2018/10/24

2018年10月24日(水曜)23日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2018年10月24日(水曜)23日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

アジア・欧州の株安の炎は米国の防火壁でやや下火ながら鎮火できず。株価連動のUSDJPY相場は変わらず。ブレグジット交渉のリスク、イタリア予算案のリスク、サウジのリスクと世の中はリスクだらけ。

ダウは一時-500ドル超の下落から-125.98(-0.50%)近くまで下げ幅を縮めるも前日の終値は超えられず、USDJPYは111.96→112.48まで値を戻すも、112.50を超えられず。気になるのは原油価格の続落で一時65ドル台まで下落し66.30近辺で推移。米10年債利回りは一時3.11%まで下落し3.17%近くまで持ち直す。

USDJPYは、日本・アジア諸国の株安(特に中国株)に112.50を割り込み下落、欧州市場に入っても、EUとイタリアの予算案をめぐり対立、ブレグジット交渉も大きな進展は見られず。エルドアン・トルコ大統領は議会演説で「殺害は計画的なもので、カショギ氏が残忍な手法で殺害されたことを示す強固な証拠がある」と発言にサウジ批判が高まる。欧州株安に112.10台まで下落。米国市場に入ると米株が一時500ドル超の下げに111.96の安値まで下落から、米株の買い戻しと共に112.48まで値を戻すも、米債利回りは軟化気味で、原油価格の大幅下落もありドル買いも続かず。

GBPUSDは、欧州市場に入りアイルランド放送協会(RTE)は「EUがアイルランド国境問題に対し離脱合意とは分離し、英国全体の関税同盟を提案する見込み」との報道に、1.2980→1.3044まで急伸するも、英報道官はバックストップの提案は受け入れられずと発言に売りへと変化し1.2970まで下落し、1.2985近辺で推移。

EURUSDは、欧州市場序盤につけた19日の安値1.1430台に並ぶ1.1440を安値に下げ止まり、結局は前日終値1.1460台を中心に、1.1450~1.1500のレンジで収れん。欧州委員会はイタリアに予算案は規律違反で修正案を求めるも、コンテ・イタリア首相は「予算の代替案を否定」。イタリア負債拡大はEUとの合意の下との意見もあり対立は止まず。欧州委員会は3週間以内に新たな案を示さなければ、処分も辞さない考えを示し、EURにとって今後の懸念材料は続く。

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【北米】
ホワイトハウス=G20で米中首脳会談を開催することを確認。

ロシア大統領府=米ロ首脳会談を11月11日にパリで開催することで暫定合意。

ボスティック・アトランタ連銀総裁=今年は(追加の1回を含め)4回の利上げが好ましい。

カプラン・ダラス連銀総裁=あと2~3回の利上げで中立金利となる。中立水準まで穏やかな利上げを支持。2018年のGDPは3%程度を予想、2019年、20年は成長率がやや鈍化する見通し。

公定歩合議事録=2地区連銀が公定歩合の据え置きを求める。→ 公定歩合とFF金利は連動する傾向があるとされ、今回公表された議事要旨から9月前半時点ではすべての当局者がFF金利の引き上げを支持していなかった可能性がうかがえる。

【欧州】
英首席報道官=北アイルランドは英本土と同じ関税条約を結ぶ。

アイルランド放送協会(RTE)=EUが関税同盟やバックストップなどで新規提案を行う可能性。→ ポンド買が強まる。

イタリア政府関係者(ブルームバーグ)=イタリアの負債拡大はEUとの合意した政策によるもので、現政府が作ったものではない。

ディマイオ・イタリア副首相=イタリアの予算はイタリア人が作成する。

ドンブロウスキス欧州委員会副委員長=イタリア予算案の説明は納得できず、イタリア政府は規律違反を自覚、3週間以内に予算案の修正を望む。

欧州委員会=EU規則を「前例のない」形で破るものとして、イタリアの2019年度予算案を拒否した。3週間以内に新たな案を示さなければ、処分も辞さない考えだ。→ EU閣僚らは7月、イタリアに構造的赤字をGDP比で0.6%削減するよう求めた。今回欧州委が拒否した予算案は、赤字を逆に0.8%拡大させるものだった。

コンテ・イタリア首相=予算の代替案を否定で2.4%は上限。予算にプランBはない。イタリア政府はEUやユーロからの離脱は考えず。

エルドアン大統領=国内銀行に金利を引き下げ、起業家の投資拡大を支援するように要請。→ この記事を受けTRY売りが加速する。

エルドアン大統領(議会演説)=カショギ氏が殺害された問題について、殺害が計画的なもので、カショギ氏が残忍な手法で殺害されたことを示す強固な証拠がある

【アジア・その他】
黒田日銀総裁=金融市場は不安定な動きが続いている。


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