2018/10/31

2018年10月31日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

20181031日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

欧州株は強く、StoxxEurope600は+5.82(+1.64%)と強く、米株は上昇し、ダウは+0.9%近くと大幅上昇してスタート。

為替相場は、113.0035のレンジで変わらず、GBPUSDの上昇に反して、EURUSDは下落、

EURUSDは、独小売売上高は前年比-2.6%と予想外のマイナスにも売り圧力は予想外に弱く、ユーロ圏CPIは前年比2.2%と予想通りながら前回を上回り、

一方、米ADP雇用統計は22.7万人と強くドル買いの流れに1026日の安値1.1336

USDCADは、カナダGDPは前月比0.1%と前回を下回るも予想より強く、カナダ鉱工業製品+原材料価格と予想を上回り直後はカナダドル買いに動き1.3120→1.3109まで下落するも、すぐに元の水準へ逆戻り。

2018年10月31日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年10月31日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

月末のアジア市場は月末要因を意識しながら、株高+米金利の上昇。弱い豪コアCPI+中国PMIにAUDUSDは下落するも続かず。日銀は期待に違わず金利据え置きで、黒田日銀総裁の記者会見もサプライズなし。独小売は予想外に弱くEURUSDは上下変動から逆に上昇へ。株高の流れに自信が持てないのか? 為替相場の変動は予想外に鈍い。

日経平均株価は続伸し、+463.17(+2.16%)の上昇へ、中国株も強く、上海総合は+1.35%近くの上昇、米株先物も強含みで推移中。米10年債利回りは3.139%と上昇。

為替相場は、主要通貨に対してドルの動きは鈍く、小幅な変動にとどまっているが、株高=円安傾向は続き、USDJPYは一時113.33近くまで上昇し、113円台での取引が続いている。

AUDUSDは豪CPIが前年比1.9%と予想通りながら前回から低下、リム平均値、加重平均値は弱く前回も下方修正へ。また、中国のPMIも弱く2年3か月部類の低水準に、AUD売りが強まり、0.7108→0.7090台まで続落後、反発している。

EURUSDは、前日のイタリア・リスクとメルケル・リスクを克服しているのか、アジア市場の1.13361をボトムに、弱い小売売上高に下げ幅は限定的で月末要因なのか、逆に上昇中。

2018年10月31日(水曜)30日、海外市場の動き(午前5時半ごろまでの動き)

2018年10月31日(水曜)30日、海外市場の動き(午前5時半ごろまでの動き)

トランプ節止まらず、月末の欧米経済指標は強弱混在。米株高に円売りが止まらず113円台へ。

米株は終盤にかけ上昇、ダウ+431.72(+1.77%)、Nasdaq+S&P500 も1.5%台の上昇へ。米10年債利回りは3.1%台を維持し、原油価格は66.16近辺と1.3%近く下落へ。

欧州発では、イタリアGDPは前期比0.0%で4年ぶりの成長停止を意識、ユーロ圏GDPも前期比0.2%と成長鈍化、経済信頼感も109.8と景況感は鈍化し、EURUSDは欧州市場で一時1.1346まで下落。ただし、独CPIはHICP前年比2.4%と6年ぶりの高水準。

米国発では、S&Pケースシラー住宅価格は前年比5.49%と予想外に弱く2016年来の低水準。逆に、CB消費者信頼感指数は137.9と予想を上回り約18年ぶりの高水準。

トランプ節に相場も変動。29日に、米中首脳会議が不調なら12月初めに中国からの輸入品リスト全てに新たな関税を課す計画がある」とのブルームバーグ報道で、米株が下落。30日の東京市場では、トランプ大統領は「対中貿易を巡り素晴らしい取引を見込んでいる」とのFOXニュースに、株価は上昇した、アジア市場の流れを継続したとは思えないが、米国市場の終盤にかけ株価の上昇にドル売りからドル買いへと変化。

29日にメキシコ国境沿いの警備を補強するため、米軍の実戦部隊5200人強を派遣すると発表。30日に出生地主義の米国籍付与、廃止を表明。ツイッターで、株価の下落を望むなら、民主党に投票するように強く勧めると、トランプ節止まらず。

EURUSDは根本的にはイタリア予算案をめぐる欧州委員会との対立は不透明なブレグジットのリスクが潜在的なユーロ売りで変わらず。欧州市場に入り、弱いイタリアGDPやユーロ圏GDP、景況感の鈍化に、一時1.1346まで続落。強い独CPIや弱い米S&Pケースシラー住宅価格と、米株の伸び悩みに1.1382まで上昇するも、米株が上昇し、強いCB消費者信頼感指数に売りへと変化。終盤にかけては米株の上昇もあり欧州市場の安値を更新し1.1340まで下落、26日の安値1.1336を試す動きが続く。

USDJPYは相変わらず株価連動の円相場が続くも、株安による円高の反応より株高による円安の反動が目立っているのが気になるが、113円台を維持できるかを注目。アジア市場の112.30をボトムに、欧州・米国市場の112.68をボトムに、米株の上昇に連動しながら113台の売りに伸び悩むも終盤にかけては113.00の売りを消化しながら113円台を維持して上昇中。日経平均先物も0.74%上昇しており、今日31日の東京市場で日経平均株価の上昇でどこまで円売りを継続することができるか注目。

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17:55    GER 10月 雇用統計: 失業率=5.1%(予想5.1% 前回5.1%)、失業者数=-1.1万人(予想-1.2万人 前回-2.3万人)

18:00    EUR イタリア第3四半期GDP速報値=前期比0.0%(予想0.1% 前回0.2%)、前年比0.8%(予想0.9% 前回1.2%)→ 予想を下回る、前期比で成長できなかったのは2014年以来で、4年ぶりに成長が止まる。

19:00    EUR 第3四半期GDP・速報値=前期比0.2%(予想0.4% 前回0.4%)、前年比1.7%(予想1.8% 前回2.1→2.2%)→ 予想を下回る

19:00    EUR 10月 消費者信頼感指数・確報値=-2.7(予想-2.7 前回-2.7)

19:00    EUR  10月 経済信頼感=109.8(予想110.0 前回110.9)、景況感指数=1.01(予想1.15 前回1.21)、企業景況感=3.0(予想3.9 前回4.7)、サービス業信頼感=13.6(予想14.0 前回14.6→14.7)→ 予想と前回を下回る

22:00    USD 8月 S&Pケースシラー住宅価格(20都市)=前年比5.49%(予想5.8% 前回5.92→5.90%)→ 予想を大幅に下回り、2016年来の低水準。

22:00    GER 10月 消費者物価指数・速報値=前月比0.2%(予想0.1% 前回0.4%)、前年比2.5%(予想2.4% 前回2.3%)、 HIPC消費者物価指数=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.4%)、前年比2.4%(予想2.4% 前回2.2%)→ 予想を上回る、HICP前年比の2.4%は6年ぶりの高水準

23:00    USD 10月 CB消費者信頼感指数=137.9(予想135.9 前回138.4→135.3)→ 予想を上回り約18年ぶりの高水準。


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【北米】
米政府(29日)=メキシコ国境沿いの警備を補強するため、米軍の実戦部隊5200人強を派遣すると発表

トランプ大統領(29日 FOXニュース)=対中貿易を巡り「素晴らしい取引」を見込んでいる→ 中国株が上昇し、人民元の買戻しと、日経平均株価が一時400円高へと上昇。

トランプ大統領(ツイッター)=株価の下落を望むなら、民主党に投票するように強く勧める。民主党はベネズエラ型財政モデルや高い税率、開かれた国境を好んでいる。

トランプ大統領=29日に株価が下落したことについて、「中間選挙の結果を待って投資家が様子を見て、ちょっと一服している」と発言。

トランプ大統領=出生地主義の米国籍付与、廃止を表明

ポロズ・カナダ中銀総裁=金利は中立水準まで引き上げる必要。カナダ経済は許容範囲の上限近くで推移。穏やかな文言削減はデータ次第を示唆。→ カナダドル買いへと動く。

【欧州】
ラウテンシュレーガーECB専務理事=危機の最中にある時は厳格な規則の必要性について誰もが賛同するが、事態が改善し始めた途端に規則は銀行事業や経済成長を阻害するものと見なされ、その結果、規則が緩和される。経済は成長するが、こうした成長は長期的に持続不可能なため、次の危機の種がまかれることになる

プラートECB理事=インフレが目標に達成するには時間が必要。

メルケル独首相が党首と退任して、首相の座を維持できるかは不確実との観測が広まる。

独紙ハンデルスブラット=メルケル独首相がCDUの党首を辞任するとはEUの重要な改革の進展を停滞させる可能性がある。

S&P=英国のEU離脱は穏やかな景気後退を招き、長期的な成長の可能性を低下させる。格付け検討に際してのリスクが高まっている。

サルビーニ・イタリア副首相=当初の案通りに予算計画を進める

コンテ・イタリア首相=財政赤字目標は変えない2.4%は上限。

【アジア・その他】
日銀はETFの購入を加速(ブルームバーグ)=設備・人材投資を含めた10月の購入額は月間で過去最高に達し、単純計算では年間購入めどとされる6兆円を上回るペース。今月は29日までの20営業日のうち、1回703億円の通常ETF買い入れを12回実施。これに毎営業日12億円が継続的に入る設備・人材投資ETFの合計240億円を含めた購入額は合計8676億円となり、2010年の買い入れ開始以来、月間ベースで最高だった3月の8333億円を上回った。11、12月の2カ月間を残し、日銀が年間の購入めどとする6兆円に対してすでに86%を購入した計算だ

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2018/10/30

2018年10月30日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年10月30日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

欧州株は上昇からスタートするもマイナス圏で推移、米株は上昇からスタート。米10年債利回りは3.1%台へ上昇。ユーロ圏ではGDPが弱まり景況感も停滞しCPIが上昇。米S&Pケースシラー住宅価格は前年比5.49%と予想・前回を下回る。

USDJPYは、株価連動型の相場は今のところ変わらず、中国株高に続伸し一時112.98まで上昇。米国市場に入り、S&Pケースシラー住宅価格(20都市)が予想外に弱くドル売りへと傾くも、米株高の流れに高値圏で推移。

EURUSDは、イタリア予算案で歩み寄り見られず、独メルケル首相の党首選辞退、経済指標も弱くEURUSD売りに一時1.1346まで続落、米国市場に入り反発気味。イタリアのサルビーニ副首相、コンテ首相は財政赤字の目標値を変えず。メルケル独首相がCDU党首を辞任することに対して、独・EUの政治的なリスクが気になる。

独失業率は5.1%で横ばい、失業者数は-1.1万人と減少幅は予想を下回るも就業者数は過去最高。ユーロ圏GDPは前年比1.7%と予想と前回を下回り、独CPIは前年比2.5%(HICP前年比2.4%)と予想・前回を上回る。また、ユーロ圏の影響感指数は総じて弱く、経済信頼感は109.8と10か月連続で低下し予想・前回を下回り売り材料に。

GBPUSDは、ブレグジット交渉で英国・EUとの合意はまだ見られず。英CBI流通業動向調査は5と前回23から大幅低下にGBPUSDは安値1.2729まで下落し、米国市場に入って反発するも買い戻しも今のところ限定的。

AUDUSD続伸。中国株は、株価対策なのか、証券当局が市場の流動性を増強する方針を示し、上海総合が前日比1.02%上昇。トランプ大統領から「対中貿易を巡り素晴らしい取」を見込んでいる」との前日の発言もあり、AUDUSDは上昇し米国市場に入ると0.71の大台をブレークし0.71台で推移中。

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2018年10月30日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き(午後3時半ごろ)

2018年10月30日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き(午後3時半ごろ)

前日は、トランプ大統領が「米中首脳会議が不調なら12月初めに中国からの輸入品リスト全てに新たな関税を課す計画がある」とのブルームバーグ報道で、米株が下落し円買いが強まり、今日は今日で、トランプ大統領は「対中貿易を巡り素晴らしい取引を見込んでいる」とのFOXニュースに日経平均株価は一時400円近くまで上昇へ。また、トランプ大統領は「メキシコ国境沿いの警備を補強するため、米軍の実戦部隊5200人強を派遣する」と発表するなど、トランプ発言に右往左往。

その影響もあり円売りが加速。USDJPYは0.28%の上昇と112.30→112.74へ上昇し高値圏で推移し、円はクロスでもAUDJPYの0.76%を筆頭にして円売りが強まっている。

また、中国株高となり一時USDCNYも人民元高へと動くも持続できず。ただ、米中貿易戦争の緩和期待もあり、豪州株(S&P/ASX200 )が1.3%台へと上昇し、AUDUSDは、0.7050台→0.7090台へと0.5%弱の上昇となっている。

主要通貨のEURUSDとGBPUSDは前日NY市場の終了間際に値を下げるも、大きな変化はみられず。EURUSDはイタリア予算案のリスクに加え、相場への影響は軽微ながらメルケル独首相の衰退はどうしても意識せざるを得ず。頼みの綱はイタリアが「2019年の財政赤字削減に向けた方策を模索」していることだが、そう簡単に変えることができるのだろうか? GBPUSDはブレグジット交渉のリスクはいつもながら変わらず特に目新しい動きも見られず、大枠1.2790~1.2815の狭いう動きで上値はいつもながら重い。

2018年10月30日(火曜)29日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2018年10月30日(火曜)29日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

週明けで月末近くの為替相場は、米個人所得・個人支出がやや弱くでてスタート。米株高に一時112.56まで上昇するも、米中貿易摩擦の激化のリスクを意識したのか株安に転換しても円買の動きは鈍くUSDJPYは112.30台を維持し+0.4%近く上昇。中国経済の後退リスクにAUDUSDは-0.40%下落。EURUSDとGBPUSDはメルケル独首相の任期後の引退宣言、ハモンド英財務相の秋期財政報告、イタリア格付けと財政赤字削減に向けた方策の模索に上下変動しながらも、前日比-0.2%台の下げと小幅な変動にとどまる。

米国は「米中首脳会談が不調なら」との条件付きながら「12月初めに中国からの輸入品リスト全てに新たな関税を課す計画」があるとの報道を材料にしたのか、自立反転なのは不明ながら、欧州株の上昇と米株の一時320ドル近くの上昇も空しく、米株は終わってみれば株は下落。

メルケル独首相は連邦議会選で惨敗し任期後の引退を表明、ハモンド英財務相はブレグジット条件で合意できれば緊縮財政を終了させる方針と、2019、20年の成長見通しを上方修正へとデジタルサービス税の導入へ。イタリアはS&Pが格付けを据え置く中、2019年の財政赤字削減に向けた方策を模索と相場変動の材料に。

欧州株の上昇と米株の一時320ドル近くの上昇も空しく、米株は終わってみればボトムから値を戻すもダウは-245.39(-0.99%)の下げで終了し、Nasdaqは-1.673%と下げ幅は大きい。一方、米10年債利回りは一時3.115%まで上昇から上昇幅を縮め3.0868%と前日とほぼ変わらず。原油価格は66.71ドルと軟化。

USDJPYは、株価連動型は変わらないものの感応度は鈍く、現状では株安にも円安水準を維持していることを注目。ダウが一時320ドル近くの上昇と米債利回りの上昇に112.40~50の売りを消化し一時112.56まで上昇するも、逆に米中通商摩擦の激化を意識したのか、米株の下落と米債利回りの低下と原油安に112.20をボトムで下げ止まる。結果は前日比では0.43%近くの上昇と円安水準を維持。

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USD 9月 個人所得=前月比0.2%(予想0.4% 前回0.3→0.4%)、個人支出=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.3→0.5%)、PCE価格指数=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比2.0%(予想2.0% 前回2.2%)、コアPCE価格指数=前月比0.2%(予想0.1% 前回0.0%)、前年比2.0%(予想2.0% 前回2.0%)
金が浮く可能性もある。

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【北米】
関係者(ブルームバーグ)=米国はG20首脳会談で、米中首脳会議が不調なら12月初めに中国からの輸入品リスト全てに新たな関税を課す計画がある。→ 実施されると2570億ドルの製品が対象となり、60日間の意見公募を経て中国の春節の時期に当たる

米商務省=中国の福建省晋華集成電路(JHICC)に対する米国企業の輸出を制限したと発表した。同社の新型メモリーチップによって、米軍システム向けにチップを提供する米企業が脅かされる「重大なリスク」があると指摘

ロス米商務長官=海外企業が米国の国家安全保障上の利益に反する活動に関わる場合、われわれは国家利益を守るために強力な対応を取ると指摘

【欧州】
独ヘッセン州議会選挙=28日の独ヘッセン州議会選挙でメルケル首相のキリスト教民主同盟(CDU)と、国政での連立与党・社会民主党(SPD)が共に大敗→ 今年3月に心ならずも政権に加わったSPDは、ヘッセン州の得票率が第2次世界大戦後最悪となったことを受け、連立離脱の可能性をほのめかした。SPDは一部の国政世論調査で支持率が緑の党や極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」を下回っている。また、14日のバイエルン州議会選挙でも連立与党が大敗していた。

メルケル独首相(独メディア一斉に報道)=12月のCDU党首選に出場せず独連邦議会選にも出ない。独首相として引き続き任期を全うし主要退任へ、EUの役職も目指さない。→ 衝撃の決断は、独首脳として欧州や世界に影響を与えてきた時代の終わりが始まったことを意味する。2021年まで任期を全うできるかは、次期党首に左右される。12月の党首選では側近で現幹事長のクランプカレンバウアー氏が次期党首に選ばれれば、メルケル氏の首相続投は容易だが、かねての政敵フリードリヒ・メルツ氏であれば難しくなるかもしれない。

ハモンド英財務相(秋期財政報告書を議会に提出)=ブレグジット条件で合意できれば、緊縮財政を終了させる方針を示した、2019年GDP見通し1.3→1.6%、2020年1.3→1.4%に上方修正、デジタルサービス税の導入で2020年から年間4億ポンドの税収を見込む。GBPUSDは一時1.2853まで上昇から下落へ。

トリア・イタリア財務相=銀行セクターが危機に陥った場合、支援のために政府が介入する

イタリア格付=先週末にS&Pが格付けを据え置き、見通しはネガティブ。先にムーディーズは格付けを引き下げ、見通しは安定的で、共に懸念のジャンク級への引き下げはなかった。

イタリア政府筋=2019年の財政赤字削減に向けた方策を模索。→ 早期退職オプションと所得支援策に約170億ユーロが計上しているが、これら施策の実施時期など詳細は確定しておらず、改革に着手しなければ一部資金が浮く可能性もある。

【アジア・その他】
菅官房長官=29日午前の会見で、米国がイランとの原油取引について、各国にも停止を要請している件で日本企業への悪影響を避けるべく米国と協議しているが従来以上にあり得る事態を注意深く分析している

クガニヤゴ・南ア中銀総裁=ZARはかなり過小評価、2016年からの回復は予想より穏やか、政府の高債券は世界的な利上げ局面時で脆弱になる。実際的な政策でなく、国家がポピュリズに傾斜しすぎ


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2018/10/29

2018年10月29日(月曜)欧州・米国市場

2018年10月29日(月曜)欧州・米国市場

欧州株反発、米株大幅上昇からスタート。米債利回りは上昇し、対ドルを含め主要通貨で円売りが強まる。

アジア、中国株の下落による弱気ムードは、欧州市場に入り株価の上昇を受け流れは一変。米株先物も上昇を続け、米現物株も大幅上昇となり、リスク回避の巻き戻しに円売りが加速。USDJPYは112.40~50にかけての売りオーダーに上げ渋るも、徐々に底値を切り上げている。

米個人所得は前月比0.2%と予想と前回を上回り、個人支出は前月比0.4%と方修正された前回を下回るも予想と変わらず。相場へのインパクトは見られず。

14日のバイエル州議会に続き、週末のヘッセン州議会でもメルケル首相のCDUと連立のSPDが惨敗。メルケル首相は党首選に出ず、議会選挙にも出ず、事実上任期の2021年に引退へ。独政局の混迷と右翼化の動きにEURUSDは一時1.1413→1.1361まで下落するも、1.1416元の水準に反発、大枠1.1370~1.1420のレンジで推移。

GBPUSDはアジア市場で大枠1.2820~40の狭いレンジから、欧州市場に入りEURUSDの影響を受け一時1.2806まで下落。1.2853まで値を戻すも続かず、結局はスタート開始の水準となる1.2820近辺で推移。

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USD 9月 個人所得=前月比0.2%(予想0.4% 前回0.3→0.4%)、個人支出=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.3→0.5%)、PCE価格指数=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比2.0%(予想2.0% 前回2.2%)、コアPCE価格指数=前月比0.2%(予想0.1% 前回0.0%)、前年比2.0%(予想2.0% 前回2.0%)

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2018年10月29日(月曜)アジア・欧州市場

2018年10月29日(月曜)アジア・欧州市場

週明け日本株は一時280円近くの上昇からスタートすると、終盤にかけては中国株安(上海総合-2.18%)の影響なのか、-34.80(-0.16%)近くの下げとなった。

為替相場は、特に円相場は株価との連動性が高い反面、最近の傾向として感応度は鈍くなっており、USDJPYは111.78~05のレンジで上下変動し、方向性は見られず。

EURUSDは、週末の独ヘッセン州議会選挙で、14日のバイエル州議会選挙に続き、メルケル首相のCDUと連立のSDPが大敗。政治的基盤が弱まったことを材料に、主明けは若干ですがギャップを開けユーロ安からスタートするも、欧州市場に入ると前日終値水準近くの1.4010近辺まで値を戻していますが、今後の動きはイタリアの予算案を含めネガティブ材料であることは間違いありません。

GBPUSDは、大枠1.2820~40の20ポイントのレンジで動けず、特にコメントもありません。潜在的なブレグジット交渉の行方次第ですが、今週は月末・月初の特殊要因の影響と、第3四半期GDPやCPI等、欧州発の材料も豊富で、動くことは間違いなさそうです。

新興国通貨では全体的にドル売りがUSDTRYは5.5439まで続落、USDZAR、ZARJPYでもZAR高が目立っています。

2018/10/28

今週の為替相場を考える(10月29~11月2日)


今週の為替相場を考える(1029112日)

リーマンショックから10年目。世界的な株価暴落の連鎖は一時的で、米中間選挙の116日を前にして短期間で終息し反発することができるのでしょうか? 為替相場はファンダメンタルズやテクニカル以外に、予想することが困難な点を考慮しなければなりません。1028日から欧州は冬時間に入り、欧州発の経済指標は一時間早めに発表となることも忘れずに。

先週は。前週比で日経平均株価は-5.8%、ダウは-2.97%へと下落、独DAX3.057%、英FTSE1.564%と下落。米10年債利回りは3.192→3.0755%へ低下、ドイツも0.46→0.35%、英国も1.576→1.383%へ低下し、VIX19.89→24.16へ上昇し市場はリスク回避の動きを示しています。

為替相場の変動、特にドル円相場は先週に続き、リスクオフで株安と米債利回りの低下に連動した動きが続くのでしょうか? それともリスクオンに変化するのかで、112円越えが重くなるのか、逆に111円割れがボトムになるのかが変わってきます。

また、個別材料としては、EURUSDはイタリアの予算案で、財政赤字GDP2.4%を欧州委員会はEU規則で前例のない型破りとして拒否、イタリアも修正を拒否。 GBPUSDはブレグジット交渉で、EUがアイルランド国境問題に対し離脱合意とは分離し、英国全体の関税同盟を提案も英国は受け入れず。一部報道で「ブレグジット協議はメイ英首相のチームで合意できず保留」ともありどうなるかは不明で、共にこれらがクリアになれば反発が予想されますが、どうなることやら。

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USDJPY  株価と金利次第で予断を持たず、ポジション管理が重要に。
Daily=一時111.50のポイントを割り込み111.38まで下落するも、終値ベースで111.76を維持、引き続き111.50112.90のレンジ相場ながら112.30超の上値は重く下値リスクが続く。
Weekly112円を割り込み陰線引けで売り圧力を確認。111.00112.50のレンジへシフト。

EURUSD イタリアと欧州委員会の対立激化では続落傾向止まらず。
Daily=安値を更新するも、終値ベースでは1.137090で下げ止まり陽線引けでボトムアウトの期待も残るが、1.1450を上回り変化の確認まで至らず。
Weekly=1.1300を試し、ダブルボトムにすることができるか? 1.13001.1500のレンジへ。

GBPUSD ブレグジット交渉の進展次第、どのような妥協策で合意できるか、できないか?
Daily1.2800割れの再トライから終値ベースでは1.28の大台を維持するも、1.3000を超えるまでは強気になれず。
Weekly=大幅な陰線引けで数々のポイントを割り込み続落。1.2740がポイントで下げ止まるか? 割り込むと8月中旬の1.2662を狙う動きへ。

AUDUSD 中国経済の影響と米中貿易戦争の動き次第で、G20で歩み寄りも期待がもてるか?
Daily=一時0.7021まで下落する0.70の大台を維持し0.7080台を回復。大枠0.70500.7150のレンジ継続。
Weekly=下落リスクが続くも、終値ベースで0.70500.7150のどちらの方向に動くかによって変わってくる。

USDCAD 再利上げにも市場センチメントは強弱混在。
Daily=再利上げにも1.300割れは一時的で、1.30001.3150のレンジを継続し、方向感は見られず。
Weekly=上下振幅の動きは止まらず。週終値ベースで1.28001.3200を抜け出し方向への動きを期待。

EURJPY イタリアリスクと株価の変動リスクと混在。リスクオン・オフに左右。
Daily=一時126.60台まで下落、戻りも限定的で終値では821日以来の安値更新し売り圧力は変わらず。
Weekly=8月下旬の125.00が大きなポイントで、125130円のレンジで変わらず。

GBPJPY ブレグジットリスクと株価の変動リスクと混在。リスクオン・オフに左右。
Daily143.00割れをボトムに反発するも、5日続けて陰線引けで145.00を超えるまでは売り圧力は止まらず。
Weekly=前週比-3.53円と大陰線引け、3週連続の下落に底値を試す動きは変わらないが、143円は一つの節目でこの水準を維持できるかを注目。

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今週の主な材料(10月29~11月2日)

今週の主な材料(10月29~11月2日)

今週から欧州市場は冬時間に突入し、11月がスタートします。今週も為替相場は米国発の材料として11月6日の米中間選挙を材料とした変動と米中を主に貿易戦争の潜在的なリスクとなっています。

それ以外での、ユーロではイタリア予算の財政赤字GDP比をめぐりイタリアと欧州委員会との対立のリスク、ポンドではいつもながらブレグジット交渉をめぐるぬぐい切れないハードブレグジットのリスク、日本では世界的な株安によるリスク回避の円高へのリスクなど、個別の材料による相場変動を考える必要がります。

【経済指標】からは、月末・月初で多くの経済指標が集中する中で、成長、雇用、市消費信頼感、インフレ関係の経済指標がいつもながら重要となってきます。特に成長とインフレの伸びがやや低下気味の米国発では11月1日の米雇用統計がメインイベントとなっています。
10/29(月)米個人所得、個人支出
10/30(火)仏GDP、独雇用統計、ユーロ圏GDP、ユーロ圏各種信頼感指数、独CPI、英CB消費者信頼感指数
10/31(水)豪CPI、ユーロ圏CPI、米ADP雇用統計、カナダGDP、米シカゴPMI、
11/1(木) 中国PMI、米新規失業保険申請件数、米非農業部門労働生産性・単位労働コスト、米ISM製造業景気指数、米建設支出
11/2(金) 豪小売売上高、ユーロ圏製造業PMI、米雇用統計、米貿易収支、カナダ雇用統計、カナダ貿易収支、米製造業新規受注。

【金融政策】からは、日銀とBOEが金融政策を発表します。日銀はもちろん誰も0.0-0.1%の政策金利を含め政策変更を期待していませんが、先週末に複数の日銀当局者(関係者)の発言として「長期金利の上限は0.2%超を容認」との報道もあったことで、ややタカ派になる可能性も気になります。BOEは政策金利0.75%の据え置きを9対ゼロで、資産買い入れ枠4,350億ポンド、社債買い入れ枠100億ポンドの据え置きで間違いないと思われます。ブレグジット交渉がバックストップ問題などで合意できない中で、カーニーBOE総裁からどのような説明があるのでしょうか? 予想外のタカ派なのか、それともハト派はなのでしょうか?
10/31(水)日銀金融政策決定会合
11/1(木) BOE金融政策委員会

詳細は別表をご覧ください

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2018/10/27

最新のIMMポジションから見えること 10月27日

最新のIMMポジションから見えること 10月27日

主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)の10月23日集計日では、投機的ポジションは前週比で-314,764→-297,854へと前週に続きに16,910コントラクトと売りが減少しています。

集計日の23日時点で株価下落の影響を市場はあまり織り込んでいなかったと推測され、ポジションに大きな変化もなく相変わらず全通貨がネットで売りポジションが続いていました。そのため今週の相場を考える上で、参考度合は低いと考えてください。その中で目立ったのは円の売りが2週連続して減少、円買いの動きが強まっていることがわかります。

米商品先物取引委員会(CFTC)のIMM通貨先物の公表日は毎週火曜日で、週末とは3日間のずれがあります。そのため、短期的な動きを捉えることはできませんが、市場全体の流れを判断するには利用価値は高いと思います

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USDJPY 前週-100,621→-92,804(7,817)
(集計日の終値 前週112.250→112.438)
2週続けて前週比で増加、株安始動の中で円買い思考が強まっていることがわかります。

EURUSD 前週-29,344→-30,304(-960)
(集計日の終値 前週1.15734→1.14696)
4週続けて前週比で売りが拡大し、ネットポジションが売りへ転換した後で、インタリア予算案を意識したのかドル高の中で売りポジションは最大に。

GBPUSD 前週-50,353→-46,997(3,356)
(集計日の終値 前週1.31839→1.29833)
2週続けて前週比で買いが増加、先行き不透明なブレグジット交渉にも予想外に健闘。ただし、集計日後には続落。

CADUSD 前週-11,019→7,228(3,791)
(集計日の終値 前週1.29333→1.30834)
5週続けて前週比で増加し、売りポジションは減少。新NAFTAの合意前後から緩やかにカナダドルの買い戻しへ。

AUDUSD 前週-71,491→-70,368(1,123)
(集計日の終値 前週0.71412→0.70846)
2週続けて前週でショートが小幅ながら減少。AUDUSDも0.7000の大台を維持中。



詳細はデータをご覧ください

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2018年10月27日(土曜)26日、海外市場の動き

2018年10月27日(土曜)26日、海外市場の動き

強い米GDPでも株安連鎖は止められず。株安+債券利回り低下に一時円高が加速し、米GDP後から主要通貨でドル売りへと変化。

為替市場は、株安と米債利回りの低下が相場変動の材料とされ、USDJPY相場はほぼ連動。やや驚きは週末や月末近くの影響なのか、リスクオフの中でドルは全面安の展開となったことである。

リスクに弱い新興国通貨もドル売りへと動きが続き、USDTRYは-1.07%、USDZARも-0.15%、USDMXN-0.64%、USDCNYも-0.07%、AUDUSD(+0.10%)+NZDUSD(+0.04%)と通常はリスクオフで売られる傾向があり強弱の差はあるも0.1~0.2%台とドル売りに連動した動きとなっている。

ダウは-296.24(-1.19%)と、強い米GDPにも決算の悪影響もあり-200ドル近くの下落からスタートし-500ドル超まで下落、一時-70ドル近くまで回復するが終盤にかけては再度下落へ。Nasdaq-2.06%、S&P500 -1.73%と全面安。米10年債利回りは前日3.1167→3.0755%と、強いGDPにも回復力は弱く逆に一時3.05%台まで下落、終盤にかけ小幅回復するも限定的。

EURUSDは1.1403と前日比+0.26%で終了。ECB専門家予測調査では、インフレ見通しは1.7%と前回と変わらず、成長は2018年2.2→2.0%、2019年1.9→1.8%に下方修正とネガティブ材料に。ニスコビシ欧州委員が「イタリアのEUルールからの逸脱は前代未聞で、イタリアの国民は自らの債務を支払うべき」と手厳しい。欧州市場では欧州株安+債券利回りの低下が加速し一時1.1336と直近の安値を更新し続落へ。全面的なドル売りの流れへと変化なのか、米国市場に入り米金利の低下や株安もあり急速に回復し、終盤にかけては1.1420台まで上昇し1.1403で終了。

GBPUSDは1.2826と前日比+0.07%とほぼ変わらず。ブレグジット関連の材料では関係者の話として「ブレグジット協議が足踏み、メイ政権内で合意見出せず」とあり、英金融機関も相変わらずネガティブ材料が多い。欧州市場では一時1.2777まで続落。米国市場に入りEURUSDも上昇の影響を受け、米金利の低下や株安もあり1.2841まで値を戻している。

USDJPYは111.87円と前日比-0.46%の円高で終了と株価連動型の円相場が続く。大枠111.87~20のレンジ相場が続き、強い米GDPにも112.20台の売りは消えず。米株が下落からスタートし、ダウが一時-500ドル超と下げ幅を加速させ、米金利が低下すると10月15日の安値111.63を割り込み、111.50を割り込みストップの売りを誘発し一時111.38まで急落。米株が下げ幅を縮め一時前日比-70ドル近くまで値を戻すと112.10台を回復するも、米金利の伸びは鈍く、米株も再び1%超の下落となり111.71まで下落し111.87で終了。

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23:00    USD 10月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=98.6(予想99.0 前回99.0)→ 予想を下回る

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【北米】
カプラン・ダラス連銀総裁=住宅販売の弱含みを注意深く見ている。段階的かつ辛抱強く中立スタンスへと移行すべき。成長は幾分穏やかになるとみている。

【欧州】
ECB公表の専門家予測調査(SPF)=インフレ見通しを2018~20年共に前年比1.7%と据え置くも、GDP見通しは2018年2.2→2.0%、2019年1.9→1.8%に下方修正。

関係者=ブレグジット協議が足踏み、メイ政権内で合意見出せず。

バニャイ・イタリア上院議員=イタリアがユーロ圏を離脱するリスクはない。ドラギ総裁がイタリアの銀行の健全性について懸念を示したことは「不適切」

ニスコビシ欧州委員会委員=イタリアのEUルールからの逸脱は前代未聞。イタリアの国民は自らの債務を支払うべき。赤字を増やす予算案は良いものではない。

クルツ・オーストリア首相=イタリアはEUを尊重することを望む。イタリアが第二のギリシャになるべきでない。

エルドアン・トルコ大統領=経済の財政危機が課題。

ラマボーザ南ア大統領=国内の課題を克服できないことはない。土地改革が経済を転換するために重要。成長や雇用創造に焦点を当てる。

ムーディーズ=南アの中期予算はクレジットネガティブ。財政見通しの悪化を示している。

【アジア・その他】

李中国首相=人民元の競争的な切り下げは望まない。

国家外為管理局(SAFE)が25日発表したデータ(ブルームバーグ)=中国本土の銀行による企業や個人などの顧客との外貨売買は1103億元(約1.78兆円)の売り越し。中国の銀行による顧客への外貨売却額が9月に2016年12月以来の高水準となり、人民元が下落する中で資本流出の兆しがあらためて示された。

中国株式市場が抱える72兆円リスク(ブルームバーグ)=中国企業の株式を裏付けとする融資を最も多く提供しているのが銀行と証券会社だ。中国本土株の値下がりが続く中で、主要なリスクの一つとなっているのがこうした株式担保だ。18日時点で5.4兆ドル(約607兆円)規模の中国株式市場で約4兆4500億元(約72兆円)相当の株式が担保として差し出されていると四川省成都の調査会社PYスタンダードは分析している

財務省、金融庁、日銀は26日午後4時から30分程度、国際金融資本市場に関する定例の情報交換会合を開いた。

複数の日銀当局者(関係者)=長期金利の上限は0.2%超を容認。日銀はボラティリティーの上昇や急激な金利上昇は望まず複数の日本銀行当局者から、現行の金融緩和策で操作対象とする長期金利について、多くの市場関係者が想定している上下0.2%を超える変動幅を許容する意見が出ている


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2018/10/26

2018年10月26日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年10月26日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

日本・東南アジア・中国・欧州と続く株安と連動した円相場。

NY市場は-1%弱の下落からスタート。米10年債利回りは一時3.07%台まで低下、原油価格も一時66.20ドルまで低下し共にやや持ち直すも、こちらも米株と連動型。

注目の米GDPは前期比3.5%(予想3.3% 前回4.2%)、個人消費も4.0%(予想3.3% 前回3.8%)と共に前回よりスローダウンするも、予想より強くそれなりにドル買いとなるも、コアは逆に弱く小幅な変動にとどまる。

市場の注目は米株の動きで、ダウ先物は弱含みで推移していたが、現物株は200ドル超の下落からスタートに現時点ではややリスクオフの動きで、USDJPYは111.87~20のレンジ相場ながら上値は相変わらず重い。111.80、111.60の過去のボトムがキープできるか?

AUDUSD+NZDUSDは安値の近くで、USDCADは高値近くで張り付いたまま。EURUSD+GBPUSDは欧州市場での下落も一服し、逆に米GDP後からやや反発の動きで、EURUSDはECB専門家予測調査では、インフレ見通しは1.7%と前回と変わらず、成長は2018年2.2→2.0%、2019年1.9→1.8%に下方修正とネガティブ材料に。ブレグジット関連の材料は聞こえてこないが、GBPUSDはニスコビシ欧州委員が「イタリアのEUルールからの逸脱は前代未聞で、イタリアの国民は自らの債務を支払うべき」と手厳しい。今後のイタリアの財政赤字の対GDP比率がどうなるかがテーマで変わらず。

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2018年10月26日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年10月26日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

昨日の米株の上昇にも関わらず、アジア・欧州株安にリスクオフのながれ止まらず。

日経平均株価-84.13(-0.40%)と後場からの買い戻しもむなしく中国株の伸び悩みに下落へ。欧州市場に入っても株安の流れは止まらず、ユーロストック50は-1.59%下げで主要国株安が続く。ダウ先物も-0.9%近くの下落で、米10年債の利回りは3.1%割り込み低下、原油価格も66.70ドル台を下落中。

為替相場は、ドル高+円高が共存し、リスクオフ(リスク回避)行動に下げ止まり気味のAUDUSD0.7020台と0.70の大台ギリギリまで下落し2016年2月の水準へと安値を更新中。

NZDUSDも0.6460台まで続落と、共に0.7%台の下げで欧州市場に入っても株安の流れに反発力は鈍く、AUDUDと同じく2016年2月の水準へ。

また、原油安にUSDCADは1.3140台と05%台の下げで9月11日以来の高値へと上昇するも、新NAFTAの合意の影響なのか他の主要国通貨と比較すると健闘中。

USDJPYは、昨日の日経株価-3.72%と大幅株安にも111.80台で下げ止まり強さを確認。NY株が一時500ドル超の上昇でも112.67で上げ止まり、400ドル台へと上昇幅を縮めると112.40へ下落して終了と、上値の重さも確認済み。結局は本日の日本・中国・欧州株安のそろい踏みに112.00~20の買いを消化して111.80台へと続落中で、111.80台、111.60台の過去の安値で下げ止まることができるか?

EURUSDとは欧州委員会とイタリアの予算を巡る対立がネックに、GBPUSDはブレグジット交渉の不信感がネックにあり、共に経済指標も強さがみられず。EURUSDはアジア市場の1.1358をボトムに前日の安値1.1356を何とか維持し、大枠1.1360~85の狭いレンジで動けず。GBPUSDも前日の米国市場の下落後に瞬間つけた1.2796をボトムに、1.2800台を何とか維持するも、1.2805~30の狭いレンジで推移し、強さは見られず。

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