2019/04/13

最近のIMMポジションから見えること(4月13日)

最近のIMMポジションから見えること(4月13日)

4月9日の最新データから、直近の7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のIMMポジションを見ながら、相場動向を考えてみたい。

7通貨合計のネットポジションでは、前週ほどではないが前週比で-8,888コントラクトとマイナス幅が増加し、ドルに対しての信認が強い状態を継続している。全体では、円は前週と様変わりでショートが拡大、ユーロは前週の大幅ショートも落ち着き小幅なショートにとどまっている。集計日終値ベースでのFXレートは、円(111.318→111.123、)とユーロ(1.12042→1.12613)と、IMMポジションとは逆にドル売り方向にあることは興味深い。

【円】
ロング19,914 ショート91,434 ネット-71,520 前週比-8,779 
2018年6月19日から43週続くネットショートポジションは変わらず、前週比では8週連続し前週比でショートが拡大している。ショートポジションは1月15日以来の水準となっており、市場の円先高センチメントが残る中でもIMMポジションから見ると円先安期待は変わらず。

【ユーロ】
ロング140,401 ショート242,599 ネット-102,198 前週比-3,014 
2018年10月2日から28週続くネットショートポジションは変わらず、前週比では4週連続し前週比でショートが拡大している。ネットポジションは10万コントラクトの大台をついに達成し、2016年12月6日以来の水準に拡大し、トレンドとしてEURUSDの売りに連動していることがわかる。

【ポンド】
ロング36,260 ショート42,776 ネット-6,516 前週比3,415 
2018年6月19日から43週続くネットショートポジションは変わらず、売り買いが交錯しながら前週比では小幅ながらロングとなっている。ブレグジットの再延長がようやく決定するなど不透明感が強まる中でも、ポンドのショートは減少傾向にあり、トータルわずか-6,516コントラクトまで低下し、ポジションだけを見るとニュートラルでポンド先安懸念は感じられず。          

【カナダドル】
ロング24,681 ショート67,883 ネット-43,202 前週比1,121
2018年3月27日から55週連続でネットショートポジションは変わらず、売り買いが交錯しながら前週比で小幅ながらロングとなっている。原油価格の上昇にもネットポジションは4万~5万コントラクトのショートで変わらず、USDCADも1.33台で変わらず。

【豪ドル】
ロング28,481 ショート82,897 ネット-54,416 前週比1,327
2018年4月3日から54週連続でネットショートポジションは変わらず、直近では5週連続し前週比で増加していたショートは、逆にロングへと変化しAUD買の流へ変化するも、ネットポジションの水準は4~5万コントラクト台とショートで安定。 AUDUSDは0.7080~0.7120と大きな変化は見られず。  
 

データは別表をご覧ください!

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