2018/10/23

2018年10月23日(火曜)22日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2018年10月23日(火曜)22日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

イタリア予算案で対立、ブレグジット交渉で対立、カショギ氏殺害をめぐりサウジの信頼感低下にも、欧米株の伸び悩みにも中国株の急騰を意識してとは思えないが、米金利の上昇傾向は続き、相場は円買いより円売りを選択しUSDJPYは113円の大台を目指す動きが続く。

23日は重要で、欧州委員会はイタリア予算案に修正を求める可能性、英内閣はブレグジット交渉で議論、エルドアン・トルコ大統領はカショギ氏死亡で声明を発表する。

欧州株は買も続かず続落StoxxEurope600は-1.50(-0.2%)、米株は強弱混在で、ダウは-126.93(-0.50%)、Nasdaq+0.26%、S&P500 -0.43%。米10年債利回りは3.199%、2年債も2.917%と上昇傾向を維持。原油価格は69.25と反発へ。

USDJPYは、中国株が4%超の上昇と日経平均株価の上昇にアジア市場でクロスでの円売りも加わり112.35→112.70台まで続伸。欧州市場に入っても欧州株と債券買いの流れに円売りが選好され112.87まで続伸。欧州・米国市場は米株一時200ドル近く下落する中で112.65まで円買いが進も、米株が持ち直し米10年債利回りも3.2%台と安定し、2年債も2.91%台と強く112.88を高値に円安値圏で推移。

EURUSDは、ムーディーズはイタリア格下げするもジャンク回避と見通しは安定的に欧州市場の序盤は一時1.1550台へ上昇。イタリア政府はEU財政規律に反する予算案を修正しないことを決定し欧州株は上昇幅を縮め1.1500を割り込む。米国市場に入り欧州株は下落へと変化し1.1456まで続落から、センテーノ・ユーロ圏財務相会合議長は「イタリア政府と欧州委員会はイタリア予算で合意する見込み」に下げ止まり、欧州員会が23日に予算案の修正を求める決定を下す可能性も否定できず、1.1460~75の狭いレンジで推移。

GBPUSDは、欧州市場序盤のEURUSDの上昇につけた1.3090台を高値に、ブレグジット交渉の決着遅れを危惧する売りへと変化し1.3000の大台を割り込む。米国市場に入ってもメイ英首相は「合意なき離脱でもアイルランドのハードボーダー(厳格な国境管理)は避けたい」と発言、合意なき離脱の可能性が意識され、1.2956まで続落。メイ英首相の「離脱交渉95%は決着、北アイルランド巡るEU案拒否」もあり、内閣は23日にブレグジット交渉を討論に1.2960~90の狭いレンジで推移。

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【北米】
ポンペオ米国務長官(22日)=18日にメキシコ市で記者団に対して、中国が出来過ぎた投資案件を持ち出した場合、実際、出来過ぎた話であることが多いと発言するなど、中米を訪問した際に、中米諸国へ投資案件巡り警戒呼びかけた。→ 中国国営メディアのグローバル・タイムズ紙は別の論説で、ポンペオ氏の発言は「無礼だ」とし、米国は中国と中米諸国の関係悪化を図っていると批判。

トランプ米大統領(20日)=中間所得層を対象にした減税を検討しており、重要な中間選挙の直前となる11月初めごろに発表する可能性

【欧州】
ロシアのペスコフ大統領報道官=米国がトランプ大統領の表明通りに中距離核戦力(INF)廃棄条約を破棄した場合、ロシアは米国との軍事力の均衡を回復させるために対抗手段を取らざるを得なくなると警告

英ラーブEU離脱担当相=EU離脱後の移行期間を延長する可能性について、EUが北アイルランドとの国境の厳格な管理を避ける「バックストップ」(安全策)に関する提案を撤回すれば数カ月の延長が受け入れ可能。→EUのバックストップ案は、EUと英国の将来的な通商関係に関する合意がまとまるまで、北アイルランドが特別な地位を与えられ、EU関税同盟にとどまるという内容。

EUバルニエ首席交渉官(21日)=ブレグジット後は英本国から北アイルランドに輸送された品物を検査する必要があるが、これは新たな境界線を設けることにはならないと強調

メイ英首相=合意なき離脱でもアイルランドのハードボーダー(厳格な国境管理)は避けたい。移行期間延長についてコミットせず、バックスットプ案より好ましい。北アイルランド企業の英国へのアクセスは守らなければならない。2019年3月に離脱することは保証する。それまではEUに止まると保証。

英首相報道官=内閣は23日にブレグジット交渉について議論

ノボトニー・オーストリア中銀総裁(20日)=イタリアの債務水準は懸念材料で、ECBの量的緩和策終了後に伊国債を取り巻く状況が改善することはない。イタリアはギリシャよりもはるかに良い状況にあるが、債務水準は懸念材料。

イタリア連立政権(20日)=2019年予算案に盛り込んだ税恩赦を巡る連立与党間の対立を解消するとともに、同予算案がEUの財政規律を逸脱しているとの見解を示しているEU当局に協議を求める姿勢を示した。

イタリア政府=欧州委員会は23日に予算案の修正を求める決定を下すと予想。

ムーディーズ(19日)=イタリア政府の自国通貨・外貨建て発行体格付けを「Baa2」から「Baa3」に引き下げた。見通しは「安定的」

センテーノ・ユーロ圏財務相会合議長=イタリア政府と欧州委員会はイタリア予算で合意する見込み。

イタリア政府=欧州委員会にEU財政規律に反する2019年予算案を修正しない方針と、財政赤字を拡大させない方針を伝えた。

DUP、欧州懐疑派の修正案支持を確認

トルコのエルドアン大統領は21日、サウジアラビア政府に批判的だった同
ャマル・カショギ氏の死亡について、23日の公正発展党(AKP)の会合で声明を発表す

イタリア連立政権(20日)=2019年予算案に盛り込んだ税恩赦を巡る連立与党間の対立を解消するとともに、同予算案がEUの財政規律を逸脱しているとの見解を示しているEU当局に協議を求める姿勢を示した。

【アジア・その他】
OPEC内部資料(WSJ)=在庫の積み上がりと米国の産油量拡大を背景に、向こう数週間に原油価格が一段安となる恐れがあるとみている。

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