2019/10/31

2019年10月31日(木)20:15時ごろの動き

2019年10月31日(木)20:15時ごろの動き

アジア・欧州市場の序盤では、昨日のFOMC後の米債利回り低下の流れは止まらず。米10年債利回りは1.73%(前日1.77%)近くまで低下。株価は日経平均株価が連れ高となるも、上海総合は弱い中国PMIもあり軟化。

為替相場は、米中通商協議では中国当局者からトランプ氏と包括通商合意が結べるか疑問との「ネガティブ材料」が飛び出し、リスク回避にJPYは上昇。

USDJPYは欧州市場に入り、米債利回りの低下に連動し108.10台まで下落。米GDPは強く、12月の米追加観測が弱まる中で、中国発の経済指標は弱く、日銀はフォワードガイダンスを変更するも具体的な緩和策を示さず。円高がどんどん進むような材料は感じられないが!とにかく米債利回りの落ち着きどころを見極める必要がありそう。

GBPUSDはついに解散総選挙が12月に決まり、世論調査に市場の関心が高まる中で、与党保守党の支持率は高く労働党を大きく上回り、GBP買いの流れが続きほぼ続伸の流れ止まらず一時1.2960台へ上昇。

USDCADが、昨日はカナダ中銀が成長見通しを引き下げ、USDCADは一時1.3208まで急伸するも、これを高値に米GDPやFOMCの影響も極端に受けず。今日は大枠1.3150~80のレンジで鈍い動きで推移している。一方ではCADJPYの下げ幅は目立っている。こちらも、驚くほどのCAD弱気材料とは思えないが、予想外に安定した取引となっている。

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10:00    CNY 10月 総合PMI=52.0(予想 前回53.1)、製造業PMI=49.3(予想49.8 前回49.8)、サービス業PMI=52.8(予想53.7 前回53.7)→ 予想を下回り弱い

昼頃    JPY 日銀金融政策決定会合=政策金利-0.1%の据え置きを決定

16:00    GER 9月 小売売上高=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.5→-0.1%)、前年比3.4%(予想3.4% 前回3.2%)→ 前年比は前回を上回り予想通り

16:45    FRN 10月 消費者物価指数・速報値=前月比-0.1%(予想0.1% 前回-0.3%)、前年比0.7%(予想0.9% 前回0.9%)→ 予想を下回る

19:00    EUR 第3四半期GDP・速報値=前期比0.2%(予想0.1% 前回0.2%)、前年比1.1%(予想1.1% 前回1.2%)

19:00    EUR 10月 消費者物価指数=HICP前月比0.2%(予想0.1% 前回0.2%)、HICP前年比0.7%(予想0.7% 前回0.8%)、コア・除エネルギー前年比1.1%(予想1.0 前回1.2→1.0%)、コア・除く 食品・エネルギー・アルコール・たばこ前年比1.1%(予想1.0% 前回1.0%)

19:00    EUR 9月 失業率=予想7.4% 前回7.4%

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米中通商協議関連
◎中国当局者(ブルームバーグ)は、トランプ氏の衝動的な性格を不安視し暫定合意をトランプ氏が取り消す恐れがあると懸念。
◎中国はトランプ氏と長期的で包括的な通商合意を結べるのか疑問視

ブレグジット関連
◎サーベーション世論調査では、与党保守党が34%と、労働党が26%を上回り総選挙の可能性が高まる。
ユーガフ世論調査は、保守当36%、労働党21%。

日銀金融政策委員会
◎長短金利操作付き量的・質的緩和の枠組みによる政策運営方針の維持を賛成多数で決定。
◎これまでの①「当分の間、少なくとも2020年春ごろまで、現在の極めて低い長短金利の水準を維持する」を、→ ②「物価安定の目標に向けたモメンタムが損なわれる恐れに注意が必要な間、現在の長短金利の水準、または、それを下回る水準で推移することを想定」に変更。「現在の長短金利の水準を下回る」という文言を新たに追加することで、政策金利を引き下げる可能性があることを明記した。

黒田日銀総裁(必要あればマイナス金利の深堀は可能、追加緩和が具体的にどんな手段になるのか言明せず)
◎金融政策は据え置いたが、「緩和スタンスが後退したということはない」
◎政策金利の先行きの指針となるフォワードガイダンスを見直した理由について「緩和方向を意識した政策運営を行うという日銀のスタンスを明確にすることを目的にした。
◎「物価安定の目標」に向けたモメンタムが損なわれる恐れについて、引き続き注意が必要な情勢にあるとして、政策金利に関するフォワードガイダンスの修正を決定した。
◎「2020年春ごろ」を外した理由について「2020年春ごろまでくらいでは終わらない。相当長く現在の低い長短金利、さらにそれより低位の金利もあり得るため変えた」と説明。

香港経済
◎第3四半期GDP・速報値は、前期比-3.2%、前年比-2.9%と2008・9年らいの落ち込みでリセッション入り。


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20191031  前日との比較

ポジションの影響なのか、市場の期待感の剥落なのか? CADの急落はサプライズ。根本的に一体何が変化したのかよくわからず。
終盤のドル急落の原因はたぶん時間と共に判明するだろうが、米債利回りと連動している。円相場は債券?株?どちらに連動するのか? 

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2019年10月31日(木)昨日30日、海外市場の動きは波乱!(午前5時半ごろの動き)

2019年10月31日(木)昨日30日、海外市場の動きは波乱!(午前5時半ごろの動き)

FOMCは今回で利下げ打ち止め感を強め、今後はデータ次第の様子見へ。米株は急伸し債券利回りも直後は上昇しドル急伸。パウエル氏は景気見通しが急変しなければ、FRBの政策姿勢に変更はないことを示唆(これがドル売り要因なのかは不明)。米債利回りの急落に同調し為替相場はドル買いからドル売りへと急変。

、ホワイトハウスは米中通商協議のフェーズ1で、APEC首脳会議は断念されるも署名の実施を想定。ブレグジットは12月12日の総選挙が本決まりとなり今後の動向次第(世論調査)。

米GDP、FOMCと2大イベントが過ぎてみれば、前日比でドルはUSDCADを除き全面安。予想を上回る米GDP(前年比1.9%・予想1.6%)もドル買いはFOMCを直前に控え盛り上がらず。FOMCは期待通り利下げを実施し、打ち止め感が強まりドルは急伸するも、逆に終盤にかけ米債利回りの急落と連動しドルは急落。

米GDPデフレータは1.6%(予想1.9%、前回2.4%)と弱く前年比は1.9%と前回の2.0%を若干下回るが、予想1.6%を上回り直後はUSD買いが強まるもFOMCを直前して動きは限定的。

カナダ中銀は、金利を据え置くも、貿易摩擦による世界経済の減速を危惧し、成長率見通しを引き下げ、CAD急落。

ユーロ圏経済の低迷が目立ち、ユーロ圏景況感は予想外に悪化。独消費者物価指数の前月比は予想・前回を上回るも、前年比は前回を下回り強さは見られず。

ZARは、南ア財務省は財政赤字がGDP比5.9%(2月4.2%)と20年ぶりの高値に、ソブリン格付けの引き下げの可能性が拡大。USDZARは+2.3%近く、ZARJPYも2.27%近く上昇へ。

USDJPYは、大枠108.80~90の狭い動きから、強い米GDPを受け108.97まで上昇するも続かず。米国市場に入りオプション絡みかは不明ながら108.79まで下落するもFOMCを前に動きは緩慢。FOMCを受け米株+米債利回りは上昇し109.29まで急伸。米債利回りの急落と連動しながらドル売りが加速し、108.72まで下落。108.80台の動きに。

USDCADは、大枠1.3075~00のレンジで推移していたが、カナダ中銀は予想通り1.75%の政策金利の据え置きを決定するも、成長見通しを引き下げ、場合によっては利下げの可能性を市場は意識し、1.3080台→1.3150台まで急伸。FOMCを前にして1.3180台まで上昇し、FOMCを受け1.3208まで上昇から、1.3160近辺で推移中。


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17:55    GER 10月 雇用統計: 失業率・季整済=5.0%(予想5.0% 前回5.0%)、失業者数=前月比0.6万人(予想0.2万人 前回-1.0万人)

19:00    EUR 10月 経済信頼感=100.8(予想101.1 前回101.7)、製造業景況感指数=-9.5(予想-8.7 前回-8.8→-8.9)、サービス業景況感指数=9.0(予想9.3 前回9.5)、業況指数=-0.19(予想-0.23 前回-0.22→-0.23)→ 予想を下回り弱さが目立つ

19:00    EUR 10月 消費者信頼感指数・確報値=-7.6(予想-7.6 前回-7.6→-6.5)→ 予想通りながら前回は大幅に上昇修正

21:15    USD 10月 ADP雇用統計=前月比12.5万人(予想11.5万人 前回13.5→9.3万人)→ 前回は大幅に下方修正され予想上回る

21:30    USD 第3四半期GDP・速報値=前年比1.9%(予想1.6% 前回2.0%)、個人消費(Personal Consumption)=前期比2.9%(予想2.6% 前回4.6%)、デフレータ(GDP Price Index)前期比1.6%(予想1.9% 前回2.4%)、コアPCE・デフレータ前期比2.2%(予想2.2% 前回1.9%)→ 前回を若干下回りデフレータは弱いが、前年比は予想を上回り直後はUSD買いが強まるも限定的。
22:00    GER 10月 消費者物価指数・速報値=前月比0.1%(予想0.0% 前回0.0%)、前年比=1.1%(予想1.1 前回1.2%)、HICP前月比0.1%(予想0.0% 前回-0.1%)、HICP前年比0.9%(予想0.8% 前回0.9%)→ 前月比は予想・前回を上回るも、前年比は前回を下回り強さは見られず。

23:00    CAD カナダ中銀 金融政策発表=政策金利1.75%の据え置きを決定、予想通り、カナダ経済に対する貿易摩擦の影響が強まっているとして、国内外の成長率見通しを引き下げた。

3:00    USD FOMC=政策金利1.75~2.0%→1.50~1.75%へと0.25%の引き下げを決定、予想通り。

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米GDP(前回から低下するも、予想より強く、景気後退懸念が一段と和らぐ可能性も)
◎デフレータは1.6%(予想1.9%、前回2.4%)と弱く前年比は1.9%と前回の2.0%を若干下回るが、予想1.6%を上回り直後はUSD買いが強まるも限定的。
◎設備投資が減った一方で、個人消費が持ちこたえたほか輸出がプラスに転じ、住宅建設が7四半期ぶりに持ち直したことも押上げ要因。

カナダ中銀(金利を据え置くも、貿易摩擦による世界経済の減速を危惧)
◎政策金利1.75%の据え置きを予想通り決定。
◎カナダ経済に対する貿易摩擦の影響が強まっているとして、国内外の成長率見通しを引き下げた。
◎貿易摩擦や不確実性が続く中、カナダ経済の回復力がますます試されていることに留意
◎2019年成長見通し=1.3→1.5%へ上方修正、2020年1.9→1.7%、2021年2.0→1.8%に下方修正。
◎外需低迷や通商面での不確実性、産油が盛んなアルバータ州での財政支出の減少を指摘。
◎雇用は引き続き堅調で、賃金は改善。

FOMC声明(「予防的利下げ」は今回で打ち止めとなり、様子見に転じる可能性も)
◎FF金利を1.75~2.0→1.5~1.75%へと0.25%の引き下げを8対2で決定。(ボストン、カンザスシティー連銀が据え置きで反対)→ 貿易戦争のリスクを警戒し、金融緩和で景気悪化を未然に防ぐ
◎前回までの「景気拡大の維持に向け、適切に行動する」との文言を削除し、FF金利誘導目標レンジの適切な道筋を精査、先行きの金利政策を「適切に見極める」と表現 → データ注視の姿勢を示し、今後、少なくとも1会合は政策を据え置く可能性を示唆
◎米経済が基本的に良好な状態にあるとの認識を示す。
◎労働市場は「力強い」、雇用の伸びは「堅調」、家計支出は「力強いペース」で増加
◎経済見通は「不確実性」があると再度指摘
◎企業の設備投資と輸出は、「弱いまま」と若干表現
◎超過準備に適用する付利金利(IOER)は1.55%に引き下げ

パウエルFRB議長
◎景気見通しに重大な変化がない限りは、FRBの政策姿勢に変更はないことを示唆。現行の政策姿勢は適切だと考えている
◎FRBが金利据え置き期間に入りつつある可能性が高いことを強調
◎われわれは現在、利上げについては考えていない
◎流動性の水準を見極めようと依然取り組んでいる、最近のボラティリティー増大の原因は不明。
◎9月の短期金利の上昇は予想外だった

ユーロ圏経済の低迷が目立つ
◎ユーロ圏景況感は予想外に悪化。
◎独消費者部化k指数の前月比は予想・前回を上回るも、前年比は前回を下回り強さは見られず。

チリAPEC首脳会議を断念
◎ピニェラ大統領は、公共交通機関の運賃引き上げに端を発した大規模な抗議デモが続き11月16~17日のAPEC首脳会議を断念。
◎ホワイトハウスは、開催断念でも来月署名を想定

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2019/10/30

2019年10月30日(水)15:00時ごろの動き

2019年10月30日(水)15:00時ごろの動き

米GDPとFOMCを目前にして、久しぶりに日経平均株価は下落し、上海総合も値を下げ、米債利回りも軟化している。

FOMCの決定を前にして市場参加者は利下げを織り込み、次の12月は追加利下げで意見が分かれているのが気になる。

カナダ中銀は政策金利の据え置きが予想されており、ほぼ間違いないと思われ、利下げを示唆しない可能性が潜在的にCAD買いの支援材料となっている。昨日は、USDCAD1.30の壁を試すこともなく反発したが、この流れが主流とは考えににくい。

USDJPYは、昨日の弱いCB消費者信頼感指数は気になるが、今日の利下げは間違いないと思われ相場はほぼ織り込み済み。問題は12月のFOMCで最近は意見が分かれてきたのが気にある。昨日はCB消費者信頼感指数が弱くドルのネガティブ材料となり上値は重くなっていたが、金曜日の米雇用統計、ISM製造業景況指数と、相場変動の材料は尽きない。米中通商協議のフェーズ1の署名では、この期において(年末に向けた相場)何もなかったとし、制裁を実施することも考えくい。裏での駆け引きは別として、表立ってはなんらかの合意を強調することが予想でき、現時点では引き続き円売り要因となっている。

GBPUSDは、12月の総選挙の見通し(世論調査の結果)で右往左往するリスクが高いと思われるが、合意なきEU離脱のリスクが大幅に低下する流れは変わらず。極端なGBP売りも予想でき難い。

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9:30    AUD 第3四半期 消費者物価指数=前期比0.5%(予想0.5% 前回0.6%)、前年比1.7%(予想1.7% 前回1.6%)、RBAトリム平均値=前期比0.4%(予想0.4% 前回0.3%)、前年比1.6%(予想1.6% 前回1.6%)、RBA加重中央値=前期比0.3%(予想0.4% 前回0.4%) 前年比1.2%(予想1.3% 前回1.3%)→ 前回からは低下するも予想通り


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20191030  前日との比較

今日のFOMCとカナダ中銀の金融政策を前にして、残念ながらCAD安が目立つ。円は109円の大台(200日MA)の達成を感じられず。米中通商協議のちょっとしたネガティブ報道に敏感に反応するとは、ポジションのなせる業!?

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2019年10月30日(水)昨日29日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年10月30日(水)昨日29日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

英国は12月に総選挙へ、米中通商協議のフェーズ1のAPEC会議での署名は流動的ながら交渉決裂を意味せず。ただし、事の難しさを再認識し直後はドル売りが強まるが円買いは限定的で、FOMCモードへ。

今日の注目はFOMCで利下げを90%超織り込み、12月の追加利下げの有無の判断が重要。仮に利下げしなければサプライズで激震へ。12月の追加利下げでは意見が分かれるところで今日の最重要テーマ。また、米GDPは1.6%と前回の2.0%から減速を予想。

米CB消費者信頼感指数は予想と前回を下回り4か月ぶりの低水準に、ドル売りへと変化。NAR中古住宅販売保留は予想を上回り、ケース・シラー米住宅価格指数・主要20都市圏は予想・前回と変わらず。

米株は前日比で小幅安、米債利回りも小幅低下、原油価格(WTI)も下げ幅を縮めるも小幅安で推移。

USDJPYは、109円台のトライ失敗。弱い米消費者信頼感と米中通商協議ではフェーズ1のAPEC首脳会談での合意の可能性が不明瞭となり一時108.75まで下落するも下げ幅は限定的。クロスではNZDJPYを除き円は小幅上昇へ。

GBPUSDは、欧州市場に入り1.2806まで続落するも、英国は12月総選挙の可能性が高まり、合意なきEU離脱のリスク低下に、1.2800台→1.2870台へ急伸、予想を下回る米消費者信頼感指数に1.2890台へ上昇、米中通商協議ではフェーズ1の署名でAPEC首脳歓談での合意の可能性が不明瞭となり1.2900の大台へ。これをピークに1.2840台へ下落と、前日とほぼ同水準で推移。

USDCADは、続伸しCADドル売りへ。欧州市場に入り一時1.3042まで下落し、1.30の大台を試す期待が持たれたが、今日30日のFOMCとカナダ中銀の金融政策の発表を前にして利食い先行なのか失敗。米国市場の終盤では過去3日の高値を上回り1.3100台まで上昇しようやく上げ止まる。

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22:00    USD 8月 ケース・シラー米住宅価格指数・主要20都市圏=前年比2.0%(予想2.04% 前回2.0%)、218.14(予想 前回218.0)

23:00    USD 10月 CB消費者信頼感指数=125.9(予想127.5 前回126.3)、現況指数=172.3(予想 前回170.6)、期待指数=94.9(予想 前回96.8)→ 予想を下回り4か月ぶりの低水準。

23:00    USD 9月 NAR中古住宅販売保留指数=前月比1.5%(予想0.9% 前回1.6→1.4%)、前年比・季調前3.9%(予想 前回2.5%)→ 予想を上回る

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トランプ大統領
◎マイナス金利を導入している他の国々に追随する必要があると、FRBを批判。

ブレグジット関連
◎ジョンソン英首相は12月9-12日のいずれかの日程に前倒し総選挙を実施することで、最大野党・労働党のコービン党首の支持を得た。
◎ 英議会下院第2読会で、早期総選挙実施を巡る法案を暫定的に承認。(第3読会の投票で承認されれば、上院に送られる)
→ 議会は29日中に総選挙実施について採決するが、この総選挙は事実上、EUを離脱するかどうかを問う国民投票となる。有権者が選択を表明する最後のチャンスに可能性も。
◎トゥスクEU大統領は、英国の離脱期限延期はこれが最後かもしれない。EUは英国の離脱期限延期を正式に採択。

米中通商協議関連
◎ホワイトハウス当局者(サウスチャイナ・モーニング・ポスト)は、すべてが円滑に進めば米中首脳はAPEC(11月17日)で中間合意に署名する可能性がるが、具体的な日程はまだ決定されてい。
◎ホワイトハウス報道官(ロイター)は、米中首脳会談の日程はまだ流動的。①APEC首脳会議に合わせて署名するため、通商協議「第1段階」の合意文書を仕上げる作業に取り組んでいる。②合意調印がなくても、米中の交渉決裂を意味するわけではなく単に時間がもっと必要だということだ。

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2019/10/29

2019年10月29日(火)23:00時ごろの動き

2019年10月29日(火)23:00時ごろの動き

明日のFOMCを前にして、英国は12月総選挙の可能性が高まり、合意なきEU離脱のリスクがより低下するも、相場は全体的に大きな変化は見られず。また、注目の米CB消費者信頼感指数も予想に届かず。

欧州株の勢いはなく、ダウは下落からスタートするもプラス圏を回復、米債利回りは1.84%を挟み上下変動へ。為替相場は、通貨間で方向性はバラバラ。英政府は野党案の12月11日総選挙実施に傾き、ボトムからGBP買いが復活。

GBPUSDは、欧州市場に入1.2806まで続落するも、英国は12月総選挙の可能性が高まり、合意なきEU離脱のリスク低下に、1.2800台→1.2870台へ急伸、予想を下回る米消費者信頼感指数に1.2890台へ上昇。英議会はジョンソン首相の総選挙の裁定案を採決へ。

USDJPYは、主体性は見られず。アジア市場では109円台まで上昇し、200日MAを試す動きが見られた失敗。欧州市場には一時108.83まで下落から、大枠で108.85~98のレンジの中で推移。弱い米CB消費者信頼感指数に109円台まで届かず。

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22:00    USD 8月 ケース・シラー米住宅価格指数・主要20都市圏=前年比2.0%(予想2.04% 前回2.0%)、218.14(予想 前回218.0)

23:00    USD 10月 CB消費者信頼感指数=125.9(予想127.5 前回125.1→126.3)、現況指数=172.3(予想 前回169.0)、期待指数=94.9(予想 前回95.8)

23:00    USD 9月 NAR中古住宅販売保留指数=前月比1.5%(予想0.9% 前回1.6→1.4%)、前年比・季調前予想 前回2.5%

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ブレグジット
◎英政府は、野党提案の12月11日実施の総選挙案を受け入れへ。
◎英議会はジョンソン首相の総選挙の裁定案を採決へ。

米中通商協議
◎トランプ氏は11月17日に中主席とチリで会談。

ゴールドマン
◎今年の米国株ファンドからの資金流出は、現金および債券への流入との比較で2008年以来の大きさ
◎米国株ファンドからは今年これまでに1000億ドル流出、債券ファンドは3530億ドル流入、現金は4360億ドル増。


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2019年10月29日(火)15:15時ごろの動き

2019年10月29日(火)15:15時ごろの動き

FOMCを明日に控え動きにくい流れが続く。今日の上海総合は下落傾向が続くも、日経平均株価は強さを維持。米10年債利回りは1.85%台と高値圏を維持。

東京都CPIは消費増税の影響にもかかわらず前回と変わらず伸びず。英首相は今日29日に下院の過半数で可決する「プランB」を再提案し12月12日の総選挙を目指す見込み。

USDJPYは、早朝の108.84をボトムについに109円の大台を試し仲値前には109.068まで上昇。ただし、オプション絡みで109円ストライクを意識してなのか、大枠109.95~07の狭いレンジで動けず。ただし、200日MA=109.05を試す動きが終わっているようには感じられない。どこまで上昇することができるか?

EURUSDは、アジア市場は1.1092~02の狭いレンジで方向感定まらず。今日英下院で採決が予定されている12月12日に総選挙を目指す「プランB」の結果により、GBPUSDが動きEURUSDが動く流れは変わらず。

GBPUSDは、ジョンソン英首相は「合意なきEU離脱は論外」との発言。この報道はGBP相場にとって先高期待を与える以外の何物でもない。ある程度織り込んではいるが、どこまで上昇することができるのか? アジア市場では1.2860台を高値に一時1.2835まで値を下げるも緩やかに回復。
                   
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8:30    JPY 10月 東京都区部消費者物価指数=前年比0.4%(予想0.7% 前回0.4)%、除生鮮前年比0.5%(予想0.7% 前回0.5%)、除生鮮・エネルギー前年比0.7%(予想0.7% 前回0.6%)

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仏LVMHが米ティファニに対して145億ドルでの買収を打診。買収が成立すればEURUSDの売りフローが発生する可能性。

ブレグジット関連
◎ジョンソン首相は、次期総選挙の日時を12月12日に設定する一行だけの法案を29日に下院に提出する方針で、下院の3分の2の支持を必要とせず過半数の賛成で可決できる。



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20191029  前日との比較

FOMCで利下げ織り込みながら、米中通商協議、ブレグジットと市場は楽観論が支配。株高+米債券利回りは上昇。為替相場の変動は鈍く、見ての通り円全面安でなかなか止まらず。

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2019年10月29日(火)昨日28日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年10月29日(火)昨日28日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

米中通商協議は早期で大きな合意期待が高まり、ブレグジットではEUは1月31日までのフレクステンションの受け入れで合意し、市場は30日の米利下の可能性を90%超織り込み流れはリスク選好の3連発。ただし、英下院は、ジョンソン首相の12月12日の総選挙の動議を予想通り否決するも年内の解散総選挙を模索中。

米株は強くS&Pが過去最高値を更新し、米10年債利回りは一時1.85%台まで上昇。為替相場は、それぞれに反応した動きで、リスク選好にJPY+CHFは弱く、米中接近にAUDは強く、フレクステンションの合意にGBP+EURも強い。

報道の中では、米株から現金へと資金シフトの話や、VIXオプションで行使価格65ドル(現在13.11ドル)の来年4月限のコールオプションが大量に取引されるなど、リスク拡大を期待した取引も。

USDJPYは、円売りの流れを継続中。米中通商協議、ブレグジットと楽観的な見通しが市場を支配し、FOMCの利下げを織り込み、米株+米債利回りの上昇と、円売りの膳立てを継続中。ただし、継続的な米利下げ期待度はやや弱まる。

期待が裏切られれば円高への変化のリスクは残るも、市場は200日MA=109.05を試しながら緩やかに円安を継続中。アジア・欧州市場では108.60台をボトムに、大枠108.65~80の狭いレンジとなったが、米国市場に入り108.80を上回り米株高+米債利回りの上昇に109.04まで上昇し、高値圏で推移。

EURUSDは、底堅い展開となるも大きな変化は見られず。前日NY市場の安値1.1073のボトムを試すこともなく、アジア市場の1.1076をボトムに欧州市場ではGBP台の動きに1.1107まで上昇後は、欧米市場では1.1085~07のレンジで推移。

USDCADは、CAD買いの流れを継続中で7月中旬の1.3010台を試す動きを継続中。1.3050台からアジア市場では一時1.3078まで上昇するも、欧米市場に入ると再び1.3050まで下落。市場は1.30の大台と先の安値1.3010~20を意識しながら、下落傾向を維持。

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米中通商協議
◎トランプ氏は、予定より早くかなり大きな合意に署名する可能性がある。これは第1段階であると認識しているが、かなり大きなものになる」
◎合意には農産品のほか、銀行に関する部分が含まれるとし、「予定はかなり前倒しされていると言える」


ブレグジット
◎トゥスクEU大統領は「EU27カ国は、英国が求めたEU離脱の2020年1月31日までのフレクステンション(柔軟な延期)を受け入れることで合意。
◎英下院は、ジョンソン首相の12月12日の総選挙の動議を否決。下院での採決では650人の議員のうち299人が賛成、70人が反対に回ったが、動議の可決に必要な3分の2の支持は確保できなかった。最大野党・労働党の議員は多くが棄権した。
◎ジョンソン首相は新法案を提出へ。
◎ジョンソン首相は合意なきEU離脱は論外。

S&Pが過去最高値を更新。

イタリア中部ウンブリア州の知事選で右派政党「同盟」の候補が勝利し、五つ星運動と民主党の連立政権の先行きに懸念。

ドラギECB総裁
◎ユーロ圏の金融政策の効果は一部弱まっており、主要責務の達成に向けて各国政府からの支援が必要。
◎経済における投資利益率の低下を背景に、低金利が過去と同程度の刺激効果を発揮できない状況にある
◎財政政策を伴えば目標の達成は速まり、付随する副次的影響も減少するだろう

テンレイロBOE政策委員
◎国際貿易におけるドルの支配的な役割は重要な現象。
◎外為相場は輸出量に重要な役割を果たす。
◎貿易障壁の影響は純粋なマクロ経済予測よりも大きい可能性があり、米国のように規模が大きい経済も成長が阻害される可能性がある。

VIXオプション
◎行使価格65ドルの4月限のコールオプションが1枚10セントで購入された。VIXが現行水準から500%近く急上昇すると利益が出るオプション。
→ 行使価格の高さに加え4月の行使期限が興味深いと指摘。それまでの間に、リセッション入りや米中貿易交渉決裂、民主党の大統領候補選びやトランプ大統領の弾劾手続きなどに関するさまざまな政治的リスクが生じる可能性がある。

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2019/10/28

2019年10月28日(月)23:00時ごろの動き

2019年10月28日(月)23:00時ごろの動き

ようやくEUは英国の離脱期限を1月31日まで延長することを決定し、残るは英議会の解散動議の採決に。トランプ氏は「中国との合意署名を期待」にJPY売りが加速。

欧州株は強く、ダウは上昇からスタート、米債利回りも上昇が続き、原油価格(WTI)も下げから元の水準に逆戻り。

為替市場はリスク回避通貨のJPYとCHFは弱く、他の主要通貨はドルに対して全面高。株高+債券利回り上昇と、JPY売り圧力が強まる可能性もあり、クロスでの円売りポジションが作りやすい環境となっている。

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ブレグジット(英国が10月31日に合意なき離脱のリスク後退)
◎EUは英国のEU離脱期限を来年1月31日まで延期することで合意。
◎EU首脳会議は開催せず、文書を通じて正式決定することになり、英国からの返答を待つ。
◎EUは英国の返答から24時間以内であれば、加盟国政府は延期を拒否できる。加盟国が拒否しなかった場合は離脱延期が正式に決まる。
◎EUが批准し、英議会が11月中に離脱協定案を批准すれば12月1日の離脱が可能。12月中の批准なら来年1月1日の離脱が可能。
◎ジョンソン首相は前倒し総選挙によって英議会の膠着状態を打破にむけ動く可能性も。

米中通商協議
◎トランプ大統領は、中国との合意署名を期待。

ユーロ圏の企業向け融資
◎前年比4.3→3.7%減少、仏前年比8.3→6.7%、独6.8→6.4%に共に鈍化。

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2019年10月28日(月)17:30時ごろの動き

2019年10月28日(月)17:30時ごろの動き

週明け月曜日。追加利下げが見込まれる重要なFOMCを30日に控え、終末には独州議会選挙で極右が躍進しメルケル氏のCDUは後退した以外はとくに重要な動きは見られず、相場全体に動きにくい状況が続く。

先週末から米中通商協議で楽観的な見方が強まり、EUは英国の3か月延長を認めることが見込まれ総選挙の動きが焦点になる中、日経平均株価は6連騰で上昇傾向を維持、上海総合は上昇し人民元高が目立ち2週間ぶりの高値を一時付けている。米債利回りは欧州市場に入り上昇し、10年債は一時1.84%台へ。

為替相場は、小幅ながら総じてドル売りの流れへ。欧州市場に入り、GBPUSDは上昇傾向を強め一時1.2850台へ上昇。USDJPYは大枠108.68~79のレンジで動けず。

引き続き英国発の材料にGBPが動き連動してEURが動くことが予想されるも、市場はEUが英離脱期限を延期で今日・明日に判断さすると言われており相場にすでに織り込み済み。12月9日か12日の総選挙の実施の有無が焦点に。

2019/10/27

今週の為替相場を考える(10月28~11/1日)今週のFOMCで利下げを織り込み、次回の緩和の有無が焦点に!

今週の為替相場を考える(10月28~11/1日)今週のFOMCで利下げを織り込み、次回の緩和の有無が焦点に!

米中通商協議は11日にフェーズ1で合意し来月のAPEC首脳会談待ち。ブレグジットで不透明感は消えないが最悪の合意なきEU離脱は避けられるとの判断が主流。今週はFOMCの0.25%の追加利下げを織り込み、年内の利下げは終了なのか? それとも継続なのか? トランプ氏の雑音はさておき、それが今週の相場変動の大きな要因で、どちらを予想してポジションをとるか? それ次第。

FOMCの声明やパウエル議長の会見はもとより、その前後に発表となる、米GDP、米雇用統計、ISM製造業景況指数を主に、その他の米国発の経済指標も併せて注目。

米中通商協議では、フェーズ1の署名は11月16~17日のAPEC首脳会談で実現の可能性が高く、ブレグジットでは10月31日の期日の延期を含め最悪の合意なきEU離脱は避けられる見込みに、USDJPYを除き主要通貨では、先々週は大きくドル売りへと動いていた。

しかし、先週は英議会がEU離脱関連法案を早期に成立させる動議を否定したことでGBP売りへと変化し、GBPの上昇は一服。今週は、期待通りEUの英国の離脱期限を3か月で容認し、ジョンソン首相が12月12日の総選挙実施が実現できるか、それ次第。

過去3週間を振り返れば、GBPUSDは大枠1.22→1.3000(800ポイント)、GBPJPYは大枠130.50→141.50(1100ポイント=11円)上昇し、USDJPYで円売り圧力を加えていたが、先週はクロスでの円売りは一服し、結果としてUSDJPYは108.20台~70台のレンジで動けず。つまりUSDJPYもブレグジットの影響を強く受けることになる。


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◎USDJPY 予想レンジ 重要イベントの結果次第。(108.30~109のレンジ再現か、107.70~110.00のワイドな動き)

米中通商協議、ブレグジットの動き、日銀の追加緩和の有無、そして、FOMCで予想通り利下げを実施した後で、年内の追加緩和の有無をどのように判断することができるのか?最も重要な材料に。

過去2週間は大枠108~109円の1円幅の動きで、今週のFOMCは利下げを織り込み、年内の利下げ期待が否定されれば200日MA=109.05を狙う動きを期待し、7月下旬の109.317を超えたらさらなる上昇も。逆に追加利下げ観測が強まれば、107.70まで下げる可能性も。


◎EURUSD  予想レンジ ブレグジットをめぐる動きに連動 (1.1050~1.1200)

先週はGBPUSDの下げに連動した動きと、ECB内部での対立にも関わらず、退任するドラギECB総裁の変わらぬ緩和方針の継続や、成長とインフレ見通しの下方修正予測もあり、1.1180直前から1.1070台へと続落し、1.1150~80の上値の重さを確認。

75日MA=先週末は1.1079近辺をボトムに下げ止まっており、この水準をボトムとして維持できるか?週足では三連騰の後に陰線引けで、25週MA=1.1150を意識。


◎USDCAD 予想レンジ (1.3000~1.3150、または、1.2900~1.3120)
カナダ中銀は政策金利を1.75%で据え置くとの予想が大勢。今後の利下げ期待は弱いと思われるが、それが確認できるか。カナダGDPは前回から上昇が見込まれており、前年比でも予想1.4%と米GDP予想の1.6%との差は予想通りなら縮小が期待できる。

カナダロングのポジションが増加傾向にあることが気になるが、テクニカルベースでは、200週MA=1.3106を割り込み売りサインが続く。問題は7月上旬に今回と同じパターンで200週MAを割り込みCAD高期待が強まるも、1.3000の壁を割り込めず逆に上昇した流れを打ち砕くことができるか? 今回は期待したいが?


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今週の主な材料(10月28~11/1日)FOMCの利上げは今回で終了か?どうなる英国のEU離脱!


今週の主な材料(10月28~11/1日)FOMCの利上げは今回で終了か?どうなる英国のEU離脱!

今週で10月も終了し、10/27日には欧州が、11/3日には米国が冬時間へと移行します。11/1日からはECB総裁はドラギ氏→ラガルド氏に、欧州委員長はユンケル氏→フォンデアライエン氏に変わります。

英国のEU離脱期限の31日まで残りわずか。今週28か29日にEUは英国の離脱期限を示す予定で、3カ月延期される可能性が高いと思われますが結果を見るまでは安心できません。それを受けジョンソン英首相がどのような決定を下すのでしょうか? 議会が承認し予定通り12月12日に総選挙が実施することができるのでしょうか?

また、今週は月末月初にあたり、いつもながら重要な経済指標の発表が多く控えています。米国では最重要の「米GDP、雇用統計、FOMC」が控えており、相場変動が高くなることは間違いありません。

10/30日の米GDPは前年比1.6%(前回2.0%)、個人消費は2.6%(前回4.6%)と落ち込みが予想され、FOMCは政策金利0.25%の引き下げが予想されています。米中通商協議はフェーズ1で署名は残すも合意し、ブレグジットも合意なきEU離脱は避けられそうで、今年はこれで利下げ終了との意見も見受けられます。次回の判断を示す材料に相場が変動することはいつも通りですが、追加利下げ方向には反応が大きくなることも予想されます。

FOMC後の発表となりますが、11/1日の米雇用統計は失業率予想3.6%(前回3.5%)と上昇が、非農業部門雇用者数は8.8万人(前回13.6万人)と過去平均から見ても大幅な低下が予想されてます。一方、平均時給は前回より増加が見込まれており、直後の相場変動は高いことは間違いなさそうです。

カナダ発では、10/30日にカナダ中銀の政策金利1.75%を据え置くことが予想され、ほぼ間違いないと思われますが、声明で強気な発言となることを期待しています。10/31日のGDP(月次GDP予想0.2% 前回0.0)と強い数字が予想されており、ドル高の中で強さを維持しているカナダドルを注目しています。

日本発では、10月31日の日銀金融政策決定会合があり、政策金利-0.1%を含め前回と変わらずの予想となっていますが、一部では何らかの緩和策を期待する声も残っています。

中国発では、国家統計局のPMIの発表があり、製造業予想49.8(前回49.8、サービス業予想53.7(前回53.7)と前回と変わらずの予想となっています。

今週は、第3四半期のGDP・速報値やCPIの発表が多く予定されています。GDPでは、仏(30日)、ユーロ圏・イタリア(31日)。CPIでは、豪・独(30日)、仏・ユーロ圏(31日)、スイス(1日)。

上記以外にも米国発ではISM製造業景気指数を含め経済指標は多く、ケース・シラー米住宅価格指数、CB消費者信頼感指数、NAR中古住宅販売保留指数、ADP雇用統計、個人所得・個人消費支出、シカゴPMI、製造業PMI、建設支出が控えています。

詳しくは別表をご覧ください。

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2019/10/26

最新のIMMポジションから (10月26日)

最新のIMMポジションから (10月26日)

集計日が10月22日(火)の最新データのIMMポジションでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションの合計は前週比では-242,320→-183,725コントラクトと、ショートが58,595と大幅に減少し、7月2日の62,603コントラクト以来の大きな変化となっています。

その中で、円だけが前週比では売り越しが11,524コントラクト拡大し円の一人負けの状態で、逆にユーロ、ポンド、カナダドルは2万コントラクト台の買い越しとなり、今回の特徴と言ってもいいでしょう。

ネットポジションでは、先週に続きカナダドルだけがロングで買い越し額が拡大し、市場はカナダドル高を見込んでいることがこの数字を見てもわかります。

通貨のロング拡大=ドル売り圧力。円ショートが拡大=カナダドルは唯一ロングでロングが拡大と、なっていることも特徴と言えるでしょう。

詳しは別表をご覧ください。

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2019年10月26日(土)昨日25日、海外市場の動き

2019年10月26日(土)昨日25日、海外市場の動き

週末の金曜日、「米中通商協議&ブレグジット」と共に楽観的ムードが広まり、米株が上昇し、米債利回りは急伸。原油価格上昇+ビットコインの急反発と、米国市場ではリスク選好の動きが強まる中で、為替相場の動きは緩慢でドル高傾向に。

ブレグジットでは、EUは、英離脱延期で合意するも、期限は示さず28日か29日に判断と、結果としてジョンソン首相に総選挙実施について英議会が討議する時間的な猶予を与える格好に。

米中通商協議では、電話によるハイレベル協議を再開しフェーズ1の最終調印へ向け、「交渉は最終段階に近づく」との報道や、USTRは「特定の問題について前進し、一定の分野で合意に近づいている」とあり、楽観的に。

米株は続伸しダウは前日比+152.53(+0.57%)上昇し、S&P500は一時最高値を更新。米10年債利回りは一時1.81%台まで急伸。原油価格(WTI)は56.60台まで上昇。ビットコインは一時18%と急反発。

為替相場は、「米中通商協議(11月16~17日APECで署名)&ブレグジット(合意なきEU離脱のリスク低下)」と共に楽観的ムードが広まり、米株が上昇し米債利回りは急伸。米国市場ではリスク選好の動きが強まるも、NZDUSDの弱さが目立ち、主要通貨ではEUR+GBPは弱く、CAD+AUD+JPYは若干の上昇又は前日とほぼ変わらず。

USDJPYはリスク選好の中で108.50をボトムとする動きは変わらない反面、高値は108.77と、なかなか17日の高値108.94を超えられず。直近では108.25をボトムに過去2日間は大枠108.50~108.80のレンジ相場で動きは緩慢。

EURUSDは、欧州市場の1.1123をトップに米国市場で1.1100の壁を割り込み、1.1073まで下落。特に要因は不明ながら、ECBが専門家を対象に行った四半期調査でインフレと成長見通しを引き下げていること、ECB内で政策をめぐる対立が強まっていることなども気になっている。また、米中通商協議の進展、米債利回りの上昇などもEUR売りをフォロー。

USDCADはじり安でCADドル高傾向が続く。全体的に動きは緩慢でアジア市場の1.3077を高値に欧米市場では1.3070台の上値を超えられず、底値も1.3050台と限定的ながら、10月10日の高値1.3340台から続落傾向は止まらず。CADJPYも然で、7月12日の高値83.20台まで続伸中。

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17:00    GER 10月 IFO企業景況感指数=94.6(予想94.5 前回94.6)、現況指数=97.8(予想98.0 前回98.5)、期待指数=91.5(予想91.0 前回90.8)→ 前回と変わらず予想を若干上回る

23:00    USD 10月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=95.0(予想96.0 前回96.0)、景気現況指数=113.2(予想 前回113.4)、消費者期待指数=84.2(予想 前回84.8)、インフレ期待1年=2.5%(予想 前回2.5%)、5-10年=2.3%(予想 前回2.2%)→ 予想と前回を下回る

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米中通商協議関連
◎米中電話によるハイレベル協議を再開。劉鶴中国副首相とライトハイザーUSTR代表・ムニューシン財務長官が電話で協議。
◎USTRは特定の問題について前進し、一定の分野で合意に近づいている。
◎USTRは、米中が閣僚級の電話協議で、「第1段階」通商合意の部分成立に近づき来月チリで行われる米中首脳会談の場が合意内容に署名する見込みと発表。
◎引き続き次官級協議を進め、近い将来に閣僚級の電話会談を再開へ。
◎ナバロ米大統領補佐官は「きょう午前に素晴らしい協議が行われた。今後も継続される」と発言し、「米中の部分合意の中で、知財に関してもっと強い文言を求めて争っている」とのニュースはフェイクと否定。
◎トランプ大統領は、「われわれは中国と非常にうまくやっている」、「中国は取引を切望している」と記者団に発言。
◎中国は今日の協議で米農産品購入の見返りに関税解除要求
◎ハイレベル協議の事前予想では、中国による米農産品の購入拡大が話し合われる見通しで、中国側はその見返りとして米国に対中関税の一部を取り消すよう求める見込み
◎米CNBCは、「交渉は最終段階に近づいた」と報道。

米下院民主党
◎トランプ大統領の弾劾調査の一環として、ポンペオ国務長官の側近を含む3人に召喚状を出し、弾劾調査を進める下院の3つの委員会で11月初旬に証言するよう求めた。

米財務省
◎2019会計年度(18年10月~19年9月)の財政収支が9844億ドルの赤字。大型減税と歳出拡大によって、赤字額は前年度比26%増え、7年ぶりの水準に悪化。中国製品の関税引き上げによって関税収入は1.7倍に膨らむなど、財政収支は減税政策と貿易政策が色濃く影響した。
◎財政赤字のGDP比は4.6%となり前年度比0.8ポイント上昇。

ブルームバーグ・エコノミスト調査
◎30日のFOMCで今年3度目の利下げ後は、利下げは休止になる可能性を指摘

ジャビド英財務相
◎25日、ジョンソン首相が提案した12月12日の前倒し総選挙実施が28日に議会で否決されたとしても、支持確保に向け、与党・保守党は繰り返し議会に採決を求める方針

ECBが専門家を対象に行った四半期調査
◎インフレ率とGDP伸び率予測を下方修正。
◎インフレ率予測、2019年1.3→1.2%、2020年1.4→1.2%、長期予測は1.7%とECBも目標値の2.0%を下回るが2%に近い。
◎GDP予測、2019年1.2→1.1%、2020年1.3→1.0%に下方修正。

ラガルド次期ECB総裁(独誌シュピーゲル)
◎ECB当局者間の意見対立を解消させたい、「今後どのように妥協点を探っていくかに注力すべき」とし、「私は常に共通の基盤を模索し、異なる見解をまとめていく」

ブレグジット関連
◎EUは、英離脱延期で合意、期限は示さず28日または、29日に判断する。
◎ジョンソン英首相が提案した総選挙実施について英議会が討議する時間的な猶予を与える格好
◎仏は、英国がその正当性をEUに示すことができることが条件
で、英議会に圧力をかけ続けるため、11月15日または11月30日までの期限延期を支持しながらも、総選挙を英議会が支持する場合には、より長期の延期期間が認められる可能性がある。

中国外務省
◎ペンス副大統領の発言に極めて強い憤りを感じるとし、断固抗議すると表明

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2019/10/25

2019年10月25日(金)15:30分ごろの動き

2019年10月25日(金)15:30分ごろの動き

終末金曜日のアジア市場は、ECB理事会も過ぎ30日のFOMCを来週に控え、さらに、ブレグジットを巡る流動的な動きもあり、市場は静観の構えを崩さず。

GBPUSDは大枠1.2835~50、EURUSDは大枠1.1100~10と極狭いレンジで動けず何が起きるか静観。

USDJPYは、仲値なのか?一時的な株高の動きなのか、一時108.70まで上昇するも続かず、結局は108.57~70のレンジ。

米中通商協議ではフェーズ1の署名を前にして、ペンス副大統領(米中関係の将来)演説では、潜在的な対中不信感を残すも「中国との対決は求めていない」とありやや楽観的な反応も。

問題のブレグジットをめぐる動きでは、EUは今日25日に離脱延期を承認すると思われ、ジョンソン首相は12月12日の総選挙を目指した動きなど、一両日の政治的駆け引きを市場は注目。

日経平均株価は小幅上昇、上海総合も下落から小幅高へと変化。米債利回り小幅低下、原油価格(WTI)も小幅安で推移。

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20191025  昨日の動き

20191025  昨日の動き

何が何でも離脱したいジョンソン英首相、ハロインまでの離脱をあきらめ12月12日に解散総選挙を目指すも、議会の判断次第! 昨日はGBP売りへと動くも予想外に底堅さを感じる。米中通商協議は、「タヌキとキツネの化かし合い」ながら、月末に向け表面的な落としどころを見つけられるか?
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2019年10月25日(金)昨日24日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年10月25日(金)昨日24日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

為替相場はドル全面高で、前日比ではGBP+AUD+NZDの弱さが目立つが、JPY+CADは小幅。ダウは下げ幅を縮め小幅安で推移。米10年債利回りは上下変動しながらも、1.76%と小幅な変化にとどまる。原油価格WTIは一時56.50台と強さを維持し56.10台で推移中。

スウェーデン、ノルウェー、インドネシア、欧州中銀(ECB)は政策金利を据え置き、トルコ中銀は予想外の2.5%の利下げを実施し、直後はTRY売りが強まるもその後の下げ幅は限定的。

ペンス副大統領は、中国に対して厳しい姿勢を示す一方で、貿易協議への影響に中国との建設的関係にも言及。ただし、「米国はもはや、経済的関与だけでは中国共産党の権威主義的体制を自由で開かれた社会に転換できるとは期待していない」ともある。

ブレグジットでは、EUは25日に離脱期限を3カ月延期の可能性が高い中で、ジョンソン氏は12月12日に前倒し総選挙を提案し28日に動議を提出する。選挙権限のある議会は過去2度拒否しており3分の2以上の賛成が必要だが、コービン労働党首相は選挙を拒否。

ECB理事会は過去最低の-0.5%の中銀預金金利を据え置き、必要ならばさらに引き下げ、インフレが目標に向け「確実に」収束するまでは引き上げないと約束。債券買い入れ月額200億ユーロで11月に開始しへ。ドラギECB総裁の最後の記者会見では量的緩和に反対的な意見も強い中で、見通しへのリスクは「下方向」と強め、「緩和的政策の維持」を強く主張。

EURUSDは、仏PMIは強くEUR上昇、独・ユーロ圏は弱くEUR売りへとあり、1.1140→1.1160台→1.1120台と上下変動。ECBは政策金利を据え置き、ドラギ総裁は景気下振れリスクを強調し緩和的政策の維持を強く主張。結局は1.1090台まで下落し、安値圏で推移。

GBPUSDは、EUは25日に離脱期限を3カ月延期の可能性が高い中で、ジョンソン氏は総選挙の実施を示唆し28日に動議を提出するも、野党の反対は避けられず不透明感はぬぐい切れない。欧州市場の序盤の1.2950を高値に米国市場では一時1.2789まえ下落し、1.2850近辺で推移。

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21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=21.2万件(予想21.5万件 前回21.4→21.8万件)

21:30    USD 9月 耐久財受注=前月比-1.1%(予想-0.7% 前回0.2→0.3%)、除く輸送機器・前月比-0.3%(予想-0.2% 前回0.5→0.3%)

22:45    USD 10月 総合PMI・速報値=51.2(予想 前回51.0)、製造業PMI・速報値=51.5(予想50.9 前回51.1)、サービス業PMI・速報値=51.0(予想51.0 前回50.9)→ 予想を上回る

23:00    USD 9月 新築住宅販売=前年比-0.7%(予想-1.4% 前回7.1→6.2%)、70.1万件(予想70.1万件 前回71.3→70.6万件)、販売価格中央値=32.1万ドル(予想 前回32.84万ドル)、販売価格平均値=36.27万ドル(予想 前回40.42万ドル) 

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ペンス米副大統領(「米中関係の将来」演説)産経新聞
◎両国が「デカップリング」するのでなく、米国は「中国との関わり、および中国による世界との関わりを模索している。「中国との対決は求めていない」「中国の発展を封じ込めることは目指していない」、「中国の指導部や人々と建設的な関係を望みたい」
◎米国はもはや、経済的関与だけでは中国共産党の権威主義的体制を自由で開かれた社会に転換できるとは期待していない
◎中国に対して不公正な貿易慣行や人権抑圧、宗教弾圧を正すよう引き続き包括的な圧力を加えていく姿勢を強調した。
◎中国が尖閣諸島周辺に民兵が乗る漁船を多数派遣したり爆撃機を飛ばすなど、「同盟国である日本に対する挑発行為を繰り返している」と批判
◎中国はトランプ米大統領が交代するのを求めている」、中国がトランプ氏を敬遠するのは「米国の対中政策が効果を上げているからだ」が、「トランプ政権は決して中国に屈しない」

ブレグジット
◎ジョンソン英首相は。28日に総選挙を求める動議を下院に提出する。「悪夢」を打開する唯一の道として12月12日の総選挙実施を提案。
◎総選挙実施には議会で3分の2以上の賛成が必要で、可決されれば、総選挙に備えて議会は11月6日に解散される。
◎より可能性の高いシナリオは、EUが来年1月31日までの離脱期限延期を認め、総選挙がジョンソン氏の離脱計画を問う国民投票代わりになるという展開
◎EUは25日に開く大使級会合で英国の離脱期限を3カ月延ばし1月31日とすることで一致する可能性が高い。

ECB理事会
◎過去最低の-0.5%の中銀預金金利を据え置き、必要ならばさらに引き下げ、インフレが目標に向け「確実に」収束するまでは引き上げないと約束。量的緩和は、月額200億ユーロで11月に開始し、初回利上げの「少し前」まで続けると確認

ドラギECB総裁記者会見
◎「成長の勢い鈍化」が賃金上昇のインフレへの転化を遅らせている
◎「堅調な」雇用の伸びへの言及をやめ、労働市場が力強さを幾分失ったことを示唆
◎見通しへのリスクは「下方向だ」と、これまでの「下方向に傾いている」から変更
◎政策委員会は全会一致で、6週間前に決定した政策を据え置いた。
◎「極めて緩和的な金融政策姿勢が長期にわたり」必要だと言明。
◎「基調的インフレの指標は総じて弱いままで、インフレ期待の指標も低水準にある」
◎前回の「政策決定以降に起きた全てのことが、大胆に行動する政策委員会の決意が正しかったことを十二分に示している」→ ドイツは恐らくリセッションに陥っており、製造業の弱さが労働市場に波及しつつある兆候がある中で。

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2019/10/24

2019年10月24日(木)22:00時ごろの動き

2019年10月24日(木)22:00時ごろの動き

強い仏PMIにドル売りへ、独・ユーロ圏PMIは予想に届かずドル買いへと変動する中、トルコ中銀は政策金利を16.5→14.0%と、予想に反し2.5%(予想1.0%)と大幅な利下げへ。ECBは予想通り政策金利の据え置きを決定。

中国は米国産の農産物を200億ドル購入することを目指し、全ての懲罰的関税が撤廃される最終合意が成立すれば2年目には400~500億ドルまで増やす可能性を示唆。

ブレグジットでは、首相がEUとまとめた合意案条件で離脱することになりそうな雰囲気で、ジョンソン首相が推す総選挙をめぐる25~28日の動きを注目。

USDJPYは、欧州市場徐場に強い仏PMIを受けて上昇した108.75を高値に、米国市場の序盤では一時108.51まで下落するも、引き続き108.50の壁は厚く108.60近辺で推移。

GBPUSDは、1.2876~1.2950と、相変わらず主要通貨の中ではげ上下変動幅は大きいが、ブレグジットをめぐる不透明な動きにも、下げ幅は予想外に少なくい。

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20:00    TRY トルコ中銀金融政策発表=政策金利を2.5%引き下げ14.0%に決定、予想は1.0%引き下げと、予想外の利下げ幅にTRY売りが強まる

20:45    EUR ECB理事会 金融政策発表=政策金利の据え置きを決定、予想通り(リファイナンス金利0.0%、上限金利0.25%、下限金利-0.5%)、量的緩和(QE)再開を確認。

21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=21.2万件(予想21.5万件 前回21.4→21.8万件)

21:30    USD 9月 耐久財受注=前月比-1.1%(予想-0.7% 前回0.2→0.3%)、除く輸送機器・前月比-0.3%(予想-0.2% 前回0.5→0.3%)

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中国
◎米国との部分的な貿易協定に調印したら、1年目で少なくとも200億ドルの米国産農産物を購入することを目指し、将来の交渉次第で増加も検討。
◎200億ドルは米国が関税を課し始める前の2017年並みへ。
◎全ての懲罰的関税が撤廃される最終合意が成立すれば、2年目には購入額が400億〜500億ドルにまで増える可能性がある

英国政府高官(ロイター)
◎ブレグジットを巡り、議会の動向で離脱のタイミングは見極めにくいが、最終的にはジョンソン首相がEUとまとめた合意案条件で離脱することになるとの見通しで、25~28日の総選挙をめぐる中国の動きを注目。

ECB理事会
◎政策金利の据え置きを予想通り決定、(リファイナンス金利0.0%、上限金利0.25%、下限金利-0.5%)、
◎インフレ見通しが2%に近いが、2%未満のレベルにしっかりと近づくまで政策金利を現行かさらに低い水準にする。
◎来月1日から毎月200億ユーロの債券買い入れを開始することを確認

ドラギECB総裁
◎緩和の強化は達成したと感じた
◎下振れリスクは顕著でインフレは低い
◎経済見通しのリスクは下方向のまま
◎ユーロ圏経済の弱さは長期化している

トルコ中銀
◎政策金利を16.5→14.0%と、1.0%利下げ予想に反してより大幅な2.5%引き下げへ。

フィリピン中銀
◎預金準備率を1.0%引き下げ、14%に決定。
◎ジョクノ総裁は、自身の任期が終わる2023年までに預金準備率を1桁台に引き下げると繰り返し主張。

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2019年10月24日(木)17:15時ごろの動き

2019年10月24日(木)17:15時ごろの動き

強い仏PMIにリスク選好パターンへと反応し、主要国通貨はドル売り+円売りで反応するも、独・ユーロ圏PMIは強さが見られず反落、

日経平均株価は上昇、上海総合はマイナス幅から前日とほぼ同水準へと回復。欧州株は強い仏PMIに強く上昇からスタートするも続かず。米債利回りは仏PMIに反応したのか1.56%台→一時1.596%近くまで上昇し1.57%近くまで反落。

肝心のブレグジットを巡る動きは、EUは英国の離脱期限延の期要請を全会一致で支持。トゥスクEU大統領は明日25日に決定を下す可能性が高い。ジョンソン英首相は総選挙に賛成するかどうか下院議員に決断を迫る動議を24日夜か週明け28日に提出する可能性も。

一方、米中通商協議では米中共に楽観的な見通しから変化は見られず、市場は今後の展開に楽観的な期待も。ただし、いつもながらどうなるかトランプ・リスクは消えず。

ECB理事会、ドラギECB総裁最後の記者会見を前にして、市場は据え置き期待が支配し、その通りになりそうだが、緩和支持はと反対派の意見の対立がどのようにとらえられるか? それが問題。そのECB理事会を前にして、スウェーデン中銀、ノルウェー中銀は政策金利を据え置いた。

USDJPYは、アジア市場の108.58をボトムに、欧州市場に入り予想外に強い仏PMIにリスク選好のパターンでJPY売りが強まり一時108.75まで上昇。その後に発表された独、ユーロ圏PMIは予想を下回り逆に108.60台まで反落へ。

EURUSDは、ECB理事会を前にして1.1129~42の狭いレンジで推移していたが、欧州市場に入り予想外に強い仏PMIに1.1160台まで急伸、その後に発表された独、ユーロ圏PMIは予想を下回り逆に1.1120台まで下落。引き続きブレグジットを巡る動きに連動した流れは変わらず。

USDCADは、強い仏PMIとそうでもない独+ユーロ圏PMIに翻弄されながらも、1.3060台~85の狭いレンジで推移。前日の安値1.3069がボトムとなるか? 個人的な期待はCAD高で変わらず。ところで、トランプ氏が目指し、民主党が採決を遅らせている新NAFTAの米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の議会批准は年末までできるのだろうか? 早く決めてほしいと願っているが。

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16:15    FRN 10月 総合PMI・速報値=52.6(予想50.9 前回50.8)、製造業PMI・速報値=50.5(予想50.0 前回50.1)、サービス業PMI・速報値=52.9(予想51.5 前回51.1)→ 予想を上回る

16:30    GER 10月 総合PMI・速報値=48.6(予想48.9 前回48.5)、製造業PMI・速報値=41.9(予想42.0 前回41.7)、サービス業PMI・速報値=51.2(予想52.0 前回51.4)→ 予想を下回るが、製造業は前回から若干改善へ

16:30    SEL スウェーデン中銀金融政策発表=政策金利は予想通り-0.25%で変わらず

17:00    EUR 10月 総合PMI・速報値=50.2(予想50.4 前回50.1)、製造業PMI・速報値=45.7(予想46.0 前回45.7)、サービス業PMI・速報値=51.8(予想51.9 前回51.6)→ 前回を上回るも予想には届かず

17:00    NOK ノルウェー中銀金融政策発表=政策金利を予想1.5%で変わらず

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ジョンソン英首相(匿名の複数関係者 タイムズ紙)
◎24日の夜にも総選挙実施に向け3回目の行動を起こす可能性がある。
◎ジョンソン首相は「2011年固定任期議会法」に基づき、10月31日の離脱期限前に総選挙に賛成するかどうか下院議員に決断を迫る動議を24日夜か週明け28日に提出する公算が大きい。

EU加盟27か国大使級会合
◎英国の離脱期限延期要請を全会一致で支持。トゥスクEU大統領は25日に決定を下す可能性が高い。

EU
◎英国の要請通り3カ月の延期を容認する方向で、英国の用意が整えば期日前の離脱を認める決定が最も可能性の高いが、フランスは英議会に採決の時間を与えるために数日の延長は容認する構えとしつつも、11月15日までとそれ以上の期間を延長することには反対。

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20191024 前日との比較

20191024  前日との比較

いつもながらGBPのボラが高いことは変わらず。ただし、混沌とした動きの中で底堅いGBPは市場が最悪の事態は起こらないとの判断の裏返し。EUと英国の考えはお互いに不利益にならないようにしたいと考えていることは間違いなさそう。

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2019年10月24日(木)昨日23日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年10月24日(木)昨日23日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

ブレグジットを巡るリスクは残るもGBPは強く、円は弱い。英株は強く、英債利回りは低下。米株は終盤にかけ強さを維持し、米10年債利回りも下げ幅を縮め上昇へと変化。

英国はEUに離脱延期を要請、回答は後日になりそうだが、マクロン仏大統領は11月15日の短期間の延長を主張、ジョンソン首相は、EUが3カ月の延期となればクリスマス前の総選挙実施を示唆。

為替相場は、トランプ大統領はトルコがシリア北部での停戦を恒久化することの見返りに制裁の解除を示唆、TRYJPYはアジア市場の安値18.629→米国市場では18.973まで上昇し高値圏で推移。

GBPUSDは、英国はEU離脱協定法案の短期間での審議・採決案を否決され、EUに離脱期限の延長を求める。一方、EUは英政府の要請を受け入れるよう加盟国に提案し25日の会合を注目。また、ジョンソン首相が総選挙の準備に動く可能性が高まるなど、混沌とした状態は変わらず。ただし、GBPはいつもながら上下変動幅は大きいが、予想外に底堅く、アジア・欧州市場の1.2840台をボトムに米国市場の終盤にかけては1.2920台まで上昇し高値圏で推移。

USDJPYは、英国はEU離脱協定法案の短期間での審議・採決案を否決したことによるリスク回避の円買いにアジア市場では一時108.25まで値を下げるも底堅い。アジア・欧州市場と底値を切り上げ、米国市場に入り、米株が弱含みで推移する中でも底堅く推移し、前日の高値108.725に並ぶ108.70まで上昇。ダウが前日比プラス圏に回復、米債利回りも前日比を上回り高値圏での推移が続く。クロスでもTRYJPY+15.2%は別格として、GBPJPYの0.56%上昇をトップにJPY売りが強まる。

USDCADは、アジア市場の1.3109を高値に米国市場の終盤には1.3069まで下落とCADJPYもアジア市場の安値82.61→米国市場の終盤には83.17近くまで続伸中。

EURUSDは、サプライズは期待していないが、今日24日のECB理事会とドラギECB総裁最後の記者会見を注目。基本はGBPUSDの動きに振られながらも、欧州市場の1.1106をボトムに米国市場の終盤では一時1.1140まで上昇するも、それも続かず、1.1130近辺で推移と、一日を通じても大きな変化は見られず。

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21:30    CAD 8月 卸売売上高=前月比-1.2%(予想0.4% 前回1.7→1.4%)→ 予想外のマイナスへ

22:00    USD 8月 FHFA住宅価格指数=前月比0.2%(予想0.4% 前回0.4%)→ 予想を下回る

23:00    EUR 10月 消費者信頼感・速報値=-7.6(予想-6.7 前回-6.5)→ 予想を下回り今年1月来のマイナス幅

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マクロン仏大統領(テレグラフ紙)
◎英離脱期限延期は11月15日までと主張。

トゥスクEU大統領
◎離脱期限を来年1月末まで3カ月延期する英政府の要請を受け入れるよう加盟国に提案するも、決定は予想されず25日に会合を再開へ。
◎緊急首脳会議の開催を回避するため、離脱延期を巡る決定は書面による手続きで進める。

ジョンソン首相の報道官
◎EUが3カ月の延期を受け入れるのなら、クリスマス前の総選挙実施が必要になる

ブルームバーグ
◎EU離脱協定法案の短期間での審議・採決を求める政府の提案を否決し、政府が審議プロセスの中断を発表したことを受け、ジョンソン首相が総選挙の準備に動く可能性が高まった。

ポンペオ米国務長官
◎インド太平洋の安全保障協力の枠組みである日米豪印戦略対話(QSD)を復活させる取り組みが中国の台頭を抑止する一助となるだろう。

トランプ大統領
◎トルコがシリア北部での停戦を恒久化する方針を示したとし、同国に対する制裁を解除。
◎近いうちにエルドアン大統領と会談

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2019/10/23

2019年10月23日(水)23:45時ごろの動き、特に大きな変化は見られず。

2019年10月23日(水)23:45時ごろの動き、特に大きな変化は見られず。

英国のEU離脱の期限を短期間延長する可能性も視野に。米中通商協議はフェーズ1で署名に向け準備中で表向きは評価。

主要な経済指標の発表もなく、ブレグジットをめぐる動きは多数の可能性を秘めながら、着地点が見えず。結果、米株は上昇からスタートするも小幅高にとどまり、米債利回りは弱含みで推移し、為替相場は動き難い環境に突入しているのか主役のGBPUSDを含めて動きは緩慢。

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6:45    NZD 9月 貿易収支=-12.42億NZドル(予想-13.75億NZドル 前回-15.65億NZドル)、輸出=前月比44.7億NZドル(予想43億NZドル 前回41.3億NZドル)、輸入=前月比57.1億NZドル(予想57億NZドル 前回56.9億NZドル)

21:30    CAD 8月 卸売売上高=前月比-1.2%(予想0.4% 前回1.7→1.4%)→ 予想外のマイナスへ

22:00    USD 8月 FHFA住宅価格指数=前月比0.2%(予想0.4% 前回0.4%)→ 予想を下回る

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英国はEUにブレグジット再延期を要請
◎EU諸国はこれを認めるのか。認める場合、延期はどのような形になるだろうか
→ ジョンソン首相がEUとまとめた離脱合意案の関連法案をスピード審議する議事日程を否決。これにより、31日の離脱はほぼ不可能な情勢となっている。

李克強中国首相
◎両国の協力で、互いにとっての利益が生まれる。平等と相互尊重に基づき、機会をとらえて互いの利益に焦点を当てることができる

中国国務院(中国中央テレビ)
◎対外貿易の安定化に向け、農産品や消費財などを含む一部物品の輸入を拡大させる。

ゴールドマン・サックス(顧客向けレポート)
◎英議会はEUとの離脱協定案を承認すると予想
◎離脱期限は、3~4週間延長される見通し。
◎EU離脱前の総選挙の議員の意欲は不十分

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2019年10月23日(水)15:15時ごろの動き

2019年10月23日(水)15:15時ごろの動き

米中通商協議は下駄を履くまでは安心できないが、引き続き楽観的な観測が市場をリード。

英国では議会がジョンソン首相の提案は否決された。議会が承認した3か月間の離脱延期要請にEUが同意したら、首相は総選挙の実施を目指すことになるだろうと警告。

24日には対中強硬発言のリスクがあるペンス米副大統領の対中国政策についての演説を注視。

日経平均株価は上下変動しながらも小幅高で終了、上海総合は下落幅を縮め、米債利回りは小幅安で推移。

為替相場は、ブレグジットを巡り不透明感は残りドル高傾向ながら大きな変化は見られず、JPYはクロスで強含みで推移。

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6:45    NZD 9月 貿易収支=-12.42億NZドル(予想-13.75億NZドル 前回-15.65億NZドル)、輸出=前月比44.7億NZドル(予想43億NZドル 前回41.3億NZドル)、輸入=前月比57.1億NZドル(予想57億NZドル 前回56.9億NZドル)

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クルーズ共和党上院議員
◎下院で可決した香港人権・民主主義法案について、今週中にも上院での採決を行う

ケネディ豪財務次官(連邦議会委員会で証言)
◎賃金や生産性の低さに戸惑っている。
◎サプライサイドまたは構造的な改革の一環としてさらなるインフラ支出を求めることや、景気刺激を支援することは、単純ではあるが実際には達成が難しい
◎より小規模なプロジェクト関連や保守点検向け支出の機会がいくらかある

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2019年10月23日(水)昨日22日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年10月23日(水)昨日22日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

英議会は「議事進行動議(審議を3日かんで終わらせる動議)」を否定し、GBPは急落。

英政府はEUからの合意を取り付け、24日までに関連法の審議を終えて承認に持ち込むことを目指していたが、早期合意は厳しさを増すが、英国は短期間の離脱延期をEUに求める可能性も残る。

結果を受け、GBPUSDは高値1.3000→1.2860台まで一時急落。GBPJPYも高値141.12→139.50台まで一時急落。主要通貨もつれ安となりが、逆に円買いの流れが強まる。同時に米10年債利回りは1.8%近くから一時1.76%近くまで下落し、ダウは前日比で上昇から下落へと変化。

USDJPYは、アジア市場の108.73を高値に一日を通じてみると上値を切り下げ続落傾向が続いている。未明には英議会が議事進行動議を否定したことを受けて一時108.44まで下落しているが、離脱の短期間の延期や議会解散・総選挙などの可能性など全面的なリスク選好にならず、日銀の追加緩和期待のも残り下げ幅は予想外に緩やか。

GBPUSDは、アジア市場の1.2987を高値に1.3000の大台を達成できずアジア・欧州市場では1.2890台まで緩やかに下落していた。注目の「離脱関連法案の審議を進め動議」は可決され、一時1.3000まで上昇するも、「議事進行動議」(審議を3日かんで終わらせる動議)を否決。1.2862まで急落と、21日の安値近くでようやく下げ止まるも、短期間の離脱延長を求める可能性など今後の見通しは相変わらず不透明でどうなることやら! 上下変動リスクの高い流れは変わらず。

EURUSDは、アジア市場の1.1157を高値に欧州市場では一時1.1123まで下落するも、英議会の離脱関連法案の審議を前にして楽観的な動きと、動議の可決に一時1.1154まで上昇。「議事進行動議」が否決されると1.1118まで急落と、相変わらずGBPUSDの影響を強く受ける流れは変わらず。ただし、市場ではECBの年内の大幅な利下げ期待は消えず、EURの材料だけを考えると不透明感は消えず強さも感じられないが、英国のEU離脱がスムーズに実行されれば話は別。

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17:30    GBP 9月 Public Finances (PSNCR) =26.5億ポンド(予想 前回63.8億ポンド)、Central Government NCR=148億ポンド(予想  前回57億ポンド)、Public Sector Net Borrowing=148億ポンド(予想89 前回56億ポンド)、PSNB ex Banking Groups(公共部門の銀行を除く公共部門の純借入)=94億ポンド(予想97 前回58億ポンド)、

21:30    CAD 8月 小売売上高=前月比-0.1%(予想0.5% 前回0.4→0.6%)、除く自動車=前月比-0.2%(予想0.1% 前回-0.1%)→ 予想を下回る

23:00    USD 9月 中古住宅販売件数=前月比-2.2%(予想-0.7% 前回1.3→1.5%)、538万件(予想545万件 前回549→550万件)、価格中央=27.21万ドル(予想 前回27.82万ドル)、在庫比率=4.1か月(予想 前回4.0か月)

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英議会下院
◎離脱関連法案の審議を進めるための動議は可決されたが、英政府がEU離脱関連法案を早期に成立させるために提出した「議事進行動議(プログラム動議)」(審議を3日かんで終わらせる動議)を否決。
→ 英国がEUから離脱するには、離脱協定案を承認する必要がある。EUからの合意を取り付けた英政府は、24日までに関連法の審議を終えて承認に持ち込むことを目指していたが、議会に阻まれた。

英政府報道官
◎離脱協定法案の進行を一時停止するが、撤回はしない。

英政府
◎短期の離脱延期も排除しない考えを示す。

ジョンソン英首相
◎英議会が協定案を否決した場合、法案を取り下げて総選挙を目指す考え

ジョンソン英首相(FT紙)
◎10日間のEU離脱遅延なら受け入れる用意。

トゥスクEU大統領
◎EU各国に対して、英国の離脱延期要請の受け入れを推奨

カナダ中銀企業景況感調査
◎販売見通しは大半の地域でポジティブだが、原地域では軟化。
◎センチメントに若干の改善見られる。
◎多くの企業のインフレ見通しは1%〜2%。

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2019/10/22

2019年10月22日(火)21:00時ごろの動き

2019年10月22日(火)21:00時ごろの動き

日本は「即位礼正殿の儀」で祝日の火曜日。海外市場でも発言や発表は極端に少なく、注目はブレグジットと米中通商協議の動きがいつもながら主役。22日の下院採決の有無が正念場(日本時間23日午前3時ごろ)

ブレグジットでは、前日21日に下院議長が拒否した、ジョンソン首相の新たな離脱協定案の採決が今日に実施できるか? ジョンソン氏は「国民も、EU首脳も、自分自身もさらなる延期は望んでいない。10月31日にEUを離脱して、次に進もう」すべてがそれ次第とあり、市場では2回目の国民投票を期待する動きも。

米中通商協議からは、特に新たな材料は見当たらず。米中双方からAPEC首脳会議に向けフェーズ1の署名を期待する発言、フェーズ2を期待する発言と、12月の追加関税の撤廃を示唆する発言が見られるだけ。

上海総合は終盤にかけて上昇、欧州株は堅調に推移し、ダウ先物も小幅高で推移。米債利回りは低下し10年債は一時1.77割れまで下落。為替相場はドルの買い戻しが見られる。

USDJPYはアジア市場の高値108.73から欧州市場の序盤では108.49まで下落と、大枠50~75のレンジで推移し、対主要通貨でドルの買い戻しが見られる中でクロスでは円高へと動く。

GBPUSDは21日にジョンソン首相の新たな離脱協定案の承認に向けた採決を拒否、今日22日の下院採決の有無が正念場(日本時間23日午前3時ごろ)。アジア市場の1.2987を高値に昨日のNY市場の安値1.2957を割り込み欧州市場では1.2922まで下落と、相変わらず他通貨と比較して上下変動が激しい。

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ジョンソン首相、22日の下院採決が正念場(日本時間23日午前3時ごろ)
◎「国民も、EU首脳も、自分自身もさらなる延期は望んでいない。10月31日にEUを離脱して、次に進もう」
◎「英国はEUを離脱するが、英国人は欧州人であり続ける」

EUのバルニエEU主席交渉官
◎英国との通商合意には2-3年もしくはそれ以上かかるだろう。
◎ブレグジットの結果起こることについて、英国は過小評価しているようだ

欧州議会
◎英議会が協定案を承認するまで欧州議会での採決は行わないと正式決定。
◎今週開催されている欧州議会で協定案が支持を得る見込みはほぼなくなり、後日EU本部で特別会合が開かれることになる。

S&P
◎今年のユーロ圏GDP予測1.2%、2020年1.1%に減速と予想。
◎ECBは12月に預金金利を1.0%引き下げると予想。

EUのバルニエEU主席交渉官
◎英国との通商合意には2-3年もしくはそれ以上かかるだろう。

カナダ総選挙
◎与党・自由党が第1党でトルドー首相が続投する見通し。
◎ただ、単独過半数には届かず、主要な法案を通過させるために左派寄りの野党の協力が必要となる。

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2019年10月22日(火)昨日21日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年10月22日(火)昨日21日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

相場の2大変動要因は健在。米中通商協議はより楽観的になり、ブレグジットは合意なきEU離脱のリスクは低下するも解消できず。

米中通商協議で、トランプ大統領は「フェーズ2は解決がより簡単で合意は楽観的」。クドローNEC委員長は「フェーズ1が成功すれば12月の関税措置を取りやめる可能性」を指摘。

一方、ブレグジットでは、予想されたことではあるがバーコウ英下院議長は、ジョンソン首相がEUと合意した新たなEU離脱協定案の承認に向けた採決を、議決された動議と実質的に同じであり、同日中に実施することを拒否。

為替相場は強弱混在ながら、CAD高が目立ち、AUD+NZDも健闘、逆にEURは伸び悩み、JPYは弱く、GBPは1.30台で伸び悩むも予想外に健闘。米株は上昇、米債利回りも上昇。

カナダ総選挙は、世論調査でスキャンダルを懸念されたトルドー首相の自由党が優勢ながら、過半数は難しい状況は変わらず連立が必要に。

USDJPYは、週末の黒田日銀総裁の「もし追加の金融緩和が必要なら、確実に短期・中期の金利を引き下げる」との発言に、31日の会合で追加緩和の期待度が高い。米中通商協議の楽観的な見通しに加え、不透明ながらブレグジットも最悪の合意なきEU離脱のリスク軽減に、市場のセンチメントはブルからベアへに変化し、特にクロスで円売りの動きが止まらず。共に確定事項ではないことが問題。アジア市場の108.29をボトムに欧州市場序盤では108.66まで上昇するも、17日の108.94、18日の108.72を超えられず。USDJPY単体では積極的に動き難いことは変わらず。

GBPUSDは、アジア市場の1.2874をボトムに欧州市場の序盤では、ジョンソン首相が新たなえEU離脱協定案の提出を意識し1.3010台まで上昇するも、米国市場に入りバーコウ英下院議長は、ジョンソン首相がEUと合意した新たなEU離脱協定案の承認に向けた採決を拒否。一時1.2950台まで値を下げ上昇力は弱まるも1.2960台で推移。先行き不透明感が強いが英株は上昇傾向を維持し、英債は利回りが上昇。

USDCADは、総選挙の結果は未定ながら、トルドー首相の自由党が優勢ながら過半数は維持できず連立政権となることは間違いなさそう。ただし、為替相場にどのような影響を与えているかは不明で、その他の要因でCAD買いが選好されているように思える。 アジア市場の1.3138を高値に、欧州市場では一時1.3098まで下げるも大枠は1.3100の大台に下げ止り買い戻しも1.3117が限度と、売り圧力は止まらず米国市場の終盤では1.3080台まで下落し安値圏で推移。

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トランプ大統領
◎中国との第2段階の合意に向けた課題は多くの点で第1段階より解決が簡単で、通商合意は成功裏に実現すると、合意の可能性について引き続き楽観的。

ライトハイザーUSTR代表
◎第1段階の合意について、チリAPEC首脳会議で署名を目標で変わらずだが、未解決の問題も残る。

ロス商務長官
◎第1段階の合意が来月決着する必要はない。

トランプ大統領(NYタイムズ)
◎イラク国境近くのシリア東部に約200人の米軍を残留させる新たな軍事計画を支持しつつある。

 エスパー米国防長官
◎米軍の一部をシリア北東部の油田近くにクルド人主体の武装勢力「シリア民主軍(SDF)」とともに残留させ、原油が過激派組織「イスラム国」(IS)の手に渡らないようにすることを検討している

バーコウ英下院議長
◎ジョンソン首相がEUと合意した新たなEU離脱協定案の承認に向けた採決を同日中に実施することを拒否。
◎きょうの動議は19日に出され、議決された動議と実質的に同じであり、現況も19日と実質的に同じだ。
◎英政府が31日の期限まで議会承認を得る可能性は依然ある。

ジョンソン首相
◎政府が週内に離脱協定法案を提出する方針。

英国のバークレイEU離脱担当相
◎英国が条件などで合意しないまま今月末にEUを離脱する可能性はなお存在している

モスコビシ欧州委員
◎ブレグジット合意もしくは10月31日の期限延期を期待

独連銀月報
◎ドイツ経済が第3四半期にマイナス成長となった可能性があり、輸出の減速の影響が国内経済に波及する恐れがある。
◎輸出志向業種の低迷が続き、ドイツ経済の生産は2019年第3四半期に若干縮小した可能性があるが、全面的なリセッションは予想せず。

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2019/10/21

2019年10月21日(月)22:45時ごろの動き

2019年10月21日(月)22:45時ごろの動き

ブレグジットでは合意なきEU離脱の可能性が低下したとの判断が多数、結局のところGBP上昇の流れは変わらず。米中通商協議の進展期待と、米企業の好決算に米株は小幅高で推移し、AUD+NZDも強い。

GBPUSDは、市場参加者は英国の秩序あるEU離脱を先読みしているのか、欧州市場で1.30台を達成し、先行き不透明感が漂う中でも底堅く、大枠1.2970~1.3000の水準で動かず。

AUDUSDは、劉鶴中国副首相は、「米国との貿易協議が前進しており、部分的な合意に向け双方が取り組んでいる」と前向きな発言を市場は評価したのか、中国が期待した利下げの実施がなかったが、確りとし底堅く、前日の高値1.2980を上抜け1.3015まで上昇し高値圏近くで推移。

USDCADは、カナダ総選挙の結果判明を待たず、強い買い需要に阻まれカナダ買い強く、欧州市場の序盤から売りが強く米国市場の序盤では一時1.3100を割り込み下落へ。相変わらずCAD上昇を期待したくなる。

USDJPYは、週末の黒田日銀総裁が「もし追加の金融緩和が必要なら、確実に短期・中期の金利を引き下げる。超長期金利の低下は望まない」との報道も意識したのは不明ながら、クロスで円売りが強く、アジア市場の108.29をボトムに欧州市場の序盤では108.66まで上昇し1.0846まで続落中。

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クドローNEC委員長
◎フェーズ1についての協議が成功すれば、12月の関税措置を取りやめる可能性ある
◎米国はフェーズ1合意の署名について期日を設定せず、正しい合意目指す

独外相
◎短期、技術的な離脱延長については排除せず、合意なき離脱は回避したい。

黒田日銀総裁(19日、ロイター)
◎「もし追加の金融緩和が必要なら、確実に短期・中期の金利を引き下げる。超長期金利の低下は望まない

2019年10月21日(月)18:45時ごろの動き

2019年10月21日(月)18:45時ごろの動き

相変わらずブレグジット相場。週明けのGBP相場は上下のリスクを秘めたままだが、市場参加者は「合意なきEU離脱の可能性」の後退を評価?

終末の新たな離脱案の採決の英議会下院の見送りは、「ネガティブ材料」と思われたが、蓋を開けてみれば、為替市場ではGBPUSDがついに1.30の大台を上回り一時1.3010まで上昇し「ポジティブ」反応。ただし、FTSEは急伸から下落し元の水準に逆戻りし、英10年債利回りは0.77%(前日0.709%)まで上昇と不安感は残る。

ジョンソン首相は、予定通り10月31日の期限までに離脱を完了するために最後まで闘う意向を表明していることを市場は評価しているのか? それとも、週末のEU離脱の阻止を求める数十万の市民によるデモに2度目の国民投票の可能性を意識したのか?

いずれにしても、ジョンソン首相が離脱協定案についてあらためて議会採決を提案する。採決が実現した場合、日本時間22日午前6時までに実施される可能性が高いが、下院議長が裁決を認めるかは不明。EUはジョンソン首相の離脱期限延長の正式な申請を検討しており、
緊急EU首脳会議が開催される可能性も残っている。

USDJPYは、早朝の108.29台をボトムに欧州市場に入り108.65台まで上昇し、クロスでも円売りの流れと、リスクオンの流れになっている。

EURUSDは、アジア・欧州市場の序盤と大枠1.1500~65の狭いレンジから、欧州市場でGBPUSDの上昇に伴い1.1180近くまで上昇している。

USDCADは、アジア・欧州市場の序盤はお枠1.3127~38の狭いレンジから、欧州市場では1.3100台まで下落し、CADドル高が目立っている。

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8:01    GBP 10月 ライトムーブ住宅価格=前月比0.6%(予想 前回-0.2%)、前年比-0.2%(予想 前回0.2%)

8:50    JPY 9月 貿易統計(通関ベース)=季整済-972億円(予想-1781億円 前回-1308→-1167億円)、季調前-1230億円(予想-540億円 前回-1363→-1435億円)、輸出=前年比-5.2%(予想-3.6% 前回-8.2%)、輸入=前年比-1.5%(予想-2.8% 前回-12.0→-11.9%)

10:30    CNY 人民銀行利率決定=プライムレート1年物4.2%(予想4.15% 前回4.2%)、5年物4.85%(予想4.83% 前回4.85%)
13:30    JPY 8月 全産業活動指数=前月比0.0%(予想0.1% 前回0.2%)

15:00    GER 9月 生産者物価指数=前月比0.1%(予想-0.1% 前回-0.5%)、前年比-0.1%(予想-0.2% 前回0.3%)


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2019/10/20

今週の為替相場を考える(10月21~25日)どうなるのかブレグジット!

今週の為替相場を考える(10月21~25日)どうなるのかブレグジット!

英議会は、首相にEU離脱の延期要請を強いる修正案を可決。ジョンソン首相は予定通り月末に離脱すると譲らず、離脱に向けた法案を審議する構え。今週の大きな材料の一つに。

米中通商交渉は、中国は、米国の制裁関税もあり中国は成長鈍化の弊害が強まり、米国は米経済の伸び悩みと来年の大統領選の対策で、共に何とかせねば! と、双方の利害が一致したことで部分的な合意に達するも、中国は12月の追加関税の撤廃や制裁関税全ての廃止を求め署名はできず11月16~17のチリAPEC総会まで先延ばしへ。目先は新たな材料が出ない限り、相場変動の材料となり難い。

残りのブレグジットではEUと英国は離脱協定案で合意するも、英議会は関連する国内法案の整備が優先とし承認を保留する動議を採決した。これによりジョンソン首相はEUに離脱の延期を求めなければならないことになったが、首相は「さらなる離脱の延期は求めない」と主張し、今週に離脱に関連する国内法を整備するための法案を審議し、予定通り月末に離脱すると譲らず。

基本は合意なきEU離脱の可能性は無いと思ってるが、その結論がでるまで、しばらくは紆余曲折がありそうでもある。ジョンソン首相がどのような法案を提出し採決できるのか? できないとすれば自動的に3か月間の離脱時期が延期されるのを、EUが承認するのか? 週末にはEU残留望む市民による国民投票求める大規模デモも見られた。

最近のIMMポジションからでも紹介しているが、円は前週比で-17,653コントラクトと、2018年10月2日以来の大幅な売り越しとなり、直近の9月24日の-11,079コントラクトに続き短期間で大幅に変化へ。その結果、8月6日から10週間続いた円のネット・ロングポジションはショートへ急変している。。

9月24日の週の大幅な変化は、9月18日のFOMCで追加利下げに踏み切るも追加利下げでは意見の相違が見られ、ドット・チャートではFRBメンバー全員の中央値から2019年末まで追加利下げはゼロ回に、利下げ局面が短期で終わる可能性を意識し、「リスク回避の巻き戻し=円売り」に変化していたとも考えられる。

今回の10月15日での大きな変化は、推して知るべきで、10月11日の米中通商協議の部分合意と、同日に英政府とEUが歩み寄りの姿勢を示したことで10月31日のソフトブレグジットを意識し、「リスク選好=円売り」へと変化していたと思われる。

USDJPYのボラティリティは低下傾向にあるが、これら材料が今後どのように変化するのか、または変化したのか? 今週の円相場に強く影響を与えると考えるべきであろう。

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USDJPY 予想レンジ(107.80~109.00、または、106.80~108.70)

米中通商協議の部分的合意は米中共に何らかの合意をする必要性に迫られた結果による合意だったことが推測され、11月16~17のチリAPECの合意署名に向けた駆け引きに相場が動くことが予想されるも、目先はさらなる円売り材料になり難い。

むしろ、EUは新たな英国のEU離脱合意案を採択し、円売りの材料となっていたが、英議会が採決を先送りしたのでは話にならず。ジョンソン首相の手腕が再び試される事態に、円相場が変動するリスクも。ただし、根本的には合意なきEU脱のリスクを回避する動きは変わりなく、目先は一時的に円高へと動く可能性と、その後の円安回帰も考えたい。

200日MAは109.06にあり目先は重要な上値のポイントになっており、オシレーター系は売り変化も見られ、円のポジションはロングからショートに変化していることもあり円相場にとっては追い風も。

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USDCAD 予想レンジ(1.3050~1.3170)

ブレグジットの影響も受けにくく、米中貿易戦争の影響も受けにくいとの判断の可能性もあり、IMM通貨先物のポジションでは、7通貨で唯一7月2日以降、トータルポジションでロングを維持している。原油価格は伸び悩み気味でこれによるダウンサイドリスクはないとは言えないが、引き続き潜在的なカナダドル先高を期待したくなる。

200日MAは1.3110にあり、先週末の安値1.3120とほぼ同水準で下げ止まっている。このポイントをDaily終値ベースで割り込むことができるのか? 重要なポイントにあり注意が必要ながら、オシレーター系では売り変化も見られ、カナダドル高を期待したくなる。

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GBPUSD 予想レンジ(1.2690←1.2850~1.3020)

合意なきEU離脱のリスクは引き続き低減しており、潜在的なGBPの買い戻しを期待したが、議会の承認は得られず。今週のジョンソン首相と議会の動き次第でながら、目先はどこまでさげるか!とりあえずはダウンサイドリスクを考えれてしまう。 

200日MAは1.3155にあり、75日MAは1.2853とこの水準を割り込むともう一段の調整入りの可能性も。

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今週の主な材料(10月21~25日)どうなる英国のEU離脱!

今週の主な材料(10月21~25日)どうなる英国のEU離脱!

相場の2大懸念材料の一つの米中通商交渉は部分的な署名はされず今後の懸念材料として残るがとりあえず合意に達したことで、ブレグジットの行方が今週も最大の相場変動要因に。

EUと英国は離脱協定案で合意するも、英議会は合意内容の賛否を問う採決を先送りし、ジョンソン首相は予定通り月末の離脱を宣言し週明けから立法手続きに着手する方針を表明している。ただし、EUに離脱の延期を要請しなければ、週明けにも裁判所が法的な判断を下す可能性も。

今週は金融政策の発表は多く24日に集中している。ECB、スウェーデン中銀、ノルウェー中銀、トルコ中銀の発表が控えており、トルコ中銀の利下げ予想を除けば、他は政策金利の据え置きは予想されていない。

10月10日公表された議事要旨では、ECB理事会メンバーのうち、2人が債券買い入れに反対し、3分の1が利下げに関して慎重な姿勢を示すなど、債券買い入れで意見の対立が目立っていた。また、当日のFT紙では「ドラギ総裁は、債券買い入れを再開すべきでないとするECBの金融政策委員会の助言を無視」とあった。

ECB理事の中で、ドラギ総裁を含む緩和支持と、ドイツをはじめとする反対派の意見が対立している状況は変わらず。そんな中で強引に緩和策を主張し今月末に退任するドラギ総裁の最後の記者会見が注目される。

経済指標では最重要案件は珍しく見られず。景況感を判断する意味では、24日のユーロ圏、米国のPMIを注目したい。ユーロ圏のPMIは総じて小幅ながら改善が見込まれる反面、米国の製造業PMIの予想は伸びが鈍化している。

米国発では、米PMIを除くと24日の耐久財受注、25日のミシガン大学消費者信頼感指数を、ユーロ圏発では23日のユーロ圏消費者信頼感指数、25日の独IFO企業景況感指数が、日本発では21日の貿易統計、NZ発では23日のNZ貿易収支を注目したい。

詳しくは別表をご覧ください。
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最新のIMMポジションから (10月20日)円ポジションはショートへ陥落



最新のIMMポジションから (10月20日)円ポジションはショートへ陥落

集計日が10月15日(火)の最新データのIMMポジションでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションの合計は前週比では-228,515→-242,320コントラクトと、ショートが13,805増加し、通貨安が強まっていました。

この変化は、すべてが円に起因し、円は前週比で-17,653コントラクトと、2018年10月2日以来の大幅な売り越しとなり、直近の9月24日の-11,079コントラクトに続き短期間で大幅に変化したことになります。その結果、8月6日から10週間続いた円のネット・ロングポジションはショートへ急変しています。

この9月24日の週の大幅な変化は、9月18日のFOMCで追加利下げに踏み切るも追加利下げでは意見の相違が見られ、ドット・チャートではFRBメンバー全員の中央値から2019年末まで追加利下げはゼロ回となり、市場参加者は利下げ局面が短期で終わる可能性を意識し、「リスク回避の巻き戻し=円売り」に変化していたとも考えられます。

今回の10月15日での大きな変化は、推して知るべきで、10月11日の米中通商協議の部分合意と、同日に英政府とEUが歩み寄りの姿勢を示し「向こう数日間でEU側と集中的に協議を行う」と発表、10月31日のソフトブレグジットを意識し、「リスク選好=円売り」へと変化していたと思われます。

もちろん、米中通商協議の部分合意では協定で署名はできずAPECまで持ち越され、ブレグジットでは昨日英議会はジョンソン首相が取りまとめた、「英国とEUとの離脱協定案の合意」の承認を「保留する動議案」を賛成多数で可決していることもあり、この2大イベントの変化には要注意。

今回のデータでそれ以外では、カナダドルのロングが7,648コントラクト拡大し、7通貨で唯一7月2日以降、トータルポジションでロングを維持しており、引き続き潜在的なカナダドル先高期待感が続いています。つまり、ブレグジットの影響も受けにくく、米中貿易戦争の影響も受けにくいとの判断かもしれません。

詳しくは別表をご覧ください。

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2019/10/19

2019年10月19日(土)昨日18日、海外市場の動き

2019年10月19日(土)昨日18日、海外市場の動き

19日の英とEUが合意した離脱協定案の議会採決を前に、承認の期待が強いのか? とにかく合意なきEU離脱は避けられそうでGBPは続伸し、主要通貨でドル売りは止まらずUSDJPYも108.40を割り込む。

米中貿易戦争の影響に中国GDPは予想外に低下したが、CNY売りは限定的で、トランプ氏はAPEC首脳会議までに米中通商協議の合意を目指す姿勢を変えず。AUD+NZDも上昇傾向を維持。ただし、USDCADの下げ幅は限定的。

米株は弱くダウは-255.68ドル、米債利回りは上下変動しながらも1.753%台と前日とほぼ変わらず。原油価格(WTI)も上下変動しながら53.70ドル近辺と前日比では小幅安にとどまる。

為替相場は一言、ドル全面安で今日もGBPは続伸。英国とEUが合意した離脱案を英議会が採決し承認するか、しないのか? それ次第。与党・保守党を追放された議員らと野党議員が手を組み、採決を1週間以上遅らせようとする動きもあるが可能性は低いのでは!

GBPUSDはアジア市場の1.2839をボトムに米国市場に終盤にかけ1.2970台まで続伸、前日に英国とEUが新離脱協定案で合意が発表され急伸した1.2990までは届かないが、高値圏で終了している。もちろん、英議会の採決でどう転ぶか? その結果とそれを受けた来週月曜日のオセアニア市場の動きは注意!

USDJPYは、週末に控えた英議会の結果による相場変動を前にして、ポジティブリスクの可能性も否定できず。クロスでは円売りの流れが続く中で、対ドルでは円ショートとの巻き戻しが強く、欧州市場の108.72を高値に米国市場の終盤にかけては108.38まで下落している。もちろん、来週月曜日のオセアニア市場では結果を受けた相場変動が高まるリスクは避けられず。

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USD 9月 CB景気先行指数=前月比-0.1%・111.9(予想0.1% 前回0.0→-0.2%・112.1)、一致指数=0.0%・106.4(予想 前回0.3%・106.4)、遅行指数=前月比0.1%・108.3(予想 前回03%・108.2))

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ダリオ氏(ヘッジファンド運用で世界最大手総合者)大停滞とも呼ぶべき世界にわれわれは入った
◎世界経済は政治が二極化し1930年代を連想させる「大停滞(great sag)」局面に入っているが、典型的なサイクル終了時の崩壊に向かっているわけではない。
◎世界の債務水準や来年の米大統領選挙などの議論に加わり、マネーがあふれる世界経済に「大きく特異なことが起きつつある」
◎利下げや減税などの刺激効果は衰えつつあるが、サイクル終了時に古典的クラッシュを引き起こすような状況にはない
◎長期の債務償還規模は大きく膨らみ、年金やヘルスケア関連などで、多くの支払い義務が生じ、負担になり、これを背景に「現サイクルは消えつつあり、私に言わせれば大停滞とも呼ぶべき世界にわれわれは入った」と論じた。 
◎米国と世界中で見られるのは、左派ポピュリズムと右派ポピュリズムの高まりに伴う対立拡大で、30年代にとてもよく似ている

トランプ大統領
◎米中通商合意への署名は、11月16~17日のAPEC首脳会議までに署名したい。

ナバロ大統領補佐官
◎APEC首脳会議でトランプ大統領と中国の習近平国家主席が会談し、合意する計画で、「第1段階」の米中通商合意の達成を目指す。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁
◎FFレートは10年債利回りを下回り、金融政策は幾分っ緩和的である必要。
◎ここ半年の間に下方リスクは増大。
◎信頼感が損なわれることで低インフレにつながる。

カプラン・ダラス連銀総裁
◎今月のFOMCで利下げを決定するか現時点では分からない。
◎利下げを決定する前にインフレ動向を見極める必要がある。
◎リスクは予想より悪い方向に傾いているが、若干の時間をかけて検証することが賢明な対応となる。
◎9月の時点では年末までにあと1回の利下げを予想するも、現在は脆弱な状況にあり、予想を前倒しする用意がある。
◎本格的な利下げサイクル」には入っていない。

ジョージ・カンザスシティー連銀総裁
◎米経済情勢は金融政策対応を必要としていない。
◎予防的な金融政策は「堅調に推移しているセクターを過熱させるリスクがある」。
◎利下げが企業の債務水準を押し上げ、リスクテークを助長させ脆弱性が増大するリスクがある。

英とEUの離脱協定案の議会採決で
◎野党と元与党議員が結束、離脱延期の強制につながり得る修正案提出
◎与党・保守党を追放された議員らと野党議員が手を組み、採決を1週間以上遅らせようとする動きに支持が拡大しつつある

カーニーBOE総裁
◎世界経済が英国の重しになっており、世界経済が安定化しているのかが大きな問題。
◎新たな離脱協定案が議会で可決されても、中銀は利上げを行わない可能性がある。

フィッチ
◎英国の格付け「AA」を維持し、見通しは「ネガティブ」。

ドラギECB総裁
◎世界的な見通しの悪化を受け、金融安定を巡る環境が厳しい状況が続く。
◎金融政策の効果を他の政策で拡大させることは可能で、拡大されるべき。
◎地域差はあるが、金融市場と不動産市場の一部の高リスク部門でバリュエーションが過大評価される緩やかな兆候が出ている。

ホルツマン・オーストリア中銀総裁
◎マイナス金利政策によりユーロ圏の金融システムが阻害を受ける恐れがあり、ECBはインフレ目標を引き下げ、政策アプローチを変更する必要がある
◎インフレ期待が極めて強く固定されている環境下でインフレ目標を達成するには大量の流動性が必要になる。
◎達成できたとしても、インフレ目標の引き下げを検討することは有効

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2019/10/18

2019年10月18日(金)22:15時ごろの動き

2019年10月18日(金)22:15時ごろの動き

19日の英国とEUの新離脱協定案を受けた英議会の採決は? 市場の予想は二分しながらもやや合意決裂の見通しが多い。あえてリスクを取りたい向きの方向性はGBP買い? 市場は議会が新離脱案を否決した場合は、離脱の延期は難しいとの声も大きい。

中国GDPは予想を下回り、中国株は下落するも日本株は予想外に底堅く円買いも見られず、逆にAUD+NZDの買いが目立つ。米価先物は弱含みで推移、米債利回りも上昇から逆に低下へ。

GBPUSDは、市場はややネガティブながら、明日の英議会の結果待ちで動けず、大枠1.2840~1.2920のレンジで推移。

USDJPYは108.70台の上値は重く、底堅かった108.50の壁を割り込み一時108.43まで下落するも、積極的な円買いも期待薄。

EURUSDは1.115~31の狭いレンジでアジア・欧州市場の序盤に変えて取引が続いたが、1.1130を上回り、前日の高値1.1140を上抜け1.1150台まで上昇中。

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日米貿易協定でGDP0.8%増と政府試算、2018年度のGDP水準で換算すると約4兆円のGDP押し上げ効果があり、労働供給も、同貿易協定がない場合と比べ約0.4%(約28万人)増えるとみている、米国側の自動車・同部品関税については撤廃されると仮定しての計算で真実味は見られない。また、農水省試算では農林水産物の生産、日米貿易協定で600─1100億円減少とあるがこれも根拠に乏しい。

ビスコ・イタリア中銀総裁
◎マイナス金利の副次的影響にECBは非常に注意すべき。
◎最近の金融刺激策で全ての要素を支持したわけではない。追加利下げの支持に消極的。

ロウ豪中銀総裁
◎インフレや経済成長の目標を達成するためにマイナス金利が必要になる可能性は「非常に低い」。

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2019年10月18日(金)15:45時ごろの動き

ブレグジットの終末リスクが気になる金曜日。

日経平均株価は上昇幅を縮め小幅高で終了。上海総合は続落し前日比-1.23%近く値を下げている。原油価格(WTI)も上昇から下落へと変化し53.70ドル台で推移。米債利回りは弱含みで推移し10年債は1.75%を割り込んでいる。

為替相場は、英国とEUは新離脱案で合意するも、本丸は明日19日の英議会の採決に全てがかかっており、USDJPY相場は、GBPJPYの動きの影響を受けやすい。

GBPUSDはアジア市場で動きは鈍いが、今後の欧米市場では英議会絡みの材料で上下変動することは間違いなく、仮に19日に結果が出たとすれば翌週月曜日に相場が大きく窓を明けて始まるリスクを考えポジションを落とすか、上下どちらかに賭ける以外なさそう。

仮に議会が英国とEUの新離脱合意案を否定しても、解散総選挙の目、延期後の事態の改善期待など複雑な動きになる可能性も。

中国のGDPは前年比6.0%と1990年代前半以来の低い伸び率となった、AUDUSDは直後上下変動するも予想外に底堅い。また、鉱工業生産は強く、小売売上高は変わらず。

USDJPYは108.52~69の狭いレンジで、引き続き108.50をボトムに下げ止まってはいる。GBPJPYの影響を受けることは間違いなく英議会の動きは予想できず不安感は強い。前日のNY市場から108.50がボトムになっているが徐々に上値が重くなっているのが気になる。

GBPUSDは1.1130台で上値は抑えられ、前日の欧州・NY市場から大枠で1.1110~1.1130のレンジに収まっている。目先はGBPUSDに連動して上昇の流れが続いているが、米国とEUの通商摩擦や弱さが目立つ欧州経済を見れば、緩和期待は変わらず。ただし、明日19日の英議会の決定を見るまでは、大きなリスク・ポジションは取りにくい。

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8:30    JPY 9月 全国消費者物価指数=前年比0.2%(予想0.2% 前回0.3%)、除く生鮮・前年比0.3%(予想0.3% 前回0.5%)、除く生鮮・エネルギー前年比0.5%(予想0.5% 前回0.6%)→ 予想通りながら前回から低下し、コアは昨年4月に並ぶ低水準へ。

11:00    CNY 第3四半期GDP=前月比1.5%(予想1.5% 前回1.6%)、前年比6.0%(予想6.1% 前回6.2%)→ 予想を下回り1990年代前半以来の伸び率に減速

11:00    CNY 9月 鉱工業生産=前年比5.8%(予想5.0% 前回4.4%)→ 予想外に上昇へ

11:00    CNY 9月 小売売上高=前年比7.8%(予想7.8% 前回7.5%)→ 予想と変わらず、前回から増加


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20191018 前日との比較

20191018  前日との比較

昨日はドル安+円安。今日の中国GDPを注目。明日に英議会はEUと英国合意した新離脱案を承認するのか? 可能性は五分五分との見方もあるが、仮に土曜日にサプライズの結果が出ると週明け月曜のオセアニア市場でさぞかし相場が動くことであろう? 

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2019年10月18日(金)昨日17日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年10月18日(金)昨日17日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

英国とEUは新離脱案で合意するも19日(土)の議会承認は難関で波乱に注意。今日18日の中国GDP(午前11時)は一段の減速が予想され、アジア市場の波乱要因。

為替相場は英国とEUは新離脱案で合意を受けた変動から、以降の欧米市場で動きは弱まるも、ドルはリスク選好と弱い米経済指標に全面安で、円もUSDJPYを除き弱くクロスで全面安。GBPUSDの上下変動は激しく、AUDUSD+NZDUSDも0.8~1% 近く上昇。

ダウは+23.9と何とか小幅高を維持。米債利回りは一時1.797%まで上昇するも前日比小幅高の1.75%台で推移。原油価格(WTI)は54ドル台へ上昇。

GBPUSDはブレグジットをめぐり波乱が続く。英国とEUは何とか新離脱案で合意し直後に一時1.3000直前まで急伸するも、DUPが英政府提案不支持を表明し1.2757まで急落し、1.2870近くで推移。19日(土)に英議会は採決し承認の可能性は不透明で週末の波乱要因に。

AUDUSDは米中通商協議の部分合意を経て、前日のウェストパック景気先行指数は予想を上回り、豪失業率は低下し追加利下げ観測の後退に上昇傾向を維持しアジア市場の安値0.6750台→0.6830台へ上昇。

USDJPYはブレグジットの動きにGBPJPYが変動しUSDJPYも動く流れに翻弄。英国とEUは新離脱案で合意した直後の108.94を高値に、英議会の承認に疑問が持たれGBPJPYが下落した流れに一時108.47までの低下から108.60近くで推移。今日の中国GDPと明日19日の英議会の結果で上下変動のリスクが高まる可能性に注意。

◎米国は対EU不服関税を発動し、EUは対抗措置を強化のリスク。
◎米中通商協議の第1段階は交渉を継続し来月に署名の見込み。
◎弱さが目立つ米国発の経済指標。フィラデルフィア連銀製造業景気指数5.6(予想8.0)、住宅着工件数₋9.4%(予想-3.2%)、鉱工業生産-0.4%(予想0.2%)、設備稼働率77.5%(予想77.7%)。

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21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=21.4万件(予想21.5万件 前回21.0万件)

21:30    USD 10月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数=5.6(予想8.0 前回12.0)、新規受注=26.2(予想 前回24.8)、従業員数=32.9(予想 前回15.8)、支払価格=16.8(予想 前回33.0)、6か月先業況指数=33.8(予想 前回20.8)、新規受注=39.(予想 前回35.2)、支払価格=36.2(予想 前回48.7)、従業員数=22.4(予想 前回30.6)

21:30    USD 9月 建設許可件数=前月比-2.7%(予想-5.3% 前回7.7%)、予想138.7万件(134万件 前回141.9→142.5万件)

21:30    USD 9月 住宅着工件数=前月比-9.4%(予想-3.2% 前回12.3→15.1%)、125.6万件(予想132万件 前回136.4→138.6万件)→ 予想外にマイナス幅が拡大

21:30    CAD 8月 製造業出荷=前月比0.8%(予想0.9% 前回-1.3%)

22:15    USD 9月 鉱工業生産=前月比-0.4%(予想-0.2% 前回0.6→0.8%)、設備稼働率=77.5%(予想77.7% 前回77.9%)→ 共に予想を下回る

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ペンス副大統領(トルコのエルドアン大統領との会談)
◎シリア北部でのトルコ軍の作戦を120時間(5日間)停止することで合意した。

中国商務省
◎米国の通商交渉の最終目標は、貿易戦争を終わらせ、すべての追加関税を撤廃すること。
◎両国は事務レベルで合意の詳細を詰めている。

ムニューシン財務長官
◎第1段階の合意について、両国首脳が来月署名できるよう、双方の交渉団が文書化に取り組んでいる

李克強首相
米中双方とも対話を通じた問題解決が必要と指摘。

新協定案が英議会で承認される可能性は五分五分で、英議会が否決すれば、ジョンソン氏は先に成立した法律に基づき、EUへの期限延長の要請を義務づけられている。期限延長によって総選挙を実施する時間が確保できるため、ジョンソン氏にとっては、新たな議会で過半数を握った上で、より容易に離脱案の承認に持ち込めるチャンスも出てくる。

◎650議席の英下院で、ジョンソン氏は過半数を握っていない。10人余りの議員は採決に参加しないため、ジョンソン氏が合意案を承認にこぎ着けるために必要なのは320票で、土曜日19日に招集し採決へ。
◎ジョンソン氏が率いる保守党グループは287人。さらに保守党から事実上追放された、または政府方針に反対して辞任した無所属の元保守党議員が22人いる。野党の労働党、スコットランド国民党、自由民主党はあわせて309人。残る11議席はその他複数の議員グループが握っている。

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