2019/04/26

2019年4月26日(金)昨日25日、海外市場の動き

2019年4月26日(金)昨日25日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

超連休の週末前日、重要な米GDPの発表を前にしてドル高+円高の動きへ。日米通商協議と安部・トランプ両氏の首脳会談は?

ダウは3Mが大幅下落の影響を受け序盤は前日比290ドル近くの大幅下落からスタートするも、マイクロスフとなどの好決算に-90ドル近くまで値を戻し、Nasdaq+S&P500は上昇へ。WTIは終盤にかけて65ドル割れまで一時下落。米債利回りは小幅上昇。

GBPUSDは、アジア市場の大枠1.2890~15の狭いレンジから、欧州市場に入り、ハント英外相が「合意なき離脱か離脱取り止めの二者択一を迫られた場合は、合意なき離脱を選ぶ」、レッドサム英下院議長が「来週の英議会ではブレグジットに関して討議される予定はない」、世論調査ではファラージ氏が旗揚げした新党「ブレグジット党」の支持率が27%と最も多く、次いで労働党が22%、保守党が15%、緑の党が10%」などネガティブな材料や、メイ首相の退陣を求める声もちらほら。一時1.2856まで下落し、米国市場では1.2914まで値を戻すも下落傾向の脱却は見えず。

USDJPYは、アジア市場の仲値前112.24を高値に、日銀は政策金利の据え置きを予想通り決定しフォワードガイダンスを修正へ。黒田総裁の「長い期間にわたって極めて低い金利を継続する」との発言。日銀展望レポートは成長見通しを下方修正するも上値は重くなり円買いが続く。米国市場ではクロス円の買いがリードし200日MAで重要なポイントの111.50を割り込み111.38まで続落後の戻りも111.60台までの反発が精いっぱい。超連休突入の最終日の東京市場の仲値では、投機筋が相場を動かしたいと思っていることだろう。日米通商協議と安部・トランプ両氏の首脳会談はどうなることだろう?

NZDUSDは、ドル高の流れの中でNZDはJPYと同じく上昇へ。アジア・欧州市場は大枠0.6580~00の狭いレンジで動いていたが、米国市場のオープンと同タイミングにアジア市場の高値0.6600を上抜け一時0.6630まで続伸。特に材料は確認できないが、AUDNZDが前日のボトムを割り込み4月16日以来の水準まで下落していることが要因なのか?

スウェーデン中銀は政策金利-0.25%の据え置きを予想通り決定、長期にわたりマイナス金利を継続する方針を示したことでEURSEKが急伸。ただし、EURUSDの動きは緩慢。

トルコ中銀は政策金利24%お据え置きを予想通り決めるも、将来の引き締めに関する文言を撤回しTRY急落、TRYJPYも大幅下落しJPY買の要因の一部となる。

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16:30    SEK スウェーデン中銀金融政策発表=政策金利-0.25%の据え置きを決定、予想通り。次の利上げは年末か来年初頭。

20:00    TRY トルコ中銀金融政策発表=政策金利24.0%の据え置きを決定、予想通り

21:30    USD 3月 耐久財受注=前月比2.7%(予想0.7% 前回-1.6→-1.1%)、除く輸送機器・前月比0.4%(予想0.2% 前回0.1→-0.2%)→ 予想を大幅に上回る

21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=23.0万件(予想20万件 前回19.2→19.3万件)

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【北米】
クドローNEC委員長、日米の通商協議についてコメント。

安倍首相は非常に強力的。米国は日本と貿易協定をぜひ結びたい。通商協議は全速力で進んでいる。

【欧州】
デギンドスECB副総裁は、ECBは必要なら量的緩和を再開する用意があるが、現時点では討議はない。6月の理事会でTLTROSの条件や値付けなどの詳細を発表。非伝統的手段が今後より重要となる。

レッドサム英下院議長は、来週の英議会ではブレグジットに関して討議される予定ない

欧州議会選挙、調査会社ユーガブが17日公表した世論調査によると、英国ではナイジェル・ファラージ氏が旗揚げした新党「ブレグジット党」の支持率が27%と最も多く、次いで労働党が22%、保守党が15%、緑の党が10%となっている。

リディントン内閣府担当相(メイ首相の側近)は、新たな欧州議会が召集される7月初めまでにブレグジット案が議会で承認されることが望ましい。

ハント英外相、合意なき離脱か離脱取り止めの二者択一を迫られた場合は、合意なき離脱を選ぶ。

英財務省は、英中が経済・財政金融対話の年次協議を6月中旬にロンドンで行うと発表。

スウェーデン中銀は政策金利-0.25%の据え置きを予想通り決定。景気の先行きに不透明感が高まる。中銀はディスインフレの兆候があるとして、従来示唆してきたよりも長期にわたりマイナス金利を継続する方針を示した。次の利上げは年末か来年初頭で、その後利上げペースはやや減速すると想定される」と説明。EURSEKは10.50→10.6646まで急伸し、SEK売りが強まる。

トルコ中銀、政策金利24%お据え置きを予想通り決めるも、将来の引き締めに関する文言を撤回し、中銀は声明では「物価に影響を及ぼす諸要因を注視しつつ、目標に沿った物価の維持に向け金融政策スタンスを決定する」と表明。同時に従来の「必要に応じて一段の金融引き締めを実施する」との文言を削除した。→ ハト派姿勢に転換したことで、RY急落。USDTRY5.88039→5.9800台へ、TRYJPY18.86→18.575へ。

【アジア・その他】
黒田日銀総裁の記者会見、「20年春ごろまでは金利を引き上げる検討は全くないし、それより先も、かなり長い期間にわたって極めて低い金利を継続する」と述べ、20年春以降も超低金利政策が続く可能性を強調した。

日銀がフォワードガイダンスを修正したことを受け、国債先物が一段高となった。「少なくとも2020年春ごろまで」と緩和姿勢を明確化し、現行の超低金利政策を20年春以降も継続する可能性を指摘したことに海外短期筋が反応し、先物主導で上げ幅が拡大した。

日銀展望レポートは、2019年1月時点の見通し比、2019年GDP0.9~1.0%→0.7~0.9%へ下方修正、CPI1.0~1.3%→0.9~1.2%へ下方修正。

安倍首相(訪米中)はユンケル欧州院長との共同記者会見で、英国の合意なき離脱派いかなる手段によっても回避される必要がある。G20では建設的なWTO改革の議論を求める。

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