2019/04/24

2019年4月24日(水)昨日23日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年4月24日(水)昨日23日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

米中通商協議はクドロー米NEC委員長曰く、「米中通商交渉は進展しており、慎重ながらも楽観視」(一体いつになったら合意できるのか?)。日米通商協議は安倍首相訪米前日25日から再開へ(サプライズはないのか?)。

ダウは+0.55%と米株は上昇、米債利回りは10年、2年債は共に低下し2年債は一時2.39%まで下落。WTIは一時66.60ドルまで上昇と米国のイラン産原油の全面輸入停止の圧力を前にして買の流れは止まらず。

イースター休暇明けで全市場が勢ぞろいした海外市場で、特に米国市場の序盤では、ドル買いが主流へ。個別にはUSDCADが+0.65%近くとCAD売り目立ち、AUD+NZD+EUR+GBPは共に対ドルで0.3%台の下落。JPYはクロスで全面高、その影響もありUSDJPYは逆に小幅低下。

GBPUSDは、イースター休暇明けで英議会も休み明けで再開へ。欧州市場では英政府は、来週にも離脱合意法案の議会採決を計画との報道に、GBPUSDは1.2976→1.3019まで一時上昇。ただし、与党内や野党との話し合いで妥協点を見出すことができるか不安感が広まり、逆に直近の安値1.2970台を割り込むとストップの売りに1.2950割れまで下落。強い米新築住宅販売+オプションカット時では1.2928まで続落。戻りも限定的で安値圏で推移。

EURUSDは、アジア市場とイースター休暇明の欧州市場は大枠1.1240~60の狭いレンジで推移。欧州委員会はイタリアとギリシャとの財政赤字を懸念する声が強まり、イタリア10年債利回りは2.7%と7週間ぶりの高水準。メルケル政権と連立しているキリスト教社会同盟(CSU)の支持率が低下する中、米国勢が参入すると流れは変わり、直近の安値1.1220台を割り込み1.1193まで下落。これをボトムに値を戻して終盤にかけては1.1220台で推移。

USDJPYは、アジア市場で仲値直前に111.97→111.65までの急落から値を戻し、欧州・米国市場の序盤では一時112円台を回復するも、強い米新築住宅販売件数にも関わらず112円の大台を維持できず、逆にクロスでの円買いの影響を受けながら111.76まで下落。結局は大枠111.65~00のレンジへ。

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21:30    CAD 2月 卸売売上高=前月比0.3%(予想0.1% 前回0.6→0.4%)→ 予想を上回る

22:00    USD 2月 FHFA 住宅価格指数=前月比0.3%(予想0.5% 前回0.6%)→ 予想と前回を下回る

23:00    EUR 4月 消費者信頼感指数・速報値=-7.9(予想-7.0 前回-7.2)→ 予想外にマイナス幅が拡大へ

23:00    USD 3月 新築住宅販売件数=前月比4.5(予想-3.3% 前回4.9→5.9%)、69.2万件(予想64.5万件 前回66.7→66.2万件)→ 予想を大幅に上回り2017年11月伊来の高水準、販売価格中央値は前年比9.7%艇下の30.27万ドルと、17年2月以来の低水準となった。

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【北米】
クドロー米NEC委員長曰く、「米中通商交渉は進展しており、慎重ながらも楽観視」

【欧州】
欧州委員会は、イタリアは財政赤字の縮小が遅れている。今回の統計で示されたイタリアの債務水準は欧州委の予想を上回り、EU財政規律の一段の逸脱が確認された。

EU統計局は、ギリシャとイタリアの債務が昨年拡大、ユーロ圏全体は縮小へ。 ①イタリアは債務の対GDP比が18年に132.2%と、前年の131.4%から上昇した。欧州委は昨年12月時点で、同比率は131.1%になるとの見通しを示していた。②ギリシャの債務の対GDP比は18年に181.1%となり、ユーロ圏で最も高い数値となった。17年は176.2%だった。

ユーロ圏全体の債務は昨年GDPの85.1%となり、2017年の87.1%から低下した。ユーロ圏全体の対GDP比財政赤字も17年の1.0%から0.5%に低下した。ドイツの債務の対GDP比が64.5%から60.9%に低下。また、財政黒字の対GDP比は17年の1.0%から1.7%に上昇した。

英日曜紙サンデータイムズは、英保守党議員委員会(通称:1922年委員会)のブレイディ委員長は、メイ首相に対して6月末までに首相を辞任するように迫る方針。

クーレECB専務理事は、金利の階層化、現時点では金融政策的には導入する理由ないが注視する必要。マイナス金利は最大の問題ではない、各銀行フォーカスすべき。通商問題が解決できれば経済成長率は下半期に回復へ。今年下期に成長が戻ると予想、マイナス金利が貸付に悪影響を与える兆しはない。

独ビルト紙は、メルケル首相率いる与党キリスト教民主同盟(CDU)及び連携しているキリスト教社会同盟(CSU)の支持率が、28%と2%ポイント低下し今年最低を記録。

イタリア10年債利回りは2.7%と7週間ぶりの高水準。 イタリアの経済低迷や財政赤字の問題で格付け見通しへの懸念や立政権内の対立をめぐる懸念の広がり。

【アジア・その他】
日本生命の財務企画部長は、2019年度の運用計画は、為替リスクを回避せずオープンで投資する外国債券の残高やオルタナティブを含めた外国株の残高を増やす。今年度の新規資金は昨年度並みの1.6兆円程度を見込んでいる。

日本生命の財務企画部長は、ヘッジ外債は、米ドルのヘッジコストの高止まりが見込まれ、残高は横ばいから減少を計画。海外の国債を売却しスプレッド収益が獲得できる社債やプロジェクトファイナンス(PF)に入れ替える。オープン外債の残高は増加。外債はヘッジとオープンの間で機動的に為替リスクをコントロールし配分調整する。オープン外債の積み増しについて「金利・為替次第で数千億円になる可能性もある」と述べた。

茂木経済再生相が日米首脳会談前の25日にライトハイザーUSTR代表と通商協議で会談

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