2018/10/06

2018年10月6日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年10月6日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

注目の米雇用統計を受けた直後の反応はドル買い、そして、逆にドル売りと変化。米貿易赤字は拡大し半年ぶりの高水準で、対中国の赤字額も過去最大。米株は上昇からスタートするも下落へと変化し、米10年債利回りは一時3.23%台と強含みで推移。そして、ドル売りからドル買いへとまた変化。ただし、新興国通貨は総じてドル売りへ。

USDJPYは3連休前、114円越えの上値は重くアジア市場と米雇用統計直後には114.10近辺まで上昇するも続かず。逆に米株安の影響なのか、113.60台まで一時下落し上値の重い展開が続いている。

EURUSDは米雇用統計直後の反応は、1.1500台→1.1480台→1.1550→1.1505と上下しながらも結果は元の水準に逆戻り。

GBPUSDは欧州市場序盤に、「英EU交渉担当者は離脱交渉の合意が非常に近いと認識」とのロイター報道に1.3000台→1.3060まで上昇、米雇用統計を受け1.3036をボトムに1.3100台まで上昇。フィキシングでは1.3120台へ上昇し1.3080台で推移と、楽観的なブレグジット交渉に主要通貨ではポンドの強さが目立っている。

◎USD 9月 雇用統計=失業率3.7%(予想3.8% 前回3.9%)、非農業部門雇用者数=13.4万人(予想18.5万人 8月20.1→27.0万人、7月14.7→16.5万人)、平均時給=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.4→0.3%)、前年比2.8%(予想2.8% 前回2.9%)、労働参加率=予想62.7 前回62.7、週平均労働時間34.5(予想34.5 前回34.5)。

→ 失業率は低下し1969年12月来の低水準へ、非農業部門雇用者数は予想外に弱いが、募集しても求人が埋まらない状況で前月と前々月は大幅に上方修正へ、平均時給は前月比の前回が下方修正されるも大きな変化は見られず、前年比は前回をやや下回るが予想変わらず、ハリケーンの影響の可能性があるが雇用の伸びが持続可能なペースに落ち着いてきている可能性も。

◎USD 8月 貿易収支=532.37億ドル(予想-535億ドル 前回-501→500.37億ドル)、前月比6.4%拡大へ

→ 金額ベースでは6か月ぶりの高水準。中国の赤字額は調整前で386億ドル(前月368億ドル)に拡大し過去最大。

◎CAD 9月 雇用統計: 失業率5.9%(予想5.9% 前回6.0%)、雇用者数=6.33万人(予想2.5万人 前回-5.16万人)、労働参加率=65.4(予想65.4 前回65.3)、フルタイム=-1.69万人(予想1.5 前回4.04万人)、パートタイム=8.02万人(予想2.0 前回-9.2万人)

→ 雇用者数は予想を大幅に上回るが、平均時給=前年比2.2%(予想2.6% 前回2.6%)と弱く直後の反応は買から売りへと変化、米雇用統計の影響も。

CAD 8月 国際貿易収支=5.3億カナダドル(予想-5.0億カナダドル、前回-1.1→-1.9億カナダドル)と予想外の黒字へ。