2019/04/04

2019年4月4日(木)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年4月4日(木)アジア・欧州市場序盤の動き

明日金曜の米雇用統計とワシントンでの米中通商協議、特に5日早朝05:30時からのトランプ大統領・中国副首相の会談に関心が集中。ブレグジットでは英下院が1票差でEUから合意なき離脱を阻止する法案を可決、10日のEU臨時首脳会議に臨む。

日経平均株価は+11.74と何とかプラス圏を維持、上海総合は+0.94%と堅調に推移、米債利回りは低下し、原油価格も軟化。

アジア市場の為替相場は、ワシントンでの米中通商協議の結果の関心が高く、明日未明のトランプ大統領と中国副首相の会談の結果を見守る動きと、明日の米雇用統計のメインイベントを前にして、新たな材料がなければ積極的に動けず主要通貨では相場変動も少ないが、軟調な米債利回りに総じてドル売り傾向となっている。

GBPUSDは、英下院(3日)は、EUから合意なき離脱を阻止する法案を313対312の1票差で可決。4日の手続きを経て上院へ送られる。メイ首相とコービン労働党党首との会談では、「有益だったが、結論には至っていないが、離脱阻止に向け、再国民投票の選択肢とあるが、首相は議会の承認を求め、EUが10日に開く臨時首脳会議に臨み9カ月の長期離脱延期を要請する見通しとある。これを好感したのか、アジア市場の朝方からやや買いが優勢で、欧州市場に入っても底値を緩やかながら切り上げている。

USDJPYは、特に材料は見当たらず、仲値近くでな実需の買いなのか111.52の高値まで上昇後、111.34まで緩やかに低下。日本株の上昇力は鈍く、米債利回りの軟化に反応なのか、米中通商協議と明日の米雇用統計を前にして、円ショートポジションの巻き戻しとも思われる。

EURUSDは、早朝の1.1230台をボトムに1.1248まで緩やかに上昇。欧州市場に入り独製造業新規受注=前月比-4.2%(予想0.3%)と予想を大幅に下回り約2年ぶりの大幅低下に1.1235近くなで値を下げるも続かず。結局は大枠1.1235~75の狭いレンジで推移。

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15:00    GER 2月 製造業新規受注=前月比-4.2%(予想0.3% 前回-2.6→-2.1%)、前年比-8.4%(予想-5.4% 前回-3.9→-3.6%)→ 予想を大幅に下回り2年ぶりの大幅低下


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英下院(3日)は、EUから合意なき離脱を阻止する法案を313対312の1票差で可決。4日の手続きを経て上院へ送られる。

メイ首相とコービン労働党党首との会談では、「有益だったが、結論には至っていない。EUとの関税同盟への残留と単一市場へのアクセス、ダイナミックな規制の整合を望む労働党の考え方を提示した」と発言。経済的な打撃を伴う「合意なき離脱」や「悪い合意」の下での離脱阻止に向け、再国民投票の選択肢。コービン氏と妥協案で合意すれば、首相は議会の承認を求め、EUが10日に開く臨時首脳会議に臨む。

大衆紙サンは、メイ首相がEU臨時首脳会議で、9カ月の長期離脱延期を要請する見通し。

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