2019/04/16

2019年4月15日(月)欧州・米国市場序盤の動き

2019年4月15日(月)欧州・米国市場序盤の動き

欧州市場に入っても、為替相場の動きは緩慢で、アジア市場と同じく、ハードブレグジットのリスク回避の期待なのかGBP選好され、CADは原油価格の変動に連動した相場展開となっていたが、カナダの弱い企業景況感調査を受け1.3310台→1.3390へ急伸しCAD売りとなっている。

GBPUSDは、全体的に上昇率が弱い中で目立ち、一時1.3119まで上昇し先週末の高値1.31327を目指す動きとなったが、米国市場に入り株安の影響なのか1.3095まで下落。

USDCADは、軟調な原油価格にアジア・欧州市場の1.3340台まで上昇から、原油価格の下げ止まりから一時1.3297まで下落へ。米国市場に入り23.30時に発表されたカナダの第1四半期企業景況感調査が悪く1.3390まで一時上昇へ。

USDJPYは、アジア市場の112.096を高値に米国市場に入り、NY連銀製造業景気指数が予想外に強く、米2年債利回りが上昇し一時112.07まで再上昇するも、さすがに米株に強さは見られず伸びは今一つで、前週末終値と変わらず。

EURUSDは、欧州市場に入り一時1.13209まで上昇するも、先週末の高値1.13238を超えられず。EU加盟国が米国と正式な通商交渉を開始することを最終承認、米国市場に入り強い米経済指標もあり上値が重くなり1.1300を一時割り込むも、1.1300以下の買いは厚く小幅反発中。

欧州株は伸び悩み、ダウは下落からスタート、米10年債は伸び悩み小幅安ながら、2年債は逆に上昇へ、WTIは小幅下落で推移。



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21:30    USD 4月 NY連銀製造業景気指数=10.10(予想6.7 前回3.7)→ 予想を大幅に上回る

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カナダ中銀第1四半期企業景況感調査は、大部分の地域の企業に対するこれまでの高水準の内外需要からの軟化を示している。投資意欲および雇用意向は依然としてプラス。

過去の売上高の伸びを示す指標(より速い成長を報告している企業の割合 - 遅い成長を報告している割合
)=2018年第4四半期22%→2019年第1四半期-6%。将来の売り上げ見通し=2018年第4四半期27%→2019年第1四半期14%、

カナダ中銀第1四半期企業景況感調査は、過去の売上高の伸びを示す指標はゼロ近くまで低下、堅調な1年後の過去12か月間で売上高の伸び率がやや鈍化したことを示唆。エネルギーや住宅セクターに関連する企業の需要が最近鈍化していることを反映。1年前と比較して、受注高や売上照会などの将来の売上指標が改善したという報告はさらに減少。

独政府報道官は、予算では財政支出が前回よりも大幅に増加していることから、景気刺激策は必要ないと判断している。

EU加盟国は、米国と正式な通商交渉を開始することを最終承認した。通商交渉入りを巡っては、フランスの反発を受けて承認が数カ月遅れており、交渉権限ではフランスが反対、ベルギーは棄権した。

ゴールドマン・サックスが15日発表した2019年1~3月期決算は、純利益が22.51億ドル(前年比-21%)、1株あたり利益は同18%減の5.71ドルで、事前予想平均4.89ドルを上回った。

OECDの対日経済審査報告書は、日本経済の人口減少に対して警鐘を鳴らし、プライマリーバランス(財政の基礎的収支)を黒字化するためには消費税率を最大26%まで引き上げる必要があると指摘。外国人労働者を増やすのが非常に重要とも指摘。

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