2018/10/25

2018年10月25日(木曜)24日、海外市場の動き(午前五時半ごろ)

2018年10月25日(木曜)24日、海外市場の動き(午前五時半ごろ)

日本株の下げ止まりや中国株高と欧州株の一時上昇も、米株安に一遍。

米債は買われ利回りは低下と、株価ら安全資産の債券へと資金逃、通貨も円高へと逃避が強まる。カナダ中銀の利上げと利上げ継続期待にカナダドル急騰し、財政赤字拡大にZARは急落しZARJPY-2.5%近くへ下落。弱い独とユーロ圏PMIに始まったEUR+GBP売りの流れは、イタリア予算とブレグジット・リスクは変わらず売りは止まらず。

米株は続落、ダウ-608.01(-2.41%)、Nasdaq-329.14(-4.43%)、S&P500 -84.59(-3.09%)、米10年債利回りは3.11%、2年債も2.843%と下落、原油価格は66.29と在庫減もありやや持ち直す。

スウェーデン中銀は予想通り政策金利-0.5%で据え置くも、12月か2月の利上げ見通しを再表明。カナダ中銀は直前の弱いCPI+小売にもかかわらず、予想通り0.25%の利上げを実施、利上げペースを加速させる可能性の示唆にCAD急騰。

ベージュブックは、過半数の地区が緩慢ないし緩やかな景気拡大と、大半の地区で穏やかな賃金の上昇を報告。ただ貿易を巡る不確実性や労働力不足が企業を圧迫とある。

USDCADは、アジア・欧州市場を通じて大枠1.3070~00の狭いレンジでカナダ中銀の発表を控えて動きは鈍く推移。カナダ中銀は予想通り0.25%の利上げを決定。声明は今後の利上げに関する表現を微調整し、段階的な引き締めペースに関する文言を削除。利上げペースを加速させる可能性も示唆に、1.3085→12987まで急落から、1.3044→1.2970と上下変動後に1.3050台近辺で推移中。

USDJPYは、株価連動の動き変わらず、アジア・欧州市場の株高を受け112.32→112.74まで続伸。米国市場に入り株安+金利低下に伴い下落し、前日安値112.32を割り込むとストップを巻き込み112.10まで下落してようやく下げ止まる。引き続き112.00~20近辺の買い意欲が強いことが確認されるも、株価の動きを注視。

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22:00    USD 8月 住宅価格指数=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.2→0.4%)

22:45    USD 10月 総合PMI・速報値=54.8(予想 前回53.9)、製造業PMI=55.9(予想55.4 前回55.6)、サービス業PMI=54.7(予想54.0 前回53.5)→ 予想を上回る

23:00    USD 9月 新築住宅販売件数=55.3万件(予想62.5万件 前回62.9→58.5万件)、前月比-5.5%(予想-0.6% 前回3.5→-3.0%)

23:00    CAD 10月 カナダ中銀金融政策発表=1.5%の政策金利を0.25%引き上げ1.75%に決定、予想通り

23:30    USD 週間原油在庫=634.6万バレル(予想 前回649万バレル)

3:00    USD 米地区連銀経済報告(ベージュブック)=過半数の地区が緩慢ないし緩やかな景気拡大を報告。穏やかな賃金の上昇が大半の地区でみられた。ただ貿易を巡る不確実性や労働力不足が企業を圧迫している。企業は概して労働市場の引き締まりに大幅な賃上げで対応していない

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【北米】
トランプ大統領(WSJ)=パウエルFRB議長を批判。経済が好調なのは自分のおかげで、FRBが最大のリスク。利上げのスピードが速すぎる。オバマの時の金利はゼロだった。我々が何か素晴らしいことをすると、彼は利上げをする、まるで利上げが楽しいようだ。パウエル氏を議長に任命したことを公開しているか、との質問に対して、超えはまだ早いが、そうかもしれないと答えた。

米地区連銀経済報告(ベージュブック)=過半数の地区が緩慢ないし緩やかな景気拡大を報告。穏やかな賃金の上昇が大半の地区でみられた。ただ貿易を巡る不確実性や労働力不足が企業を圧迫している。企業は概して労働市場の引き締まりに大幅な賃上げで対応していない。

メスター・クリーブランド連銀総裁=米経済のファンダメンタルズは強い。関税は経済に潜在的なリスクをもたらす。

カナダ中銀=予想通り政策金利を0.25%引き上げ1.75%に決定し、声明は今後の利上げに関する表現を微調整し、段階的な引き締めペースに関する文言を削除。景気動向がほぼフルスピードとなっており、刺激策の必要もないとして、利上げペースを加速させる可能性も示唆。金利は中立へと引き上げられるべきとの発言にカナダドル急伸。 声明では米中貿易摩擦は世界経済の成長や商品価格に影響しうるとして、物価への影響を含めて注視していく姿勢も示した。市場では良好な経済に加えて米国とメキシコとの3カ国による貿易協定の合意で過度な警戒感が後退しカナダドル買いが強まる。→ 政策金利はなお、中立金利2.5~3.5%を大きく下回っている。

カナダ中銀=米国経済が特に堅調で、カナダの成長率見通しを第3四半期は従来の1.5%→1.8%に引き上げ、第4四半期は2.3%に加速し今年下半期の成長は2.0%付近と予測。中立金利2.5~3.5%、USMAで不透明感が後退。2018年、1年のGDPは2.1%、2020年1.9%への減速を見込む。インフレは2020年にかけ2%近くへ。

ポロズ・カナダ中銀総裁=景気動向はフルスピードで、もはや刺激策を必要としていない。過熱やインフレ圧力発生を防ぐのがわれわれの責務だ

ウィルキンス・カナダ中銀副総裁=中立金利に戻すことに議論は中中。利上げペースはインフレ見通しやリスク次第。USMAは景気先行きの不透明感を取り除いた。

【欧州】
スウェーデン中央銀行=政策金利のレポレートを予想通り-0.50%に据え置き、12月か来年2月に利上げする公算が大きいとの見通しをあらためて表明した。中銀は声明で「レポレートの予想は9月と同様に、12月か2月に0.25%ぽいントの引き上げとなっている」と説明した。

モスコビシ欧州委員会委員(イタリア紙ラ・レパブリカ)=イタリアの2019年度予算案を巡り同国と建設的な協議を行うのに前向きな立場を表明。2019年のイタリア予算で、財政赤字が2.4%を超える強いリスクがあり、今後2年間で累積債務は減らない。

トリア・イタリア財務相(イタリア紙)=EUが予算案を拒否したのは驚き、予算の行き詰まり打開を図っている。すべてを壊すことは望んでいない。

トゥスクEU大統領=条件が整えばブレグジットに関する首脳会議を開催する。ブレグジット移行期間の延長は容認できる。

ディマイオ・イタリア副首相=予算について早急にEUに回答する。

【アジア・その他】
南ア政府財政計画で税制不足で財政収支悪化懸念、南ア財務相は緊縮財政策の計画はない。

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