2018/10/09

2018年10月9日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年10月9日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

アジア市場は連休明けの東京市場で、日経平均株価が-314.33(-1.32%)と大幅下落。ただし、中国株は底堅く、上海総合は+4.50(+0.17%)と小幅上昇。一方、欧州株はイタリア株が上昇するも、ギリシャやデンマーク株の弱さが目立ち全体的に弱含みで推移。

欧州市場の為替相場は、イタリア予算案にEURが揺れ、ブレグジット関連の材料にGBPが反応し、株価にJPが反応。EUR+GBPの主要通貨は弱くCAD+AUD+NZDの資源関連通貨も弱さが目立ち全体的にドル一人勝ちムードが続く。

EURUSDが、欧州市場の序盤に「イタリア議会の予算局は2019年の成長目標1.5%を含めた政府の新たな財政計画概要を拒否する見通し」との報道に1.1460 台まで下落。独IW試算で「合意なきブレグジットは独から英国への輸出を57%減らすだろう」との報道や、イタリアのサルビーニ首相、トリア財務相の予算案に関する発言を意識した売りは止まらず、1.1432まで続落しようやく下げ止まる。

GBPUSDも、アジア市場では1.3080台をボトムに何とか下げ止まっていたが、ベーカー前英EU離脱担当副大臣(BBCラジオ)が「離脱合意が中途半端な離脱という内容であれば、少なくとも40人の保守党議員が反対票を投じる見通し」との報道に下落、1.3000の大台を意識したのか、1.3030台でようやく下げ止まり反発するも引き続き上値は重い。

USDJPYは、日経平均株価の大幅安に一時112.93まで下落するも、前日の安値112.82を試す動きも見られず、円先安を意識した買いが強く、中国株が予想外に底堅く推移したこともあり113円台を維持し、大枠113.00~40のレンジ相場が続き前日終値とほぼ同水準へ。

TRYJPYは、注目のアルバイラク・トルコ財務相によるインフレ対策は、「ローン利息の10%割引、一部食品の10%値下げ、電気・ガス料金を年末まで引き上げない」との結果を受け、発表後にはやや失望感が強まるもTRYJPYの安値は18.36に止まり売り圧力は限定的。ただし、戻りも18.50台と限定的で動きが読めず。