2019/04/12

2019年4月12日(金)欧州・米国市場序盤の動き

2019年4月12日(金)欧州・米国市場序盤の動き

欧州市場は、ドル全面安(除く円)! AUDUSDは0.9%台と上昇幅は大きく、EURUSD+GBPUSD+NZDUSDも0.5~0.6%近くの上昇で、USDCADは0.5%近く下落しドル売りへ。逆にUSDJPYは112円台を目指し0.3%近く上昇へ。

JPモルガン第1四半期決算は好調、純金利収益は過去最高で、欧州株上昇しダウ先物も強含みで推移、米債利回りは上昇へ。ユーロ圏の鉱工業生産は予想外にマイナス幅が縮小し、前回分も上方修正しEUR買が強まる。米輸入物価指数は予想を上回る。シティグループは、米10年債利回りは2.3%に向かい低下を予想。ゴールドマン・サックス・グループのエコノミストは、米国の利上げ時期予想を、2020年第1四半期→第4四半期へと先送りした。


GBPUSDは、EU首脳がブレグジット時期を半年間延長することで合意。ハモンド英財務相は、離脱時期の再延長を受け合意なきEU離脱のリスクは後退と発言。ュルツ独財務相、ブレグジット合意に達する可能性が高まったとの発言もあり、アジア・欧州市場の1.3050をボトムに続伸し米国市場に入ると、前日の高値を上回り1.3140台まで続伸中。

EURUSDは、バイトマン独連銀総裁は、独経済はソフトパッチの後はリバウンドが期待される。EURUSDはアジア市場の1.1250をボトムにアジア市場から上昇を開始し、欧州市場に入ると強いユーロ圏の鉱工業生産もあり1.1300を上回った。独政府は来週発表の今年の成長率予想を1.0→0.5%に下方修正する見込みとの報道も流れたが、前日にロイター社の報道と変わらずサプライズはなく、1.1320台まで上昇中。

USDJPYは、ドルが主要国通貨で下落する中、割れ一人上昇し円売りが強まる。アジア市場の111.59をボトムに112.00をまで上昇。大口の売りがあると思われており、上値が抑えられ111.85~00のレンジで推移。これからのオプションカットとフォンドンフィキシングが楽しみ。


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18:00    EUR 2月 鉱工業生産=前月比-0.2%(予想-0.5% 前回1.4→1.9%)、前年比-0.3%(予想-0.7% 前回-1.1→-0.7%)→ 予想を上回り前回分の上方修正へ

21:30    USD 3月 輸入物価指数=前月比0.6%(予想0.4% 前回0.6→1.0%)、前年比0.0%(予想-0.6% 前回-1.3→-0.8%)→ 予想を上回る

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シティグループは、米10年債利回りは2.3%に向かい低下を予想。「これまでの利上げ停止ではほとんどの場合、米国債利回りは平均100ベーシスポイント(bp)ほど低下した」とし、「直近の利回りピークの2.54%はテクニカルな抵抗線に一致していると思われる。再びさらに低下する場合、いったん2.30〜2.35%に達する可能性がある」。

ゴールドマン・サックス・グループのエコノミストは、米国の利上げ時期予想を、2020年第1四半期→第4四半期へと先送りした。低インフレや中央銀行としての決定に対する政治からの監視の目が背景にあることが理由。米GDP予想は2019年下期が2.5%、2029年上期は2.25%と上方修正へ。

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