2019/04/02

2019年4月2日(火)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年4月2日(火)アジア・欧州市場序盤の動き

NY市場引け直後に英下院は英議会が全ての動議(C, D, E, G)を再び否決しGBPUSDは一時1.3027まで下落、それをボトムに下げ止まっているが反発力は鈍い。

日経平均株価は伸び悩むも前日比でプラス圏を維持、中国株は上昇傾向を維持、米債利回りは軟化、原油価格伸び悩むも高値圏で推移。

GBPUSDは、NY市場引け直後に英下院は英議会が全ての動議(C, D, E, G)を再び否決しGBPUSDは一時1.3027まで下落、それをボトムに下げ止まっているが反発力は鈍い。相場は今後も日々相場変動の材料が控えている。今日2日の閣議でアイルランド国境へのハードボーダ設置回避を保証する「バックストップ」の改善を求めてEUに最後通告を行うか、4月12日に合意なき離脱を断行するよう首相に要請する見通し。また、4日はインディカティブ・ボートの決選投票があり、9日には3度目のEU離脱協定案の否決を受け、EU首脳会議を開催。10日にEUは臨時首脳会議が開催され、これまでにメイ首相の離脱協定案が議会を通過しない場合、いずれも非常に危険を伴う選択肢のどれかを首相は選ばざるを得ない。

USDCADは、前日NY市場の終盤の安値1.3298をボトムに、アジア市場で大枠1.3300の狭いレンジを継続。本日午前4時過ぎにポロズ・カナダ中銀総裁(1日)は、成長減速は一時的な可能性も。金利を中立金利より低い水準に設定することが経済見通しにより引き続き正当化されているが、このところのデータで成長減速は一時的なものである可能性が示されているとあり、原油価格も高止まり傾向にありCAD買いの材料となっている。

AUDUSDは、12時30分に豪中銀は金融政策1.5%の据え置きを発表した。声明では、インフレ率は低いままで安定している。基礎的インフレ率は今後2~3年で徐々に持ち直すと予想されるが、以前の予想より少し時間がかかる。政策スタンスを変更しないことが適切だったと判断したとあり、ややハト派発言に、AUDUSDは0.7129に上昇後、0.7092まで下落、その後も0.7102まで続落している。

USDJPYは一言蚊帳の外。昨日の「令和」騒動の反動や伸び悩む米債利回りと伸び悩む日本株の影響と思われるが、111.28~46の狭いレンジで推移。日米通商協議はワシントンで15~16日に開催予定となっている。どうなることやら!



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9:30    AUD 2月 住宅建設許可件数=前月比19.1%(予想-1.8% 前回2.5→2.3%)、前年比-12.5%(予想-27.0% 前回-28.6%)→ 予想を上回る

12:30    AUD 豪中銀金融政策発表=政策金利1.5%の据え置きを決定、予想通り

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ポロズ・カナダ中銀総裁(1日)は、成長減速は一時的な可能性も。金利を中立金利より低い水準に設定することが経済見通しにより引き続き正当化されているが、このところのデータで成長減速は一時的なものである可能性が示されている。

ポロズ・カナダ中銀総裁(1日)は、通商を巡る不確実性がカナダ経済だけでなく世界経済の重しになっている。カナダ経済の調整が進んでいることを示す明確な兆候もあり、「カナダ中銀は成長が潜在力を下回る状況は一次的なものとの見解を示してきたが、このところの経済指標はこうした見方と大方整合性が取れるものとなっている」。

英大衆紙サンは、アイルランド国境へのハードボーダ設置回避を保証する「バックストップ」の改善を求めてEUに最後通告を行うか、4月12日に合意なき離脱を断行するよう首相に2日の閣議で要求する見通しだ。

日米通商交渉、茂木経済再生相とライトハイザー米通商代表部(USTR)代表による日米通商交渉の初会合は15~16日にも米国で開催される方向。→ 米国側は対日貿易赤字の削減を重視しており、日本からの自動車輸出に高率関税を課す可能性があり、交渉の行方は、日本経済の動向にも大きな影響を与えかねない。

日銀3月日銀短観の調査内容。主要大企業・輸出業種の2019年度想定為替レートは、自動車が前年109.24→108.46と円高方向へ。電気109.45→109.18と総じて円高方向に修正へ。

豪中銀声明(ブルームバーグ)、次期総選挙を控え、劣勢にあるモリソン首相が起死回生を狙って同日打ち出す予定の財政刺激策について、どの程度の経済効果が見込まれるか中銀として分析したい意向。家計の実質可処分所得が長期にわたって低調に推移、最近の住宅市場の調整の影響が家計の消費の伸びに及んでおり、干ばつに伴う農業生産への打撃にも言及。

豪中銀、政策金利1.5%の据え置きを予想通り決定。声明では、インフレ率は低いままで安定している。基礎的インフレ率は今後2~3年で徐々に持ち直すと予想されるが、以前の予想より少し時間がかかる。政策スタンスを変更しないことが適切だったと判断。

ロシア、ドルの外貨準備比率を引き下げへ。金・外貨準備高に占めるドル建て資産の比率を1年前の46.2→9月末22.6%へ大幅に低下。一方、人民元の比率は1年前1.0→14.4%と急上昇。ユーロも23.9→32.1%に上昇。

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