2019/04/21

最近のIMMポジションから見えること(4月21日)

最近のIMMポジションから見えること(4月21日)

4月16日の最新データで、直近の7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のIMMポジションを見ながら、相場動向を考えてみたい。

7通貨合計のネットポジションは、4週連続ショートが拡大しており、3月に入ってからは3月26日の1週を除き残り7週間で前日比ショートが拡大しており、結果的にドルの信認の強さを表しているとも言えそう。

目立った動きとしては、ポンドがついにネットショートからロングへと変化したこと、円のショートが急増しポジションの動向から慢性的な円先安期待がさらに強まっていることが上げられる。

【円】
ロング31,807 ショート118,913 ネット-87,106 前週比-15,586
2018年6月19日から44週と長期間続くネットショートポジションは変わらず、前週比でも9週連続でショートが拡大している。特にショートの拡大幅は昨年10月2日以来の大きさとなり、円安期待がさらに強まっていることを表している。

【ユーロ】
ロング144,867 ショート242,890 ネッ-98,023ト 前週比4,175
2018年10月2日から29週続くネットショートポジションは変わらず。前週比では4週続いたショートの拡大も収まり小幅ながらロングとなっているが、高水準的にあることに変わりない。

【ポンド】
ロング45,932 ショート45,010 ネット922 前週比7,438
2018年6月19日から43週続くネットポジションはついネットショートからロングへと変化! 英国の合意なきEU離脱のリスクが弱まっているとは言え、引き続きブレグジットをめぐる動きが不透明な中で、すでにポジション的に若干ながらロングへと変化し、ポンドの先安期待は全く感じられず。

【カナダドル】
ロング18,256 ショート67,418 ネット-49,162 前週比-5,960
2018年3月27日から56週連続でネットショートポジションは変わらず。週替わりの変化とでも言うのか、直近では前週比のネットポジションの変化はロング・ショートと変化しており、方向感定まらず!

【豪ドル】
ロング29,791 ショート76,671 ネット-46,880 前週比7,536
2018年4月3日から55週連続でネットショートポジションは変わらず。直近では2週連続して前週比で小幅ながらロングが拡大しており、2週連続の変化は1月29日以来で、微妙ではあるが市場センチメントが変化している可能性も。
 
データは別表をご覧ください!
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