2019/04/29

2019年4月29日(月)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年4月29日(月)アジア・欧州市場序盤の動き

東京市場は昭和の日で休場。それでなくても月曜日のアジア市場の動きは緩慢となることが常。

上海総合株価は弱く、WTIも先週末のトランプ発言から続く弱くムードは変わらず弱含みで推移。米債利回りは小幅上昇するも、先週末の米GDP後の下げ基調から抜け出せず。

為替相場は全体的に小動きで、先週末の米金利の低下の影響にGBPUSD、AUDUSD、NZDUSDは0.2%台の上昇となりドル売りの流れをリードしている。

USDJPYは、年初のフラッシュクラッシュで円高になった思いを払拭できず、ポジションは円ロング気味。先週末のNY市場クローズ間際の円高も功を奏せず。111.54~64のレンジから、欧州勢の参入に緩やかに底値を切り上げている。

EURUSDは、スペイン総選挙(28日)で、サンチェス首相率いる社会労働党が下院で多数を獲得。1.1145をボトムに欧州勢の参入で1.1165台まで20ポイント上昇するもそれまで。先週末の高値1.1174を意識しているが、市場の弱気センチメントは変わらずEURショートポジションの巻き戻し以外、積極的に買う材料も見当たらず。

AUDUSDは、ブルームバーグ・エコノミスト調査では2019年中国GDP6.2→6.3%に上方修正、ブルームバーグ・エコノミクスは中国の先行指標から中国景気回復が続いていることを示唆。アジア市場の0.7037をボトムに欧州市場の序盤では0.7060台までと、先週末の高値0.7061に並ぶ水準まで上昇するも、続かず。


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トランプ大統領(28日)、安倍首相が「自動車新工場のため米国に400億ドル(約4兆5000億円)」を投資することに同意したと発言。

ガイトナー元米財務長官(28日)、バーナンキFRB議長、ポールソン元財務長官と共演し、「これは非常に緩やかな回復だ。人々の警戒心を非常に強めた深刻な景気悪化の後に起きた」と述べ、「何らかのばかげた間違いを犯さない限り、景気拡大は継続可能だ」との考えを示した。

ブルームバーグ・エコノミスト調査は、2019年の中国のGDP伸び率の予想は前回6.2→6.3%と上方修正。中国政府の景気刺激策でビジネス・家計の景況感が改善されている。

ブルームバーグ・エコノミクスは、中国経済の4月の先行指標は投資家が米中貿易戦争の解決を待つ中で、拡張的な財政刺激策に支えられ、景気回復が続いたことを示した。株価は4月後半に下落したものの、年初からの株式相場の大幅上昇で、3カ月加重平均は依然プラス圏にある。

スペイン総選挙(28日)は、サンチェス首相率いる社会労働党が下院(定数350)で123議席を獲得した。サンチェス政権は2期目に入る見通しだが、左派系政党を含めても過半数に届かないため、カタルーニャ独立派の協力が必要になる可能性がある。


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