2018/10/07

今週の為替相場を考える(10月8~12日)

今週の為替相場を考える(10月8~12日)

先週の為替相場を振り返るとAUDUSD-2.41%とNZDUSD-2.7%%と下落幅が大きく、USDCADは+0.24%と少ない。主要通貨ではUSDJPYは+0.02%とほぼ変わらず、EURUSDは-0.72%、逆にGBPUSDは+0.64%と上昇。

結果として、AUDJPY-2.37%、NZDJPY-2.69%、EURJPY-0.71%と下げ幅は大きく、CADJPYは-0.23%と比較的下げ幅は少なく、逆にGBPJPYは+0.68%と上昇している。

この要因としては、米中間の貿易戦争、米金利や米株がどこまで上昇を続けることができるのか? GBPに関してはブレグジット交渉のやや楽観的な見通しが影響しており、EURに関してはイタリア予算の財政赤字目標をめぐるEUとの対立が影響していると思われる。

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AUDUSDは米中貿易戦争の影響を受けやすい豪ドル。米金利の上昇の影響にAUDUSDが下落と米豪金利差に連動したAUD売りの動きとなっている傾向が止むまでは反転の兆しは見えてこない。来月末のG20サミットに向け米中通商協議に期待感を残すことができるのか? 

Daily base  5日続けて続落。売りもやりすぎとは思うが底値は見えず。
Weekly base 9月中旬のボトムを割り込み底値は見えず、新たな材料がでるまで戻り売りの流れ変わらず。

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USDCADは「USMCA」の暫定合意の下げから反発局面にあるも、直近の強い雇用統計と貿易黒字、CPIではコアCPI前年比の上昇に、利上げ期待が再浮上しUSDCADの上値は重く売り圧力が強そう。

Daily base  USDMCAの暫定合意後の安値1.2800割れは固く4連騰し1.2950台まで反発中。ただし、強いカナダ経済指標に1.3000越えの売りは顕在。
Weekly base 終値ベースでは1.2900台を回復するも、1.3000の大台は大きな売りポイントに変化しつつある。

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EURUSDは1.1500割れで目先の達成感は強いが、15日のイタリア予算案の提出期限はどのような結果になるのか? 正直なところ両サイドの可能性に困惑気味。

Daily base  1.1500を割り込みながらも予想外に底堅く1.1475~1.1550のレンジで推移。
Weekly base 一時1.1500を割り込みながらも終値ベースでは1.1500の大台を回復。ただし、2週陰線引けで3週目のボトム達成できるか注目。

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USDJPYは、金利差拡大と株高に支えられた円売りの流れで、過去2日間は米株が弱含みで推移したことで114.55を高値に反落し約100ポイント近い調整を経て前週末とほぼ同水準で終了へ。先週末の円高で調整終了と考えられなくもないが、相変わらず米株と米金利の動向に左右される動きだろう。

Daily base 113.50~114.50のレンジで1週間を費やした。このいずれかいの方向いで抜け出した側に動きが加速する可能性。Weekly base 昨年11月と同じく115を目指すも達成できず、ローソク足では転換線が発動、113.50を割り込み売りに変化するか、114台を維持するか分かれ目。

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その他

GBPUSD 
Daily base 1.3000の大台割れから復活し反騰の兆し。ただし、ブレグジット交渉の材料次第で警戒感は強く1.3200越えは重そう。
Weekly base 結果論ながら、8月中旬の1.2662がボトムで終値ベースでは4週間続け1.3000の大台を維持、底堅さが目立つ。

EURJPY
Daily base  133.00台から2週連続で続落。131.00割れをボトムに何とか下げ止まり感が見られたが、先週末は130.963とわずかならが割り込んで終了し、130を試す可能性も。
Weekly base 130~133のレンジの下限を試す動きも。

GBPJPY
Daily base  3週間ぶりに149円台で終了。150円の大台を前にして売りプレッシャーが強いと思われるが、148.00をボトムとした動きに変化の可能性も。
Weekly base 8月17日の週140.827をボトムに上昇傾向が続くも、さすがに4月下旬から23週達成できていない150円を意識せざるを得ず。

AUDJPY
Daily base  82.50から4日連続で下落中。80.00のサイコロジカルなポイントを意識しながら、今回の上昇が始まった9月18日の安値79.777を注目。
Weekly base 過去3週間は概ね80~82.50のレンジながら、豪州と米国の金利差拡大は止まらず、売り圧力は続きそう。