2019/04/04

2019年4月4日(木)昨日3日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年4月4日(木)昨日3日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

米中通商協議はワシントンに舞台を移し今後3日間(+α)で合意を目指ざし楽観的な見通しも。ブレグジットは4月12日までに膠着状態を脱却できるか(市場は合意なきEU離脱リスク低下にポジティブだが?)

為替市場は、1日の強い米ISM製造業景況指数のドル買いとは異なり、弱い米ISM非製造業景況指数に直後はドル売りが強まるも、米株は安定し米債利回りも上昇しドル売りは続かず。一日を通じてアジア市場に豪小売売上高の増加+豪貿易収支の黒字額拡大+強い中国PMIとポジティブ材料が続き上昇したAUD買の流れが続いた。

原油価格は原油在庫の予想外の増加に62.46ドルと小幅低下(-0.12)、ダウは弱いISM非製造業景気指数直後の下げから回復し一時100ドル近く上昇するも終わってみれば前日比で+39.0と小幅高にとどまる。独10年債利回りはマイナスを脱却、米10年債は2.5%を回復し2.52%へ上昇、2年債も2.33%台へ上昇。

◎豪小売売上高の増加+豪貿易収支の黒字額拡大+強い中国PMIとポジティブ材料が続きAUD上昇。
◎ユーロ圏各国のPMIは予想外に強い。
◎英PMIは予想外に弱くサービス業は50を割り込む
◎米ADP雇用統計は予想を下回る。
◎米ISM非製造業景況指数=56.1(予想58.0 前回59.7) → 予想と前回を下回わり直後はドル売りが強まる。
◎カドローNEC委員長は、米中通商協議は進展しているとの認識を示し、両国とも週内に合意に近づくことを望んでいる。
◎米原油在庫が予想外に増加し、直後に原油価格は下落。
◎トランプ大統領のFRB批判止まらず、利上げ停止でも不満強める(WSJ紙)
◎英下院は、EU離脱を巡る「示唆的投票(indicative vote)」を8日に追加実施する案を否決。
◎カーニーBOE総裁は、合意なき離脱のリスクは危機的に高い状況になお直面。
◎労働党のコービン党首、メイ首相との会談は非常に良かった、直ぐにもう一度会談を行うだろう。
◎労働党のコービン党首、メイ首相、議会膠着状態脱却に向け十分な提案行なわず。「協議は有効だったが、結論は出なかった」。
◎モスコビシ欧州委員は、英国が4月12日に合意なきEU離脱に陥るリスクが高まっている。
◎ユンケル欧州委員長は、英議会が離脱協定案を4月12日までに承認しなければ、離脱期日の短期的な追加延期は認められない。
◎メイ首相は、5月22日に離脱が可能になる合意を目指す。

EURUSDは、アジア市場の1.1200台をAUDUSD買がリードするドル売りに上昇が始まり、強い中国PMIが発表される1.1220台へ上昇。欧州市場に入ると強いユーロ圏PMIに1.1255まで上昇。米国市場では強弱する米経済指標に1.1225~50のレンジで推移。

USDJPYは、強い豪経済指標+中国経済指標に上昇にリスクセンチメントの改善(+AUDJPYの上昇)に111.53まで上昇。欧州市場では111.45~55の狭いレンジで、米国市場に入り弱い米ISM非製造業景況指数に一時111.33まで下落するも続かず、米債利回りの上昇傾向は止まず大枠111.40~50の狭いレンジで推移。

AUDUSDは、アジア市場の0.7055をボトムに強い豪小売売上高と豪貿易収支の黒字額拡大に上昇が始まり、強い中国PMIが発表されると0.7105まで上昇。その後も下げ幅は限定的で欧州市場では0.7127まで上昇し、米国市場では弱い米経済指標もあり0.7130まで上昇してようやく下げ止まる。終盤にかけては米株も伸び悩み0.7110台で推移中。

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21:15    USD 3月 ADP雇用統計=前月比12.9万人(予想17.5万人 前回18.3→19.7万人)

22:45    USD 3月 総合PMI・改定値=54.6(予想 速報値54.3 2月55.5)、サービス業PMI=55.3(予想54.8 速報値54.8 2月56.0)→ 予想を上回る

23:00    USD 3月 ISM非製造業景気指数=56.1(予想58.0 前回59.7) → 予想と前回を下回わり約1年半ぶりの低水準

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【北米】
FT紙(3日)、関係筋の話として、米中、通商巡り最終合意に近づいている、米中高官、合意に向け懸案事項の大半を解決、米中高官、通商合意の履行方法巡り依然議論。

カドローNEC委員長は、米中通商協議は進展しているとの認識を示し、両国とも週内に合意に近づくことを望んでいる。中国の交渉団がワシントンを3日間の日程で訪問しているが、協議が延長される可能性があるとも表明。合意にはまだ至っていないとしながらも、週内に合意に近づくことを望んでいる。

カドローNEC委員長は、米中が前週に北京で行った協議で進展が見られた。中国が知的財産権保護、強制的な技術移転、ハッキング行為に関して初めて認めた。ただ協議では 中国のファーウェイを巡る問題は取り上げられなかったほか、自動車関税についてはまだ何も決定されていない。

トランプ大統領のFRB批判止まらず、利上げ停止でも不満強める(WSJ紙)、トランプ氏はここ1週間だけでも3度の会合で、上院共和党議員や支持者、スタッフらに対し、FRBおよびパウエル議長に対する不満をぶちまけた。FRBの利上げがなかったら、経済成長率や株式相場は現在よりも高い水準にあり、財政赤字はここまで膨らんでいなかった。

【欧州】
ユンケル欧州委員長は、英議会が離脱協定案を4月12日までに承認しなければ、離脱期日の短期的な追加延期は認められない。4月12日に英国が合意ないままEUを離脱する可能性は、現在極めて大きくなっている。

メイ首相は、5月22日に離脱が可能になる合意を目指す。

英保守党のレトウィン議員は、EU離脱再延期の模索を義務付ける法案について、議会上院の圧倒的多数が支持。

英下院は、EU離脱を巡る「示唆的投票(indicative vote)」を8日に追加実施する案を否決。

カーニーBOE総裁は、合意なき離脱のリスクは危機的に高い状況になお直面。

労働党のコービン党首、メイ首相との会談は非常に良かった、直ぐにもう一度会談を行うだろう。

労働党のコービン党首、メイ首相、議会膠着状態脱却に向け十分な提案行なわず。「協議は有効だったが、結論は出なかった」。

モスコビシ欧州委員は、英国が12日に合意なきEU離脱に陥るリスクが高まっている。

独主要経済研究所は、4日に発表する経済予測で、2019年の独経済成長率予想を0.8%と、従来の1.9%から引き下げる見通し。

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