2018/10/25

2018年10月25日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年10月25日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

株価続落、ただし、円売りは限定的。

日経平均株価は-822.45(-3.72%)と大幅下落、中国株は下げ渋り小幅な変化にとどまっているが、欧州株は下落からスタートしている。

日経新聞を見ると株安を増幅させたのは、まとめると【1.ボラティリティー指数(株式相場の変動率を投資家の行動から予想する指数で日経平均VI、VIS指数)等の変動。2.リスク・パリティ戦略で保有する株や債券の変動率をそろえようとする投資方法による変動。3.CTAなどトレンドに沿って売買する投資家の変動】となったが、問題はなぜにそうなったではないだろうか? 

一説によれば米金利の上昇の影響で「モーゲージ金利上昇=米住宅関連が弱い」との指摘もある現実は不明。いつも通り株高が永久に続くべきと考え、BUY&HOLDを続けていていいのかは不安でならない。今日はこれからの欧州市場で、ノルウェー中銀、トルコ中銀、ECB理事会+ドラギECB総裁の記者会見が待ち受けているが、ドラギECB総裁の記者会見を除けば大きな変化は期待できず。

日本株の大幅下落にもUSDJPYの下げ幅は予想外に限定的で111.80~00は底堅くなっている。「株安=円買い、リスク回避=円買い」と言われて久しいが、同類のリスク回避通貨のスイスフランの買いは見られず、USDCHFは底値を切り上げている状況となっている。そう考えればUSDJPYに対しドル高は限定的で、今後ともわが道を行く円高の流れを維持できるかは疑問。

USDJPYは111.82をボトムに日経平均株価の続落にも下げ渋りながらも、大枠111.90~20のレンジで大きな変化は見られず。ただし、ボトム感は感じられず引き続き欧米株と債券次第の「他力本願」の相場。

GBPUSDは1.2860台をボトムに1.2860~95の狭いレンジから、欧州市場の序盤にかけてメイ首相の演説で会合に出席した議員らは首相を歓呼の声で迎えるなどして忠誠を示し、首相の交代論が萎むとの思惑に1.2920まで小幅反発気味。

EURUSDは大枠1.1390~40の狭いレンジから、欧州市場の序盤には1.1420まで小幅上昇するも続かず、戻りの鈍い展開が続いているが。マッタレッラ・イタリア大統領が、トリア財務相の辞任を阻止し、トリア財務相はEUが拒否した予算案の中で年金に関する部分を調整できないか検討中。

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