2019/04/10

2019年4月10日(水)昨日9日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年4月10日(水)昨日9日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

欧米株は米EUがエアバスの助成金をめぐり110億ドル制裁・報復関税に下落し、米債利回りは10年、2年債共に低下。WTIはロシアのプレッシャーで一時63.70割れまで下落し64.10台で推移。

為替相場は、米EUの制裁・報復関税措置のリスク回避+IMFの世界経済見通しの下方修正による「株安+債券利回り低下」に、リスク回避のJPYが選好され円高へと動き、111.20の壁を割り込み一時110.98まで下落しようやく下げ止まるも、戻り高値は111.15台が限度で上値は重い。

AUDUSDはアジア市場の0.7119をボトムに欧州市場まで続伸し一時0.7152まで上昇するも、株安とリスク回避の動きに0.7112までと先日とほぼ同水準まで低下。

EURUSDは、EU首脳会議を直前に控えた要人発言やブレグジット関連の報道に動揺し上下変動しながら結局は前日比と変わらず。注目の10日EU臨時首脳会議を直前にして、メイ政権と英労働党とのブレグジットを巡る協議は結論に至らず。英議会はメイ英首相のEU離脱で4月12日から6月末までの延期要請を承認。

欧州時間では、メルケル独首相は、バックストップに5年の期限を設定することを提案。→一時GBPUSDは1.3121まで急伸するも、独政府とEUのバルニエ首席交渉官は否定。元の水準に逆戻り。欧米市場ではブレグジット関連の報道を意識して上値は重く一時1.3030まで続落しようやく下げ止まる。

トゥスクEU大統領は、各国首脳にブレグジット期間の1年以内の離脱延期を要請。離脱協定案の再交渉は行わず、政治宣言以外に将来的に交渉を開始することもしない。離脱期間の延長を認めなければ合意なき離脱リスクが高まる。英国が準備できればいつでも離脱可能と発言。EU首脳声明の草案(ロイター)は、EUは一定の条件下で英国のEU離脱期限を再延長することで合意。欧州議会選挙への参加が条件となるが、順守できなければ6月1日付で離脱の可能性が高まる。

EURUSDは、不確定なGBPの動きもさることながら、今日のECB理事会で預金金利の階層措置の導入に言及する可能性や、9月に復活する長期リファイナンスオペの詳細を発表する可能性に、結果を見守る動きで大枠1.1255~85の結局は前日比で大きな変化は見られず。ただし、イタリア政府は、2019年のGDP見通しを1.0→0.2%に下方修正。(4月4日のロイター社の見込みでは0.3~0.4%)。イタリアの公的債務の対GDP比率(ロイター報道、経済財政計画(DEF)の草案)は、政策が一定の場合、今年は132.7%近辺と昨年の132.2%から上昇。財政赤字の対GDP比率が今年は2.4%と、従来目標の2.04%を超えるとあり、イタリア経済も気になる。


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23:00    USD 2月 JOLT労働調査=708.7万件(予想755万件 前回758.1→762.5万件)

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【北米】
ムニューシン米財務長官、現時点で今日今日離脱が非常に現実的な結果とみて、準備する必要があり、市場や貿易の混乱に備え、各規制当局と取り組んでいると説明。

トランプ政権は、EUによるエアバスの助成金に対して110億ドル相当のEUからの輸入品に制裁関税の賦課を検討。EUはこの措置に対して報復関税を検討。→ 欧米株価は下落へ。

バー米司法長官は、ロシアゲート疑惑の捜査レポートを1週間以内に公表へ。

【欧州】
EU首脳声明の草案(ロイター)は、EUは一定の条件下で英国のEU離脱期限を再延長することで合意。欧州議会選挙への参加が条件となるが、順守できなければ6月1日付で離脱の可能性が高まる。

トゥスクEU大統領は、各国首脳にブレグジット期間の1年以内の離脱延期を要請。離脱協定案の再交渉は行わず、政治宣言以外に将来的に交渉を開始することもしない。離脱期間の延長を認めなければ合意なき離脱リスクが高まる。英国が準備できればいつでも離脱可能。

EUのバルニエ首席交渉官は、英国が関税同盟に残留を求める用意も。将来の政治宣言には改善の余裕があるとするも、ブレグジット合意の再交渉を否定。

メルケル独首相は、バックストップに5年の期限を設定することを提案。→一時GBPUSDは1.3121まで急伸するも、独政府とEUのバルニエ首席交渉官は否定。元の水準に逆戻り。

メイ政権と英労働党とのブレグジットを巡る協議は結論に至らず、10日のEU首脳会議前の合意を断念し、11日に再開へ。

メイ英首相は、10日のEU首脳会議の前にトゥスクEU大統領と会談し、最も期間の短い延期を求める→ GBP売りが強まる。

英議会は、メイ英首相のEU離脱で4月12日から6月末までの延期要請を承認。

イタリア政府は、2019年のGDP見通しを1.0→0.2%に下方修正。(4月4日のロイター社の見込みでは0.3~0.4%)

イタリアの公的債務の対GDP比率(ロイター経済財政計画(DEF)の草案)は、政策が一定の場合、今年は132.7%近辺と昨年の132.2%から上昇。財政赤字の対GDP比率が今年は2.4%と、従来目標の2.04%を超える。

ECB理事会では、預金金利の改装措置の導入に言及する可能性や、9月に復活する長期リファイナンスオペの詳細を発表する可能性、直近の経済指標に対しどのように考えているか?

【アジア・その他】
IMF世界経済の見通しを発表、2019年GDP3.3%に下方修正と、金融危機以来の低水準に修正。世界貿易量=4.0→3.4%、米成長率2.5→2.3%、中国成長6.2→6.3%、ユーロ圏成長1.6→1.3%、日本1.1→1.0%、

プーチン・ロシア大統領、現状の原油価格に満足している。

トルコ財務相、日本時間10日17時に経済計画を発表。

サウジ・アラムコの120億ドルのドル建て記載に1000億ドル超の応募。利回りはサウジ・ソブリン債を下回る可能性と異例。


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