2019/04/10

2019年4月10日(水)欧州・米国市場序盤の動き

2019年4月10日(水)欧州・米国市場序盤の動き

為替相場は、ECBのタカ派期待が裏切られEURは全面安。欧州株は上昇、米株は米CPIの発表後のダウ上昇からスタートするも続かずマイナス圏で推移。米債利回りは下落しドル売り。また、注目の米CPIは、総合は強いもコアは弱い。残るはEU臨時首脳会議の結果と米FOMC議事録。

ECB理事会は、予想通り主要政策金利の据え置きを決定し、金利ガイダンスも維持。長期リファイナンスオペでは詳細は発表なく、中銀預金金利の断層化も決定せず、ECB声明では、主要政策金利が少なくとも今年末にかけて、また必要な間、現行水準にとどまると予想している。EURUSDはこの決定を受けフライイング気味に上昇した1.1287を高値に1.1230まで下落へ。

USDJPYは、強弱混在した米CPIの影響もあり、直後は111.28まで上昇から111.00台まで続落。

GBPUSDは、欧州市場に入り、EU首脳会談を前にして一時1.3109まで続伸。今日も関係者発言を材料とした値動きが続き、

ドラギECB総裁の理事会後の記者会見は、
フォワードガイダンス=ECBの主要金利に関するフォワードガイダンスを通して、かなりの金融政策刺激が提供されている。これは買い入れた資産の再投資、および新たな貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO)により強化されている。金利の見通し=主要政策金利は少なくとも2019年末にかけて、さらに、インフレが目標に向け確実に持続的に収束していくために必要な限り、現行水準にとどまると予想。

ドラギECB総裁の理事会後の記者会見は、ユーロ圏がリセッションに陥るリスクは依然低い。今回はQE,ガイダンス、今後の政策などは議論せず。トランプ大統領の関税政策が経済信頼感に影響。
ドラギECB総裁の理事会後の記者会見は、中銀預金金利の階層化について決定することは時期尚早。

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21:30    USD 3月 消費者物価=前月比0.4%(予想0.3% 前回0.2%)、前年比1.9%(予想1.8% 前回1.5%)、コア前月比0.1%(予想0.2% 前回0.1%)、コア前年比2.0%(予想2.1% 前回2.1%)、→ 総合は強いもコアは弱い  実質平均時給=前月比1.3%(前回1.9%)、実質週平均賃金=1.3%(前回1.6%)共に前回より弱い。

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