2019/04/28

最近のIMMポジションから見えること(4月28日)

最近のIMMポジションから見えること(4月28日)

4月23日の最新データで、直近の7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のIMMポジションを見ながら、相場動向を考えてみたい。

7通貨合計のネットポジションは、5週連続でショートが拡大しており、2月12日以降では11週のうち1週を除き前週比でショートが拡大している。前週比で比較してみると、カナダドルが若干のロングとなった以外は、他の6通貨で大量ではないが、まんべんなくショートが拡大していることがわかる。

各通貨をドル換算したポジションは約375.8億ドルで年初1月8日の約283.5億ドルから約92億ドルも拡大しており、結果的にドルの信認の強さを維持しているように思われる。(ロット数×集計日の該当通貨の対ドル終値でドル換算した各週合計差)


【円】
ロング28,121 ショート122,535 ネット-94,414 前週比-7,308
           
2018年6月19日から45週と長期間続くネットショートポジションは変わらず、前週比でも2月19日から10週連続でショートが拡大している。円換算のドルのロングポジションは約42.33億ドル→105.51億ドル(約63億ドル)相当で、円ショートが拡大していることになり、昨年12月24日の112.8億ドルに次ぐ数字となっている。


【ユーロ】
ロング148,331 ショート253,749 ネッ-ト-105,418 前週比-7,395
           
2018年10月2日から30週続くネットショートポジションは変わらず。前週比では再びショートへと傾き、今年に入りユーロ換算でドルのロングポジションは1月15日の約46.6億ドル→約148億ドル(約101.4億ドル)へと拡大中で、この流れは今のところ止まりそうにない。


【ポンド】

ロング54,522 ショート56,357 ネッ-ト-1,835 前週比-2,757 
           
先週、2018年6月19日から43週続いたネットポジションはついにネットショートからロングへと変化!(?) と、思ったがイースター休暇前の幻だったのであろうか? 1週で小幅ながら元のネットショートに逆戻り。とは言え、英国の合意なきEU離脱のリスクという最悪の事態は回避できるとの判断なのか、積極的なポンド売りは感じられず。


【カナダドル】

ロング23,222 ショート70,715 ネッ-ト-47,493 前週比1,669 
           
2018年3月27日から57週連続でネットショートポジションは変わらず。相変わらず週替わりの変化で前週比ではロングになったりショートになったりで、市場のセンチメントは気迷い状態。ユーロ換算のドルのロングポジションも約35億ドルで昨年12月24日に一機にカナダショートが拡大した水準とほぼ変わらず。


【豪ドル】

ロング28,754 ショート79,203 ネッ-ト-50,449 前週比-3,569 
           
2018年4月3日から56週連続でネットショートポジションは変わらず。直近では2週連続して前週比で小幅ながらロングが拡大していたが、今週は再び小幅ながらショートが拡大し、数字上だけ見ると豪ドル高期待も続かなかったようである。しかし、豪ドル換算のドルのロングポジションは35.82億ドルで、昨年6月19日に豪ドルショートが急拡大してからは、45週間の平均が35.3億ドルとまったく変わらず。

データは別表をご覧ください!

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