2019/04/02

2019年4月2日(火)昨日1日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年4月2日(火)昨日1日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

4月1日新年度入りの月曜日。中国景況感の改善、米中通商協議の楽観的見通しが強く、リスクセンチメントが改善し、株高+米債利回りは上昇し、円売りが続く。1日に離脱協定案に代わる複数の選択肢について再び投票もあり、ブレグジットではEU離脱の延期+中止期待も、合意なきEU離脱のリスク回避の巻き戻しにポンド買が続き。弱いユーロ圏景況感指数とドラギECB総裁のハト派発言もありEUR買は鈍く、強弱混在する米経済指標に総じてドル売りの流れも続く。

週末と本日の中国国家統計局とCaixinPMIは中国政府の経済対策の影響に予想外に強く、市場のリスクセンチメントは改善へ。

ユーロ圏の主要国の製造業PMI・改定値は総じて弱く、ユーロ圏経済の鈍化を懸念。

米国では、小売売上高、製造業PMI、ISM製造業景況感指数、建設支出、企業在庫と、強弱混在する経済指標となるも、米債利回りは強いSIM製造業景況感指数「55.3(予想54.5 前回54.2)」に反応し米債利回りは上昇へ。

USDJPYは、日銀短観は弱く、中国発のPMIは総じて強く、株価上昇にリスクセンチメントの改善と楽観的な米中通商協議、株高+債券利回りの上昇に、円売りが強まる。

アジア市場では111.18、欧州市場では111.14を高値にドル売りに上げ止まり、米国市場に入り弱い米小売売上高に一時110.81まで下落へ。ただ、欧米株は強く、米債利回りも底堅く推移する中で底値も固く、強い米ISM製造業景況指数が発表されると、米債利回りの急伸もありアジア市場の高値を上回り111.44まで続伸。111.50の壁で上げ止まるも、111.30台での推移と高値圏での取引が続いている。

GBPUSDは、EU離脱のより長期の延期、離脱中止の可能性、1日に離脱協定案に代わる複数の選択肢について再び投票を控え、GBP買い戻しが続く。

アジア市場の1.3009を安値に1.30のボトムを維持し、アジア市場では1.3080台へ。欧州市場も1.3060をボトムに1.3124まで上昇。米国市場に入り、強い米ISM製造業景況指数に一時1.3080まで値を下げるも、1.3150まで上昇しようやく上げ止まり1.3100台で取引中。

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21:30    USD 2月 小売売上高=前月比-0.2%(予想0.3% 前回0.2→0.7%)、除く自動車・前月比-0.4%(予想0.4% 前回0.9→1.4%)→ 予想外に低下するも、前月は大幅な上方修正に

22:45    USD 3月 製造業PMI・改定値=52.4(予想52.5 前回52.5→53.0)→ 予想を下回るも前回は上方修正へ。

23:00    USD 3月 ISM製造業景況指数=55.3(予想54.5 前回54.2)→ 予想と前回を上回る

23:00    USD 2月 建設支出=前月比1.0%(予想-0.3% 前回1.3→2.5%)→ 予想と前回を大幅に上回る

23:00    USD 1月 企業在庫=前月比0.8%(予想0.5% 前回0.6→0.8%)→ 予想を上回る

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【北米】
新華社通信、28日、29日の米中通商協議で新たな進展があり、合意文書の文言について協議した

アームFRB理事候補(トランプ大統領が指名)29日は、FRBによる12月の利上げの巻き戻しは検討するが、0.5%の利下げは必ずしも支持しないと表明。FRBが良い政策運営を行えば米経済は向こう5年に3─4%の成長率を享受できる。コモディティー価格の下落は米経済が若干のデフレ期に向かっている可能性を示唆している。

アームFRB理事候補(トランプ大統領が指名)30日、大統領の経済運営を高く評価するが、常に同意するわけではない。経済成長や米労働者に関し私は独立した意見を持つだろう。

ポロズ・カナダ中銀総裁は、潜在成長率を下回る期間は一時的、見通しは金利が中立レンジを下回ることを正当化、最近のデータは、一時的な減速との見方で一致。輸出や設備投資は今年プラスに転じる。

【欧州】
メイ英首相報道官、総選挙や2回目の国民投票は国益ではない、新たな本決済は現実的に成功するかにかかっている。

ゴールドマン、英EU離脱、1年以上延期の可能性が高まっている。延期が長くなればなるほど、離脱しない公算が大きくなる。離脱協定の修正版が最終的に承認される展開、依然最もあり得る

英議会が2日、メイ首相の離脱協定案に代わる複数の選択肢について再び投票を行う。

デギンドスECB副総裁は、「成長の勢いが鈍化していることで域内の物価圧力が影響を受けており、インフレ目標の達成に向けた動きが遅延している」。

ドラギECB総裁(ECB年次報告)は、地政学的な不確実性リスクの対処でECBは大幅な刺激策を維持は不可欠。インフレ上昇のため大規模な刺激策が重要。リスクを抱える中で忍耐強さ、慎重さ、継続性が必要。

イタリア経済相、2019年の財政赤字はGDP比2.5%以下に。

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