2019/04/23

2019年4月23日(火)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年4月23日(火)アジア・欧州市場序盤の動き

WTIは続伸、日本株は下落から値を戻し小幅高で推移、上海総合の上昇力は鈍くマイナス圏を脱するもほぼ前日と変わらず。米債利回りは低下し全体的な流れは米国のイラン産原油の禁輸措置の除外撤廃が目の前に迫り、原油高=リスク回避へ。

為替相場は、一時JPY買が強まるも続かず。AUDUSD+NZDUSDは前日の中国株安の流れを受けその流れは今日のアジア市場でも止まらず。USDCADは原油価格の続伸にも昨日と変わりCAD売りへと変化。EURUSDの動きは鈍く小幅な下げにとどまり、GBPUSDは特に材料がない中で、1.2975~90の狭いレンジで推移し前日とほぼ同水準で推移、今日から再開される英議会の動きを見守りたい。

USDJPYは、茂木経済再生相が日米首脳会談前の25日にライトハイザーUSTR代表と通商協議で会談。安倍首相が4月26日に訪米しトランプ大統領との首脳会談が目の前に迫っている。アジア市場では実需のドル売りなのか、薄商いの中で仲値前からJPY買が進み、午前10時には株安もあり久々に直近のレンジ下限を割り込み一時111.65まで下落。しかし、仲値に向けた売りが一巡すると111.94まで値を戻している。日本生命が為替リスクを回避せずオープンで投資する外国債券の残高やオルタナティブを含めた外国株の残高を増やすとの報道は、円ベア材料に思えてならない。

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日本生命の財務企画部長は、2019年度の運用計画は、為替リスクを回避せずオープンで投資する外国債券の残高やオルタナティブを含めた外国株の残高を増やす。今年度の新規資金は昨年度並みの1.6兆円程度を見込んでいる。

日本生命の財務企画部長は、ヘッジ外債は、米ドルのヘッジコストの高止まりが見込まれ、残高は横ばいから減少を計画。海外の国債を売却しスプレッド収益が獲得できる社債やプロジェクトファイナンス(PF)に入れ替える。オープン外債の残高は増加。外債はヘッジとオープンの間で機動的に為替リスクをコントロールし配分調整する。オープン外債の積み増しについて「金利・為替次第で数千億円になる可能性もある」と述べた。

クーレECB専務理事は、金利の階層化、現時点では金融政策的には導入する理由ないが注視する必要。マイナス金利は最大の問題ではない、各銀行フォーカスすべき。通商問題が解決できれば経済成長率は下半期に回復へ。

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