2019/04/17

2019年4月17日(水)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年4月17日(水)アジア・欧州市場序盤の動き

日本株、中国株と続伸しダウ先物も小幅高で、日経平均は一時年初来高値を更新、米債利回りも上昇へ。為替相場は弱いCPIに下落したNZDを除き、総じてドル売りの流れで、特に強い中国発の経済指標を受けたAUDの上昇が目立ち、米中通商交渉の動きを気にしながらもUSDJPYは年初来の高値を一時更新。

NZDUSDは、NZのCPIは前年比1.5%と予想外に弱く前回1.9%から低下し、NZD売りが加速して0.6770台→0.6660台へ一時急落。ドル売りの流れと強い中国経済指標を受けたAUDUSDの上昇に0.6740台へ緩やかに値を戻している。その結果としてAUDNZDの上昇が目立っている。

AUDUSDは、NZDUSDの下げに一時0.7150台まで値を下げるも、中国のGDPは6.3%の減速予想を上回り前年比6.4%と前回と変わらず、小売売上高、鉱工業生産も予想と前回を上回る結果に、0.7206まで一機に急伸。その後も豪金利の上昇もあり高値圏で推移。

USDJPYは、日米通商協議は、米国側は対日赤字へ懸念表明し対日赤字削減要求、現時点で合意なし 来週再交渉へ。直ぐに為替条項が盛り込まれる可能性も低いこともあり、日経平均とUSDJPYは年初来の高値を更新。USDJPYは午前9時の大口取引が開始早々に112.165まで上昇。日本株高+米債利回りの上昇にも関わらず、大口の売りに仲値過ぎから逆に売りへと変化し、111.92まで下落。今のところ112円の大台近くと高値圏で推移しており、市場センチメントの円先安観を変えるには至っていないが、111.20~30を超えることができるのか? 引き続きこれが問題。

EURUSDは、昨日NY市場の売りから一変。1.1279をボトムに下げ止まり1.1300の大台を回復し、欧州市場の序盤では1.1314まで続伸中。

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7:45    NZD 第1四半期 消費者物価指数=前期比0.1%(予想0.3% 前回0.1%) 前年比1.5%(予想1.7% 前回1.9%)→ 予想を下回り、NZDUSDは0.6770台→0.6660台へ下落。

8:50    JPY 3月 通関ベース貿易統計:季調前=5285億円(予想3677億円 前回3349億円)、季調済=-1778億円(予想-2969億円 前回1161億円)→ 予想を上回る。

11:00    CNY 3月 小売売上高=前年比8.7%(予想8.4% 前回8.2%)

11:00    CNY 3月 鉱工業生産=前年比8.5%(予想5.9% 前回5.3%)

11:00    CNY 3月 都市部投資=年初来前年比6.3%(予想6.3% 前回6.1%)

11:00    CNY 第1四半期GDP=前期比1.4%(予想1.4% 前回1.5%)、前年比6.4%(予想6.3% 前回6.4%)

13:30    JPY 2月 鉱工業生産・確報値=前月比0.7%(予想1.4% 前回1.4%)、前年比-1.1%(予想-1.0% 前回-1.0%)、設備稼働率=前月比1.0%(予想-0.4% 前回-4.7%)

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