifo企業景況感指数が予想を下回り、景況感の悪化に直後は一時1.1195まで下落から1.1220台まで値を戻すも、独10年債利回りは再びマイナス圏へ下落し、イタリア内閣は景気対策を承認するも汚職疑惑に、市場は政権崩壊の観測が浮上へ。米国市場に入ると前日の安値1.1190台を割り込み1.1180台へ下落。

USDCADは、カナダ中銀が政策金利1.75%の据え置きを予想通り決定。これ自体はサプライズではないが、声明で利上げの文言が削除され、成長見通しが引き下げられたことでCAD売りが加速し、1.3440台→1.3520台へ一時急伸。

ECBのリサーチは、米国が主要貿易相手国に新たに関税を課した場合、ユーロ圏の経済成長率には「小幅な」悪影響が及ぶ見通し。

財務省は、麻生太郎財務相とムニューシン米財務長官が米ワシントンで25日の現地時間午後4時をめどに会談すると発表。

カナダ中銀は、2019の前半の成長は、1月に予想されていたよりも遅くなると予想。実質 GDP 成長率を2019で 1.2%、2020と2021年は2% 程度を予想。CPI とコア・インフレの指標はすべて 2% に近く、CPI インフレ率は第3四半期に下落する可能性が高いが、主にガソリン価格のダイナミクスにより、年末までに約 2% に戻る見込み。考慮新しい炭素汚染の影響に加えて、控えめな余剰能力とともに、インフレ率は2020と2021年を通じて 2% 前後にとどまることを予想。

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17:00    GER 4月 Ifo企業景況感指数=99.2(予想99.9 前回99.6)、現況指数=103.3(予想103.6 前回103.8)、期待指数=95.2(予想96.0 前回95.6)→ 予想を下回る

17:30    GBP 3月 公共部門ネット負債(PSNB)=8.4億ポンド(予想-8億ポンド 前回-7→-5億ポンド)、PSNB exBank=8.4億ポンド(予想-8億ポンド 前回2→-5億ポンド)、PSNCR=88.71億ポンド(予想  前回6→6.7億ポンド)、NCR=225億ポンド(予想 前回-17億ポンド)

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2019年4月24日(水)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年4月24日(水)アジア・欧州市場序盤の動き

WTIはIEAが世界原油市場の供給水準は十分と分析し小幅低下するも引き続き65.80ドル台を維持。日経平均株価は小幅安ならが22,200円を維持。中国株は預金準備率引き下げ休止の思惑に一時値を下げるも、消費刺激策を検討との報道もあり回復。為替相場は、弱いCPIを受け下落したAUDと連れ安のNZDを除き、大きな変化は見られず。

米中通商協議は30日に北京で再開、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン財務長官が率いる通商交渉団が来週、中国側との貿易協議のため北京を訪れ、「知的財産、技術移転の強制、非関税障壁、農業、サービス、購入、履行などの通商問題を扱う」。その次の協議は5月8日からワシントンで行うとした。本邦サイドが連休の中で大きな変化が伴う可能性も否定できず。

AUDUSDは、豪第1四半期のCPIが前年比1.3%(予想1.5% 前回1.8%)と弱く、0.7090→0.7020台まで続落、戻りも限定的で引き続き売り圧力が続く。NZDUSDも連れ安で0.6640台→0.6610台まで下落し、ドル買いの流れをリード。

GBPUSDは、アジア・欧州市場序盤を通じ1.2916~43のレンジで推移。本格的に英議会が再開しブレグジットをめぐる報道が活発になる中で、メイ英首相は「国内法として協定を法制化する法案の提出を検討しているもよう」とウルトラCが飛び出すことができるのか? 引き続き不安心理が強い。

USDJPYは、仲値後に一時111.98まで上昇するも続かず、総じて111.75~00の狭いレンジで推移。特にいうこともないが、25日の日米通商協議、26日の安部・トランプ会談を見守りながら、連休に突入するのか?


AUD 第1四半期 消費者物価指数=前期比0.0%(予想0.2% 前回0.5%)、前年比1.3%(予想1.5% 前回1.8%)、RBAトリム平均値=前期比0.3%(予想0.4% 前回0.4→0.5%)、前年比1.6%(予想1.7% 前回1.8%)、RBA加重中央値=前期比0.1%(予想0.4% 前回0.4%)、 前年比1.2%(予想1.6% 前回1.7→1.6%)→ 予想を下回りAUD売りが強まる

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AUD 第1四半期 消費者物価指数=前期比0.0%(予想0.2% 前回0.5%)、前年比1.3%(予想1.5% 前回1.8%)、RBAトリム平均値=前期比0.3%(予想0.4% 前回0.4→0.5%)、前年比1.6%(予想1.7% 前回1.8%)、RBA加重中央値=前期比0.1%(予想0.4% 前回0.4%)、 前年比1.2%(予想1.6% 前回1.7→1.6%)→ 予想を下回りAUD売りが強まる

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2019年4月24日(水)昨日23日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年4月24日(水)昨日23日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

米中通商協議はクドロー米NEC委員長曰く、「米中通商交渉は進展しており、慎重ながらも楽観視」(一体いつになったら合意できるのか?)。日米通商協議は安倍首相訪米前日25日から再開へ(サプライズはないのか?)。

ダウは+0.55%と米株は上昇、米債利回りは10年、2年債は共に低下し2年債は一時2.39%まで下落。WTIは一時66.60ドルまで上昇と米国のイラン産原油の全面輸入停止の圧力を前にして買の流れは止まらず。

イースター休暇明けで全市場が勢ぞろいした海外市場で、特に米国市場の序盤では、ドル買いが主流へ。個別にはUSDCADが+0.65%近くとCAD売り目立ち、AUD+NZD+EUR+GBPは共に対ドルで0.3%台の下落。JPYはクロスで全面高、その影響もありUSDJPYは逆に小幅低下。

GBPUSDは、イースター休暇明けで英議会も休み明けで再開へ。欧州市場では英政府は、来週にも離脱合意法案の議会採決を計画との報道に、GBPUSDは1.2976→1.3019まで一時上昇。ただし、与党内や野党との話し合いで妥協点を見出すことができるか不安感が広まり、逆に直近の安値1.2970台を割り込むとストップの売りに1.2950割れまで下落。強い米新築住宅販売+オプションカット時では1.2928まで続落。戻りも限定的で安値圏で推移。

EURUSDは、アジア市場とイースター休暇明の欧州市場は大枠1.1240~60の狭いレンジで推移。欧州委員会はイタリアとギリシャとの財政赤字を懸念する声が強まり、イタリア10年債利回りは2.7%と7週間ぶりの高水準。メルケル政権と連立しているキリスト教社会同盟(CSU)の支持率が低下する中、米国勢が参入すると流れは変わり、直近の安値1.1220台を割り込み1.1193まで下落。これをボトムに値を戻して終盤にかけては1.1220台で推移。

USDJPYは、アジア市場で仲値直前に111.97→111.65までの急落から値を戻し、欧州・米国市場の序盤では一時112円台を回復するも、強い米新築住宅販売件数にも関わらず112円の大台を維持できず、逆にクロスでの円買いの影響を受けながら111.76まで下落。結局は大枠111.65~00のレンジへ。

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21:30    CAD 2月 卸売売上高=前月比0.3%(予想0.1% 前回0.6→0.4%)→ 予想を上回る

22:00    USD 2月 FHFA 住宅価格指数=前月比0.3%(予想0.5% 前回0.6%)→ 予想と前回を下回る

23:00    EUR 4月 消費者信頼感指数・速報値=-7.9(予想-7.0 前回-7.2)→ 予想外にマイナス幅が拡大へ

23:00    USD 3月 新築住宅販売件数=前月比4.5(予想-3.3% 前回4.9→5.9%)、69.2万件(予想64.5万件 前回66.7→66.2万件)→ 予想を大幅に上回り2017年11月伊来の高水準、販売価格中央値は前年比9.7%艇下の30.27万ドルと、17年2月以来の低水準となった。

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【北米】
クドロー米NEC委員長曰く、「米中通商交渉は進展しており、慎重ながらも楽観視」

【欧州】
欧州委員会は、イタリアは財政赤字の縮小が遅れている。今回の統計で示されたイタリアの債務水準は欧州委の予想を上回り、EU財政規律の一段の逸脱が確認された。

EU統計局は、ギリシャとイタリアの債務が昨年拡大、ユーロ圏全体は縮小へ。 ①イタリアは債務の対GDP比が18年に132.2%と、前年の131.4%から上昇した。欧州委は昨年12月時点で、同比率は131.1%になるとの見通しを示していた。②ギリシャの債務の対GDP比は18年に181.1%となり、ユーロ圏で最も高い数値となった。17年は176.2%だった。

ユーロ圏全体の債務は昨年GDPの85.1%となり、2017年の87.1%から低下した。ユーロ圏全体の対GDP比財政赤字も17年の1.0%から0.5%に低下した。ドイツの債務の対GDP比が64.5%から60.9%に低下。また、財政黒字の対GDP比は17年の1.0%から1.7%に上昇した。

英日曜紙サンデータイムズは、英保守党議員委員会(通称:1922年委員会)のブレイディ委員長は、メイ首相に対して6月末までに首相を辞任するように迫る方針。

クーレECB専務理事は、金利の階層化、現時点では金融政策的には導入する理由ないが注視する必要。マイナス金利は最大の問題ではない、各銀行フォーカスすべき。通商問題が解決できれば経済成長率は下半期に回復へ。今年下期に成長が戻ると予想、マイナス金利が貸付に悪影響を与える兆しはない。

独ビルト紙は、メルケル首相率いる与党キリスト教民主同盟(CDU)及び連携しているキリスト教社会同盟(CSU)の支持率が、28%と2%ポイント低下し今年最低を記録。

イタリア10年債利回りは2.7%と7週間ぶりの高水準。 イタリアの経済低迷や財政赤字の問題で格付け見通しへの懸念や立政権内の対立をめぐる懸念の広がり。

【アジア・その他】
日本生命の財務企画部長は、2019年度の運用計画は、為替リスクを回避せずオープンで投資する外国債券の残高やオルタナティブを含めた外国株の残高を増やす。今年度の新規資金は昨年度並みの1.6兆円程度を見込んでいる。

日本生命の財務企画部長は、ヘッジ外債は、米ドルのヘッジコストの高止まりが見込まれ、残高は横ばいから減少を計画。海外の国債を売却しスプレッド収益が獲得できる社債やプロジェクトファイナンス(PF)に入れ替える。オープン外債の残高は増加。外債はヘッジとオープンの間で機動的に為替リスクをコントロールし配分調整する。オープン外債の積み増しについて「金利・為替次第で数千億円になる可能性もある」と述べた。

茂木経済再生相が日米首脳会談前の25日にライトハイザーUSTR代表と通商協議で会談

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2019/04/23

2019年4月23日(火)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年4月23日(火)アジア・欧州市場序盤の動き

WTIは続伸、日本株は下落から値を戻し小幅高で推移、上海総合の上昇力は鈍くマイナス圏を脱するもほぼ前日と変わらず。米債利回りは低下し全体的な流れは米国のイラン産原油の禁輸措置の除外撤廃が目の前に迫り、原油高=リスク回避へ。

為替相場は、一時JPY買が強まるも続かず。AUDUSD+NZDUSDは前日の中国株安の流れを受けその流れは今日のアジア市場でも止まらず。USDCADは原油価格の続伸にも昨日と変わりCAD売りへと変化。EURUSDの動きは鈍く小幅な下げにとどまり、GBPUSDは特に材料がない中で、1.2975~90の狭いレンジで推移し前日とほぼ同水準で推移、今日から再開される英議会の動きを見守りたい。

USDJPYは、茂木経済再生相が日米首脳会談前の25日にライトハイザーUSTR代表と通商協議で会談。安倍首相が4月26日に訪米しトランプ大統領との首脳会談が目の前に迫っている。アジア市場では実需のドル売りなのか、薄商いの中で仲値前からJPY買が進み、午前10時には株安もあり久々に直近のレンジ下限を割り込み一時111.65まで下落。しかし、仲値に向けた売りが一巡すると111.94まで値を戻している。日本生命が為替リスクを回避せずオープンで投資する外国債券の残高やオルタナティブを含めた外国株の残高を増やすとの報道は、円ベア材料に思えてならない。

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日本生命の財務企画部長は、2019年度の運用計画は、為替リスクを回避せずオープンで投資する外国債券の残高やオルタナティブを含めた外国株の残高を増やす。今年度の新規資金は昨年度並みの1.6兆円程度を見込んでいる。

日本生命の財務企画部長は、ヘッジ外債は、米ドルのヘッジコストの高止まりが見込まれ、残高は横ばいから減少を計画。海外の国債を売却しスプレッド収益が獲得できる社債やプロジェクトファイナンス(PF)に入れ替える。オープン外債の残高は増加。外債はヘッジとオープンの間で機動的に為替リスクをコントロールし配分調整する。オープン外債の積み増しについて「金利・為替次第で数千億円になる可能性もある」と述べた。

クーレECB専務理事は、金利の階層化、現時点では金融政策的には導入する理由ないが注視する必要。マイナス金利は最大の問題ではない、各銀行フォーカスすべき。通商問題が解決できれば経済成長率は下半期に回復へ。

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2019年4月23日(火)昨日22日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年4月23日(火)昨日22日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

連休明けの米国市場は、欧州主要市場が休場で不在の中、予想を下回った米中古住宅販売件数を除き経済指標の発表も見られず。ただ、米国のイラン産原油の禁輸措置の8か国適用除外措置の撤廃を発表したことで原油価格は急伸。

WTIは一時65.92ドルまで上昇。ダウは-0.18%、Nasdaq+0.22%、S&P500+0.10%と強弱混在で小幅変化。米10年債利回りは一時2.59%台まで上昇し2年債も小幅上昇へ。

為替相場は欧州市場がイースターマンデーで動きは緩慢。原油価格が上昇した影響にCADは上昇し、USDCADはアジア市場の高値1.3390台→米国市場終盤には一時1.3335まで下落。

一方、中国株安の影響にアジア市場で下落したAUDとNZDは弱含みで推移し、AUDUSDはアジア市場の高値0.7151→0.7128へ、NZDUSDは0.6690→0.6673まで下落。結果論としてAUDCADとNZDUSDの下げ幅は0.5%程度と比較的大きくなっている。

EURUSDは、欧州市場がほぼ休場の中で、アジア市場の1.1236をボトムに米国市場に入っても買の流れは止まらず1.1262まで緩やかに上昇し高値圏で推移。

一方、USDJPYはアジア市場の111.84~111.99に上下した後は、動きは超閑散で大枠111.89~111.95でほぼ動かず。GBPUSDも今日まで英議会も休会でニュースもなく1.2975~98の狭いレンジで推移。

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USD 3月 NAR中古住宅販売件数=前月比-4.9%(予想-2.3% 前回11.8→11.2%)、521万件(予想531万件 前回551→548万件)

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米政府、イラン産原油の禁輸措置について、日本を含む8カ国・地域に対する適用除外措置を5月に撤廃することを決定した。撤廃後にイランから原油を輸入すれば米国の制裁措置の対象となる。→ 制裁復活後、イランの原油輸出は日量250万超→100万バレルを下回る水準まで減少した。

ポンペオ国務長官は、米政府の目標はイランの原油輸出をゼロにすることで、5月1日以降に猶予を与える計画はないと表明。「今後はいかなる除外措置も認めない。全面的なゼロを目指す」と述べた。

米国務省の高官、世界の石油市況は昨年11月以降、好転し、米国がイラン産原油の禁輸措置について、 8カ国・地域(日本、中国、韓国、インド、台湾、トルコ、イタリア、ギリシャ)に対する適用除外措置を撤廃することは可能。

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2019/04/22

2019年4月22日(月)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年4月22日(月)アジア・欧州市場序盤の動き

今日の米国市場はフルに活動するも、それまでのアジア、欧州市場はイースターマンデーで多くが休場となり、取引は先週金曜日に続き閑散。

アジア市場では、いつもながら週明けの月曜日の為替相場は緩慢なことが多く今日もその流れは変わらず、USDJPYは先週末からギャップを開け円高からスタートするも続かず、結局は111.84~99のレンジで動けず。ただし、原油価格の急伸を受け、USDCADが1.3390→1.3357まで続落しCADが上昇。逆に中国株安にAUDUSDとNZDUSDは弱く、AUDUSDは0.7152→0.7135へ下落。結果論としてAUDCADは0.4%近く下落している。


WTIは米国がイラン産原油の輸入をすべての国に求め制裁対象となることを表明するとの報道に、一時65.87ドルまで上昇。日経平均株価は小幅上昇。中国株は弱く経済に安定する兆しがみられる中で、中国当局は金融緩和のペースを緩めるとの懸念が強まり、上海総合は1.7%の下落で一時、人民元の下げも目立っている。

22日のアジア時間の取引で、原油先物価格は約3%上昇。米原油先物とブレント原油先物はともに2018年終盤以来の高値を付けた。トランプ政権はイラン産原油の禁輸から一部の国・地域を適用除外としている措置を終了するとの報道で急伸。

独ビルト紙は、メルケル首相率いる与党キリスト教民主同盟(CDU)及び連携しているキリスト教社会同盟(CSU)の支持率が、28%と2%ポイント低下し今年最低を記録。

英日曜紙サンデータイムズは、英保守党議員委員会(通称:1922年委員会)のブレイディ委員長は、メイ首相に対して6月末までに首相を辞任するように迫る方針。


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2019/04/21

今週の為替相場を考える(4月22日~26日)

今週の為替相場を考える(4月22日~26日)

ブレグジット、米中通商協議、トランプ大統領のようような疑惑復活、米債と米株の動向。国内では、日米通商協議、4月26日の安倍首相訪米、米通商拡大法232条の自動車関税、5月26日と6月28~29日のトランプ大統領訪日、消費税10%施行、参議院選挙など、今週および今後の変動要因は多数。

先週の金曜日は、海外の主要市場はグッドフライデーの休日でほぼマヒ状態。週明け月曜日はイースターマンデーで欧州市場は休場となるが米国市場はフルに活動する。

長期休暇入りを前にして、欧米勢の短期ポジションの調整も進んでいたことが想像でき、連休後のスタートが一方向に偏るかことで目先の相場感を占うことも可能では。また、本邦再度は10連休に突入することで、円相場にどのような大きな変化がみられるの注目。市場参加者のイメージは正月明けの円急騰が脳裏に焼き付いている。


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USDJPY 予想レンジ(111.50~112.50)

Dailyベースでは、昨年12月末の高値水準となる112円台を示現するも、達成後の動きは以外にも緩慢で112円を中心とした狭い動きに終始。Weeklyベースでは、112円の大台を2週間トライしながらも、日米通商協議の開催真っ盛りで為替条項も組み込まれる可能性が高く、機関投資家の売りと思われるオファーに阻まれ破ることはできず。今後はUSDJPY単独ではなく、円クロスでどこまで円売りをフォローすることができるのかを注目。

テクニカル分析では、Daily、Weekly、Monthlyベースで円安方向を示している。この期待通りに円安へと動くのか? それとも市場の大勢を裏切り円高へと方向転換するのか? リスクは五分五分。個人的な期待感は112.20~30のポイントを上抜けし、112.50の重要なポイントもブレークし、市場全体が円先安へと動いた後に、円高へ向かうことなのだか!

FXオプションではUSDJPYは円高期待が弱まる傾向が続く。3か月のリスクリバーサルはドルプット1.08と、3末の1.48をピークに低下、円高をへの動きは変わらないがその動きが弱まりつつある。

IMMポジションでも円売りポジションは拡大傾向止まらず。円ショートは118,913コントラクトと拡大傾向は止まらず、昨年10月2日以来の水準まで上昇し、円ショートを積み増す動きとなっている。


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EURUSD 予想レンジ(1.1150~1.1350)

Dailyベースでは、1.1300台を定着できず逆に失速。大枠1.1200~1.1350のレンジを抜け出せず。Weeklyベースでは、1.1200前後をボトムにブレグジットの半年間の延期が決まり下げ止まり感は見られるが、主要国で政治的な不安感はぬぐい切れず、独成長の鈍化見通しもあり本格的なEUR買い戻しに至らず、大枠1.1200~1.1400のレンジをいつまで続くのであろうか?

テクニカル分析では、Daily、Weekly、MonthlyベースでEUR安の方向性に変化は見られず。これが市場参加者の総意と思われが目先はニュートラルな状態では?

FXオプションで、EURUSDでユーロの先安感が弱まる。3か月のリスクリバーサルはユーロプットが0.0~-0.01とほぼニュートラルな水準となっており、3月末の0.42近辺から低下している。

IMMポジションでは、前週比では4週続いたショートの拡大も収まり小幅ながらロングとなっているが、高水準的にあることに変わりない。

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AUDUSD 予想レンジ(0.7150~0.7220)

Dailyベースでは、0.7000をボトムに緩やかに底値を切り上げ上昇、先週は米中通商協議の合意期待感の拡大にもすでに織り込み済みなのか大枠0.7150~0.7200のレンジで上げ止まり感も見られる。

Weeklyベースでは、年初の突発的な下げを除けば0.7000をボトムに下げ止まりながらも伸びは期待を裏切り鈍く、0.7000~0.7200のレンジを抜け出せず。

テクニカル分析では、Dailyは買い、WeeklyとMonthlyは売りと中長期で潜在的な売り圧力に変化は見られず。

FXオプションで、AUDUSDは大きな変化は見られず。3か月のリスクリバーサルでは3月末の0.85からはややAUD売りは弱まるも、前週からは0.65と変わらず。

IMMポジションでは、直近では2週連続して前週比で小幅ながらロングが拡大しており、2週連続の変化は1月29日以来で、微妙ではあるが市場センチメントが変化している可能性も。

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今週の主な材料(4月22~26日)

今週の主な材料(4月22~26日)

先週末はグッドフライデーで海外市場はマヒ状態でした。週明け月曜日がイースターマンデーで欧州主要市場は休場の中で、米国市場はフルに活動することで相場の動きも活発になります。

英議会は長期間の休暇も終わり23日から活動が再開されることで、ブレグジットを巡る動きにGBP相場が変動することは間違いなさそうです。5月23~26日の欧州議会選挙に向け、どのような動きになるのでしょうか? 

米中通商協議はほぼ合意に達したのでは? と推測できる報道が流れていましたが、一向に合意に至らず「オオカミ少年化」しているのでは?と、不安になることもあります。4月29日にはライトハイザーUSTR代表が北京に訪問し、5月6日の週には劉中国副首相はワシントンを訪問する予定です。米中両政府は5月下旬の合意を目指しており、5月27日に両首脳がワシントンで合意に署名する可能性も指摘されていましたが、トランプ大統領は新天皇即位後の国賓として来日する予定(26~28日)に当たり無理では! 

日米通商協議は、安倍首相が4月26日に訪米しトランプ大統領と会談します(注目しましょう!)。4月15~16日のワシントンでの話し合いでは為替条項も飛び出したのですが円高への動きは見られず。今後は、トランプ大統領の来日(6月28・29日のG20)に向け具体案の協議を加速させていることは間違いないなさそうです。どうなることやら!

さて、今週も重要なイベントは少ない中で、注目はなんといっても4/26(木)の米第1四半期GDP・速報値で、前年比予想2.0%と前回2.2%からの低下予想ですがどのような数字となるか注目しましょう!

次いで、4/24(水)のカナダ中銀の金融政策で、政策金利1.75%の据え置きが予想されていますが、いつもながら声明で大きく変化する可能性は高いことは言うまでもありません(ほぼ間違いないと思います)。4月15日のカナダ中銀第1四半期企業景況感調査は「大部分の地域の企業に対するこれまでの高水準の内外需要からの軟化を示している」とありCAD売りが加速したことを思い出します。USDCAD、CADJPYのポジションがあれば注目してください。

詳しいデータは別表を!
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最近のIMMポジションから見えること(4月21日)

最近のIMMポジションから見えること(4月21日)

4月16日の最新データで、直近の7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のIMMポジションを見ながら、相場動向を考えてみたい。

7通貨合計のネットポジションは、4週連続ショートが拡大しており、3月に入ってからは3月26日の1週を除き残り7週間で前日比ショートが拡大しており、結果的にドルの信認の強さを表しているとも言えそう。

目立った動きとしては、ポンドがついにネットショートからロングへと変化したこと、円のショートが急増しポジションの動向から慢性的な円先安期待がさらに強まっていることが上げられる。

【円】
ロング31,807 ショート118,913 ネット-87,106 前週比-15,586
2018年6月19日から44週と長期間続くネットショートポジションは変わらず、前週比でも9週連続でショートが拡大している。特にショートの拡大幅は昨年10月2日以来の大きさとなり、円安期待がさらに強まっていることを表している。

【ユーロ】
ロング144,867 ショート242,890 ネッ-98,023ト 前週比4,175
2018年10月2日から29週続くネットショートポジションは変わらず。前週比では4週続いたショートの拡大も収まり小幅ながらロングとなっているが、高水準的にあることに変わりない。

【ポンド】
ロング45,932 ショート45,010 ネット922 前週比7,438
2018年6月19日から43週続くネットポジションはついネットショートからロングへと変化! 英国の合意なきEU離脱のリスクが弱まっているとは言え、引き続きブレグジットをめぐる動きが不透明な中で、すでにポジション的に若干ながらロングへと変化し、ポンドの先安期待は全く感じられず。

【カナダドル】
ロング18,256 ショート67,418 ネット-49,162 前週比-5,960
2018年3月27日から56週連続でネットショートポジションは変わらず。週替わりの変化とでも言うのか、直近では前週比のネットポジションの変化はロング・ショートと変化しており、方向感定まらず!

【豪ドル】
ロング29,791 ショート76,671 ネット-46,880 前週比7,536
2018年4月3日から55週連続でネットショートポジションは変わらず。直近では2週連続して前週比で小幅ながらロングが拡大しており、2週連続の変化は1月29日以来で、微妙ではあるが市場センチメントが変化している可能性も。
 
データは別表をご覧ください!
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2019/04/20

2019年4月20日(土)昨日19日、海外市場の動き

2019年4月20日(土)昨日19日、海外市場の動き

グッドフライデーで、東京市場終了後は米国を含め海外の主要国の債券・株式市場は休場。米住宅着工・許可件数の発表を除き経済指標の発表も見られず、金融政策・要人発言もなく渦中のブレグジットを巡る動きも23日の英議会の再開待ち。

関心はもっぱら、自民・萩生氏の消費税導入をめぐる発言と、トランプ大統領のモラー報告書。「火のないところに煙は立たず」の格言を信じてはいるが?

為替相場は東京市場が終わると大きな取引は見られず、最近の緩慢とした動きが目立つ傾向が強い中で、より緩慢で終了間際に上下を試す投機的な動きが見られたが総じて動かず。

USDJPYは、午後4時半以降の動きは、111.90~95の5ポイントで動き、終了間際に再び投機的な動きに111.91~95を短時間で上下変動し111.916で終了。

EURUSDは、午後4時半以降の動きは、1.1242~48で動かず、終了間際に再び投機的な動きに1.1238~47で変動し1.1240で終了。

GBPUSD、AUDUSD、NZDUSD、USDCADも、前日比で0.1%前後の変動で終了している。

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JPY 3月 全国消費者物価指数=前年比0.5%(予想0.5% 前回0.2%)、除く生鮮・前年比0.8%(予想0.7% 前回0.7%)、除く生鮮・エネルギー・前年比0.4%(予想0.4% 前回0.4%)

USD 3月 住宅着工件数=前月比-0.3%(予想5.9% 前回-8.7→-12.0%)、113.9万件(予想122.5万件 前回116.2→114.2万件)、住宅建設許可件数=前月比-1.7%(予想0.7% 前回-2.0%)、126.9万件(予想130.0万件 前回129.6→129.1万件)

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イタリア連立政権を構成する政党「五つ星運動」は連立相手の「同盟」について、幹部の汚職疑惑で連立崩壊の危機をもたらしていると批判。

新華社によると、政治局は、中国経済は依然として下押し圧力に直面しているほか、外部環境は逼迫していると指摘。民間経済と中小企業の発展を効果的に支援すると強調。

複数の関係者は、日銀が24、25両日に金融政策決定会合を開き、四半期に一度の経済・物価情勢の展望(展望リポート)を公表する。1月時点でGDPの見通しを小幅に引き下げる方向で検討へ。

日本銀行は19日、 午前10時10分の金融調節で、残存期間10年超25年以下の買い入れ額を1600億円、25年超を400億円と通知した。前回オペからそれぞれ200億円、100億円の減額。超長期ゾーンでは2月12日に10年超25年以下が減らされて以来となる。超長期ゾーンの国債買い入れオペを減らした。利回り水準がプラス圏にある超長期債に対する投資家需要の強さによる需給逼迫を緩和させる狙いがあるとみられている。

日経新聞(20日)、米司法省が18日公表したロシア疑惑の捜査報告書では、トランプ大統領がモラー特別検察官の任命に動揺し、捜査介入を繰り返し試みた実態が明らかになった。モラー氏は捜査妨害を疑わせる10の行為を挙げて迫ったが、「現職大統領は起訴できない」とする司法省の規定にも阻まれ、刑事責任を問うには至らなかった。疑惑を巡る攻防は司法から議会へ舞台を移す。

日経新聞(20日)、米司法省は18日、2016年大統領選にロシアが介入した疑惑に関する捜査報告書を公表した。焦点の一つであるトランプ大統領が捜査を妨害した疑惑について、捜査を担っていたモラー特別検察官の解任を探った行為など10件の具体例を挙げて検証し、疑いを完全には拭えないとの見解を示した。

WSJ紙、モラー報告書、判断は有権者の手に。約2年に及んだ捜査、政治的心理劇、公の場での中傷合戦、内密の謀略。そうしたものを全て経た後だったため、2016年米大統領選挙へのロシア介入疑惑を巡るロバート・モラー特別検察官の捜査報告書の公開に完全に満足した人はほとんど誰もいなかったのは驚きではない。この問題は議会で引き続き議論され、最終的には2020年の大統領選挙で有権者らが判断を下すことになるだろう。

時事ドットコム(19日)、自民党の萩生田光一幹事長代行は19日、今年10月の消費税増税の先送りもあり得ると発言したことに関し、「政治家として私個人の見解を申し上げた」と釈明した。

プレジデントオンライン(19日)、萩生田光一・自民党幹事長代行の発言で永田町が激震に見舞われている。インターネット番組に出演した萩生田氏は、今年10月に予定される消費税増税を凍結する可能性にふれ、おまけに衆院解散の可能性すらにおわせたのだ。他ならぬ安倍晋三首相の懐刀・萩生田氏の発言だけに与野党、経済界も戦々恐々。騒ぎは広がる一方だ。

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JPY 3月 全国消費者物価指数=前年比0.5%(予想0.5% 前回0.2%)、除く生鮮・前年比0.8%(予想0.7% 前回0.7%)、除く生鮮・エネルギー・前年比0.4%(予想0.4% 前回0.4%)

USD 3月 住宅着工件数=前月比-0.3%(予想5.9% 前回-8.7→-12.0%)、113.9万件(予想122.5万件 前回116.2→114.2万件)、住宅建設許可件数=前月比-1.7%(予想0.7% 前回-2.0%)、126.9万件(予想130.0万件 前回129.6→129.1万件)

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2019/04/19

2019年4月19日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2019年4月19日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

グッドフライデーで米国を主要国は休場。もちろん、主要国では重要な経済指標、金融政策、発言の予定もなし。欧米債券市場、株式市場も休場となり、日本の全国CPIは前年比0.5%と予想通りながら前回0.2%から上昇へ。海外で唯一発表となった米住宅着工件数は、予想外に弱く出るも相場への変化は見られず。

アジア・欧州市場・米国市場の序盤と、主要国市場が休場のため精彩を欠く動きに終始。USDJPYは111.90~112.01の11ポイントレンジで言うことなし。18日にはJPモルガン・グローバルFXボラティリティー指数は過去25年に3回の谷があったとあり、ブルームバーグがまとめたデータによると、3回とも米ドル指数はその後の6カ月に10%以上変動したとのこと。ボラティリティー指数は現在、5年ぶり低水準で推移している。つまり為替相場が急変する可能性を言いたいのだろうが、最近のいつみても変わらないUSDJPY相場を見るにつれ、人ごとのように思えてならない。ちなみに、JPモルガンは昨日、強い米小売売上高を受けて米第1四半期GDP見通しを2.0→2.9%へ上方修正していたが!

EURUSDは1.1227~1.1248の21ポイントのレンジで言うことなし、GBPUSDはアジア市場の早朝につけた129.79をボトムに1.30の大台を回復し1.3009まで上昇するも結局は30ポイントのレンジ。AUDUSD、NZDUSD、USDCADも動きは見られず。

さすが、グッドフライデー! 皆さんゆっくり休みましょう!

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8:30    JPY 3月 全国消費者物価指数=前年比0.5%(予想0.5% 前回0.2%)、除く生鮮・前年比0.8%(予想0.7% 前回0.7%)、除く生鮮・エネルギー・前年比0.4%(予想0.4% 前回0.4%)

21:30    USD 3月 住宅着工件数=前月比-0.3%(予想5.9% 前回-8.7→-12.0%)、113.9万件(予想122.5万件 前回116.2→114.2万件)、住宅建設許可件数=前月比-1.7%(予想0.7% 前回-2.0%)、126.9万件(予想130.0万件 前回129.6→129.1万件)

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新華社によると、政治局は、中国経済は依然として下押し圧力に直面しているほか、外部環境は逼迫していると指摘。民間経済と中小企業の発展を効果的に支援すると強調。

イタリア連立政権を構成する政党「五つ星運動」は連立相手の「同盟」について、幹部の汚職疑惑で連立崩壊の危機をもたらしていると批判。

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2019年4月19日(金)昨日18日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年4月19日(金)昨日18日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

今日金曜はグッドフライデーで米国を含め多くのアジア・欧州主要市場は休場、月曜はイースターマンデーで欧州主要国は休場。

為替相場は予想外に強い米経済指標に成長拡大期待が膨らみ、JPモルガンは強い米小売売上高を受けて米第1四半期GDP見通しを2.0→2.9%へ上方修正。トランプ大統領のロシア疑惑で免罪符もありドル全面高+円は他通貨で上昇へ。

ダウとS&P500は上昇傾向を維持するもNasdaqは小幅安、米10年・2年債利回り共に軟化、WTIは一時64.16まで上昇するも結局は元の水準近くへ逆戻り。

AUDUSDは、米中通商協議は5月内の合意期待が強まる中で、アジア市場で発表された雇用統計は新規雇用者数が予想外に増加と、好材料に直後は0.7198まで上昇するも続かず反落。強い米小売売上高に一日を通じて0.7137まで続落し終値ベースでは4月11日以来の安値圏へ。

EURUSDは、アジア市場は大枠1.1290~05の狭いレンジから、弱さが目立つユーロ圏各国のPMIに債券利回りが低下し年内の利上げ期待はより遠のく。1.1300の大台から崩れストプの売りを巻き込み一時1.1240台まで下落。その後も強い米小売売上高に買い戻しも限定的で、1.1226まで続落中で、終値ベースでは4月5日以来の安値圏でテクニカルでは底割れを懸念。

USDCADは、直近ではカナダの強い経済指標が目立つ。前日のCPIは前年比が1.9%とまずまず、商品貿易収支の赤字額も予想外に減少、今日も小売売上高が予想を上回る。ジア市場の1.3330台をボトムにアジア・欧州市場はCAD安の流れが続き1.3370台へ。米国市場に入り強いカナダ小売売上高にも関わらず利上げ期待は強まらず、同時刻に発表された強い米小売売上高がより注目へ。直後は1.3373~1.3400で上下変動するも、結局は1.3365~90のレンジでCAD買は弱い。

USDJPYは、アジア市場の112.06を高値に上値は重く、弱いユーロ圏PMIを受けたEURJPYの下落もあり一時111.766まで下落するも続かず。米国市場に入り強い米小売売上高に米成長期待がにわかに強まり112.026と112円台を回復するも、米株も予想外に強さが見られず、米債利回りは軟化傾向が続き、クロスでは円ショートの買い戻しが続き111.92~00の水準で動けず。上下どちらも試しきれず困ったものです! 

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21:30    CAD 2月 小売売上高: 前月比=0.8%(予想0.4% 前回-0.3→-0.4%)、除自動車・前月比=0.6%(予想0.2% 前回0.1→-0.6%)→ 予想を上回るも前回は下方修正へ、USDCADは上昇も弱まるが米小売売上高も強く大きな変化は見られず。

21:30    USD 3月 小売売上高: 前月比=1.6%(予想1.0% 前回-0.2%)、除自動車・前月比=1.2%(予想0.7% 前回-0.4→-0.2%)→ 予想と前回を上回り主要13項目中、12項目が増加し個人消費が景気を下支えへ。

21:30    USD 新規失業保険申請件数=19.2(予想20.5万件 前回19.6→19.7万件)、継続受給者数=165.3万人(予想172.2万人 前回171.3→171.6万人)→ 予想外に改善し49年半ぶりの低水準

21:30    USD 4月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数=8.5(予想11.0 前回13.7)→ 予想を下回る

22:45    USD 4月 総合PMI・速報値=52.8(予想 前回54.6)、製造業PMI・速報値=52.4(予想52.8 前回52.4)、サービス業PMI・速報値=52.9(予想55.0 前回55.3)→ 予想を下回り景況感は弱含み

23:00    USD 2月 企業在庫=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.8→0.9%)→ 予想通りで前回は上方修正へ

23:00    USD 3月 CB景気先行指標総合指数=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.2→0.1%)→ 予想通りで前回は下方修正へ

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【北米】
カプラン・ダラス連銀総裁は、今年の堅調な米成長について一段と確信を深める。FFレートは緩やかに緩和的で適切。

2016年大統領選のロシア介入疑惑を巡るモラー特別検察官の捜査報告書をバー米司法長官が公開し、「トランプ陣営とロシア側の共謀は認められなかった」、「トランプ大統領の司法介入が疑われるケース10件の詳細が指摘されるも、司法介入と認めるには証拠が不十分」。その上でモラー氏とは法律的な解釈で一致しない点があったことも明らかにした。

JPモルガン・グローバルFXボラティリティー指数には、過去25年に3回の谷があった。ブルームバーグがまとめたデータによると、3回とも米ドル指数はその後の6カ月に10%以上変動した。ボラティリティー指数は現在、5年ぶり低水準で推移している。

JPモルガンは、強い米小売売上高を受けて米第1四半期GDP見通しを2.0→2.9%へ上方修正。

【欧州】
イタリア中銀は、第1四半期GDPは前期比0.1%と景気後退を脱却する見通し。

【アジア・その他】
中国商務省報道官は定例記者会見で、米中通商交渉の合意文書に関する協議で新たな進展はあったと明らかにした上で、まだ作業が残っていると発言

北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は、北朝鮮は米朝協議からポンペオ国務長官の排除要求。KCNAによると、北朝鮮外務省の高官は、北朝鮮に核開発を強いた根本原因を米国が取り除かなければ、朝鮮半島情勢は誰も予測できないと述べる。

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2019/04/18

2018年4月18日(木)欧州・米国市場序盤の動き

2018年4月18日(木)欧州・米国市場序盤の動き

ユーロ圏と主要国の4月PMI・速報値は伸びに欠け予想を下回りEUR売りへ、米PMIも強さは見られず。小売売上高は、英国は前年比が2年半ぶりの高水準と強く、カナダは予想を上回るも前回は下方修正され動きは今一つ、米国は予想と前回を上回りドル高傾向を維持。

WTIの上昇も続かず、欧州株は上昇、米株は上昇からスタート、独債利回りは低下、米10年債、2年債利回りも低下へ。

AUDUSDは、強い豪雇用統計を受けて瞬間上昇となった0.7198の高値を抜けられず、欧州市場に入ると弱いユーロ圏経済指標を受けたドル買いの流れに0.7154まで下落し、米国市場の序盤では強い米小売売上高と新規失業保険申請件数に0.7149まで続落するも、弱い米フィラデルフィア連銀製造業景気指数と米PMIに戻りも限定的。

USDTRYは、FT紙が、「トルコ中央銀行は純外貨準備を積み増すために過去1カ月、市中銀行との短期スワップ取引を利用していた」との報道を受けTRY売りが強まり一時5.85133まで上昇するも、米国市場に入るとTRYの買い戻しが強まる。


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16:15    FRN 4月 総合PMI・速報値=50.0(予想 前回48.9)、製造業PMI・速報値=49.6(予想50.0 前回49.7)、サービス業PMI・速報値=50.5(予想49.8 前回49.1)→ 総合は前回を上回るが、製造業は伸び悩み、サービス業は逆に強い

16:30    GER  4月 総合PMI・速報値=52.1(予想 前回51.4)、製造業PMI・速報値=44.5(予想45.0 前回44.1)、サービス業PMI・速報値=55.6(予想55.0 前回55.4)→ 前回を上回るも予想より弱くEURは弱含みで推移。

17:00    EUR 4月 総合PMI・速報値=51.3(予想51.8 前回51.6)、製造業PMI・速報値=47.8(予想48.0 前回47.5)、サービス業PMI・速報値=52.5(予想53.2 前回53.3)→ 総合は予想と前回を下回る。

17:30    GBP 3月 小売売上高:前月比=1.1%(予想-0.3% 前回0.4→0.6%)、前年比=6.7%(予想4.5% 前回4.0%)、除く自動車・前月比=1.2%(予想-0.3% 前回0.2→0.4%)、除く自動車・前年比=6.2%(予想4.0% 前回3.8%)→ GBP売りが続く中での発表に、予想を大幅に上回るがGBP買いは限定的で売りへと変化、前年比は2年半ぶりの伸び率へ

21:30    CAD 2月 小売売上高: 前月比=0.8%(予想0.4% 前回-0.3→-0.4%)、除自動車・前月比=0.6%(予想0.2% 前回0.1→-0.6%)→ 予想を上回るも前回は下方修正へ、USDCADは上昇も弱まるが米小売売上高も強く大きな変化は見られず。

21:30    USD 3月 小売売上高: 前月比=1.6%(予想1.0% 前回-0.2%)、除自動車・前月比=1.2%(予想0.7% 前回-0.4→-0.2%)→ 予想と前回を上回る

21:30    USD 新規失業保険申請件数=19.2(予想20.5万件 前回19.6→19.7万件)、継続受給者数=165.3万人(予想172.2万人 前回171.3→171.6万人)

21:30    USD 4月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数=8.5(予想11.0 前回13.7)

22:45    USD 4月 総合PMI・速報値=52.8(予想 前回54.6)、製造業PMI・速報値=52.4(予想52.8 前回52.4)、サービス業PMI・速報値=52.9(予想55.0 前回55.3)→ 予想を下回る


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2019年4月18日(木)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年4月18日(木)アジア・欧州市場序盤の動き

今日の米国市場は債券市場が半日取引となり、明日はグッドフライデーで米国を含め多くのアジア・欧州主要市場は休場となり、来週の月曜日はイースターマンデーで、欧州主要国は休場となる。

日経平均株価は一日を通じて軟調推移、上海総合も小幅安で推移、米債利回りは軟調で、10年債は2.547%、2年債も2.374%へ低下。為替市場はリスク回避の動きに、円買いが目立ち、逆に他の主要通貨ではドル買いが強まり、円クロスでも円は全面高。


中国商務省報道官は定例記者会見で、米中通商交渉の合意文書に関する協議で新たな進展はあったと明らかにした上で、まだ作業が残っていると発言。昨日の米中通商協議は大詰めへとの報道や、27日に米中首脳がワシントンで合意に署名する可能性も意識。

北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は、北朝鮮は、核問題を巡る米国との協議でポンペオ国務長官の関与をもはや望んでおらず、「コミュニケーションをとる上でより慎重で成熟した」人物を望んでいる。

為替市場は、イースターマンデーを直前に控えたポジション調整なのか、リスク回避なのか、株安+債券利回りの低下に反応した動きへ。

AUDUSDは、豪雇用統計は、失業率は予想通りながら前回から上昇、新規雇用者数は予想外の増加で、直後のAUDUSDは一時0.7179まで上昇するも0.7200の大台に届かず、前日の高値0.7205も越えられず0.7160まで失速。

EURUSDは、ユーロ圏各国の4月PMI速報値が発表され、数字的には強弱混在するも市場の反応はEUR売りへ。EURUSDは1.1300の大台から崩れ一時1.1240台まで下落。

USDJPYは、米中通商協議が合意に向けた動きが示される中、本来はJPY売りの材料にも関わらず、株安+米債利回りの低下に円買いと、112.20~30の壁を越えられず、ロングウィークエンドを前にして円ショートポジションの巻き戻しが強まり、112.06を高値に一時111.70台まで下落。


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10:30    AUD 3月 雇用統計: 失業率=5.0%(予想5.0% 前回4.9%)、新規雇用者数=2.57万人(予想1.2万人 前回0.46万人)、正規雇用者数=48,300人(予想 前回-7,300人)、パートタイム雇用者数=-22,600人(’予想 前回11,900人)、労働参加率=65.7%(予想65.6% 前回65.6%)→ 失業率は予想通りながら前回から上昇、新規雇用者数は予想外の増加し、直後はAUD買いが強まるも続かず

15:00    GER 3月 生産者物価指数: 前月比=-0.1%(予想0.2% 前回-0.1%)、前年比=2.4%(予想2.7% 前回2.6%)

15:00    CHF 3月 貿易収支=31.79億スイス(予想 前回31.25→29.43億スイス)、輸出=0.1%(予想 前回1.3→1.5%) 輸入=-3.2%(予想 前回-3.0%)

16:15    FRN 4月 総合PMI・速報値=50.0(予想 前回48.9)、製造業PMI・速報値=49.6(予想50.0 前回49.7)、サービス業PMI・速報値=50.5(予想49.8 前回49.1)→ 総合は前回を上回るが、製造業は伸び悩み、サービス業は逆に強い

16:30    GER  4月 総合PMI・速報値=52.1(予想 前回51.4)、製造業PMI・速報値=44.5(予想45.0 前回44.1)、サービス業PMI・速報値=55.6(予想55.0 前回55.4)→ 前回を上回るも予想より弱くEURは弱含みで推移。

17:00    EUR 4月 総合PMI・速報値=51.3(予想51.8 前回51.6)、製造業PMI・速報値=47.8(予想48.0 前回47.5)、サービス業PMI・速報値=52.5(予想53.2 前回53.3)→ 総合は予想と前回を下回る。


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2019年4月18日(木)昨日17日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年4月18日(木)昨日17日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

結局、米株は小幅安、米10年債利回りは2.595%と前日とほぼ変わらず、2年債利回りは2.4%と低下し長短格差は拡大へ。WTIは63.74ドルと小幅安。為替相場はNZDの売りを除き上下変動が目立つが前日比では大きな変化は見られず。

トランプ大統領は、米中通商協議で中国との交渉はうまくいっており、まもなく合意を発表できるだろうと言う。WSJ紙の報道でも早ければ5月下旬の合意を目指す流れとのこと。また、日米通商協議は日本の農産品の関税で大筋一致し、6月の日米首脳会談に向けて具体案の協議を加速するとのこと。ちなみに、安倍首相が4月26日にホワイトハウスでトランプ米大統領と会談する見通し。

NZDUSDはNZD売りの流れ止まらず、買い戻しは限定的。NZ第1四半期GDPは前年比1.5%と予想1.7%と前回1.9%を下回りNZDは急落。0.6770台から1月4日のボトムを割り込み一機に0.6660台へ急落、アジア・欧州市場では0.6748まで値を戻すも、米国市場では利上げ期待は遠のき売り圧力を避けられず、再び売りへと変化。

AUDUSDはAUD買から売りへと変化。中国GDPの前年比は6.4%と前回と変わらず、小売売上高と鉱工業生産は予想外に強く、経済の回復期待が強まる。0.7150台から一機に2月21日の高値0.7207に並ぶ0.7206まで上昇へ。欧米市場では利食い先行で伸び悩み、0.7160台まで下落と元の水準近くへ逆戻りするも、米中通商協議の合意期待もあり上昇傾向を維持。

USDCADはCAD買から売りへと変化。アジア市場の1.3372を高値にCAD買の流れが続く中で発表となったカナダ貿易収支は-29億カナダドルと予想-35.1億カナダドルから赤字額が減少、CPIの前年比も1.9%(予想1.9% 前回1.5%)と前回を上回り、1.3320台から一機に15日に弱いカナダ中銀の四半期調査に急伸したスタート直前の安値1.3297を割り込み1.3270台へ下落。しかし、米国市場に入り原油価格の下げなのか?下落スタートの水準を上回り1.3353までCAD売りとなり値を戻す。

USDJPYは、ゆるやかだが底値を切り上げる。アジア市場で一時112.165まで上昇し、日経平均株価と並び年初来の高値を一時上回り、象徴的な動きとなった。ただ、仲値後からは大口の売りにのびなやみ、アジア・欧州・米国市場は111.92~06の相変わらず狭いレンジで推移。WSJ紙の報道で「米中両政府はは29日にハイレベル通商協議を再開し、早ければ5月下旬の合意を目指す」と流れると、円売りが強まり112.10台で推移中。また、安倍晋三首相が4月26日にホワイトハウスでトランプ米大統領と会談する見通しとの報道も後押し。引き続き112.20~30は鬼門なでこの水準を上抜けできるか? 期待は30を超え、110.80~112.50の上限をトライし超え市場が円ベアになり逆に円高へと変化することなのだが?

◎NZ第1四半期GDPは前年比1.5%と予想1.7%と前回1.9%を下回る。
◎中国GDPの前年比は6.4%と前回と変わらず、小売売上高と鉱工業生産は予想外に強い。
◎英CPIの前年比は1.9%と予想2.0%を下回るが前回と変わらず。
◎ユーロ圏CPIの前年比は1.4%と予想通りながら前月からは低下。
◎ユーロ圏2月の貿易黒字は前月比で拡大へ。
◎EUは米国に報復関税200億ドルの品目リストを公表。
◎独経済省は、2019年の成長予想を1.0→0.5%に引き下げた。
◎カナダ貿易収支は-29億カナダドルと予想-35.1億カナダドルから赤字額が減少。
◎カナダCPIは前年比1.9%(予想1.9% 前回1.5%)と前回を上回る。
◎米貿易赤字額は対中赤字が急減し赤字額は予想外に減少、逆に対日赤字の上昇が目立つ。
◎日米通商協議は、日本の農産品の関税引き下げは過去のTPPで認めた水準を限度とすることで大筋一致。6月の日米首脳会談に向けて具体案の協議を加速する。
◎米中通商協議は大詰めへ。WSJ紙は米中協議の詰めでライトハイザー29日に北京訪問、劉中国副首相は6日の週にワシントン訪問、米中両政府は5月下旬の合意を目指す。27日に米中首脳がワシントンで合意に署名する可能性も。
◎ベージュブックは、3月から4月上旬にかけて米経済は成長が続き「一部でペースが持ち直した」と総括判断した。ただ消費には強弱があり、企業は貿易政策の不透明感や賃金上昇を懸念していると指摘した。
◎安倍晋三首相が4月26日にホワイトハウスでトランプ米大統領と会談する見通し。

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17:30    GBP 3月 消費者物価指数=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.5%)、前年比1.9%(予想2.0% 前回1.9%)、コア前年比1.8%(予想1.9% 前回1.8%)、小売物価指数(RPI)=前月比0.0%(予想0.2% 前回0.7%)、前年比2.4%(予想2.6% 前回2.5%、)除くモーゲージ利払い(RPIX)前年比予想2.5% 前回2.4%

17:30    GBP 3月 生産者物価指数:(仕入れ・投入指数)=前月比-0.2%(予想0.5% 前回0.6→1.0%)、前年比3.7%(予想4.1% 前回3.7→4.0%)、(出荷・産出指数)=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.1→0.3%)、前年比2.4%(予想2.2% 前回2.2→2.4%)、コア前月比0.0%(予想0.1% 前回0.1→0.2%)、コア前年比2.2%(予想2.2% 前回2.2→2.3%)

18:00    EUR 2月 貿易収支: 季調済=195億ユーロ(予想147 前回170→174億ユーロ)、季調前=179億ユーロ(予想123 前回15億ユーロ)→ 予想より黒字幅が拡大
18:00    EUR 3月 消費者物価指数(HICP)・改定値:前月比=1.0%(予想1.4% 2月0.3%)、前年比=1.4%(予想1.4% 速報値1.4% 2月1.5%)、コア(all-items エネルギー除く)・前年比=1.0%(予想 2月1.3%)、コア(食品・エネルギー・アルコール・たばこ)=前年比0.8%(予想0.8% 2月1.0%)→ 前年比は予想通りながら2月から低下し、総じて2月に比べて弱い

21:30    USD 2月 貿易収支=-494億ドル(予想-534億ドル 前回-511億ドル)→ 赤字額が予想を下回るが相場に影響は見られず。対中赤字は-28.2%247.61億ドル、対日赤字は+14.3%59.38億ドル

21:30    CAD 3月 消費者物価指数:前月比=0.7%(予想0.7% 前回0.7%)、前年比=1.9%(予想1.9% 前回1.5%)、コア前年比=1.8%(予想1.8 前回1.8%)、コア前年比中央値=2.0%(予想1.8% 前回1.9%)、コア前年比トリム=2.1%(予想 前回1.9→2.0%)

21:30    CAD 2月 国際商品貿易収支=-29億カナダドル(予想-35.1億カナダドル 前回-43→-31億カナダドル)→ 赤字額が予想と赤字額が下方修正された前回を下回る

23:00    USD 2月 卸売在庫=前月比0.2%(予想0.3% 前回1.2%)、卸売売上高=前月比0.3%(予想 前回0.5%)

3:00    USD 米地区連銀経済報告(ベージュブック)

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【北米】
日米通商協議は、米国側は対日赤字への懸念表明し対日赤字削減要求、現時点で合意なし 来週再交渉へ。

米中通商合意の一環として、中国は米国産鶏肉の禁輸措置を解除する可能性が高く、豚肉の輸入を拡大する可能性もある。国内の供給不足に対応する狙いだが、米国で約半数の飼育豚に使用されている成長促進剤については禁止措置を解除しない方針という。関係筋2人が明らかにした。

米中通商協議は大詰めへ。WSJ紙は米中協議の詰めでライトハイザー29日に北京訪問、劉中国副首相は6日の週にワシントン訪問、米中両政府は5月下旬の合意を目指す。27日に米中首脳がワシントンで合意に署名する可能性も。

日米通商協議は、日本の農産品の関税引き下げは過去のTPPで認めた水準を限度とすることで大筋一致。6月の日米首脳会談に向けて具体案の協議を加速する。

ベージュブックは、3月から4月上旬にかけて米経済は成長が続き「一部でペースが持ち直した」と総括判断した。ただ消費には強弱があり、企業は貿易政策の不透明感や賃金上昇を懸念していると指摘した。

【アジア・その他】
安倍晋三首相が4月26日にホワイトハウスでトランプ米大統領と会談する見通し

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2019/04/17

2019年4月17日(水)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年4月17日(水)アジア・欧州市場序盤の動き

日本株、中国株と続伸しダウ先物も小幅高で、日経平均は一時年初来高値を更新、米債利回りも上昇へ。為替相場は弱いCPIに下落したNZDを除き、総じてドル売りの流れで、特に強い中国発の経済指標を受けたAUDの上昇が目立ち、米中通商交渉の動きを気にしながらもUSDJPYは年初来の高値を一時更新。

NZDUSDは、NZのCPIは前年比1.5%と予想外に弱く前回1.9%から低下し、NZD売りが加速して0.6770台→0.6660台へ一時急落。ドル売りの流れと強い中国経済指標を受けたAUDUSDの上昇に0.6740台へ緩やかに値を戻している。その結果としてAUDNZDの上昇が目立っている。

AUDUSDは、NZDUSDの下げに一時0.7150台まで値を下げるも、中国のGDPは6.3%の減速予想を上回り前年比6.4%と前回と変わらず、小売売上高、鉱工業生産も予想と前回を上回る結果に、0.7206まで一機に急伸。その後も豪金利の上昇もあり高値圏で推移。

USDJPYは、日米通商協議は、米国側は対日赤字へ懸念表明し対日赤字削減要求、現時点で合意なし 来週再交渉へ。直ぐに為替条項が盛り込まれる可能性も低いこともあり、日経平均とUSDJPYは年初来の高値を更新。USDJPYは午前9時の大口取引が開始早々に112.165まで上昇。日本株高+米債利回りの上昇にも関わらず、大口の売りに仲値過ぎから逆に売りへと変化し、111.92まで下落。今のところ112円の大台近くと高値圏で推移しており、市場センチメントの円先安観を変えるには至っていないが、111.20~30を超えることができるのか? 引き続きこれが問題。

EURUSDは、昨日NY市場の売りから一変。1.1279をボトムに下げ止まり1.1300の大台を回復し、欧州市場の序盤では1.1314まで続伸中。

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7:45    NZD 第1四半期 消費者物価指数=前期比0.1%(予想0.3% 前回0.1%) 前年比1.5%(予想1.7% 前回1.9%)→ 予想を下回り、NZDUSDは0.6770台→0.6660台へ下落。

8:50    JPY 3月 通関ベース貿易統計:季調前=5285億円(予想3677億円 前回3349億円)、季調済=-1778億円(予想-2969億円 前回1161億円)→ 予想を上回る。

11:00    CNY 3月 小売売上高=前年比8.7%(予想8.4% 前回8.2%)

11:00    CNY 3月 鉱工業生産=前年比8.5%(予想5.9% 前回5.3%)

11:00    CNY 3月 都市部投資=年初来前年比6.3%(予想6.3% 前回6.1%)

11:00    CNY 第1四半期GDP=前期比1.4%(予想1.4% 前回1.5%)、前年比6.4%(予想6.3% 前回6.4%)

13:30    JPY 2月 鉱工業生産・確報値=前月比0.7%(予想1.4% 前回1.4%)、前年比-1.1%(予想-1.0% 前回-1.0%)、設備稼働率=前月比1.0%(予想-0.4% 前回-4.7%)

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2019年4月17日(水)昨日16日、海外市場の動き

2019年4月17日(水)昨日16日、海外市場の動き(午前五時半ごろの動き)

為替相場はGBP売りが目立つも変動率は低く、総じてドル買いでJPYとCADは健闘。米株は小幅上昇をなんとか維持、米債利回りは10年・2年債共に続伸、WTIは続伸。

直近のことながら、19日(金)はグッドフライデーで米国を含め多くのアジア・欧州主要市場は休場、22日(月)はイースターマンデーで欧州主要国は休場となる。連休を前にして、17日(英CPI、米貿易収支、カナダCPIなど)、18日(豪雇用統計、ユーロ圏各国PMI、米PMI、その他多数の米経済指標)の海外市場では経済指標の発表が多く、為替相場がどのような影響を受けるのだろうか?

最近の相場の動きをつかむ目安として直近では、USDJPY110.50~112.50レンジを抜け出せるのだろうか?(現実は110.80~112.20だが)。 GBPUSDは1.3000のボトムを維持できるか? EURUSDは1.1300からどう乖離しているか? USDCADは1.33~1.34からどう変化しているか? AUDUSDは0.7000をボトムに0.7200を超えられるのか?

米中通商協議はクドローNEC委員長が今週も継続しているという。2日目の日米通商協議で「為替条項や自動車の数量制限」など米側が要求はどうなっているのだろうか?

GBPUSDは、英雇用統計は失業率が上昇し、失業保険申請件数も予想を上回るが、平均所得は予想通りで動きは鈍い。英2018年12月~19年2月の賃金は、約10年ぶりの大幅な伸びにインフレ懸念が強まる。コービン労働党党首から「政府との協議は行き詰まっている」との報道に、GBPUSDは一時1.3048まで下落。英労働党報道官は「行き詰まりを否定」するも買い戻しは鈍く、予想外に弱い米鉱工業生産+設備稼働率にもドル売りの反応は鈍くGBP買いの流れは限定的で1.3043まで続落。

AUDUSDは、豪中銀議事録からアジア市場では利上げ確率の低下観測に0.7170→0.7140まで下落、欧米市場では逆に0.7140→0.7170→0.7179まで上昇し前日終値とほぼ同水準まで値を戻す。

EURUSDは、独・ユーロ圏ZEW景況感調査が予想外に強い中、複数のECB政策当局者によるハト派報道+ECB予想モデルに疑問視する声もあり、弱い米鉱工業生産+設備稼働率にも関わらず1.1300の大台を回復できず1.1280台で推移。ノボトニー・オーストリア連銀総裁は、ガイダンスを変更する理由はない。階層化に関する公式の計画はないと発言。

USDJPYは、相変わらず期待してはいけない通貨なのか? 一日を通じて大枠111.85~05のレンジを抜け出せず。ただし、米株も底堅く続伸、米10年・2年債共に強く、円売り要因に変化は見られず。小幅な変動ながら結局は112円の大台を維持し円安傾向を維持。112.20~30を超えることができるか? それが問題!


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21:30    CAD 2月 製造業出荷=前月比-0.2%(予想-0.0% 前回1.0→0.8%)→ 予想・前回を下回る

22:15    USD 3月 鉱工業生産=前月比-0.1%(予想0.2% 前回0.1%)、設備稼働率=78.8%(予想79.2% 前回79.1→79.0%)→ 共に予想を下回る

23:00    USD 4月 NAHB住宅市場指数=63(予想63 前回62)


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【北米】
ペロシ米下院議長(民主)は15日、トランプ米政権が欧州連合(EU)に追加関税を課す方針を示したことで、米国がEUと連携して中国に経済的圧力をかける機会が失われた

茂木経済財政担当相が日米通商協議(15日)は、ライトハイザーUSTR代表と昨年9月の日米首脳会談での共同声明に沿って、交渉を進めるという基本方針を再確認するも、為替条項や自動車の数量制限など米側が要求するとみられる項目については、2日目の交渉終了後に説明するとあり、不安心理を払しょくできず。

クドローNEC委員長は、中国との貿易協議は非常に良い進展が続いている。今週も中国と協議がさらに続けられる。

ローゼングレイン・ボストン連銀総裁15日、インフレ目標レンジを採用すべき。例えばインフレ目標を1.5─2.5%のレンジに設定することが可能。

ポンペオ米国務長官は15日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が核問題を巡る協議で米国が態度を改めるのを年末まで待つと表明したことについて、金委員長が非核化の合意を早期に果たすことが重要と述べて北朝鮮側の要求を一蹴した。

トランプ米大統領は15日、米中通商協議がいかなる結果に終わろうが米国が勝者となるとの考えを示した。

【欧州】
英紙ガーディアンは、コービン労働党党首は「政府との協議は行き詰まっている」とあり、GBPUSDの売りが強まる。英労働党報道官は「行き詰まりを否定」するもGBPUSDの買い戻しは限定的。

英国立統計局(ONS)が発表した統計によると、2018年12月─19年2月月の賃金は、約10年ぶりの大幅な伸びとなった

トゥスEU大統領は、英国が依然として合意なくEUを離脱する可能性だけでなく、離脱手続きを中止して残留する可能性もある

ユンケル欧州委員会委員長は、先の緊急EU首脳会議について、英国がいつEU離脱を選択するかは英国次第、ブレグジットの撤回ないし10月31日の離脱期限が再延長される可能性は低い→ 。

複数のECB政策当局者は、下方修正を繰り返しているECBの予測モデルの正確性を疑問視する声も一部からあがった。理事会メンバーの中には、成長の阻害要因は一時的なものではなく、著しい回復を予想する理由はないと主張する向きもいる。ドイツの自動車業界の不振は、新排ガス規制への対応の遅れによる一時的なものとされているが、ECB理事の間では、消費習慣の変化やディーゼル車離れ、中国の需要低迷など、より恒久的な要因が懸念。

ノボトニー・オーストリア連銀総裁は、ガイダンスを変更する理由はない。階層化に関する公式の計画はない。

【アジア・その他】
中国全国の新築住宅価格は、前年比10.6%(前回10.4%)、前月比0.6%(前回0.5%)(ロイター算出)。

豪中銀議事録は、インフレは当面抑制される公算としたうえで、目先の利上げ確率は低いとした。また住宅投資はピークを過ぎたとの認識を示した。→ AUD売りが強まる。AUDJPYの売りの影響なのか、USDJPYも一時110.90を割り込む。
①GDPは12月第4四半期に0.2%増加し、年間で2.3%増加しましたが、2月の金融政策声明に示された予測を下回る。12月四半期の干ばつの継続的な影響は、農場の生産高と収入に影響を及ぼし、農村部の輸出は減少しました。農場のGDPは2018年下半期に6%以上減少した。
②成長見通しの下方修正と労働市場の逼迫にもかかわらずインフレに対する上向きリスクがほとんどないことを考慮すると、金融政策は以前の予想よりも緩和的であり続けるというガイダンスと一致した。
③金融市場参加者の利下げについての予想は、予想よりも弱いデータ、特に12月四半期の国民経済計算を経て先送りされていた。金融市場の価格設定は、キャッシュレートが2019年の後半、そして2020年に再び下げられると予想されていたことを意味。

オアNZ中銀総裁は、政策金利の緩和的バイアスは当面続く。中銀が最近ハト派的な姿勢に転じたのは国際経済の状況が背景にある。中銀は緩和バイアスを維持するかとの質問に対し、継続しているが、入手した経済指標次第との認識。NZ中銀はこれまで総裁だけが金利を決定する権限を持っていたが、次回の会合から金融政策委員会による政策決定に移行。NZドル相場について「喜ばしい」水準の付近にあると述べ、現在の為替相場に懸念を抱いていないことを示唆。

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2019/04/16

2019年4月16日(火)欧州・米国市場序盤の動き

2019年4月16日(火)欧州・米国市場序盤の動き

為替相場の動きは引き続き緩慢。WTIは上下変動しながら小幅安で推移、欧州株は上昇傾向を維持し、米株は上昇からスタート、米債利回りも上昇傾向を維持。

為替相場は、注目の英雇用統計は予想通りで動けず。英国立統計局(ONS)が発表した統計によると、2018年12月─19年2月月の賃金は、約10年ぶりの大幅な伸びとなっておりインフレ懸念が強まる。コービン労働党党首は「政府との協議は行き詰まっている」との報道に、GBPUSDは一時1.3040台まで下落。英労働党報道官は「行き詰まりを否定」、予想外に弱い米鉱工業生産+設備稼働率にもドル売りの反応は鈍くGBP買いの流れは限定的。

ユンケル欧州委員会委員長は、先の緊急EU首脳会議について、英国がいつEU離脱を選択するかは英国次第、ブレグジットの撤回ないし10月31日の離脱期限が再延長される可能性は低いとある。トゥスクEU大統領は、英国は依然として合意なくEUを離脱する可能性だけでなく、離脱手続きを中止して残留する可能性もあると言う。

EURUSDは、アジア市場の安値1.1293→欧州市場に入り1.1314まで上昇するも、比較的堅調な独+ユーロ圏ZEW景況感調査にも関わらず、1.1280まで下落。複数のECB政策当局者は、下方修正を繰り返しているECBの予測モデルの正確性を疑問視する声も一部からあがった。理事会メンバーの中には、成長の阻害要因は一時的なものではなく、著しい回復を予想する理由はないと主張する向きもいる。ドイツの自動車業界の不振は、新排ガス規制への対応の遅れによる一時的なものとされているが、ECB理事の間では、消費習慣の変化やディーゼル車離れ、中国の需要低迷など、より恒久的な要因が懸念とある。

USDJPYは、二日目の日米通商協議の行方を気にしながらも、欧州市場序盤の111.85をボトムに下げ止まり反発。結局は111.85~05の狭い動きを抜け出せず。

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17:30    GBP 3月 雇用統計:失業率=3.0%(予想 前回2.9%)、失業保険申請件数=2.83万人(予想2.0万件 前回2.7→2.67万件)、ILOベース失業率=3か月比3.9%(予想3.9% 前回3.9%)、除くボーナス平均所得=3か月前年比3.4%(予想3.4% 前回3.4→3.5%)、含むボーナス3か月前年比3.5%(予想3.5% 前回3.4→3.5%)→ ほぼ予想通りで動きは緩慢

18:00    GER 4月 ZEW景況感調査:期待指数=3.1(予想0.5 前回-3.6)、現況指数=5.5(予想8.5 前回11.1)→ 期待指数は予想を上回るも、現況指数は予想外に弱い

18:00    EUR 4月 ZEW景況感調査=4.5(予想 前回-2.5)→ 前回を大幅に上回る

18:00    EUR 2月 建設支出=前月比2.96%(予想0.3% 前回-1.4→-0.83%)、前年比5.2%(予想2.0% 前回-0.7→-0.1%)

21:30    CAD 2月 製造業出荷=前月比-0.2%(予想-0.0% 前回1.0→0.8%)→ 予想・前回を下回る

22:15    USD 3月 鉱工業生産=前月比-0.1%(予想0.2% 前回0.1%)、設備稼働率=78.8%(予想79.2% 前回79.1→79.0%)→ 共に予想を下回る

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2019年4月16日(火)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年4月16日(火)アジア・欧州市場序盤の動き

アジア市場の為替相場は、今日も大きな変化は見られず総じて小幅な動きが続いたが、AUDUSDは豪中銀議事録で「金融政策は以前の予想よりも緩和的であり続けるというガイダンスと一致した」、インフレは当面抑制される可能性、目先の利上げ確立は低いともあり、0.7170→0.7140まで値を下げている。ただ、中国の強い経済指標+中国株の大幅高の影響もあり追従的な売りは見られず。

USDJPYは、日米通商協議がスタートするも、肝心の為替条項や自動車の数量制限など16日に先送りされ不安心理は消えず。豪中銀議事録を受けたAUDJPYの売りの影響も強かったのか小幅安で推移、112.00円台をトップに米株+中国株が大幅高の中でもUSDJPYの上値は重く、かといって底値を試す動きも見られず、111.89~05のレンジにとどまっている。

EURUSDは、1.1293~07と1.1300の大台を中心に狭いレンジで方向感定まらず。

日経平均株価は今日も上昇、上海総合も強い中国の新築住宅価格を受け大幅上昇、米債利回りは小動きながら小幅低下で推移。

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13:03    JPY 2月 第三次産業活動指数=前月比-0.6%(予想-0.2% 前回0.4→0.6%)

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【北米】
ペロシ米下院議長(民主)は15日、トランプ米政権が欧州連合(EU)に追加関税を課す方針を示したことで、米国がEUと連携して中国に経済的圧力をかける機会が失われた
TWR    茂木経済財政担当相(15日)は、日米通商協議はライトハイザーUSTR代表と昨年9月の日米首脳会談での共同声明に沿って、交渉を進めるという基本方針を再確認するも、為替条項や自動車の数量制限など米側が要求するとみられる項目については、2日目の交渉終了後に説明するとあり、不安心理を払しょくできず。

ローゼングレイン・ボストン連銀総裁15日、インフレ目標レンジを採用すべき。例えばインフレ目標を1.5─2.5%のレンジに設定することが可能。

ポンペオ米国務長官は15日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が核問題を巡る協議で米国が態度を改めるのを年末まで待つと表明したことについて、金委員長が非核化の合意を早期に果たすことが重要と述べて北朝鮮側の要求を一蹴した。

トランプ米大統領は15日、米中通商協議がいかなる結果に終わろうが米国が勝者となるとの考えを示した。

【アジア・その他】
中国全国の新築住宅価格は、前年比10.6%(前回10.4%)、前月比0.6%(前回0.5%)(ロイター算出)。

RBA    "豪中銀議事録は、インフレは当面抑制される公算としたうえで、目先の利上げ確率は低いとした。また住宅投資はピークを過ぎたとの認識を示した。→ AUD売りが強まる。AUDJPYの売りの影響なのか、USDJPYも一時110.90を割り込む。

GDPは12月第4四半期に0.2%増加し、年間で2.3%増加しましたが、2月の金融政策声明に示された予測を下回る。12月四半期の干ばつの継続的な影響は、農場の生産高と収入に影響を及ぼし、農村部の輸出は減少しました。農場のGDPは2018年下半期に6%以上減少した。

成長見通しの下方修正と労働市場の逼迫にもかかわらずインフレに対する上向きリスクがほとんどないことを考慮すると、金融政策は以前の予想よりも緩和的であり続けるというガイダンスと一致した。

金融市場参加者の利下げについての予想は、予想よりも弱いデータ、特に12月四半期の国民経済計算を経て先送りされていた。金融市場の価格設定は、キャッシュレートが2019年の後半、そして2020年に再び下げられると予想されていたことを意味。"

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2019年4月16日 4/12_4/15の比較

   
2019年4月16日 4/12_4/15の比較

前日の動きは明確で、ポンド高、カナダドル安。そして、総じて主要通貨では変動率は低下。株価は日本株だけが吐出して上昇しているが他国は総じて同意薄で、債券利回りも同様。

週末のイースターホリデーの長期休日を前にした動きなのか、英議会が休会入りで材料欠如なのか、日米通商協議中で円相場が動けないのか、バー米司法長官のモラー特別検察官の報告書を18日にして動きにくいのか? 

今日以降の動きを見守りたい。特にUSDJPYは112.20~30を超えられるか? 失敗すると過去の二の舞。 GBPの売りの支持者が増えているのも気になる。


詳しいデータは別表で!
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2019年4月16日(火)昨日15日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年4月16日(火)昨日15日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

米株は小幅安、米債利回りも弱含みで推移、WTIは上昇を維持できず小幅安。為替相場は変化に乏しい中で、強いNY連銀製造業景気指数に一時ドル買いに反応するも継続性と総じて大きな変化は見られず。英議会はすでに休会で23日の再開待ち、市場は週末のイースター休暇をすでに意識しているのか? 超安定相場入り。

GBPUSDは英議会が休会中で材料が見られないがGBPは小幅上昇を維持。USDCADはカナダ中銀の四半期調査はネガティブ要因が増え24日の会合では金利据え置き観測が拡大し直後はCAD売りが加速。GBPの上昇とCADの下落が弱いながら目立っている。

米株は、米国市場の開始前に発表となった、シティー・グループ決算の結果を受け先物市場から続く株安の流れを変化することはできず。エバンス・シカゴ連銀総裁から「現行の政策金利は適切な水準にあり、来年遅くまで変更する必要はない」との発言。

バー米司法長官は、2016年米大統領選へのロシアの介入疑惑を捜査したモラー特別検察官の報告書を18日午前に議会に送付し、公表する可能性があるとある。この発表にワシントンは色めきだっているとのことで、要注意。

USDJPYは、一日を通じて大枠111.90~10の20ポイントのレンジで推移。OECDの対日経済審査報告書は「消費税率を最大26%まで引き上げる必要性」を示唆し「外国人労働者を増やすのが非常に重要」と安倍政権を後押しするような発言が気になったが、なぜプライマリーバランスだけを考えるのかは不明。東京市場のスタート時の午前9時と、強い米NY連銀製造業景気指数直後の112.00~10を高値に、米国市場は大枠111.95~05の10ポイントのレンジで動かず。日米通商交渉が開催中で、米国は為替状況を求めており、政治的な動きが円安を弱めながらも、高値圏で推移。112.20~30を超えることができるのか?これが引き続き重要。

USDCADは、軟調な原油価格にアジア・欧州市場の1.3340台まで上昇、原油価格の下げ止まりなのか?一時1.3297まで下落へ。米国市場に入りカナダ中銀の四半期調査が期待より弱く1.3390まで一機に上昇、その後は大枠1.3365~85の20ポイントのレンジで動きも弱まる。

GBPUSDは、全体的に小動きの中でアジア・欧州市場では上昇が目立ち、早朝の1.3070をボトムに一時1.3119まで上昇。英議会が長期休暇入りで、政治的な材料が見られない中、先週末の高値1.31327を目指す動きとなったが叶わず。米国市場にはいり株安の影響なのか、GBP相場の下落予想が広まる動きもあり、利食いの売りに1.3086まで値を下げるも、前週末比では上昇傾向を維持。

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21:30    USD 4月 NY連銀製造業景気指数=10.10(予想6.7 前回3.7)→ 予想を大幅に上回る

5:00    USD 2月 対米証券投資=長期TICフロー(純額)=519億ドル(予想434億ドル 前回-72億ドル)、ネットTICフロー合計=-216億ドル(予想133億ドル 前回-1437億ドル)

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【北米】
クドローNEC委員長は、トランプ大統領はケイン、ムーア両氏をFRB理事に指名することでFRBに新しい血を入れたいと考えている。

エバンス・シカゴ連銀総裁は、米経済は海外と通商政策で、多くの不確実性とリスクに直面。現行の政策金利は適切な水準にあり、来年遅くまで変更する必要はない。経済データはここ最近にやや力強さを増した。政策は最大雇用義務を達成する点で成功、インフレ目標に関してはあまり成功していない。FRBはインフレ率がしばしば2%を超えることを受け入れるべきで、2.25~2.5%の上昇はあまり気にならない。

バー米司法長官は、2016年米大統領選へのロシアの介入疑惑を捜査したモラー特別検察官の報告書を18日午前に議会に送付し、公表する可能性がある→ 発表にワシントンは色めきだっているとのこと。

米銀シティグループ15日発表した2019年1~3月期決算は、債券トレーディングの収入が増えた。厳しい環境で苦戦した同業他社に逆行した。債券・通貨・商品トレーディング収入は34億5000万ドル。一方、株式トレーディングは24%減の8億4200万ドル。トレーディング収入全体は5.2%減となった

ゴールドマン・サックスが15日発表した2019年1~3月期決算は、ほぼすべての主要業務で減収となったものの、コスト削減策が奏功し1株利益は市場予想を上回った。純利益が22.51億ドル(前年比-21%)、1株あたり利益は同18%減の5.71ドルで、事前予想平均4.89ドルを上回った。決算を嫌気して米株は先物市場で下落し、現物株も下げからスタート。

カナダ中銀四半期調査は、エネルギー部門が軟調になっていることに加え、住宅部門の減速と通商を巡る緊張の高まりが重しとなり、カナダの企業景況感は若干下向いた。中銀の企業景況感はかなりポジティブだった前回調査と比べて軟調になったと指摘。今月24日の金融政策会合では金利は据え置かれるとの観測が改めて確認された。調査は2月19日から3月13日にかけて実施。調査に協力した企業の40%が販売の伸びは向こう1年間で加速するとの見方を示し、減速を予想した34%を上回った。ただ中銀によると、販売の伸びの加速を予想した企業の割合はこれまでの平均を下回っている。

【欧州】
独政府報道官は、予算では財政支出が前回よりも大幅に増加していることから、景気刺激策は必要ないと判断している。

EU加盟国は、米国と正式な通商交渉を開始することを最終承認した。通商交渉入りを巡っては、フランスの反発を受けて承認が数カ月遅れており、交渉権限ではフランスが反対、ベルギーは棄権した。

ビルロワドガロー仏中銀総裁は、ユーロ圏のインフレがECB目標の2%をやや下回る水準に回復するまで、緩和的な金融政策を維持する見通し。インフレは原油安の影響が波及して年内にかけて低下、その後段階的に回復すると予想。

【アジア・その他】
OECDの対日経済審査報告書は、日本経済の人口減少に対して警鐘を鳴らし、プライマリーバランス(財政の基礎的収支)を黒字化するためには消費税率を最大26%まで引き上げる必要があると指摘。外国人労働者を増やすのが非常に重要とも指摘


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2019年4月15日(月)欧州・米国市場序盤の動き

2019年4月15日(月)欧州・米国市場序盤の動き

欧州市場に入っても、為替相場の動きは緩慢で、アジア市場と同じく、ハードブレグジットのリスク回避の期待なのかGBP選好され、CADは原油価格の変動に連動した相場展開となっていたが、カナダの弱い企業景況感調査を受け1.3310台→1.3390へ急伸しCAD売りとなっている。

GBPUSDは、全体的に上昇率が弱い中で目立ち、一時1.3119まで上昇し先週末の高値1.31327を目指す動きとなったが、米国市場に入り株安の影響なのか1.3095まで下落。

USDCADは、軟調な原油価格にアジア・欧州市場の1.3340台まで上昇から、原油価格の下げ止まりから一時1.3297まで下落へ。米国市場に入り23.30時に発表されたカナダの第1四半期企業景況感調査が悪く1.3390まで一時上昇へ。

USDJPYは、アジア市場の112.096を高値に米国市場に入り、NY連銀製造業景気指数が予想外に強く、米2年債利回りが上昇し一時112.07まで再上昇するも、さすがに米株に強さは見られず伸びは今一つで、前週末終値と変わらず。

EURUSDは、欧州市場に入り一時1.13209まで上昇するも、先週末の高値1.13238を超えられず。EU加盟国が米国と正式な通商交渉を開始することを最終承認、米国市場に入り強い米経済指標もあり上値が重くなり1.1300を一時割り込むも、1.1300以下の買いは厚く小幅反発中。

欧州株は伸び悩み、ダウは下落からスタート、米10年債は伸び悩み小幅安ながら、2年債は逆に上昇へ、WTIは小幅下落で推移。



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21:30    USD 4月 NY連銀製造業景気指数=10.10(予想6.7 前回3.7)→ 予想を大幅に上回る

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カナダ中銀第1四半期企業景況感調査は、大部分の地域の企業に対するこれまでの高水準の内外需要からの軟化を示している。投資意欲および雇用意向は依然としてプラス。

過去の売上高の伸びを示す指標(より速い成長を報告している企業の割合 - 遅い成長を報告している割合
)=2018年第4四半期22%→2019年第1四半期-6%。将来の売り上げ見通し=2018年第4四半期27%→2019年第1四半期14%、

カナダ中銀第1四半期企業景況感調査は、過去の売上高の伸びを示す指標はゼロ近くまで低下、堅調な1年後の過去12か月間で売上高の伸び率がやや鈍化したことを示唆。エネルギーや住宅セクターに関連する企業の需要が最近鈍化していることを反映。1年前と比較して、受注高や売上照会などの将来の売上指標が改善したという報告はさらに減少。

独政府報道官は、予算では財政支出が前回よりも大幅に増加していることから、景気刺激策は必要ないと判断している。

EU加盟国は、米国と正式な通商交渉を開始することを最終承認した。通商交渉入りを巡っては、フランスの反発を受けて承認が数カ月遅れており、交渉権限ではフランスが反対、ベルギーは棄権した。

ゴールドマン・サックスが15日発表した2019年1~3月期決算は、純利益が22.51億ドル(前年比-21%)、1株あたり利益は同18%減の5.71ドルで、事前予想平均4.89ドルを上回った。

OECDの対日経済審査報告書は、日本経済の人口減少に対して警鐘を鳴らし、プライマリーバランス(財政の基礎的収支)を黒字化するためには消費税率を最大26%まで引き上げる必要があると指摘。外国人労働者を増やすのが非常に重要とも指摘。

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2019/04/15

2019年4月15日(月)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年4月15日(月)アジア・欧州市場序盤の動き

週末には多数の報道があった。トランプ米大統領は週末14日に、「FRBが適切な仕事をしていれば株式市場は5千~1万ポイント高く、経済成長率は3%ではなく4%超になっていただろう」と述べ、過去の利上げを再び批判。

半導体製造装置の世界最大手、米アプライドマテリアルズ(AMAT)が、発光ダイオード(LED)世界大手のアモイ三安光電など一部の中国企業や研究機関との取引を中止。

ムニューシン米財務長官は13日に、日米が15日から始める貿易協定交渉で「為替も議題となり、協定には通貨切り下げを自制する為替条項を含めることになる」とある。

ドラギECB総裁13日に、ユーロ圏経済が今年持ち直すとの慎重ながらも楽観的な見方を堅持。

日中両政府は14日、貿易や投資などの経済課題を議論する閣僚級の「ハイレベル経済対話」を中国・北京で開いた。

為替相場は、重要な発表や発言の予定も見られず、ブルーマンデーではないが動きは緩慢。日本株高にも関わらず、また、米国が日米通商協議で為替条項を含める動きにでるも、USDJPY相場は円売りに動かず、早朝の112.096を高値に111.89まで小幅低下するも、高値圏での動きは変わらず。

日経平均株価は+298.55(+1.37%)と上昇、上海総合は逆に終盤にかけて低下、WTIは一時63.84ドル上昇するも維持できず小幅低下、米10年債利回りは小幅低下。

動きが鈍い為替相場の中では、GBPUSDが早朝の1.3070をボトムに1.3100台まで小幅上昇。前日の高値1.31327を目指しているのであろうが、GBP買いの決定的な材料は感じられず。

AUDUSD、NZDUSDも動きは緩慢で特にいうこともない。

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2019/04/14

今週の為替相場を考える(4月15日~19日)

今週の為替相場を考える(4月15日~19日)

4月19日(金)はグッドフライデーで世界主要市場は休場となり、4月22日はイースターマンデーで、欧州主要国は休場となる。ポジション調整とリスク回避の動きに要注意! 最近の為替相場は、今後の経済や金利見通しの不透明感に経済指標を見守る動きが強まり、経済指標の結果を受けて単発的な動きになりやすい。

円相場と関連性の高い、株価と債券利回りは3月27日をボトムに反発から一時の伸び悩みから先週末に10年債は2.56%台、2年債も2.39%台と目先の上限を上抜け再反発、独10年債、英10年債利回りも共に再上昇している。一方の米株は、ダウは26100~26500のレンジで高止まりしてはいるが、NasdaqとS&P 共に昨年8月の高値を狙う動きで、独DAXや英FTSEも上昇を継続しており、市場センチメントは円売りに傾いている。

一方、円相場は米国の通貨政策や経済政策に動かされる可能性も意識。今週15日~16日は日米貿易協議の初会合があり、ワシントンで茂木経済再生相とライトハイザーUSTR代表が会談する。米国が幅広いFTAを求めていることに対して日本はTAG(物品貿易協定)に限定しており、どうなることやら。また、為替条項や、通商拡大法232条に基づく自動車関税はどうなるのであろうか? 5月の連休明けごろにはこの問題も大きな材料となりそうである。

GBPUSDの変動要因となっていたブレグジットは、EU金融首脳会議でブレグジットまで半年の猶予を得ることができたが、議会で離脱承認を得てブレグジットを実施するには最大野党の労働党から合意を得る以外ないと思われており、今後の両党の交渉を注目。今後は2度目の国民投票、解散総選挙、ブレグジットの再々延長などの選択肢を残しながらも、とりあえずハードブレグジットのリスクは回避。ただし、離脱案の承認の合意がGBP上昇の絶対必要条件。

米中通商協議は世界経済の成長抑制要因となっており、為替相場の焦点ともなっている。ムニューシン米財務長官は「米国が中国に、通貨切り下げをしないことをはっきりさせるために、為替操作の防止策を認めさせた」とあり。トランプ大統領は4月4日に「中国と今後4週間以内に貿易合意の可能性」を示唆しており、4月末までに何らかの合意を目指していることがわかる。

これらの結果により、中国との貿易関係が強い豪ドルの影響は避けられず、急反発するのか、それとも失望するのか? AUDUSDは0.7000~0.7200のレンジを抜け出すことができるか?

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USDJPY 予想レンジ(111.50~112.30、または、111.80~112.80)

Dailyベースでは、株高+米債利回りの上昇=円売りと、三菱UFJ銀行の独DVBバンク航空機ファイナンス事業の約7100億円での買収に伴うEURJPY買い(ウワサ)に、ついに112円の大台で終了し、12月19日以来の高値を示現。3月5日の日中の高値112.13が直前に迫る重要なポイントで112.20~30の壁を超え、政治的なプレッシャーにもかかわらず、テクニカルベースで上昇力を維持することができるかが今週のポイント。

3か月のオプション・リスクリバーサルは、4月に入りUSDプットオバー1.38→1.13まで低下しUSDJPYで円先高期待が大きく後退している。

IMMポジションからは、2018年6月19日から43週続くネットショートポジションは変わらず、前週比では8週連続しショートが拡大している。ショートポジションは1月15日以来の水準となっており、円先安を意識したポジションとなっている。


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EURUSD 予想レンジ(1.1250~1.1350)

Dailyベースでは、3月7日に続き4月2日の1.1170~80をボトムに目先のハードブレグジットの回避+直近の強い経済指標や本邦からEURJPYの買いもあり反発、1.1300の大台を達成し1.13239まで一時上昇。終値では1.1299と大台までは若干届かないが上昇傾向を維持し、1.13台を継続すれば新たなブル相場の始まりも期待できるが、イースター休暇を前にして本当にどこまで上攻めができるのだろうか? やや疑問。

3か月のオプション・リスクリバーサルは、4月に入りユーロプット0.4%台→0.0%まで低下、長期間続いたユーロ先安リスクが後退しニュートラルになり、これからの動きが楽しみ。

IMMポジションからは、2018年10月2日から28週続くネットショートポジションは変わらず、前週比では4週連続しショートが拡大し、ネットポジションは10万コントラクトの大台をついに達成、2016年12月6日以来の水準に拡大。長期的なポジションは維持すると思われるが、短期的なショートの巻き戻しが起きるか?


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GBPUSD 予想レンジ(1.3000~1.3200)

Dailyベースでは、1.2950、1.3000、1.3050と緩やかにボトムアップする反面、ワイルドな上下変動も収束しつつあり上値も切り下がっており、テクニカルではGBP先安期待が続いている。ただ、前週はブレグジット時期をめぐりEU緊急首脳会議で半年間の猶予を得たが、サプライズではなかったようで1.3020~1.3130の狭いレンジにとどまり、潜在的なGBP買いが強まっている期待感も。

3か月のオプション・リスクリバーサルは、4月に入りGBPプットが2.5→1.0%まで低下。ハードブレグジットのリスク後退なのだろうが、GBPの先安感は大幅に後退している。3か月のボラティリティは10.7%→6.82%までと2018年1月の水準近くへ急低下、1週間は16台→5.88%に急低下、相場の変化が期待される。

IMMポジションからは、2018年6月19日から43週続くネットショートポジションは変わらないが、前週比では小幅ながらロングとなっている。ポンドのネットショートは減少傾向にあり、-6,516コントラクトまで減少し、ポジションだけを見るとニュートラルでポンド先安懸念は感じられず。   


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AUDUSD 予想レンジ(0.7150~0.7250)

Dailyベースでは、大枠0.7100~0.7200と大きな変化は見られず。資源価格の上昇や米中通商協議の進展を期待し、一時0.7150を上抜け3月初旬以来の高値を更新したことで、上昇期待が強まるも完全に上抜けしきれず。ただし、上昇材料は変わらず。

3か月のオプション・リスクリバーサルは、4月に入りAUDプットが0.85→0.65に低下、AUD先安期待も弱まっている。

IMMポジションからは、2018年4月3日から54週連続でネットショートポジションは変わらず、直近では5週連続し前週比で増加していたショートは、逆にロングへと変化しAUD買の流へ。


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今週の主な材料(4月15~19日)

今週の主な材料(4月15~19日)

ブレグジット、米中通商協議と市場の不安定要因に変化も。とりあえずブレグジットは10月末まで半年間の猶予を与えられ、2度目の国民投票、解散総選挙、ブレグジットの再々延長などの選択肢を残しながらも、とりあえずハードブレグジットのリスクは回避。次いで米中通商協議は、米国は中国に為替操作の防止策を認めさせ、近くなんらかの合意に迫る可能性を示唆している。

今週15日~16日は日米貿易協議の初会合があり、ワシントンで茂木経済再生相とライトハイザーUSTR代表が会談する。米国が幅広いFTAを求めていることに対して日本はTAG(物品貿易協定)に限定しており、どうなることやら。また、為替条項や、通商拡大法232条に基づく自動車関税はどうなるのであろうか?

今週18日(木)は米債市場が時短となり、19日(金)はグッドフライデーで米国を含め多くのアジア・オセアニア・欧州主要市場は休場。翌22日(月)は米国市場がフルに活動するも、欧州の主要国はイースターマンデーで連休となり、その前にはポジション調整やリスク回避による相場変動の可能性も高まる。

さて、今週は今後の相場に強い影響を与えるような最重要となる経済指標や金融政策の発表は少ない。その中で、中国発ではGDPを含め経済指標が発表される。最近相場を動かすことが多いユーロ圏各国のPMIや、米国のPMIも注目したい。また、NZ、ユーロ圏、英国、カナダ、日本の消費者物価指数や、英国、豪州の雇用統計、米貿易収支も注目したい。

詳しくは別表を見ていただきたいが、その中で特に相場の影響が高いと思われる発表を上げてみたい。

4/15(月)
米NY連銀製造業景気指数

4/16(火)
豪中銀議事要旨
英雇用統計
独ZEW景況感調査
米鉱工業生産
米NAHB住宅市場指数

4/17(水)
NZ CPI
日本通関ベース貿易統計
中国GDP、小売売上高、鉱工業生産
英CPI
ユーロ圏CPI
米貿易収支
カナダCPI
米ベージュブック

4/18(木)
豪雇用統計
ユーロ圏各国のPMI・速報値
英小売売上高
米小売売上高
米新規失業保険申請件数
米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
米PMI・速報値
米企業在庫
米景気先行指標総合指数

4/19(金)グッドフライデーで米国を含め多くのアジア・欧州主要市場は休場
日本CPI
米住宅着工・許可件数
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2019/04/13

最近のIMMポジションから見えること(4月13日)

最近のIMMポジションから見えること(4月13日)

4月9日の最新データから、直近の7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のIMMポジションを見ながら、相場動向を考えてみたい。

7通貨合計のネットポジションでは、前週ほどではないが前週比で-8,888コントラクトとマイナス幅が増加し、ドルに対しての信認が強い状態を継続している。全体では、円は前週と様変わりでショートが拡大、ユーロは前週の大幅ショートも落ち着き小幅なショートにとどまっている。集計日終値ベースでのFXレートは、円(111.318→111.123、)とユーロ(1.12042→1.12613)と、IMMポジションとは逆にドル売り方向にあることは興味深い。

【円】
ロング19,914 ショート91,434 ネット-71,520 前週比-8,779 
2018年6月19日から43週続くネットショートポジションは変わらず、前週比では8週連続し前週比でショートが拡大している。ショートポジションは1月15日以来の水準となっており、市場の円先高センチメントが残る中でもIMMポジションから見ると円先安期待は変わらず。

【ユーロ】
ロング140,401 ショート242,599 ネット-102,198 前週比-3,014 
2018年10月2日から28週続くネットショートポジションは変わらず、前週比では4週連続し前週比でショートが拡大している。ネットポジションは10万コントラクトの大台をついに達成し、2016年12月6日以来の水準に拡大し、トレンドとしてEURUSDの売りに連動していることがわかる。

【ポンド】
ロング36,260 ショート42,776 ネット-6,516 前週比3,415 
2018年6月19日から43週続くネットショートポジションは変わらず、売り買いが交錯しながら前週比では小幅ながらロングとなっている。ブレグジットの再延長がようやく決定するなど不透明感が強まる中でも、ポンドのショートは減少傾向にあり、トータルわずか-6,516コントラクトまで低下し、ポジションだけを見るとニュートラルでポンド先安懸念は感じられず。          

【カナダドル】
ロング24,681 ショート67,883 ネット-43,202 前週比1,121
2018年3月27日から55週連続でネットショートポジションは変わらず、売り買いが交錯しながら前週比で小幅ながらロングとなっている。原油価格の上昇にもネットポジションは4万~5万コントラクトのショートで変わらず、USDCADも1.33台で変わらず。

【豪ドル】
ロング28,481 ショート82,897 ネット-54,416 前週比1,327
2018年4月3日から54週連続でネットショートポジションは変わらず、直近では5週連続し前週比で増加していたショートは、逆にロングへと変化しAUD買の流へ変化するも、ネットポジションの水準は4~5万コントラクト台とショートで安定。 AUDUSDは0.7080~0.7120と大きな変化は見られず。  
 

データは別表をご覧ください!

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2019年4月13日(土)昨日12日、海外市場の動き

2019年4月13日(土)昨日12日、海外市場の動き

為替相場は、米国市場に入りドル売り傾向はやや緩和されるも、ドル安+円安の流れで変わらず。予想外に強い米輸入物価指数+弱い米景況感指数にも、米株は米企業の好決算に上昇傾向を維持しダウは1.03%の上昇へ、米債利回りも上昇傾向を維持し10年債は2.56%台へ大幅上昇、2年債も2.4%の大台水準手前まで上昇。

G20は、中国や欧州などでの景気減速や米中通商交渉のリスクを懸念し、総じて世界経済の下振れリスクを意識しながらも、今年後半に持ち直すとの考えが見えてくるが? いつもながら相場への影響は感じられず。

逆に、米中貿易協議は、中国による為替操作の防止策を盛り込むことで一致したとあり、早期合意の期待が強まることや、ゴールドマン・サックス=米利上げ時期を2020年第1四半期→第4四半期へ後退、シティグループ=米10年債利回り2.3%への低下を予想していることが実現するかは不明ながら気になる。

USDJPYは、一日を通じて円売り傾向は止まず。「株高+米債利回り上昇=円売り」の流れは変わらず112円台を維持。112.20~30を超えられるか? 4月15日~16日の日米通商協議が迫る中、日米首脳会談の開催予定はどうなっているのか? テクニカルで112.20~30を超えると円売りが加速する可能性が高まるが? 政治的なプレッシャーがそれを妨げる可能性も気になる。

EURUSDは、アジア市場から始まったEUR買の流れはユーロ圏の鉱工業生産は強く欧州市場でも継続。IMFはドイツとイタリアの景気鈍化を懸念しながらも、ユーロ圏経済の安定を示唆。独政府は来週にGDPの大幅な下方修正を発表する見込みながら、織り込み済みなのか影響は鈍く、1.1300の大台を上回り米国市場に入り1.1323まで上昇。米国市場に入り弱い米ミシガン大学消費者信頼感指数に上値を試しながらも1.1320台の売りは厚く伸び悩み、フィキシング後から週末の調整売りなのかEUR売りへと変化。EUは、米国がEUのエアバス補助金の制裁措置として、輸入品110億ドル相当に関税を課す方針に対して、米製品102億ユーロ相当に対する報復関税を検討との報道や、ECBのナウキャスティングモデルによる試算では、ユーロ圏第1四半期GDPは0.2%、第2四半期はさらに弱まる可能性を指摘。気になるが、1.12984をボトムに下げ止まり、1.12986で終了。

GBPUSDは、ブレグジットが半年間の再猶予を得たことでひとまずハードブレグジットのリスク回避の期待に、アジア・欧州市場の1.3050近くをボトムに続伸し、欧州市場では一時1.3132まで続伸へ。オプションカットでピークアウトしフィキシング後も売り圧力が強まり、結局はスタートした時点への1.3060台へと逆戻り、相変わらずボラが高い動きが続く。ハモンド英財務相は、EU離脱の是非を問う2回目の国民投票がある時点で、議会で再度討議される可能性を指摘。


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18:00    EUR 2月 鉱工業生産=前月比-0.2%(予想-0.5% 前回1.4→1.9%)、前年比-0.3%(予想-0.7% 前回-1.1→-0.7%)→ 予想を上回り前回分の上方修正へ

21:30    USD 3月 輸入物価指数=前月比0.6%(予想0.4% 前回0.6→1.0%)、前年比0.0%(予想-0.6% 前回-1.3→-0.8%)→ 予想外に上昇へ

21:45    EUR プラートECB専務理事発言
23:00    USD 4月 ミシガン大学消費信頼感指数・速報値=96.9(予想98.2 前回98.4)→ 予想を下回る

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【北米】
米中貿易協議(WSJ紙)は、中国による為替操作の防止策を盛り込むことで一致。米政府関係者によると、中国に対し経済政策に関わる情報開示の拡大を義務付けることで為替操作を防ぐことが狙い。中国が輸出拡大のために為替を操作すれば処罰を科すことも合意に含まれる可能性があるという。

ムニューシン米財務長官 はインタビューに答え、「通貨全般における根本的な問題として、私たちは誰もが義務を果たし、競争上の目的で通貨を切り下げしないということをはっきりさせたい」とし、「それが目的だ」と述べた。

米民主党主導部(11日)は、老朽化する国内インフラ整備に向け最大2兆ドルを投資するための法案について、数週間以内にトランプ大統領からの支持を取り付ける考えを示した。→ 下院のペロシ議長は、インフラ再構築法案について最低1兆ドルの規模とする必要があり、2兆ドルが望ましいとの認識を示した。下院民主党の会合で記者団に語った。

ゴールドマン・サックス・グループのエコノミストは、米国の利上げ時期予想を、2020年第1四半期→第4四半期へと先送りした。低インフレや中央銀行としての決定に対する政治からの監視の目が背景にあることが理由。米GDP予想は2019年下期が2.5%、2029年上期は2.25%と上方修正へ。
USD    シティグループは、米10年債利回りは2.3%に向かい低下を予想。「これまでの利上げ停止ではほとんどの場合、米国債利回りは平均100ベーシスポイント(bp)ほど低下した」とし、「直近の利回りピークの2.54%はテクニカルな抵抗線に一致していると思われる。再びさらに低下する場合、いったん2.30〜2.35%に達する可能性がある」。

【欧州】
ハモンド英財務相は、離脱時期の再延長を受け合意なきEU離脱のリスクは後退、EU離脱の是非を問う2回目の国民投票の実施について、ある時点で議会、再度討議される公算が大きい。ただし、メイ政権では再実施がないとの立場を崩しておらず、準備には6か月必要で、10月31日の離脱期日前に国民投票を実施する時間は限られている

シュルツ独財務相、ブレグジット合意に達する可能性が高まった。

ECB内部モデル(匿名の関係者複数)は、10日の理事会に提出したナウキャスティングモデルによる試算では、ユーロ圏の第1四半期の経済成長率は0.2%を若干上回る水準にとどまり、第2四半期はさらに弱含む可能性がある。→ 関係筋はユーロ圏経済の低迷が一段と長期化する恐れが出てきたと指摘。「予想外の上振れを示すデータの発表は皆無となっている」とし、「3月に示された見通しは現時点ですでに楽観的過ぎるようにも見える」と述べた。ただし、ナウキャスティングモデルは大きく振れやすい傾向にあるとも指摘。

プラートECB専務理事は、ユーロ圏経済が安定していると言える理由がある。きわめて緩和的な金融政策が引き続き必要。消費の弱さは次第に和らぐ見込みで心配には当たらない。

バイトマン独連銀総裁は、独経済はソフトパッチの後はリバウンドが期待される。

ビルロワドガロー仏中銀総裁(11日)は、ECBはインフレ目標の達成に向け、政策金利を必要な限り緩和的に維持する方針。

IMFは、景気鈍化は特にドイツとイタリアに顕著。ユーロ圏経済が安定していると言える理由がある。

独政府は、来週発表の今年の成長率予想を1.0→0.5%に下方修正する見込み、→ 前日のロイター社の報道での同じものが流れておりサプライズはない。

バイトマン独連銀総裁は、独経済はソフトパッチの後はリバウンドが期待される。

EUは、米国がEUのエアバス補助金の制裁措置として、輸入品110億ドル相当に関税を課す方針に対して、米製品102億ユーロ相当に対する報復関税を検討。

【アジア・その他】
中国の貿易黒字額は予想を大幅に上回るも、逆に輸入は予想外の減少となり、ロイター調査は、中国の経済成長率が今年は30年ぶりの低水準になると予想。→ 上海総合は軟調に推移。

中国の3月末時点の人民元建ての融資残高は前年比13.7%(予想13.4% 前回13.4%)と3年ぶりの高水準。M2も前年比8.6%(予想8.2% 2月8.0%)と2018年2月以来の高い伸び。3月の新規人民元建て融資は1.69兆元(予想1.2兆元 前回0.8858兆元)と緩和策が効果を表し前月から急増。

IMFアジア太平洋局ブレック副局長(11日)は、日本の財政・金融政策について、景気への下振れリスクが顕在化した場合、消費税率10%への引き上げを延期や一段の金融緩和を行うよりも財政支出を拡大して対応すべきだとの見解を示した。

豪中銀の金融安定報告、失業率の上昇あるいは不動産価格のさらなる急落によって減速している国内経済へのリスクが高まる可能性があると警告

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2019/04/12

2019年4月12日(金)欧州・米国市場序盤の動き

2019年4月12日(金)欧州・米国市場序盤の動き

欧州市場は、ドル全面安(除く円)! AUDUSDは0.9%台と上昇幅は大きく、EURUSD+GBPUSD+NZDUSDも0.5~0.6%近くの上昇で、USDCADは0.5%近く下落しドル売りへ。逆にUSDJPYは112円台を目指し0.3%近く上昇へ。

JPモルガン第1四半期決算は好調、純金利収益は過去最高で、欧州株上昇しダウ先物も強含みで推移、米債利回りは上昇へ。ユーロ圏の鉱工業生産は予想外にマイナス幅が縮小し、前回分も上方修正しEUR買が強まる。米輸入物価指数は予想を上回る。シティグループは、米10年債利回りは2.3%に向かい低下を予想。ゴールドマン・サックス・グループのエコノミストは、米国の利上げ時期予想を、2020年第1四半期→第4四半期へと先送りした。


GBPUSDは、EU首脳がブレグジット時期を半年間延長することで合意。ハモンド英財務相は、離脱時期の再延長を受け合意なきEU離脱のリスクは後退と発言。ュルツ独財務相、ブレグジット合意に達する可能性が高まったとの発言もあり、アジア・欧州市場の1.3050をボトムに続伸し米国市場に入ると、前日の高値を上回り1.3140台まで続伸中。

EURUSDは、バイトマン独連銀総裁は、独経済はソフトパッチの後はリバウンドが期待される。EURUSDはアジア市場の1.1250をボトムにアジア市場から上昇を開始し、欧州市場に入ると強いユーロ圏の鉱工業生産もあり1.1300を上回った。独政府は来週発表の今年の成長率予想を1.0→0.5%に下方修正する見込みとの報道も流れたが、前日にロイター社の報道と変わらずサプライズはなく、1.1320台まで上昇中。

USDJPYは、ドルが主要国通貨で下落する中、割れ一人上昇し円売りが強まる。アジア市場の111.59をボトムに112.00をまで上昇。大口の売りがあると思われており、上値が抑えられ111.85~00のレンジで推移。これからのオプションカットとフォンドンフィキシングが楽しみ。


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18:00    EUR 2月 鉱工業生産=前月比-0.2%(予想-0.5% 前回1.4→1.9%)、前年比-0.3%(予想-0.7% 前回-1.1→-0.7%)→ 予想を上回り前回分の上方修正へ

21:30    USD 3月 輸入物価指数=前月比0.6%(予想0.4% 前回0.6→1.0%)、前年比0.0%(予想-0.6% 前回-1.3→-0.8%)→ 予想を上回る

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シティグループは、米10年債利回りは2.3%に向かい低下を予想。「これまでの利上げ停止ではほとんどの場合、米国債利回りは平均100ベーシスポイント(bp)ほど低下した」とし、「直近の利回りピークの2.54%はテクニカルな抵抗線に一致していると思われる。再びさらに低下する場合、いったん2.30〜2.35%に達する可能性がある」。

ゴールドマン・サックス・グループのエコノミストは、米国の利上げ時期予想を、2020年第1四半期→第4四半期へと先送りした。低インフレや中央銀行としての決定に対する政治からの監視の目が背景にあることが理由。米GDP予想は2019年下期が2.5%、2029年上期は2.25%と上方修正へ。

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2019年4月12日(金)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年4月12日(金)アジア・欧州市場序盤の動き


週末金曜日のアジア市場の為替相場は、中国輸出の拡大や米中通商協議の合意期待が高まる中、直接的な新たな要因は見られないが、テクニカルベースの動きもあり、JPY安+EUR高で推移。USDJPY112円台を試す動き、EURUSDは1.1300の大台を試す動きに、EURJPYは126.50台と上昇幅を拡大中。

米国経済にとって、米民主党主導部(11日)は、老朽化する国内インフラ整備に向け最大2兆ドルを投資するための法案について、数週間以内にトランプ大統領からの支持を取り付ける考えを示したことも気になる。

USDJPYは、米中通商協議の合意期待が高まる一方、日米通商協議を15~16日に控え、本来なら円高圧力が高まる傾向にある中で、株高=円売りの流れは止まらず。前日に200日MAを上抜け今日も111.70をボトムに112円台へと上昇、112.20~30の重要な壁を上抜けすることができるか? 110.80~112.20のレンジから抜け出せるか?

EURUSDは、ハードブレグジットのリスク低下の影響なのか? 前日・前々日の高値1.1280台を上抜け1.1300の大台へと上昇。EURJPYが直近の高値126.20台と50台を上抜けと3月21日来の高値となる125.787を目指す動きに、EURUSDの買いの背景にはEURJPYの影響も考えられる。

WTIはベネズエラ・イラン問題に産油減少し64ドル台へと続伸、日経平均株価は続伸し前日比+159.18(+0.73%)へ上昇、上海総合は下げから値を戻し前日とほぼ同水準で推移。米債利回りは前日とほぼ変わらず。

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CNY 3月 貿易収支=326.4億ドル(予想57億ドル 前回40.8億ドル)、輸出=前年比14.2%(予想6.5% 前回-20.7→-20.8%)、輸入=前年比-7.6 %(予想0.2% 前回-5.2%)、予想220億元(予想1782.03億元 前回344.6億元)、輸出=21.3%(予想6.3% 前回-16.6%)、輸入=-1.8%(予想2.6% 前回-0.3%)→ ドル建て人民元建て共に、輸出や拡大し、輸入は逆に減少へ、

GER 3月 卸売物価指数=前月比0.3%(予想 前回0.3%)、前年比1.8%(予想 前回1.6%)

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2019年4月12日(金)昨日11日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年4月12日(金)昨日11日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

ブレグジット期限も半年間延長され、ECB理事会とFOMC議事録もサプライズはなく、楽観的な米中通商協議も広まりつつある中で、強い米経済指標(週間新失業保険申請件数+生産者物価指数)に為替相場はドル買いの流れが強まり、株安+米債利回りが低下する中で米リセッションリスクの後退を意識しているのか、JPY売りの流れが強まる。また、GBPはブレグジットの期間は半年延期で合意できたが、相変わらず離脱合意案を採決できず、不透明感なぬぐい切れずGBPは弱含みで推移。

WTIはOPECが7月から増産の可能性を示唆し軟化、米株は軟調で、ダウ・Nasdaq・S&P500 共に小幅低下、米債利回りは10年・2年債共に小幅上昇へ。

ゴールドマン・サックス・グループのエコノミストらは、米経済が向こう4四半期の間にリセッションに陥る確率は、昨年末20%前後→10%強に低下と楽観的に。多くのFRB理事や連銀総裁の発言では、タカ派・ハト派が混在するもサプライズはない。また、ワシントンG20に参加した要人からも、予想範囲内でサプライズ発言はなし。

USDJPYは、目先のリスク回避材料も過ぎ、アジア市場早朝の110.90をボトムに111.00~17の狭いレンジが続いた。米国勢の参入に111.20を超えてからは短期円ロングの巻き戻しが加速し、強い米経済指標が続く中で、米株は弱く、米債利回りが上昇する中で円売りが加速し終盤にかけては111.70近くまで上昇中。110.80~112.20の大きなレンジを継続中。

EURUSDは、10日のECB理事会で期待された変化もなく、EUR売りが加速した直前・直後1.1230~1.1288のレンジを抜け出せず。欧州市場序盤では一時1.1288まで上昇するも上抜けできず1.1260台へ下落。強い米経済指標を受け1.1250台へまで値を下げるも、結局は大きなレンジを抜け出せず。方向感は今一つ不明。

AUDUSDは、アジア市場で中国CPIは前回を上回るも予想を若干下回り、アジア・欧州市場では早朝の0.7170台を高値に0.7150台まで緩やかに下落。強い米経済指標を受け0.7130台まで下落後に0.7147まで一時上昇するも、0.7130を割り込んでからは短期投機筋のAUDロングの巻き戻しも見られ0.7117まで下落してようやく下げ止まる。ただし、期待感はAUYDブル!

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21:30    USD 3月 生産者物価指数=前月比0.6%(予想0.3% 前回0.1%)、前年比2.2%(予想1.9% 前回1.9%)、コア前月比0.3%(予想0.2% 前回0.1%)、コア前年比2.4%(予想2.4% 前回2.5%)→ 予想を上回り2018年10月以来の高い伸び率

21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=19.6万人(予想21.0万件 前回20.2→20.4万件)→ 1969年10月以来の低水準

21:30    CAD 2月 新築住宅価格指数=前月比0.0%(予想0.0% 前回-0.1%)、前年比0.1%(予想 前回-0.1%)

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【北米】
ゴールドマン・サックス・グループのエコノミストらは、利上げ停止でリスクが後退し、米経済が向こう4四半期の間にリセッションに陥る確率は、昨年末20%前後→10%強に低下。下振れリスク小さくするハト派転換、概ね計画通り機能と分析。

中国商務省は、米中交渉団は、通商協議の残りの課題について電話で協議。

ブラード・セントルイス連銀総裁は、米経済の見通しを巡って金融市場に気掛かりな兆候がうかがえ、FRBは景気拡大を維持するため慎重に対応する必要がある。3月FOMCは金融政策の正常化の終了を示した。逆イールドカーブ現象を深刻に受け止める必要があり、引き続き経済データに基づいて金融政策を調整する。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁は、2.3%のインフレが数年続いても問題ない。量的緩和は効果的だが景気回復を勢いづけるものではない。米雇用は最大ではなく、インフレも目標を下回っている。

クラリダFRB副議長は、米経済は2018年の力強い成長から減速する可能性が高く、「重要な国際的リスク」が見通しを曇らせている。景気後退リスクが高まっているとは思えない。昨年12月の利上げは間違いではない。FF金利は全般的に中立水準にある。見通しに関して両方のリスクに対応。コアインフレは落ち着いており、インフレ期待は低い。景気は2018年からは減速するも良好な位置にある。労働市場は健全で、インフレは2%の目標付近で推移。世界経済の減速を示す指標を確認してるが、その際の米国の指標を見ている。

ウィリアムズNY連銀総裁は、金融政策の観点から見て米経済は健全と言えるが、より多くの国民が好景気を実感できるよう政策当局は努力する必要がある。バランスシートの正常化は金融市場の状況に変化を与えなかった。インフレは2%への上昇を望む。2019年のGDPは2%付近を見込む。昨年の超過準備への金利の調整は良く機能している。辛抱強くいる余裕を持ち、金融政策の調整余地を持たなければならない。

ブレイナードFRB理事は、インフレ2%を確認することに焦点を当てた。FRBは忍耐強くなれるだろう。

クドローNEC委員長は、パウエル氏が良いFRB議長になると信じている。ハーマン・ケイン氏をFRB議長に推薦すると考えは変わらず。
USD    ペロシ米下院議長は、民主党が準備を進めるインフラ再構築法案について最低1兆ドルの規模とする必要があり、2兆ドルが望ましいとの認識

【欧州】
EU緊急首脳会議は、英国のEU離脱を10月31日まで再延長することで合意。→ EU諸国は1年など長期を主張、メイ英首相は6月末まで、フランスは長期の延期に反対し、結局は半年間の猶予となった。

エッティンガー欧州委員は、EU離脱に関する2度目の国民投票、解散総選挙、EU離脱のさらなる延期などが、英国にとって可能な選択肢となる。

英労働党は声明で、メイ首相と野党労働党のコービン党首が協議。与党保守党と妥協点を見つけ出す協議を続けている。

メイ英首相は、英下院でのEU離脱協定案が可決されれば欧州選挙前の離脱も可能だが、合意に達することは簡単ではない。

コックス英法務長官は、英労働党からの2回目国民投票含めたどのような提案も検討する用意。

英国のEU離脱再延期に対し、11日の英議会ではメイ首相辞任を求める声が上がった。これを受け、メイ首相は離脱再延期を擁護、野党・労働党との妥協点を探る姿勢を示した。

ECBは市中銀行を対象とした長期資金供給オペ(TLTRO)の第3弾について、ゼロ金利やマイナス金利での貸し出しを検討している。関係筋4人がロイターに明らかにした。一方、マイナス金利の副作用を軽減するための中銀預金金利の階層化にはおおむね消極的という。

ビスコ・イタリア中銀総裁は、ECBはマイナス金利の効果を分析し、協議している。

クノット・オランダ中銀総裁は、ECB理事は様子見の姿勢で一致。ユーロ圏に景気後退の議論は必要ない。次のTLTROは大盤振る舞いではなく、より保守的になる必要。

ECB専門調査はインフレ・GDP共に下方修正、インフレ見通し=2019年1.5→1.4%、2020年1.6→1.5%、GDP成長見通し=2019年1.5→1.2%、2020年1.5→1.4%。

ドイツ政府(独シュピーゲール紙)は、2019年成長率見通しを1.0→0.5%に引き下げる見通し。2020年は祝日が週末にかかるカレンダー効果などで1.5%に加速するという。

【アジア・その他】
日本株市場、時価総額で世界4位に後退-香港に抜かれる。9日時点で香港は5兆7800億ドル-日本5兆7600億ドル

OPECは、ベネズエラとイランの原油供給が一段と減少し、価格上昇が続いた場合、7月から増産する可能性がある。

ワシントンG20参加者から、
◎ラガルドIMF専務理事は、世界経済の状況は非常に不透明。世界経済の回復は下振れリスクを見込む。世界経済の回復は下振れリスクを見込む。
◎黒田日銀総裁は、世界経済に関してはIMFの見解を共有しており、減速に直面していることは事実。中国や欧州で減速を確認するも、中国経済は刺激策の実施から下期には回復見込む。2019年下期から景気は回復し20年には十分な成長が見られるだろう。
◎麻生財務相は、世界経済に英EU離脱などの下方リスクがある。日米間の貿易と投資は更に促進する。
◎カーニーBOE総裁は、合意なきEU離脱は世界経済にとって3台リスクの一つ。離脱期限延長によって合意なき離脱のリスクは低下。市場は合意なき離脱を見込んでいない。

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2019/04/11

2019年4月11日(木)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年4月11日(木)アジア・欧州市場序盤の動き

米CPI、ECB理事会、FOMC議事録、ブレグジットの再延長も過ぎ、次のテーマは? アジア市場の為替相場はいつも通りで動きは鈍いが、円高も何とか歯止めがかかりUSDJPYは昨日NY110.84、今日早朝の110.90をボトムに111円台を弱いながらも回復。

GBPUSDは、EU緊急首脳会議でブレグジットを10月31日まで再延長することで合意。予想範囲内の結果に1.3078~09の狭いレンジで動きは鈍いが、今後の「2度目の国民投票、解散総選挙、EU離脱のさらなる延期」などの選択肢をめぐり動くことは間違いなさそう。

AUDUSDは中国CPI、PPIもまずまずでデフレリスクも弱まり、最近の景況感指数も底堅い。これで米中通商協議が合意でもするならさらなるAUD高になる可能性を秘めながら、今日は昨日NY市場の高値0.7175を超えられず0.7170台を高値にAUDロングの調整に一時0.7150台まで軟化。


米中通商協議では、前日にムニューシン米財務長官が「合意事項の施行メカニズムについて基本的に見解が一致した」とあったが、中国商務省も「米中交渉団は、通商協議の残りの課題について電話で協議」とあり、近合意する可能性も。

中国CPI前年比+2.3(前回1.5%)とPPI前年比+0.4%(前回0.1%)はほぼ予想通りながら前回から大幅上昇しデフレ懸念が弱まり、独CPIは前年比1.3%と横ばい、仏CPIも1.1%と横ばいで変わらず。

WTIは64.10台まで軟化、日経平均株価は前日比+23.81(+0.11%)と小幅高で終了、中国株は弱く上海相当は前日比-1.6%近くに下落。欧州株も軟調に推移。米債利回りは小幅高で推移。


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10:30    CNY 3月 消費者物価指数=前年比2.3%(予想2.4% 前回1.5%)、

10:30    CNY 3月 生産者物価指数=前年比0.4%(予想0.4% 前回0.1%)

15:00    GER 3月 消費者物価指数・改定値=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.4%)、前年比1.3%(予想1.3% 前回1.3%)、HICP・前月比0.5%(予想0.5% 前回0.5%)、HICP・前年比1.4%(予想1.4% 前回1.4%)

15:45    FRN 3月 消費者物価指数・改定値=前月比0.8%(予想0.8% 前回0.8%)、前年比1.1%(予想1.1% 前回1.1%)、HICP前月比0.9%(予想0.9% 前回0.9%)、HICP前年比1.3%(予想1.3% 前回1.3%)

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2019年4月11日(木)昨日10日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2019年4月11日(木)昨日10日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

為替相場は、イベントが豊富の中で、円高傾向を維持し、GBPも上昇傾向を維持。ECB理事会に揺れるEURは下落から元の水準に逆戻り。米中通商協議の合意の可能性を意識したのかAUDは続伸へ。

原油価格は在庫増に一時64.70まで上昇、ダウは弱含みの推移から終盤にかけ値を戻し+6.58(+0.03%)と小幅ながら上昇へ。米債利回りは低下し10年債は2.46%台、2年債も一時2.3%台へ低下し全体的にドル売りの流れに。

ECB理事会は「主要政策金利が少なくとも今年末にかけて、また必要な間、現行水準にとどまると予想」、EURは全面安から終わってみれば元の水準に逆戻り。米CPIの総合は強いもコアは弱くデータ収集方法の変更なのか? EU臨時首脳会議は英離脱延期を承認する見通しで「延期の是非ではなく、どのような条件で、どの程度の延期を承認するかが争点」に。FOMC議事要旨では「様子見が適切」と判断にサプライズはなく相場の動きは鈍い。米中通商協議の動きでは、ムニューシン米財務長官が「合意事項の施行メカニズムについて基本的に見解が一致」と報道、AUD買の動きが続く。

ブレグジットをめぐる動きでは、EU臨時首脳会議は英離脱延期を承認する見通し。「延期の是非ではなく、どのような条件で、どの程度の延期を承認するかが争点」。メイ首相は、離脱期日を6月30日に延期するよう要請。「できるだけ早く、秩序立った方法でEUを離脱したいと考えている」。「重要なのはこうした延期で離脱協定案の批准を可能にすることだ」と発言。

FOMC議事要旨では「様子見が適切」と判断。金融当局が「著しい不確実性」と長引く低インフレに取り組んでいるとの認識を示し、金融政策の柔軟性を維持する必要性を示しながらも、年内の利上げ予想を中央値でゼロにした。

USDJPYは、アジア市場と欧州市場の序盤につけた111.28を高値に、FOMC議事要旨の発表までは、米債利回りの低下や軟調は米株の動きもあり110.84まで続落。議事要旨後から米株も何とか持ち直し、米中通商協議の合意期待もみられ111円台を回復しているが、戻りも限定的。

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21:30    USD 3月 消費者物価=前月比0.4%(予想0.3% 前回0.2%)、前年比1.9%(予想1.8% 前回1.5%)、コア前月比0.1%(予想0.2% 前回0.1%)、コア前年比2.0%(予想2.1% 前回2.1%)、→ 総合は強いもコアは弱い  実質平均時給=前月比1.3%(前回1.9%)、実質週平均賃金=1.3%(前回1.6%)共に前回より弱い。。データ収集方法の変更を受けて衣料品価格が低下した。金利に対して辛抱強くいられるという米金融当局の見解を幾分補強する内容に

23:30    USD EIA石油在庫統計=702.9万バレル(予想229.4万バレル 前回723.8万バレル)→ 予想外に在庫が拡大2017年11月以来の高水準に原油価格は上昇へ

3:00    USD 月次財政収支=-1470億ドル(予想-1800億ドル 前回-2340億ドル)→ 赤字額は予想を下回る

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【北米】
FOMC議事要旨(3月20日分)は、金融当局が「著しい不確実性」と長引く低インフレに取り組んでいるとの認識を示す。経済見通しの動向と見通しへのリスクから判断すると、FF金利誘導目標レンジを年内変えずにいることが正当化される公算が大きいと判断。

FOMC議事要旨(3月20日分)は、①過半数の参加者が予想した」と議事要旨は指摘金融政策の柔軟性を維持する必要性を示しながらも、年内の利上げ予想を中央値でゼロにした。②FF金利誘導目標の適切なレンジに対する見解は、今後のデータや他の動向に基づいてどちらの方向にも変わり得るとの考えを幾人かの参加者が示した。③米経済は今第1四半期も成長が鈍化したとみられて、金融当局がこうした事態に対処していることを示唆。④英国のEU離脱問題や米国内の弱い支出の継続、予想以上に深刻な欧州や中国の景気減速に伴うリスクなど、複数の不確実さにも言及

FOMC議事要旨(3月20日分)は、①景気減速やリスクに言及しながらも、金融当局の見通しは依然、総じて楽観的であることも分かった。②「参加者は経済活動が引き続き拡大し、労働市場は力強さを維持し、インフレ率は2%近辺にとどまると概して予想。③米国の低インフレに対する当局者の当惑は続いている。④個人消費支出(PCE)」コア価格指数は1月に前年同月比1.8%上昇と、昨年12月の2%上昇から伸びが鈍化した。⑤こうした状況を考慮に入れると、インフレ圧力の兆しが引き続き限定されているなら、労働市場の逼迫兆候に対するFF金利の適切な対応はわずかなものになり得ると、一部の参加者が発言した」

ムニューシン米財務長官(CNBC)は、米中通商協議は引き続き順調に進捗しているとし、合意事項の施行メカニズムについて基本的に見解が一致へ。中国の劉鶴副首相と9日日夜に行った電話会談は生産的だったとし、協議は11日に再開すると表明。「合意事項の施行メカニズムについて基本的に見解が一致した。双方が施行に関する部署を設置することで合意した」と発言。

【欧州】
ブレグジットをめぐる動きでは、EU臨時首脳会議は英離脱延期を承認する見通し。「延期の是非ではなく、どのような条件で、どの程度の延期を承認するかが争点」

メイ首相は、離脱期日を6月30日に延期するよう要請。「できるだけ早く、秩序立った方法でEUを離脱したいと考えている」。「重要なのはこうした延期で離脱協定案の批准を可能にすることだ」と発言。

ECB理事会は、予想通りリファイナンス金利は0.00%、限界貸出金利は0.25%、中銀預金金利はマイナス0.40%主要政策金利の据え置きを決定し、金利ガイダンスも維持。長期リファイナンスオペでは詳細は発表なく、中銀預金金利の断層化も決定せず、ECB声明では、主要政策金利が少なくとも今年末にかけて、また必要な間、現行水準にとどまると予想している。

ドラギECB総裁の理事会後の記者会見は、フォワードガイダンス=ECBの主要金利に関するフォワードガイダンスを通して、かなりの金融政策刺激が提供されている。これは買い入れた資産の再投資、および新たな貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO)により強化されている。、銀行へのマイナス金利の影響軽減策のほか、貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO)第3弾(TLTRO罫線III)のプライシングについて理事会が検討していることを認める一方、決断は時期尚早と指摘。「これから6月までに入ってくる一段のデータの見極めが必要」と述べ、6月に決定を持ち越す考えを示した。

ドラギECB総裁の理事会後の記者会見は、「政策手段はいくらでもあるとし、ECBは必要であれば全ての施策を調整する用意。、域内経済の減速が継続した場合でも追加策を講じることは可能との認識を示した。ユーロ圏がリセッションに陥るリスクは依然低い。今回はQE,ガイダンス、今後の政策などは議論せず。トランプ大統領の関税政策が経済信頼感に影響。

ドラギECB総裁の理事会後の記者会見は、中銀預金金利の階層化について決定することは時期尚早。

【アジア・その他】
デベル豪中銀副総裁は、経済成長が鈍化する一方で労働市場が好調という現状について、政策金利の方向性を決定する上で注視していく。「重要な問題は、世界の成長の勢いに関する最良のシグナルはどちらなのかという点だ。GDPなのか、それとも労働市場なのか。こうした指標の差はどう解消できるのか」。→ この発言を受け豪債利回りはやや上昇し、AUDUSDの買いへと変化。

デベル豪中銀副総裁は、理論的には、必要であれば利下げは可能。中国経済は中国政府が予想する以上に鈍化しているとの見方を示し、中国の刺激策の効果が表れるまで時間がかかる可能性がある

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