2019/04/01

2019年4月1日(月)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年4月1日(月)アジア・欧州市場序盤の動き

時代はまもなく平成から令和へ

為替相場は、週末の強い中国経済指標+米中通商協議の楽観的見通しに、月曜日週明けの東京市場は先週末からギャップを明けドル売り+円売りからスタート。

日経平均株価は一時480円近くと大幅上昇し+303.22(+1.43%)で終了、上海総合も2%超の上昇、米債利回りも上昇し、原油価格は60ドル台半ばまで続伸。債券売り+株価=流れはリスクオン。

週明けのニュースは、①トルコ統一地方選は、エルドアン大統領の与党に逆風。②アームFRB理事候補(トランプ大統領が指名)は、12月の利上げの巻き戻しは健闘するが、0.5%の利下げは必ずしも支持せずと発言。③中国国家統計局のPMIは、製造業50.5・サービス業54.8と共に予想外に強く、総合は昨年9月来の高水準となる。④クオールズFRB副議長は「経済に対しては楽観的でいずれ利上げが必要に」と、追加利上げ必要な可能性示唆。⑤新華社通信、28日、29日の米中通商協議で新たな進展があり、合意文書の文言について協議した。

週末に続き本日発表となった中国の景況感指数も強く、Caixin製造業PMIは50.8(予想49.9 前回49.9)と、8か月ぶりとなる予想外の強い数字となり、株高の流れを受け+米中通商協議の楽観的な見通しも加わり、AUDUSD+NZDUSDの上昇が目立っている。

注目の日銀短観は、大企業製造業の景況感は悪化し、設備投資も大幅に落ち込み、緩やかな景気後退となった可能性も意識へ。また、改元のご祝儀相場なのか日本株は弱い日銀短観にも上昇を続け、USDJPYは一時111.18と円安の流れが続くが、それをピークに111.00~10台と円安水準を維持。

EURUSDとGBPUSDは、ブレグジットの動きを見極める必要もあり積極的な動きは見られないが、緩やかなドル売りとなっている。

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3月31日、 CNY 3月 総合PMI=54.0(予想 前回52.4)、製造業PMI=50.5(予想49.2 前回49.2)、サービス業PMI=54.8予想54.4 前回54.3)→ 共に予想を大幅に上回り、総合は昨年9月来の高水準


8:50    JPY 第1四半期 日銀短観:大企業製造業業況判断=12(予想14 前回19)、先行き=8(予想12 前回15)、大企業非製造業業況判断=21(予想22 前回24)、先行き=20(予想20 前回20)、大企業全産業設備投資=前年度比=1.2%(予想8.0% 前回14.3%)、2019年度、大企業製造業の想定為替レートは108.87円。 → 大企業製造業の景況感は悪化し、設備投資も大幅に落ち込み、緩やかな景気後退となった可能性も

9:00    AUD 3月 TD証券インフレ期待=前月比0.4%(予想 前回0.1%)、前年比2.1%(予想 前回1.7%)→ 前回から上昇し前年比は昨年9月の水準まで上昇

9:00    AUD 2月 HIA新築住宅販売件数=前月比1.0%(予想 前回-1.8%)

9:30    AUD 3月 NAB企業景況感指数=7(予想2 前回4)、企業信頼感指数=0(予想4 前回2)→景況感は強く、信頼感は弱い

10:45    CNY 3月 Caixin製造業PMI=50.8(予想49.9 前回49.9)→ 4か月ぶりに50の大台を回復し、昨年7月と同水準まで回復。

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クオールズFRB副議長(3月30日):追加利上げ必要な可能性も。現状は辛抱強くあることが正しいと思われるが、経済に対しては楽観的でいずれ利上げが必要に。中立金利はおそらく現在のFF金利よりも上にある。インフレが2%を緩やかに超えたとしても問題視せず。

アームFRB理事候補(トランプ大統領が指名)29日は、FRBによる12月の利上げの巻き戻しは検討するが、0.5%の利下げは必ずしも支持しないと表明。FRBが良い政策運営を行えば米経済は向こう5年に3─4%の成長率を享受できる。コモディティー価格の下落は米経済が若干のデフレ期に向かっている可能性を示唆している。

アームFRB理事候補(トランプ大統領が指名)30日、大統領の経済運営を高く評価するが、常に同意するわけではない。経済成長や米労働者に関して私は独立した意見を持つだろう。

新華社通信、28日、29日の米中通商協議で新たな進展があり、合意文書の文言について協議した

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