2018/10/14

最新のIMMポジションから見えること 10月14日

最新のIMMポジションから見えること 10月14日

集計日以降の株価大幅安の影響は? 9日~11日の大幅な株安は今週のデータには直接反映されず!

主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)の10月9日集計日では、投機的ポジションは前週比でみると-314,887→-323,902へと引き続き通貨の売りポジションを継続していますが、ショートが大幅拡大した前週と比較すると落ち着いているのがわかります。 

ただし、集計日の9日を含め以降は米株の大幅下落を引き金とした世界的な株安が発生し、安全資産に属する円買いも再開していることを考えれば、USDJPYは集計日終値112.952円、先週末12日終値112.20円でショートは減少傾向にあると思われます。

ちなみに、主要通貨を集計日終値と先週末終値で比較してみたいと思います。EURUSD1.14904→1.15573(↑)、GBPUSD1.31428→1.31465(↑)、AUDUSD0.71020→0.71101(↑)、USDCAD1.29438→1.30191(↓)となっており、通貨により変動幅は異なりますが、ドル安傾向となっていることがわかります。

さて、今回のデータによる特徴としては、1万コントラクト以上の変動は不思議なことに見られなかったのですが、ユーロのショートは拡大していたことに反して、カナダドルのロングが増加しているのが目立っています。イタリアの予算案への懸念に反して、USDMCAの暫定合意の影響なのでしょうか? いずれにしても大きなポジションの変化となっていないことが特徴と言えそうです。

米商品先物取引委員会(CFTC)のIMM通貨先物の公表日は毎週火曜日で、週末とは3日間のずれがあります。そのため、短期的な動きを捉えることはできませんが、市場全体の流れを判断するには利用価値は高いと思います。

今回は、ネットポジションと通貨の変動を示したチャートを追加してご案内します。そのため、通貨ごとの説明はデータを示しているチャートを見ていただければより分かりやすいと思いますので省略いたします。


詳細はデータをご覧ください


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
X