2019/04/30

2019年4月30日(火)欧州市場の動き

2019年4月30日(火)欧州市場の動き

ユーロ圏の強い経済指標にEURUSDの上昇が続き、カナダの弱い月次GDPにもCAD買の流れを維持、USDJPYではJPY買が目立ち、上昇率NO.1はGBPUSDで特に材料は確認できず。

欧州株は下げ幅を縮め前日とほぼ同水準で推移。WTIは64.50台へ上昇、米債利回りは下落から下げ幅を縮し米国市場に入ると上昇幅を拡大。ダウは小幅上昇へ。

EURUSDは、仏CPIは前月比が弱いが前年比は予想と前回と変わらず、独失業者数は予想外に減少、ユーロ圏失業率は改善、ユーロ圏GDPは予想外に強く、イタリアは前期比0.2%と予想を上回りマイナス圏と脱出、独CPIは予想を大幅に上回る。結果、EURUSDは1.1176~93のレンジから、強い独CPI後には1.1190台へ再上昇し、イタリアGDPがプラス圏でリセッション回避、独CPIが予想外に強く出ると、1.1220台へ再上昇。

一方、GBPUSDは、ブレグジット関連で特にサプライズなニュースは確認できず。英労働党とのブレグジット協議でも進展が見られない中で、前日比0.7%近く上昇となり、アジアの安値1.2927、欧州市場の安値1.2931から米国市場に入り1.3000の大台を回復中。

AUDUSDは、アジア市場の中国PMIが予想外に伸びずAUD売りの流れは止まらず、0.7033~69のレンジで、欧州市場に入ってからは、0.7059をピークに伸び悩み気味。

USDJPYは、円買いの流れが止まらず、クロスでも円高傾向を維持。アジア市場の111.69をピークにアジア市場は111.50割れまで下落、欧州市場に入り、米債利回りが再上昇しても円買いの流れは変わらず、と111.20台まで一時下落してようやく下げ止まる。

USDCADは、アジア市場の1.3451をボトムに欧州市場の序盤には1.3480まで上昇するも、逆にGDP発表直前には1.3425まで続落。注目のカナダGDPの前月比が予想外のマイナスと出ると1.3460台まで急伸、ただし、鉱工業製品価格が強く出たことで上昇幅も弱まるが底堅く推移している。

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14:30    FRN 第1四半期GDP・速報値=前期比0.3%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比1.1%(予想1.1% 前回1.0%)

15:00    GER 5月 GfK消費者信頼感指数=10.4(予想10.4 前回10.4)

15:45    FRN 3月 消費者物価指数・速報値=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.8%)、前年比1.2%(予想1.2% 前回1.1%)、HICP前月比0.3%(予想0.6% 前回0.9%)、HICP前年比1.4%(予想1.4% 前回1.3%)→ 前月比は予想を下回るも前年比は予想通りで変わらず

16:00    CHF 4月 KOF景気先行指数=96.2(予想97.0 前回97.4→97.1)

16:55    GER 4月 雇用統計: 失業率=4.9%(予想4.9% 前回4.9%)、失業者数=前月比-1.2万人(予想-0.7万人 前回-0.7万人)→ 失業者数は予想より減少、失業率は前回と変わらず1990年の東西ドイツ陶業後の最低水準を維持

18:00    EUR 3月 失業率=7.7%(予想7.8% 前回7.8%)→ 予想と前回を下回り改善へ

18:00    EUR 第1四半期GDP・速報値=前期比0.4%(予想0.3% 前回0.2%)、前年比1.2%(予想1.1% 前回1.1→1.2%)→ 予想を上回る

18:00    ITL 第1四半期GDP・速報値=前期比0.2%(予想0.1% 前回-0.1%)、前年比0.1%(予想-0.1% 前回0.0%)→ 予想を上回り前回のマイナスを脱却

21:00    GER 4月 消費者物価指数・速報値=前月比1.0%(想0.5% 前回0.4%)、前年比2.0%(予想1.5% 前回1.3%)、HICP前月比1.0%(予想0.6% 前回0.5%) HIPC前年比2.1%(予想1.7% 前回1.4%)→ 予想を大幅に上回る

21:30    USD 第1四半期 雇用コスト指数=前期比0.7%(予想0.7% 前回0.7%)

21:30    CAD 2月 月次GDP=前月比-0.1%(予想0.0% 前回0.3%)、前年比1.1%(予想1.4% 前回1.6%)

21:30    CAD 3月 鉱工業製品価格=前月比1.3%(予想0.7% 前回0.3%)、原料価格指数=前月比2.8%(予想3.9% 前回4.6→3.0%)

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