2019/04/06

2019年4月6日(土)昨日5日、海外市場の動き

2019年4月6日(土)昨日5日、海外市場の動き

米雇用統計は、「強い非農業部門雇用者数と弱い平均時給」との強弱混在で、直後は上下変動するも、結果はややドル買いに軍配。カナダ雇用統計は新規雇用者数が若干予想を下回る。

米中通商協議は1日延長して協議するも、「合意を急ぐ中国」と「妥協許さず焦らす米国」に現時点では合意できず。クドロー氏は「テレビ会議形式で来週も継続する」とあるが、なんだか「オオカミ少年」?

FRBに噛みつくトランプ。 トランプ大統領は、「FRBは利下げすべきで量的緩和の引き締めも中止すべき」。と、言いながらもなぜか?「米経済指標は非常にすごく良い」と言っている?! クドロー氏はお目付け役なのか? トランプ大統領はFRBの見解を述べているだけで、圧力をかけていない。インフレは見られず利上げも必要なく、FRBは利下げが可能」とフォローを忘れず。

ブレグジットでは。メイ英首相は、「EU大統領への書簡、離脱期限を6月30日まで延期することを提案」し、結果は10日のEU臨時首脳会議待ち! コービン英労働党党首は、「離脱協議に関して英政府から譲歩案は提示されていない、メイ首相には抜本的な変化を要請している」に、緩やかなポンド売り止まらず。

米株は強弱混在の米雇用統計を受け上昇からスタートし伸び率は鈍いが前日比+40.36(+0.15%)で終了、一方、米債利回りは2.54%台へ上昇後に反転下落し、2.5%を割り込み2.49%台へと低下、2年債は2.34%台と何とか前日比で上昇傾向を維持。WTIは米雇用統計後から続伸し63.26ドルで終了。

USDJPYは、前日比で大きな変化は見られず。アジア市場は111.59をボトムに仲値では111.80に上昇。欧州市場は動けず。米国市場は強弱混在の米雇用統計に、111.68→111.54→111.82まで上下変動。米債利回りも直後の上昇から結局は軟化、米株も強さは見られず結局は動けず111.70で終了。気になっていた運用資産額111.72兆円の巨大なノルウェー年金基金が、債券保有を「ユーロ、ドル、ポンドだ」建てに限定し、ポートフォリオで円の通貨を除外する可能性があったが、結局は免れた。社債保有の減額に関してもノルウェー財務省が却下しことなしを得る。(チリ、チェコ共和国、ハンガリー、イスラエル、マレーシア、メキシコ、ポーランド、ロシア、韓国、タイの債券が除外へ)。

EURUSDは、前日比で大きな変化は見られず。アジア市場では1.1218をボトムに1.1237まで小幅上昇、欧州市場では1.1225~37と共に狭いレンジで推移。米国市場は強弱混在の米雇用統計に、1.1217~1.1245に上下しながらも、GBP続落の影響かは不明ながらフィキシング後には1.1210まで下落し1.1215で終了。

GBPUSDは、アジア市場の1.3122を高値に欧米市場ではメイ英首相は、EU大統領に離脱期限を6月30日まで延期することを提案、結果は10日のEU臨時首脳会議待ちに、GBP売りがやや優勢。コービン英労働党党首が、「離脱協議に関して英政府から譲歩案は提示されていない」との発言もあり、1.3000の大台を一時割り込み、1.2987まで続伸し1.3030で終了。

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21:30    CAD 3月 雇用統計:失業率=5.8%(予想5.8% 前回5.8%)、新規雇用者数=-0.72万人(予想-1万人 前回5.59万人)、フルタイム=予想 前回5.59万人、パートタイム=予想 前回-1.16万人、労働参加率=65.7%(予想65.7% 前回65.8%)

21:30    USD 3月 雇用統計:失業率=3.8%(予想3.8% 前回3.8%)、非農業部門雇用者数=19.6万人(予想17.8万人 2月2.0→3.3万人、1月30.4→31.2万人) 労働参加率=63.0%(予想62.9% 前回63.2%)、時間当たり賃金=27.7(予想 前回27.66ドル)、平均時給=前月比0.1%(予想0.3% 前回0.4%)、平均時給=前年比3.2%(予想3.4% 前回3.4%)、平均週間労働時間=34.5(予想34.5 前回34.4)

2:00    USD 消費者信用残高=151.9億ドル(予想170億ドル 前回177.2億ドル)

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【北米】
米中通商協議では、中国劉副首相は通商協議で「新たなコンセンサス」、米国の合意はまだ先。中国劉副首相はトランプ大統領に早急な交渉決着を促す。トランプ大統領は、合意の枠組みに4週間、詳細文書化に2週間必要も、習主席との会談予定は発表せず、会議は5日にも開催。その後の交渉日程は決まっていない。

トランプ大統領は、中国とは通商協議で合否を予想したくない。

トランプ大統領は、違法薬物密輸巡り、新たな対メキシコ経済制裁を検討。

クドローNEC委員長は、中国との協議はまだ終了していない。米中通商協議がテレビ会議形式で来週も継続する。「協議はエンフォースメント(ルールの実効性担保)、知的財産権の窃取、強制的な技術移転、所有権、サイバー空間、コモディティーなど多くの分野で進展している。交渉はまだ道半ばだが、以前よりもずっと進捗している」

トランプ大統領は、FRBは利下げすべきで量的緩和の引き締めも中止すべき。米経済指標は非常にすごく良い。

クドローNEC委員長は、トランプ大統領はFRBの見解を述べているだけで、圧力をかけていない。インフレは見られず利上げも必要なく、FRBは利下げが可能。

【欧州】
メイ英首相は、EU大統領への書簡、離脱期限を6月30日まで延期することを提案、結果は10日のEU臨時首脳会議待ち。英政府は欧州議会選挙に参加しなくてすむよう、2019年5月23日より前の離脱を目指して議会承認の日程を調整したいと考えているが、それが不可能となった場合も考え、選挙参加の準備を続ける方針。→ 離脱を巡る行き詰まりを打開するためコービン労働党党首と協議していることが延期要請の理由。

当局者は、トゥスク大統領は、英国に1年の離脱延期を認めたい考えだが一部のEU加盟国はそのような長い延期には反対。

モスコビシ欧州委員会委員は、イタリア経済は「微妙」な状況にあり、注視する必要がある。一部の見通しはイタリアが今年リセッションに陥る可能性を示している。5月7日の欧州委員の経済見通しでは、景気減速がユーロ圏の中でドイツとイタリアに最も大きな影響を与えている現在の踏まえた内容となる。

◎イタリア国家統計局(ISTAT)は、景気先行指数に幾分明るい兆しがでている。
◎OECDは今週に、2019年イタリアGDP-0.2%との見通しを発表。
◎ルメール仏財務相は、ドイツの景気減速とイタリアのリセッションについて懸念を表明。ユーロ導入19カ国が相違解消に向けた改革で早期に合意に至らなければ、ユーロ圏の将来が危機にさらされることになる。
◎トリア・イタリア財務相は、国内の経済低迷はドイツと欧州の成長減速によるものだ。

ディマイオ・イタリア副首相は、全ての欧州諸国は英国に対し、EU離脱に必要な時間を与えるべき。

ワトソン英労働党副党首、「オープンマインドで協議に臨んでいるが、国民投票の再実施を含まないプロセスでは党内の同意がとりにくい」。

コービン英労働党党首は、離脱協議に関して英政府から譲歩案は提示されていない、メイ首相には抜本的な変化を要請している。一時1.2987まで下落。

ノルウェー年金基金、同基金は当初、債券保有をユーロとドル、ポンド建てに限定する案を出していたが、円やオーストラリア・ドル、カナダ・ドル、スウェーデン・クローナなどの主要な通貨は除外を免れた。社債の保有を減らす基金の提案も、財務省は却下した。1年余りの検討を経て、ノルウェー財務省が5日発表した。決定により、インデックスからチリとチェコ共和国、ハンガリー、イスラエル、マレーシア、メキシコ、ポーランド、ロシア、韓国、タイの債券が除外されるという。

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