2018/10/04

2018年10月4日(木曜)3日、海外市場の動き

2018年10月4日(木曜)3日、海外市場の動き

ドル全面高で一人勝ち NY市場の終盤にはウエルFRB議長のタカ派発言に再上昇中。米金利は上昇、米株も上昇、原油価格の上昇は止まらず。

パウエルFRB議長(05:00時)、【米経済は極めてポジティブ。米経済の拡大は相当期間にわたり継続へ。景気循環が継続し続ける可能性も。金利を正常な水準まで引き上げる必要がある。まだ中立的な金利水準には遠い】。

ダウは終盤にかけ上昇幅を縮めるも、前日比+54.45(+0.20%)、NasdaqやS&P500もプラス圏を維持。米10年債利回りは3.18%台と高値を更新し上昇中。原油価格は在庫予想の4倍でも、サウジ11月に原油増産でも止まらず一時76.90まで上昇し76.22近辺で推移。

ドルは主要通貨や新興国通貨を含め全面高。AUDUSD+NZDUSDは先が見えない米中貿易戦争の潜在的リスクに加え米金利の上昇もあり1%近く下落。AUDUSDはアジア市場の0.7200直前を高値に米国市場の終盤にはパウエルFRB議長のタカ派発言に0.7100台まで続落中で9月上旬の安値0.7080台を目指す動きへ。NZDUSDも0.6594→0.6510台まで続落中で9月上旬の安値0.6500を試す動きへ。

GBPUSDは英保守党大会を意識しながら、1.2960~1.3020のレンジで上下からNY市場の終盤ではパウエルFRB総裁のタカ派発言に1.2920台まで急落中。相変わらずハードブレグジットのリスクを意識。メイ英首相はEU離脱案のもとに結束するように呼び掛け、首相案に反対する与党メンバーらが戦略撤回を求める中、批判はEU離脱を危機にさらすと警告。市場は織り込み済みだったのか予想外に動きは鈍かった

USDJPYは続伸。欧州市場まで113.60~90のレンジで推移。強い米経済指標が続き、米金利と米株の上昇に114円台を回復し114.447まで続伸。終盤にかけてパウエルFRB議長のタカ派発言に114.54まで続伸中。


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パウエルFRB議長=米経済は極めてポジティブ。米経済の拡大は相当期間にわたり継続へ。景気循環が継続し続ける可能性も。金利を正常な水準まで引き上げる必要がある。まだ中立的な金利水準には遠い→ NY市場の終盤にドル買いが強まる。

USMCA貿易協定=中国と加・メキシコのFTA困難にする条項盛る。3カ国のいずれかが中国などの非市場経済国と自由貿易協定を結んだ場合、残りの2カ国は6カ月後に協定を離脱し、2国間の協定を結ぶことができるとしている。また、非市場経済国と自由貿易協定交渉に入る場合、3カ月前に他の2カ国に通知することを義務付けている。→ トランプ米大統領は中国を経済的に孤立させ、中国企業が米国に無関税で製品を輸出する「裏口」としてカナダやメキシコを利用することを阻止する条項になっているが、日本や欧州連合(EU)との貿易協議でも同様の要求があれば、中国は世界の貿易システムから孤立する可能性がある。

メイ英首相(保守党大会演説)=EU離脱案のもとに結束するように呼び掛け、離脱案の一部をEUが受け入れず、首相案に反対する与党メンバーらが戦略撤回を求める中、批判はEU離脱を危機にさらすと警告。 完璧な英EU離脱を求めて皆がばらばらの方向に進めば、合意なき離脱に終わる恐れもあると、独自の代替案を公表したユーロ懐疑派議員らをけん制。 BREXITは国民投票の結果を尊重する。英国はBREXIT合意なき離脱を恐れない。  英国はEUからの現在のBREXITオファーは受け入れられない。英国はEUからのリスペクトを期待する。保守党は、市場の問題を解決し、緊縮財政を終わらせる。

コンテ・イタリア首相(主要閣僚との会議後の記者会見)=連立政権は、財政赤字の対GDPを、2019年~21年は2.4%にする方針を示していたが、2020年2.1%、2021年1.8%にすることで合意。→ 想定より財政赤字の削減が早まる見通しに、EUとの衝突懸念の後退に、株価は上昇し債券は買われ利回りは低下。

トルコCPIは予想外に大幅上昇へ=9月消費者物価指数、前月比6.3%(予想3.6% 前回2.3%)、前年比24.52%(予想21.1% 前回17.9%)

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